JP5232275B2 - プラスチックボトル - Google Patents

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Description

本発明は、液体が充填されるプラスチックボトルに関するものである。
PETボトルに代表されるプラスチックボトルは、飲料を充填された状態で広く市販されている。飲料の充填は、比較的高温(ホットパック充填)又は常温(アセプティック充填)によりなされるが、充填後に密封されて冷却されると、ボトル内が減圧する。この減圧によって、ボトル壁が不均一に変形した場合には、商品価値を低下させる。
そこで、従来より、ボトル胴部に減圧吸収パネルを設け、減圧による変形を抑制するようにしたプラスチックボトルが数多く提案されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許文献1に記載のボトルは、断面四角形のボトル胴部に平面視四角形の減圧吸収パネルを形成したものである。特許文献2に記載のボトルは、断面円形のボトル胴部に平面視長円形の減圧吸収パネルを形成したものである。
いずれのボトル胴部も、中心軸方向において全体として寸胴に形成されている。また、いずれのボトル胴部も、周方向に横リブが形成され、横リブによって、横方向の外圧に対する強度(換言すれば、横剛性)が高められている。さらに、いずれのボトル胴部も、錐状のボトル肩部に連なっている。
特開2005−178904号公報 特開2002−330222号公報
このような従来のプラスチックボトルは、角型ボトル及び丸型ボトルを問わず、ボトル胴部が寸胴あるいは胴径が略一定であるが、ユーザの持ち運び易さや飲み易さを考慮すると、ボトル胴部は持ち易いことが望ましい。また、ボトル胴部には横リブが形成されているが、ボトル肩部の横剛性も高めることが望ましい。さらに、横リブや減圧吸収パネルの形状についても、改善することが望ましい。
本発明の第1の目的は、持ち易いプラスチックボトルを提供することである。
本発明の第2の目的は、製造・物流時に問題のない剛性を高めることができるプラスチックボトルを提供することである。
本発明の第3の目的は、減圧吸収効果を高めることができるプラスチックボトルを提供することである。
上記第3の目的を達成するべく、本発明のプラスチックボトルは、口部と、この口部に連なる肩部と、この肩部に連なる胴部と、を備えると共に、前記胴部に断面円形の円周部を有するボトル壁を備えたプラスチックボトルであって、円周部は、周方向に亘って形成された凹状のリブを有し、ボトル壁は、奇数角の多角形状からなる減圧吸収パネルを有し、減圧吸収パネルは、その一辺が円周部の近傍において周方向に沿って位置すると共に、少なくともその一辺が凹状に落とし込まれており、減圧吸収パネルは、一辺におけるパネル深さが最も深くなり、且つ前記一辺から最も遠い頂点のパネル深さがなくなるように、当該一辺から当該頂点に向かってパネル深さが漸次変えられている。前記円周部は、前記胴部の上端部に設けられた上側円周部と、前記胴部の下端部に設けられた下側円周部と、を備え、前記減圧吸収パネルは、前記上側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第1の減圧吸収パネルと、前記下側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第2の減圧吸収パネルと、を備え、前記複数の第1の減圧吸収パネルと前記複数の第2の減圧吸収パネルとは、上下方向において対向するように前記ボトル胴部に設けられている
この構成によれば、奇数角の多角形状からなる減圧吸収パネルでボトル内の減圧を適切に吸収することができる。これにより、減圧に伴うボトルの変形を抑制することができる。また、減圧吸収パネルが奇数角の多角形状であり、その一辺が円周部の近傍において落とし込まれているため、横剛性を高めることもできる。なお、奇数角の多角形状は、三角形、五角形、七角形などである。加えて、奇数角の多角形状からなる減圧吸収パネルによる横剛性向上と、円周部のリブによる横剛性向上とを併用することで、より一層横剛性を高めることができる。また、複数の第1及び第2の減圧吸収パネルが等間隔に配設されているので、ボトル内の減圧をより一層適切に吸収することができる。なお、減圧吸収パネルの数は問わないが、その数は例えば4個である。また、ボトル壁の断面形状に対応して減圧吸収パネル数を設定してもよく、例えばボトル壁が六面体の形状である場合には、減圧吸収パネルを6個設けてもよい。
本発明の一態様によれば、減圧吸収パネルの前記一辺は、円周部から上下方向において2mm以上10mm未満の位置にあることが、好ましい。
本発明の一態様によれば、一辺から最も遠い頂点のパネル深さは、ゼロであることが、好ましい。
