様々な実施態様は、無線通信方法及び装置に関係し、より詳しくはサービス品質レベル情報を通信及び/又は使用するための無線通信方法及び装置に関係する。
通信システムにおいて、データは、例えば、送信されるデータのタイプ、データが送信されるデバイスに関連するプライオリティー・レベル、データを送信しようとしている通信デバイスのユーザに関連するプライオリティー・レベル及び/又は意図されたデータ受信者及び/又はデータを受信するデバイスに関連するプライオリティー・レベルについて、異なるレベルの送信プライオリティーを有することがある。
データが特定のプライオリティー・レベルを与えられ(entitle)得る理由は変化し得るが、同等の(comparable)データ・プライオリティー・レベルを提供するために、送信されるデータのプライオリティーは、送信されるデータに対してシステム中で受信するために与えられるサービス品質レベルの観点で表され得る。サービス品質レベルは、システム及び/又はサービス品質レベル情報の伝達に利用できるビット数に従って1又は複数のビット値として表され得る。
異なるレベルのサービス品質の実装を容易にするために、通信されるデータに対応するサービス品質レベルを通信システム中の1又は複数のデバイスが知っていることは有益である。
ピアツーピアの通信システムにおいて、個々のピア・デバイスが、データ送信を開始するべきであるか又はデータを送信するためのリクエストに応答するべきかどうかについての決定をし得る場合に、該決定をする個々のピア・デバイスが、送信に関係のある決定をするときに利用できるサービス品質情報を有するならば、それは有益であろう。
それゆえ、通信及び/又はサービス品質レベル情報の使用を可能にするであろうピア・デバイス間の通信を容易にする方法が必要であることは認識されるべきである。
無線通信ネットワーク(例えば、局所的な(regional)アドホックなピアツーピア・ネットワーク)で使用される方法及び装置が説明される。
いくつかの(ただし、すべてである必要はない)態様は、送信機イールディング及び/又は受信機イールディング決定をするための方法及び/又は装置に向けられる。送信機イールディング決定の場合は、送信することを望むデバイス(例えば、ピアツーピアのデバイス)は、例えば干渉及び/又はサービス品質に起因して、送信することを控えるという決定をしても良い。受信機イールディングの場合は、デバイスは、送信リクエスト・レスポンスを送信しないことに決定しても良く、それゆえ、該送信リクエスト・レスポンスを送信しないことに決定しているデバイスへの送信の機会をなしで済ませるようにしても良い。サービス品質の問題(issues)は、例えばデータ又は送信リクエスト・レスポンスを送信することを控えることに決定しているデバイスとの、プライオリティーの問題を含んでも良い。なぜならば、例えば、それが送信しなければならないデータは、他のコネクションに対応するデータよりも低いサービス品質レベルを与えられるので。
一つの例示的な実施態様に従って、例示的な第1の通信デバイスを操作する方法は、送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーすることと、前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をすることを含む。いくつかの(ただし、必ずしもすべてである必要はない)実施態様において、前記サービス品質レベルは、第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相からリカバーされる。第1の通信デバイスから受信されるパイロットは、第1の送信リクエスト・レスポンスの位相を解釈(interpret)するのに使用されても良く、そして、いくつかの実施態様ではそのように使用される。
いくつかの実施態様に従って、例示的な第1の通信デバイスは、送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーし、前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をするように構成された少なくとも一つのプロセッサを含む。前記第1のデバイスはまた、前記少なくとも一つのプロセッサに接続されたメモリを含んでも良い。
他の例示的な実施態様に従って、第1の通信デバイスを操作する他の例示的な方法は、第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーすることと、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をすることを含む。
他の態様に従って実装される例示的な第1の通信デバイスは、第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーし、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするように構成された少なくとも一つのプロセッサを含む。メモリは、前記少なくとも一つのプロセッサに接続されても良く、そして、いくつかの実施態様ではそのように接続される。
例えば、本明細書で説明される方法及び装置は、例えば他の信号(例えば、アクセス・ルータにより送信されるリクエスト・レスポンス信号)の位相の正確な解釈(accurate interpretation)を可能にする位相基準(phase reference)として使用されることができるパイロット信号を送信するアクセス・ルータをともなうシステムで使用するのに特に良く適している。
いくつかの態様に従って、アクセス・ルータにより送信される送信リクエスト・レスポンス信号の位相は、プライオリティー・レベルの情報を伝える。アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンス(例えば、アクセス・ルータに送信する許可を要求したピアツーピア通信デバイスによりなされるアップリンク送信リクエストに対するレスポンス)を受信するデバイスは、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスを検出して、受信信号から対応するサービス品質レベルを判定することができる。アクセス・ルータに送信されるべきデータに対応するサービス品質レベルは、例えばアクセス・ルータから受信されるパイロット信号に基づくリクエスト・レスポンス信号の位相の解釈によって、該リクエスト・レスポンス信号からリカバーされることが可能であり、そして、いくつか実施態様ではそのようにリカバーされる。そのような実施態様では、リクエスト・レスポンス信号の位相は、サービス品質レベルの情報を伝えるが、リクエスト・レスポンス信号のエネルギーは、送信リクエストに対する肯定的なレスポンスを伝えるために使用される。アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスを受信するデバイスは、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスからリカバーされるサービス品質レベル情報に基づいて、他のデバイスへの送信を開始するか否かの決定をすることができ、そして、いくつか実施態様ではそのように決定をする。例えば、デバイスが、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスにより示されるプライオリティー・レベルより高いプライオリティー・レベルをもつデータを有するならば、該デバイスは、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスの後で起こると予期されるアクセス・ルータへの送信に干渉するか否かにかかわらず、その意図された送信を開始しても良い。しかし、デバイスが送信することを意図するデータが、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスにより示されるプライオリティー・レベルより低いプライオリティー・レベルを有するならば、デバイスは、送信することがアクセス・ルータへの送信に対してもたらし得る干渉の量に基づいて、送信するか否かの決定をしても良い。干渉の量は、コスト関数又は干渉コスト推定に関して表されても良い。ここで、より高いコストは、アクセス・ルータへの送信に対するより高い干渉の影響(interference impact)を示す。干渉コストが予め定められた閾値を越え、且つ、送信されるべきデータのプライオリティー・レベルがアクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスで示されるプライオリティー・レベルより低いならば、デバイスは、アクセス・ルータへの予期される送信に干渉を引き起こすことを回避するために送信することを控えることに決定しても良く、そして、いくつかの実施態様ではそのように決定する。
他の態様に従って、他のデバイスによりアクセス・ルータへ送信される送信リクエストに応答するアクセス・ルータから、送信リクエスト・レスポンスを受信するデバイスは、異なるデバイスにより前記デバイスへ送信された送信リクエストに対する送信リクエスト・レスポンスを送信するか否か決定する。いくつかの実施態様において、この受信機イールディング決定は、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスからリカバーされるサービス品質レベルに基づいてなされる。いくつかの(ただし、必ずしもすべてである必要はない)実施態様において、サービス品質レベル情報は、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンスの位相からリカバーされる。アクセス・ルータからの1又は複数のパイロットの使用は、アクセス・ルータの送信リクエスト・レスポンス信号の位相が正確に解釈されることを可能にし、それゆえ、サービス品質レベルが送信リクエスト・レスポンス信号の位相を使用して伝えられることを可能にする。
本発明のいくつかの態様は、アクセス・ルータがリクエスト・レスポンスを送信するデバイスである場合にアプリケーションで使用するのに良く適しているが、本明細書で説明される方法及び実施態様は、アクセス・ルータがリクエスト・レスポンスを送信するデバイスである場合の実施態様に制限されないことは認識されるべきである。さらにまた、いくつかの実施態様では、サービス品質レベル情報を伝えるために位相が使用されるが、様々な方法でサービス品質(例えば、プライオリティー)情報を符号化することが可能であることは認識されるべきである。
上記の概要で様々な実施形態について述べたが、必ずしも、すべての実施形態が同じ特徴を含むわけではなく、上述の特徴のいくつかは、いくつかの実施形態においては必要ではない(ただし望ましい可能性がある)ことは認識されるべきである。多数の更なる特徴、実施形態及び様々な実施形態の利益が、以下の詳細な説明において述べられる。
図1は、一つの例示的な実施態様に従った例示的なピアツーピア通信ネットワーク(例えば、ローカル領域のアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)の図である。
図2(それは図2A及び2Bの組み合せを含む)は、例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャートである。
図2Aは、一つの例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャートの第1の部分である。
図2Bは、一つの例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャートの第2の部分である。
図3は、一つの例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイスの図である。
図4は、図3の例示的な通信デバイスで使用されることができるモジュールのアセンブリを示す。
図5は、一つの例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャートである。
図6は、一つの例示的な実施態様に従った例示的な第1の通信デバイスの図である。
図7は、図6の例示的な通信デバイスで使用されることができるモジュールのアセンブリを示す。
図8は、一つの例示的な実施態様に従った例示的なピアツーピア通信ネットワーク(例えば、ローカル領域で実装されるアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)を示す。
図9は、一つの例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャート900である。
図10は、一つの例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイスの図である。
図11は、図10の例示的な通信デバイスで使用されることができるモジュールのアセンブリを示す。
図12は、一つの例示的な実施態様に従った第1の通信デバイスを操作する例示的な方法のフローチャートである。
図13は、一つの例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイスの図である。
図14は、図13の例示的な通信デバイスで使用されることができるモジュールのアセンブリを示す。
詳細な説明
図1は、例示的な実施態様に従った例示的なピアツーピア通信ネットワーク100(例えば、ローカル領域で実装されるアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)の図である。例示的な通信ネットワーク100は、複数のピアツーピア無線通信デバイス(通信デバイスA 102,通信デバイスB 104,通信デバイスC 108,通信デバイス1 110,...,通信デバイスN 112)及びアクセス・ルータ106(例えば、基地局)を含む。通信ネットワーク100では一つのアクセス・ルータが示されたが、通信ネットワークがいくつかのアクセス・ルータを含んでも良く、そして時々それらを含むことは、認識されるべきである。無線通信デバイス(102,104,108,110,...,112)は、ピア間の様々なシグナリング(例えば、ピア発見信号、送信リクエスト信号、送信リクエスト・レスポンス信号など)と、データ伝送(例えば、トラフィック信号)とをサポートする。ピアツーピア通信デバイスのいくつか(例えば、通信デバイス1 110)はまた、無線通信インタフェースに加えて、他のノード及び/又はインターネットにピアツーピア通信デバイスを接続させる有線インタフェースを含む。ピアツーピア通信デバイスのいくつかは、モバイル通信デバイス(例えば、ハンドヘルド型モバイル通信デバイス)である。
一つの例示的な実施態様に従って、ピアツーピア通信デバイス(例えば、通信デバイスC 108)は、アクセス・ルータ106に送信リクエスト信号120を送信する。アクセス・ルータ106は、リクエスト・レスポンス信号122を送信することによって、通信デバイスC 108に応答しても良く、そして時々そのように応答する。いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス信号122の送信は、アクセス・ルータ106が送信リクエスト信号120に同意(acquiesces)することを示す。いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス信号122は、シングルトーン信号、すなわち、シングルOFDMトーンを使用して通信される信号である。例えば、いくつかのそのような実施態様において、シングルOFDM送信タイムインターバル(例えば、シングルトーン信号)の間に通信されるそのようなシングルトーン信号は、一つのOFDMトーン − シンボルを使用して通信される。いくつかの実施形態において、タイミング/周波数構造における異なるセットのOFDMトーン − シンボルは、異なる信号(例えば、リクエスト信号、リクエスト・レスポンス信号、パイロット信号、ビーコン信号など)に関連する。いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス信号122は、時々、シングルトーンを使用して通信される。いくつかのそのような実施態様では、リクエスト・レスポンス信号122の位相は、サービス品質(QoS)レベル(例えば、送信プライオリティー)を伝える。例示的な実施態様に従って、無線通信デバイス(102,104,108,110,...,112)は、アクセス・ルータ106を含むシステム100中のアクセス・ルータを知っている。いくつかのそのような実施形態において、通信デバイス(102,104,108,110,...,112)は、通信デバイス(102,104,108,110,...,112)が現在検出できるアクセス・ルータ106を含むネットワーク100中のアクセス・ルータのうちの1又は複数へのチャネルをトラッキングする。例えば、通信デバイスA 102がアクセス・ルータ106を検出でき、アクセス・ルータ106とそれ自身との間のチャネルをトラッキングしていると考える。更に、通信デバイスB 104がアクセス・ルータ106を検出でき、アクセス・ルータ106とそのデバイス自身との間のチャネルをトラッキングしていると考える。更に、通信デバイスA 102及び通信デバイスB 104はまた、アクセス・ルータ106から通信デバイスC 108へ送信されるリクエスト・レスポンス信号122を受信すると考える。チャネル状態(channel conditions)のトラッキングを使用して、通信デバイスA 102及び通信デバイスB 104は、リクエスト・レスポンス信号122で伝えられる情報、例えば、リクエスト・レスポンス信号122の位相で伝えられるQoSレベル情報をリカバーすることができる。
図1で示されるように、ピアツーピア通信デバイスB 104は、ピアツーピア通信デバイスA 102に対して、データ(例えば、トラフィック・データ)を送信しようと試みる。それゆえ、通信デバイスB 104は、通信デバイスA 102に、送信リクエスト信号124を送信する。いくつかの実施形態において、通信デバイスA 102が送信リクエスト信号124に同意するならば、通信デバイスA 102は通信デバイスB 104へリクエスト・レスポンス信号126を送信する。いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス信号126は、通信デバイスA 102がデバイスB 104からトラフィック・データを受信することに同意できる(agreeable)ことを、デバイスB 104に伝える。いくつかの実施態様において、通信デバイスA 102は、1又は複数の条件が満たされるか否かに基づいて、送信リクエスト信号124に応答してリクエスト・レスポンス信号126を送信するか否かを決定する。例えば、一つの例示的な実施態様において、通信デバイスA 102は、受信されたリクエスト・レスポンス信号122の位相から、QoSレベルをリカバーする。QoSレベルが、より高いプライオリティーのトラフィック・データが通信デバイスC 108からアクセス・ルータ106へ送信されるべきことを示すならば、通信デバイスA 102は、リクエスト・レスポンス信号126を送信しないことに決定しても良く、そして時々そのように決定する。いくつかの実施形態においては、リクエスト・レスポンス信号126を送信するか否かの決定は、他のコネクションの意図されたより高いプライオリティーのトラフィックの検出に基づく基準に加えて、更なる基準に基づく。例えば、いくつかの実施態様では、通信デバイスA 102は、送信リクエスト信号124の受信電力及び送信リクエスト信号120の受信電力に基づいて、リクエスト・レスポンス信号126を送信するか否か決定する。
いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス126が通信デバイスB 104により受信される場合には、それは、例えば上で示されるように、1又は複数の条件が満たされるか否かに基づいて、通信デバイスA 102にトラフィック・データを送信するか否かを決定する。一つの例示的な実施態様では、通信デバイスB 104は、受信されたリクエスト・レスポンス信号122の位相から、QoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、通信デバイスB 104は、受信されたリクエスト・レスポンス信号122の位相を解釈する(例えば、位相からQoSレベルをリカバーする)ために、通信デバイスB 104とアクセス・ルータ106との間のチャネルについて生成されたチャネル推定を使用する。チャネル推定は、アクセス・ルータ106から受信されるパイロット信号121を使用して、通信デバイスB 104により生成されても良く、そして時々そのように生成される。いくつかの実施形態においては、通信デバイスB 104は、通信デバイスB 104が通信デバイスA 102に送信することを望むトラフィック・データの送信プライオリティー・レベルを知っている。いくつかの実施態様において、通信デバイスC 108からアクセス・ルータ106へ通信されるべきトラフィック・データが、それ自身の意図されたトラフィック送信に関連するプライオリティーと比較して、より高いプライオリティー(リカバーされたQoSレベルにより示される)を有することを、リカバーされたQoSレベルが示すならば、通信デバイスB 104は、イールディングすることに、すなわち、現在の送信スロットにおいて通信デバイスA 102にそのトラフィック・データを送信しないことに決定しても良く、そして時々そのように決定する。いくつかの他の実施態様において、通信デバイスB 104は、予め定められた基準に基づいて、通信デバイスA 102にそのトラフィック・データを送信することに決定しても良い。いくつかの実施形態において、イールディングするという通信デバイスB 104による送信機イールディング決定は、通信デバイスC 108からアクセス・ルータ106へのより高いプライオリティーのトラフィック・データの通信を容易にするためになされる。それゆえ、通信デバイスB 104の送信機イールディングは、通信デバイスC 108からアクセス・ルータ106へのトラフィックが、同一のトラフィック・エアーリンク資源(例えば、同一のトラフィック・セグメント)における通信デバイスB 104と通信デバイスA 102との間のトラフィック送信からの干渉なしで起こることを可能にする。
図2(それは図2A及び2Bの組み合せを含む)は、例示的な実施態様に従った第1の通信デバイス(例えば、図1の通信デバイスB 104)を操作する例示的な方法のフローチャート200である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ202において開始する。そこでは、第1の通信デバイス(例えばデバイスB 104)が、パワーオンされ初期化される。オペレーションは、開始ステップ202からステップ204へ進む。例示的な実施態様に従って、第1の通信(例えば、デバイスB 104)が、そこにおいて第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に送信しようと試みる各々のトラフィック・スロットごとに、以下に記すように、フローチャート200における様々なステップが実行される。様々な実施態様において、第1の通信デバイス(例えば、B 104)は、フローチャート200の様々な他のステップと並行して、チャネル推定サブルーチン203を実行する。チャネル推定サブルーチン203は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)とアクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)との間のチャネルに関するチャネル推定方法を実装する。サブルーチンは、フローチャート200の他のステップが実行されるレートとは異なるレート(例えば、より遅いレート)で実行されるステップ205,207及び209を含む。例えば、サブルーチン203の実行は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)がそこにおいて第3のデバイス(例えば、デバイスA 102)にトラフィック・データを送信しようと試みる複数のトラフィック・スロットを含む期間(time period)の後、繰り返されても良い。
ステップ204において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、第3の通信デバイス(例えば、通信デバイスA 102)に、送信リクエスト信号(例えば、リクエスト信号124)を送信する。オペレーションは、ステップ204からステップ206へ進む。そこでは、第1の通信デバイスB 104が第3の通信デバイスA 102から送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、リクエスト・レスポンス信号126)を受信する。送信リクエスト・レスポンス信号126は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)によって送信されるリクエスト信号124に応答するものである。オペレーションは、ステップ206からステップ208へ進む。
ステップ208において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)から、送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、リクエスト・レスポンス信号122)を受信する。送信リクエスト・レスポンス122は、第2の通信デバイス(例えば、通信デバイスC 108)からアクセス・ルータ106へ送信されるトラフィック送信リクエスト信号(例えば、リクエスト信号120)に応答するものである。いくつかの実施形態においては、送信リクエスト・レスポンス信号122は、シングルトーン信号である。様々な実施態様では、送信リクエスト・レスポンス信号122の位相は、QoS情報を伝える。いくつかの実施形態においては、QoS情報は、第2の通信(例えば、デバイスC 108)によって送信リクエスト120がそのためになされたトラフィック・データの送信のためのトラフィック送信プライオリティーを伝達する。オペレーションは、ステップ208からステップ210へ進む。
これからサブルーチン203(それはステップ205,207及び209を含む)が説明される。ステップ205において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータ106からパイロット信号(例えば、パイロット信号121)を受信する。オペレーションは、ステップ205からステップ207へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)が、アクセス・ルータ106と第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)との間のチャネルのチャネル推定を生成する。例示的な実施態様に従って、生成されたチャネル推定は、送信リクエスト・レスポンス信号122の位相を解釈するために、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)によって、時々使用される。矢印線211は、生成されたチャネル推定が、デバイスB 104に利用可能であり、ステップ210で使用され得ることを表す。オペレーションは、ステップ207からリターン209へ進む。そこから、該オペレーションは、ステップ205へ進む。前に述べたように、サブルーチン203は、例えば予め定められたスケジュールに従って、ある期間の後、繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。
ステップ210を参照して、ステップ210では、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータから受信される送信リクエスト・レスポンス信号から(例えば、アクセス・ルータ106から受信される送信リクエスト・レスポンス信号122から)、QoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、ステップ210におけるQoSレベルのリカバーの一部として、サブステップ212及び213を実行する。サブステップ212において、第1の通信デバイスは、受信された送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)の位相を解釈するために、生成されたチャネル推定(例えば、ステップ207で生成される)を使用する。例えば、ステップ207の生成されたチャネル推定なしで、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータ106と通信デバイスC 108との間のコネクションに対応する受信されたリクエスト・レスポンス信号122の位相を正確に解読(decode)するために、参照点(reference point)を有しないかもしれないことが有り得る。それゆえ、信号122の位相を正しく解読して、伝えられているQoSレベルを得るために、第1の通信デバイス(例えばデバイスB 104)は、パイロット信号(例えば、パイロット信号121)を使用してチャネル推定を生成し、チャネル変化(channel variations)のために引き起こされる位相歪みを補償するためにチャネル補償オペレーションを実行する。第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)がそれ自身とアクセス・ルータ106との間のチャネル状態を調整することができ、それゆえ、信号122の位相を読み取って(read)、位相により伝えられている正しいQoSレベルをリカバーすることができるるように、これが実行される。サブステップ213において、QoSレベルが、受信された送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)の位相からリカバーされる。オペレーションは、接続ノード201を介して、ステップ210からステップ214へ進む。
ステップ214において、第1の通信デバイス(例えばデバイスB 104)は、リカバーされたQoSレベルに基づいて、トラフィック・データを送信するべきか否か決定する。いくつかの実施形態においては、ステップ214は、サブステップ216,218,220及び222を含む。サブステップ216において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、リカバーされたQoSレベルを、送信されるべきトラフィック・データに対応するQoSレベルと比較する。比較は、ステップ210のアクセス・ルータからのリクエスト・レスポンス信号からリカバーされたQoSレベルと、第1の通信デバイス(デバイスB 104)から第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に送信されるべきトラフィック・データに関連するQoSレベルとの間でなされる。いくつかの実施形態においては、QoSレベルの比較は、単に、リカバーされたQoSレベルにより示される送信プライオリティーと、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)から第2の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に送信されるべきトラフィック・データの送信プライオリティーとの比較である。オペレーションは、サブステップ216からサブステップ218へ進む。
サブステップ218において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、QoSレベルの比較の結果に基づいて、どのように進むかの決定をする。送信されるべきトラフィック・データのQoSレベルが、リカバーされたQoSレベルより大きいならば、オペレーションはステップ218からサブステップ220へ進む。ステップ220において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータから受信される送信リクエスト・レスポンス信号の電力レベルにかかわりなく(例えば、信号122の受信電力レベルにかかわりなく)、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)にそのトラフィック・データを送信することに決定する。そのような場合には、オペレーションはステップ220からステップ232へ進む。
サブステップ218を参照して、ステップ218において、送信されるべきトラフィック・データのQoSレベルが、リカバーされたQoSレベルより低いならば、オペレーションはサブステップ218からサブステップ222へ進む。サブステップ222において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、アクセス・ルータからの送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するべきか否か決定する。例えば、いくつかの実施態様では、干渉コスト推定(例えば、SIRレベル)は、1又は複数のサブステップ224,226,228及び230を含み得る決定サブステップ222の一部として、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)によって計算される。サブステップ224において、アクセス・ルータから受信された送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)の電力レベルが測定される。ステップ224からのリクエスト・レスポンス信号の測定された電力レベルを使用して、アクセス・ルータ106に対する干渉コストが、サブステップ226で計算される。計算された干渉コストは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)がトラフィック・データを送信する場合に、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)によってアクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)に引き起こされる得る干渉の量のインジケーションを提供する。サブステップ228において、ステップ226の計算された干渉コストは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)が、閾値レベルを超える干渉をアクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)に引き起こすことが予期されるかどうか判定するために、閾値レベルと比較される。我々は本明細書で例としてアクセス・ルータ106に対する干渉コストを検討したが、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、該第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)がそのトラフィック・データを送信し得るか又はそのトラフィック・スロットでそのトラフィック・データを送信することを控えなければならないかを決定するために、該第1の通信デバイスの意図されたトラフィック・シグナリングから干渉を経験し得ることが予期される意図されたトラフィック通信が存在し得るネットワーク100中の他の通信デバイスのうちの1又は複数に対する干渉コストを計算しても良く、そして時々そのように計算することは、認識されるべきである。例えば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、それが容認できないレベルの干渉を1又は複数の他の通信デバイスに引き起こすことが予期されるならば、そのトラフィック・スロットでトラフィック信号を送信することを控えるように制御されても良い。サブステップ230において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)により、ステップ228の比較の結果に基づいて、送信するか否かについて決定がなされる。
オペレーションは、サブステップ222においてなされる決定に基づいて、サブステップ224,226,228及び230を含むステップ222から、ステップ232又はステップ234のいずれかに進む。計算された干渉コストが閾値を下回るならば、肯定的な決定(positive decision)(すなわち、トラフィック・データを送信するという決定)がなされ、そして、オペレーションはステップ232へ進む。ステップ232において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)にトラフィック・データを送信する。オペレーションは、ステップ232からステップ236へ進む。しかし、計算された干渉コストが閾値を超えるならば、トラフィック・データを送信しないという決定が第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)によってなされる。そのような場合には、オペレーションは、ステップ222からステップ234へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)がトラフィック・データを送信することを控える。オペレーションは、ステップ234から接続ノード236へ進む。接続ノード236から、オペレーションはステップ204へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)が第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)にトラフィック信号を送信しようと試みる後続するトラフィック・スロットに対応して、他の送信リクエスト信号が第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に送信される。いくつかの実施形態においては、アクセスルータ・チャネル推定サブルーチン203の繰返しレート及びトラフィック・スロット構造は、接続ノード236を通したステップ204の複数の繰り返しがアクセス・ルータ106から他のパイロット信号を受信する前に繰り返されることができる(そして時々そのように繰り返される)ようにされるものである。それゆえ、いくつかの実施態様では、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)は、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定をすることができ、そして時々そのように決定する。
図3は、例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイス300の図である。通信デバイス300は、例えば、ピアツーピアの通信をサポートしており、さらに、図2のフローチャート200に従った方法を実装しているモバイル無線端末である。通信デバイス300は、例えば、図1のシステム100の通信デバイスB 104である。通信デバイス300は、その上で様々な要素(302,304)がデータ及び情報を交換し得るバス309を介して一緒に接続されるプロセッサ302及びメモリ304を含む。
