JP5228629B2 - 交流電動機のインバータ装置及びその電動機電流制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電動機を駆動するインバータ装置及びその電動機電流制御方法に関する。
近年、小型化やコスト低減の要求により、埋込型永久磁石モータ(IPMM)やリラクタンスモータ(SynRM)などの交流電動機は、車載用、工作機械用とその利用分野を広げている。これらの分野では、リラクタンストルクを積極的に利用して高効率に駆動するため、結果的に磁気飽和によりインダクタンスが無負荷時の半分程度やそれ以下にまで低下する電気的特性を持つモータが設計され、速度制御範囲の拡大の要求に対応するため、高速域で磁束を弱める界磁制御が行われている。
周知のように交流電動機のインダクタンス値は、電流の大きさでその値は可変するので、交流電動機のd軸インダクタンス、q軸インダクタンスは、運転中にダイナミックに変化することになり、これに対応できる電流制御が求められるようになってきた。
従来の電流制御方法は、制御対象である埋込型永久磁石モータのd軸インダクタンスLd及びd軸抵抗Rdに基づきd軸電流制御部のゲインを設定し、q軸インダクタンスLq及びq軸抵抗Rqに基づきq軸電流制御部のゲインを設定し、d軸、q軸の電流応答を同一にしている(例えば、特許文献1参照)。また、速度センサレスのベクトル制御における磁極位置を推定する方法として、高周波電圧を印加し、高周波インピーダンスをd−q座標系から45°位相を遅らせたd−q座標系で高周波インピーダンスZdm、Zqmを検出し、磁極位置推定値が正しければ、ZdmとZqmとに差は生じないことを利用する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
図7(a)は電流制御系のd軸電流、(b)は電流制御系のq軸電流の構成を伝達関数で表現したブロック線図で、123、124は減算器、126はd軸電流PI制御部、128はq軸電流PI制御部、250dはd軸モータ・駆動回路系、250qはq軸モータ・駆動回路系である。d軸モータ・駆動回路系250dの伝達関数Gdm(s)、q軸モータ・駆動回路系250qの伝達関数Gqm(s)、d軸電流PI制御部126の伝達関数Gdpi(s)、及びq軸電流PI制御部128の伝達関数Gqpi(s)は、次式で表される。
Gdm(s)=Km/(Ld・s+Rd) …(1)
Gqm(s)=Km/(Lq・s+Rq) …(2)
Gdpi(s)=Kdp+Kdi/s …(3)
Gqpi(s)=Kqp+Kqi/s …(4)
ここで、Kmは定数、Ld、Lqは各軸のインダクタンス、Rd、Rqは各軸の抵抗、Kdp、Kqpは各軸の比例ゲイン、Kdi、Kqiは各軸の積分ゲインを示す。
d軸電流PI制御部126の制御パラメータである上記の比例ゲインKdpおよび積分ゲインKdiは、K1を任意の係数として、上記のd軸インダクタンスLdおよびd軸抵抗Rdに基づき次のように設定される。
Kdp=K1・Ld …(5)
Kdi=K1・Rd …(6)
また、q軸電流PI制御部128の制御パラメータである上記の比例ゲインKqpおよび積分ゲインKqiは、K2を任意の係数として、上記のq軸インダクタンスLqおよびq軸抵抗Rqに基づき次のように設定される。
Kqp=K2・Lq …(7)
Kqi=K2・Rq …(8)
上記のような電流制御系では、d軸電流についての閉ループ伝達関数Gdcl(s)は、図7(a)および式(1)(3)(5)(6)より、
Gdcl(s)=Gdpi(s)・Gdm(s)/{1+Gdpi(s)・Gdm(s)}
=K1・Km/(s+K1・Km) …(9)
となる。ここで、K1・Km=Rd/Ldとおくと、
Gdcl(s)=Rd/(Ld・s+Rd) …(10)
となる。上記式(10)を式(1)と比較すればわかるように、この場合、電流制御系は、d軸電流につきモータ・駆動回路系と同様の周波数特性を有する。
同様に、q軸電流についての閉ループ伝達関数Gqcl(s)は、図7(b)および式(2)(4)(6)(8)より、
Gqcl(s)=Gqpi(s)・Gqm(s)/{1+Gqpi(s)・Gqm(s)}
=K2・Km/(s+K2・Km) …(11)
となる。ここで、K2・Km=Rq/Lqとおくと、
Gqcl(s)=Rq/(Lq・s+Rq) …(12)
となる。上記式(12)を式(2)と比較すればわかるように、この場合、電流制御系は、q軸電流につきモータ・駆動回路系と同様の周波数特性を有する。
なお、上記式(5)〜(8)に示す比例ゲインおよび積分ゲインにおける係数K1,K2は、K1=K2となるように設定されるのが通常であり、この場合、式(9)(11)より、K1,K2自体の値に拘わらず、d軸電流についての閉ループ伝達関数Gdcl(s)とq軸電流についての閉ループ伝達関数Gqcl(s)とが等しくなり、両軸の電流についての応答性が一致する。
