JP5235513B2 - Paper cylinder container - Google Patents
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Description
本発明は、内部に食品、薬品その他の物品を収容するのに適する紙製筒形容器に関する。 The present invention relates to a paper tubular container suitable for containing foods, medicines and other articles therein.
内部に食品、薬品その他の物品を収容する紙製筒形容器の従来例としては、例えば図16に示すようなものがあった。図16は、従来の紙製筒型容器の筒状体に蓋が装着された状態の構成を示す断面図である。図16に示す紙製筒型容器は、有底筒状の紙製の容器本体としての筒状本体201と、筒状本体201の上端の開口203を囲むように形成したリング状部202に着脱可能に取り付けて、開口203を閉じる紙材製の蓋体204と、リング状部202と蓋体204の縁部とを挟んで締め付け固定し、筒状本体201内の気密性を保持する緊締リング205と、を備える。なお、筒状本体201の下端開口は、紙材製の底板により封止するが、図示は省略する。
このような構成の紙製筒型容器は、複数個ごとに取り扱われることが多く、保管、搬送、展示等のためには、高さ方向に積載するとスペースを有効に利用できるため好ましい。しかしながら、従来の紙製筒型容器の構成では、一時的な積載は可能であっても、安定性に欠けるため、わずかな振動でも崩れるおそれがあって、取り扱いが不便である。 In many cases, a plurality of paper cylindrical containers having such a configuration are handled, and for storage, transportation, display, etc., it is preferable to stack in the height direction because space can be used effectively. However, in the configuration of the conventional paper tube-type container, even if temporary stacking is possible, it is not stable, and may be broken even by slight vibration, which is inconvenient to handle.
そこで本発明は、複数個を高さ方向に積載可能な構成を備えた紙製筒型容器を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a paper cylindrical container having a configuration in which a plurality of sheets can be stacked in the height direction.
上記課題を解決するために、本発明の紙製筒型容器は、上部開口2および下部開口5を備えた紙製の円筒体1の下部開口縁部5aに、円板状からなる紙製の底板を接着して有底円筒体からなる容器本体を形成し、該容器本体としての円筒体1の上部開口2を塞ぐように被せ、取り付けられる紙製の蓋11とからなる紙製筒型容器であり、前記容器本体としての円筒体1の下部には、環状で下方に突出する凸部7bを形成し、蓋11には環状の凹溝部11bを形成し、複数の紙製筒型容器を高さ方向に積載する状態において、蓋11の凹溝部11bに積載する紙製筒型容器の下方に突出する凸部7bを嵌合することを可能とする紙製筒型容器にあって、前記容器本体としての円筒体1の上部開口2は、上部開口縁部2aとその近傍部位を外巻きに曲げて変形させてリング状部4を形成してなり、前記容器本体としての円筒体1の下部開口5は、下部開口縁部5aとその近傍部位を円筒体1の内側に折り曲げ、変形させて折り曲げ部7を形成し、該折り曲げ部7は環状で下方に突出する凸部7bと、円筒体1の中心軸1aに略垂直な平面内において、中心軸1aに向かうように折り曲げられた先端部7aとを備え、折り曲げ部7の先端部7aを、底上板8と底下板9とからなる前記円板状から紙製の底板とで上下から挟み込むようにして接着し、圧着して有底円筒体からなる容器本体とし、一方蓋11は、容器本体としての円筒体1のリング状部4に外側から被せる略半円形状のフランジ部11aと、円筒体1の上部開口縁部2aの内側の近傍部位に位置する前記環状の凹溝部11b備えるように厚紙をプレスして形成し、積載する紙製筒型容器の環状で下方に突出する凸部7bが蓋11の凹溝部11bの形状に対応し、凸部7bを凹溝部11b内に嵌合し、複数の紙製筒型容器を積載保持することを可能にしている。
In order to solve the above-mentioned problems, a paper cylinder container according to the present invention is made of a disk-shaped paper on the lower
また本発明の紙製筒型容器は、前記容器本体としての円筒体1の下部開口5における折り曲げ部7の形成を、円筒体1の下部開口縁部5aとその近傍部位に切れ込み6を形成し、該切れ込み6を内側に折り曲げ、変形させて行うこととしている。In the paper tube container of the present invention, the
また本発明の紙製筒型容器は、前記容器本体としての円筒体1の下部開口5における折り曲げ部7の形成を、円筒体1の下部開口縁部5aとその近傍部位を成形装置40の上型41と下型42の間で挟むことにより変形させ、成形させるものとしている。Further, the paper tubular container of the present invention is formed by forming the
また本発明の紙製筒型容器は、前記容器本体としての円筒体1の下部開口5における折り曲げ部7に対する底上板8と底下板9とからなる紙製の底板の接着を、折り曲げ部7の先端部7aを底上板8と底下板9でプレス装置50の上型51と下型52により挟むようにして圧着し行うものであるとしている。Further, the paper cylindrical container of the present invention is formed by bonding the paper bottom plate composed of the bottom
本発明によると、内部に食品、薬品その他の物品を収容するのに適した紙製筒型容器を複数個高さ方向に積載することができる。 According to the present invention, it is possible to stack a plurality of paper tubular containers suitable for containing food, medicines and other articles in the height direction.
