JP5211804B2 - 通信装置、データ提供システム及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
SNMPv3の下では、第2通信装置が第1通信装置にデータを提供する場合、ユニークなエンジンIDが用いられる。第1通信装置が第2通信装置からデータの提供を受ける場合、第1通信装置は、第2通信装置にエンジンIDをリクエストする。第2通信装置は、第1通信装置からのリクエストに応じて自身のエンジンIDを第1通信装置に送信する。エンジンIDを受信した第1通信装置は、受信したエンジンIDを含むデータリクエストを第2通信装置に送信する。データリクエストを受信した第2通信装置は、データリクエストに含まれるエンジンIDが自身のエンジンIDに一致することを条件として、データリクエストに含まれる識別子に対応する種類のデータを第1通信装置に送信する。第1通信装置は、第2通信装置からデータの提供を受けることができる。SNMPv3では、第2通信装置に設定されているエンジンIDを認証に利用することができる。エンジンIDを含んでいないデータリクエストを受信しても、そのデータリクエストに応じてデータを提供しない。このために、SNMPv3を利用するデータ提供システムでは、データ通信のセキュリティが高い。
本明細書で開示される他の技術は、SNMPを利用して別の通信装置にデータを提供することが可能である通信装置である。この通信装置は、識別子記憶手段と個別識別情報リクエスト受信手段と個別識別情報送信手段とデータリクエスト受信手段とデータ送信手段を備える。識別子記憶手段は、別の通信装置に提供することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶する。例えば、識別子記憶手段は、MIBで管理されるデータのそれぞれについて、MIBで定義される識別子を記憶してもよい。個別識別情報リクエスト受信手段は、個別識別情報リクエストを受信する。個別識別情報送信手段は、個別識別情報リクエスト受信手段によって受信された個別識別情報リクエストに応じて、複数種類のデータのうちの少なくとも1つの所定種類のデータが付加されている個別識別情報を含むレスポンスを送信する。所定種類のデータは、自身のステータス情報であってもよいし、それ以外の種類のデータであってもよい。データリクエスト受信手段は、個別識別情報と識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを受信する。データ送信手段は、データリクエスト受信手段によって受信されたデータリクエストに含まれる個別識別情報と個別識別情報送信手段によって送信された個別識別情報とに基づいた認証を条件として、データリクエストに含まれる識別子に対応する種類のデータを含むレスポンスを送信する。
本明細書で開示される他のデータ提供システムは、第1通信装置と第2通信装置を備える。第1通信装置は、第1識別子記憶手段と個別識別情報リクエスト送信手段と個別識別情報受信手段と第1データ利用手段とデータリクエスト送信手段とデータ受信手段と第2データ利用手段を有する。第1識別子記憶手段は、第2通信装置から取得することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶する。個別識別情報リクエスト送信手段は、個別識別情報リクエストを第2通信装置に送信する。個別識別情報受信手段は、個別識別情報リクエスト送信手段によって送信された個別識別情報リクエストに応じて第2通信装置から送信された所定種類のデータが付加された個別識別情報を受信する。第1データ利用手段は、個別識別情報受信手段によって受信された所定種類のデータを利用する。データリクエスト送信手段は、個別識別情報受信手段によって受信された個別識別情報と第1識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを第2通信装置に送信する。データ受信手段は、データリクエスト送信手段によって送信されたデータリクエストに応じて第2通信装置から送信されたデータを受信する。第2データ利用手段は、データ受信手段によって受信されたデータを利用する。なお、「データを利用する」という用語は、最も広義に解釈されるべきものであり、データを出力(表示、印刷、別のデバイスに送信)すること、データを加工すること、データに基づいて計算すること等を含む概念である。
SNMPを利用して別の通信装置から取得することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶している識別子記憶手段を有する通信装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理を実行させるコンピュータプログラムも有用である。
(1)個別識別情報リクエストを別の通信装置に送信する個別識別情報リクエスト送信処理。
(2)個別識別情報リクエスト送信処理で送信された個別識別情報リクエストに応じて別の通信装置から送信された所定種類のデータが付加された個別識別情報を受信する個別識別情報受信処理。