本発明の一態様によれば、奇数角の数は、3であることが、好ましい。
この構成によれば、減圧吸収パネルは三角形状となる。特に、減圧吸収パネルを二等辺三角形とすることで、仮にボトルが減圧で変形しても、減圧吸収パネルの意匠性を損ないにくい。
本発明の一態様によれば、一辺から最も遠い頂点から当該一辺に引いた直線は、当該一辺に垂直に交わる二等分線となることが、好ましい。
本発明の一態様によれば、一辺に接する二頂点は、R5以下のR取りがされていることが、好ましい。
この構成によれば、減圧吸収パネルの二頂点における折れ曲がりを好適に抑制することができる。
本発明の一態様によれば、前記胴部に連なる底部を備え、減圧吸収パネルは、前記下側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第3の減圧吸収パネルを備え、前記第3の減圧吸収パネルは、前記下側円周部を挟んで前記複数の第2の減圧吸収パネルと上下方向において対向するように前記底部に設けられていることが、好ましい。
実施形態に係るプラスチックボトルの正面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの側面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの底面図である。 図2のIV−IV線で切断した断面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルのくびれ部の横剛性について説明する説明図であり、(a)比較例に係る図であり、(b)図4を簡略して示す実施形態に係る図である。 図2のVI−VI線で切断した断面図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの肩部を拡大して示す図である。 実施形態に係るプラスチックボトルの減圧吸収パネルを拡大して示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るプラスチックボトルについて説明する。以下では、先ず、プラスチックボトルの大まかな構成部について簡単に説明し、その上で、各構成部について詳細に説明する。ここでは、広く市販されている500ml用のプラスチックボトルを例に説明する。
図1〜図3は、プラスチックボトルの正面図、側面図及び底面図である。
プラスチックボトル1(以下、単に「ボトル1」という)は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を、ブロー成形、インジェクションブロー成形、ストレッチブロー成形(二軸延伸ブロー成形)などの各種成形方法により成形され製造される。製造された中空のボトル1は、熱水殺菌、塩素系殺菌剤などによる洗浄・殺菌処理を経た後、内容物たる液体が充填される。
ボトル1に充填される液体は、例えば飲料であり、飲料としては、お茶(緑茶)、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、果汁等の各種の非炭酸飲料を挙げることができる。非炭酸飲料は、公知の無菌充填装置によって、例えば、ホットパック充填(比較的高温:例えば80℃)又はアセプティック充填(常温:例えば15〜35℃)でボトル1内に充填される。ボトル1には、飲み口を塞ぐためのキャップ(図示省略)が開栓可能に固着される。
なお、ボトル1に充填される液体は、飲料に限らず、ソースやみりんなどの食品であってもよいし、炭酸飲料であってもよい。ただし、本実施形態のボトル1は、後述するように、非炭酸飲料を充填するのに好適なものであり、持ち易い上、減圧吸収効果および横剛性を向上するなどのさまざまな工夫が施されている。なお、横剛性とは、主として、ボトル1の横方向(半径方向)の外圧に対する強度をいう。
ボトル1は、中心軸Y−Y(鉛直軸)の上方から順に、口部2、肩部3、胴部4、及び底部5を連ねるように一体成形され、これらによって内部に飲料を貯留可能なボトル壁6を構成している。上下一対の凹状のリング7,8に挟まれた部分に、胴部4のパネル領域が設定されている。つまり、上側のリング7が、胴部4と肩部3との間を境界付け、下側のリング8が、胴部4と底部5との間を境界付けている。また、ボトル壁6には、全部で3種類の三角形状の減圧吸収パネル10,11,12が設けられている。
口部2は、ボトル1の上端部に位置し、ボトル1の最小径部を構成している。口部2は、上端が開口しており、飲料の供給口又は飲み口として機能する。口部2には、図示省略したキャップを着脱可能に構成されたベントスロット(ねじ部)21が形成され、その下側には、フランジ部22が形成されている。キャップは、消費者によって、開放位置と閉鎖位置との間を移動するように、中心軸Y−Yを中心に回転操作される。
