JP5210448B1 - 負荷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源との電気的な接続手段(ケーブル等)のインダクタンス成分に起因する負荷電流の制御の不安定性を低減しつつ、電源に流れる負荷電流を正確にモニターできる負荷装置を提供する。
【解決手段】入力端子TP1,TP2の間にCR回路10を接続したことによって、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分に起因した共振等による高い周波数の電流がトランジスタQ1に流れ難くなるため、電流制御部30の負帰還制御が不安定になることを防止できる。また、トランジスタQ1の電流Id1をシャント抵抗Rs1において検出し、CR回路10の電流Id2をシャント抵抗Rs2において検出し、これらの検出信号を合成することによって負荷電流Idの検出信号V2が生成されるため、過渡的に変化する負荷電流Idの波形を正しく観測することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置に関するものである。
電源装置やバッテリー装置などの研究開発や製造検査においては、負荷のインピーダンスを様々に設定して装置の性能を試験するいわゆる負荷試験が欠かせない。この負荷試験では、一般に、トランジスタを用いて負荷インピーダンスを電子的に調節できるように構成された電子負荷装置が広く利用されている(特許文献1〜7参照)。
特許3470296号公報明細書 特許3477619号公報明細書 特許4146442号公報明細書 特許4653857号公報明細書 特許4912263号公報明細書 特許4912285号公報明細書 特許5057599号公報明細書
一般に電子負荷装置は、負荷を構成するトランジスタ(負荷トランジスタ)の電流を検出して、この電流検出値と電流指令値との差が小さくなるようにトランジスタのインピーダンスを調節する制御、すなわち負帰還制御を行う。負荷トランジスタは、主にケーブルを介して外部の電源と電気的に接続されるが、このケーブルは高い周波数において伝送線路としての性質を有する。また、負荷トランジスタ自身にも、負帰還制御の周波特性に影響を与える寄生的な容量成分が存在する。そのため、ケーブルが長くなると、ケーブルのインダクタンス成分と負荷トランジスタの容量成分による共振などの影響を受けて負帰還制御が不安定になり、負荷電流の過渡応答の波形にオーバーシュートや発振が生じ易くなる。
電子負荷装置の外側には、ユーザの都合に応じて任意の長さや太さのケーブルが接続され得る。使用条件としてケーブルの長さや太さを規定しても良いが、ユーザの利便性を考慮した場合、そのような条件を課さなくても負帰還制御の不安定性が生じ難くなるように、電子負荷装置の内側において措置を講じることが望ましい。
ケーブルの影響を低減する1つの方法として、ケーブルが接続される電子負荷装置の入力端子間にキャパシタと抵抗の直列回路(CR回路)を設ける方法が考えられる。CR回路は、高い周波数においてインピーダンスが小さくなるため、ケーブルのインダクタンス成分に起因する共振等で生じた高い周波数の電流は、負荷トランジスタをバイパスしてCR回路に流れる。これにより、ケーブルのインダクタンス成分による共振が負帰還制御の周波特性に影響を与え難くなるため、負荷電流の制御の安定性が向上する。
しかしながら、電子負荷装置の入力端子間にCR回路を設けた場合、高い周波数の電流は負荷トランジスタをバイパスしてCR回路に流れ易くなる。そうすると、高い周波数成分が多く含まれた過渡応答の場合(例えば電流指令値を急変させた場合)、電源に流れる実際の負荷電流と、電子負荷装置内部の負荷トランジスタに流れる電流との誤差が大きくなる。