このように、従来の電流制御方法は、d軸及びq軸で異なるインダクタンスおよび抵抗に応じ各軸の電流制御ゲインを個別に設定することで、d軸、q軸の電流応答性を同一とし、モータの性能を最大限に引き出すのである。
特開2005−6420号公報(第11、12頁、図3) 特開2002−291283号公報(第6頁、図1)
従来の交流電動機のインバータ装置及びその電動機電流制御方法は、既知でしかも固定値である電動機定数を用いて電流制御部のゲインを予め決定するようになっているので、運転中の電流の大きさや運転周波数といった運転条件によりインダクタンスが大きく変化すると、d軸、q軸の電流周波数応答を同一と出来ず、モータの性能を最大限に引き出せなくなるという問題があった。
なお、運転中にq軸インダクタンスは、埋込型永久磁石モータ(IPMM)では1/2、リラクタンスモータ(SynRM)にいたっては1/5以下になるものがあり、このような場合には、電流制御ループは不安定となり、発振に至ることさえあった。
この対策として、運転中にインダクタンスを同定し、同定したインダクタンスに応じて電流制御部のゲインを変更する方法が考えられるが、電流制御部が制御している電流の大きさを用いて電流制御部のゲインを決定し、ゲインを変更することでまた電流の大きさが変化してしまうことになるので、運転状態によっては不安定になり、さらに、q軸インダクタンスは、d軸インダクタンスよりも電流依存性が強いために、やはり電流応答にアンバランスが生じ、電動機の性能が低下するばかりでなく電流制御ループが不安定になったりするという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、運転中に駆動している交流電動機のd軸、q軸のインダクタンスの一方が大きく変化しても、d軸、q軸の電流応答性のアンバランスを解消した安定な電流制御を行う交流電動機のインバータ装置及びその電動機電流制御方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、えられたトルク指令を用いて電流指令を出力する電流指令演算器と、流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出する電流検出器と、記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°遅らせたd−q座標系で前記電流指令と前記電流検出の偏差(電流偏差)がゼロになるように演算し、前記d−q座標系の電圧指令を算出する前記電流制御器と、前記d −q 座標系の電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するインバータ部と、を備えるようにしたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記d−q座標系の電流指令を前記d−q座標系に変換する座標変換器と、前記d−q座標系の電流検出を前記d−q座標系に変換する第2の座標変換器と、前記d−q座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、さらに備えるものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電流偏差を前記d−q座標系に変換する座標変換器と、前記d−q座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、さらに備えるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記交流電動機の速度及び前記電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、 前記d −q 座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、前記d−q座標系に変換された電圧指令に前記干渉項を加算する加算器とをさらに備えるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記交流電動機の速度及び前記電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、 前記 −q 