底部5は、ボトル1の下部に位置している。底部5は、全体として断面円形に形成されており、断面円形の外壁は、中心軸Y−Yの下方に向かって徐々に又は段階的に絞られるように形成されている。すなわち、円形断面の外壁は、上方から下方にかけて外径が漸次縮小するように形成されている。また、この断面円形の外壁には、6個の三角形状の減圧吸収パネル12が周方向に等間隔に設けられている。一方、底部5の底面は、ボトル1に強度をもたせるために、上方に窪んでいる。
胴部4は、正面視、全体として略鼓状に形成されており(特に図1参照)、その上下中間部が他の部位に比して絞られている。つまり、胴部4は、上下中間部に位置するくびれ部31と、くびれ部31から中心軸Y−Yの上方に向かって徐々に拡開するように形成された上側胴部32と、くびれ部31から中心軸Y−Yの下方に向かって徐々に拡開するように形成された下側胴部33と、で構成されている。このような構成とすることで、胴部4の外壁が把持し易くなる。
くびれ部31は、さらに持ち易さを向上する観点から、ボトル1の重心Gからの距離が中心軸方向(Y−Y方向)において20mm以内に設定されている。なお、くびれ部31は、その形状上の特徴から、ウエスト部又は絞り部と換言することができる。
上側胴部32及び下側胴部33は、輪郭がくびれ部31に向かって漸次狭まるように、逆の見方をすれば、中心軸Y−Yから外壁までの距離がくびれ部31から遠ざかるにつれて漸次長くなるように形成されている。なお、上側胴部32を上方に向かって段階的に拡開するように形成してもよいし、下側胴部33を下方に向かって段階的に拡開するように形成してもよい。
胴部4は、全体として、多面体断面で構成されている。好ましくは、くびれ部31、上側胴部32および下側胴部33は、偶数の面を有する多面体断面で構成され、本実施形態ではより好ましい略六面体断面で構成されている。ここで、六面体に「略」をつけたのは、胴部4は六面体の断面(正六角形の断面)を基本としているが、正六角形の各コーナーを面取り又はR取りしているため、胴部4は正確には十二面体に近い断面となっているからである。
くびれ部31は、その周方向に亘って形成された凹状のリブ35を有している。このリブ35のある部分が、くびれ部31において、中心軸Y−Yから外壁までの距離を最小に設定されている。くびれ部31にリブ35をつけることで、リブ35をつけない場合に比べて、くびれ部31の横剛性を向上することができる。また、リブ35は、以下の形状上の工夫により、横剛性がより一層向上されている。このことを、図1、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、図2のIV−IV線に沿って切断した図であり、リブ35を中心に示す断面図である。このため、図4では、下側胴部33などは省略されている。
リブ35は、くびれ部31における外壁が陥没するように形成され、内壁がボトル1の中空内部に突出するように面している。リブ35の外壁は、リブ底面41、上側リブ周面42および下側リブ周面43で形成されている。
上側リブ周面42は、一端がリブ底面41の上縁に連なり、他端が上側胴部32の下端に連なっている。上側リブ周面42は、ボトルの横断面に対し、上方に傾斜している。
下側リブ周面43は、一端がリブ底面41の下縁に連なり、他端が下側胴部33の上端に連なっている。下側リブ周面43は、ボトルの横断面に対し、下方に傾斜している。
上側リブ周面42及び下側リブ周面43は、互いの外形形状が全く同じに形成されている。なおもちろん、これらの外形形状を互いに別形状としてもよい。
リブ底面41の外形形状は、上側リブ周面42や下側リブ周面43の外形形状に対し非相似となっている。リブ底面41の外形形状(輪郭)は、上記したように、正六角形を基本としており、正六角形の各コーナーが例えばR5のR取りがなされている。一方、上側リブ周面42及び下側リブ周面43の外形形状は、同様に正六角形を基本としており、正六角形の各コーナーが面取りされている。
図5は、リブ35の断面を簡略化して示す図であり、(a)比較例、(b)本実施形態を示す図である。
図5(a)に示すように、比較例におけるリブ底面41´と上側リブ周面42´(又は下側リブ周面43´)の外形形状は、基本正六角形の各コーナーが面取りされ、互いに相似している。それゆえ、あるコーナーに着目すると、リブ底面41´の屈曲点45´と上側リブ周面42´(又は下側リブ周面43´)の屈曲点47´とを結ぶ直線mには、中心軸Y−Yが交差する。つまり、図5(a)に示すリブ35´は、リブ底面41´と上側リブ周面42´(又は下側リブ周面43´)とがオフセット形状となるように、構成されている。
図5(b)に示すように、リブ底面41の外形形状の六つのコーナーは、屈曲面となっている。あるコーナーに着目すると、リブ底面41の屈曲面のうち中心軸Y−Yから最も距離が遠い部位45と中心軸Y−Yとを直線mで結んだ場合、その直線m上には、上側リブ周面42(又は下側リブ周面43)の二つの屈曲点47,47が位置しないようになる。