通常の電子負荷装置では、上述したように負荷トランジスタの電流を電流指令値に近づくように負帰還制御しているため、CR回路に流れる電流が大きくなると、電流指令値と実際の負荷電流との誤差が大きくなってしまう。CR回路の電流による誤差を生じないようにするには、電子負荷装置の入力端子に流れる実際の負荷電流を直接検出して、これを電流指令値に近づくように制御しなくてはならない。しかしながら、そのような制御を行うと、ケーブルのインダクタンス成分による位相の遅れや共振現象の影響を受けて、負帰還系が非常に不安定となる。この場合、負帰還系を安定にするためには帰還ループゲインの帯域を大幅に落とさざるを得ず、電子負荷装置として実用的な応答速度を達成できなくなる。従って、電流指令値に対する実際の負荷電流の誤差を抑えるという観点では、CR回路に流れる電流をなるべく小さくした方が好ましいが、負荷電流の制御の安定性を保つという観点では、CR回路に流れる電流をある程度許容しなければならない。
このように、電子負荷装置の入力端子間にCR回路を設けると、実際の負荷電流と電流指令値との誤差が生じることから、特に負荷電流を高速に変化させる場合には、実際の負荷電流の波形をオシロスコープ等で確認して、誤差の大きさが問題ないか否かを確認することが必要となる。また、CR回路は、ケーブルのインダクタンス成分と共振回路を形成するため、その共振現象によるオーバーシュートや振動が生じているか否かを確認するためにも、電流波形のモニターは必要となる。
従来の電子負荷装置には、負荷電流の過渡応答の波形をオシロスコープ等で簡易的にモニターできるようにするため、負荷トランジスタに流れる電流をシャント抵抗等で検出する電流モニター回路を備えているものがある。しかしながら、入力端子間にCR回路を設けた場合、上述した電流の誤差が存在するため、負荷トランジスタの電流のみを検出する従来の電流モニター回路を用いて過渡応答の波形を観測すると、観測される波形が実際の波形と異なってしまうという問題がある。
そこで、電源と電子負荷装置を接続する負荷ケーブルに絶縁型の電流プローブを取り付けて、負荷電流を直接検出する方法もあるが、この方法では電流プローブが別途必要になるため、電子負荷装置内の電流モニター回路を用いる場合に比べてコストが高くなるという問題がある。
また、電流プローブの替わりに電流検出用のシャント抵抗を負荷ケーブルの途中に挿入して、その電圧降下をオシロスコープ等で観測する方法もある。この方法は、電流プローブを用いる方法に比べてコストを抑えることができるが、複数台の電子負荷装置の入力を並列に接続して使用する際(並列運転の場合)に問題が生じる。すなわち、各電子負荷装置の入力端子がシャント抵抗によって分離されてしまい、電子負荷装置のグランド電位を共通化できなくなる。グランド電位が異なると、1台をマスター装置、他をスレーブ装置として、マスター装置の制御信号をスレーブ装置に分配する簡易な制御方法が利用できなくなり、それぞれの電子負荷装置にグランド電位が異なる制御信号を供給しなくてはならなくなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、電源との電気的な接続手段(ケーブル等)のインダクタンス成分に起因する負荷電流の制御の不安定性を低減しつつ、電源に流れる負荷電流を正確にモニターできる負荷装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る負荷装置は、電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置であって、前記電源の一対の出力端子と電気的に接続可能な一対の入力端子と、前記一対の入力端子の間に接続された少なくとも1つのキャパシタ、及び、前記キャパシタに流れる交流電流の経路に設けられた少なくとも1つの抵抗を含むCR回路と、前記一対の入力端子の間に接続され、インピーダンスの調節が可能な半導体素子と、前記半導体素子に流れる電流を検出する第1電流検出部と、前記CR回路に流れる電流を検出する第2電流検出部と、前記第1電流検出部の検出信号及び前記第2電流検出部の検出信号に基づいて、前記負荷電流の検出信号を生成する検出信号生成部とを有する。
本発明の第2の観点に係る負荷装置は、前記一対の入力端子と、前記CR回路と、前記半導体素子とを有し、前記CR回路は、前記キャパシタに基づく静電容量成分及び前記抵抗に基づく抵抗成分の少なくとも一方を、入力される制御信号に応じて可変する。
本発明によれば、電源に接続される一対の入力端子の間にCR回路を設けることによって、電源との接続手段(ケーブル等)のインダクタンス成分に起因した負荷電流の制御の不安定性を低減できる。また、一対の入力端子の間に接続された半導体素子に流れる電流の検出信号と、CR回路に流れる電流の検出信号とに基づいて負荷電流の検出信号を生成することにより、電源に流れる負荷電流を正確にモニターできる。
