JP5221300B2 - スライドロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定方向にスライド移動するスライダを、所定位置で確実に停止させ、停止した状態にロックすることができる、スライドロック装置に関する。
ガイドレール等に沿ってスライド移動するスライダは、種々の産業で広く用いられている。例えば、自動車業界では、シートの着座位置を前後に調整するためのシートスライダや、荷室内に載置される荷物を動かないよう固定する押えベルトのフックを、引き掛けるための引掛けリングを備えるリング付きスライダなどが用いられている。
後者のリング付きスライダとして、下記特許文献1には、断面コ字状をなして所定長さで伸びる枠状壁、及び、該枠状壁の開口部周縁から内方に折り返されると共に、所定間隔でロック溝が形成された押え壁を有するガイドレールと、このガイドレールにスライド可能に保持されるスライダとを備え、前記スライダは、前記枠状壁の底部上面に載置される支持板と、該支持板から立設した軸部を介して、支持板に対して近接離反可能に保持されるロック板と、前記ロック板の上面に設置されたカム部と、該カム部に突設された支軸と、該支軸に回動自在に装着されたD型リングと、前記軸部に外装されて支持板及びロック板の間に配置され、常時はロック板を前記ガイドレールの押え壁に向けて付勢するスプリングとを備えた、スライドロック装置が記載されている。
そして、スプリングの付勢力に抗して、ロック板を支持板側に押し付けると、ロック溝からロック板が外れてロック解除され、スライダをスライド移動させることができる。また、スライダのロック板がロック溝に整合する位置で、ロック板の押し付けを止めると、ロック板がスプリングにより付勢されて再びロック溝に係合して、ロック状態に保持することができる。
欧州特許第1108608号明細書
しかしながら、上記特許文献1のスライドロック装置は、部品点数が多く、構造が複雑で、更にスプリング等は金属を用いなければならないので、装置全体の重量が増えて、製造コストが高いというデメリットを生じる。
更に、スライダをスライド移動させるべく、スプリングの付勢力に抗して、ロック板を支持板に押し付けると、支持板もまたガイドレールの枠状壁の底部に押し付けられることとなる。そのため、支持板がガイドレールの底部に摺接しつつ、スライダをスライド移動させることになるため、摺動抵抗が大きくスムーズにスライドさせることは困難となる。
したがって、本発明の目的は、部品点数が少なく構造が簡単で、軽量化及び製造コストの低減を図れると共に、摺動抵抗を低くしてスライダをスムーズにスライドさせることができる、スライドロック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、スライダと、該スライダを所定方向にスライド可能に保持する収容凹部を有するベース部材とを備え、
前記ベース部材の収容凹部の内側面には、前記スライダのスライド方向に沿って設けられたガイド溝と、このガイド溝に沿って所定間隔で配置され、前記スライダのスライド移動を規制するロック凹部とが設けられており、
前記スライダは、ピン挿通孔を有する本体と、該本体のピン挿通孔に挿入されるピン部材とを有し、
前記本体は、前記収容凹部のガイド溝に挿入されてスライド可能に保持されるガイド突起と、前記収容凹部の内側面に対向する側面から、内側に撓み可能に突出され、前記ロック凹部に位置したときに該ロック凹部に係合する係合片とを有し、
前記ピン部材は、前記ピン挿通孔を通して本体内に挿入され、前記係合片に当接して所定距離押し込まれたときに、同係合片を前記ロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませる押圧部を有しており、
前記係合片は、その先端が、前記本体のピン挿通孔の入口方向に向けて該ピン挿通孔内に入り込んでおり、前記係合片の先端及び/又は前記ピン部材の押圧部が斜面をなしていて、前記ピン部材を所定距離押し込んだときに、前記ピン部材の押圧部が前記係合片の先端と前記斜面を介して当接し、前記係合片が内方に撓んで前記ロック凹部から抜け出すように構成されていることを特徴とするスライドロック装置を提供するものである。
上記発明によれば、ピン部材を係合片の弾性力に抗して所定距離押し込んで、係合片をロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませることにより、ロック凹部から係合片が外れて、ロック状態が解除されるので、この状態でガイド溝に沿ってスライダをスライドさせることにより、スライダを所定位置に移動させることができる。
このとき、ピン部材を押し込んだまま、スライダをスライド移動させてもよいが、ロック凹部から係合片を外した後、ピン部材を押し込むのを止めることにより、係合片を拡開させて収容凹部の内側面に摺接させつつ、スライダをスライド移動させてもよい。
そして、スライダの係合片がロック凹部に位置すると、係合片が弾性復帰して再び拡開し、ロック凹部に係合するので、スライダをその位置でロックすることができる。
このように、ピン部材を押し込んで、スライダをスライド移動させるだけの簡単な操作で、スライダを所定位置でロックすることができる。
また、スライダに設けた係合片が、常時は本体外方に向けて弾性的に拡開して、ロック凹部に係合するようになっているので、引用文献1のような、ガイドレールの押え壁に向けて押付ける方向に付勢するスプリングが不要となり、部品点数を少なくして構造を簡単にすることができ、更に軽量化を図ることが可能で、製造コストも低減できる。