以下、本発明の実施形態に係る紙製筒型容器について図面を参照しつつ詳しく説明する。
まず、紙製筒型容器の製造工程の概要について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る紙製筒型容器の製造工程を概略的に示す図である。なお、紙製筒型容器の製造は、図1に示す順序以外の順序で行うこともできる。
Hereinafter, a paper tube container according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
First, an outline of the manufacturing process of the paper tube container will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a diagram schematically showing a manufacturing process of a paper tube container according to the present embodiment. In addition, manufacture of a paper cylinder container can also be performed in order other than the order shown in FIG.
紙製筒型容器を製造するには、まず紙材、例えばロール状のクラフト紙を型ローラに巻き付ける等して円筒体1を形成する(図1(A))。この工程は公知であるので、図示及び詳細な説明は省略する。次に、円筒体1(筒状体)の上部開口2の開口縁(以下、上部開口縁部)2aとその近傍部位の内外周面に例えばクラフトテープやガムテープ等の粘着テープ3を貼着する(図1(B))。
In order to manufacture a paper cylindrical container, first, a
次に、円筒体1の下部開口5の開口縁(以下、下部開口縁部)5a及びその近傍部位に、逆V字状の切り込み6を入れる(図1(C))。つづいて切り込み6を円筒体1の内側へ折り曲げて、折り曲げ部7を形成する(図1(D))。折り曲げ部7は、下方に突出する凸部7bと、円筒体1の中心軸1aに略垂直な平面内において、中心軸1aに向かうようにさらに折り曲げられた先端部7aと、を備える。さらに、折り曲げ部7の先端部7aを上下から挟むように円板状の底上板8及び底下板9(それぞれ例えば板紙製)を接着して圧着する(図1(D))。
Next, an inverted V-
一方、粘着テープ3を貼着した上部開口縁部2aとのその近傍部位は、外巻きに曲げられ、リング状部4が形成される(図1(D))。
このように形成した有底円筒形の容器本体に対し、別途製造した蓋11を被せる(図1(E))。その後、断面がコ字形状の緊締リング12(取り付け部材)を嵌着して上部開口2を閉じ、筒形容器(紙製筒型容器)とする(図1(E))。
以下、各製造工程及び紙製筒型容器の構成について詳細に説明する。
On the other hand, the vicinity part with the upper
A separately manufactured
Hereinafter, each manufacturing process and the structure of a paper cylinder container will be described in detail.