座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、をさらに備えるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記交流電動機の速度及び前記d−q座標系の電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、前記d−q座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、をさらに備えるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記交流電動機の速度及び前記d−q座標系の電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、前記d−q座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、をさらに備えるものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明において、前記電流制御器の制御ゲインは、前記d−q座標系での前記交流電動機の回路定数を基に決定されているものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発明において、記電流制御器の制御ゲインは、所定の負荷条件における前記d−q座標系での前記交流電動機の回路定数を基に決定されているものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記所定の負荷条件は、前記交流電動機の定格負荷状態とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発明において、前記d−q座標系は、前記d−q座標系に対し45°遅らせたことに代えて前記d−q座標系に対し45°進ませたようにしたものである。
さらに、上記問題を解決するため、本発明は、次のようにしたのである。
請求項12に記載の発明は、えられたトルク指令を用いて電流指令を演算するステップと流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出するステップと、前記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°位相が異なるd−q座標系を定義し、前記電流指令を前記d−q座標系に変換するステップと、前記電流検出を前記d−q座標系に変換するステップと、前記d−q座標系に変換された電流指令と前記d−q座標系に変換された電流検出の偏差(電流偏差)を演算するステップと、前記電流偏差がゼロになるように電流制御して電圧指令を演算するステップと、前記電圧指令を前記d−q座標系に変換するステップと前記d−q座標系に変換された電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するステップと、を備えるものである。
また、請求項13に記載の発明は、えられたトルク指令を用いて電流指令を演算するステップと流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出するステップと、前記電流指令と前記電流検出の偏差(電流偏差)を算出するステップと、前記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°位相が異なるd−q座標系を定義し、前記電流偏差を前記d−q座標系に変換するステップと、前記d−q座標系に変換された電流偏差がゼロになるように電流制御して電圧指令を演算するステップと、前記電圧指令を前記d−q座標系に変換するステップと、前記d−q座標系に変換された電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するステップと、を備えるものである。
本発明によると、交流電動機のd軸インダクタンス、q軸インダクタンスの変化に対し、電流応答への影響を軽減するとともに、d軸、q軸の電流応答を同じにすることで、電流制御の不安定性が解消でき、安定な電動機起動が実現できる。
特に、請求項4乃至7に記載の発明によると、d−q座標間あるいはd−q座標間の干渉を抑制でき、速度に依存しない安定な電流制御が実現でき、請求項8乃至10に記載の発明によると、電流制御ゲインを適正に、かつ容易に設定でき、さらに安定な電流制御が実現できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の交流電動機を駆動するインバータ装置の制御ブロック図である。図において、1はインバータ制御装置で駆動される交流電動機、2は交流電動機1に取り付けられ交流電動機1の位置を検出する位置検出器、3は位置検出器2で検出された位置情報を基に検出速度ωを演算する微分演算器、17は与えられた速度指令ωと検出速度ωの偏差(速度偏差)を演算する減算器、4は速度偏差がゼロになるように、例えば比例・積分制御してトルク指令τを出力する速度制御器、5はトルク指令τを入力とし、後述する演算により電流指令ベクトルidq (i 、i )を出力する電流指令演算器である。