第1の実施形態に係る負荷装置の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る負荷装置におけるCR回路の構成の一例を示す図である。 CR回路の他の一例を示す第1の図である。 CR回路の他の一例を示す第2の図である。 CR回路の他の一例を示す第3の図である。 本発明の他の実施形態に係る負荷装置の構成例を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る負荷装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す負荷装置は、一対の入力端子TP1,TP2と、トランジスタQ1と、シャント抵抗Rs1,Rs2と、CR回路10と、電流検出信号生成部20と、電流制御部30とを有する。
一対の入力端子TP1,TP2は、本発明における一対の入力端子の一例である。
トランジスタQ1は、本発明における半導体素子の一例である。
シャント抵抗Rs1は、本発明における第1シャント抵抗の一例である。
シャント抵抗Rs2は、本発明における第2シャント抵抗の一例である。
CR回路10は、本発明におけるCR回路の一例である。
電流検出信号生成部20は、本発明における検出信号生成部の一例である。
一対の入力端子TP1,TP2は、負荷ケーブルLN1,LN2を介して電源装置5の一対の出力端子に接続される。図1の例において、入力端子TP2は、負荷装置の基準電位(グランド)に接続される。
CR回路10は、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分に起因した共振による負荷電流の振動を抑制する回路である。CR回路10の一方の端子は入力端子TP1に接続され、他方の端子はシャント抵抗Rs2を介してグランドに接続される。
図1の例において、CR回路10は、直列に接続されたキャパシタC10と抵抗R10を含む。キャパシタC10は、入力端子TP1と入力端子TP2の間に接続される。抵抗R10は、キャパシタC10に流れる交流電流の経路に設けられる。
トランジスタQ1は、入力端子TP1と入力端子TP2の間に接続されており、負荷電流の経路の一部を構成する。トランジスタQ1のインピーダンスは、電流制御部30から供給される制御信号に応じて変化し、これにより負荷電流の大きさが変化する。図1の例において、トランジスタQ1はn型MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。トランジスタQ1のドレインは入力端子TP1に接続され、ソースはシャント抵抗Rs1を介してグランドに接続される。
シャント抵抗Rs1は、トランジスタQ1に流れる電流の経路に設けられた電流検出用の抵抗であり、図1の例では、トランジスタQ1のソースに流れる電流Id1に比例した電圧を電流検出信号として発生する。
シャント抵抗Rs2は、CR回路10に流れる電流の経路に設けられた電流検出用の抵抗であり、CR回路10に流れる電流Id2に比例した電圧を電流検出信号として発生する。
電流制御部30は、入力される制御信号V1に応じてトランジスタQ1のインピーダンスを調節する回路である。電流制御部30は、電流Id1によってシャント抵抗Rs1に生じる電圧が制御信号V1に応じた電圧に近づくように、トランジスタQ1のゲート電圧を調節する。
図1の例において、電流制御部30は、演算増幅器(オペアンプ)OP1と、抵抗R31a,R31b,R32a,R32b,R33a,R33b,R34と、キャパシタC32a,C32bを有する。
オペアンプOP1の正相入力(+)は、抵抗R31aを介して制御信号V1を入力する。また、オペアンプOP1の正相入力(+)は、抵抗R33aを介してグランドに接続される。抵抗R32a及びキャパシタC32aの直列回路は、抵抗R31aと並列に接続される。
オペアンプOP1の反転入力(−)は、抵抗R31bを介してグランドに接続されるとともに、抵抗R33bを介してトランジスタQ1のソースに接続される。抵抗R32b及びキャパシタC32bの直列回路は、抵抗R31bと並列に接続される。