図2から図6を参照して、円筒体1への粘着テープ3の貼着工程(図1(B))について説明する。
図2は、図1(B)に示すように円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位に粘着テープ3を貼着する貼着装置20の構成を一部を切り欠いて示す側面図である。図3は、図2に示す貼着装置20の内部構成を上方からみた図である。
With reference to FIGS. 2-6, the sticking process (FIG. 1 (B)) of the
FIG. 2 is a side view of the upper
図2に示すように、貼着装置20は、基台21の上部に支柱22、22を立てるとともに、基台21の上面に昇降台23を配し、その上方に粘着テープ3の供給装置24を設けて構成してある。昇降台23は、支柱22に案内されて昇降可能であり、この昇降台23の上面には円筒体1が載置可能となっている。
As shown in FIG. 2, the
この貼着装置20では、円筒体1の上部開口縁部2aを上方に位置させる状態で昇降台23の上面に載置し、昇降台23を上昇させることにより、図2中に二点鎖線で示すように粘着テープ3の供給装置24により上部開口縁部2aとその近傍部位の内外周面へ粘着テープ3を貼り付ける。
In this
粘着テープ3の供給装置24は、粘着テープ3の供給部25と、供給部25から供給される粘着テープ3を円筒体1の上部開口縁部2aへ貼り付ける多段ローラ装置26とから構成してある。図3に示すように、粘着テープ3の供給部25は、内部にロール状に巻回された粘着テープ3(例えばクラフトテープ)を保持し、この粘着テープ3を円筒体1側に向けて矢印B方向に供給できる。供給部25には矢印C方向に揺動可能な回動レバー27を備え、回動レバー27と多段ローラ装置26の間にはカッター28が粘着テープ3の切断手段として配してある。
The
図3に示すように、多段ローラ装置26は、昇降台23上で支持される円筒体1の上部開口縁部2aに沿うように配した第1〜第9のローラ装置29a〜29iを備える。これら9つのローラ装置29a〜29iのうち、最も供給部25側に位置する第1ローラ装置29aは、一対のローラ30a、30bからなり、このローラ対30a、30bは、図中矢印で示すように接離方向で移動可能としてある。一方、最も供給部25から離れた位置に位置する第9ローラ装置29iも、一対のローラ31a、31bからなり、このローラ対31a、31bも、図中矢印で示すように接離方向で移動可能としてある。
As shown in FIG. 3, the
次に、図4から図6を参照しつつ、円筒体1の上部開口縁部2aに対する粘着テープ3の貼り付け動作について説明する。ここで、図4は、ローラ対30a、30bの構造及び円筒体1との関係について示す縦断面図である。なおローラ対31a、31bについてもローラ対30a、30bと同様の構造及び円筒体1との関係を有している。図5は、粘着テープ3の供給部25の内部構成を示す図であり、(A)は回動レバー27を粘着テープ3から離間させた状態を示す図、(B)は回動レバー27を粘着テープ3に押しつけた状態を示す図である。図6は、第3ローラ装置29cの部位の拡大断面図(A)、第5ローラ装置29e部分の拡大断面図(B)、第7ローラ装置29gの部位の拡大断面図(C)、第9ローラ装置29iの部位の拡大断面図(D)である。
Next, with reference to FIGS. 4 to 6, the operation of attaching the
まず、図2に示すように昇降台23の上に円筒体1を載置し、その状態で昇降台23を所定の位置まで上昇させる(図2の二点鎖線で示す状態)。その後、円筒体1から離間していた回動レバー27(図5(A))を円筒体1側へ揺動させ、図3中の矢印B方向に繰り出した粘着テープ3の先端を円筒体1の上部開口縁部2aの外側に押し付ける(図5(B))。続いて、第1ローラ装置29a及び第9ローラ装置29iの各ローラ30a、30b、31a、31b同士を、互いに近接する方向にスライドさせ、各ローラ30a〜31bで円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位を挟み、各ローラ30a〜31bを回転駆動する。各ローラ30a〜31bの駆動手段は図示を省略してあるが、適宜公知の手段を採用すればよい。またローラ30a〜31bをすべて駆動する必要はなく、一方を駆動側とし、他方を従動側としてもよい。
First, as shown in FIG. 2, the
