JP5221329B2 - ウェイビーフィン - Google Patents
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Description
特許文献1には、横断面において山部と谷部とが連続する波板形状のウェイビーフィンが記載されている。
ウェイビーフィン8は、一枚の板を折曲して、高さ方向に傾斜した側壁4によって形成される多数の山部5と谷部6とが横幅方向に連続して繰り返され、かつ、上記側壁4が前後方向の所定間隔ごとに互い違いに横幅方向に折れ曲がって蛇行状に前後方向に延びてなる波板状に成形している。これにより、表面積を多く取ることができて良好な熱交換性能を確保するとともに、切れ込みがないため排気ガス中の煤が付着しづらく、目詰まりを起こしづらい形状となっている。
図7、図8に示すように、ウェイビーフィン8の山部5と谷部6とは上下の先端側の横幅を細くした先細り形状であり(E>F)、ウェイビーフィン8を上下に重ねると相互の折り曲げ形状がぴったりと合うため、何枚も重ねると、各ウェイビーフィン8の凹凸部が相互に深く入り込み、ウェイビーフィン8の重さや重ねる際に加わる力によって押し付けられ密接した状態になる。
ロボットによりチューブ本体にインナーフィンを挿入してプレートチューブの自動組み立て作業を行う場合であっても、密着した状態ではウェイビーフィン8を一枚ずつ供給することが困難であり、手作業で一枚一枚分離してロボットにセットする必要があった。
第1の発明は高さ方向に傾斜した側壁によって交互に形成される多数の山部と谷部とが横幅方向に連続して繰り返され、かつ、上記側壁が前後方向の所定間隔ごとに互い違いに折れ曲がって蛇行状に前後方向に延びる波板状に成形されてなり、熱交換用の扁平なプレートチューブのインナーフィンまたはアウターフィンとして用いられるウェイビーフィンにおいて、その前端部と後端部とにおいてそれぞれにつき2つ以上の山部が、頂部の幅寸法をその下方の開放部の幅寸法よりも大きくした矩形状に成形されてなることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係るウェイビーフィン3を挿入したプレートチューブPの分解斜視図である。このプレートチューブPは、SUS(ステンレス鋼)製の上部プレート1と下部プレート2とを接合してなるチューブ本体に、SUS製のインナーフィンを挿入して形成している。
このようなプレートチューブPに挿入されるインナーフィンには、熱交換性能と目詰まり抑制とを両立するためにウェイビーフィン3を用いている。
また、上部プレート1の上壁の上面には複数のダボ1aが所定の間隔で設置され、下部プレート2の底板の下面にも複数のダボ(図示せず)が所定の間隔で設置されて、EGRクーラ内でプレートチューブPを並列に配置したとき、冷却水が流通するための間隙を各プレートチューブPの相互の間に設けることができる。
次いで、ウェイビーフィン3を敷設した下部プレート2に上部プレート1を被せ、上部プレート1と下部プレート2とウェイビーフィン3とを相互に溶接またはろう付けにて接合し、プレートチューブPを形成する。
このとき、ウェイビーフィン3の各山部5(図2参照)が上部プレート1の上壁部分とろう付けされ、ウェイビーフィン3の各谷部6(図2参照)が下部プレート2の底板部分とろう付けされるため、プレートチューブP内は多数の排気ガス用流路に仕切られる。
このウェイビーフィン3は、一枚のSUS板をプレス成形により折曲してなる。
ウェイビーフィン3は、従来のウェイビーフィンと同様に、高さ方向に傾斜した側壁4によって交互に形成される多数の山部5と谷部6とが横幅方向に連続して繰り返される波板状に成形されている(図2、図3)。また、側壁4は前後方向の所定間隔ごとに互い違いに折れ曲がって三角波形で蛇行しながら前後方向に延びるように成形される(図2、図4)。このように側壁4は蛇行状に加工されるが、山部5および谷部6の稜線は直線形状で前後方向に延びている。
さらにウェイビーフィン3は、一枚の板から切れ込みを設けることなく形成しているため、排気ガス中の煤が付着しづらく、目詰まりを起こしづらい形状となっている。
矩形部7の両側壁4は間隔が上方で広くなるようにわずかに傾斜しているため、頂部の幅寸法(C)はその下方の開放部の幅寸法(B)よりもわずかに大きく設定されている。
このように複数のウェイビーフィン3を重ねた場合、上のウェイビーフィン3の矩形部7の側壁4が下方の開放部で下のウェイビーフィン3の矩形部7の頂部上に当接して、それ以上深く入り込むことがない。これにより、ウェイビーフィン3を積み重ねた状態から一枚一枚に取り外しやすくなり、ロボットによりプレートチューブPの組み立てを行う際にも、容易にロボットにウェイビーフィン3を供給することができて、安定した作業性を確保することができる。
チューブ本体は、上部プレート1と下部プレート2の2部材からなるものには限られず、押し出し成形により中空の扁平管に形成してもよい。
また、矩形部7を設ける山部5は3つに限られず、前端部と後端部において各2つの山部5のみに設けてもよい。また、ウェイビーフィン3の大きさに合わせて各4つ以上の山部5に設けてもよい。
1a ダボ
2 下部プレート
3 ウェイビーフィン
4 側壁
5 山部
6 谷部
7 矩形部
8 ウェイビーフィン
Claims (2)
- 高さ方向に傾斜した側壁によって交互に形成される多数の山部と谷部とが横幅方向に連続して繰り返され、かつ、上記側壁が前後方向の所定間隔ごとに互い違いに折れ曲がって蛇行状に前後方向に延びる波板状に成形されてなり、熱交換用の扁平なプレートチューブのインナーフィンまたはアウターフィンに用いられるウェイビーフィンにおいて、
その前端部と後端部とにおいてそれぞれにつき2つ以上の山部が、頂部の幅寸法をその下方の開放部の幅寸法よりも大きくした矩形状に成形されてなることを特徴とするウェイビーフィン。 - 上記矩形状に成形した山部の流路断面積が、前端部と後端部とにおける矩形状に成形していない山部の流路断面積に等しいことを特徴とする請求項1に記載のウェイビーフィン。
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JP2008333376A JP5221329B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | ウェイビーフィン |
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JP2010156470A JP2010156470A (ja) | 2010-07-15 |
JP5221329B2 true JP5221329B2 (ja) | 2013-06-26 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2008333376A Active JP5221329B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | ウェイビーフィン |
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