更に、スライダをスライド移動させる際に、ピン部材を押し込んだままスライドさせればガイド突起のみがガイド溝に摺接しつつ移動するようになるので、摺動抵抗を低く抑えることができ、スライダを軽い力でスムーズにスライド移動させることができる。
また、係合片の先端及び/又はピン部材の押圧面が斜面をなしているので、ピン部材を所定距離押し込むことにより、係合片を内方にスムーズに撓ませることができ、また、ピン部材の押し込みをやめたときには、係合片の弾性復元力によって係合片をスムーズに拡径させ、ピン部材を初期位置に押し戻すことができる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記ピン部材と前記本体との間には、前記ピン部材を前記本体のピン挿通孔に挿入した状態を保持するための抜け止め手段が設けられており、前記ピン部材が前記抜け止め手段によって保持されている状態で、前記ピン部材の押圧部が前記係合片に当接して、前記係合片を内方にやや撓ませた状態となるように構成されているスライドロック装置を提供するものである。
上記発明によれば、前記ピン部材が前記抜け止め手段によって保持されている状態で、前記ピン部材の押圧部が前記係合片に当接して、前記係合片を内方にやや撓ませた状態となるように構成されているので、ピン部材が係合片の弾性復元力によって常時引き抜き方向に付勢され、前記抜け止め手段によって保持された状態となるので、係合片がロック凹部に係合して外力が作用していない状態におけるピン部材のガタ付きを防止することができる。
本発明の第3は、スライダと、該スライダを所定方向にスライド可能に保持する収容凹部を有するベース部材とを備え、
前記ベース部材の収容凹部の内側面には、前記スライダのスライド方向に沿って設けられたガイド溝と、このガイド溝に沿って所定間隔で配置され、前記スライダのスライド移動を規制するロック凹部とが設けられており、
前記スライダは、ピン挿通孔を有する本体と、該本体のピン挿通孔に挿入されるピン部材とを有し、
前記本体は、前記収容凹部のガイド溝に挿入されてスライド可能に保持されるガイド突起と、前記収容凹部の内側面に対向する側面から、内側に撓み可能に突出され、前記ロック凹部に位置したときに該ロック凹部に係合する係合片とを有し、
前記ピン部材は、前記ピン挿通孔を通して本体内に挿入され、前記係合片に当接して所定距離押し込まれたときに、同係合片を前記ロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませる押圧部を有しており、
前記ベース部材のロック凹部の内側面及び/又はそれに係合する前記係合片の外側面がテーパ部をなしており、前記ロック凹部と前記係合片とが前記テーパ部で係合するように構成されていることを特徴とするスライドロック装置を提供するものである。
上記発明によれば、ロック凹部の内側面及び/又は係合片の外側面がテーパ部をなし、ロック凹部と係合片とがテーパ部で係合するように構成されているので、スライダをロック位置に移動させたときに、ロック凹部及び係合片がテーパ部で係合して、係合片のガタ付きを防止することができ、その結果、スライダ自体のガタ付きを抑制して、所定位置で安定してロックさせることができる。
本発明の第4は、前記第1〜3のいずれか1つの発明において、前記ガイド突起は、前記係合片の両側に一対設けられているスライドロック装置を提供するものである。
上記発明によれば、ガイド突起が係合片の両側に一対設けられているので、スライダのスライド方向に沿って、ガイド突起を幅広く配置して設けることができ、スライダのスライド動作を安定させることができる。また、係合片の両側にガイド突起を配置することにより、スライド動作の際に係合片が引っ掛かったりすることを防止して係合片を保護することができる。
本発明によれば、ピン部材を係合片の弾性力に抗して所定距離押し込んで、係合片をロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませると、ロック凹部から係合片が外れてロック解除され、スライダを所定位置にスライドさせることができる。そして、スライダの係合片がロック凹部に位置すると、係合片が弾性復帰してロック凹部に係合して、スライダをロックできる。すなわち、ピン部材を押し込んで、スライダをスライド移動させるだけの簡単な操作で、スライダをロックすることができる。
また、係合片が常時は本体外方に向けて弾性的に拡開し、ロック凹部に係合するので、引用文献1のようなスプリングが不要で、部品点数を少なくして構造を簡単にすることができ、更に軽量化を図ることが可能で、製造コストも低減できる。
また、スライダはガイド突起のみがガイド溝に摺接して移動するようにできるので、摺動抵抗を低く抑えて、スライダを軽い力でスムーズにスライド移動させることができる。
以下、図面を参照して、本発明のスライドロック装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、このスライドロック装置1(以下、「ロック装置1」という)は、合成樹脂製のスライダ40と、該スライダ40を所定方向にスライド可能に保持する収容凹部13を有するベース部材10とを備えている。この実施形態におけるロック装置1の前記スライダ40は、荷物や袋等を引掛け可能なフックとして機能し、更に前記ベース部材10には、前記スライダ40と同じく、袋等を引掛け可能な固定フック30が形成されている。