オペアンプOP1の出力は、抵抗R34を介してトランジスタQ1のゲートに接続される。
オペアンプOP1の正相入力(+)と反転入力(−)がほぼ同じ電圧となるように負帰還制御が働くものとすると、直流では概ね次の式が成立する。
[数1]
Id1=(R33/R31)・(V1/Rs1) … (1)
式(1)において、「R31」は抵抗R31a,R31bの抵抗値を示し、「R33」は抵抗R33a,R33bの抵抗値を示し、「Rs1」はシャント抵抗Rs1の抵抗値を示し、「V1」は制御信号V1の電圧を示す。
式(1)から分かるように、トランジスタQ1のソース電流Id1は、制御信号V1の電圧レベルに比例する。
抵抗R31a,R31bに並列に接続されたCR直列回路(抵抗R32a及びキャパシタC32a,抵抗R32b及びキャパシタC32b)は、シャント抵抗Rs1の等価直列インダクタンス(ESL)の影響による高周波数帯域での負荷電流の減少を抑えるための回路である。ESLの影響でシャント抵抗Rs1の高周波帯域のインピーダンスが大きくなると、式(1)の「Rs1」が大きくなり、電流Id1が減少する。抵抗R31a,R31bと並列にCR直列回路を設けることにより、高周波帯域において等価的に式(1)の抵抗R31a,R31bのインピーダンス「R31」が小さくなるため、電流Id1の減少が抑制される。
電流検出信号生成部20は、シャント抵抗Rs1の電流検出信号とシャント抵抗Rs2の電流検出信号とに基づいて、負荷電流Idの検出信号V2を生成する。すなわち、電流検出信号生成部20は、シャント抵抗Rs1の電流検出信号とシャント抵抗Rs2の電流検出信号とを合成し、その合成した信号を負荷電流Idの検出信号V2として出力する。
電流検出信号生成部20は、例えば図1に示すように、増幅部21と信号合成部22を含む。増幅部21は、シャント抵抗Rs1の電流検出信号を増幅する。信号合成部22は、増幅部21において増幅されたシャント抵抗Rs1の電流検出信号とシャント抵抗Rs2の電流検出信号とを合成し、検出信号V2として出力する。
図1の例において、増幅部21は、オペアンプOP2と、抵抗R21a,R21b,R22a,R22bと、キャパシタC22a,C22bを有する。
オペアンプOP2の反転入力(−)は、抵抗R21aを介してシャント抵抗Rs1の一方の端子(トランジスタQ1のソースとシャント抵抗Rs1との接続点)に接続されるとともに、並列に接続された抵抗R22a及びキャパシタC22aを介してオペアンプOP2の出力に接続される。
オペアンプOP2の正相入力(+)は、並列に接続された抵抗R21b,R22b及びキャパシタC22bを介してグランドに接続される。
また、図1の例において、信号合成部22は、オペアンプOP3と、抵抗R23a,R23b,R24a,R24b,R25a,R25bを有する。
オペアンプOP3の反転入力(−)は、抵抗R23aを介してオペアンプOP2の出力信号Vo2を入力するとともに、抵抗R24aを介してグランドに接続され、更に、抵抗R25aを介してオペアンプOP3の出力に接続される。
オペアンプOP3の正相入力(+)は、抵抗R24bを介してシャント抵抗Rs2の一方の端子(CR回路10とシャント抵抗Rs2との接続点)に接続されるとともに、並列接続された抵抗R23b及び抵抗R25bを介してグランドに接続される。
増幅部21の出力信号Vo2は、次の式で表される。
[数2]
Vo2=−(Id1・Rs1)×(R22/R21) … (2)
式(2)において、「Rs1」はシャント抵抗Rs1の抵抗値を示し、「R21」は抵抗R21a,R21bの抵抗値を示し、「R22」は抵抗R22a,R22bの抵抗値を示す。
式(2)から分かるように、増幅部21の出力信号Vo2はトランジスタQ1のソース電流Id1に比例する。
キャパシタC22a,C22bは、シャント抵抗Rs1の等価直列インダクタンス(ESL)による周波数特性を補償するために設けられている。具体的には、シャント抵抗Rs1とそのインダクタ成分による時定数が、キャパシタC22aと抵抗R22aの時定数、並びに、キャパシタC22bと抵抗R22bの時定数と一致するように、キャパシタC22a,C22bの容量値が設定される。シャント抵抗Rs1のインダクタ成分を「Ls1」とすると、キャパシタC22a,C22bの容量「C22」は次の式を満たすように設定される。