なお、電流指令ベクトルidq は、d軸電流指令i 、q軸電流指令i の2つの要素を持つので、ベクトルと称している。また、後述される電流ベクトル、電圧指令ベクトルなどについても同様であり、図においては、ベクトル部分を太線で表示している。
さらに、6は45°位相を遅らせる45°座標変換器で、後述する変換行列T45を用いてd−q座標系の電流指令ベクトルidq をd−q座標系の電流指令ベクトルidqm (idm 、iqm )に変換する。なお、d−q座標系はd−q座標系に対し45°遅れた位相関係にある。18は減算器で、d−q座標系の電流指令ベクトルidqm 、および後述する電流ベクトルidqm(idm、iqm)の偏差(電流偏差)を演算し、7は電流制御器で、電流偏差がゼロになるように、例えば比例・積分制御を用いて、d、q軸独立に制御し電圧指令ベクトルΔdqm(Δdm、Δqm)を算出する。8は45°位相を進ませる45°座標逆変換器で、後述する変換行列T45 −1用いてd−q座標系の電圧指令ベクトルvdqm (vdm 、vqm )をd−q座標系の電圧指令ベクトルvdq (v 、v )に変換する。9はベクトル制御回路で、電圧指令ベクトルvdq を3相の電圧指令ベクトルvuvw (v 、v 、v )に変換する。10はインバータ回路で、電圧指令ベクトルvuvw に基づく電圧を印加して交流電動機1を駆動する。
さらに、11は非干渉化演算器で、後述する演算により電圧指令Δvdqm を出力し、13は電流検出器で、交流電動機1の相電流ベクトルiuvw(i、i、i)を検出し、14は交流電動機1の固定子巻線のU相をα軸とし、α軸に対し90°だけ進んだ位相をβ軸とするα−β座標系に変換する固定座標変換器で、相電流ベクトルiuvwを固定座標系電流ベクトルiαβ(iα、iβ)に変換する。15は回転座標変換器で、位置検出器2より得られる位置情報を基に算出された位相θを用いて、固定座標電流ベクトルiαβをd−q座標系の回転座標系電流ベクトルidq(i、i)に変換する。なお、d−q座標系は、回転子の磁極軸方向をd軸、d軸に90°だけ進んだ位相をq軸とするものである。16は6と同様の動作をする45°座標変換器で、d−q座標系の電流ベクトルidqをd−q座標系の電流ベクトルidqmに変換する。
本発明が従来技術と異なる部分は、45°座標変換器6及び16と45°座標逆変換器8と備え、電流制御器7及び非干渉化演算器11においてd−q座標における電流制御系を構築している部分である。
本発明の動作説明の前に、動作原理について説明する。
従来技術でも説明したように、従来のd−q座標系で行われる電流制御では、d軸電流制御ゲインはd軸インダクタンスと巻線抵抗に、q軸電流制御ゲインはq軸インダクタンスと巻線抵抗に依存する。つまり、d−q座標系で電流制御を行う際の電流応答は、d軸インダクタンスの変化はd軸の電流応答に、q軸インダクタンスの変化はq軸の電流応答に影響を与える。さらに、非干渉制御が精度よく行われていなければ、特に高速度領域において、インダクタンスの変化はd軸電流によるq軸電圧への、q軸電流によるd軸電圧への影響を与えることになる。
これに対し、d−q座標系で電流制御を行うと、d軸、q軸ともに、d軸インダクタンス変化、q軸インダクタンス変化に対し、それぞれの影響を1/√2(<1)にでき、しかも同じ大きさの影響とすることができる。
このように、d−q座標系で電流制御を行うことで、d軸インダクタンス、q軸インダクタンスの変化に対し、電流応答への影響を軽減するとともに、d軸、q軸の電流応答を同じにすることができる。
次に、本発明の動作について説明する。ここでは、交流電動機1が埋め込み型永久磁石同期モータ(IPMSM)の場合を例にして電流指令演算器5の動作を説明する。
交流電動機1が埋め込み型永久磁石同期モータ(IPMSM)の場合、トルクτと電流ベクトルidqの関係は、(13)式で与えられる。
所定のトルクを最小の電流で得るようにする条件を(13)式に与えると、d軸電流iとq軸電流iの関係は(14)式として求まる。
電流指令演算器5では、(13)式を変形した(15)式にd軸電流iの前回値を代入してq軸電流指令iqを算出し、さらに、算出したq軸電流指令iqを(14)式に代入してd軸電流指令(今回値)idを算出する。
このようにして、電流指令演算器5は、トルク指令τを入力とし、電流指令ベクトルidq を演算して出力する。
次に、45°座標変換器6、16の動作を説明する。
45°座標変換器6は、d−q座標系の電流指令ベクトルidq を(16)式で表される変換行列T45を用いて、d−q座標系の電流指令ベクトルidqm に変換し、45°座標変換器16は、d−q座標系の電流ベクトルidqをd−q座標系の電流ベクトルidqmに変換する。
次に、45°座標逆変換器8の動作を説明する。