まず、ベース部材10について説明する。この実施形態のベース部材10は、例えば、自動車のシート背面や荷室側面に配置された被取付パネルP(図3参照)や、その他の被取付部材に固定されるものであって、図1,3に示すように、所定長さで伸びる底壁11と、この底壁11の周縁から立設した周壁12とを有し、上方が開口した長尺箱状をなしている。前記周壁12の内側に、前記スライダ40を所定方向にスライド可能に保持する収容凹部13が形成されている。また、周壁12の先端外周からは、被取付パネルPの表面側に配置されるトリム部材T(図3参照)の開口部Taの周縁に係合する、フランジ部14が外径方向に向かって突設されている。
また、周壁12内側の収容凹部13の、長手方向に沿った対向する内側面13a,13aには、スライダ40のスライド方向に沿って、所定深さでガイド溝15,15がそれぞれ形成されている。このガイド溝15には、図5(a)に示すように、スライダ40のガイド突起62(後述)が挿入されて、同スライダ40をスライド可能に保持する部分となっている。
更に、収容凹部13の内側面13a,13aには、前記ガイド溝15に沿って所定間隔で、スライダ40のスライド移動を規制して停止した状態にロックする、ロック凹部16が形成されている。図3に示すように、この実施形態では、スライド方向に伸びるガイド溝15に対し直交して、4つのロック凹部16が形成されており、スライダ40を、ガイド溝15に対して4個所でロックできるようになっている。
また、底壁11裏側の長手方向一端からは、長手方向の外方に向かって、抜け止めフック17が突設されている。この抜け止めフック17は、被取付パネルPの第1取付孔P1(図3参照)の裏側周縁に係合して、ベース部材10を抜け止め保持するもので、ベース部材10を被取付パネルPに固定させるための固定手段の一つを構成している。また、抜け止めフック17の先端部は、フランジ部14側へ折曲されており、抜け止め効果が高められている。
前記底壁11の長手方向の他端には、角形状のピン差込孔18が形成されている。また、図4(a)に示すように、このピン差込孔18裏側の対向する箇所には、それぞれ係合段部18a,18aが設けられている。更に、ピン差込孔18の裏側周縁からは、被取付パネルPの第2取付孔P2(図3参照)に挿入される、角筒状の挿入筒20がベース部材10に一体的に延設されている。図1に示すように、挿入筒20の対向する一対の側壁21,21には、コ字状のスリット21aを介して、撓み可能な弾性係止片22,22がそれぞれ形成されており、該弾性係止片22が前記第2取付孔P2の裏側周縁に係合する部分となる。この弾性係止片22が、前記固定手段のもう一つとなっている。なお、挿入筒20はベース部材10に一体的でなくともよく、別体でもよい。
上記挿入筒20に関連して説明すると、図1,3,4に示すように、この挿入筒20内に挿入される係合解除ピン24は、円板状の頭部25と、該頭部25の片面から突設し、その先端突出面が側方から見て略ハの字状をなす基部26と、該基部26の対向する両側面に突設された弾性係止爪27,27と、前記基部26の、弾性係止爪27,27とは直交する両側面から延出され、その先端外方に係止爪28aが突設された一対の板状片28,28とを有している。
そして、板状片28,28を弾性係止片22,22に直交して配置させた状態で、ピン差込孔18から係合解除ピン24を挿入することにより、板状片28先端の係止爪28aが挿入筒20の先端開口部に係合して(図3参照)、係合解除ピン24が挿入筒20に係合保持される。その後、挿入筒20を第2取付孔P2に挿入することにより、各弾性係止片22が第2取付孔P2の裏側周縁に係合し(図4(a)参照)、前記抜け止めフック17と相まってベース部材10が被取付パネルPに固定される(図3参照)。
また、上記状態で係合解除ピン24を押し込むと、ハの字状の基部26が各弾性係止片22の先端部22a,22aを押圧して、一対の弾性係止片22,22を第2取付孔P2に係合しない程度に内方に撓ませ、かつ、各弾性係止爪27がベース部材10のピン差込孔18裏側の係合段部18aに係合して(図4(b)参照)、一対の弾性係止片22,22が内方に撓んだ状態に維持されて、その結果、挿入筒20を第2取付孔P2から引き抜き可能となる。
次に固定フック30について説明する。この実施形態では、図1に示すように、ベース部材10の長手方向一端であって、前記抜け止めフック17に整合した位置に、ベース部材10に対して固定された固定フック30が突設されている。すなわち、この固定フック30は、ベース部材10の長手方向一端であって、収容凹部13の開口部周縁から外方に向けて所定長さで延出された角筒状の軸部31と、該軸部31の突出端部に形成された引掛け部32とを有している。
この実施形態の引掛け部32は、軸部31の軸方向から見て略半円形状をなしており、その半径中心C(図8参照)を通る直線に沿った内側面32aが、前記軸部31の内側面31a(図1参照)に整合して配置されており、両面31a,32aが連続して段差のない平坦面とされている。また、引掛け部32は、半径中心近傍が最も高く突出して、その周辺が外方に向かって次第に高さが低くなるように形成されている。
更に、引掛け部32の表面側からは、半円形の引掛け部32の外周形状に対して、同心状に半円形をなした凹部33が所定深さで形成されている。この凹部33の底面の高さは、スライダ40の本体50(後述)に対して、最大限深く押し込んだ状態のピン部材70(後述)の上面の高さよりも、低くなるように設定されており、ピン部材70を奥深くまで完全に押し込むことができるようになっている。