[数3]
C22=Ls1/(Rs1・R22) … (3)
他方、信号合成部22の出力信号V2は、次の式で表される。
[数4]
V2=(Id2・Rs2)×(R25/R24)−Vo2×(R25/R23)…(4)
式(4)において、「Rs2」はシャント抵抗Rs2の抵抗値を示し、「R23」は抵抗R23a,R23bの抵抗値を示し、「R24」は抵抗R24a,R24bの抵抗値を示し、「R25」は抵抗R25a,R25bの抵抗値を示す。
式(2)を式(4)に代入すると、出力信号V2は次の式で表される。
[数5]
V2=(K1・Id1)+(K2・Id2) … (5)
式(5)における係数K1,K2は、次の式で表される。
[数6]
K1=(R22/R21)×(R25/R23)×Rs1 … (6)
K2=(R25/R24)×Rs2 … (7)
ここで、係数K1とK2が等しくなるように各抵抗の値を定めているものとすると、式(5)から分かるように、信号合成部22の出力信号V2は、電流Id1とId2の和に比例する。
以上説明したように、本実施形態に係る負荷装置によれば、入力端子TP1,TP2の間にCR回路10が接続されるため、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分に起因した共振等による負荷電流の制御の不安定性を低減することができる。
CR回路10を設けない場合、トランジスタQ1のソース−ドレイン端子から電源装置5側を見たインピーダンスは、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分が支配的となり、高周波になるほど高くなる。このインピーダンスが高くなると、トランジスタQ1の電圧増幅度が高くなるため、高い周波数において負荷電流の帰還ループが不安定になる。
また、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分は、主にトランジスタQ1のドレイン−ソース間の寄生容量とともに共振回路を形成する。直列共振回路のQ値は、次の式で表される。
[数7]
Q=(1/R)・√(L/C) …(8)
式(8)において、「R」は抵抗値、「L」はインダクタンス、「C」は静電容量をそれぞれ表す。CR回路10を設けない場合、式(8)における「C」は主にトランジスタQ1の寄生容量、「L」は負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分によって決まり、「R」は負荷電流経路の抵抗によって決まる。負荷電流経路の抵抗が小さいと、Q値が高くなって共振の振幅が大きくなり、電流波形にオーバーシュートや振動を生じたり、発振現象を起こしたりする場合がある。
これに対し、本実施形態に係る負荷装置では、CR回路10を設けているため、トランジスタQ1のソース−ドレイン端子から電源装置5側を見た高周波のインピーダンスは、CR回路10のインピーダンスによって制限される。これにより、高周波におけるトランジスタQ1の電圧増幅度を抑制し、帰還ループの安定性を保つことができる。
また、本実施形態に係る負荷装置では、CR回路10の静電容量をトランジスタQ1の寄生容量に比べて十分大きな値にすることで、CR回路10と負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分により形成される共振回路が支配的となり、式(8)で近似される共振回路のQ値を低下させることができる。これにより、Q値を低くして共振の振幅を抑えることができるため、電流波形のオーバーシュートや振動を効果的に抑えることができる。
なお、CR回路10のインピーダンスを高くする程、CR回路10に流れる電流Id2が小さくなるため、負帰還制御されるトランジスタQ1の電流Id1と実際の負荷電流Idとの誤差を減らせるが、その場合、式(8)に示すQ値があまり高くなると、電流波形にオーバーシュートや振動が生じ易くなる。Q値が高い場合、共振周波数付近で負荷電流の周波数特性に鋭いピークが生じるため、負荷電流の過渡応答波形に共振周波数の振動やオーバーシュートが現れる。従って、CR回路10のインピーダンス(静電容量成分と抵抗成分)は、共振周波数の振動やオーバーシュートが許容範囲に収まるようなQ値の範囲(例えばQ値が「1」以下の範囲)で設定することが望ましい。