通信デバイス300は、図示されるように、プロセッサ302に接続され得る入力モジュール306及び出力モジュール308を更に含む。しかし、いくつかの実施態様では、入力モジュール306及び出力モジュール308は、プロセッサ302の内部に位置する。入力モジュール306は、入力信号を受信することができる。入力モジュール306は、入力を受信するために無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェースを含むことができ、そしていくつかの実施態様では該無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェース含む。出力モジュール308は、出力を送信するために無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含んでも良く、そしていくつかの実施態様では無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含む。プロセッサ302は、送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーし、前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をするように構成される。プロセッサ302は、更に、アクセス・ルータから前記送信リクエスト・レスポンス信号を受信し、前記送信リクエスト・レスポンス信号の位相から前記サービス品質レベルをリカバーするように構成される。前記送信リクエスト・レスポンス信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信されるトラフィック送信リクエストに応答するものである。いくつかの実施形態においては、プロセッサ302は、更に、前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、前記アクセス・ルータと前記通信デバイス300との間のチャネルの推定を生成し、前記受信された送信リクエスト・レスポンス信号の前記位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように構成される。
いくつかの実施形態においては、プロセッサ302は、更に、前記リカバーされたQoSレベルを前記トラフィック・データに対応するQoSレベルと比較するように構成される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ302は、更に、送信リクエスト・レスポンスの前記受信電力レベルにかかわりなく、送信されるべき前記トラフィック・データのQoSレベルが、前記リカバーされたQoSレベルより高い場合に、送信すると決定するように構成される。少なくとも一つの実施態様では、プロセッサ302は、更に、送信されるべき前記トラフィック・データのQoSレベルが、前記リカバーされたQoSレベルより低い場合に、前記送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するか否かを決定するように構成される。少なくともいくつかの実施態様では、プロセッサ302は、更に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定をするように、通信デバイス300を制御するように構成される。プロセッサ302は、例えば前記アクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の決定をしても良い。
図4は、図3に示される通信デバイスにおいて使用されることができ(そしていくつかの実施態様で使用される)モジュール・アセンブリ400である。アセンブリ400中のモジュールは、図3のプロセッサ302内にハードウェアで(例えば個々の回路として)実装されることができる。あるいは、該モジュールは、ソフトウェアで実装されても良く、図3に示される通信デバイスのメモリ304に記憶されても良い。図3では、単一のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実施態様が示されるが、プロセッサ302が1又は複数のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実装され得ることは認識されるべきである。ソフトウェアで実装される場合には、該モジュールは、該プロセッサによって実行されるときに、該モジュールに対応する機能を実装するようにプロセッサ(例えば、コンピュータ)302を設定(configure)するコードを含む。モジュール・アセンブリ400がメモリ304に記憶される実施態様では、メモリ304は、少なくとも一つのコンピュータ(例えば、プロセッサ302)に、該モジュールが対応する機能を実装させるためのコード(例えば、各々のモジュールごとの個々のコード)を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。
完全にハードウェア・ベース又は完全にソフトウェア・ベースのモジュールが使用されても良い。しかし、ソフトウェア及びハードウェア(例えば、実装される回路)モジュールの任意の組み合せが該機能を実装するために使用されても良いことは認識されるべきである。認識されるべきであるように、図4に示されるモジュールは、図2の方法フローチャート200中に示される対応するステップの機能を実行するように、通信デバイス300又はその中の要素(例えば、プロセッサ302)を制御及び/又は設定する。
図4中に説明されるように、モジュール・アセンブリ400は、第3の通信デバイスへ送信リクエスト信号を送信するためのモジュール402、第3の通信デバイスから送信リクエスト・レスポンスを受信するためのモジュール404、アクセス・ルータから送信リクエスト・レスポンス信号を受信するためのモジュール406、アクセス・ルータからパイロット信号を受信するためのモジュール408、アクセス・ルータと第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成するためのモジュール410、アクセス・ルータから受信された送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質(QoS)レベルをリカバーするためのモジュール412、及び、リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定を行うためのモジュール416を含む。いくつかの実施形態においては、モジュール412はまた、アクセスルータからの送信リクエスト・レスポンス信号の位相からQoSレベルをリカバーするためのモジュール413、及び、送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、生成された推定を使用するためのモジュール414を含む。
少なくとも一つの実施態様において、モジュール416は、リカバーされたサービス品質レベルを、トラフィック・データに対応するサービス品質レベルと比較するためのモジュール418、送信されるべきトラフィック・データのサービス品質レベルが、リカバーされたサービス品質レベルより高い場合に、アクセス・ルータからの送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルにかかわらずに、送信すると決定するためのモジュール420、及び、送信されるトラフィック・データのサービス品質レベルが、リカバーされたサービス品質レベルより低い場合に、アクセス・ルータからの送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するか否かを決定するためのモジュール422を含む。モジュール416はまた、アクセス・ルータからの送信リクエスト・レスポンスの電力レベルを測定するためのモジュール424、アクセス・ルータからのリクエスト・レスポンスの測定電力に基づいて、アクセス・ルータに対する干渉コストを計算するためのモジュール426、干渉コストを、送信イールディングを判定するための閾値と比較するためのモジュール428、及び、モジュール428によりなされる比較に基づいて、送信するか否かを決定するためのモジュール430とのうちの1又は複数を含んでも良い。
モジュール・アセンブリ400は、更に、トラフィック・データを送信するためのモジュール432、及び、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定を行うためのモジュール434を含む。
図5は、例示的な実施態様に従った第1の通信デバイス(例えば、図1の通信デバイスA 102)を操作する例示的な方法のフローチャート500である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ502において開始する。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)が、パワーオンされ初期化される。オペレーションは、開始ステップ502からステップ504へ進む。いくつかの実施形態において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)はまた、フローチャート500の様々な他のステップと並行して、チャネル推定サブルーチン503を実行する。
チャネル推定サブルーチン503は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)とアクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)との間のチャネルに関するチャネル推定方法を実装する。サブルーチンは、フローチャート500における他のステップが実行されるレートとは異なるレート(例えば、より遅いレート)で実行されるステップ505,507及び509を含む。例えば、サブルーチン503の実行は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)がそこにおいて送信リクエスト・レスポンスを(例えば、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)に)送信するか否かの決定をし得る複数のトラフィック・スロットを含む期間の後、繰り返されても良い。
ステップ504において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第3の通信デバイス(例えば、通信デバイスB 104)から、第2の送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号124)を受信する。オペレーションは、ステップ504からステップ506へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)がアクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ106)から第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、リクエスト・レスポンス信号122)を受信する。第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)は、第1のトラフィック送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号120)に応答するものであり、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイス(例えば、通信デバイスC 108)からアクセス・ルータ106へ送信される。いくつかの実施形態においては、送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)は、シングルトーン信号である。図2の例の初めに述べたように、いくつかの実施態様では、送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122の位相)の位相は、QoS情報を伝え得る。いくつかの実施形態においては、QoS情報は、対応する送信リクエストがそのためになされたトラフィック・データの送信のためのトラフィック送信プライオリティーを伝達する(例えば、該対応する送信リクエストは、通信デバイスC 108によってなされた送信リクエスト120である)。オペレーションは、ステップ506からステップ508へ進む。
これからサブルーチン503(それはステップ505,507及び509を含む)が説明される。ステップ505において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、アクセス・ルータ106からパイロット信号(例えば、パイロット信号121)を受信する。オペレーションは、ステップ505からステップ507へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)がアクセス・ルータ106と第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)との間のチャネルのチャネル推定を生成する。例示的な実施態様に従って、生成されたチャネル推定は、送信リクエスト・レスポンス信号122の位相を解釈するために、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)によって、時々使用される。矢印線511は、生成されたチャネル推定が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に利用可能であり、ステップ510で使用され得ることを表す。オペレーションは、ステップ507からリターン509へ進む。そこから、該オペレーションは、ステップ505へ進む。前に述べたように、サブルーチン503は、例えば予め定められたスケジュールに従って、特定の時間の後、繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。
ステップ508において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号122)から、第1のQoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相から(例えば、信号122の位相から)、QoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、ステップ508において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)はまた、QoSレベルをリカバーすることの一部として、サブステップ510を実行する。サブステップ510において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相(例えば、信号122の位相)を解釈するために、生成されたチャネル推定(例えば、ステップ507で生成された)を使用する。位相を解釈するための生成されたチャネル推定の使用は、図2の例の初めに詳しく述べたので、再度繰り返さないことにする。
オペレーションは、ステップ508からステップ512へ進む。ここでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、リカバーされたQoSレベルに基づき、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)からの第2のトラフィック送信リクエスト124に応答して、送信リクエスト・レスポンス(例えば、リクエスト・レスポンス126)を送信するか否か決定する。いくつかの実施形態においては、決定ステップ512の一部としてステップ512の様々なサブステップ514,516,518,520及び522が実行される。サブステップ514において、第1のデバイス(例えば、デバイスA 102)は、リカバーされた第1のQoSレベルを、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)と第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)との間のコネクションに対応する第2のQoSレベルと比較する。例えば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)と第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)との間のコネクションに関連するコネクション識別子が存在し得る。いくつかの実施形態においては、そのようなコネクション識別子に関連するQoSレベルが存在する。いくつかのそのような実施態様では、QoSレベルは、例えば、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)から第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)へ送信されるべきトラフィックのためのトラフィック送信プライオリティー・レベルである。それゆえ、少なくとも一つの実施態様では、ステップ514において、比較は、リカバーされたQoSレベルにより示されるトラフィック送信プライオリティーと、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)から第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)へ送信されるトラフィック・データの送信プライオリティーとの間の比較である。オペレーションは、サブステップ514からサブステップ516へ進む。
サブステップ516において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、サブステップ514におけるQoSレベルの比較の結果に基づいて、どのように進むかについて決定をする。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)と第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)との間のコネクションに対応する第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより大きいならば、オペレーションは、サブステップ516からサブステップ518へ進む。サブステップ518において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)に送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号126)を送信することに決定する。そのような場合には、オペレーションはサブステップ518からステップ524へ進む。しかし、リカバーされた第1のQoSレベルが、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)と第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)との間のコネクションに対応する第2のQoSレベルより大きいならば、オペレーションは、サブステップ516からサブステップ520へ進む。サブステップ520において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、例えば、第2の通信(例えば、デバイスC 108)からアクセス・ルータ106への第1の送信リクエスト信号(例えば、信号120)の受信電力に基づいて及び第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)からの第2の送信リクエスト信号(例えば、信号124)の受信電力レベルに基づいて、チャネル品質推定(例えば、SIR)を生成する。例えば、SIRレベルは、信号電力の値として、第2の送信リクエストの受信電力(例えば、デバイスB 104からの信号124の測定された受信電力)を、そして、干渉信号電力の値として、第1の送信リクエスト信号の受信電力レベル(例えば、信号120の測定された受信電力)を使用して計算される。
