JP5226842B2 - 着脱が簡単なズボン - Google Patents

Description

本発明は、下半身を雨や寒さから守り二輪車、登山、アウトドアスポーツ時の降雨時に、靴を脱がずにズボンの上に、すばやく着脱可能な合羽、および、防寒用ズボンを提供する。
さらに、裾を引きずることなく脚部寸法を容易に調節することができるよう構成した。
また、車いすを使用する要介護者の外出時の防雨、防寒用にも使用可能なズボンに関するものである。

従来、降雨時、雨合羽を着用するが筒状の合羽ズボンを履くとき、靴を履いたままだと内側が汚れてしまうので、結果靴を脱ぎズボンに脚を入れていた。
また、ウエスト部より裾部にかけて横外側にスライドファスナーを構成しているものは身体をひねってファスナーを上下させなければならなかった。
また、ウエスト部より左右２つの脚部を雨用ズボンにおいて、ウエスト部の略中央、および、前記左右２つの脚部内部中央部上下を一体的に縦状に裁断して開口部となるよう形成し、開口部をベルベット式ファスナーにて開閉自在になるよう容易にならしめる雨用ズボンが提案されている。（特許文献１参照）。
また、降雨時に既着しているズボンの外着として着用する雨用ズボンにおいて、立位でかつ靴を着用したままの状態で迅速に脱着可能な雨用ズボンの技術が提案されている。（特許文献２参照）

登録実用新案第３０３０８７４号公報 登録実用新案第３１４００６０号公報

（イ）外出先での着用時には筒状の合羽ズボンは靴を脱ぐか履いたまま足を通すことで大変履きにくく内部を汚し、既に着用しているズボンを汚してしまう。
そのため靴を脱いで合羽ズボンを履くことになる。
（ロ）合羽ズボンの内側にファスナーが来ると歩行時に内股が摺れあう。
（ハ）スカート状の合羽は、女性対象である
（ニ）ズボン横外側にファスナーが構成されたものは体をひねってファスナーを上下させなければならない。
（ホ）脚部サイドにファスナーを使用した合羽ズボンはファスナーを開いてもどこか１カ所は閉じて着用するとき、その輪の中に靴を脱いで脚を通さなければならない。
（ヘ）男女兼用が多く脚部寸法が合わないためズボン裾を折り返さなくてはならなかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためのものである。

撥水加工を施した生地ズボンの前側ウエスト中央部、および、左右下肢裾まで斜め縦状に裁断して一枚の平面状となるよう形成し、ゴム入りウエスト中央部に１箇所ワンタッチプラスチックバックルを取り付け、腹部になる部分を股下から引き寄せ固定し、ウエスト両下肢前側上部にオープンファスナーをウエストから足首に向けて閉じるよう２箇所取り付け、さらに、ファスナーからの雨の侵入を防ぐため同生地でかぶせフラップを付けマジックテープで固定できるようにした。
足首部分は地面を引きずることのないようゴムを入れ適度に締め付け、裾上げの手間を省くためズボン裏地側（肌に触れる方側）ひざ下外サイドに縦にゴムを配置しシャーリングが出来るよう固定し構成した着脱が簡単なズボン。
以上を特徴とする雨、寒時用ズボン。

本発明品は、撥水加工を施した生地を用いワンタッチで左右の脚部を覆うことができる雨、寒時用ズボンとなる。
脚部前側中央部を斜め縦状に裁断して開口式となるよう形成し、ファスナーにて容易に開閉できるよう構成するとともに、足首部分にはゴムを入れ、既に着用しているものを雨から守り、さらに風の侵入を防ぐよう形成している。
ズボン内側のひざ下両サイドにゴムシャーリングを固定したことで男女兼用可能となり使用者が脚部寸法を自由に調節でき、裾を引きずることなく安全に歩行可能にすることを目的とした。
着脱が容易に行えるとともに、狭い場所や足場の悪い所での着脱時に体のバランスを崩すことなく着脱が容易に行え、使用後においても一枚の平面状になるため裏返しに折りたため、汚れや濡れを気にせず携帯することができる。
要介護者を車椅子などに座わらせる前に椅子に敷きウエストをワンタッチで留めファスナーを閉めることで簡単にはだけて開けることができるので、介護する人の負担を軽減し外出時の防雨・防寒用にもなる。
ファスナーをウエストから足首に向けて開閉出来ることにより要介護者が医療器具等を装置している場合でも対応できるようにした。
冬、自転車で子供を幼稚園などに送り迎えするときに、幼稚園の制服が半ズボン、スカートで寒がる子に膝かけをかけているが、ズボン内側をフリース等にし、ワンタッチに履かせることができれば風に飛ばされることもなく安全で腰から足全体を温められる。
子供の成長に伴う脚部寸法を容易に変更できる。
本願のような構成をとることにより幅広く使用が可能になるなど多くの特徴を有するものとなる。