すると円筒体1がその中心0の周りで図3中の矢印D方向に回転するので、回動レバー27で円筒体1の上部開口縁部2a外周面に押し付けられた粘着テープ3が円筒体1の回転とともに順次繰り出され、まず第1ローラ装置29aの各ローラ30a、30b間に挟まれ、その状態で円筒体1の上部開口縁部2a及びその近傍部位の外周面に接着される(図4)。このとき、粘着テープ3の幅方向で約下半分が円筒体1に接着するように繰り出し位置を調整しておく必要がある。また粘着テープ3の貼着作業中は、回動レバー27を円筒体1の外周面に摺接する状態(図5(B))に保つ。
Then, since the
次に第2ローラ装置29b、第3ローラ装置29cにより、粘着テープ3の幅方向で約上半分を上部開口縁部2aに沿って折り(図6(A))、さらに第4ローラ装置29d、第5ローラ装置29eにより、折り返した粘着テープ3の上半分を円筒体1の底部と対向するように折る(図6(B))。さらに、第6ローラ装置29f、第7ローラ装置29g、さらに第8ローラ装置29hにより、折り返した粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内側へ折り曲げ(図6(C))、第9ローラ装置29iのローラ対31a、31bにより、折り曲げた粘着テープ3の上半分を円筒体1の上部開口縁部2aの内周面に貼り付ける(図6D)。すなわち、円筒体1が1回転する間に上部開口縁部2aとその近傍部位の全周にわたって粘着テープ3が貼着される。
Next, by the
その後、円筒体1の外周面に摺接していた回動レバー27を揺動、離間させ(図5(A))、円筒体1を矢印D方向に若干回転させて粘着テープ3が第1ローラ装置29aと供給部25との間で引っ張られるようにしてテンションを掛け、その状態でカッター28により粘着テープ3を切断し、上部開口縁部2aに対する粘着テープ3の貼着作業を完了する。
Thereafter, the rotating
つづいて、図7から図9を参照しつつ、下部開口5への折り曲げ部7の形成工程(図1(D))及び折り曲げ部7の構成について説明する。図7は、円筒体1の下部開口縁部5aとその近傍部位を変形させて折り曲げ部7を形成する成形型装置40に円筒体1を装着した状態を示す側面図である。図8は、成形型装置40の上型41と下型42とで挟むことによって成形を行っている状態を示す側面図である。図9は、糊付けプレス装置50によって折り曲げ部7の先端部7aを上下から挟むように底上板8及び底下板9を接着した状態を示す側面図である。
Next, the process of forming the
成形型装置40は、上型41と下型42とを備える。上型41の下面41sは、平面形状が略円形であって、外周に沿って環状の第1溝部41aが形成されている。また、上型41の下面41sには、第1溝部41aよりも中心側に、環状の第2溝部41bが形成されている。
The
一方、下型42の上面42sは、平面形状が略円形であって、その外周に上方に突出する環状の第1突起部42aが形成されている。また、下型42の上面42sには、第1突起部42aよりも中心側に、環状の第2突起部42bが形成されている。
On the other hand, the upper surface 42s of the
また、上型41及び下型42の少なくとも一方には、不図示のヒータが内蔵されている。このヒータは、電気によるヒータが好ましいが、その他のものであっても良い。
In addition, a heater (not shown) is incorporated in at least one of the
下型42の第1突起部42aは、円筒体1の下部開口縁部5aに形成する凸部7bに対応した形状を備える。上型41の第1溝部41aは、内部に第1突起部42aを嵌合可能な形状を備える。下型42の第2突起部42bは、先端部7aの設計形状に対応した位置に形成する。上型41の第2溝部41bは、第1溝部41aに第1突起部42aを嵌合したときに、第2突起部42bに対応する位置に、第2突起部42bを嵌合可能な形状で設けられる。
The
折り曲げ部7の形成においては、まず、下部開口縁部5aが上側、すなわち上型41側にくるように、円筒体1を下型42にセットする(図7)。このとき、下部開口縁部5a及びその近傍部位が第1突起部42aよりも上型41側へ突出する。この突出部分には、切り込み6のすべてが含まれるが、切り込み6を設けていない部分までを突出させることが好ましい。また、図7に示すように、この突出部分を下型42の中心側に湾曲させると折り曲げ部7の形成がしやすくなるため好ましい。
In forming the
このように形成された折り曲げ部7には、プレス装置50を用いて底上板8及び底下板9が接着される(図9)。プレス装置50は、上型51と下型52とを備える。下型52の上面52sは、折り曲げ部7が形成された円筒体1の内径と略一致する外径を備えた平面円板状をなしている。一方、上型51の下面51sは、凸部7bよりも小さな外径を備え、環状の外周側部分51aは、先端部7aの形状に対応して、中心側部分51bよりも薄肉形状となっている。このような形状を備えた上型51と下型52により、所定の圧力をかけ、かつ、内蔵するヒータ(不図示)で加熱しつつ、折り曲げ部7の先端部7aを挟むように円板状の底上板8及び底下板9をそれぞれ折り曲げ部7に接着して圧着することによって、下部開口5を閉じる(図9)。