次に、ベース部材10の収容凹部13にスライド可能に保持されると共に、フックとしても機能するスライダ40について説明する。図1,2に示すように、このスライダ40は、ピン挿通孔51aを有する本体50と、該本体50のピン挿通孔51aに挿入されるピン部材70とを有している。
図1〜3及び図5〜7を参照して本体50について説明する。この本体50は、ベース部材10の収容凹部13の開口から外方に延出される軸部51と、この軸部51の突出端部に形成された引掛け部52とを有している。軸部51は、所定間隔を設けて互いに平行に配置された所定幅の一対の側壁54,54と、該側壁54,54の両側縁部どうしに連結されると共に、側壁54よりも幅狭の一対の連結壁55,55とからなる、軸方向両端が開口した角筒状をなしている。この角筒状の軸部51の基端側開口部が、前記ピン挿通孔51aをなしており、図2に示すように、このピン挿通孔51aは長孔状となっている。
また、引掛け部52は、前記固定フック30の引掛け部32と同様に、軸部51の軸方向から見て略半円形状をなし、その半径中心C(図8参照)を通る直線に沿った側面52aが、前記軸部51の一側壁54の側面54aに整合して配置されており、両面52a,54aが連続して段差のない平坦面とされている。
したがって、スライダ40を隣接する固定フック30に当接させたときに、固定フック30の軸部31の内側面31aと、スライダ40の軸部51の側面54aとがぴったりと密接して、軸部31,51どうしが一体化して一つの大きな軸部になると共に(図3参照)、固定フック30の引掛け部32の内側面32aと、スライダ40の引掛け部52の側面52aとがぴったりと密接して、半円形状の引掛け部32,52どうしが一体化して、軸方向から見てほぼ円形状をなすようになっている(図8参照)。
また、フックとして機能するスライダ40や、固定フック30を複数個設けてもよい。すなわち、このロック装置1においては、複数のフックを備えており、これらフックの少なくとも1つは、ベース部材10上でスライド可能に保持されており、スライド可能なフックをスライドさせて、隣接するフックに当接させたとき、当接されたフックどうしの引掛け部が整合して1つのフックとして機能できるように構成することが好ましい。
ここで、フックどうしの引掛け部が整合するとは、上述したように隣接するフックどうしの引掛け部がぴったりと密接することが要求されるわけではなく、例えば、引掛け部どうしの間に隙間等があっても、1つのフックとしての外観を確保しながら、荷物を引き掛けられたり、又は、袋の持ち手を挟み込んだときに容易に外れたりしないように、構成されていればよい。
また、引掛け部52は、半径中心近傍が最も高く突出して、その周辺が外方に向かって次第に高さが低くなるように形成されている。引掛け部52の突出した表面中央部には、前記軸部51のピン挿通孔51aに連通すると共に、後述するピン部材70の頭部71に適合した形状で、収容凹部52aが所定深さで形成されている。また、前記軸部51の一側壁54(固定フック側の側壁)の所定箇所には、軸方向にやや長く伸びる長孔状の抜け止め孔54bが形成されている。
更に本体50は、図2に示すように、収容凹部13のガイド溝15に挿入されてスライド可能に保持されるガイド突起62と、収容凹部13の内側面に対向する側面から、内側に撓み可能に突出され、ロック凹部16に位置したときに該ロック凹部16に係合する係合片57とを有している。
具体的に説明すると、本体50を構成する各連結壁55の軸部51先端側には、コ字状のスリット56を介して、本体50の内方及び外方に撓み可能とされた、係合片57,57がそれぞれ形成されている。図6,7に示すように、係合片57は、その基端部58が前記連結壁55の先端側に連結され、先端部59が前記ピン挿通孔51aの入口方向に向けて該ピン挿通孔51a内に入り込むように延出した形状をなしている。また、前記基端部58の外側面は、引掛け部52に向かって次第に外方に突出した形状をなし、前記先端部59の外側面は、引き掛け部52に向かって次第に突出高さが低くなる斜面59aをなしている。そして、この係合片57は、後述するピン部材70が所定距離押し込まれたときに、その先端部59が、同ピン部材70の押圧部75に押圧されて内方に撓むようになっている。
前記係合片57の、基端部58及び先端部59の間の外側面からは、ロック突起60が突設されている。このロック突起60は、本体50に対してピン部材70が押し込まれていない状態で、本体50の外方に突出するように設定されている。このロック突起60が、ベース部材10のロック凹部16に係合して、スライダ40を所定位置で停止した状態にロックさせる役割をなしている。
また、図6(b)に示すように、ロック突起60の幅方向両側の外側面は、ロック突起60の突出先端部を次第に幅狭にするテーパ部60a,60aをなしており、このテーパ部60a,60aが、前記ロック凹部16の内側面に係合するようになっている。すなわち、前記ロック凹部16と係合片57とは、テーパ部60aで係合するように構成されている。これに関連して説明すると、係合片57側のロック突起60にテーパ部を設けず、ベース部材10側のロック凹部16の内側面にテーパ部を設けてもよく、ロック凹部の内側面及び/又は係合片のロック突起60の外側面にテーパ部が形成されていればよい。
各連結壁55の、前記ロック突起60よりも引掛け部52側には、前記収容凹部13のガイド溝15に挿入されるガイド突起62が設けられている。この実施形態では、連結壁55の、コ字状のスリット56の両側から、ガイド突起62,62がそれぞれ突設され、係合片57の両側に一対のガイド突起62,62が設けられた構造をなしている。また、図5(b)に示すように、各ガイド突起62の外側角部62aは、円弧状に丸みを帯びている。
