JP5215030B2 - Structure - Google Patents
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Description
本発明は、山留壁の内側に沿って地下階等の地下部分が構築された構造物に関するものである。 The present invention relates to a structure in which an underground part such as an underground floor is constructed along the inside of a mountain retaining wall.
通常、地下階や深い基礎構造等の地下部分を有する構造物を建てる場合には、先ず掘削した上記地下部分の外周に沿って山留壁を構築することにより、周囲の地盤の崩落を防止した後に、当該山留壁の内側に上記地下部分を建築している。 Usually, when building a structure with an underground part such as an underground floor or deep foundation structure, the surrounding ground is prevented from collapsing by first constructing a retaining wall along the outer periphery of the excavated underground part. Later, the basement was built inside the mountain wall.
ところで、従来、上記山留壁は、上記構造物を構築した後は不要となるために、撤去されるか、あるいはそのまま埋設されていた。
そこで、このような山留壁の有効利用を図るべく、例えば下記特許文献1においては、上記山留壁を、新たに建築する構造物の支持杭の一部として利用する建物の地下部の構造が提案されている。
By the way, conventionally, since the mountain retaining wall is unnecessary after the construction of the structure, it has been removed or buried as it is.
Therefore, in order to effectively use such a mountain retaining wall, for example, in
図3は、下記特許文献1において開示されている建物の地下部の構造を示すもので、地中に埋設された複数の鋼材からなる地中壁体(土留壁)1と、この地中壁体1の地下空間2形成側に沿って複数配設され、下端3が地中壁体1の下端4より上方に位置する柱体5と、各柱体5の下端部3同士を連結する梁体6とを備え、梁体6と地中壁体1とを連結部7で連結することにより、柱体5にかかる鉛直荷重を梁体6の設置位置より下方の地中壁体1に伝達するようにしたものである。
FIG. 3 shows the structure of the underground part of a building disclosed in
上記構成からなる建物の地下部の構造によれば、柱体5にかかる鉛直荷重を、連結部7を介して梁体6の設置位置より下方の地中壁体1に伝達することができ、かつ土圧・水圧を梁体6の設置位置より上方の地中壁体1で受けることができるために、地中壁体1を従来の土留壁として使用するとともに支持杭としても有効に使用でき、よって従来に比べ支持杭の数を減らすことができて、建設コストを低減することができるという利点が得られる。
しかしながら、上記従来の建物の地下部の構造においては、地中壁体1の内側に構造物が構築されている。このため、特に狭小な土地に建設される構造物に適用した場合に、当該構造物が敷地境界から敷地内側に入った位置に構築されることになり、この結果、上部構造の内部空間の有効幅が土地の有効幅に対して小さくなるために、空間確保が不十分になってしまうという問題点がある。
However, in the structure of the underground part of the conventional building, a structure is built inside the
そこで、上記山留壁の直上に地上階の柱や壁を構築することにより、当該山留壁を構造物の本設の杭として兼用させる構造も提案されている。
ところが、この場合には、上記山留壁に本設杭として要求される支持力を確保するために、その材料の選択や管理、施工精度、支持地盤への到達確認や杭の載荷試験といった上記支持力の確認のための様々な検討・試算・試験等行う必要があり、この結果コストも嵩むとともに、工期の長期化も招いてしまうという問題点がある。
Therefore, a structure has also been proposed in which a pillar or wall on the ground floor is constructed immediately above the mountain retaining wall so that the mountain retaining wall can also be used as a main pile of the structure.
However, in this case, in order to secure the supporting force required as a permanent pile on the mountain retaining wall, the material selection and management, construction accuracy, confirmation of arrival at the supporting ground and pile loading test, etc. It is necessary to perform various studies, trial calculations, tests, and the like for confirming the bearing capacity. As a result, there are problems that the cost increases and the construction period is prolonged.
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、狭小な土地に地下部分を有する構造物を建てる場合にも、建築コストの高騰化等を招くことなく、地上部分に極力大きな内部空間を確保することができる構造物を提供することを課題とするものである。 The present invention has been made in view of such circumstances, and even when a structure having an underground part is built on a narrow land, a large internal space is secured on the ground part as much as possible without causing an increase in construction costs. It is an object of the present invention to provide a structure that can be used.