45°座標逆変換器8は、d−q座標系の電圧指令ベクトルvdq を(17)式で表される変換行列T45 -1を用いて、d−q座標系の電圧ベクトルに変換(逆変換)する。
次に、電流制御器31、32及び非干渉化演算器11の動作を説明する。
図2は、d−q座標における電流制御系の伝達関数表示したブロック図である。図において、11は非干渉化演算器(d−q座標系)、31はd軸電流制御器、32はq軸電流制御器、33はd軸モータ巻線、34はq軸モータ巻線であり、非干渉化演算器11は、駆動する交流電動機1のd−q座標系での回路定数を基に決定されたインダクタンス設定値35、インダクタンス設定値36及び誘起電圧設定値37により構成されている。なお、図2及び後述の図4におけるsはラプラス変換子を示している。
非干渉化演算器11では、入力される検出速度ω、d軸電流idm、及びq軸電流iqmを用い、(18)式に従って干渉項、つまりd軸電流idmがq軸電圧指令vqm に影響する項あるいはq軸電流iqmがd軸電圧指令vdm に影響する項、及び交流電動機1の誘起電圧に関する項ω・kEが演算され、d軸電流制御器31の出力電圧Δd、及びq軸電流制御器32の出力電圧Δqに、それぞれ加算あるいは減算され、d軸電圧指令vdm 、q軸電圧指令vqm が演算される。
なお、d軸上のインダクタンスLdm及びq軸上のインダクタンスLqmとの間には(19)式の関係がある。
このようにして演算されたd軸電圧指令vdm 及びq軸電圧指令vqm は、ベクトル制御回路9、インバータ回路10を介し、d軸モータ巻線33、q軸モータ巻線34へ出力される。これにより、モータの巻線抵抗R、及びdq軸インダクタンスより決定される(L+L)/2Rを時定数とした一次遅れの応答としてd軸電流idm及びq軸電流iqmが流れ、この電流が検出されてフィードバック制御で電流制御される。
厳密には、d軸電流idm及びq軸電流iqmは、電流検出器13により検出された交流電動機1の相電流ベクトルiuvwが固定座標変換器14、回転座標変換器15、45°座標変換器16で順次座標変換されて算出される。
さらに、d軸電流idm及びq軸電流iqmは、d軸電流指令idm 及びq軸電流指令iqm との偏差が求められてd軸電流制御器31及びq軸電流制御器32へ入力されると共に、非干渉化演算器11にも入力される。
軸電流制御器31及びq軸電流制御器32は、比例・積分制御で構成され、d軸、q軸の各電流制御器の伝達関数Gdm(s)、Gqm(s)はそれぞれ、(20)式、(21)式で与えられる。なお、Kpdmはd軸の比例ゲイン、Kidmはd軸の積分ゲイン、Kpqmはq軸の比例ゲイン、Kiqmはq軸の積分ゲインを示す。
(22)式を満足するようにd軸、q軸の比例ゲイン、積分ゲインを同じ値に設定すれば、(20)式、(21)式の伝達関数が同じになるので、d軸、q軸の電流応答を等しくすることが可能になる。
このように、電流制御をd−q座標系上で実施し、d軸とq軸の電流制御器に同一の制御ゲインを設定すれば、d軸とq軸の電流応答を等しくできるので、d軸とq軸の電流応答も等しくすることができる。
さらに、所定の電流応答になるように電流制御ゲインを設定する際には、ωを電流制御系のカットオフ周波数とし、(23)式に従いd軸電流制御器31の比例ゲインKpdm、及びq軸電流制御器32の比例ゲインKpqmを、(24)式に従いd軸電流制御器31の積分ゲインKidm、及びq軸電流制御器32の積分ゲインKiqmを設定すればよい。
一般に、インダクタンスは、電流が大きくなる程インダクタンスの値は小さくなる電流特性を持つので、上記(23)式で用いるd軸インダクタンス設定値L 及びq軸インダクタンス設定値L は、交流電動機1の定格電流時のインダクタンス値、あるいは事前に負荷状況がわかっている場合においてはその負荷時におけるインダクタンス値を用いると、本発明をより効果的に実施できる。
なお、上記説明では、d−q座標系に対し45°だけ遅れた位相をd−q座標系と設定したが、45°だけ進んだ位相をd−q座標系と設定してもよい。この場合は、45°座標変換器6、16で用いる変換行列T45である(16)式と45°座標逆変換器8で用いる変換行列T45 -1である(17)式を入れ替えるだけで実現できる。
図3は第2実施例のインバータ装置における電圧指令演算部22の詳細制御ブロック図である。第1実施例におけるインバータ装置と異なる部分は、電圧指令演算部21を電圧指令演算部22に置き換えた部分だけであるので、インバータ装置の全体図は省略している。