つまり、上側リブ周面42(又は下側リブ周面43)の二つの屈曲点47,47の間に、リブ底面41の屈曲面の部位45と中心軸Y−Yとを結ぶ直線mが位置するようになる。このように、本実施形態のリブ35では、リブ底面41の外形形状が、上側リブ周面42又は下側リブ周面43の外形形状に対しオフセット形状となっていないため、リブ35による強度・横剛性の向上をより一層高めることができる。
再び、図1及び図2を参照して説明する。
上側胴部32及び下側胴部33は、正面視、略台形または略フラスコ状のパネルを12枚、周方向に交互に反転させて並べたようなパネル領域を有している。そして、上側胴部32及び下側胴部33は、そのパネルの1枚おきに三角形状の減圧吸収パネル10,11を配している。減圧吸収パネル10,11については、詳細を後述する。
上側胴部32の上端部、すなわちパネル領域の上側の部分には、リング7を有する断面円形の円周部50が設けられている。リング7は、周方向に亘って凹状に且つ断面倒台形で形成され、内壁がボトル1の中空内部に突出するように面している。リング7は、円周部50の上下中間位置にあり、円周部50のうちリング7を挟む上下の環状部分が、ボトル1の最大外径を構成する最大径部51となっている。
下側胴部33の下端部、すなわちパネル領域の下側の部分には、リング8を有する断面円形の円周部60が設けられている。リング8は、周方向に亘って凹状に且つ断面倒台形で形成され、内壁がボトル1の中空内部に突出するように面している。リング8は、円周部60の上下中間位置にあり、円周部60のうちリング8を挟む上下の環状部分が、ボトル1の最大外径を構成する最大径部61となっている。
最大径部51,61は、同じ直径で構成されている。ボトル1を横置きした場合には、ボトル1は、その上下にある最大径部51,61によって安定に支持される。二つのリング7,8は、リングリブと換言することができ、くびれ部31のリブ35と同様に、ボトル1の強度・横剛性を向上するのに機能する。上記のように、二つのリング7,8を環状としてもよいが、くびれ部31のリブ35と同様に、外形形状を工夫するようにしてもよい。この変形例について、図6を参照して説明する。
図6は、下側のリング8の断面を簡略化して示す断面図である。
リング8の輪郭は、略正六角形で構成されている。ここで、正六角形に「略」をつけたのは、正六角形の各辺を円弧で構成し、且つ正六角形の各コーナーに例えばR4を取ったからである。これに対し、最大径部61の輪郭は、円形となっている。
このように、リング8の輪郭と最大径部61の輪郭とを非相似(非オフセット形状)としたことで、この部分の強度・横剛性の向上をより一層高めることができる。なお、上側のリング7と円周部50も、同様に構成してもよい。また、他の変形例としては、リング7,8の輪郭を円形とし、最大径部51,61の輪郭を略多角形にしてもよい。
ここで、胴部4に関連する寸法の一例について簡単に説明する。
胴部4において、中心軸Y−Yからボトル外壁までの最大距離L1は、上下の最大径部51,61に設定されている(図2及び図6参照)。一方、くびれ部31において、中心軸Y−Yからボトル外壁までのある距離L2は、図4に示すように設定される。つまり、距離L2は、下側リブ周面43と下側胴部33との境界線(又は上側リブ周面42と上側胴部32との境界線)のうち、略六角形の一辺に相当する部位と中心軸Y−Yとの間の距離をいう。
例えば、最大距離L1は、30mm以上35mm以下であり、好ましくは33.5mmである。また、距離L2は、25mm以上27mm以下であり、好ましくは25.805mmである。これらを比で換算した場合、比L2/L1は、71%以上90%以下であり、好ましくは77%である。
このように、最大距離L1と距離L2との関係を規定することで、くびれ部31を中心に胴部4が持ち易くなる。特に、上記L2/L1が71%未満であると、ボトル容量が小さくなりがちである一方、上記L2/L1が90%を超えると、くびれ部31としての持ち易さの機能が減じられる傾向にある。
次に、図2及び図7を参照して、肩部3について詳述する。
肩部3は、口部2の下部に連なるドーム部71と、ドーム部71の下端に連なる段部72と、で構成されている。ドーム部71は、中心軸Y−Yの上方に向かって拡開するようにドーム状または略円錐台状に形成されている。
段部72は、ドーム部71の下端に連なる鉛直な周面81と、この周面81の下端に連なる球帯状の周面82と、で構成されている。両周面81,82は、肩部3において周方向に亘って形成されている。
