JP5235842B2 - 光学系パラメータ校正装置、光学系パラメータ校正方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

光学系パラメータ校正装置、光学系パラメータ校正方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、プロジェクタとカメラによって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラ系のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置、光学系パラメータ校正方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、カメラを校正する、あるいはカメラの内部・外部パラメータを推定するには、カメラキャリブレーションが利用される(例えば、非特許文献1参照)。このキャリブレーションでは、図9に示すように、被写体を平面とし、その平面上の参照点(格子点)の2次元座標を既知とし、カメラ1によりその参照点を観測する。このとき、平面上の参照点とカメラ1で得た画像座標との間には、平面射影変換(ホモグラフィ)と呼ばれる射影関係が成立する。
上記射影関係は、図10に示すように、プロジェクタ3、スクリーン2、カメラ1の間でも成立するため、プロジェクタ3とカメラ1との双方をキャリブレーションする作業に利用することができる。プロジェクタ3からスクリーン2にパターンを投影し、その投影像をカメラ1で撮影する。プロジェクタ3から照射するパターンの例として、カメラ1で観測可能な程度の点、すなわち、参照点p(p) が用いられる。この参照点を2次元座標:(x(p) ,y(p) )、j=1,2,…,Nとして表現する。
スクリーン2は、平面であると仮定して、プロジェクタ3で投影されたスクリーン2上での点の3次元座標をP(s) =(X(s) ,Y(s) ,0)、j=1,2,…,Nとする。さらに,そのスクリーン2上の点をカメラ1で撮影して得た2次元座標をp(c) =(x(c) ,y(c) )、j=1,2,…,Nとする。このとき、プロジェクタ3にセットする参照点p(p) 、スクリーン2上の点P(s) 、カメラ1で観測した画像座標p(c) は、平面射影によって結び付けることができる。すなわち、プロジェクタ3からスクリーン2への平面射影変換をHps、スクリーン2からカメラ1への平面射影変換をHscとすると、次式(1)、(2)の関係で対応付けることができる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
数式(1)、(2)から明らかなように、プロジェクタ3にセットした参照点p(p) とカメラ1によって観測されたその点の画像座標p(c) との間には、次式(3)の関係が成立する。
Figure 0005235842
pcは、プロジェクタ3にセットする点とカメラ1で観測した点とを透視投影の関係によって直接に結び付ける平面射影変換と考えることができる。逆に、数式(3)の関係から、プロジェクタ3にセットする参照点の座標とカメラ1で観測したその画像座標とが得られれば、Hpcは、最小二乗法を使って推定することができる。
よって、プロジェクタ3面上の任意の参照点座標p(p) が与えられれば、Hpcを用いて、カメラ1で観測される画像座標p(c) と対応付けることができるので、プロジェクタ3とカメラ1との双方をキャリブレーションしたことになる。このように、プロジェクタ3、スクリーン2、並びに、カメラ1の三者の平面射影変換を利用して、プロジェクタ3とカメラ1とのキャリブレーションを行うことができる。
近年、上述した原理を発展させ、複数のプロジェクタ、1つのスクリーン、単眼カメラを用いたプロジェクタ・カメラのキャリブレーションが公知となっている(例えば、非特許文献2参照)。この方法は、プロジェクタの内部幾何(アスペクト比、焦点距離、キーストーンなど)を既知として、スクリーンとカメラとの間の平面射影変換を、複数のプロジェクタによって形成される投影像から計算し、カメラの内部パラメータ、並びに、スクリーンに対する外部パラメータ(姿勢、位置)を推定する。
Z. Zhang, "A flexible new technique for camera calibration", IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.22, No.11, pp.1330-1334, 2000. T. Okatani and K. Deguchi, "Autocalibration of a Projector-Camera-System", IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Vol.27, No.12, pp.1845-1855, 2005. 土居謙介,辻徳生,山本健吉,石井抱,"高フレームレート三次元画像計測のためのコード化パターン光投影法",電子情報通信学会論文誌D,Vol.J91−D,No.5,2008.