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、地盤に打ち込まれた山留芯材を有する山留壁と、この山留壁の内側に構築された地下部分と、この地下部分の上部に建設された地上部分とを有する構造物において、上記地上部分の鉛直荷重支持部材が、上記山留芯材の直上に構築されるとともに、上記地下部分の柱が、せん断伝達材が突設された上記山留芯材の表面に沿ってコンクリートが打設されることにより上記山留芯材に一体的に接合され、かつ上記地下部分の上記柱の上部が上記山留壁の上端部分を包み込むことにより、上記地上部分の鉛直荷重が上記山留芯材を介して上記地下部分の上記柱から当該構造物の基礎に伝達されることを特徴とするものである。ここで、上記鉛直支持部材とは、柱や壁等の構造物の鉛直荷重を支持する部材の総称である。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
請求項1に記載の発明によれば、地上部分の鉛直荷重支持部材を山留芯材の直上に構築しているために、狭小な土地に建設する際にも、敷地境界に近接した位置まで上記地上部分を構築することができる。このため、上記地上部分の内部空間に、土地の有効幅とほぼ等しい有効幅を確保することが可能になる。 According to the first aspect of the present invention, since the vertical load supporting member of the ground part is constructed immediately above the mountain retaining core material, even when building on a narrow land, up to a position close to the site boundary. The above ground part can be constructed. For this reason, it becomes possible to ensure an effective width substantially equal to the effective width of the land in the internal space of the ground portion.
また、山留芯材に地下部分の柱を一体的に接合し、かつ上記地下部分の柱の上部が上記山留壁の上端部分を包み込んでいるために、上記地上部分の鉛直荷重を、山留芯材を介して地下部分の柱に伝達して構造物の基礎から地盤に伝えることができる。すなわち、上記山留壁を、本設の杭ではなく地上部分の鉛直荷重を地下部分に伝達する部材として利用しているために、当該山留壁に、本設杭として要求される支持力までを考慮する必要がなく、よって建設コストが嵩んだり、あるいは工期が長くなったりする等の弊害を招くことがない。 In addition, since the pillar of the underground part is integrally joined to the mountain core, and the upper part of the pillar of the underground part wraps the upper end part of the mountain wall, the vertical load of the ground part is It can be transmitted from the foundation of the structure to the ground by transmitting to the pillar in the underground part via the core material. That is, since the above-mentioned mountain retaining wall is used as a member that transmits the vertical load of the ground part to the underground part instead of the main pile, up to the supporting force required as the permanent pile on the mountain retaining wall. Therefore, there is no possibility that the construction cost increases or the construction period becomes long.
加えて、上記山留芯材と地下部分の柱とを一体的に接合し、かつ上記地下部分の柱の上部が上記山留壁の上端部分を包み込んでいる結果、地震時に、上記山留芯材の引き抜き抵抗が直接構造物の地下部分から地上部分へと伝達されるために、上記地上部分が塔状の建物の場合においても、上記構造によって転倒モーメントを充分に処理することができる。 In addition, by integrally joining the pillar of the mountain Tomeshin material and underground parts, and result top of pillars of the underground portion is wrapped with the top end portion of the mountain Tomekabe, during an earthquake, the mountain Tomeshin Since the pulling resistance of the material is directly transmitted from the underground part of the structure to the ground part, even when the ground part is a tower-like building, the structure can sufficiently handle the overturning moment.
ここで、上記地下部分の柱が、せん断伝達材が突設された上記山留芯材にコンクリートが打設されることにより構築されているために、上記せん断伝達材によって両者の付着力を高めて、山留芯材から作用する鉛直荷重を確実に地下部分の柱へと伝達させることができる。 Here, the pillars of the upper Symbol underground part, to the concrete to the mountain Tomeshin material shear transfer member is projected is constructed by being pouring, the adhesion of both by the shear transfer member The vertical load acting from the mountain core can be reliably transmitted to the underground column .
図1および図2は、本発明に係る構造物を、狭小な土地に建設された地下階を有する建物に適用した一実施形態を示すものである。
これらの図において、符号10が山留壁である。この山留壁10は、H形鋼等の芯材(山留芯材)を建物(構造物)11の地下部分の外側に沿って連続的に地中に打ち込むとともに、上記芯材の間および周囲をソイルセメント等によって充填および被覆したものであり、建物11の建設時においては、隣接地の地盤12の崩落を防止するためのものである。
1 and 2 show an embodiment in which a structure according to the present invention is applied to a building having an underground floor constructed on a narrow land.