球帯状の周面82は、周面81よりも径方向外側に湾曲してなり、その下端が最大径部51に連なっている。この最大径部51は、段部72とリング7とのそれぞれに実質的に隣接しており、例えば10mm未満の高さ(幅)に設定され、好ましくは3mmの高さに設定されている。鉛直な周面81とドーム部71の下端との間は、例えばR3のR取りがなされ、鉛直な周面81と球帯状の周面82との間は、例えばR1.5のR取りがなされている。
このように、肩部3に段部72を設けることで、リングリブのような効果を奏することができ、肩部3の横剛性を高めることができる。また、ボトル1の上部において、段部72とリング7とを併用することにより、横剛性をより一層高めることができる。そして、仮に、段部72及びリング7の一方が変形した場合であっても、他方で横剛性の機能をカバーできることもできる。
次に、図1及び図8を参照して、減圧吸収パネル10,11,12について詳述する。
上記したように、ボトル壁6には、全部で3種類の三角形状の減圧吸収パネル10,11,12が設けられ、いずれの減圧吸収パネル10,11,12も6つずつ周方向に等間隔で設けられている。減圧吸収パネル10,11,12により、飲料充填後のボトル内圧の減少を吸収することができ、ボトル1の変形を抑制することができる。また、減圧吸収パネル10,11,12を三角形状とすることで、リングリブのように横剛性を高めることができる。
第1の減圧吸収パネル10は上側胴部32に設けられ、第2の減圧吸収パネル11は下側胴部33に設けられ、第3の減圧吸収パネル12は底部5に設けられている。ここでは、第2の減圧吸収パネル11が、他の減圧吸収パネル10,12よりも大きく形成されている
第1〜第3の減圧吸収パネル10,11,12は、いずれも、正面視三角形状からなる。第1〜第3の減圧吸収パネル10,11,12は、正面視任意の三角形又は正三角形であってもよいが、ここでは二等辺三角形で構成されている。二等辺三角形とすることで、仮にボトル1が減圧で変形しても、減圧吸収パネル10,11,12の意匠性を適切に確保することができる。
第1〜第3の減圧吸収パネル10,11,12の各々の一辺101,111,121は、円周部50,60の近傍において周方向に沿って位置している。これら一辺101,111,121は、それぞれ、直近の最大径部51,61から中心軸Y−Yの方向において例えば2mm以上10mm未満の部分に位置している。
具体的には、第1の減圧吸収パネル10の一辺101は、上側の円周部50のうち、下側の最大径部51の直下に位置している。
第2の減圧吸収パネル11の一辺111は、下側の円周部60のうち、上側の最大径部61の直上に位置している。
第3の減圧吸収パネル12の一辺121は、下側の円周部60のうち、下側の最大径部61の直下に位置している。
第1〜第3の減圧吸収パネル10,11,12は、その一辺101,111,121から最も遠い頂点(つまり、一辺に接しない頂点)102,112,122が、それぞれ同一直線上に位置している。第1〜第3の減圧吸収パネル10,11,12は、略同様の構成であるため、ここでは第1の減圧吸収パネル10を例にさらに詳述する。
図8は、第1の減圧吸収パネル10を拡大して示す図である。
減圧吸収パネル10は、ボトル壁6に凹状に落とし込まれるように形成されているが、そのパネル深さは、一定にはなっていない。
具体的には、減圧吸収パネル10は、周方向に沿う一辺101におけるパネル深さが最も深くなり、且つこの一辺101から最も遠い頂点102のパネル深さがなくなるように、一辺101から頂点102に向かってパネル深さが漸次縮小している。そして、頂点102のパネル深さは、ゼロとなっている。
すなわち、頂点102は、ボトル壁6の他の外面と同一平面上に配されている。こうすることで、減圧吸収パネル10の減圧効果をより一層高めることができる。もっとも、変形例の態様としては、減圧吸収パネル10の全体を凹状に落とし込むようにしてもよい。
減圧吸収パネル10において、一辺101に接する二頂点104,105は、それぞれR取りがされており、好ましくはR5以下のR取りがされている。こうすることで、減圧吸収パネル10の二頂点104,105における折れ曲がりを好適に抑制することができる。
減圧吸収パネル10のパネル深さを規定する3つの側面106,107,108は、その三角形のパネル面(底面)109の内側に向かって傾斜している。こうすることで、減圧吸収パネル10の成形性が高まると共に、製造後の薬液洗浄の際に、薬液が減圧吸収パネルの部分に溜まることを抑制することができる。
なお、上記では、減圧吸収パネル10,11,12が二等辺三角形の輪郭を有すると説明したが、この形状は、涙形や水滴形と言い換えることもできる。また、減圧吸収パネル10,11,12は三角形に限らず、奇数角の多角形状であればよく、例えば五角形や七角形であってもよい。いずれの場合にせよ、減圧吸収パネル10,11,12は、周方向に沿って一辺を有していて、その一辺から最も遠い頂点から当該一辺に引いた直線が、当該一辺の垂直二等分線となればよい。
