JP5221675B2 - Ttiチャネル配置及びueのチャネルへの割り当て - Google Patents

Ttiチャネル配置及びueのチャネルへの割り当て Download PDF

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Description

本発明は、2及び10msTTIの双方に対応可能な装置を伴って運用されるHSUPA(HSPDA)基地局及びネットワークを対象とする。
WCDMA(Wideband Code Division Multiplex Access)仕様のリリース6において、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA(拡張アップリンクともいう))通信スキームは、ダウンリンクの高速パケットデータアクセス(HSPDA)スキームに加えて定義されており、これは後者により提供されるビットレートに適合させることを目的としたためであって、それにより改善された双方向の、バックグラウンドの、及びストリーミングのサービスの要求が充足される。従来技術の文書である3GPP TS 25.309“FDD Enhanced Uplink Overall description”において、拡張UL(Enhanced UL)は説明されている。
図1において、HSUPAネットワークの概要(HSDPAに関連するチャネルは図に含まれていない)が示されている。ネットワークは、luインタフェース上で無線ネットワークコントローラ(RNC)との間で通信するコアネットワークと、第1の基地局NodeB(B)と、第2の基地局NodeB(B)とを含み、双方の基地局はEULスケジューラユニットを含む。EULスケジューラは、MAC−eスケジューラとも呼ばれ、それぞれのlubインタフェース上でRNCとの間で通信する。
以下のHSUPAチャネルはエアインタフェース上を伝送されるものであり、MAC−eスケジューラからUEへ絶対的な使用権(absolute grant)のシグナリングを搬送するE−AGCHと、相対的な使用権のシグナリングのためのE−RGCHと、UEが送信するデータを復号するNodeBからの確認応答フィードバックを搬送するE−HICHと、送信電力制御(TPC)コマンドを搬送する専用物理チャネル(DPCH)又は部分(Fractional)DPCHと、MAC−eペイロードを搬送する拡張DPDCH(E−DPDCH)と、MAC−eの制御シグナリングを搬送する拡張DPCCH(E−DPCCH)とがある。
この例(E−AGCHがサービングセルからのみ送信される)では、NodeB1がサービングセルを構成する一方、NodeB2は非サービングセルを構成する。
HSUPAの仕様によれば、拡張専用チャネル(E−DCH)高速アップリンクトランスポートチャネルは、例えば短い送信時間間隔(Transmission Time Interval;TTI)、ソフト再合成を伴う高速ハイブリッド自動再送要求(Automatic Repeat Request;ARQ)、遅延の低減のための高速スケジューリング、増加したデータレート及び増加したキャパシティなどの多数の新たな特徴を提供する。
UEがNodeB、3Gページング信号などとの通信をセットアップする際、セットアップ手続に続いて、TCPを用いた例えばインターネットページのダウンロード/サーフィンのためのHSDPAセッションが生じ得る。ユーザエンティティの機能性に依存し、これはさらにHSUPA送信を含んでもよく、その際HSUPA標準の一部であるE−DPDCHダウンリンクチャネル上でNodeBはTCPメッセージを送信し、アップリンク上でNodeBに迅速なTCP応答が送信される。UEがTCPプロトコルを介してアップリンク上でNodeBに応答することのできるスピードは、NodeBからのより大きなファイルのダウンロードスピードの全体に影響を与えることが示されてきた。
ユーザエンティティがNodeBとの間でHSUPAサービスを使用する準備ができた後、ユーザエンティティは、いずれのE−AGCHコードについて絶対的な使用権を受けることになるかを通知される。
E−AGCHチャネルは、NBAPシグナリングプロトコルを介するRNCとの構成又は再構成手続において、NodeBに構成される。図16において、サービング無線リンク(RL)のためのNPAB E−AGCHチャネルの割り当てが示されている。続いて、ダウンリンクトラフィックが時間多重化の手法によりE−AGCHチャネライゼーションコード上でUEにスケジューリングされる。
ダウンリンクE−AGCHチャネル上で送信されるメッセージの1つのタイプは“絶対的な使用権(absolute grant)”であり、即ちユーザエンティティにアップリンク上で所与のビットレートで送信を行う権利を認めるメッセージである。NodeBのMAC−eスケジューラが絶対的な使用権を発行する。帯域の必要性は時間にわたって動的に変化するため、ユーザエンティティによる電力の放出が迅速に調整されることは有益であり、それにより帯域は不必要に浪費されない。
E−AGCHは、1つから複数まで(現在は4つまで)の数のチャネライゼーションコードを有するように定義されることができ、典型的には、その数はセル内のE−DCH無線リンク(RL)の数よりも少ない。利用可能なE−AGCHコードの実際の数は時間にわたって(但しある程度長い時間ベースで)動的に変化し、その割り当てはNodeBとRNCとの間の手続に従って定められる。図17において、この手続が示されている。
E−AGCHチャネライゼーションコード(の数)は制限されており、セルのキャパシティはコードと電力とにより制限されるため、E−AGCH送信のためには可能な限り少ないコードを使用することが望ましい。UEについての使用権を頻繁に変化させるMAC−eスケジューラにとっては、E−AGCHチャネルを効率的に使用することが重要である。
3GPPにより、2つの運用モード、10msTTI(送信時間間隔)モード及び2msTTIモードが仕様化されている。全てのUEのカテゴリは、10msTTIをサポートする。カテゴリ2、4及び6は、選択肢として2msTTIを有する。10ms HSUPA TTIにおいては最大のピークレートは2Mbpsであり、2ms HSUPA TTIにおいては5.76Mbpsである。並行に4つのコードが送信される場合には、2つのコードがSF2と共に、2つがSF4と共に送信されるべきである。
Figure 0005221675
10msTTIを排他的に処理可能なUEカテゴリのみ最初に市場で利用可能となるであろうと見込まれている。市場の成功及び市場の需要に応じて、その後2msに対応可能な装置が利用可能となるであろうと期待され得る。
図2は、3GPP TS25.211に対応しており、10msTTI及び2msTTIのサブフレームのためのE−AGCH上の送信が整列していることを要することを示している。双方のTTIタイプについて、遅延はP−CCPCHチャネルとの関連において5120チップにセットされている。