In these drawings,
そして、この建物11は、地下階(地下部分)13と地上階(地上部分)14とを有しており、地上階14は、その外周に配置された柱15または壁(鉛直荷重支持部材)が、山留壁10の芯材の直上に位置するように構築されている。
And this
また、地下階13の柱16は、山留壁10の芯材に一体化され、かつ地下階13の柱16の上部が山留壁10の上端部分を包み込んでいる。ここで、芯材の表面には、多数本のスタッド(せん断伝達材)17が突設されており、上記柱16は、これら多数本のスタッド17が植設された芯材の表面に沿ってコンクリートが打設されることにより構築されている。
The pillars 1-6
以上の構成からなる地下階13を有する建物11によれば、地上階14の柱15または壁を山留壁10の芯材の直上に構築しているために、狭小な土地に建設する際にも、図中点線で示す敷地境界Lに近接した位置まで地上階14を構築することができる。このため、地上階14の内部空間に、土地の有効幅B0とほぼ等しい有効幅B1を確保することができる。
According to the
また、山留壁10の芯材に、スタッド17を介して地下階13の柱16を一体的に接合し、かつ地下階13の柱16の上部が山留壁10の上端部分を包み込んでいるために、図2に白抜きの矢印で示すように、柱15または壁から伝わる地上階14の鉛直荷重を、山留壁10の芯材を介して地下階13の柱16に伝達して、最終的に建物11の基礎から地盤へと伝えることができる。
Further, the core material YamaTomekabe 10, integrally joining the
この結果、山留壁10を、本設の杭ではなく地上階14の鉛直荷重を地下階13に伝達する部材として利用しているために、山留壁を本設杭として用いる場合と比較して、山留壁10に対して本設杭としての支持力を考慮する必要がなく、よって建設コストが嵩んだり、あるいは工期が長くなったりする等の弊害を招くことがない。
As a result, since the
また、特に地下階の柱16が、スタッド17が突設された芯材の表面に沿ってコンクリートが打設されることにより構築されているために、上記スタッド17によって上記芯材と柱16との付着力が高められ、よって上記芯材から作用する鉛直荷重を確実に地下階13の柱16へと伝達させることができる。
In particular, the
なお、上記実施の形態においては、山留壁10の芯材を建物11の地下部分の外側に沿って連続的に地中に打ち込んだ場合について説明したが、地下部分が複雑に入組んでいたり、部分的にドライエリアがあったりするような場合は、地下部分と山留め壁の形状が必ずしも一致しないため、上記芯材は、建物11の地下部分の平面形状と相似形になるように打ち込まれない場合もある。
In the above embodiment, the case where the core material of the
また、上記実施形態では、本発明に係る構造物を、地下階13を有する建物11に適用した場合についてのみ説明したが、これに限定されるものではなく、地下部分を有する各種形態の構造物、例えば地下部分に深い基礎構造を有し、当該基礎構造上に地上部分となる塔状の上部構造が構築された構造物等にも同様に適用することができる。
Moreover, although the said embodiment demonstrated only the case where the structure which concerns on this invention was applied to the
10 山留壁
11 建物(構造物)
13 地下階(地下部分)
14 地上階(地上部分)
15 地上階の柱(鉛直荷重支持部材)
16 地下階の柱
17 スタッド(せん断伝達材)
10 Yamato
13 Basement (basement)
14 Ground floor (ground part)
15 Ground Floor Pillar (Vertical Load Support Member)
16
Claims (1)
上記地上部分の鉛直荷重支持部材が、上記山留芯材の直上に構築されるとともに、上記地下部分の柱が、せん断伝達材が突設された上記山留芯材の表面に沿ってコンクリートが打設されることにより上記山留芯材に一体的に接合され、かつ上記地下部分の上記柱の上部が上記山留壁の上端部分を包み込むことにより、上記地上部分の鉛直荷重が上記山留芯材を介して上記地下部分の上記柱から当該構造物の基礎に伝達されることを特徴とする構造物。 In a structure having a mountain retaining wall with a mountain retaining core driven into the ground, an underground part built inside the mountain retaining wall, and a ground part constructed above the underground part,
The vertical load supporting member of the ground part is constructed immediately above the pile core material, and the pillar of the underground part is made of concrete along the surface of the pile core material on which a shear transmission material is projected. As a result, the vertical load of the ground part is increased by the upper part of the pillar of the underground part wrapping the upper end part of the retaining wall. A structure that is transmitted from the pillar in the underground portion to the foundation of the structure through a core material.
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