次に、上記本体50に組付けられるピン部材70について説明すると、このピン部材70は、前記本体50の凹部52cに適合した形状をなす頭部71と、この頭部71の片面から延出した差込部72とを有している。この差込部72は、ピン挿通孔51aの短径幅に適合した一対の側壁73,73と、これらの側壁73,73に連結されると共に、ピン挿通孔51aの長径幅に適合した板状壁74とからなり、一側方が開口したコ字枠状をなしている(図2,3,6参照)。
更に、このピン部材70は、ピン挿通孔51aを通して本体50内に挿入され、係合片57に当接して所定距離押し込まれたときに、同係合片57をロック凹部16に係合しない程度に内方に撓ませる押圧部75を有している。この実施形態では、前記差込部72の先端面が押圧部75をなしており、これが前記係合片57の各先端部59を押圧して、係合片57を内方に撓ませて、その外側面から突出したロック突起60を、ロック凹部16から外させる部分となっている。図6,7に示すように、この押圧部75は、その中央部が差込部72基端側に深く凹み、その凹んだ部分から差込部72の幅方向両側に向かって次第に高く突出するように傾斜した2つの斜面75a,75aが形成されており、側方から見たときに略ハの字状に広がった形状をなしている。
また、前記板状壁74の長さ方向ほぼ中央には、コ字状のスリット74aを介して、先端外方に抜け止め突起77を設けた、抜け止め片76が撓み可能に形成されている。この抜け止め片76の抜け止め突起77が、前記本体50の抜け止め孔54bに係合して、ピン部材70が本体50のピン挿通孔51aに挿入された状態に抜け止め保持されるようになっている。
すなわち、この実施形態では、本体50の抜け止め孔54bと、ピン部材70の抜け止め突起77とが、ピン部材70と本体50との間に設けられた、ピン部材70を本体50のピン挿通孔51aに挿入した状態に保持するための、本発明における「抜け止め手段」をなしている。また、ピン部材70が抜け止め手段によって保持されている状態で、ピン部材70の押圧部75が係合片57に当接して、係合片57を内方にやや撓ませた状態となるように構成されている。
すなわち、上記構造のピン部材70の差込部72を、ピン挿通孔51aを通して本体50内に挿入して押し込むことにより、差込部72先端の押圧部75が、各係合片57の先端部59に当接し押圧して、一対の係合片57を内方にやや撓ませると共に、ピン部材70に形成された抜け止め片76の抜け止め突起77が、本体50の抜け止め孔54bに係合して、ピン部材70が係合片57の弾性復元力によって常時引き抜き方向に付勢され、前記抜け止め手段によって抜け止め保持される(図6(a)参照)。
上記状態で、ピン部材70を係合片57の弾性力に抗して所定距離押し込むことにより、ピン部材70の押圧部75によって各係合片57の先端部59が押圧されて、各係合片57のロック突起60がベース部材10のロック凹部16から外れて、スライダ40のロック状態を解除できるようになっている(図7参照)。また、ピン部材70を押し込むのを止めると、各係合片57が弾性復帰して再び拡開するようになっている。
なお、この実施形態においては、係合片57の先端部59の外側面が斜面59aをなすと共に、ピン部材70の押圧部75が斜面75aをなしているが、両者に斜面を設ける必要はなく、少なくとも一方が斜面であればよい。また、この実施形態における押圧部75は略ハの字状をなしているが、この形状に限定されるものではなく、ピン部材70を押し込むことにより、各先端部59を押圧して、一対の係合片57,57を内方に撓ませることができる形状であればよい。
以上説明したベース部材10と、これに一体形成された挿入筒20,係合解除ピン24,固定フック30と、スライダ40とは、この実施形態の場合、ポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂から形成されている。ただし、このロック装置1においては、少なくともスライダ40が合成樹脂製であればよい。
次に、上記構成からなるロック装置1の使用方法について説明する。
まず、スライダ40をベース部材10にスライド可能に組付ける。すなわち、スライダ40のガイド突起62を、同スライダ40のスライド方向に向けて、ベース部材10の収容凹部13の上方開口部からスライダ40を挿入し、その後スライダ40をほぼ90度回転させて、ガイド突起62をガイド溝15に嵌入させることにより、図5(a)に示すように、ベース部材10にスライダ40をスライド可能に抜け止め保持させることができる。このとき、この実施形態では、少なくともスライダ40を金属よりも柔軟な合成樹脂製としたので、上述したスライダ40の回転組付け作業を無理なく行うことができる。また、図5(b)に示すように、各ガイド突起62の外側角部62aは、円弧状に丸みを帯びているので、上記回転組み付け作業時に、ガイド溝15に引っ掛かりにくく、スムーズに組付けることが可能となる。
このように、収容凹部13開口からスライダ40を挿入し、回転させるだけの簡単な作業で、スライダ40をベース部材10に装着させることができ、スライダ40の装着作業が容易となる。また、引用文献1のように、ガイドレールの長さ方向一端の側方を開口させて、この開口からスライダを挿入した後、側方開口を塞ぐ必要がない。