図3において示されているように、所与のセル内にはUEが混在しており、少なくとも2msTTIを処理可能なUE(以下、第2間隔TTIタイプのUE、と呼ぶ)もあれば10msTTIを排他的に処理可能なUE(第1間隔TTIタイプのUE)もある従来技術のシナリオにおいて、NodeBは同じE−AGCHチャネライゼーションコード、即ち無線リンク(RL)上に1つ以上の2msTTIのUE及び1つ以上の10msTTIを配置する。図3の例において、MAC−eスケジューラが絶対的な使用権を2msTTIのUEへまず送信し、その後10msTTIのUEへ送信するよう決定する場合、8msの送信ギャップが存在する。図2において示されているように、タイミング特性は開始時間に対する基本的な要件を満たさなければならないため、E−AGCH上の“送信ギャップ”が生じ得る。このE−AGCHの使用は非効率的であり、不必要な余分な遅延が生じ得る。
なお、上記のシナリオにおいて、図2において示されている所与の基準時間から10msTTIの間隔の整数倍となる時点において、10msTTIの開始が許可される。10msTTI送信の間に複数の2msTTI送信が発生し得る。
本発明の第1の目的は、HSUPA基地局における経済的なチャネルリソースの割り当てを促進すること、特に共有ダウンリンク制御リソースの効率的な利用である。
移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)を含む高速アップリンク基地局を運用するための方法であって、上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成される、方法により、この目的は達成される。上記方法は、
−排他的に上記第1の間隔(10ms)の送信間隔を有する第1のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置し、及び、排他的に上記第2の間隔(2ms)の送信間隔を有する第2のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置するステップ(ii;11ii−16ii.,27ii)と;
−配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て又は再割り当てするステップ(v)と、一方で、
−割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
をさらに含む。
さらなる観点によれば、上記方法は、ダウンリンク制御チャネルの構成又は再構成(i,10i)において協同するさらなるステップを含み、当該ステップにおいて上記基地局のためにダウンリンク制御チャネルが追加され又は削除される。
本発明の第2の目的は、HSUPA基地局における経済的なチャネルリソースの代替的な割り当てを促進すること、特に共有ダウンリンク制御リソースの効率的な利用である。
移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)を含む高速アップリンク基地局を運用するための方法であって、
上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、
第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、上記追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成される、方法により、このさらなる目的は達成される。
上記方法は、
構成される各チャネル上の上記負荷を算出するステップと(iii);
配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て(vi)又は再割り当てするステップ(vi)と、一方で、
上記第1の間隔(P1)及び/又は上記第2の間隔(P2)の送信間隔を有する所与のチャネル上に少なくとも割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
を含み、
第1の間隔(P1)の第2の間隔(P2)に対する上記割合は動的に変化する。
有利なことに、上記方法はダウンリンク制御チャネルの構成又は再構成(i,10i)において協同するさらなるステップを含み、当該ステップにおいて上記基地局のためにダウンリンク制御チャネルが追加され又は削除される。
本発明のさらなる観点によれば、上記ダウンリンク制御チャネルは、拡張絶対使用権チャネル(Enhanced Absolute Grant channels;E−AGCH)である。
WCDMA(Wideband Code Division Multiplex Access)のセル内におけるダウンリンク(DL)のキャパシティは、典型的に電力及び/又はコードにより制限される。そのため、可能な限り少ないチャネライゼーションコードを使用することは利益がある。セル内におけるチャネルとも呼ばれるサービング無線リンクが少なければそれだけ、絶対的な使用権をE−AGCHを介して送信するために必要なチャネライゼーションコードは少なくなる。そのため本発明は、セル内におけるサービング無線リンクの数に基づいて、構成されるコードを制限する。
以下の詳細な本発明の説明から、さらなる利点は明らかであろう。
従来技術のHSUPAネットワークの基本的な要素を示している。 10又は2msTTIのいずれかを使用するE−AGCHチャネルについてのタイミング特性に関するHSUPA仕様のリリース6の引用を示している。 2つのE−AGCHチャネルを使用する複合TTIモード送信について考えられる従来技術のシナリオを示している。 本発明の第1の実施形態に係るE−AGCHチャネルの配置を示している。 本発明の実施形態に係るユーザエンティティを示している。 本発明の実施形態に係るNodeBを示している。 本発明の好適な実施形態に係る2つのE−AGCHチャネルを使用する複合TTIモード送信についてのさらなるシナリオを示している。 図7との関連におけるタイミング特性を示している。 本発明に係るE−AGCHチャネルの構成と、E−AGCHチャネルの配置と、UEのRLへの割り当て及びスケジューリングとについてのルーチンの第1の実施形態を示している。 第1の実施形態の代替案を示している。 本発明に係る第1の実施形態の第2の代替案を示している。 第1の実施形態の第3の代替案を示している。 本発明に係るE−AGCHチャネルの構成と、UEのRLへの割り当て及びスケジューリングとについてのルーチンの第2の実施形態を示している。 第2の実施形態の一部を任意的に形成する動的な負荷値算出ルーチンを示している。 第2の実施形態の観点を示している。 NBAPプロトコルに従った第2の実施形態に係るユーザエンティティのチャネルへの割り当ての一例を示している。 NBAPプロトコルに従ったチャネルの構成を示している。 NBAPを使用する本発明に係るチャネルの再構成を示している。 第2の実施形態に係るスケジューリングのシナリオを示している。
[本発明の第1の実施形態]
図9は、E−AGCHの構成、チャネルの配置、UEのE−AGCHコードへの割り当て、及びUEのスケジューリングのためにNodeB内で実行される一般的な手続に関するものである。
移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)を含む高速アップリンク基地局を運用するための方法であって、上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成される、方法が示される。上記方法は、