また、上述した本実施形態に係る負荷装置によれば、トランジスタQ1の電流Id1がシャント抵抗Rs1において検出され、CR回路10の電流Id2がシャント抵抗Rs2において検出され、このシャント抵抗Rs1の検出信号とシャント抵抗Rs2の検出信号とが電流検出信号生成部20において合成されることにより、負荷電流Idの検出信号V2が生成される。その結果、電流検出信号生成部20の検出信号V2には、CR回路10に流れる高い周波数成分の検出信号も含まれることになるため、負荷トランジスタの電流のみを検出していた従来の電流モニター回路を用いる場合に比べて、過渡的に変化する負荷電流の波形を正しく観測することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る負荷装置におけるCR回路10Aの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る負荷装置は、図1に示す負荷装置におけるCR回路10を図2に示すCR回路10Aに置き換えたものであり、CR回路10A以外の構成は図1に示す負荷装置と同様である。
CR回路10Aは、並列接続されたキャパシタC11〜C13と、並列接続された抵抗R11〜R14と、スイッチ素子SW11,SW12,SW21〜SW24を有する。
キャパシタC11〜C13による並列回路と抵抗R11〜R14による並列回路は、直列に接続される。
スイッチ素子SW11,SW12は、それぞれキャパシタC12,C13の電流経路に設けられる。スイッチ素子SW21,SW22,SW23,SW24は、それぞれ抵抗R11,R12,R13,R14の電流経路に設けられる。スイッチ素子SW11,SW12,SW21〜SW24は、図示しない制御信号に応じて各々オン又はオフする。
スイッチ素子SW11,SW12の導通状態(オン/オフ)が図示しない制御信号に応じて切り換えられると、並列に接続されるキャパシタ(C11〜C13)が変化するため、CR回路10Aの容量成分が変化する。例えば、スイッチ素子SW11,SW12が両方オンすると容量成分が最大になり、スイッチ素子SW11,SW12が両方オフすると容量成分が最少になる。
また、スイッチ素子SW21〜SW24の導通状態が図示しない制御信号に応じて切り換えられると、並列に接続される抵抗(R11〜R14)が変化するため、CR回路10Aの抵抗成分が変化する。例えば、スイッチ素子SW21〜SW24が全てオンすると抵抗成分が最少になり、スイッチ素子SW21〜24が全てオフすると抵抗成分が最大(電流遮断状態)になる。
図2に示すCR回路10Aを備えた負荷装置によれば、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分がユーザの使用状況に応じて様々に変化する場合でも(すなわち、負荷ケーブルLN1,LN2の長さや太さがユーザの使用状況に応じて様々に変化する場合でも)、CR回路10Aの容量成分や抵抗成分を制御信号に応じて変化させることによって、負荷ケーブルLN1,LN2のインダクタンス成分に起因した共振等によって生じる負荷電流Idのオーバーシュートや振動を微小に抑えることができる。
具体的には、例えば、負荷電流Id1が周期的に変化するような制御信号V1を電流制御部30に供給した状態で、オシロスコープ等により観測される検出信号V2の周期的波形のオーバーシュートや振動が最少となるように、CR回路10Aの容量成分と抵抗成分を調節する。これにより、負荷ケーブルLN1,LN2の長さや太さが様々に変わる場合でも、負荷電流Idのオーバーシュートや振動を微小に抑えることができる。
次に、本実施形態に係る負荷装置におけるCR回路の他の例について説明する。
図3は、CR回路の他の例を示す第1の図である。
図3に示すCR回路10Bは、図2に示すCR回路10Aに抵抗R15,R16,R17を設けたものである。抵抗R15はキャパシタC11の電流経路に設けられ、抵抗R16はキャパシタC12の電流経路に設けられ、抵抗R17はキャパシタC13の電流経路に設けられている。