いくつかの実施形態においては、サブステップ520において生成された閾値を上回るチャネル品質推定は、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 108)からアクセス・ルータ106へ送信され得るより高いプライオリティーのトラフィック・データが、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)からのトラフィック・データの受信時及び/又はリカバー時に、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に対して容認できないレベルの干渉を引き起こすと予期されるであろうことのインジケーションであり得る。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、ステップ514から、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 108)に対応するトラフィック・データが、それ自身のコネクションに対応するトラフィック・データより高い送信プライオリティーを有することを知っている。いくつかの実施形態において、これは、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC)が、アクセス・ルータ106にトラフィック・データを送信する可能性が高い(more likely to)ことを意味する(implies)。いくつかのそのようなシナリオでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、送信リクエスト・レスポンス(例えば、信号126)を送信することを控える。そして、それは、その送信リクエストの拒否(例えば、リクエスト信号124のリクエストの拒否)を伝える。いくつかの実施形態においては、そのようなシナリオにおいて、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、それがリクエスト送信の開始を許可するならば、トラフィック・データのプアな受信及び/又はプアなリカバリーを有すると予期されるので、送信リクエスト・レスポンスを送信しないことに決定した。オペレーションは、サブステップ520からサブステップ522へ進む。
第2のQoSレベルがリカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、サブステップ522において、サブステップ520の生成されたチャネル品質推定に基づいて、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)に送信リクエスト・レスポンス(例えば、信号126)を送信するか否かの決定がなされる。生成されたチャネル品質推定に基づいてなされた決定に応じて、オペレーションはステップ524又はステップ526へ進む。いくつかの実施形態において、決定ステップ522は、生成されたチャネル品質推定を閾値レベルと比較することと、そのような比較の結果に基づいて進行することを決定することを含む。第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)からトラフィック・データを受信する際に、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 108)からアクセス・ルータ106へのトラフィックの送信が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)に重要な(substantial)干渉問題を引き起こすと予期されないことを示す閾値レベルを、生成されたチャネル品質が下回るならば、いくつかの実施態様において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)にリクエスト・レスポンス信号(例えば、信号126)を送信することに決定する。そのような場合には、該オペレーションはステップ524へ進み、ここでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)に送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号126)を送信する。オペレーションは、ステップ524からステップ528へ進む。
他方、生成されたチャネル品質推定が高い(例えば、閾値を上回る)ならば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、いくつかの実施態様において、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)にリクエスト・レスポンス信号(例えば、信号126)を送信しないことに決定する。そのような場合には、オペレーションは、サブステップ522を含むステップ512から、ステップ526へ進む。ステップ526において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 104)へリクエスト・レスポンス(例えば、信号126)を送信することを控える。オペレーションは、ステップ526からステップ528へ進む。ステップ528において、該オペレーションはステップ504に戻り、そして、ステップ504〜512が、例えばアクセス・ルータ106から他のパイロット信号を受信する前に、繰り返されても良く、また、時々そのように繰り返され、しかるべく、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 102)は、他のトラフィック・スロットに対応するリクエスト・レスポンスを送信することを送信し又は送信することを控える。
図6は、例示的な実施態様に従った例示的な第1の通信デバイス600の図である。第1の通信デバイス600は、例えば、ピアツーピアの通信をサポートしており、さらに、図5のフローチャート500に従った方法を実装しているモバイル無線端末である。第1の通信デバイス600は、例えば、図1のシステム100の通信デバイスA 102である。通信デバイス600は、その上で様々な要素(602,604)がデータ及び情報を交換し得るバス609を介して一緒に接続されるプロセッサ602及びメモリ604を含む。通信デバイス600は、図示されるように、プロセッサ602に接続する得る入力モジュール606及び出力モジュール608を更に含む。しかし、いくつかの実施態様では、入力モジュール606及び出力モジュール608は、プロセッサ602の内部に位置する。入力モジュール606は、入力信号を受信することができる。入力モジュール606は、入力を受信するために無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェースを含むことができ、そしていくつかの実施態様では該無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェース含む。出力モジュール608は、出力を送信するために無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含んでも良く、そしていくつかの実施態様では無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含む。
プロセッサ602は、第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーし、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするように構成される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ602は、更に、アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信するように構成され、前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ602は、更に、前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、前記パイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイス600との間のチャネルの推定を生成し、前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように構成される。
いくつかの実施形態においては、プロセッサ602は、更に、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルを、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイス600との間のコネクションに対応する第2のサービス品質レベルと比較するように構成される。いくつかのそのような実施形態においては、プロセッサ602は、更に、前記第3の通信デバイスと前記第1の通信デバイスとの間の前記コネクションに対応する前記第2のQoSレベルが、前記リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、送信すると決定する構成される。
少なくとも一つの実施態様では、プロセッサ602は、更に、前記第2のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて及び前記第1のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて、チャネル品質推定を生成し、前記第2のQoSレベルが、前記リカバーされた第1のQoSより低い場合に、前記生成されたチャネル品質推定に基づいて、送信するか否かを決定するように構成される。少なくともいくつかの実施態様において、プロセッサ602は、更に、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定をするように構成される。
図7は、図6に示される通信デバイスにおいて使用されることができ(そしていくつかの実施態様で使用される)モジュール・アセンブリ700である。アセンブリ700中のモジュールは、図6のプロセッサ602内にハードウェアで(例えば個々の回路として)実装されることができる。あるいは、該モジュールは、ソフトウェアで実装されても良く、図6に示される通信デバイスのメモリ604に記憶されても良い。図6では、単一のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実施態様が示されるが、プロセッサ602が1又は複数のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実装され得ることは認識されるべきである。ソフトウェアで実装される場合には、該モジュールは、該プロセッサによって実行されるときに、該モジュールに対応する機能を実装するようにプロセッサ(例えば、コンピュータ)602を設定するコードを含む。モジュール・アセンブリ700がメモリ604に記憶される実施態様では、メモリ604は、少なくとも一つのコンピュータ(例えば、プロセッサ602)に、該モジュールが対応する機能を実装させるためのコード(例えば、各々のモジュールごとの個々のコード)を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。
完全にハードウェア・ベース又は完全にソフトウェア・ベースのモジュールが使用されても良い。しかし、ソフトウェア及びハードウェア(例えば、実装される回路)モジュールの任意の組み合せが該機能を実装するために使用されても良いことは認識されるべきである。認識されるべきであるように、図7に示されるモジュールは、図5の方法フローチャート500中に示される対応するステップの機能を実行するように、通信デバイス600又はその中の要素(例えばプロセッサ602)を制御及び/又は設定する。
図7に示されるように、モジュール・アセンブリ700は、第3の通信デバイスから第2のトラフィック送信リクエストを受信するためのモジュール702、アクセス・ルータから第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信するためのモジュール704(該第1の送信リクエスト・レスポンスは第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、該第1のトラフィック送信リクエスト信号は第2の通信デバイスから該アクセス・ルータへ送信される)、アクセス・ルータからパイロット信号を受信するためのモジュール706、パイロット信号に基づいて、アクセス・ルータと第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成するためのモジュール708、第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質(QoS)レベルをリカバーするためのモジュール710を含み、それはまたいくつかの実施態様において、受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、生成されたチャネル推定を使用するためのモジュール712を含む。モジュール・アセンブリ700は、更に、リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、第3の通信デバイスからの第2の送信リクエスト信号に応答して送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否か決定するためのモジュール714を含む。
少なくとも一つの実施態様において、モジュール714は、リカバーされた第1のサービス品質レベルを、第2のサービス品質レベルと比較するためのモジュール716(該第2のサービス品質レベルは、該第1の通信デバイスと該第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する)、第1の通信デバイスと第3の通信デバイスとの間でのネクションに対応する第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、送信リクエスト・レスポンス信号を送信することに決定するためのモジュール718、第2のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて及び第1のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて、チャネル品質推定を生成するためのモジュール720、及び、第1の通信デバイスと第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、生成されたチャネル品質推定に基づいて、送信するか否か決定するためのモジュール722を含む。
モジュール・アセンブリ700は、更に、送信リクエスト・レスポンス信号を送信するためのモジュール724、及び、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいて送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かについて複数の決定を行うためのモジュール726を含む。
図8は、例示的な実施態様に従った例示的なピアツーピア通信ネットワーク800(例えば、ローカル領域で実装されるアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)を示す。図8は、アクセス・ルータ806と、例えばアクセス端末である通信デバイスC 808との間のダウンリンク通信に関係する例示的な実施態様に従って、いくつかの特徴を示す。
例示的な通信ネットワーク800は、複数のピアツーピアの無線通信デバイス(通信デバイスA 802,通信デバイスB 804,通信デバイスC 808,通信デバイス1 810,...,通信デバイスN 812)及びアクセス・ルータ806(例えば、基地局)を含む。通信ネットワーク800では一つのアクセス・ルータが示されたが、通信ネットワークがいくつかのアクセス・ルータを含んでも良く、そして時々含むことは、認識されるべきである。無線通信デバイス(802,804,808,810,...,812)は、ピア間の様々なシグナリング(例えば、ピア発見信号、送信リクエスト信号、送信リクエスト・レスポンス信号など)と、データ伝送とをサポートする。ピアツーピア通信デバイスのいくつか(例えば、通信デバイス1 810)はまた、無線通信インタフェースに加えて、他のノード及び/又はインターネットにピアツーピア通信デバイスを接続させる有線インタフェースを含む。ピアツーピア通信デバイスのいくつかは、モバイル通信デバイス(例えば、ハンドヘルド型モバイル通信デバイス)である。
一つの例示的な実施態様に従って、アクセス・ルータ806は、ネットワーク中のピアツーピア・デバイス(例えば、通信デバイスC 808)に送信リクエスト信号840を送信する。アクセス・ルータ806からの送信リクエスト信号840の位相は、QoS情報(例えば、送信プライオリティーを伝えているQoSレベル)を伝える。いくつかの実施形態において、送信リクエスト信号840は、シングルトーン信号、すなわち、シングルOFDMトーンを使用して通信される信号である。例えば、いくつかのそのような実施態様において、シングルOFDM送信タイムインターバル(例えば、シングルトーン信号)の間に通信されるそのようなシングルトーン信号は、一つのOFDMトーン−シンボルを使用して通信される。いくつかの実施形態において、タイミング/周波数構造における異なるセットのOFDMトーン−シンボルは、異なる信号(例えば、リクエスト信号、リクエスト・レスポンス信号、パイロット信号、ビーコン信号など)に関連する。
いくつかの実施形態において、送信リクエスト信号840は、シングルトーンを使用して通信される。いくつかのそのような実施態様では、送信レスポンス信号840の位相は、サービス品質(QoS)レベル(例えば、送信プライオリティー)を伝える。例示的な実施態様に従って、無線通信デバイス(802,804,808,810,...,812)は、アクセス・ルータ806を含むシステム800中のアクセス・ルータを知っている。いくつかのそのような実施形態において、通信デバイス(802,804,808,810,...,812)は、通信デバイス(802,804,808,810,...,812)が現在検出(例えば、ヒア)できるアクセス・ルータ806を含むネットワーク800中のアクセス・ルータのうちの1又は複数へのチャネルをトラッキングする。例えば、通信デバイスA 802がアクセス・ルータ806を検出でき、アクセス・ルータ806とそれ自身との間のチャネルをトラッキングしていると考える。更に、通信デバイスB 804がアクセス・ルータ806を検出でき、アクセス・ルータ806とそのデバイス自身との間のチャネルをトラッキングしていると考える。更に、通信デバイスA 802及び通信デバイスB 804はまた、アクセス・ルータ806から通信デバイスC 808へ送信される送信リクエスト信号840を受信すると考える。チャネル状態のトラッキングを使用して、通信デバイスA 802及び通信デバイスB 804は、送信リクエスト信号840で伝えられる情報、例えば、送信リクエスト信号840の位相で伝えられるQoSレベルの情報をリカバーすることができる。
いくつかの実施形態においては、通信デバイスC 808が送信リクエスト840に同意(acquiesces)するならば、通信デバイスC 808は、送信リクエスト・レスポンス信号842を送信することによって、アクセス・ルータ806に応答しても良く、そして時々そのように応答する。
図8で示すように、ピアツーピア通信デバイスA 802は、ピアツーピア通信デバイスB 804に対して、データ(例えば、トラフィック・データ)を送信しようと試みる。それゆえ、通信デバイスA 802は、通信デバイスB 804に、送信リクエスト信号844を送信する。いくつかの実施形態において、通信デバイスB 804が信号844のリクエストに同意するならば、通信デバイスB 804は通信デバイスA 802へリクエスト・レスポンス信号846を送信する。いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス信号846は、通信デバイスB 804が通信デバイスA 802からトラフィック・データを受信することに同意できる(agreeable)ことを、通信デバイスA 802に伝える。いくつかの実施形態において、通信デバイスB 804は、1又は複数の条件が満たされるか否かに基づいて、送信リクエスト信号844に応答して送信リクエスト信号846を送信するか否かを決定する。例えば、一つの例示的な実施態様において、通信デバイスB 804は、受信された送信リクエスト信号840の位相から、QoSレベルをリカバーする。アクセス・ルータ806から通信デバイスC 808へ通信されるべきトラフィック・データが、通信デバイスA 802から通信デバイスB 804へ通信されるべきトラフィックに関連するプライオリティーより高いプライオリティーを有することを、信号840からリカバーされたQoSレベルが示すならば、通信デバイスB 804は、リクエスト・レスポンス信号846を送信しないことに決定しても良く、そして時々そのように決定する。