図において、5は電流指令演算器、6は45°座標変換器、7は電流制御器、8は45°座標逆変換器、16は45°座標変換器、12は非干渉化演算器(d−q座標系)、19は加算器であり、図3の電圧指令演算部22が、第1実施例の図1の電圧指令演算部21と異なる部分は、非干渉化演算器11に代えて非干渉化演算器12を用い、非干渉化演算器12に入力する電流信号をd軸電流idm、q軸電流iqmからd軸電流i、q軸電流iに変換し、加算器19が電流制御器7の出力電圧Δd、Δqと非干渉化演算器11の出力の加算から、45°座標逆変換器8の出力信号と非干渉化演算器12の出力信号と加算するようにした点である。実施例1と同じ符号であるものは、動作は同じであるので、ここでは説明は省略する。
この構成により、第1実施例における非干渉化演算器11がd−q座標系で演算されているのに対し、第2実施例における非干渉化演算器12はd−q座標系で演算され、45°座標逆変換器8は、電流制御器7の出力電圧Δd、Δqをd−q座標系の出力電圧Δd、Δqに変換している。
次に、非干渉化演算器12の構成を図4を用いて説明する。図において、43はq軸インダクタンス設定値L *、44はd軸インダクタンス設定値L *、45は誘起電圧設定値kE*であり、駆動する交流電動機1の回路定数を基に決定されている。
非干渉化演算器12には、検出速度ω、d軸電流i及びq軸電流iが入力され、ω・L *・i、ω・L *・i+ω・k・E*が演算され出力される。
非干渉化演算器12の出力ω・L *・i、ω・L *・i+ω・k・E*は、それぞれ電流制御器7の出力Δd、Δqと、(25)、(26)式に従い加減算され、d軸電圧指令v 、q軸電圧指令v は求められ、ベクトル制御器9へ出力される。
このように、電流制御のみをd−q座標系で行い、非干渉化演算器12は、従来通りd−q座標系に構築し、それらの出力を座標変換後に加算するという構成としてもよい。
図5は第3実施例のインバータ装置における電圧指令演算部23の詳細制御ブロック図である。第1実施例におけるインバータ装置と異なる部分は、電圧指令演算部21を電圧指令演算部23に置き換えた部分だけであるので、インバータ装置の全体図は省略している。
図において、5は電流指令演算器、6は45°座標変換器、7は電流制御器、8は45°座標逆変換器、12は非干渉化演算器(d−q座標系)、19は加算器であり、図5の電圧指令演算部23が、図3の電圧指令演算部22と異なる部分は、電流指令演算器5が出力する電流指令ベクトルidq は、d―q座標系の電流ベクトルidqと減算器18に入力され、それらの偏差は45°座標変換器6に入力されd−q座標系の電流偏差に変換され、電流制御器7に入力するようにした点である。実施例2と同じ符号であるものは、その動作は同じであるので、ここでは説明は省略する。
上記構成により、第3実施例で行われる電流制御は、d−q座標系で実施される。
このように、d−q座標系で電流指令ベクトルidq と電流ベクトルidqの偏差を算出した後、d−q座標系への座標変換し、電流制御を行う構成としてもよい。
図6は第4実施例のインバータ装置における電圧指令演算部24の詳細制御ブロック図である。第1実施例におけるインバータ装置と異なる部分は、電圧指令演算部21を電圧指令演算部24に置き換えた部分だけであるので、インバータ装置の全体図は省略している。
図において、5は電流指令演算器、6は45°座標変換器、7は電流制御器、8は45°座標逆変換器、11は非干渉化演算器、16は45°座標変換器、19は加算器であり、図6の電圧指令演算部24が、図5の電圧指令演算部22と異なる部分は、45°座標変換器16を追加し、非干渉化演算器11を非干渉化演算器12に代え、電流制御器7の出力電圧Δd、Δqと非干渉化演算器11の出力を加算器19で加算後、45°座標逆変換器8に出力するようにし、非干渉化演算器12の入力を45°座標変換器16の出力にした点である。なお、45°座標変換器16は、図1と同様、d−q座標系の電流idqをd−q座標系の電流idqmに変換している。実施例3と同じ符号であるものは、その動作は同じであるので、ここでは説明は省略する。
上記構成により、第4実施例は、第3実施例の電流制御器と第1実施例の非干渉化演算器を組み合わせた構成としている。
このような構成により、電流制御をd−q座標系で実施するようにしてもよい。
実施例1から実施例4において説明してきたように、本発明では、d−q座標系で電流制御を実施するような構成をしているので、モータパラメータの誤設定や負荷変動・電圧飽和領域弱め界磁制御・最適効率制御等により、d−q座標系におけるインダクタンスLもしくはLが偏って変化するような運転状態においても、d軸、q軸の電流制御応答は、アンバランスを発生することが無いため、同一の応答で安定に動作することができる。
また、インダクタンス設定値を固定値としているので、運転中に変化するインダクタンスの同定や、電流制御器の制御ゲインの変更を不要とできるので、制御構成の簡素化と安定した駆動を実現できる。
また、制御する2軸(d軸、q軸)における電流制御ゲインを同じ値として設定できるので、設計を容易にする効果もある。