(3)個別識別情報受信処理で受信されたデータを利用する第1データ利用処理。
(4)個別識別情報受信処理で受信された個別識別情報と識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを別の通信装置に送信するデータリクエスト送信処理。
(5)データリクエスト送信処理で送信されたデータリクエストに応じて別の通信装置から送信されたデータを受信するデータ受信処理。
(6)データ受信処理で受信されたデータを利用する第2データ利用処理。
(形態1)第2通信装置の個別識別情報送信手段は、予め決められた情報を書き込む第1オクテット群と、他の情報を書き込むことが可能である第2オクテット群とを有するエンジンIDを送信してもよい。
(形態2)所定種類のデータは、予め決められた複数の項目の集合であってもよい。
(形態3)第1通信装置は、予め決められた複数の項目のそれぞれについて、当該項目に対応するビット番号を記憶する第1ビット番号記憶手段を有していてもよい。第2通信装置は、前記した複数の項目のそれぞれについて、当該項目に対応するビット番号を記憶する第2ビット番号記憶手段を有していてもよい。第2通信装置は、第2ビット番号記憶手段の記憶内容に基づいて、各項目に対応する情報を、当該項目に対応するビット番号に書き込んでもよい。これにより、第2通信装置は、個別識別情報を作成することができる。第1通信装置は、第1ビット番号記憶手段の記憶内容に基づいて、個別識別情報の各ビットから各項目の情報を特定することができる。
管理サーバ12の構成について説明する。図2は、管理サーバ12の構成を示す。管理サーバ12は、操作部22と表示部24とネットワークインターフェイス26と制御部28と記憶部30を有する。操作部22は、複数のキーを有する。ユーザは、操作部22を操作することによって、様々な情報を管理サーバ12に入力することができる。表示部24は、様々な情報を表示することができる。ネットワークインターフェイス26は、LAN回線20に接続されている。LAN回線20は、プリンタ14,16に接続されている。管理サーバ12は、ネットワークインターフェイス26とLAN回線20を介して、プリンタ14,16と通信することができる。制御部28は、記憶部30に記憶されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。制御部28が実行する処理の内容については、後で詳しく説明する。
また、記憶部30は、MIB32を記憶している。MIB32は、RFC(Request for Comment)1156で定義されたMIB−1を利用してもよく、RFC1213で定義されたMIB−2を利用してもよい。また、ベンダ等が独自に定義したプライベートMIBを利用してもよい。本実施例では、MIB32の識別子を単に「X」や「X.X」等として説明する。図3に示すように、MIB32は、情報の種類36に対応する識別子34が予め決められている。MIB32では、情報の種類36が階層に分かれている。例えば、管理サーバ12がプリンタ14から情報を取得する場合、管理サーバ12は、情報のリクエストに識別子を付加してプリンタ14に送信する。プリンタ14は、情報のリクエストに付加されている識別子に対応する種類の情報を管理サーバ12に送信する。例えば、情報のリクエストに識別子「X」が付加されている場合、プリンタ14は、識別子「X.X.X」、「X.Y.X」等、識別子「X」より下の階層で特定される情報を全て管理サーバ12に送信する。
続いて、プリンタ14の構成について説明する。プリンタ16は、プリンタ14と同様の構成を有している。このために、プリンタ16の詳しい説明は省略する。図5は、プリンタ14の構成を示す。プリンタ14は、操作部52と表示部54とネットワークインターフェイス56と制御部58と印刷部60とカートリッジ62と給紙部64と各種センサ66と記憶部70等を有する。操作部52は、複数のキーを有する。ユーザは、操作部52を操作することによって、様々な情報をプリンタ14に入力することができる。表示部54は、様々な情報を表示することができる。ネットワークインターフェイス56は、LAN回線20に接続されている。ネットワークインターフェイス56は、プリンタ14が管理サーバ12と通信するためのインターフェイスである。制御部58は、記憶部70のプログラム記憶領域72に記憶されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。制御部58が実行する処理の内容については、後で詳しく説明する。各種センサ66は、例えば、カートリッジ62のトナー残量や給紙部64の用紙残量等を検出する。印刷部60は、カートリッジ62を利用して、給紙部64から給紙された用紙に印刷を行う。