いくつかの実施形態においては、リクエスト・レスポンス信号846を送信するか否かの決定、他のコネクションに対応する意図されたより高いプライオリティーのトラフィック送信の検出に基づく基準に加えて、更なる基準に基づく。例えば、通信デバイスB 804が、それ自身のコネクション上のトラフィックに関連するQoSレベルはアクセス・ルータ806からデバイスC 808への意図されたトラフィックに関連するQoSレベルより高いプライオリティーを示さないと判定すると考える。この判定に続いて、いくつかの実施態様では、通信デバイスB 804は、チャネル品質推定(例えば、SIR)に基づいて、リクエスト・レスポンス信号846を送信するか否かについて決定する。チャネル品質は、例えばアクセス・ルータ806からのリクエスト信号840の受信電力及び通信デバイスA 802からのリクエスト信号844の受信電力を使用して、生成される。
いくつかの実施形態において、リクエスト・レスポンス846が、通信デバイスB 804により送信され、かつ、通信デバイスA 802により受信される場合には、通信デバイスA 802は、1又は複数の条件が満たされるか否かに基づいて、通信デバイスB 804にトラフィック・データを送信するか否かを決定する。一つの例示的な実施態様において、通信デバイスA 802は、受信されたリクエスト信号840の位相から、QoSレベルをリカバーする。いくつかのそのような実施態様において、通信デバイスA 802は、受信されたリクエスト信号840の位相を解釈するために(例えば、位相からQoSレベルをリカバーする)、通信デバイスA 802とアクセス・ルータ806との間のチャネルについて生成されたチャネル推定を使用する。チャネル推定は、時々、アクセス・ルータ806から受信されるパイロット信号830を使用して、通信デバイスA 802により生成される。通信デバイスA 802は、通信デバイスA 802が通信デバイスB 804に送信することを望むトラフィック・データの送信プライオリティー・レベルを知っている。いくつかの実施態様において、アクセス・ルータ806から通信デバイスC 808へ通信されるべきトラフィック・データが、それ自身の意図されたトラフィック送信に関連するプライオリティーと比較して、より高いプライオリティー(リカバーされたQoSレベルにより示される)を有することを、リカバーされたQoSレベルが示すならば、通信デバイスA 802は、イールディングすること、すなわち、現在の送信スロットにおいて通信デバイスB 804にそのトラフィック・データを送信しないことに決定しても良く、そして時々そのように決定する。いくつかの実施形態において、通信デバイスA 802は、予め定められた基準に基づいて、デバイスB 804にそのトラフィック・データを送信するか否か決定する。いくつかの実施形態において、通信デバイスA 802による送信機イールディング決定は、アクセス・ルータ806から通信デバイスC 808へのより高いプライオリティーのトラフィック・データの通信を容易にするためになされる。それゆえ、通信デバイスA 802の送信機イールディングは、アクセス・ルータ806から通信デバイスC 808へのトラフィックが、同一のトラフィック・エアーリンク資源(例えば、同一のトラフィック・セグメント)における通信デバイスA 802と通信デバイスB 804との間のトラフィック送信からの干渉なしで起こることを可能にする。
図9は、例示的な実施態様に従った第1の通信デバイス(例えば、図8の通信デバイスA 802)を操作する例示的な方法のフローチャート900である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ902において開始する。そこでは、第1の通信(例えば、デバイスA 802)が、パワーオンされ初期化される。例示的な実施態様に従って、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)が、そこにおいて第3の通信デバイス(例えば、通信デバイスB 804)に送信しようと試みる各々のトラフィック・スロットごとに、以下に記すように、フローチャート900における様々なステップが実行される。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)はまた、フローチャート900の様々な他のステップと並行して、第1の通信デバイスA 802とアクセス・ルータ806との間のチャネルに関するにチャネル推定を生成するために、チャネル推定サブルーチン903を実行する。
チャネル推定サブルーチン903は、例示的な方法を実装する通信デバイス(それはこの例で通信デバイスA 802である)とアクセス・ルータ806との間のチャネルに関するチャネル推定方法を実装する。サブルーチンは、フローチャート900における他のステップが実行されるレートとは異なるレート(例えば、より遅いレート)で実行されるステップ905,907及び909を含む。例えば、サブルーチン903の実行は、第1の通信デバイスA 802がそこにおいてトラフィック・データを第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に送信しようと試みる複数のトラフィック・スロットを含む期間の後、繰り返されても良い。
ステップ905において、通信デバイスA 802は、アクセス・ルータ806から、パイロット信号(例えば、パイロット信号830)を受信する。オペレーションは、ステップ905からステップ907へ進む。そこでは、第1の通信デバイスA 802がアクセス・ルータ806とデバイスA 802との間のチャネルのチャネル推定を生成する。例示的な実施態様に従って、生成されたチャネル推定は、送信レスポンス信号840の位相を解釈するために、第1の通信デバイスA 802によって、時々使用される。矢印線911は、生成されたチャネル推定が、デバイスA 802に利用可能であり、ステップ910で使用され得ることを表す。オペレーションは、ステップ907からリターン909へ進む。そこから、該オペレーションは、ステップ905へ進む。前に述べたように、サブルーチン903は、例えば実装されたタイミング構造に従って、所定の時間の後、繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。
オペレーションは、開始ステップ902からステップ904へ進む。ステップ904において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第3の通信デバイス(例えば、通信デバイスB 804)に、送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号844)を送信する。オペレーションは、ステップ904からステップ906へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)が第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)から送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、リクエスト・レスポンス信号846)を受信する。リクエスト・レスポンス信号846は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)から第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)へ送信される送信リクエスト信号844に応答するものである。オペレーションは、ステップ906からステップ908へ進む。
ステップ908において、第1の通信(例えば、デバイスA 802)は、アクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ806)から、第1の送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号840)を受信する。送信リクエスト信号840は、アクセス・ルータ806から第2の通信デバイス(例えば、図8の通信デバイスC 808)へトラフィック・データを送信するためのリクエスト信号である。いくつかの実施形態においては、アクセス・ルータ806からの送信リクエスト信号840は、シングルトーン信号である。いくつかの実施形態において、送信リクエスト信号840の位相は、QoS情報を伝える。いくつかの実施形態においては、QoS情報は、アクセス・ルータ806から、例えばトラフィック・スロットに対応する第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 108)への意図されたトラフィック・データに対応するトラフィック送信プライオリティーを伝達する。オペレーションは、ステップ908からステップ910へ進む。
ステップ910において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)に向けられた第1の送信リクエスト信号(例えば、信号840)から、第1のQoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)はまた、ステップ910におけるQoSレベルのリカバーの一部として、サブステップ911及び912を実行する。サブステップ911において、QoSレベルは、受信された第1の送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号840)の位相からリカバーされる。サブステップ912において、第1の通信デバイスは、受信された第1の送信リクエスト信号の位相(例えば、信号840の位相)を解釈するために、(例えば、ステップ207からの)生成されたチャネル推定を使用する。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、いくつかの実施態様において、受信された第1の送信リクエスト信号(例えば、信号840)の位相を正確に解読(properly decode)するために、チャネルにより引き起こされる位相及び/又は振幅の歪みを補償する。それゆえ、いくつかの実施態様では、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、チャネル推定を生成し、続いて、アクセス・ルータからの信号(例えば、送信リクエスト信号840)の位相を解読するときに、チャネル状態を調整するために、該生成されたチャネル推定を使用する。チャネル推定情報の使用は、送信リクエスト信号840の位相の効果的な読み取り(reading)及び信号840において伝えられる該QoSレベルの第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)による回復(retrieval)を容易にする。オペレーションは、ステップ910からステップ914へ進む。
ステップ914において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、そのトラフィック・データを第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に送信する否か決定する。いくつかの実施形態においては、ステップ914は、1又は複数の様々なサブステップ916,918,920,922及び924を含む。サブステップ916において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第1の送信リクエスト信号(例えば、信号840)からリカバーされた第1のQoSレベルを、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)から第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)へ送信されるトラフィック・データに対応する第2のQoSレベルと比較する。いくつかのそのような実施形態においては、QoSレベルは、例えば、一つの通信デバイスから他の通信デバイスへ送信されるトラフィックのためのトラフィック送信プライオリティー・レベルである。少なくとも一つの実施態様では、信号840からリカバーされた第1のQoSレベルは、アクセス・ルータ806が第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)へ送信することを意図するトラフィック・データのためのトラフィック送信プライオリティーを表す。オペレーションは、サブステップ916からサブステップ918へ進む。
サブステップ918において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、サブステップ916におけるQoSレベルの比較の結果に基づいて、どのように進むかの決定をする。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)が送信することを意図するトラフィック・データに対応する第2のQoSレベルが、アクセス・ルータ806が送信することを意図するトラフィック・データに対応するリカバーされた第1のQoSレベルより大きいならば、オペレーションはサブステップ920へ進む。サブステップ920において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第1の送信リクエスト信号(例えば、アクセス・ルータ806からの信号840)の電力レベルにかかわりなく、トラフィック・データを送信することに決定する。そのような場合には、オペレーションはステップ920からステップ926へ進む。
しかし、第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより低いならば、オペレーションはステップ918からサブステップ922へ進む。サブステップ922において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)からの第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号842)の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定(該干渉コスト推定は、第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号842)の受信電力レベルに基づくものである)に基づいて、送信するべきか否か決定する。いくつかの実施形態においては、干渉コスト推定(例えば、SIRレベル)は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)によって、決定サブステップ922の一部として、計算される。受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号842)の電力レベルは、いくつかの実施態様において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)に関して、第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)の近接のインジケーション(indication of proximity)を提供するのに使用される。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)と第2のデバイス(例えば、デバイスC 808)とが近接する場合に、両方のトラフィック・データ伝送が同一のエアーリンク・トラフィック資源(例えば、同一のトラフィック・セグメント)を使用するならば、デバイスC808がアクセス・ルータ806からのより高いプライオリティー・トラフィック・データを受信してリカバーしようと試みているとき、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)へ向けられた第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)からのトラフィック・データ伝送が、デバイスC 108に重大な干渉を引き起こす場合があるので、これは実際的な重要性をもつものである。
ピアツーピア通信ネットワーク100における通信デバイス(802,804,810,...,812)が、それ自身の意図されたトラフィック送信に関連するプライオリティーに比べて、アクセス・ルータ106から第3の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)へのトラフィック・データのより高いプライオリティーを知っているならば、該通信デバイス(802,804,810,...,812)は、それらがより高いプライオリティーのトラフィック送信/受信デバイス・ペア(806,808)にもたらし得る干渉問題を考慮することによって、それらの送信決定をする。それゆえ、干渉コスト推定は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)によって受信される、第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号842)の電力レベルを使用して、該第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)によって計算される。いくつかの実施形態において、サブステップ922はまた、サブステップ924を含む。サブステップ924において、計算された干渉コスト推定は、例えば、第1の通信(例えば、デバイスA 802)が、アクセス・ルータ806からより高いプライオリティー・トラフィックを受信していると予期される第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)に閾値レベルを上回る干渉を引き起こすと予期されるか判定するために、閾値と比較される。干渉コスト推定が閾値より小さいならば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、トラフィック・データを送信することに決定し、そして、オペレーションはサブステップ924からステップ926へ進む。ステップ926において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に、トラフィック・データを送信する。
しかし、計算された干渉コストが閾値レベルを超えるならば、トラフィック・データを送信しないという決定が第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)によってなされる。そのような状況では、オペレーションはサブステップ922からステップ928へ進む。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)は、このトラフィック・スロットにおいてトラフィック・データを送信することを控えるように制御される。第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)が送信するかどうかに応じて、オペレーションはステップ926又は928からステップ930へ進む。ステップ930において、該オペレーションはステップ904に戻り、そして、ステップ904〜914が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)により繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。例えば、アクセス・ルータ806から他のパイロット信号を受信する前に、ステップ904〜914の他の繰り返しと、ステップ926及び918のうちの一つが実行される。それゆえ、いくつかの実施態様において、第1の通信デバイスとアクセス・ルータとの間の同一のチャネル推定は、複数のトラフィック・スロットに対応する複数の送信機イールディング決定をするために使用される情報をリカバーする際に使用される。