プロジェクタ3とカメラ1の光学的メカニズムは、大まかに逆の構成となっている。すなわち、プロジェクタ3は、光を出すデバイスであり、カメラ1は、光を受光するデバイスである。よって、プロジェクタ3の射影幾何においても、ピンホールカメラモデルと呼ばれるシンプルな投影モデルが扱われる。
従来技術では。プロジェクタ3、スクリーン2、カメラ1の平面射影変換に着目して、プロジェクタ3にセットされる参照点座標とカメラ1で観測される画像座標との間の位置合わせ、あるいは、複数のプロジェクタを用いて、カメラ1の内部パラメータとスクリーン2に対する相対的なカメラ姿勢と位置を推定する。
しかしながら、既知の参照物体を用いたキャリブレーションではないため、スケール(カメラ位置などが実空間での物理量ではない)が不定である。射影幾何の関係上、プロジェクタ3もカメラ1と見なすことができるので、図10に示すプロジェクタ・カメラは、二眼のステレオカメラと見なすことができる。ステレオカメラは、3次元計測にも応用することができるが、カメラの内部・外部パラメータが既知であることを前提とする。すなわち、外部パラメータのスケールが不定ならば、復元、あるいは計測した3次元情報も不定となる。
一方、プロジェクタ・カメラシステムは、光学パターン投影の原理を用いた3次元形状の復元に応用されている。この方法により、白黒のグレーコードをプロジェクタから投影し、被写体上の像をカメラで観測しながら、被写体の3次元形状を復元する。超高速度カメラと組み合わせた方法(例えば、非特許文献3参照)も公開されており、人の形状を密に、滑らかに復元することもできる。この方法では、スケールの不定性を解消するには、事前に実空間でのプロジェクタ・カメラキャリブレーションが必要である。
このように、プロジェクタ・カメラシステムを用いて、実空間スケールでの3次元形状を、復元、または計測するには、既知の参照物体を利用するか、あるいは、実空間上の何らかの既知の点との対応をとる必要があった。非特許文献1、2では、自動的なプロジェクタ・カメラシステムのキャリブレーションが可能となるが、実空間とのスケールの不定性がある。非特許文献3は、事前のキャリブレーションを前提としており、その具体的な方法は、他の手段に委ねられている。
カメラキャリブレーションと同様に、プロジェクタ・カメラシステムにおけるキャリブレーション作業は、オペレータへの作業負担となる。その作業効率を低下させ、作業量を増加させる要因の一つは、プロジェクタで投影、あるいは、カメラで観測する参照点の量に起因する。より正確に参照点の画像座標を得るには、手動作業に頼ることになる。安定的にカメラパラメータを推定するには、できるだけ多くの参照点を測定することが望ましいため、キャリブレーション作業工程では、多くの時間を必要としていた。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、プロジェクタ・カメラシステムのパラメータを容易に校正することができ、また、内部・外部パラメータを推定することができる光学系パラメータ校正装置、光学系パラメータ校正方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置であって、スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力する画像入力手段と、前記画像入力手段により入力された前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するサンプル点補正手段と、前記画像入力手段により入力された前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記サンプル点補正手段によって補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出する参照点抽出手段と、前記参照点抽出手段により抽出された第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記参照点抽出手段により抽出された第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するパラメータ推定手段とを備えることを特徴とする光学系パラメータ校正装置である。
本発明は、上記の発明において、前記光学投影装置から被写体に照射される対応点の2次元座標を変更しながら、その投影像を前記画像入力装置で測定することを逐次的に行わせ、その都度、前記画像入力手段により入力される第1の画像と前記第2の画像とから前記パラメータ推定手段により推定される、前記画像入力装置の第1のパラメータと前記光学投影装置の第2のパラメータ、及び、前記画像入力装置の姿勢・位置情報と前記光学投影装置の姿勢・位置情報に基づいて、前記対応点の3次元座標を計測する3次元計測処理手段を更に備えることを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記画像入力手段により入力された前記第1の画像と前記第2の画像との2次元座標値を測定し、それら画像座標値の対応関係から、前記スクリーンと前記画像入力装置間、前記光学投影装置と前記スクリーン間の平面射影変換をそれぞれ推定する平面射影推定手段を更に備え、前記サンプル点補正手段は、前記平面射影推定手段により推定された平面射影変換に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正する。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正方法であって、スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力するステップと、前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するステップと、前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出するステップと、前記第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するステップとを含むことを特徴とする光学系パラメータ校正方法である。