管理サーバ12の制御部28が実行する管理データ取得処理の内容について説明する。図7は、管理サーバ12の管理データ取得処理のフローチャートを示す。制御部28は、プリンタ14にエンジンID78のリクエストを送信する(S12)。制御部28は、エンジンID78を受信する(S14)。制御部28は、S12のリクエストをプリンタ14に送信してから所定の時間が経過しても、エンジンID78を受信しなかった場合、処理を終了してもよい。制御部28は、エンジンID78の第6オクテットのどのビット番号が「1」となっているかを特定する。制御部28は、特定したビット番号に対応するステータス情報をステータス情報データベース38から特定する(S16)。例えば、第6オクテットの第0ビットが「1」の場合、制御部28は、ステータス情報データベース38から「用紙残量少」を特定し、第5ビットが「1」の場合、制御部28は、ステータス情報データベース38から「用紙づまり」を特定する。制御部28は、特定した情報を表示部24に表示させる(S18)。
制御部28は、S14で受信したエンジンID78とS24で受信した時刻同期情報「AAA」とS26で特定した識別子34を含むリクエストをプリンタ14に送信する(S28)。制御部28は、S14で受信したエンジンID78を利用して、エンジンID78と時刻同期情報「AAA」と識別子34を含むリクエストを要約化して第1値を生成もよい。この場合、制御部28は、生成した第1値が付加されたリクエストをプリンタ14に送信してもよい。制御部28は、プリンタ14から情報を受信する(S30)と、受信した情報を表示部24に表示して(S32)、処理を終了する。
次に、プリンタ14の制御部58が実行する管理情報送信処理の内容について説明する。図8は、プリンタ14の管理情報送信処理のフローチャートを示す。制御部58は、管理サーバ12からの受信を監視している。制御部58は、管理サーバ12からエンジンID78のリクエストを受信する(S40でYES)と、エンジンIDを生成する(S42)。制御部58がエンジンIDを生成する方法を説明する。制御部58は、管理情報データベース80に記憶されている情報の中から、ステータス情報データベース38のステータス情報に該当する情報があるか否かを確認する。例えば、管理情報データベース80に、トナー残量が少ないことを示す情報が記憶されている場合、制御部58は、第6オクテットの第2ビットに「1」を書き込む。また、管理情報データベース80に、トナー残量が少ないことを示す情報と、用紙が詰まっていることを示す情報が記憶されている場合、制御部58は、第6オクテットの第2ビットと第5ビットに「1」を書き込む。制御部58は、生成したエンジンID78を、通信用情報記憶領域74に記憶させる(S44)。制御部58は、生成したエンジンID78を含むレスポンスを管理サーバ12に送信して(S46)、管理サーバ12からの受信を監視する。
上記では、プリンタ14が管理サーバ12に情報を提供する場合について説明した。プリンタ16が管理サーバ12に情報を提供する場合については、プリンタ16がプリンタ14と同様の処理を実行することによって行われる。
上記した実施例では、エンジンID78に含まれる情報は、ステータス情報である。しかしながら、エンジンID78に含まれる情報は、例えば、機種名やベンダ名等の情報であってもよい。この場合、プリンタ14は、エンジンID78の第6オクテットから第32オクテットに機種名やベンダ名等の情報を入力してもよい。また、上記した実施例では、エンジンID78に含まれる情報は、予め決められている。しかしながら、エンジンID78に含まれる情報は、管理サーバ12から送信されるエンジンID78のリクエストで指定してもよい。管理サーバ12は、エンジンID78のリクエストに情報の種類を特定する識別子34を含めてもよい。この場合、プリンタ14は、リクエストに含まれる識別子34で特定される情報をエンジンID78に付加してもよい。プリンタ14は、エンジンID78の第6オクテットから第32オクテットに指定された情報を入力してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:管理サーバ
14,16:プリンタ
32:MIB
38:ステータス情報データベース
78:エンジンID
80:管理情報データベース
Claims (4)
- SNMPを利用して別の通信装置にデータを提供することが可能である通信装置であり、
別の通信装置に提供することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶する識別子記憶手段であって、複数種類のデータは、通信装置のステータス情報を含む、識別子記憶手段と、
認証に用いられる個別識別情報を送信させるための個別識別情報リクエストを受信する個別識別情報リクエスト受信手段と、
個別識別情報リクエスト受信手段によって受信された前記個別識別情報リクエストに応じて、前記複数種類のデータのうちの通信装置のステータス情報が付加されている個別識別情報を含むレスポンスを送信する個別識別情報送信手段と、
個別識別情報と識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを受信するデータリクエスト受信手段と、
データリクエスト受信手段によって受信された前記データリクエストに含まれる個別識別情報と個別識別情報送信手段によって送信された前記個別識別情報とに基づいた認証を条件として、前記データリクエストに含まれる識別子に対応する種類のデータを含むレスポンスを送信するデータ送信手段、