上記のようにベース部材10の収容凹部13にスライド可能に保持されたスライダ40は、次のようにして、ベース部材10の所定位置にロックさせたり、そのロックを解除して他の位置にスライドさせたりすることができるようになっている。
すなわち、図6(a)に示すように、ベース部材10のロック凹部16に、スライダ40の係合片57のロック突起60が係合した状態では、スライダ40のスライド移動が規制されて停止した状態にロックされている。
上記ロック状態では、図6に示すように、ピン部材70の差込部72が、ピン挿通孔51aを通して本体50内に挿入されていて、前記ピン部材70先端の押圧部75が、係合片57の先端部59に当接して押圧し、一対の係合片57を内方にやや撓ませた状態となっており、この状態が抜け止め孔54b及び抜け止め突起77からなる抜け止め手段により維持されている。
そのため、ピン部材70が係合片57の弾性復元力によって常時引き抜き方向に付勢され、抜け止め手段によって保持された状態となるので、係合片57がロック凹部16に係合して、外力が作用していない状態におけるピン部材70のガタ付きを防止することができる。
そして、上記ロック状態からスライダ40をスライドさせる場合には、図7に示すように、引掛け部52表面に配置された頭部71を押して、ピン部材70に作用する上記引き抜き方向への付勢力に抗して、ピン部材70の差込部72を押し込む。すると、ピン部材70の押圧部75が各係合片57の先端部59に当接し、更に、ピン部材70を各係合片57の弾性力に抗して所定距離押し込むことにより、各係合片57の先端部59が押圧されて、各係合片57のロック突起60がベース部材10のロック凹部16から外れて、スライダ40のロック状態が解除される。
この状態でガイド溝15に沿って、スライダ40をスライドさせることにより、同スライダ40を所定位置に移動させることができる。このとき、ピン部材70を押し込んだまま、スライダ40をスライド移動させてもよいが、ロック凹部16から係合片57を外した後、ピン部材70を押し込むのを止めることにより、係合片57を拡開させて、収容凹部13の内側面に摺接させつつ、スライダ40をスライド移動させてもよい。
そして、スライダ40の係合片57が所定のロック凹部16に位置すると、係合片57が弾性復帰して再び拡開し、ロック凹部16に係合するので、スライダ40をその位置で停止した状態にロックすることができる。
このように、このロック装置1においては、ピン部材70を押し込んで、スライダ40をスライド移動させるだけの簡単な操作で、スライダ40を所定位置で停止した状態にロックすることができる。
また、スライダ40に設けた係合片57が、常時は本体50外方に向けて弾性的に拡開して、ロック凹部16に係合するようになっているので、引用文献1のような、ガイドレールの押え壁に向けて押付ける方向に付勢するスプリングが不要となり、部品点数を少なくして構造を簡単にすることができ、更に軽量化を図ることが可能で、製造コストも低減できる。
また、スライダ40をスライド移動させる際に、ガイド突起62がガイド溝15に摺接しつつ移動するようになっているが、スライダ40は合成樹脂から形成されているので、金属製の場合と比べて摺動抵抗が低いうえ、凹部に入り込んだ突起の摺動となるので、この点からも摺動抵抗を低く抑えることができ、スライダ40を軽い力でスムーズにスライド移動させることができる。
更に、この実施形態では、係合片57は、その先端部59が、本体50のピン挿通孔51aの入口方向に向けて該ピン挿通孔51a内に入り込んでおり、係合片57の先端部59外側面が斜面59aをなしていると共に、ピン部材70の押圧部75が斜面75aをなしていて、ピン部材70を所定距離押し込んだときに、ピン部材70の押圧部75が係合片57の先端部59と前記斜面59a,75aを介して当接し、係合片57が内方に撓んでロック凹部16から抜け出すように構成されている(図6(a)参照)。
その結果、ピン部材70を所定距離押し込むことにより、係合片57を内方にスムーズに撓ませることができ、また、ピン部材70の押し込みをやめたときには、係合片57の弾性復元力によって係合片57をスムーズに拡径させ、ピン部材70を初期位置に押し戻すことができる。
また、この実施形態では、係合片57のロック突起60の幅方向両側の外側面が、テーパ部60a,60aをなしており、このテーパ部60a,60aが、前記ロック凹部16の内側面に係合するように構成されている(図6(b)参照)。
そのため、スライダ40をロック位置に移動させたときに、ロック凹部16及び係合片57が前記テーパ部60a,60aで係合して、係合片57のガタ付きを防止することができ、その結果、スライダ40自体のガタ付きを抑制して、所定位置で安定してロックさせることができる。
更に、この実施形態では、ガイド突起62は、係合片57の両側に一対設けられているので、スライダ40のスライド方向に沿って、ガイド突起62を幅広く配置して設けることができ、スライダ40のスライド動作を安定させることができる。また、係合片57の両側にガイド突起62を配置することにより、スライド動作の際に係合片57が引っ掛かったりすることを防止して、係合片57を保護することができる。
上記構造をなしたロック装置1は、例えば、自動車のシート背面や側面、或いは、荷室の側壁に配置された被取付パネルPに取付けて、フックとして用いることができる。この場合、前記被取付パネルPの表面側には、ベース部材10に適合した長孔状の開口部Taを有するトリム部材Tが配置されている(図3参照)。また、被取付パネルPには、第1取付孔P1、第2取付孔P2がそれぞれ形成されている。図8に示す場合、これらの取付孔P1,P2は左右方向に一列に配置され、ベース部材10に対するスライダ40のスライド方向が左右方向となるように、フック装置1が横向きで被取付パネルPに固定されるようになっている。