図10は、例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイス1000の図である。通信デバイス1000は、例えば、ピアツーピアの通信をサポートしており、さらに、図9のフローチャート900に従った方法を実装しているモバイル無線端末である。第1の通信デバイス1000は、例えば、図8のシステム800の通信デバイスA 802である。通信デバイス1000は、その上で様々な要素(1002,1004)がデータ及び情報を交換し得るバス1009を介して一緒に接続されるプロセッサ1002及びメモリ1004を含む。通信デバイス1000は、図示されるように、プロセッサ1002に接続する得る入力モジュール1006及び出力モジュール1008を更に含む。しかし、いくつかの実施態様では、入力モジュール1006及び出力モジュール1008は、プロセッサ1002の内部に位置する。入力モジュール1006は、入力信号を受信することができる。入力モジュール1006は、入力を受信するために無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェースを含むことができ、そしていくつかの実施態様では該無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェース含む。出力モジュール1008は、出力を送信するために無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含んでも良く、そしていくつかの実施態様では無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含む。プロセッサ1002は、第2の通信デバイスに向けられた第1の送信リクエスト信号から第1のサービス品質(QoS)レベルをリカバーし、前記リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、第3の通信デバイスにトラフィック・データを送信するか否かについて決定をするように構成される。
プロセッサ1002は、更に、アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト信号(該第1の送信リクエスト信号は、該アクセスから前記第2の通信デバイスへデータを送信するためのリクエストである)を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、前記第1のQoSレベルをリカバーすることは、前記第1の送信リクエスト信号の位相から前記QoSレベルをリカバーすることを含む。いくつかの実施形態においては、プロセッサ1002は、更に、前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、前記受信されたパイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記通信デバイス1000との間のチャネルのチャネル推定を生成し、前記第1の送信リクエスト信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように構成され、前記第1の送信リクエスト信号の前記位相は、前記第1のサービス品質レベルを示す。
いくつかの実施形態において、プロセッサ1002は、更に、前記リカバーされた第1のQoSレベルを、前記トラフィック・データに対応する第2のQoSレベルと比較するように構成される。少なくともいくつかの実施態様は、更に、前記トラフィック・データを送信するか否かについて決定をすることは、前記第2のQoSレベルが前記リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、前記第1の送信リクエスト信号の受信電力レベルにかかわりなく、送信すると決定する構成される。いくつかの実施態様では、プロセッサ1002は、前記送信するか否かについて決定をすることは、前記第2のQoSレベルが前記リカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、前記第2の通信デバイスから受信される第1の送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するか否か決定することを含み、前記干渉コスト推定は、前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号の前記受信電力レベルに基づく。
少なくともいくつかの実施態様では、更に、プロセッサ1002は、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定をするように構成される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ1002は、例えば、アクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、前記複数の決定をするように構成される。
図11は、図10に示される通信デバイス1000において使用されることができ(そしていくつかの実施態様で使用される)モジュール・アセンブリ1100である。アセンブリ1100中のモジュールは、図10のプロセッサ1002内にハードウェアで(例えば個々の回路として)実装されることができる。あるいは、該モジュールは、ソフトウェアで実装されても良く、図10に示される通信デバイス1000のメモリ1004に記憶されても良い。図10では、単一のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実施態様が示されるが、プロセッサ1002が1又は複数のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実装され得ることは認識されるべきである。ソフトウェアで実装される場合には、該モジュールは、該プロセッサによって実行されるときに、該モジュールに対応する機能を実装するようにプロセッサ(例えば、コンピュータ)1002を設定するコードを含む。モジュール・アセンブリ1100がメモリ1004に記憶される実施態様では、メモリ1004は、少なくとも一つのコンピュータ(例えば、プロセッサ1002)に、該モジュールが対応する機能を実装させるためのコード(例えば、各々のモジュールごとの個々のコード)を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。
完全にハードウェア・ベース又は完全にソフトウェア・ベースのモジュールが使用されても良い。しかし、ソフトウェア及びハードウェア(例えば、実装される回路)モジュールの任意の組み合せが該機能を実装するために使用されても良いことは認識されるべきである。認識されるべきであるように、図9に示されるモジュールは、図11の方法フローチャート900中に示される対応するステップの機能を実行するように、通信デバイス1000又はその中の要素(例えばプロセッサ1002)を制御及び/又は設定する。
図11に示されるように、モジュール・アセンブリ1100は、第3の通信デバイスへ送信リクエスト信号を送信するためのモジュール1102、第3の通信デバイスから送信リクエスト・レスポンスを受信するためのモジュール1104、アクセス・ルータから第1の送信リクエスト信号を受信するモジュール1106(第1の送信リクエスト信号はアクセス・ルータから第2の通信デバイスへデータを送信するためのリクエストである)、アクセス・ルータからパイロット信号を受信するためのモジュール1108、例えば受信されたパイロット信号に基づいて、アクセス・ルータと第1の通信デバイス1000との間のチャネルのチャネル推定を生成することのためのモジュール1110、第1の送信リクエスト信号から第1のサービス品質(QoS)レベルをリカバーするためのモジュール1112、及び、リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第3の通信デバイスにトラフィック・データを送信するか否か決定するためのモジュール1116を含む。モジュール・アセンブリ1100は、更に、トラフィック・データを送信するためのモジュール1126、及び、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定を行うためのモジュール1128を含む。
少なくともいくつかの実施態様では、モジュール1112は、第1の送信リクエスト信号の位相から第1のQoSレベルをリカバーするためのモジュール1113、及び、受信された第1の送信リクエスト信号の位相を解釈するために、生成されたチャネル推定を使用するためのモジュール1114を含む。いくつかの実施形態においては、決定するためのモジュール1116は、リカバーされた第1のQoSレベルを、第2のQoSレベルと比較するためのモジュール1118(該第2のサービス品質レベルは、送信されるトラフィック・データに対応する)、第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、第1の送信リクエスト信号の受信電力レベルにかかわらずに、トラフィック・データを送信することに決定するためのモジュール1120、第2のQoSレベルがリカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、第2の通信デバイスから受信される第1の送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するか否か決定するためのモジュール1122(該干渉コスト推定は、第1の送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づくものである)を含む。いくつかの実施形態においては、モジュール1122は、干渉コスト推定を閾値と比較するためのモジュール1124を含む。
図12は、例示的な実施態様に従った第1の通信デバイス(例えば、図8の通信デバイスB 804)を操作する例示的な方法のフローチャート1200である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ1201において開始する。そこでは、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)が、パワーオンされ初期化される。オペレーションは、開始ステップ1201からステップ1202へ、そして、いくつかの実施態様において、ステップ1203へ、進む。いくつかの実施形態において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)はまた、フローチャート1200の様々な他のステップと並行して、チャネル推定サブルーチン1203を実行する。ステップ1205において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、アクセス・ルータ806からパイロット信号830を受信する。ステップ1207において、受信されたパイロット信号830を使用して、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)とアクセス・ルータ806との間のチャネルに関するチャネル推定を生成し、そして、本プロセスは、例えば予め定められたタイミング構造に従って、ある時間の期間(a time period of time)の後、繰り返す。例示的な実施態様に従って、生成されたチャネル推定は、送信リクエスト信号(例えば、信号840)の位相を解釈するために、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)により使用されても良く、そして時々そのように使用される。矢印線1211は、生成されたチャネル推定が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に利用可能であり、また、フローチャート1200の方法を実装する際に、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)により使用され得ることを表す。
ステップ1202において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、他のデバイスが第1の通信デバイスに(例えば、デバイスB 804に)送信した可能性のある送信リクエスト信号をモニターする。少なくとも一つの例示的な実施態様において、ステップ1202は、サブステップ1204及び1206を含む。サブステップ1204において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、アクセス・ルータ(例えば、アクセス・ルータ806)から、第1の送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号840)を受信する。第1の送信リクエスト信号840は、アクセス・ルータ806から第2の通信デバイス(例えば、通信デバイスC 808)へのトラフィック送信リクエストである。いくつかの実施形態においては、第1の送信リクエスト信号(例えば、信号840)は、シングルトーン信号である。いくつかの実施形態においては、第1の送信リクエスト信号の位相(例えば、信号840の位相)は、QoS情報を伝える。いくつかの実施形態においては、QoS情報は、送信リクエスト840がアクセス・ルータ806によってそのためになされたトラフィック・データの送信のためのトラフィック送信プライオリティーを伝達する。サブステップ1206において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第3の通信デバイス(例えば、通信デバイスA 802)から、第2の送信リクエスト信号(例えば、送信リクエスト信号844)を受信する。オペレーションは、ステップ1202からステップ1208へ進む。
ステップ1208において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第1の送信リクエスト信号から(例えば、信号840から)、第1のQoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第1の送信リクエスト信号の位相から(例えば、信号840の位相から)、第1のQoSレベルをリカバーする。いくつかの実施形態においては、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、ステップ1208における第1のQoSレベルのリカバーの一部として、サブステップ1210を実行する。サブステップ1210において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、受信された第1の送信リクエスト信号840の位相を解釈するために、(例えばステップ1207から)生成されたチャネル推定を使用する。
オペレーションは、ステップ1208からステップ1212へ進む。ステップ1212において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)からの第2の送信リクエスト信号(例えば、信号844)に応答して第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、リクエスト・レスポンス信号846)を送信するか否か決定する。いくつかの実施形態においては、ステップは、1又は複数のサブステップ1214,1216,1218,1220及び1222を含む。サブステップ1214において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、リカバーされた第1のQoSレベルを、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)と第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)との間のコネクションに対応する第2のQoSレベルと比較する。いくつかの実施形態においては、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)と第1の通信デバイスB(例えば、デバイス804)との間のコネクションに関連するコネクション識別子が存在する。いくつかのそのような実施態様では、そのようなコネクション識別子に関連するQoSレベルが存在する。いくつかのそのような実施態様では、QoSレベルは、例えば、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)から第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)へ送信されるトラフィックのためのトラフィック送信プライオリティー・レベルである。それゆえ、少なくとも一つの実施態様では、サブステップ1214において、比較は、リカバーされたQoSレベルにより示されるトラフィック送信プライオリティーと、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)から第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)へ送信されるトラフィック・データの送信プライオリティーとの間について実行される。オペレーションは、サブステップ1214からサブステップ1216へ進む。
サブステップ1216において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、サブステップ1214におけるQoSレベルの比較の結果に基づいて、どのように進むかについて決定をする。第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)と第2の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)との間のコネクションに対応する第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベル(例えば、リクエスト信号840の位相からリカバーされたQoSレベル)より大きいならば、オペレーションはサブステップ1216からサブステップ1218へ進む。サブステップ1218において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第3の通信デバイスに(例えば、デバイスA 802に)、第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信することに決定する。こうした状況では、オペレーションはステップ1218からステップ1224へ進む。しかし、リカバーされた第1のQoSレベルが、第3のデバイス(例えば、デバイスA 802)と第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)との間でコネクションに対応する第2のQoSレベルより大きいならば、オペレーションはサブステップ1216からサブステップ1220へ進む。サブステップ1220において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)から受信された第2の送信リクエスト信号(例えば、信号844)の受信電力及びアクセス・ルータ806から第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)への第1の送信リクエスト信号(例えば、信号840)の受信電力レベルに基づいて、チャネル品質推定(例えば、SIR)を生成する。例えば、いくつかの実施態様では、SIRレベルは、信号電力として、第2の送信リクエスト信号844の受信電力を、そして、干渉信号力として、アクセス・ルータ806からの第1の送信リクエスト信号840の受信電力レベルを使用して計算される。