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置のコンピュータに、スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力する画像入力機能、前記画像入力機能により入力された前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するサンプル点補正機能、前記画像入力機能により入力された前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記サンプル点補正機能によって補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出する参照点抽出機能、前記参照点抽出機能により抽出された第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記参照点抽出機能により抽出された第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するパラメータ推定機能を実現させることを特徴とするプログラムである。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置のコンピュータに、スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力するステップと、前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するステップと、前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出するステップと、前記第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、プロジェクタ・カメラシステムのパラメータを容易に校正することができ、また、内部・外部パラメータを推定することができる。
カメラとスクリーン(被写体)の位置関係を定義する概念図である。 カメラとスクリーン(被写体)の位置関係を定義する概念図である。 スクリーン上のターゲット点(格子点)を説明する模式図である。 スクリーン上のターゲット点(格子点)のうち、パラメータを推定するために必要な参照点を示す模式図である。 本第1実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の構成を示すブロック図である。 本第1実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本第2実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の3次元計測処理部17の動作を説明するためのフローチャートである。 2次元物体を使ったカメラ校正作業を説明する模式図である。 スクリーン、カメラ、プロジェクタ間の位置関係を説明する模式図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.発明の原理
まず、プロジェクタ・カメラシステムの射影幾何の基本原理とその原理に基づく計算アルゴリズムとについて説明する。なお、カメラ、スクリーン(被写体)、プロジェクタの位置関係は、前述した図10に示した通りであるので、図10を参照して説明する。
まず、カメラ1を用いて、プロジェクタ3から投影される点とスクリーン2上の既知の参照点とを一致させる原理について説明する。スクリーン2上の参照点の3次元座標をP(q) =(X(q) ,Y(q) ,0)、j=1,2,…,Nとする(この3次元座標値は、予め何らかの手段で測定され既知である)。この参照点を、カメラ1により画像座標p(q) =(x(q) ,y(q) )、j=1,2,…,Nとして観測されるものとする。このとき、平面射影変換Hscにより、この両者を次式(4)により関係付けることができる。
Figure 0005235842
画像座標p(q) と参照点P(q) は、既知であるので、平面射影変換Hscの3×3の要素は、これらのデータから最小二乗法を用いて推定することができる。
一方、プロジェクタ3に適当にセットされた2次元座標p(p) =(x(p) ,y(p) )、j=1,2,…,Nは、平面のスクリーン2上において、3次元座標P(s) =(X(s) ,Y(s) ,0)、j=1,2,…,Nの座標に投影されると仮定し、この3次元座標がカメラ1により画像座標p(c) =(x(c) ,y(c) )、j=1,2,…,Nとして観測されるとする。
一般的に、スクリーン2上の既知の参照点P(q) と、プロジェクタ3により照らされている3次元座標P(s) とは、異なるので、カメラ1で観測された画像座標も異なる。但し、同じスクリーン2上の3次元座標を、同じカメラ1で観測しているので、3次元座標P(s) とその画像座標p(c) との間は、先に求めた平面射影変換Hscで関係付けられる。よって、スクリーン2上の3次元座標P(s) は、次式(5)に従って得られる。
Figure 0005235842
さらに、得られた3次元座標P(s) とプロジェクタ3に適当に設定した2次元座標p(p) とは、数式(1)の関係にあるので、これらのデータから、平面射影変換Hpsは、最小二乗法を用いて求めることができる。スクリーン2とプロジェクタ3との間の平面射影変換Hpsが得られたので、スクリーン2上の既知の参照点P(q) へ投影されるプロジェクタ3面上の2次元座標p(r) =(x(r) ,y(r) )は、次式(6)となる。
Figure 0005235842