そして、フック装置1のベース部材10を、トリム部材Tの開口部Taに挿入して、フランジ部14を開口部Ta周縁に係合させる。それと共に、ベース部材10裏側の抜け止めフック17を、被取付パネルPの第1取付孔P1に挿入してその裏側周縁に係合させ、その後、ベース部材10裏側から突出した挿入筒20を第2取付孔P2に挿入して、一対の弾性係止片22,22を第2取付孔P2の裏側周縁に係合させることにより(図4(a)参照)、被取付パネルPにフック装置1を取付けることができる。
以上のようにフックを有するロック装置1を、被取付パネルPに取付けることにより、被取付パネルPを覆うトリム部材Tの表面から複数のフックが突設されることとなり、それぞれのフック30,40にコンビニ袋や買い物袋などを引き掛けて使用することができる。
そして、このロック装置1においては、スライド可能なスライダ40をスライドさせて、隣接する固定フック30に当接させると、固定フック30の軸部31の内側面31a及び引掛け部32の内側面32aが、スライダ40の軸部51の側面54a及び引掛け部52の側面52aにぴったりと密接して、軸部31,51どうしが一体化して一つの大きな軸部になり(図3参照)、かつ、半円形状の引掛け部32,52どうしが整合して一体化し、軸方向から見てほぼ円形状をなすようになっている(図8参照)。
このように、2つのフック30,40が一体化されるので、強度を向上させた1つのフックとして利用することができ、重い袋Bでも問題なく引き掛けることができ、更に、使用していないフックが邪魔になることもなく、外観上の見栄えもよくなる。
また、このロック装置1では、スライダ40を隣接する固定フック30に当接させて、両引掛け部32,52どうしが整合したときに、両引掛け部32,52がほぼ円形状をなすように構成されているので、重い袋Bの持ち手B1などを引き掛ける際に、円形の引掛け部にスムーズに引っ掛けることができ、使い勝手を向上させることができると共に、見栄えも向上させることができる。
また、重いものを引き掛けることに関連して説明すると、このロック装置1では、固定フック30がベース部材10に一体的に形成されているので、この固定フック30の強度を向上させることができ、重いものでも十分に引き掛けることができると共に、部品点数を減らして構造を簡略化することができる。
同じく、このロック装置1では、ベース部材10の少なくとも二箇所に形成された固定手段の少なくとも一つは、ベース部材10の一端に形成され、被取付パネルPの第1取付孔P1の裏側周縁に係合してベース部材10を抜け止め保持する抜け止めフック17とされている。すなわち、抜け止めフック17が、被取付パネルPの第1取付孔P1に係合して、ベース部材10が抜け止め保持されているので、重いものでも、しっかりと安定して引き掛け支持することができる。また、抜け止めフック17が形成されたベース部材10の一端側に、固定フック30を配置すれば、よりしっかりと安定して引き掛け支持することができる。
ところで、持ち手を有するいわゆるコンビニ袋は、商品を取り出した後は、自動車内でゴミ袋として用いられることがある。ただし、フックが一つしかない場合には、袋の開口部を大きく広げることができず、ゴミを捨てるのに不便であった。そのため、袋の開口部を大きく広げておけることが望まれていた。
これに対して、このロック装置1によれば、図9に示すように、スライダ40を固定フック30から遠ざかるようにスライドさせて、隣接するフック30,40どうしの間隔を開けて配置し、袋Bの持ち手B1,B1を別々のフック30,40にそれぞれ引き掛けることによって、コンビニ袋等の袋Bの開口部を大きく広げて保持できるので、ゴミを入れ易く、かつ、揺れにくくなり、ゴミ袋として利用しやすくなり、利便性を向上させることができる。
図10には、ロック装置1をフックとして使用した場合の、他の使用例が示されている。すなわち、図10(a)に示すように、コンビニ袋などの袋Bが大きい場合には、袋Bの底部を自動車の床面Fに着けた状態で、持ち手B1をフックに引き掛けて使用することがある。この場合、持ち手B1が浮き上がってフックから外れてしまう虞れがある。しかし、このフック装置1では、少なくとも1つのフックがスライド可能であるので、隣接するフック30,40の間に持ち手B1の一側を挟むことにより、持ち手B1がフック30,40から外れることを確実に防止できる。
また、図10(b)には、ベース部材10に対するスライダ40のスライド方向が上下方向になるように、フック装置1が縦向きで被取付パネルPに固定された状態が示されている。この場合、スライダ40の高さを適宜変えることができるので、例えばコンビニ袋等の袋Bの底部が、ちょうどよく床に着くようにスライダ40の高さを調整することができる。
ところで、スライダ40の引掛け部52と、固定フック30の引掛け部32との整合構造は、図11に示す構造であってもよい。
すなわち、図11に示すように、固定フック30の引掛け部32の裏面側であって、その内側面32a側から一対の整合凹部32b,32bが形成されており、この固定フック30に隣接するスライダ40の引掛け部52の側面52aから、前記一対の整合凹部32b,32bに適合した形状をなす、一対の整合凸部52b,52bが、舌片状に突設されている。