The bottom
なお、凸部7bは、図9に示すような湾曲した断面形状に限らず任意の断面形状とすることができる。また、折り曲げ部7を複数回折り曲げて複数の環状の凸部を設けても良い。さらに底上板8及び底下板9をそれぞれ折り曲げ部7に接着する際、凸部7b内に紙材や接着剤を充填するようにしてもよい。
In addition, the
次に、図10から図12を参照しつつ、上部開口2へのリング状部4の形成工程(図1(D)及びリング状部4の構成について説明する。
図10は、円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位を変形させてリング状部4を形成する成形型装置60を示す斜視図である。図11は、図10に示す成形型装置60の一部拡大縦断面図である。図12は成形状態における成形型装置60の要部拡大縦断面図である。
Next, with reference to FIGS. 10 to 12, the step of forming the ring-shaped
FIG. 10 is a perspective view showing a
図10に示すように、成形型装置60は、台盤61上に固定した固定型62と、固定型62を対向して挟むように位置する可動型63とから構成してある。固定型62は、図11からわかるように、円筒体1の上部開口2内へ嵌入させる部位の先端部64が、上部開口2から筒状体1の内側へスムーズに挿入できるように先細テーパ状で薄肉の円錐形状を有し、基部65は薄肉の直円筒形状を有する。ただし、基部65も先細テーパ状としてもよい。また固定型62の基部65の付け根部分には、略半円形の断面形状を有するように掘り込んだ環状溝66が形成してあり、さらにその外側には可動型63をスライドさせる際のガイド面67が設けてある。
As shown in FIG. 10, the
固定型62の下面側には、環状の凹部68が形成してあり、この凹部68内には加熱用のヒータ69が配してあり、特に固定型62の環状溝66の近傍を暖め得るようにしてある。ヒータ69は電気によるヒータが好ましいが、その他のものであっても良い。
An
一方、可動型63は台盤61上に設けた一対のレール70、70によって固定型62に対して接離可能に配してある。可動型63の固定型62に対面する端部には、下面側に約4分の一円形の断面形状とした凹部71が環状に形成してある。なお可動型63の駆動手段は図示及び説明を省略するが、適宜公知の手段を採用すればよい。
On the other hand, the
次に、粘着テープ3を貼り付けた上部開口縁部2aにリング状部4を形成する動作について説明する。
まず、上部開口縁部2aに粘着テープ3を貼り付けた円筒体1を、上部開口縁部2aが下になるようにひっくり返し、成形型装置60の固定型62上に位置させ、適宜の力で上部開口2内に固定型62の先端部64が入り込むように押圧する。図11はこの状態を示している。このときには可動型63は固定型62から若干離しておく。またヒータ69には通電して固定型62を加熱しておく。
Next, an operation of forming the ring-shaped
First, the
すると、円筒体1の上部開口縁部2aとその近傍部位は固定型62の先端部64のテーパ形状にしたがって押し拡げられてゆく。押し拡げられた上部開口縁部2aはそのまま環状溝66内へ入り、環状溝66の断面半円形の内壁面に沿って外向きに曲ってゆく。そしてついには環状溝66から外側上方へと突出する。
Then, the
その状態で可動型63を駆動し、固定型62に対して接近させ、先端部で上部開口縁部2aを円筒体1側へ押し戻し、凹部71で上部開口縁部2aとそのすぐ近傍部位をさらに丸めるように曲げる。図12はこの状態を示している。なお図12の状態で、可動型63の先端と円筒体1の外周面との間に若干の隙間ができるように構成しておくことが好ましい。なお本願発明者等が行った実験では、ファイバードラムと称される紙製筒形容器に通常用いられている紙材を使用し、リング状部4の高さ寸法Hを10mmとすることを目的として成形する場合、例えば0.5mm程度の隙間Cとすると、リング状部4の高さHが±0.5mm程度で精度良く成形され、可動型63の先端が円筒体1を傷めたりすることがなく、製造歩留まりが向上した。
In this state, the
次に、図13、図14を参照しつつ、蓋11の製造工程及び蓋11の構成について説明する。
図13は、蓋11の加工形成工程を示す縦断面図である。図14は、形成された蓋11の構成を示す縦断面図である。
Next, the manufacturing process of the