次に、第5実施例として、本発明を適用した交流電動機の電流制御方法について説明する。
本発明を適用した交流電動機の電流制御方法は、下記の手順で行われる。
まず、電流指令演算器5は、与えられたトルク指令を用いてd−q座標系の電流指令ベクトルidq を演算する。
次に、電流検出器13は、交流電動機1に流れる電流を検出し、検出した相電流ベクトルiuvw(i、i、i)を固定座標変換器14、及び回転座標変換器15を用いて、d−q座標系の電流ベクトルidqを演算する。
次に、45°座標変換器6は、上述した変換行列T45を用いてd−q座標系の電流指令ベクトルidq をd−q座標系の電流指令ベクトルidqm に変換する。
次に、45°座標変換器16は、45°座標変換器6と同じく変換行列T45を用いてd−q座標系の電流ベクトルidqをd−q座標系の電流ベクトルidqmに変換する。
次に、減算器18は、d−q座標系の電流指令ベクトルidqm 、および電流ベクトルidqm(idm、iqm)の偏差(電流偏差)を演算する。
次に、電流制御器7は、電流偏差がゼロになるように、例えば比例・積分制御を用いて、d、q軸独立に制御し電圧指令ベクトルΔdqm(Δdm、Δqm)を算出する。
次に、45°座標逆変換器16は、上述した変換行列T45 −1用いてd−q座標系の電圧指令ベクトルΔdqm(Δdm、Δqm)をd−q座標系の電圧指令ベクトルΔdq (Δ 、Δ )に変換する。
次に、ベクトル制御回路9は、電圧指令ベクトルΔdq を3相の電圧指令ベクトルvuvw (v 、v 、v )に変換する。
次に、インバータ回路10は、電圧指令ベクトルvuvw に基づく電圧を印加して交流電動機1を駆動する。
このようにして、交流電動機1の電流制御方法は行われるが、上記電流制御方法において、電流偏差の演算までd−q座標系で行った後に、45°座標変換器6を用いて、電流偏差をd−q座標系に変換し、電流制御器7の動作を行う手順としてもよい。
さらに、実施例1で説明した動作をする非干渉制御器11あるいは実施例2で説明した動作をする非干渉制御器12を用いて、干渉項や交流電動機1の誘起電圧に関する項を演算して、演算結果を電圧指令ベクトルΔdqm(Δdm、Δqm)あるいはΔdq(Δ、Δ)に加算し、この加算結果をベクトル制御回路9で電圧指令ベクトルvuvw (v 、v 、v )に変換するようにしてもよい。
本発明の第1実施例を示すインバータ装置の制御ブロック図 −q座標系で演算する非干渉化演算器11の詳細制御ブロック図 本発明の第2実施例での電圧指令演算部22の詳細制御ブロック図 d−q座標系で演算する非干渉化演算器12の詳細制御ブロック図 本発明の第3実施例での電圧指令演算部23の詳細制御ブロック図 本発明の第4実施例での電圧指令演算部24の詳細制御ブロック図 従来の実施形態における電流制御系を伝達関数を用いて表現したブロック線図
符号の説明
1 交流電動機
2 位置検出器
3 微分演算器
4 速度制御器
5 電流指令演算器
6、16 45°座標変換器
7 電流制御器
8 45°座標逆変換器
9 ベクトル制御回路
10 インバータ回路
11 非干渉化演算器(d−q座標系)
12 非干渉化演算器(d−q座標系)
13 電流検出器
14 固定座標変換器
15 回転座標変換器
17、18 減算器
19 加算器
21、22、23、24 電圧指令演算部
31 d軸電流制御器
32 q軸電流制御器
33 d軸モータ巻線
34 q軸モータ巻線
35、36、43、44 インダクタンス設定値
37、45 誘起電圧設定値
41 d軸モータ巻線
42 q軸モータ巻線
123、124 減算器
126 d軸電流PI制御部
128 q軸電流PI制御部
250d d軸モータ・駆動回路系
250q q軸モータ・駆動回路系

Claims (13)

  1. 与えられたトルク指令を用いて電流指令を出力する電流指令演算器と、
    交流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出する電流検出器と、
    前記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°遅らせたd−q座標系で前記電流指令と前記電流検出の偏差(電流偏差)がゼロになるように演算して、前記d−q座標系の電圧指令を算出する前記電流制御器と、
    前記d−q座標系の電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するインバータ部と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記d−q座標系の電流指令を前記d−q座標系に変換する座標変換器と、
    前記d−q座標系の電流検出を前記d−q座標系に変換する第2の座標変換器と、