そして、スライダ40を固定フック30側へスライドさせて、固定フック30とスライダ40とを当接させると、スライダ40側の整合凸部52b,52bが、固定フック30の整合凹部32b,32bに嵌合して、両引掛け部32,52どうしが凹凸整合するように構成されている。
上記構造によれば、固定フック30に袋Bの持ち手B1を引き掛けて、スライダ40を当接させて持ち手B1を挟み込んだとき、両引掛け部32,52どうしが凹凸整合するので、挟み込まれた持ち手B1が両引掛け部32,52の間から抜けにくくすることができる。
本発明のスライドロック装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 同ロック装置のスライダを示す分解斜視図である。 同ロック装置を被取付パネルに固定した状態を示す断面図である。 同ロック装置の固定手段を示しており、(a)は図3のIV−IV矢示線での断面図、(b)は(a)の状態から係合解除ピンを押し込んだ状態を示す断面図である。 同ロック装置のスライダのスライド構造を示しており、(a)は図3のV−V矢示線での断面図、(b)は(a)のA−A矢示線での断面図である。 同ロック装置のスライダのロック構造を示しており、(a)は図3のVI−VI矢示線での断面図、(b)は(a)のB−B矢示線での断面図である。 同ロック装置のスライダのロック解除状態を示す断面説明図である。 同ロック装置の一使用例を示す説明図である。 図8に示す状態からスライダをスライドさせた状態を示す説明図である。 同ロック装置をフックとして使用した場合の他の使用例を示しており、(a)は袋の持ち手を挟んだ場合の説明図、(b)はロック装置を縦向きに固定した状態の説明図である。 同ロック装置におけるスライダの引掛け部と固定フックの引掛け部との整合構造の他の例を示す要部拡大斜視図である。
符号の説明
1 スライドロック装置(ロック装置)
10 ベース部材
13 収容凹部
15 ガイド溝
16 ロック凹部
20 挿入筒
24 係合解除ピン
30 固定フック
40 スライダ
50 本体
51a ピン挿通孔
57 係合片
59a 斜面
60 ロック突起
60a テーパ部
62 ガイド突起
70 ピン部材
75 押圧部
75a 斜面

Claims (4)

  1. スライダと、該スライダを所定方向にスライド可能に保持する収容凹部を有するベース部材とを備え、
    前記ベース部材の収容凹部の内側面には、前記スライダのスライド方向に沿って設けられたガイド溝と、このガイド溝に沿って所定間隔で配置され、前記スライダのスライド移動を規制するロック凹部とが設けられており、
    前記スライダは、ピン挿通孔を有する本体と、該本体のピン挿通孔に挿入されるピン部材とを有し、
    前記本体は、前記収容凹部のガイド溝に挿入されてスライド可能に保持されるガイド突起と、前記収容凹部の内側面に対向する側面から、内側に撓み可能に突出され、前記ロック凹部に位置したときに該ロック凹部に係合する係合片とを有し、
    前記ピン部材は、前記ピン挿通孔を通して本体内に挿入され、前記係合片に当接して所定距離押し込まれたときに、同係合片を前記ロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませる押圧部を有しており、
    前記係合片は、その先端が、前記本体のピン挿通孔の入口方向に向けて該ピン挿通孔内に入り込んでおり、前記係合片の先端及び/又は前記ピン部材の押圧部が斜面をなしていて、前記ピン部材を所定距離押し込んだときに、前記ピン部材の押圧部が前記係合片の先端と前記斜面を介して当接し、前記係合片が内方に撓んで前記ロック凹部から抜け出すように構成されていることを特徴とするスライドロック装置。
  2. 前記ピン部材と前記本体との間には、前記ピン部材を前記本体のピン挿通孔に挿入した状態を保持するための抜け止め手段が設けられており、前記ピン部材が前記抜け止め手段によって保持されている状態で、前記ピン部材の押圧部が前記係合片に当接して、前記係合片を内方にやや撓ませた状態となるように構成されている請求項1記載のスライドロック装置。
  3. スライダと、該スライダを所定方向にスライド可能に保持する収容凹部を有するベース部材とを備え、
    前記ベース部材の収容凹部の内側面には、前記スライダのスライド方向に沿って設けられたガイド溝と、このガイド溝に沿って所定間隔で配置され、前記スライダのスライド移動を規制するロック凹部とが設けられており、
    前記スライダは、ピン挿通孔を有する本体と、該本体のピン挿通孔に挿入されるピン部材とを有し、
    前記本体は、前記収容凹部のガイド溝に挿入されてスライド可能に保持されるガイド突起と、前記収容凹部の内側面に対向する側面から、内側に撓み可能に突出され、前記ロック凹部に位置したときに該ロック凹部に係合する係合片とを有し、
    前記ピン部材は、前記ピン挿通孔を通して本体内に挿入され、前記係合片に当接して所定距離押し込まれたときに、同係合片を前記ロック凹部に係合しない程度に内方に撓ませる押圧部を有しており、
    前記ベース部材のロック凹部の内側面及び/又はそれに係合する前記係合片の外側面がテーパ部をなしており、前記ロック凹部と前記係合片とが前記テーパ部で係合するように構成されていることを特徴とするスライドロック装置。
  4. 前記ガイド突起は、前記係合片の両側に一対設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載のスライドロック装置。
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