つまり、数式(4)、(6)から、次式(7)の関係が得られる。
Figure 0005235842
平面射影変換Hps、Hscを求めた後、数式(7)を用いて、スクリーン2上の既知の参照点P(q) =(X(q) ,Y(q) ,0)へ投影する2次元座標p(r) =(x(r) ,y(r) )を求めることができる。逆に、この2次元座標p(r) をプロジェクタ3にセットして投影すれば、スクリーン2上の既知の参照点P(q) に投影される。これにより、プロジェクタ3とカメラ1とを、スクリーン2上の既知の参照点を介して対応付けたことになる。
次に、そのスクリーン2上の参照点から、プロジェクタ3とカメラ1との内部・外部パラメータを計算するための原理を説明する。なお、ここでの解決手段の原理・方法は、単眼カメラに限定した記載になっているが、上記平面射影変換を利用したプロジェクタ3による投影点とカメラ1による観測点とが対応付けられるので、プロジェクタ3についても同様の説明ができる。
図1、図2は、カメラとスクリーン(被写体)の位置関係を定義する概念図である。図3、図4は、スクリーン(被写体)のパターンを示す模式図である。図3に示すスクリーン2(被写体)上のパターンをカメラ1で撮影するとき、図1、図2に示す世界座標系XwYwZwを参照物体上に設定しても一般性を失わない。スクリーン2には、図3に示すような格子パターンが描かれているとする(必ずしも、格子状に配列されている必要はない)。各格子点を参照点P(q) =(X(q) ,Y(q) ,0)、j=1,2,…,Nとする(以降、これらをターゲット点と呼ぶ)。
この平面において、図4に示すように、便宜上、点Oを世界座標系上の原点とし、点Oを通過するように、上下方向に点Aと点Bが配置され、さらに、この線分A−Bと直交する方向に点Cと点Dが配置され、線分C−Dは、点Oで線分A−Bと垂直に交わっている。線分A−Bを世界座標系のZw軸であるとし、各点は、原点Oからそれぞれh,h(<0)の高さとする。
点C、点Dは、世界座標系のXwYw平面上に位置し、原点Oからそれぞれd、dの距離とする。点O、点A、点B、点C、点D(以降、これら5点を参照点と呼ぶ)が、内部・外部パラメータ推定に用いる参照点となり、これらの点をカメラで、それぞれp=(x,y)、p=(x,y)、p=(x,y)、p=(x,y)、p=(x,y)の画像座標として観測できるとする。
一方、カメラ1の視点をローカルな原点としたカメラ座標系XYZを設定し、このカメラ1による幾何射影を、ピンホールカメラに従った透視投影にモデル化できると仮定する。参照物体上の3次元点をP=(X,Y,Z)、カメラ視点の位置を(T,T,T)とすると、画像上で観測されるその点の2次元点p=(x,y)は、次式(8)、(9)で与えられる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
fは、焦点距離、R11,R12,…,R33は、3×3の回転行列の要素に対応する。本発明で扱うカメラモデルでは、画像中心は投影中心であるとし、レンズ歪を無視する。
ここで、世界座標系XwYwZwとカメラ座標系XYZとの姿勢の関係を表すために、Euler角θ,φ,ωを用いると、その姿勢の回転行列は、次式(10)と記述できる。
Figure 0005235842
θ,φ,ωは、それぞれZ軸、X軸、Zw軸周り回転角である。図1、図2では、線分A−Bを軸として、点C,DがZw軸周りに回転角ωで回転された状態と考えることができるので、カメラ回転行列を、次式(11)と与えることができる。
Figure 0005235842
本発明の基本原理は、スクリーン2上の5つの参照点:O,A,B,C,Dの画像上での座標値:p〜pが数式(8)、(9)に従って観測されると仮定し、その画像座標と参照点に関する計量情報:h,h,d,dを用いて、カメラ1の焦点距離f、Euler回転角:θ,φ,ω、並びに、世界座標系でのカメラ視点の位置(T,T,T)を逆問題として解くことである。その推定に必要となる計算式を、数式(8)、(9)で結び付けられた透視投影の関係式から導出する必要がある。以下、その計算式を導出する。
点A,Bの3次元座標を世界座標系においてそれぞれ(0,0,h1),(0,0,h2)と与えることができる。数式(8)、(9)に従えば、点O,A,Bの2次元座標のx,y座標値は、それぞれ、次式(12)、(13)、(14)、(15)となる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
数式(12)と数式(14)から、次式(16)を得て、数式(13)と数式(15)から、次式(17)を得る。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
次に、数式(16)から、次式(18)、(19)を得て、数式(17)から、次式(20)、(21)を得る。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
よって、数式(18)、(20)、並びに、数式(11)から、回転角θについて、次式(22)を導出することができる。
Figure 0005235842
一方、図2の点C,Dの3次元座標は、それぞれ(−dsin(ω),dcos(ω),0),(−dsin(ω),dcos(ω),0)と与えられるので、数式(8)、(9)に従えば、それぞれの画像座標は、次式(23)、(24)と記述できる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
次に、数式(12)、(23)から、次式(25)を得て、数式(13)、(24)から、次式(26)を得る。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
ここで、数式(25)から、次式(27)、(28)が得られる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