サブステップ1220からの生成された閾値を超えるチャネル品質推定は、いくつかの実施態様において、アクセス・ルータ806からデバイスC 808へ送信されることを意図されるより高いプライオリティー・トラフィック・データが、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)からのトラフィック・データの受信時及び/又はリカバー時に、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に対して容認できないレベルの干渉を引き起こすと予期されることのインジケーションである。第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、アクセス・ルータ806に対応するトラフィック・データがそれ自身のプライオリティーより高い送信プライオリティーを有し、それゆえ、アクセス・ルータ806が第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)へトラフィック・データを送信する可能性が高い(more likely to)ことを知っているので、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、いくつかの実施態様において、送信リクエスト・レスポンス846を送信することを控える。それゆえ、このような状況では、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、それがリクエスト844の意図されたトラフィック送信に同意した(acquiesced)ならば、それが第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)からトラフィック・データのプアな受信を有したであろうと予期するので、該第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、受信機イールディングを実行して、このトラフィック・スロットのために送信リクエストを承認(approve)しない。オペレーションは、サブステップ1220からサブステップ1222へ進む。
サブステップ1222において、サブステップ1220で生成されたチャネル品質推定に基づいて、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)に第1のリクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信するか否かの決定がなされる。生成されたチャネル品質推定に基づく決定に応じて、オペレーションはステップ1224又はステップ1226へ進み得る。いくつかの実施形態においては、決定ステップ1222は、サブステップ1220の生成されたチャネル品質推定を閾値レベルと比較することと、そのような比較の結果に基づいて進行することに決定することを含む。第3の通信(例えば、デバイスA 802)からトラフィック・データを受信する際に、アクセス・ルータ806から第2の通信デバイス(例えば、デバイスC 808)へのトラフィックの送信が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)に重大な干渉問題を引き起こすと予期されないことを示す閾値レベルを、生成されたチャネル品質が下回るならば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、いくつかの実施態様において、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)に第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信することに決定する。そのような状況では、オペレーションはサブステップ1222からステップ1224へ進む。ステップ1224において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)に、第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信する。他方、ステップ1220の生成されたチャネル品質推定が、閾値を越えるならば、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、いくつかの実施態様において、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)に第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信しないことに決定する。そのような状況では、オペレーションは、サブステップ1222を含むステップ1212から、ステップ1226へ進む。ステップ1226において、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)は、第3の通信デバイス(例えば、デバイスA 802)へ第1の送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、信号846)を送信することを控えるように制御される。第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)が送信するかどうかに応じて、オペレーションはステップ1224又は1226からステップ1228へ進む。ステップ1228において、オペレーションはステップ1202に戻り、そして、ステップ1203〜1212が、第1の通信デバイス(例えば、デバイスB 804)によって繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。一つの例において、アクセス・ルータ806から他のパイロット信号を受信する前に、他のトラフィック・スロットに対応して、ステップ1203〜1212が繰り返される。それゆえ、少なくともいくつかの実施態様にいて、(例えばステップ1207からの)アクセス・ルータと第1の通信デバイスとの間の同一のチャネル推定は、複数のトラフィック送信決定をする際に利用される情報をリカバーするために、複数のトラフィック・スロットで使用される。
図13は、例示的な実施態様に従った例示的な通信デバイス1300の図である。通信デバイス1300は、例えば、ピアツーピアの通信をサポートしており、図12のフローチャート1200に従った方法を実装しているモバイル無線端末である。通信デバイス1300は、例えば、図8のシステム800の通信デバイスB 804である。通信デバイス1300は、その上で様々な要素(1302,1304)がデータ及び情報を交換し得るバス1309を介して一緒に接続されるプロセッサ1302及びメモリ1304を含む。通信デバイス1300は、図示されるように、プロセッサ1302に接続する得る入力モジュール1306及び出力モジュール1308を更に含む。しかし、いくつかの実施態様では、入力モジュール1306及び出力モジュール1308は、プロセッサ1302の内部に位置する。入力モジュール1306は、入力信号を受信することができる。入力モジュール1306は、入力を受信するために無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェースを含むことができ、そしていくつかの実施態様では該無線受信機及び/又は有線若しくは光入力インタフェース含む。出力モジュール1308は、出力を送信するために無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含んでも良く、そしていくつかの実施態様では無線送信機及び/又は有線若しくは光出力インタフェースを含む。
プロセッサ1302は、第1の送信リクエスト信号から第1のサービス品質レベル(QoS)をリカバーし、前記リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、第2の送信リクエスト信号に応答して第1の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするように構成される。いくつかの実施形態においては、前記第2の送信リクエスト信号は、第3の通信デバイスからである。いくつかの実施形態においては、プロセッサ1302は、アクセス・ルータから第1の送信リクエスト信号を受信するように更に構成され、前記第1の送信リクエスト信号は、前記アクセス・ルータから第2の通信デバイスへのトラフィック送信リクエストである。
いくつかの実施形態においては、プロセッサ1302は、前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、前記アクセス・ルータと前記通信デバイス1300と間のチャネルのチャネル推定を生成し、前記受信された第1の送信リクエスト信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように更に構成される。
いくつかの実施形態においては、プロセッサ1302は、前記リカバーされた第1のQoSレベルを第2のQoSレベルと比較するように更に構成され、前記第2のQoSレベルは、前記第3の通信デバイスと前記通信デバイス1300との間のコネクションに対応する。少なくともいくつかの実施態様において、プロセッサ1302は、前記第3の通信デバイスと前記通信デバイス1300との間の前記コネクションに対応する前記第2のQoSレベルが、前記リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を送信すると決定するように更に構成される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ1302は、前記第3の通信デバイスからの前記第2の送信リクエスト信号の受信電力及び前記アクセス・ルータから前記第2の通信デバイスへ送信される前記第1の送信リクエスト信号の受信電力に基づいて、チャネル品質推定を生成し、前記第2のQoSレベルが、前記リカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、前記生成されたチャネル品質推定に基づいて、前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否か決定するように更に構成される。
少なくいくつかの実施態様において、プロセッサ1302は、複数の異なる送信タイム・スロットにおいて送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かについて複数の決定をするように更に構成される。いくつかの実施形態においては、プロセッサ1302は、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、前記複数の決定をするように構成される。
図14は、図13に示される通信デバイス1300において使用されることができ(そしていくつかの実施態様で使用される)モジュール・アセンブリ1400である。アセンブリ1400中のモジュールは、図13のプロセッサ1302内にハードウェアで(例えば個々の回路として)実装されることができる。あるいは、該モジュールは、ソフトウェアで実装されても良く、図13に示される通信デバイス1300のメモリ1304に記憶されても良い。図13では、単一のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実施態様が示されるが、プロセッサ1302が1又は複数のプロセッサ(例えば、コンピュータ)として実装され得ることは認識されるべきである。ソフトウェアで実装される場合には、該モジュールは、該プロセッサによって実行されるときに、該モジュールに対応する機能を実装するようにプロセッサ(例えば、コンピュータ)1302を設定するコードを含む。モジュール・アセンブリ1400がメモリ1304に記憶される実施態様では、メモリ1304は、少なくとも一つのコンピュータ(例えば、プロセッサ1302)に、該モジュールが対応する機能を実装させるためのコード(例えば、各々のモジュールごとの個々のコード)を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品である。
完全にハードウェア・ベース又は完全にソフトウェア・ベースのモジュールが使用されても良い。しかし、ソフトウェア及びハードウェア(例えば、実装される回路)モジュールの任意の組み合せが該機能を実装するために使用されても良いことは認識されるべきである。認識されるべきであるように、図14に示されるモジュールは、図12の方法フローチャート1200中に示される対応するステップの機能を実行するように、通信デバイス1300又はその中の要素(例えばプロセッサ1302)を制御及び/又は設定する。
図14に示されるように、モジュール・アセンブリ1400は、送信リクエスト信号をモニターするためのモジュール1402を含む。モジュール1402は、アクセス・ルータから第1の送信リクエスト信号を受信するためのモジュール1404(該第1の送信リクエスト信号は該アクセルルータから第2の通信デバイスへのトラフィック送信リクエストである)、及び、第3のデバイスから第2の送信リクエスト信号を受信するためのモジュール1406を含む。モジュール・アセンブリ1400は、更に、アクセス・ルータからパイロット信号を受信するためのモジュール1408、アクセス・ルータと第1の通信デバイス1300との間のチャネルのチャネル推定を生成するためのモジュール1410、第1の送信リクエスト信号から第1のQoSレベルをリカバーするためのモジュール1412、リカバーされた第1のQoSレベルに基づいて、第3の通信デバイスからの第2の送信リクエスト信号に応答して送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否か決定するためのモジュール1416、第1の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するためのモジュール1426、及び、例えばアクセス・ルータから他のパイロット信号を受信する前に、複数の異なる送信タイム・スロットにおいて送信リクエスト・レスポンスを送信するか否かについて複数の決定を行うためのモジュール1428を含む。
少なくともいくつかの実施態様では、モジュール1412は、受信された第1の送信リクエスト信号の位相を解釈するために、アクセス・ルータと第1の通信デバイス1300との間のチャネルの生成されたチャネル推定を使用するためのモジュール1414を含む。少なくともいくつかの実施態様において、モジュール1416は、リカバーされた第1のQoSレベルを、第2のQoSレベルと比較するためのモジュール1418(該第2のQoSレベルは第1の通信デバイス1300と第3の通信デバイスとの間でコネクションに対応する)、第1の通信デバイス1300と第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する第2のQoSレベルが、リカバーされた第1のQoSレベルより高い場合に、第1の送信リクエスト・レスポンスを送信すると決定するためのモジュール1420、第3の通信デバイスからの第2の送信リクエスト信号の受信電力及びアクセス・ルータから第2の通信デバイスへの送信される第1の送信リクエスト信号の受信電力に基づいて、チャネル品質推定を生成するためのモジュール1422、及び、第2のQoSレベルがリカバーされた第1のQoSレベルより低い場合に、生成されたチャネル品質推定に基づいて、第1の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否か決定するためのモジュール1424を含む。
様々な実施形態の技術は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はソフトウェアとハードウェアの組み合せを使用して実装され得る。様々な実施形態は、装置(例えば、モバイル端末のようなモバイルノード、基地局、通信システム)に向けられる。様々な実施形態はまた、方法(例えば、モバイルノード、基地局、及び/又は通信システム(例えば、ホスト)を制御及び/又は操作する方法)に向けられる。様々な実施形態はまた、方法の1又は複数のステップを実行するように機械を制御するための機械読み取り可能な命令を含む、機械(例えば、コンピュータ)読み取り可能な媒体(例えば、ROM、RAM、CD、ハードディスクなど)に向けられる。
様々な実施形態では、1又は複数の方法に対応するステップ(例えば、信号処理、メッセージ生成及び/又は送信ステップ)を実行するための1又は複数のモジュールを使用して、本明細書で説明されるノードが実装される。したがって、いくつかの実施形態では、様々な機能がモジュールを使用して実装される。そのようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組合せを使用して実装できる。上記の方法又は方法ステップの多くは、例えば1又は複数のノードにおいて、上記の方法の全部又は一部を実施するために、追加のハードウェアの有無にかかわらず、機械(例えば、汎用コンピュータ)を制御する、例えばメモリデバイス(例えば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスクなど)のような機械読み取り可能な媒体中に含まれる、ソフトウェアなどの機械実行可能命令を使用して実施できる。したがって、特に、様々な実施形態は、機械(例えば、プロセッサ及び関連するハードウェア)に、上述の(1又は複数の)方法のステップのうちの1つ又は複数を実行させるための機械実行可能命令を含む機械読み取り可能な媒体に向けられる。いくつかの実施形態は、本発明の1又は複数の方法のステップのうちの1つ、複数、又はすべてを実施するように構成されたプロセッサを含むデバイス(例えば、通信ノード)に向けられる。
いくつかの実施形態では、1又は複数のデバイス(例えば、アクセスノード及び/又は無線端末のような通信ノード)の1又は複数のプロセッサ(例えば、CPU)は、通信ノードによって実行されるものとして説明した方法のステップを実行するように構成される。プロセッサの構成は、プロセッサ構成を制御するための1又は複数のモジュール(例えば、ソフトウェア・モジュール)を使用することによって及び/又は記載されたステップ及び/又は制御プロセッサ構成を実行するためのハードウェア(例えば、ハードウェア・モジュール)をプロセッサ中に含むことによって、達成されても良い。したがって、すべてではないが、いくつかの実施形態は、プロセッサが含まれるデバイスによって実行される様々な説明された方法のステップの各々に対応するモジュールを含むプロセッサをもつデバイス(例えば、通信ノード)に向けられる。すべてではないが、いくつかの実施形態では、デバイス(例えば、通信ノード)は、プロセッサが含まれるデバイスによって実行される様々な説明された方法のステップの各々に対応するモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア及び/又はハードウェアを使用して実装できる。
開示されたプロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は例示的なアプローチの例であるものと理解される。デザイン選択(design preferences)に基づいて、本開示の範囲内で、該プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層が再構成されても良いものと理解される。添付の方法クレームは、例示的な順序における様々なステップの要素を提示したものであり、提示される特定の順序又は階層に制限されることは意図されていない。