−排他的に上記第1の間隔(10ms)の送信間隔を有する第1のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置し、及び、排他的に上記第2の間隔(2ms)の送信間隔を有する第2のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置するステップ(ii;11ii−16ii.,26ii,27ii)と;
−配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て又は再割り当てするステップ(v)と、一方で、
−割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
を含む。
後半のステップx)であるUEのスケジューリングx)の記述は、多くの既知のやり方で実行され得る。本発明によれば、個々のTTIスロット上のパケットのスケジューリングは、所与のスケジューリングルーチンに従って発生するが、UEが割り当てられるv)チャネル上に限られる。
ユーザエンティティを割り当てるステップほど高い頻度で実行される必要はないものの、上記方法はさらに有利なことに、
−ダウンリンク制御チャネルを構成し又は再構成するステップ(i,10i)を含み、当該ステップにおいて上記基地局のためにE−AGCHダウンリンク制御チャネルが追加され又は削除される。
例えば、第1の個々のE−AGCHチャネライゼーションコードは10msTTI間隔P1を排他的に有するように配置され、第2の個々のE−AGCHチャネライゼーションコードは2ms間隔P2を排他的に有するといった手法で、NodeBは個々のE−AGCHチャネライゼーションコード上のタイムスロットを固有に配置するii)。
換言すれば、本発明の第1の実施形態に係るチャネル配置に従って使用される少なくともいくつかのチャネライゼーションコードは、配置されるE−AGCHチャネルが2ms及び10ms間隔の組み合わせを含まないようになされる。以下、そのようにE−AGCHチャネルを配置する手法を“クリーン(clean)”TTIチャネル配置と呼ぶものとし、そのような配置を有するE−AGCHを“クリーン”E−AGCHチャネルという。
この実施形態の1つの観点によれば、2msTTIタイプのユーザエンティティは10msTTIを処理することも可能であるため、2msTTI間隔を実行可能なUEは、2msTTIを有するクリーンなE−AGCHチャネル上又は10msTTIを有するクリーンなE−AGCH上のいずれかに好適にスケジューリングされる。
図7及び図8において、10msTTI間隔が時間多重化方式で2msTTI間隔により割り込まれる、E−AGCHチャネルの別の配置のやり方が示されている。本発明によれば、これらの割り込みは周期的であってもよく又は10ms間隔の2ms間隔に対する比率が変化する動的な割り当てに従ってもよい。このチャネル配置を“複合(mixed)”チャネル配置と呼ぶものとし、そのような配置を有するE−AGCHチャネルを“複合”E−AGCHチャネルという。
図10においてNodeB内で実行されるルーチンが提供されており、図9に示されているE−AGCHチャネルの構成(i)、チャネルの配置(ii)、及び無線リンクのUEへの割り当て(v)を、開始の状況がどのように実行されるかに関してさらに説明している。ステップx)も実行されるということは理解されるべきである。
ステップ11ii、12ii、及び13iiにおいて、1つ、2つ、又は複数のいずれのE−AGCHチャネルがNBAPプロトコルに従って構成されるのかが検査される。
1つのチャネルのみ割り当てられる場合(ステップ11ii)、選択肢は当然なく、全てのUEが所与のE−AGCHチャネルコードを共有しなければならない(ステップ14ii)とNodeBは判断する。その後UEはチャネルに割り当てられる(v)。この理由のため、図7及び図8において示されているようなレイアウトの2ms及び10msTTIの予め決定された“複合”パターンをもって、E−AGCHチャネルは配置される。
2つのチャネルが利用可能な場合(ステップ12ii)、ルーチンはステップ15iiへ進み、一方のチャネルは10msTTIのみを伴って配置され、及びもう一方のチャネルは2msTTIのみを伴って配置される、即ち双方のチャネルがクリーンチャネルとなる。
第1の実施形態の第1の観点によれば、10msチャネルがフリーのスロットを有する間も、2msチャネル上でリソースが除外(exempt)されない限り、第1間隔TTIタイプのUEは前者の10msE−AGCHチャネル上にスケジューリングされ、第2間隔TTIタイプのUEは後者の2msチャネル上に好適にスケジューリングされる。なお、“10ms”UEとして構成される2msUEは、この文脈においては事実上10msUEであると考えられる。
2つより多くのE−AGCHチャネルが利用可能である場合、ステップ13iiの下に見られるように、1つの選択肢(ステップ16ii)は、10msTTIを有する少なくとも第1のクリーンチャネル、及び2msTTIのみを有する少なくとも第2のクリーンチャネルを配置し得る。さらに構成される任意のE−AGCHチャネルは、UEの最大の必要性又は予め決定された送信間隔のいずれかに従って、クリーンチャネルとして選択的に配置される。
第1の実施形態の1つの観点によれば、固有の長さのTTI間隔についての必要性と、従って所与のTTI間隔の追加のクリーンチャネルについての必要性と、が評価される。最大の必要性を有するクリーンチャネルについての間隔タイプとは、キャパシティが最も低い構成されているチャネルの間隔タイプであるということもできる。キャパシティは、図9の任意的なステップiiiにおいて算出される。
E−AGCHチャネライゼーションコードが2つより多い13iiの場合、追加のクリーンチャネルのTTI間隔配置は、最大の必要性を有するタイプに従って選択されるように、本方法はアレンジされてもよい。
クリーンな10msTTIチャネル上では、クリーンな2msTTIチャネルと比較すると送信機会が5倍少ないため、10msTTIのために追加のコードを使用する必要性はより大きい可能性がある(なお、2msTTIを使用するUEが10msTTIと同じだけ存在すると考えると、10msTTIのための送信機会がより少ないため、典型的には第3のコードは10msTTIの使用に割り当てられるであろう)。一方、5倍以上の2msTTIサービングRLが存在する場合には、2msTTIの送信のための必要性がより大きくなる。
追加の第3、第4、第5のE−AGCHコードが2msTTIの使用のために配置されるべきか否かは、各TTIタイプのキャパシティに基づき得る。
2msの合計キャパシティ=5ד構成されたE−AGCHコードの数”(2ms)×1/(“サービングRLの数”2ms)
10msの合計キャパシティ=1ד構成されたE−AGCHコードの数”(10ms)×1/(“サービングRLの数”10ms)
第3又は第4又は第5の空のE−AGCHコードが存在する度に、キャパシティが最も低い所与の“TTIタイプ”の既存のチャネルに相当するTTI間隔を伴うクリーンチャネルとしてそれは配置される。所与のタイプのクリーンチャネルについてキャパシティが最も低いとは、所与のタイプのクリーンチャネルについて必要性が最大であるともいうこともできる。
図9におけるステップiii)の下で、上記算出は実行される。