さらに、数式(26)から、次式(29)、(30)がそれぞれ得られる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
よって、数式(27)、(29)、並びに、数式(11)から、次式(31)が得られる。
Figure 0005235842
数式(27)において、数式(11)と数式(20)を用いると、次式(32)が得られるので、数式(32)に数式(31)を代入することにより、次式(33)を得ることができる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
図1、図2において、X軸周りの回転角φは、下向きとして−π/2<φ<0の範囲と定義したので、数式(33)では、負の解を採用した(カメラがスクリーンに対して、上向きに固定されている場合には、正の解を採用する)。なお、数式(33)で明らかなように、γ=0とき、回転角φを求めることができない。よって、この場合の別解を考える。
数式(31)にγ=0を代入すると、次式(34)を得る。
Figure 0005235842
そこで、数式(11)、数式(20)、数式(29)、並びに、数式(34)から、次式(35)を得る。
Figure 0005235842
よって、数式(35)から、次式(36)となる。
Figure 0005235842
数式(33)、または、数式(36)を用いて、回転角φを計算した後、数式(31)から、回転角ωが次式(37)により求められ、数式(29)から、焦点距離fが次式(38)より得られる。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
最後に、数式(12)〜数式(15)、数式(23)、並びに、数式(24)を結合させると、次の連立方程式(39)〜(43)を得る。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
Figure 0005235842
上記連立方程式(39)〜(43)を解けば、カメラ視点位置(Tx,Ty,Tz)が得られる。
ここで、数式(19)、数式(21)、(数式28)、並びに、数式(30)の分母に着目すると、いずれかが0になる場合、上記で導出した式を用いてパラメータを得ることができない(但し、α,βの分母が0になっても、次の例外では、導出した式を用いてパラメータを求めることができる。すなわち、x=x=xの場合には、α=xと置換して計算し、x=x=xの場合には、γ=xと置換して計算する)。つまり、カメラパラメータを計算する前に、数式(19)、数式(21)、数式(28)、並びに、数式(30)を用いて、α,β,γ、並びに、εが計算できるかをチェックする必要がある。もし、いずれかの分母が0になる場合には、サンプル点から参照点を抽出し直す。
以上説明したように、本発明は、平面射影変換を利用したプロジェクタによる投影点とカメラによる観測点とを、スクリーン上のターゲット点を介して位置合わせした後、スクリーン上から抽出した5つの参照点(O,A,B,C,D)とその画像座標との間の投影関係から導出した式を用いて、プロジェクタのパラメータと、カメラのパラメータとを推定するものである。よって、本発明の基本構成は、これらの処理を実行するための構成となっている。
B.第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態について説明する。
図5は、本第1実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の構成を示すブロック図である。プロジェクタ・カメラシステム校正装置10は、サンプル点設定部11、画像入力部12、平面射影推定部13、サンプル点補正部14、参照点抽出部15、パラメータ推定部16から構成される。
サンプル点設定部11は、プロジェクタ3からスクリーン2へ投影するための2次元座標の初期値を設定する。画像入力部12は、スクリーン2上の既知のターゲット点と、プロジェクタ3によってスクリーン2に投影されたサンプル点とをそれぞれ画像として観測する。平面射影推定部13は、スクリーン2上のターゲット点の座標とカメラ1によって観測した座標との間の平面射影変換と、プロジェクタ3に設定したサンプル点の座標とプロジェクタ3によりスクリーン2上へ投影された点をカメラ1によって観測して得た座標との間の平面射影変換とを推定する。
サンプル点補正部14は、それらの平面射影変換からスクリーン2上の既知のターゲット点へプロジェクタ3から投影されるサンプル点が一致するようにサンプル点の2次元座標を補正する。参照点抽出部15は、そのサンプル点(または/及びターゲット点)からパラメータ推定に必要な参照点を抽出する。パラメータ推定部16は、上記参照点の2次元座標からプロジェクタ3のパラメータとカメラ1のパラメータとを推定する。
上述した構成において、校正対象のプロジェクタ3とカメラ1とは、必ずしも構成要素として接続している必要はなく、校正に必要な画像を画像入力部12を通して取得すればよい。その画像入力部12には、ハードディスク、RAID装置、CD−ROMなどの記録媒体を利用してもよいし、あるいは、ネットワークを介して、リモートなデータ資源を利用する形態でもよい。さらに、処理の必要に応じて、リアルタイムで画像を取得する場合も可能であり、本発明は必ずしも記憶装置を必要としない。
図10に示すように、スクリーン2に向くように適当にプロジェクタ3とカメラ1とが設置されているとする。このとき、プロジェクタ3に設定するサンプル点の全てがスクリーン2上に投影され、それら全ての点がカメラ1により観測され、さらに、スクリーン2上の既知のターゲット点の全てもカメラ1によって観測されていると仮定する。スクリーン2には、図3のような市松模様のパターンが描かれているとし、本第1実施形態では、ターゲット点が各格子点となる。但し、必ずしも市松模様に限定されるものではなく、ターゲット点の3次元座標が何らかの手段によって既知であればよい。本第1実施形態では、格子間隔が一定で、横方向と縦方向との寸法が事前に分かっているとする。この平面上の任意の点を原点とすると、図3では、縦横方向の格子間隔がdであるので、各格子点の2次元座標を容易に与えることができる。