    前記d−q座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記電流偏差を前記d−q座標系に変換する座標変換器と、
    前記d−q座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 前記交流電動機の速度及び前記電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、
    前記d−q座標系の電圧指令を前記d−q座標系に変換する座標逆変換器と、
    前記d−q座標系に変換された電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  5. 前記交流電動機の速度及び前記電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、
    前記d−q座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  6. 前記交流電動機の速度及び前記d−q座標系の電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、
    前記d−q座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載のインバータ装置。
  7. 前記交流電動機の速度及び前記d−q座標系の電流検出を用いて、前記d−q座標間の干渉項を演算する非干渉化演算器と、
    前記d−q座標系の電圧指令に前記干渉項を加算する加算器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載のインバータ装置。
  8. 前記電流制御器の制御ゲインは、前記d−q座標系での前記交流電動機の回路定数を基に決定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  9. 前記電流制御器の制御ゲインは、所定の負荷条件における前記d−q座標系での前記交流電動機の回路定数を基に決定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  10. 前記所定の負荷条件は、前記交流電動機の定格負荷状態であることを特徴とする請求項9に記載のインバータ装置。
  11. 前記d−q座標系は、前記d−q座標系に対し45°遅らせたことに代えて前記d−q座標系に対し45°進ませたようにしたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  12. 与えられたトルク指令を用いて電流指令を演算するステップと、
    交流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出するステップと、
    前記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°位相が異なるd−q座標系を定義し、
    前記電流指令を前記d−q座標系に変換するステップと、
    前記電流検出を前記d−q座標系に変換するステップと、
    前記d−q座標系に変換された電流指令と前記d−q座標系に変換された電流検出の偏差(電流偏差)を演算するステップと、
    前記電流偏差がゼロになるように電流制御して電圧指令を演算するステップと、
    前記電圧指令を前記d−q座標系に変換するステップと、
    前記d−q座標系に変換された電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するステップと、
    を備えることを特徴とするインバータ装置の電動機電流制御方法。
  13. 与えられたトルク指令を用いて電流指令を演算するステップと、
    交流電動機に流れる電流を検出して電流検出を算出するステップと、
    前記電流指令と前記電流検出の偏差(電流偏差)を算出するステップと、
    前記交流電動機の磁軸あるいは推定磁軸をd軸、該d軸から90°進んだ軸をq軸としたd−q座標系に対し、45°位相が異なるd−q座標系を定義し、
    前記電流偏差を前記d−q座標系に変換するステップと、
    前記d−q座標系に変換された電流偏差がゼロになるように電流制御して電圧指令を演算するステップと、
    前記電圧指令を前記d−q座標系に変換するステップと、
    前記d−q座標系に変換された電圧指令に基づく電圧を前記交流電動機に供給して駆動するステップと、
    を備えることを特徴とするインバータ装置の電動機電流制御方法。
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