FIG. 13 is a longitudinal sectional view showing a process for forming the
本実施形態の蓋11は、円筒体1のリング状部4に外側から被せる略半円形状のフランジ部11aと、円筒体1の上部開口縁部2aの内側近傍に位置する環状の凹溝部11bと、を有する。この凹溝部11bは、折り曲げ部7の凸部7bを嵌合可能な形状を備える。また、凹溝部11bと凸部7bは、紙製筒型容器を高さ方向に積載したときに対応する位置に配置されている。
The
蓋11は、例えば、厚さが0.3ないし0.7mm程度の厚紙(ドラム原紙等と称されている)90を用意し、これを図13に示すように上型91と下型92からなる型成形装置内に入れ、例えば60から110℃の温度で5、6回にわたってプレスを繰り返して絞り加工を施すことにより、上述のフランジ部11a、凹溝部11bその他の凹凸断面形状を成形する。凹溝部11bは、上型91の突出部91aを、これに対応する形状を備えた、下型92の溝部92a内に押圧することにより形成する。
For the
リング状部4及び折り曲げ部7を形成した円筒体1に、蓋11を被せ、さらに緊締リング12を嵌着して上部開口2を閉じ、紙製筒型容器が完成する(図1(E))。
The
図15は、以上のように形成した紙製筒型容器を高さ方向に積載する状態を示す側面図である。
円筒体1の下部には、環状に下方に突出する凸部7bを備えた折り曲げ部7が形成されており、蓋11には、凸部7bに対応した位置に凹溝部11bが形成されており、さらに、凸部7bが凹溝部11bの形状に対応した形状を備えているため、凸部7bを凹溝部11b内に嵌合することができる。これにより、複数の紙製筒型容器を安定した状態で積載保持することが可能となり、保管、搬送、展示その他の場面での取り扱い性が向上する。
FIG. 15 is a side view showing a state in which the paper cylindrical containers formed as described above are stacked in the height direction.
A
ここで、凸部7b及び凹溝部11bは、紙製筒型容器の構成、内容物の重量その他の条件に応じて、安定して積載できるように、任意に形状を設定することができる。
Here, the shape of the
また、例えば、凸部7bの外面に突起を、凹溝部11bの内面の凸部7bの突起に対応する位置に凹部を、それぞれ設けて、凹部内に突起を嵌合させるようにすると、積載時の保持力が向上するため好ましい。
Further, for example, when a protrusion is provided on the outer surface of the
さらにまた、凸部7bの外面に突起を、凹溝部11bの内面の凸部7bの突起に対応する位置に突起を、それぞれ設けて、凹溝部11b内に凸部7bを押入するときに凸部7bの突起が凹溝部11b内の突起を乗り越えるようにすると、これらの突起の当接によって積載時の保持力が向上させることもできる。
Furthermore, a protrusion is provided on the outer surface of the
また、上記実施形態では、円筒体1に下方に突出する凸部7bを、蓋11に下方に凹んだ凹溝部11bをそれぞれ形成していたが、これに代えて、又は、これに加えて、円筒体1に上方に凹んだ凹溝部を設けるとともに、この凹溝部に対応するように、蓋11に上方に突出する凸部を形成してもよい。
Moreover, in the said embodiment, although the
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。 Although the present invention has been described with reference to the above embodiment, the present invention is not limited to the above embodiment, and can be improved or changed within the scope of the purpose of the improvement or the idea of the present invention.
以上のように、本発明に係る紙製筒型容器は、複数個又は多数個を取り扱うことの多い容器に適している。 As described above, the paper tubular container according to the present invention is suitable for a container that often handles a plurality or a large number.