次に、本第1実施形態の動作について説明する。
図6は、本第1実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の動作を説明するためのフローチャートである。まず、各点の既知の座標値P(q) =(X(q) ,Y(q) ,0)、j=1,2,…,Nを設定する(ステップS10)。次に、カメラ観測で得た画像からターゲット点の2次元座標p(q) =(x(q) ,y(q) )を測定する(ステップS11)。次に、上記2つの座標の対応点から、数式(4)の関係に基づいて、最小二乗法を用いて、平面射影変換Hscを求める(ステップS12)。
一方、サンプル点設定部11において、プロジェクタ3からスクリーン2上へ投影するための2次元座標p(p) =(x(p) ,y(p) )、j=1,2,…,Nを設定する(ステップS13)。これらの点は、スクリーン2上において、3次元座標P(s) =(X(s) ,Y(s) ,0)、j=1,2,…,Nであるとすると、ステップS12により平面射影変換Hscが得られているので、平面射影変換Hscを用いて、3次元座標P(s) =(X(s) ,Y(s) ,0)、j=1,2,…,Nを数式(5)に従って算出する(ステップS14)。
次に、得られた3次元座標P(s) とプロジェクタ3に適当に設定した2次元座標p(p) とは、数式(1)の関係にあるので、これらのデータから平面射影変換Hpsを最小二乗法を用いて求める(ステップS15)。スクリーン2とプロジェクタ3間の平面射影変換Hpsが得られたので、次に、スクリーン2上の既知のターゲット点P(q)へ投影されるプロジェクタ3面上の2次元座標p(r) =(x(r) ,y(r) )を、数式(6)、または数式(7)により算出する(ステップS16)。
以上の処理によって、プロジェクタ3からのサンプル点は、スクリーン2の既知のターゲット点(図3の格子点)に投影され、その投影像がカメラ1によって観測されるため、プロジェクタ3とカメラ1とがスクリーン2上への平面射影上において校正されたことになる。
続いて、スクリーン2上のターゲット点(または/及びサンプル点)の中からパラメータ推定に用いる参照点を抽出する(ステップS17)。例えば、図4において、原点Oに対して、縦方向に点A、Bを設定する。点A、Bの3次元座標は、格子間隔が分かれば与えられるため、便宜上、それぞれ(0,0,h)、(0,0,h)とする。さらに、点C、Dを横方向の格子点として設定する。もし、ターゲット点(または/及びサンプル点)が格子状に配置されていなくても、点O、A、B、C、Dの参照点の抽出は、線分A−Bが原点Oで線分C−Dと直交することを満たせば、参照点候補として抽出する。
また、ステップS17では、各参照点の画像座標:p=(x,y),p=(x,y)、p=(x,y)、p=(x,y)、p=(x,y)も得られる。上記ステップS16によって、プロジェクタ3にセットされる2次元座標は、ステップS17によって得られた参照点の座標へ投影されている。よって、スクリーン2上の各参照点へプロジェクタ3によって投影される2次元座標も、それぞれ、p’=(x’,y’)、p’=(x’,y’)、p’=(x’,y’)、p’=(x’,y’)、p’=(x’,y’)として得られる。これ以降、プロジェクタ3も同様に、画像座標を入れ換えるだけで、同様の計算によってパラメータを推定することができるため、カメラ1の場合について説明する。
パラメータ推定部16では、まず、画像座標p=(x,y)、k=0,1,2,3,4から参照点適正検査の処理を行う(ステップS18)。すなわち、数式(19)、(21)、(28)、(30)の分母が0になっていないかをチェックする。但し、x=x=xの場合、α=xと置換し、x=x=xの場合、γ=xと置換する。このチェックにより、α、β、γ、εのどれか1つが計算できない場合、計算不可と見なして、他の参照点をスクリーン2上のターゲット点から再び抽出する(ステップS19のNO、S17)。
そして、参照点の画像座標の適正検査が完了すると(ステップS19のYES)、パラメータ推定部16において、カメラパラメータを推定する(ステップS20〜S23)。計算式の導出と基本原理は、上記で説明しているので、以降では、既に上記で導出した計算式を用いて、どのようにカメラパラメータを求めるかについて説明する。
α、βが得られているので、回転角θは、数式(22)によって算出できる(ステップS20)。次に、γ、εが得られているので、回転角φを数式(33)により算出する(ステップS21)。なお、γ=0のときは、数式(36)を用いる。さらに、γ、ε、θ、並びに、φが得られているので、数式(37)によって回転パラメータωを算出し、数式(38)を用いて、焦点距離fを算出する(ステップS22)。最後に、これまでに求めたカメラパラメータを用いて、数式(39)〜(43)の連立一次方程式を解くことによってカメラ視点位置(Tx,Ty,Tz)を算出する(ステップS23)。
上述した第1実施形態によれば、プロジェクタ3、カメラ1、スクリーン2間の平面射影変換に基づいて、スクリーン2上の既知のターゲット点にプロジェクタ3からの投影点を合わせた後、そのターゲット点から抽出した適正な参照点から、上記で導出された基本式に従って、カメラ1の焦点距離f、カメラ座標系と世界座標系間の回転角θ、φ、ω、並びに、カメラ視点位置(Tx,Ty,Tz)を求めることができる。さらに、カメラ観測で得た画像座標をプロジェクタに設定した2次元座標値に置き換え(p→p’)れば、上記と同様の処理を繰り返すことにより、プロジェクタ3の焦点距離f’、プロジェクタ座標系と世界座標系間の回転角θ’、φ’、ω’、並びに、プロジェクタ視点位置(T’x,T’y,T’z)を求めることができる。