本発明の着用した状態を示した正面図である。 本発明のズボン裾上げ調節を示した説明図である。 本発明のズボンを広げ一枚の平面にした状態を示した説明図である。

以下、本発明の実施の形態について説明する。
雨・寒時用ズボンであり、撥水加工を施した生地よりなり、ウエスト部（１Ａ）、雨用ズボンの左脚部（２）、雨用ズボンの右脚部（３）、股下から腹部にかぶせる（Ｃ）、ウエストから左右裾にかけてのファスナー（２Ａ）、ファスナー（３Ａ）より構成されている。
ウエスト部（１Ａ）の上端縁辺部にはズリ落ちないようにギャザーが設けられており、ギャザー部、雨用ズボン（１Ａ）の内には伸縮締付自在となるよう弾性を有するゴムが内縫されている。
雨や風の侵入を防ぐため、雨用ズボンの左裾ゴムギャザー（４）、雨用ズボンの右裾ゴムギャザー（５）にもギャザーが設けられており、内には伸縮締付自在となるよう弾性を有するゴムが内縫されている。
ウエスト部、雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）を臍中央で合わせ留め臍中央より斜め縦状に、雨用ズボンの左裾ゴムギャザー（４）、雨用ズボンの右裾ゴムギャザー（５）に向けて裁断されており、ウエスト部は左右に展開することが可能となっている。
ウエスト部、雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）はプラスチックワンタッチバックルを固定し着脱が容易になっている。
雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）を固定したら、次にＣを股下から引き寄せ雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）のすぐ下にマジックテープ（登録商標）を固定してあるのでかぶせる様に固定する。
脚部、雨用ズボンの左脚部（２）側には、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）の下から足首（４）に向けて、雨用ズボンのファスナー（２Ａ）のファスナーを固定する。
脚部、雨用ズボンの右脚部（３）側には、雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）の下から足首（５）に向けて、雨用ズボンのファスナー（３Ａ）のファスナーを固定する。
雨用ズボンのファスナー（２Ａ）、ファスナー（３Ａ）の上には降雨時のファスナーからの浸水を防ぐために同生地で、雨用ズボンの左ファスナーのかぶせフラップ（８Ａ）、雨用ズボンの右ファスナーのかぶせフラップ（８Ｂ）をマジックテープ（登録商標）で固定する。
また、脚部、雨用ズボンの左脚部（２）、雨用ズボンの右脚部（３）内側の膝下サイドに雨用ズボンの左裾上げ調節ゴム（９Ａ）、雨用ズボンの右裾上げ調節ゴム（９Ｂ）を固定し脚部寸法を自由に調節できるゴムシャーリングを固定した。
本発明は以上のような構成である。
これを使用するときは、ウエスト部の雨用ズボンのウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）のバックルを合わせ留め、次にＣを股下から引き寄せウエスト雌バックル（６）、雨用ズボンのウエスト雄バックル（７）のすぐ下にマジックテープ（登録商標）を固定してあるのでかぶせる様に固定する。
雨用ズボンのファスナー（２Ａ）、雨用ズボンのファスナー（３Ａ）を閉め、雨用ズボンの左ファスナーのかぶせフラップ（８Ａ）、雨用ズボンの右ファスナーのかぶせフラップ（８Ｂ）をマジックテープ（登録商標）で固定し着用する。
脚部寸法が合わないときは、雨用ズボンの裾上げ調節ゴム（９Ａ）、雨用ズボンの裾上げ調節ゴム（９Ｂ）のゴムシャーリングで調節可能である。

１ 雨用ズボン
１Ａ 雨用ズボンのウエスト部
２ 雨用ズボンの左脚部
２Ａ 雨用ズボンのファスナー
３ 雨用ズボンの右脚部
３Ａ 雨用ズボンのファスナー
４ 雨用ズボンの左裾ゴムギャザー
５ 雨用ズボンの右裾ゴムギャザー
６ 雨用ズボンのウエスト雌バックル
７ 雨用ズボンのウエスト雄バックル
８Ａ 雨用ズボンの左ファスナーのかぶせフラップ
８Ｂ 雨用ズボンの右ファスナーのかぶせフラップ
９Ａ 雨用ズボンの左裾上げ調節ゴム
９Ｂ 雨用ズボンの右裾上げ調節ゴム
Ｃ 雨用ズボンの股下部
Ｄ 雨用ズボンの右反射蛍光ライン
Ｅ 雨用ズボンの左反射蛍光ライン
１０ 靴

Claims (1)

1. 撥水加工を施した生地ズボンの前側上部をウエスト中央から左右下肢裾まで２つに切り開き、一枚の平面状にし、ゴム入りウエスト中央部に１箇所ワンタッチプラスチックバックルを取り付け、腹部になる部分を股下から引き寄せ固定し、ウエスト両下肢前側上部にオープンファスナーをウエストから足首に向けて閉じるよう２箇所取り付け、足首部分は地面を引きずることのないようゴムを入れ適度に締め付け、裾上げの手間を省くためズボンのひざ下外サイドに対応する、ズボン裏地側（肌に触れる方側）に縦にゴムを配置することで、ひざ下外サイドにシャーリングが出来るよう構成した着脱が簡単なズボン。

Images