以上説明した本実施形態のボトル1によれば、胴部4にくびれ部31を設け、その部分における距離L2と最大距離L1との関係を所定に設定しているため、ボトル1を持ち易くすることができる。また、くびれ部31を多面体断面としているため、キャップの開閉時に滑りにくくなるなど、ユーザの利便性を向上することができる。
さらに、くびれ部31にリブ35を設け、さらにはそのリブ35の断面形状を工夫しているため、この部分の横剛性を高めることができる。また、二つのリング7,8や肩部3の段部72によっても、ボトル1の横剛性を高めることができ、さらには、三角形状の減圧吸収パネル10,11,12によっても、ボトル1の横剛性を高めることができる。加えて、減圧吸収パネル10,11,12の上記の特徴的形状にしているため、減圧吸収効果を高めることができ、減圧に伴うボトル1の変形を適切に抑制することができる。さらに、上記したボトル壁6の構造は、ボトル1の美称性を向上することができると共に、製造時のライン適正付与、自動販売機での販売適正付与を促進することができる。
1:ボトル、2:口部、3:肩部、4:胴部、5:底部、6:ボトル壁、7:リング、8:リング、10〜12:減圧吸収パネル、31:くびれ部、32:上側胴部、33:下側胴部、35:リブ、41:リブ底面、42:上側リブ周面、43:下側リブ周面、47:屈曲点、50:円周部、51:最大径部、60:円周部、61:最大径部、72:段部、81:鉛直な周面、82:球帯状の周面、101:一辺、102:頂点、111:一辺、112:頂点、121:一辺、122:頂点、Y−Y:中心軸、G:重心

Claims (7)

  1. 口部と、この口部に連なる肩部と、この肩部に連なる胴部と、を備えると共に、前記胴部に断面円形の円周部を有するボトル壁を備えたプラスチックボトルであって、
    前記円周部は、周方向に亘って形成された凹状のリブを有し、
    前記ボトル壁は、奇数角の多角形状からなる減圧吸収パネルを有し、
    前記減圧吸収パネルは、その一辺が前記円周部の近傍において周方向に沿って位置すると共に、少なくとも前記一辺が凹状に落とし込まれており、
    前記減圧吸収パネルは、前記一辺におけるパネル深さが最も深くなり、且つ前記一辺から最も遠い頂点のパネル深さがなくなるように、当該一辺から当該頂点に向かってパネル深さが漸次変えられており、
    前記円周部は、前記胴部の上端部に設けられた上側円周部と、前記胴部の下端部に設けられた下側円周部と、を備え、
    前記減圧吸収パネルは、前記上側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第1の減圧吸収パネルと、前記下側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第2の減圧吸収パネルと、を備え、
    前記複数の第1の減圧吸収パネルと前記複数の第2の減圧吸収パネルとは、上下方向において対向するように前記ボトル胴部に設けられているプラスチックボトル。
  2. 前記減圧吸収パネルの前記一辺は、前記円周部から上下方向において2mm以上10mm未満の位置にある請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記一辺から最も遠い頂点のパネル深さは、ゼロである請求項1又は2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記奇数角の数は、3である請求項1ないしのいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記一辺から最も遠い頂点から当該一辺に引いた直線は、当該一辺に垂直に交わる二等分線となる請求項1ないしのいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記一辺に接する二頂点は、R5以下のR取りがされている請求項1ないしのいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  7. 前記胴部に連なる底部を備え、
    前記減圧吸収パネルは、前記下側円周部に対応して周方向に等間隔に且つ上下方向において互いに同じ向きに設けられた複数の第3の減圧吸収パネルを備え、
    前記第3の減圧吸収パネルは、前記下側円周部を挟んで前記複数の第2の減圧吸収パネルと上下方向において対向するように前記底部に設けられている請求項1ないしのいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
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