なお、上述した第1実施形態では、単眼のカメラ1と単体のプロジェクタ2との系で説明したが、カメラ1が複数、あるいは、プロジェクタ3が複数あっても、同様の処理により、各カメラのパラメータと各プロジェクタのパラメータとを推定することができる。
C.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態は、プロジェクタ3から投影された点の位置をカメラ1で観測し、その両者の対応点からプロジェクタ3のパラメータとカメラ1のパラメータとを用いて、3次元計測を行うことを特徴としている。
図7は、本第2実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の構成を示すブロック図である。なお、図5に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第2実施形態では、図7に示すように、第1実施形態と比べて、3次元計測処理部17を備えている点で異なる。以下では、3次元計測処理部17についてのみ説明する。
第1実施形態と同様にして、プロジェクタ3のパラメータとカメラ1のパラメータとが得られているとする。このとき、プロジェクタ3から点が照射されてスクリーン2に投影される現象を、思考的に、スクリーン2上からの任意の点をプロジェクタ3で受けたと考えることができる。すなわち、プロジェクタ3とカメラ1で対応付けられた2次元座標点から、二眼カメラのステレオ計測によって3次元計測することが可能となる。
数式(10)に示すように、世界座標系に対するカメラ1、プロジェクタ3のぞれぞれの姿勢は、Euler角を使って定義されている。つまり、参照点に対するカメラ1、あるいはプロジェクタ3の回転行列は、数式(11)であるため、上記方法で得たカメラ1とプロジェクタ3の外部パラメータから、カメラ座標系XYZ軸の回転角へ変換する必要がある。カメラ座標系、あるいはプロジェクタ座標系における回転パラメータω、ω’は、世界座標系のZw軸周りの回転であるため、この回転角を用いて座標変換を行う。以下では、プロジェクタ3についても同様に変換できるので、カメラ1の外部パラメータの変換方法について説明する。
カメラに関するEuler角:θ、φ、ωから、数式(10)に従って3×3の回転行列を計算し、次式(44)を得る。
Figure 0005235842
以降の回転行列要素:R11,R12,…,R33は、数式(44)で計算された値を用いる。一方、第1実施形態と同様にして得たカメラ視点位置(Tx,Ty,Tz)は、次式(45)により変換し、以降の(Tx,Ty,Tz)は、数式(45)の変換による視点位置:(Tx,Ty,Tz)の値を用いる。
Figure 0005235842
次に、本第2実施形態の動作について説明する。
図8は、本第2実施形態によるプロジェクタ・カメラシステム校正装置の3次元計測処理部17の動作を説明するためのフローチャートである。3次元計測処理部17では、まず、プロジェクタ3に2次元座標p’=(x’,y’)をセットする(ステップS30)。この点は、プロジェクタ3から投影され、被写体のある点へ照射される(ステップS31)。なお、被写体は、スクリーン2以外の任意の静止物体であるとする。プロジェクタ3からのp’の光が被写体上の、ある点P=(X,Y,Z)に投影されたとする。本第2実施形態では、この3次元座標(X,Yj,Z)を計測するものである。
次に、プロジェクタ3の投影の後に、カメラ1により画像を取得し、何も照射しないときの画像との背景差分などの画像処理を行って、投影された点の画像座標p=(x,y)を観測する(ステップS32)。次に、投影点が観測できるかどうかをチェックする(ステップS33)。つまり、何も照射しないときの背景画像からの差がなければ、オクルージョン等によりプロジェクタ3からのp’の光がカメラ1で観測できないと判定する。この場合(ステップS33のYES)、ステップS30に戻り、次の2次元座標がセットされる。
一方、画像座標が観測できたならば(ステップS33のNO)、次式(46)、(47)を用いて、点Pの3次元座標(X,Y,Z)を計測する(ステップS34)。
Figure 0005235842
Figure 0005235842
ここで、数式(46)右辺の[F]の肩にある†は、行列[F]の一般化逆行列を意味する。数式(47)のR’11,R’12,…,R’33は、プロジェクタのEuler角を数式(44)に代入して得られ、数式(46)の(T’x,T’y,T’z)は、その回転行列を用いて、数式(45)で視点位置を変換して得られるものである。以上の処理を、プロジェクタ3にセットできる全ての参照点に対して行い、被写体の3次元形状を計測する(ステップS35のYES)。
上述した第2実施形態によれば、プロジェクタ3とカメラ1で対応付けられた2次元座標点から、二眼カメラのステレオ計測によって3次元計測することができる。
なお、上述した第2実施形態では、単眼のカメラ1と単体のプロジェクタ3との系で説明したが、カメラ1が複数、あるいは、プロジェクタ3が複数あっても、多視点カメラの原理により、同様に3次元計測することができる。
また、上述したサンプル点設定部11、画像入力部12、平面射影推定部13、サンプル点14、参照点抽出部15、パラメータ推定部16、3次元計測処理部17による各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1 カメラ
2 スクリーン
3 プロジェクタ
10 プロジェクタ・カメラシステム校正装置
11 サンプル点設定部
12 画像入力部
13 平面射影推定部
14 サンプル点補正部
15 参照点抽出部
16 パラメータ推定部
17 3次元計測処理部

Claims (6)

  1. 光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置であって、
    スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するサンプル点補正手段と、