図2に示すCR回路10Aでは、キャパシタ(C11〜C13)やスイッチ素子(SW11,SW12)などに存在する寄生的なインダクタンス成分とキャパシタ(C11〜C13)とが並列共振回路を形成するため、高い共振周波数において振動が生じやすい。
そこで、図3に示すCR回路10Bでは、並列接続されたキャパシタ(C11〜C13)の電流経路にそれぞれ抵抗(R15〜R17)を設けることによって、並列共振回路のQ値を低下させ、共振による振動を抑制している。
図4は、CR回路の他の例を示す第2の図である。
図4に示すCR回路10Cは、図2に示すCR回路10AにおけるキャパシタC11〜C13の並列回路をキャパシタC14〜C16の直列回路に置き換えたものである。
キャパシタC14〜C16による直列回路と抵抗R11〜R14による並列回路は、直列に接続される。
スイッチ素子SW13,SW14は、それぞれキャパシタC14,C15をバイパスする電流経路に設けられている。スイッチ素子SW13,SW14は、図示しない制御信号に応じて各々オン又はオフする。
スイッチ素子SW13,SW14の導通状態(オン/オフ)が図示しない制御信号に応じて切り換えられると、直列に接続されるキャパシタ(C14〜C16)が変化するため、CR回路10Cの容量成分が変化する。例えば、スイッチ素子SW13,SW14が両方オンすると容量成分が最大になり、スイッチ素子SW13,SW14が両方オフすると容量成分が最少になる。
図4に示すCR回路10Cは、スイッチ素子SW13,SW14の導通状態をどのように設定しても、キャパシタ(C14〜C16)と抵抗(R12〜R14)が直列に接続されるため、図2に示すCR回路10Aのような並列共振が生じ難いという利点がある。
図5は、CR回路の他の例を示す第3の図である。
図5に示すCR回路10Dは、キャパシタC18〜C20と、抵抗R18〜R20と、スイッチ素子SW15,SW16を有する。キャパシタC18と抵抗R18、キャパシタC19と抵抗R19、キャパシタC20と抵抗20がそれぞれ直列に接続され、これらの直列回路が並列に接続される。キャパシタC19及び抵抗R19の電流経路にはスイッチ素子SW15が設けられ、キャパシタC20及び抵抗R20の電流経路にはスイッチ素子SW16が設けられる。
図5に示すCR回路10Dにおいても、スイッチ素子SW15,SW16の導通状態を制御することにより、容量成分及び抵抗成分を変化させることができる。図5に示すCR回路10Dは、図2〜図4に示す他のCR回路に比べて容量成分及び抵抗成分の変化のパターンが少ないものの、スイッチ素子の個数が少ないため構成を簡易化できるという利点がある。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
図1に示す負荷装置では、増幅部21において増幅されたシャント抵抗Rs1の検出信号とシャント抵抗Rs2の検出信号とを信号合成部22で合成することにより負荷電流Idの検出信号V2が生成されるが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば図6において示すように、シャント抵抗Rs1の検出信号とシャント抵抗Rs2の検出信号をそれぞれ増幅して合成することにより、負荷電流Idの検出信号V2を生成してもよい。
図6に示す負荷装置は、図1に示す負荷装置における電流検出信号生成部20を電流検出信号生成部20Aに置き換えたものである。電流検出信号生成部20Aは、電流検出信号生成部20と同様の構成を有するとともに、増幅部23を有する。増幅部23は、シャント抵抗Rs2の検出信号を増幅して信号合成部22に入力する。
図6の例において、増幅部23は、オペアンプOP4と抵抗R26a,R26b,R27a,R27bを有する。オペアンプOPOP4の反転入力(−)は、抵抗R26aを介してシャント抵抗Rs2の一方の端子(CR回路10とシャント抵抗Rs2との接続点)に接続されるとともに、抵抗R27aを介してオペアンプOP4の出力に接続される。オペアンプOP4の正相入力(+)は、並列接続された抵抗R26b,R27bを介してグランドに接続される。
シャント抵抗Rs2の検出信号を増幅する増幅部23を設けた場合、式(7)の係数K2は次式のように表される。