1 円筒体
1a 中心軸
2 上部開口
2a 上部開口縁部
3 粘着テープ
4 リング状部
5 下部開口
5a 下部開口縁部
6 切り込み
7 折り曲げ部
7a 先端部
7b 凸部
8 底上板
9 底下板
11 蓋
11a フランジ部
11b 凹溝部
12 緊締リング(取り付け部材)
20 貼着装置
40 成形型装置
41 上型
41a 第1溝部
41b 第2溝部
41s 下面
42 下型
42a 第1突起部
42b 第2突起部
42s 上面
50 プレス装置
51 上型
52 下型
60 成形型装置
62 固定型
63 可動型
66 環状溝
67 ガイド面
68 凹部
69 ヒータ
90 厚紙
91 上型
91a 突出部
92 下型
92a 溝部
DESCRIPTION OF
20 Adhering
Claims (4)
前記容器本体としての円筒体1の下部には、環状で下方に突出する凸部7bを形成し、蓋11上には環状の凹溝部11bを形成し、複数の紙製筒型容器を高さ方向に積載する状態において、蓋11の凹溝部11bに積載する紙製筒型容器の下方に突出する凸部7bを嵌合することを可能とする紙製筒型容器にあって、On the lower part of the cylindrical body 1 as the container main body, an annular convex portion 7b protruding downward is formed, and on the lid 11, an annular concave groove portion 11b is formed, and a plurality of paper cylindrical containers are heightened. In a state of stacking in the direction, in the paper tube-shaped container that makes it possible to fit the protruding portion 7b protruding downward of the paper tube-shaped container stacked in the groove 11b of the lid 11,
前記容器本体としての円筒体1の上部開口2は、上部開口縁部2aとその近傍部位を外巻きに曲げて変形させてリング状部4を形成してなり、The upper opening 2 of the cylindrical body 1 as the container body is formed by bending the upper opening edge 2a and its vicinity in an outer winding and deforming it to form a ring-shaped portion 4,
前記容器本体としての円筒体1の下部開口5は、下部開口縁部5aとその近傍部位を円筒体1の内側に折り曲げ、変形させて折り曲げ部7を形成し、該折り曲げ部7は環状で下方に突出する凸部7bと、円筒体1の中心軸1aに略垂直な平面内において、中心軸1aに向かうように折り曲げられた先端部7aとを備え、折り曲げ部7の先端部7aを、底上板8と底下板9とからなる前記円板状から紙製の底板で上下から挟み込むようにして接着し、圧着して有底円筒体からなる容器本体とし、The lower opening 5 of the cylindrical body 1 as the container body is formed by bending and deforming the lower opening edge 5a and the vicinity thereof to the inside of the cylindrical body 1 to form a bent portion 7, and the bent portion 7 is annular and downward. And a tip portion 7a bent toward the center axis 1a in a plane substantially perpendicular to the center axis 1a of the cylindrical body 1. The tip portion 7a of the bent portion 7 is From the disk shape consisting of the upper plate 8 and the bottom lower plate 9 are bonded so as to be sandwiched from above and below by a paper bottom plate, and are crimped to form a container body consisting of a bottomed cylindrical body,
一方蓋11は、容器本体としての円筒体1のリング状部4に外側から被せる略半円形状のフランジ部11aと、円筒体1の上部開口縁部2aの内側の近傍部位に位置する前記環状の凹溝部11b備えるように厚紙をプレスして形成し、On the other hand, the lid 11 has a substantially semi-circular flange portion 11a that covers the ring-shaped portion 4 of the cylindrical body 1 as a container body from the outside, and the annular portion that is located in the vicinity of the inside of the upper opening edge 2a of the cylindrical body 1. The cardboard is pressed and formed so as to have a concave groove 11b of
積載する紙製筒型容器の環状で下方に突出する凸部7bが蓋11の凹溝部11bの形状に対応し、凸部7bを凹溝部11b内に嵌合し、複数の紙製筒型容器を積載保持することを可能とする紙製筒型容器。A convex portion 7b that protrudes downward in an annular shape of the paper cylinder container to be loaded corresponds to the shape of the concave groove portion 11b of the lid 11, and the convex portion 7b is fitted into the concave groove portion 11b, so that a plurality of paper cylindrical containers are provided. A paper cylindrical container that can be loaded and held.
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