を備える通信装置。 - 少なくともSNMPv3を利用して前記別の通信装置にデータを提供することが可能であり、
前記個別識別情報は、エンジンIDであり、
エンジンIDは、予め決められた情報を書き込む第1部分と、他の情報を書き込むことが可能である第2部分とを有しており、
個別識別情報送信手段は、通信装置のステータス情報を前記第2部分に書き込むことによって前記エンジンIDを生成し、生成された前記エンジンIDを前記別の通信装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 第1通信装置と、SNMPを利用して第1通信装置にデータを提供することが可能である第2通信装置とを備えるデータ提供システムであり、
第1通信装置は、
第2通信装置から取得することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶する第1識別子記憶手段であって、複数種類のデータは、第2通信装置のステータス情報を含む、第1識別子記憶手段と、
認証に用いられる個別識別情報を送信させるための個別識別情報リクエストを第2通信装置に送信する個別識別情報リクエスト送信手段と、
個別識別情報リクエスト送信手段によって送信された前記個別識別情報リクエストに応じて第2通信装置から送信された第2通信装置のステータス情報が付加された個別識別情報を受信する個別識別情報受信手段と、
個別識別情報受信手段によって受信された第2通信装置のステータス情報を利用する第1データ利用手段と、
個別識別情報受信手段によって受信された前記個別識別情報と第1識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを第2通信装置に送信するデータリクエスト送信手段と、
データリクエスト送信手段によって送信された前記データリクエストに応じて第2通信装置から送信されたデータを受信するデータ受信手段と、
データ受信手段によって受信された前記データを利用する第2データ利用手段と
を有し、
第2通信装置は、
第1通信装置に提供することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶する第2識別子記憶手段であって、複数種類のデータは、第2通信装置のステータス情報を含む、第2識別子記憶手段と、
第1通信装置から送信された前記個別識別情報リクエストを受信する個別識別情報リクエスト受信手段と、
個別識別情報リクエスト受信手段によって受信された前記個別識別情報リクエストに応じて、前記複数種類のデータのうちの第2通信装置のステータス情報が付加されている個別識別情報を第1通信装置に送信する個別識別情報送信手段と、
第1通信装置から送信された前記データリクエストを受信するデータリクエスト受信手段と、
データリクエスト受信手段によって受信された前記データリクエストに含まれる個別識別情報と個別識別情報送信手段によって送信された前記個別識別情報とに基づいた認証を条件として、前記データリクエストに含まれる前記識別子に対応する種類のデータを第1通信装置に送信するデータ送信手段、
を有する
データ提供システム。 - SNMPを利用して別の通信装置から取得することが可能な複数種類のデータのそれぞれについて、当該種類のデータに対応する識別子を記憶している識別子記憶手段であって、複数種類のデータは、別の通信装置のステータス情報を含む、識別子記憶手段を有する通信装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
認証に用いられる個別識別情報を送信させるための個別識別情報リクエストを別の通信装置に送信する個別識別情報リクエスト送信処理と、
個別識別情報リクエスト送信処理で送信された前記個別識別情報リクエストに応じて前記別の通信装置から送信された別の通信装置のステータス情報が付加された個別識別情報を受信する個別識別情報受信処理と、
個別識別情報受信処理で受信された別の通信装置のステータス情報を利用する第1データ利用処理と、
個別識別情報受信処理で受信された前記個別識別情報と識別子記憶手段に記憶されている少なくとも1つの識別子とを含むデータリクエストを前記別の通信装置に送信するデータリクエスト送信処理と、
データリクエスト送信処理で送信された前記データリクエストに応じて前記別の通信装置から送信されたデータを受信するデータ受信処理と、
データ受信処理で受信された前記データを利用する第2データ利用処理、
を実行させるコンピュータプログラム。
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JP2008091530A JP5211804B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 通信装置、データ提供システム及びコンピュータプログラム |
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