その後ステップvにおいて、UEは、対応するTTI間隔のチャネルに割り当てられる。10msTTIとして配置される1つのE−AGCHチャネライゼーションコード及び2msTTImsコードとして、1つのセル内に2つのE−AGCHチャネライゼーションが配置される構成の場合、NodeBは2つの2msチャネライゼーションコード上に2msTTIを伴う全てのUE、及びもう一方に10msTTIを伴う全てのUEを構成する。
図10において、1つのダウンリンク制御チャネルコードが構成される(11i)場合には、上記第1(P1)及び第2の間隔(P2)の双方を有する複合チャネルとして当該ダウンリンク制御チャネルが配置され(14ii)、2つのダウンリンク制御チャネルコードが構成される(12ii)場合には、それぞれ上記第1の間隔(P1)又は上記第2の間隔(P2)の間隔を排他的に有する個々のチャネルであるクリーンチャネルとして当該ダウンリンク制御チャネルが配置され、1つのダウンリンク制御チャネルは上記第1の間隔(P1)を有し、上記第2のダウンリンク制御チャネルは上記第2の間隔(P2)を有する(15ii)ことが示されている。
少なくとも2つのダウンリンク制御チャネルが構成される(15ii)場合に、上記割り当てるステップv)は、上記第1の間隔(P1)を排他的に使用可能なUE(第1間隔のUE)を上記第1のクリーンなダウンリンク制御チャネルに割り当て又は再割り当てすることと(v);上記第2の間隔(P2)を少なくとも使用可能なUE(第2間隔タイプのUE)を上記第2のクリーンなダウンリンク制御チャネルに割り当て又は再割り当てすることと(v);を含む。
2つより多くのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、少なくとも第1及び第2のダウンリンク制御チャネルをクリーンチャネルとして配置し(16ii)、上記第1のダウンリンク制御チャネルは、第1の送信間隔(P1,P2)を有し、上記第2のダウンリンク制御チャネルは、第2の送信間隔を有し、及び、第3のダウンリンク制御チャネルは、例えば予め決定される上記第1又は上記第2の送信間隔(P1,P2)のいずれかを有する。
[第1の実施形態の第2の代替案]
図11において、別の代替案が示されている。この実施形態は、図10に示されている手続に似ているが、ステップ16iiが異なる手法でアレンジされ、ステップ26iiに置き換えられている。図9をさらに参照されたい。
第1の実施形態にあるように、10msTTIを有する第1のクリーンチャネル及び2msTTIを有する第2のクリーンチャネルが少なくとも存在する。UEのこれらチャネルへの割り当ては上述されているとおりである。
2つより多くのE−AGCHチャネルが利用可能である場合(ステップ13ii)であって、複数のこれらチャネルが実際に運用されている場合、さらに新たに構成される任意のE−AGCHチャネルのTTIフレームの配置(ステップ26)は、複合チャネル配置となる。
図7及び図8において、複合タイプのE−AGCHチャネル配置の例が示されている。10msTTI間隔の2msTTI間隔への実際の分配は、予め決定されており経験的な値に基づき得る。
この例において、いったん追加チャネルが配置されると、さらに現れるUEsは負荷分散の仕組みに従って3つのチャネルに割り当てられ、その仕組みは図19に関して以下で後述される仕組みに実質的に相当する。
負荷分散の仕組みは、少なくとも第2間隔タイプのUEに関連付けられる重みパラメータにとりわけ好適に依存している。各チャネルの累積的な負荷は追跡され続け、それによりインカミングのUEがセル内に現れて実際にチャネルに割り当てられる度に、UEが割り当てられたチャネルについての当該負荷が更新される。第1の実施形態の第1の観点によれば、第2間隔タイプのUEについて負荷値は1ずつ増加し、一方第1間隔タイプのUEについて負荷値は5ずつ増加する。他の固有の増分負荷値が適用されてもよい。
この仕組みを使用して、チャネルリソースが効率的に使用され、異なるタイプのUEについてサービス品質が一貫した状態となり得るよう、規則正しいUEの分配が確保される。少なくともUEが同等にアクティブであるという前提の下で、これは当てはまる。
図11において示されているように、2つより多くのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、少なくとも第3のダウンリンク制御チャネルの配置は複合チャネルとして配置され得る(26ii)。
図12において、第1の実施形態の第3の代替案が説明されている。
この代替案の実施形態において、2つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、最も必要性の大きい上記送信間隔(P1,P2)に係る1つのクリーンチャネルを配置し、もう一方のダウンリンク制御チャネルコードを上記第1及び第2の間隔(P1,P2)の双方を有する複合チャネルとして配置する(25ii)。
4つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、最も必要性の大きい上記送信間隔(P1,P2)に係る少なくとも1つのクリーンチャネル、第1の間隔(P1)の1つのクリーンチャネル、第2の間隔(P2)の1つのクリーンチャネル、及び1つの複合チャネルが配置される(27ii)。
2つよりも多くのダウンリンク制御チャネルが構成される(13)ようなトラフィック要求がある場合に、上記方法は、
第2の送信間隔(P2)により割り込まれる第1の送信間隔(P1)を有する複合チャネルとして上記第3のダウンリンク制御チャネルを配置するさらなるステップ(26ii)と、
ある数の第1タイプのユーザエンティティ(UE1)を上記第1のダウンリンク制御チャネルに少なくとも割り当て、及び第2の数の第2タイプのユーザエンティティ(UE2)を上記第2のダウンリンク制御チャネルに少なくとも割り当てるさらなるステップ(v)と、一方で、
第3の数の第1タイプのユーザエンティティ(UE1)を上記第3のダウンリンク制御チャネルの第1の送信間隔に少なくとも割り当て、及び第4の数の第2タイプのユーザエンティティ(UE2)を上記第3のダウンリンク制御チャネルの上記第2の送信間隔に割り当てるさらなるステップと、を含む。
第1の実施形態の観点について、上記スケジューリング(x)は、上記構成するステップ(i)及び上記割り当てるステップ(vi)よりも高い頻度で実行されるよう適用される。
上記方法が構成される全てのダウンリンク制御チャネル上の上記負荷を算出する上記ステップ(iii)、を追加的に含むとき、
所与の送信間隔(P1,P2)に対応可能なユーザエンティティ(UE1,UE2)のためにより多くのダウンリンク制御チャネルが利用可能である場合に、ユーザエンティティが送信可能な上記所与の送信間隔を含む上記ダウンリンク制御チャネルであって、最も負荷の低い上記ダウンリンク制御チャネルに、上記ユーザエンティティが割り当てられ得るようにも適用される。
なお、上記負荷は、所与のダウンリンク制御チャネルに割り当てられたユーザエンティティの数に対応するよう算出され得ることがわかる。
[第2の実施形態−動的な負荷の算出]
図13において、別のNodeBの手続が示されており:
移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)を含む高速アップリンク基地局を運用するための方法であって、
上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、
第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、上記追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成される。
上記方法は、
構成される各チャネル上の上記負荷を算出するステップと(iii);
配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て(vi)又は再割り当てするステップ(vi)と、一方で、
上記第1の間隔(P1)及び/又は上記第2の間隔(P2)の送信間隔を有する所与のチャネル上に少なくとも割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
を含み、
第1の間隔(P1)の第2の間隔(P2)に対する上記割合は動的に変化する。
有利なことに、上記方法はダウンリンク制御チャネルの構成又は再構成(i,10i)において協同するさらなるステップをさらに含み、当該ステップにおいて上記基地局のためにダウンリンク制御チャネルが追加され又は削除される。
第2の実施形態は、図7又は図8に示されている複合チャネルの多い柔軟な配置を利用しており、スケジューリングの実行前の所与のステップにおける“レイアウトを配置する”ステップは行なわれず、これは第1の実施形態とは対照的である。実際のスケジューリングの決定が“チャネル配置”又はチャネルレイアウトが経時的にどのように定義されるかに影響を及ぼすため、第2の実施形態に係る各E−AGCHのチャネル配置は、経時的に一定である必要はない。
図19において第2の実施形態の一例が示されており、図13のステップiii及びviに相当する算出及び割り当ての仕組みが示されている。異なるTTIタイプの新規UEが個々のチャネルA/Bへ割り当てられ又は離れる際の、第1のE−AGCHチャネルA上の負荷及び第2のチャネルB上の負荷が表されている。UEは、これらチャネル上の累積された負荷に従ってチャネルに割り当てられる。
キーC1は、個々のチャネルA又はBが10msTTIを有するクリーンチャネルとして現れることを示しており、一方キーC2は、それがクリーンな2msTTIのサブフレーム構造として現れることを示している。それぞれのチャネルのためのスケジューリングの結果として現れるものである。Mは、チャネルA又はBが当面の間複合チャネルとして現れることを示している。
上記ダウンリンク制御チャネルが上記第1の間隔(P1)のみを含むような、若しくは上記ダウンリンク制御チャネルが上記第2の間隔(P2)のみを含むような期間の間に上記フレームのレイアウトがスケジューリングされ得るように上記ダウンリンク制御チャネルはスケジューリングされ;又は上記第1及び第2の間隔の複合を含むように上記ダウンリンク制御チャネルはスケジューリングされることが分かる。
さらに当然のことながら、第1の間隔(P1)の第2の間隔(P2)に対する上記割合は、当該割合が動的に変化するようにスケジューリングされる。
割り当てるステップiii)の1つの第1の代替案は、次のような手法で実行される。即ち、1である重み付け係数(weighting factor)が2msのUEに適用され、一方10msTTIタイプのUEは5である重み付け係数に関連付けられる。
ステップvi)によれば、UEはその時点で最も低い負荷を有するE−AGCHに割り当てられる。UEがNodeBの所与のセル内におけるチャネルを離れる際、所与の個々のチャネルに関連する累積された負荷値から、対応する重み付け係数を伴う値が推定される。図19において、インカミングのUEは正数で示され、一方離れていくUEは負号に関連付けられている。
上述されているように、第2の実施形態の下で説明されている実質的に相当する割り当ての仕組みを、図9の複合チャネルについての実施形態のii及びv)のためにも使用してもよいことが理解されるべきである。それはまた2つより多くのE−AGCHチャネルのために使用してもよく、上記仕組みは複合及びクリーンチャネルのハイブリッドを含むチャネル配置のみならず、第1の実施形態の下で説明されているクリーンチャネルのみ及び複合チャネルのみにも適用可能である。これらの場合において、ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けることが可能なチャネルにのみ割り当てられるよう、その仕組みは修正される。
[第2の実施形態−代替的な増分負荷値の算出:]
第2の実施形態についての負荷の算出ステップiii)は、本発明に係る様々なやり方で算出され得る。
例えばHSDPA及びEULに対応可能なラップトップ装置を有する無線エンドユーザを考える。EUL部分が2msに対応可能である場合のエンドユーザの行動を、10msを伴う同じユーザと比較すると、ユーザは2msTTIをもってより多くの情報をダウンロードする傾向にあると想定し得る。“ウェブページをクリック”してから、ページが完全にダウンロードされるのを待ち、“次のクリック”がなされるまでの時間は、短縮され得る。その結果、2msユーザは、E−AGCHチャネル上でより多くのシグナリングを要求するであろうと想定し得る。代替案によれば、この予想される振る舞いを補償するための経験的に規定され得るさらなる重み付け係数を追加することにより、負荷算出の式は修正される。
代わりに、E−AGCHの使用量を最大能力(maximum capability)と比較して動的にカウントすることにより、負荷は算出される。例えば、最新の1秒を対象とするスライディングウィンドウにより各E−AGCHの最大能力との比較における各E−AGCHの使用量を算出することで、使用量は算出され得る。この場合、最も低い負荷とは、最大の使用量との比較における使用量が最も低いE−AGCHチャネルについて現れるであろう。
図14において手続が示されている:ステップ30においてルーチンが開始する;31において、絶対的な使用権の送信がいずれかのE−AGCHチャネル上のサービングノードから送信されるか否かを判定する;32において、これが当てはまる場合、アドレスを指定された全てのユーザエンティティについての絶対的な使用権の送信のタイムスタンプが記憶される。
上記ステップと並行して、例えば、2ms毎にステップ33に入り、34において、各E−AGCHチャネル上の各ユーザエンティティについて、最後の時間ウィンドウの間における絶対的な使用権の送信のタイムスタンプの数の時間ウィンドウの期間(extension)に対する比率に相当するユーザエンティティの負荷値が算出される。ステップ35において、各2ms(P2)タイプのユーザエンティティについて、ユーザエンティティの負荷値は、上で説明した手続に沿って重みの値、例えば5により乗じられる。ステップ36において、各ダウンリンク制御チャネルを割り当てられたユーザエンティティの負荷値を合計することにより、E−AGCHチャネル毎の合計負荷値が算出される。
構成される各チャネル上の上記負荷は、絶対的な使用権が移動する時間ウィンドウ内でその特定のユーザエンティティのために送信される(30〜32)上記量に従った、各ユーザエンティティについてのユーザエンティティの値を用いて算出される(34)。