    前記画像入力手段により入力された前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記サンプル点補正手段によって補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出する参照点抽出手段と、
    前記参照点抽出手段により抽出された第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記参照点抽出手段により抽出された第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するパラメータ推定手段と
    を備えることを特徴とする光学系パラメータ校正装置。
  2. 前記光学投影装置から被写体に照射される対応点の2次元座標を変更しながら、その投影像を前記画像入力装置で測定することを逐次的に行わせ、その都度、前記画像入力手段により入力される第1の画像と前記第2の画像とから前記パラメータ推定手段により推定される、前記画像入力装置の第1のパラメータと前記光学投影装置の第2のパラメータ、及び、前記画像入力装置の姿勢・位置情報と前記光学投影装置の姿勢・位置情報に基づいて、前記対応点の3次元座標を計測する3次元計測処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光学系パラメータ校正装置。
  3. 前記画像入力手段により入力された前記第1の画像と前記第2の画像との2次元座標値を測定し、それら画像座標値の対応関係から、前記スクリーンと前記画像入力装置間、前記光学投影装置と前記スクリーン間の平面射影変換をそれぞれ推定する平面射影推定手段を更に備え、
    前記サンプル点補正手段は、
    前記平面射影推定手段により推定された平面射影変換に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光学系パラメータ校正装置。
  4. 光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正方法であって、
    スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力するステップと、
    前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するステップと、
    前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出するステップと、
    前記第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するステップと
    を含むことを特徴とする光学系パラメータ校正方法。
  5. 光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置のコンピュータに、
    スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力する画像入力機能、
    前記画像入力機能により入力された前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するサンプル点補正機能、
    前記画像入力機能により入力された前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記サンプル点補正機能によって補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出する参照点抽出機能、
    前記参照点抽出機能により抽出された第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記参照点抽出機能により抽出された第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するパラメータ推定機能
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  6. 光学投影装置と画像入力装置によって被写体を取り囲むように配置されたプロジェクタ・カメラシステムの前記光学投影装置の第1のパラメータ、及び前記画像入力装置の第2のパラメータを校正する光学系パラメータ校正装置のコンピュータに、
    スクリーン上の幾何情報が既知であるターゲット点を、前記画像入力装置から第1の画像として入力するとともに、前記光学投影装置から前記スクリーン上に照射したサンプル点を前記画像入力装置から第2の画像として入力するステップと、
    前記第1の画像、及び前記第2の画像上に設定された所定の2次元座標系における双方の座標値の対応関係に基づいて、前記光学投影装置から照射されるサンプル点の位置が前記スクリーン上のターゲット点の位置と一致するように、前記光学投影装置に設定するサンプル点の2次元座標を補正するステップと、
    前記ターゲット点に対する第1の画像から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するための第1の参照点を抽出するとともに、前記補正されたサンプル点に対する第2の画像から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するための第2の参照点を抽出するステップと、
    前記第1の参照点の2次元座標から、前記画像入力装置の第1のパラメータを推定するとともに、前記第2の参照点の2次元座標から、前記光学投影装置の第2のパラメータを推定するステップと
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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