いくつかの実施形態は、1つのコンピュータ又は複数のコンピュータに、様々な機能、ステップ、行為、及び/又は動作、例えば、上述の1又は複数のステップを実施させるためのコードを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品に向けられる。実施形態に応じて、コンピュータ・プログラム製品は、実行すべきステップごとに異なるコードを含むことが可能であり、そして時々それを含む。したがって、コンピュータ・プログラム製品は、方法、例えば、通信デバイス又はノードを制御する方法の個々のステップごとのコードを含むことが可能であり、そしてそれを時々含む。コードは、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、他のタイプの記憶デバイスなどのコンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶される、機械(例えば、コンピュータ)実行可能命令の形態とすることができる。コンピュータ・プログラム製品を対象とすることに加えて、いくつかの実施形態は、上述の1又は複数の方法の様々な機能、ステップ、行為、及び/又は動作のうちの1つ又は複数を実施するように構成されるプロセッサを対象とする。したがって、いくつかの実施形態は、本明細書で説明する方法のステップの一部又は全部を実施するように構成されたプロセッサ(例えば、CPU)を対象とする。プロセッサは、例えば、本出願で説明する通信デバイス又は他のデバイス中で使用することができる。
OFDMシステムに関して説明したが、様々な実施形態の方法及び装置のうちの少なくともいくつかは、多くの非OFDM及び/又は非セルラーシステムを含む広範囲の通信システムに適用可能である。
上記の説明に鑑みて、上述の様々な実施形態の方法及び装置に関する多数の追加の変形形態が当業者には明らかであろう。そのような変形形態は範囲内に入ると考えるべきである。本方法及び本装置は、CDMA、直交周波数分割多重(OFDM)、及び/又はアクセスノードとモバイルノードとの間の無線通信リンクを与えるために使用される様々な他のタイプの通信技法とともに使用でき、様々な実施形態において使用される。いくつかの実施形態では、アクセスノードは、OFDM及び/又はCDMAを使用してモバイルノードとの通信リンクを確立する基地局として実装される。様々な実施形態では、モバイルノードは、本方法を実施するための、受信機/送信機回路並びに論理及び/又はルーチンを含む、ノートブックコンピュータ、個人情報端末(PDA)、又は他の携帯デバイスとして実装される。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された各請求項に対応する発明を付記する。
[1]第1の通信デバイスを操作する方法において、
送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーすることと、
前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をすることを含む方法。
[2]アクセス・ルータから前記送信リクエスト・レスポンス信号を受信することを更に含み、
前記サービス品質レベルを前記リカバーすることは、前記送信リクエスト・レスポンス信号の位相から前記サービス品質レベルをリカバーする請求項1の方法。
[3]前記送信リクエスト・レスポンス信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信されるトラフィック送信リクエストに応答するものである請求項2の方法。
[4]前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信することと、
前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成することを更に含み、
前記サービス品質レベルを前記リカバーすることは、前記受信された送信リクエスト・レスポンス信号の前記位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用することを含む請求項3の方法。
[5]前記送信するか否かの決定をすることは、前記リカバーされたサービス品質レベルを前記トラフィック・データに対応するサービス品質レベルと比較することを含む請求項1の方法。
[6]前記送信するか否かの決定をすることは、送信されるべき前記トラフィック・データの前記サービス品質レベルが、前記リカバーされたサービス品質レベルより高い場合に、前記送信リクエスト・レスポンス信号の前記受信電力レベルにかかわりなく、送信すると決定することを更に含む請求項5の方法。
[7]前記送信するか否かの決定をすることは、送信されるべき前記トラフィック・データの前記サービス品質レベルが、前記リカバーされたサービス品質レベルより低い場合に、前記送信リクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルに基づいて及び干渉コスト推定に基づいて、送信するか否かを決定することを更に含む請求項5の方法。
[8]前記送信リクエスト・レスポンス信号は、シングルトーン信号であり、
前記方法は、複数の異なる送信タイム・スロットにおいてトラフィック・データを送信するか否かについて複数の決定をすることを更に含む請求項1の方法。
[9]送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーし、
前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をするように構成された少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに接続されたメモリとを含む第1の通信デバイス。
[10]前記少なくとも一つのプロセッサは、
アクセス・ルータから前記送信リクエスト・レスポンス信号を受信し、
前記送信リクエスト・レスポンス信号の位相から前記サービス品質レベルをリカバーするように更に構成される請求項9の第1の通信デバイス。
[11]前記送信リクエスト・レスポンス信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信されるトラフィック送信リクエストに応答するものである請求項10の第1の通信デバイス。
[12]前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、
前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成し、
前記受信された送信リクエスト・レスポンス信号の前記位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように更に構成される請求項11の第1の通信デバイス。
[13]前記少なくとも一つのプロセッサは、前記リカバーされたサービス品質レベルを前記トラフィック・データに対応するサービス品質レベルと比較するように更に構成される請求項9の第1の通信デバイス。
[14]送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーするための手段と、
前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をするための手段とを含む第1の通信デバイス。
[15]アクセス・ルータから前記送信リクエスト・レスポンス信号を受信するための手段を更に含み、
前記サービス品質レベルをリカバーするための前記手段は、前記送信リクエスト・レスポンス信号の位相から前記サービス品質レベルをリカバーするための手段を更に含む請求項14の第1の通信デバイス。
[16]前記送信リクエスト・レスポンス信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信されるトラフィック送信リクエストに応答するものである請求項15の第1の通信デバイス。
[17]前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信するための手段と、
前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成するための手段とを更に含み、
前記サービス品質レベルを前記リカバーするための前記手段は、前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の前記位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するための手段を含む請求項16の第1の通信デバイス。
[18]第1の通信デバイスで使用されるコンピュータ・プログラム製品において、
少なくとも一つのコンピュータに、送信リクエスト・レスポンス信号からサービス品質レベルをリカバーさせるためのコードと、
前記少なくとも一つのコンピュータに、前記リカバーされたサービス品質レベルに基づいて、トラフィック・データを送信するか否かの決定をさせるためのコードとを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品。
[19]前記少なくとも一つのコンピュータに、アクセス・ルータから前記送信リクエスト・レスポンス信号を受信させるためのコードを更に含み、
前記少なくとも一つのコンピュータに前記サービス品質レベルをリカバーさせるための前記コードは、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記送信リクエスト・レスポンス信号の位相から前記サービス品質レベルをリカバーさせるためのコードを含む請求項18のコンピュータ・プログラム製品。
[20]第1の通信デバイスを操作する方法において、
第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーすることと、
前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をすることを含む方法。
[21]アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信することを更に含み、
前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、
前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイスから前記アクセス・ルータへ送信される請求項20の方法。
[22]前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信することと、
前記パイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間のチャネルの推定を生成することを更に含み、
前記第1のサービス品質レベルをリカバーすることは、前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用することを含む請求項21の方法。
[23]前記第2のトラフィック送信リクエスト信号は、第3の通信デバイスからであり、
前記第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をすることは、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルを、第2のサービス品質レベルと比較することを含み、
前記第2のサービス品質レベルは、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する請求項20の方法。
[24]前記送信するか否かの決定をすることは、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間の前記コネクションに対応する前記第2のサービス品質レベルが、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルより高い場合に、送信すると決定することを更に含む請求項23の方法。
[25]前記送信するか否かの決定をすることは、
前記第2のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて及び前記第1のトラフィック送信リクエスト信号の受信電力に基づいて、チャネル品質推定を生成することと、
前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間の前記コネクションに対応する前記第2のサービス品質レベルが、前記リカバーされた第1のサービス品質より低い場合に、前記生成されたチャネル品質推定に基づいて、送信するか否かを決定することを更に含む請求項23の方法。
[26]前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、シングルトーン信号であり、
前記方法は、複数の異なる送信タイム・スロットにおいて送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かについて複数の決定をすることを更に含む請求項22の方法。
[27]第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーし、
前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするように構成された少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサに接続されたメモリとを含む第1の通信デバイス。
[28]前記少なくとも一つのプロセッサは、アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信するように更に構成され、
前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、
前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイスから前記第1のアクセス・ルータへ送信される請求項27の第1の通信デバイス。
[29]前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信し、
前記パイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間の前記チャネルの推定を生成し、
前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するように更に構成される請求項28の第1の通信デバイス。
[30]前記第2のトラフィック送信リクエストは、第3の通信デバイスからであり、
前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をする場合に、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルを、第2のサービス品質レベルと比較するように更に構成され、
前記第2のサービス品質レベルは、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する請求項27の第1の通信デバイス。
[31]前記少なくとも一つのプロセッサは、前記第3の通信デバイスと前記第1の通信デバイスとの間の前記コネクションに対応する前記第2のサービス品質レベルが、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルより高い場合に、送信すると決定するように更に構成される請求項30の第1の通信デバイス。
[32]第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーするための手段と、
前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするための手段とを含む第1の通信デバイス。
[33]アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信するための手段を更に含み、
前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、
前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイスから前記第1のアクセス・ルータへ送信される請求項32の第1の通信デバイス。
[34]前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信するための手段と、
前記パイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間の前記チャネルの推定を生成するための手段とを更に含み、
前記第1のサービス品質レベルをリカバーするための前記手段は、前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用するための手段を含み、
前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の前記位相は、前記第1のサービス品質レベルを通信するために使用されている請求項33の第1の通信デバイス。
[35]前記第2のトラフィック送信リクエストは、第3の通信デバイスからであり、
前記第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をするための手段は、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルを、第2のサービス品質レベルと比較するための手段を含み、
前記第2のサービス品質レベルは、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する請求項32の第1の通信デバイス。
[36]第1の通信デバイスで使用されるコンピュータ・プログラム製品において、
少なくとも一つのコンピュータに、第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答する第1の送信リクエスト・レスポンス信号から第1のサービス品質レベルをリカバーさせるためのコードと、
前記少なくとも一つのコンピュータに、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルに基づいて、第2のトラフィック送信リクエスト信号に応答して第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をさせるためのコードとを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータ・プログラム製品。
[37]前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、前記少なくとも一つのコンピュータに、アクセス・ルータから前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号を受信させるためのコードを更に含み、
前記第1の送信リクエスト・レスポンス信号は、前記第1のトラフィック送信リクエスト信号に応答するものであり、
前記第1のトラフィック送信リクエスト信号は、第2の通信デバイスから前記第1のアクセス・ルータへ送信される請求項36のコンピュータ・プログラム製品。
[38]前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、
前記少なくとも一つのコンピュータに、前記アクセス・ルータからパイロット信号を受信させるためのコードと、
前記少なくとも一つのコンピュータに、前記パイロット信号に基づいて、前記アクセス・ルータと前記第1の通信デバイスとの間の前記チャネルの推定を生成させるためのコードとを更に含み、
前記少なくとも一つのコンピュータに前記第1のサービス品質レベルをリカバーさせるためのコードは、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記受信された第1の送信リクエスト・レスポンス信号の位相を解釈するために、前記生成されたチャネル推定を使用させるためのコードを含む請求項37のコンピュータ・プログラム製品。
[39]前記第2のトラフィック送信リクエストは、第3の通信デバイスからであり、
前記少なくとも一つのコンピュータに前記第2の送信リクエスト・レスポンス信号を送信するか否かの決定をさせるためのコードは、前記少なくとも一つのコンピュータに、前記リカバーされた第1のサービス品質レベルを、第2のサービス品質レベルと比較させるためのコードを含み、
前記第2のサービス品質レベルは、前記第1の通信デバイスと前記第3の通信デバイスとの間のコネクションに対応する請求項36のコンピュータ・プログラム製品。