さらに、ユーザエンティティの上記負荷値(35)は、上記第2の間隔を使用可能なユーザエンティティについての重みの値を用いて補償されてもよく、上記重みの値は、1よりも大きい。
図15は、集中的な送信を伴うユーザエンティティ(UE1)及び主に固定レートを伴うUE(UE2)の一例を示している。E−AGCHの送信を例示している矢印は、ユーザエンティティが割り当てられているE−AGCHチャネルについて絶対的な使用権のレートの変化が生じたことを示している。矢印の方向は、許可された送信キャパシティの増加又は減少を示す。
図15に基づくと、ユーザエンティティUE1は、時間_ウィンドウごとに23である負荷の比率を有し、一方ユーザエンティティUE2は、時間_ウィンドウごとに3という負荷の比率を有する。これは、ユーザエンティティUE1が集中的なトラフィックパターンに関連付けられているため、ユーザエンティティUE2のその個々のチャネルについての負荷と比較して、UE1が割り当てられているE−AGCHチャネル上により高い負荷が生じることを示している。少なくとも最終フェーズにおいてはUE2がより多くのデータを送信するにも関わらず、より定常的なUE2よりも、集中的なUE1の方が、E−AGCHチャネル上でより多くのキャパシティを費やす。
固有のE−AGCHコードに割り当てられた全てのUEの負荷は、合計される。これは、セル内の全てのE−AGCHコードについて実行される。第2の実施形態のこの代替案によれば、システムへ参入する新規ユーザエンティティは、負荷が最も低いE−AGCHコードに割り当てられる。
第2の実施形態によれば、上記スケジューリング(x)は、上記割り当てるステップ(vi)よりも高い頻度で実行されることを前提とする。
構成される各チャネル上の上記負荷は、上記チャネルに割り当てられる各ユーザエンティティについて負荷値を算出することにより算出されてもよく(34)、ユーザエンティティが所与のチャネルに割り当てられ又は離れた後の上記所与のチャネルについての累積的な負荷値として、所与のダウンリンク制御チャネル上の上記負荷は算出される。インカミングのユーザエンティティは、最も低い負荷を有する上記チャネル上に割り当てられる(vi)。
代わりに、構成される各チャネル上の上記負荷は、移動する時間ウィンドウ内でその特定のユーザエンティティについて絶対的な使用権が送信される(30〜32)量に従って、各ユーザエンティティについてのユーザエンティティの値を用いて算出される(34)。
上記ユーザエンティティの値(35)は、上記第2の間隔を使用可能なユーザエンティティについての重みの値を用いて補償されてもよく、上記重みの値は、1よりも大きい。
上記ダウンリンク制御チャネルが上記第1の間隔(P1)のみを含み、若しくは上記ダウンリンク制御チャネルが上記第2の間隔(P2)のみを含むような期間の間に上記フレームのレイアウトがスケジューリングされ得るように上記ダウンリンク制御チャネルはスケジューリングされ;又は上記第1及び第2の間隔の複合を含むように上記ダウンリンク制御チャネルはスケジューリングされる。
なお、第1の間隔(P1)の第2の間隔(P2)に対する上記割合は、当該割合が動的に変化するようにスケジューリングされる。
[第1及び第2の実施形態−チャネル構成]
以下で、図A11及び図A12のステップi)の下で示されているようなE−AGCHチャネルを、NodeBはRNCと協同してどのように構成するのかに関し、上述の双方の実施形態に関連して説明する。
例えばHSUPAサービスを要求するUEに関して、チャネライゼーションコードは、NodeBからRNCへのRLセットアップ又はRL再構成メッセージにおいてシグナリングされ、その後RRCプロトコルを介してUEへ転送される。その後、UEが割り当てられている所与のチャネル上でトラフィックがスケジューリングされ得る。
図16において、本発明に従って利用されるNBAPプロトコルに係る既知のステップが示されている。RNCは、(ユーザエンティティ(UE)から生じる)RLセットアップ要求101をNodeBに通知する。NodeBは、無線リンクの割り当て(v、vi)、即ちE−AGCHコードの所与のユーザエンティティ(UE)への割り当てを含むRLセットアップ応答102を送信し、そのコード割り当て結果(code allocation)は、RRC無線ベアラのセットアップメッセージ103においてユーザエンティティへ通知される。それにより、所与のUEは所与のE−AGCHチャネルへ割り当てられる。
図17において、セルについてチャネルの構成(i)を開始するRNCのプロセスが説明されている。ステップ201において、監査(audit)要求信号が発行される。NodeBは、監査応答信号をシグナリングする。ステップ203において、セルセットアップ要求信号が発行され、それはNodeBからのセルセットアップ応答メッセージ(204)において繰り返される。このシグナリングに続いて、NodeBに関連するセルについての物理共有チャネル(Physical Shared Channel)の再構成要求(205)においてRNCによりNodeBにE−AGCHチャネルが提供され、当該E−AGCHチャネルをNodeBが使用することが許可される。その後NodeBは、物理共有チャネルの再構成応答(206)において承諾をシグナリングする。
図18において、ステップ305、205〜206を有する本発明に係る新たな手続が示されており、これによりNodeBは最初にE−AGCHチャネルの再構成の開始(305)を要求する、即ちNodeBにより使用され得るようにE−AGCHを構成させ、又はNodeBによる使用のためにチャネルを削除させる。本発明は、例えば物理共有チャネルの再構成の“更新”と呼ばれる、305に示されている新たな信号を利用し、これは再構成の開始信号305を生成するNodeBのセルIDに関する情報及びこのNodeBによりいくつのE−AGCHチャネルが求められているかに関する情報を含む。残りのステップ205及び206は、図17に関して議論されたものと同じであり、NBAPプロトコルに従って知られている。それによりもたらされる構成又は再構成は、図10におけるステップiに相当する。
換言すれば、再構成信号を生成する上記基地局の上記セルアイデンティティに関し、及び、上記基地局によりいくつのダウンリンク制御チャネルが求められているかに関する情報を含む、上記再構成信号(305)が使用される。
上記説明により例示されているように、本発明によれば、E−AGCHリソースのより効率的な利用が得られ、一方UEのために速い応答時間が概して提供される。E−AGCHリソースのより効率的な使用により、使用権が送信され得る機会はより頻繁となり、遅延はより短くなる。さらに本発明は、NodeBにおける処理と、その結果本発明の実装のために必要なリソースとを簡素化する。
WCDMA(Wideband Code Division Multiplex Access)のセル内におけるダウンリンク(DL)のキャパシティは、典型的に電力及び/又はコードにより制限される。セル内におけるサービングRLが少なければそれだけ、絶対的な使用権をE−AGCHを介して送信するために必要なチャネライゼーションコードは少なくなる。本発明は、セル内におけるサービングRLの数と、2ms/10msTTIの双方がサポートされているか否かとに基づいて、構成されるコードを制限する。
図5において、本発明に係るユーザエンティティUEが示されている。ユーザエンティティは、DPCCH、E−DPCCH、及びE−DPDCHチャネル上で通信するために、L1処理手段と、E−RGCH/E−HICH処理手段と、E−AGCHの処理と、EUL制御手段と、EURコントローラ(ctrl)と、ユーザエンティティ(UE)に関連付けられるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)処理1〜mについてのHARQの処理ステージ1〜mと、メディアアクセス制御(MAC−e PROC)処理手段と、を含む。さらにユーザエンティティの上位のプロトコルスタックに接続するバッファIが備えられている。
図6において、本発明に係る一例となる基地局が示されており、これはNodeBとも呼ばれ、サービング基地局としても非サービングセルとしても運用可能である。基地局は、E−RGCH/E−HICHの処理(PRC)ステージ1〜nと、レイヤ1の処理と、E−AGCHの処理と、スケジューラと、ユーザエンティティ1〜nについての個々のHARQエンティティと、を含み、各HARQエンティティは各ユーザエンティティについてのHARQ処理に係るパケット1〜mを受信するための複数のHARQ受信機を含む。さらにNodeBは、エアインタフェース上のE−AGCH及びE−RGCHチャネル上で通信するためのレイヤ1処理手段と、DPCCH、E−DPCCH及びE−DPDCCHチャネル上で通信するためのL1処理手段と、を含む。さらに基地局は、iubインタフェース上で通信するためのE−DPCH FPの手段を含む。MAC−e EDPCCH復号手段1〜nは、UE1〜nについてのHARQエンティティに提供される。本発明によれば、本発明に係るNodeBに関する方法のステップは、スケジューラにおけるプログラムとして実装されてもよい。
本発明の第1の実施形態によれば、移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)上の通信のために構成される高速アップリンク基地局であって、
上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、
第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成され、
上記基地局は、
排他的に上記第1の間隔(10ms)の送信間隔を有する第1のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置し、及び、排他的に上記第2の間隔(2ms)の送信間隔を有する第2のダウンリンク制御チャネルを配置し又は再配置するステップ(ii,11ii−16ii,27ii)と;
配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て又は再割り当てするステップ(v)と、一方で、
割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
を実行するために構成される基地局、が提供される。
本発明の第2の実施形態によれば、移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル(E−AGCH)を通信するために構成される高速アップリンク基地局であって、
上記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔(P1)又は第2の間隔(P2)に相当する送信間隔をもって配置され、
第1の送信間隔(P1)の開始の候補は、追加制御チャネル(P−CCPCH)上で予め定義された(t1)フレームからの上記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
第2の送信間隔(P2)の開始の候補は、上記追加制御チャネル(P−CCPCH)上で上記予め定義された(t1)フレームからの上記第2の送信間隔(P2)の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
上記基地局は、上記第1の送信間隔(P1)内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティ(UE1)との間で、及び上記第2の送信間隔(P2)内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティ(UE2)との間で通信するように構成され、
上記基地局は、
構成される各チャネル上の上記負荷を算出するステップと(iii);
配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て(vi)又は再割り当てするステップ(vi)と、一方で、
上記第1の間隔(P1)及び/又は上記第2の間隔(P2)の送信間隔を有する所与のチャネル上に少なくとも割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップ(x)と、
を実行するために構成される基地局、が提供され、
第1の間隔(P1)の第2の間隔(P2)に対する上記割合は動的に変化する。

Claims (14)

  1. 移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネルを含む高速アップリンク基地局を運用するための方法であって、
    前記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔又は第2の間隔に相当する送信間隔をもって配置され、
    第1の送信間隔の開始の候補は、追加制御チャネル上で予め定義されたフレームからの前記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
    第2の送信間隔の開始の候補は、追加制御チャネル上で前記予め定義されたフレームからの前記第2の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
    前記基地局は、前記第1の送信間隔内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティとの間で、及び前記第2の送信間隔内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティとの間で通信するように構成され、
    前記方法は、
    排他的に前記第1の間隔の送信間隔を有する第1のダウンリンク制御チャネルをクリーンチャネルとして配置し又は再配置し、及び、排他的に前記第2の間隔の送信間隔を有する第2のダウンリンク制御チャネルをクリーンチャネルとして配置し又は再配置するステップと
    配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て又は再割り当てするステップと、一方で、
    割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップと
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記方法は、ダウンリンク制御チャネルの構成又は再構成において協同するさらなるステップを含み、当該ステップにおいて前記基地局のためにダウンリンク制御チャネルが追加され又は削除される、請求項1に記載の方法。
  3. 1つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合には、前記第1及び第2の間隔の双方を有する複合チャネルとしての当該ダウンリンク制御チャネルが配置され、
    2つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合には、それぞれ前記第1の間隔又は前記第2の間隔を排他的に有する個々のチャネルである2つの前記クリーンチャネルとしての当該ダウンリンク制御チャネルが配置される、
    請求項2に記載の方法。
  4. 少なくとも2つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、前記割り当てるステップは、
    前記第1の間隔を排他的に使用可能なUEを前記第1のダウンリンク制御チャネルに割り当て又は再割り当てすることと;
    前記第2の間隔を少なくとも使用可能なUEを前記第2のダウンリンク制御チャネルに割り当て又は再割り当てすることと;
    を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 2つより多くのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、前記第1のダウンリンク制御チャネルは、第1の送信間隔を有し、前記第2のダウンリンク制御チャネルは、第2の送信間隔を有し、及び、第3のダウンリンク制御チャネルは、予め決定される前記第1又は前記第2の送信間隔のいずれかを有する、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 2つより多くのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、少なくとも第3のダウンリンク制御チャネルは複合チャネルとして配置される、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 2つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、最も必要性の大きい前記送信間隔に係る1つのクリーンチャネルを配置し、もう一方のダウンリンク制御チャネルを前記第1及び第2の間隔の双方を有する複合チャネルとして配置し、
    2つより多くのダウンリンク制御チャネルが構成される場合には、前記第1のダウンリンク制御チャネル及び前記第2のダウンリンク制御チャネルを配置する、
    請求項2に記載の方法。
  8. 4つのダウンリンク制御チャネルが構成される場合に、最も必要性の大きい前記送信間隔に係る1つのクリーンチャネル、第1の間隔の1つのクリーンチャネル、第2間隔の1つのクリーンチャネル、及び1つの複合チャネルを配置する、請求項2〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 2つよりも多くのダウンリンク制御チャネルが構成されるようなトラフィック要求がある場合に、前記方法は、
    第2の送信間隔により割り込まれる第1の送信間隔を有する複合チャネルとして第3のダウンリンク制御チャネルを配置するさらなるステップと
    ある数の第1タイプのユーザエンティティを前記第1のダウンリンク制御チャネルに少なくとも割り当て、及び第2の数の第2タイプのユーザエンティティを前記第2のダウンリンク制御チャネルに少なくとも割り当てるさらなるステップと、一方で、
    第3の数の第1タイプのユーザエンティティを前記第3のダウンリンク制御チャネルの第1の送信間隔に少なくとも割り当て、及び第4の数の第2タイプのユーザエンティティを前記第3のダウンリンク制御チャネルの前記第2の送信間隔に割り当てるさらなるステップと、
    を含む、請求項3に記載の方法。
  10. 前記スケジューリングは、前記構成するステップ及び前記割り当てるステップよりも高い頻度で実行される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記方法は、
    前記ユーザエンティティの最大の送信間隔の必要性を評価するさらなるステップと
    評価された前記ユーザエンティティ間での最大の必要性に相当する送信間隔を有するダウンリンク制御チャネルを配置するさらなるステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  12. 前記方法は、
    構成される全てのダウンリンク制御チャネル上の負荷を算出する前記ステップ、
    を追加的に含み、
    所与の送信間隔に対応可能なユーザエンティティのためにより多くのダウンリンク制御チャネルが利用可能である場合に、ユーザエンティティが送信可能な前記所与の送信間隔を含む前記ダウンリンク制御チャネルであって、最も負荷の低い前記ダウンリンク制御チャネルに、前記ユーザエンティティが割り当てられる、
    請求項2〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記負荷は、所与のダウンリンク制御チャネルに割り当てられたユーザエンティティの数に対応する、請求項12に記載の方法。
  14. 移動体ユーザエンティティが絶対的な使用権を受けるようにスケジューリングされる少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル上の通信のために構成される高速アップリンク基地局であって、
    前記ダウンリンク制御チャネルは、第1の間隔又は第2の間隔に相当する送信間隔をもって配置され、
    第1の送信間隔の開始の候補は、追加制御チャネル上で予め定義されたフレームからの前記第1の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
    第2の送信間隔の開始の候補は、追加制御チャネル上で前記予め定義されたフレームからの前記第2の送信間隔の長さの整数倍に相当する期間により定義され、
    前記基地局は、前記第1の送信間隔内で排他的に通信可能な第1タイプのユーザエンティティとの間で、及び前記第2の送信間隔内で通信可能な第2タイプのユーザエンティティとの間で通信するように構成され、
    前記基地局は、
    排他的に前記第1の間隔の送信間隔を有する第1のダウンリンク制御チャネルをクリーンチャネルとして配置し又は再配置すること、及び、排他的に前記第2の間隔の送信間隔を有する第2のダウンリンク制御チャネルをクリーンチャネルとして配置し又は再配置すること、を開始するステップと;
    配置されたダウンリンク制御チャネルのそれぞれにユーザエンティティを割り当て又は再割り当てするステップと、一方で、
    割り当てられるユーザエンティティのためにトラフィックをスケジューリングするステップと
    を実行するために、構成されることを特徴とする、基地局。
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