[数8]
K2=(R25/R24)×(R27/R26)×Rs2 … (7A)
式(7A)において、「R26」は抵抗R26a,R26bの抵抗値を示し、「R27」は抵抗R27a,R27bの抵抗値を示す。
なお、シャント抵抗Rs2の等価直列インダクタンスによる周波数特性の影響が無視できない場合は、増幅部21のキャパシタC22a,C22bと同様に、周波数特性の補償用のキャパシタを増幅部23の抵抗R27a,R27bと並列に設けてもよい。これにより、シャント抵抗Rs2の等価直列インダクタンスによる周波数特性の影響が軽減され、広帯域に渡って周波数特性がフラットになるため、負荷電流Idの過渡的な波形を忠実に再現できる。
図2〜図4に示すCR回路では、並列接続された複数の抵抗(R11〜R14)の電流経路をスイッチ素子(SW21〜SW24)によってオン又はオフすることにより抵抗成分を可変しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、直列接続された複数の抵抗の一部をスイッチ素子によってバイパスすることにより抵抗成分を可変してもよい。
図2〜図5に示すCR回路におけるキャパシタの個数、抵抗の個数、スイッチ素子の個数、各素子の接続パターンは一例であり、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明におけるCR回路は、制御信号に応じて抵抗成分や容量成分を可変できるものであれば良いので、キャパシタの個数や抵抗の個数、スイッチ素子の個数、各素子の接続パターンなどは任意である。ただし、CR回路には直流電流が流れないことが好ましいため、抵抗はキャパシタに流れる交流電流の経路に設けられていることが望ましい。
CR回路において並列(若しくは直列)に接続される複数のキャパシタの各容量値や、並列(若しくは直列)に接続される複数の抵抗の各抵抗値には、所定のパターンの重み付けを与えるようにしてもよい。例えば、最少の素子値(容量値,抵抗値)から小さい順に2倍,4倍,8倍,…(すなわち2のべき乗倍)の素子値を有する複数の素子(キャパシタ,抵抗)を準備し、これらの並列回路(若しくは直列回路)における各素子の電流を、スイッチ素子によってそれぞれオン又はオフしてもよい。各素子値に2のべき乗倍の重み付けを与えることによって、スイッチ回路の各スイッチ素子を制御するバイナリ信号の値に応じて、並列回路(若しくは直列回路)の合成インピーダンスの値を設定することが可能になる。
また、本発明においてCR回路を構成する抵抗やキャパシタは、上述した実施形態のようにスイッチ素子を用いて素子の接続を切り換えるものには限定されておらず、スイッチ素子を用いない他の種々の可変抵抗や可変キャパシタでもよい。
上述した実施形態では、負荷電流の制御用の半導体素子としてMOSFETを用いているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、インピーダンスの調節が可能な他の種々の半導体素子(バイポーラトランジスタ等)を負荷電流の制御用の素子として使用してもよい。
上述した実施形態に基づいて把握される本発明の技術思想に関して、以下の付記を開示する。
[付記1]
電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置であって、
前記電源の一対の出力端子と電気的に接続可能な一対の入力端子と、
前記一対の入力端子の間に接続された少なくとも1つのキャパシタ、及び、前記キャパシタに流れる交流電流の経路に設けられた少なくとも1つの抵抗を含むCR回路と、
前記一対の入力端子の間に接続され、インピーダンスの調節が可能な半導体素子と、
前記半導体素子に流れる電流を検出する第1電流検出部と、
前記CR回路に流れる電流を検出する第2電流検出部と、
前記第1電流検出部の検出信号及び前記第2電流検出部の検出信号に基づいて、前記負荷電流の検出信号を生成する検出信号生成部と
を有する負荷装置。
[付記2]
前記CR回路は、前記キャパシタに基づく静電容量成分及び前記抵抗に基づく抵抗成分の少なくとも一方を、入力される制御信号に応じて可変する、
付記1に記載の負荷装置。
[付記3]
前記検出信号生成部は、前記第1電流検出部の検出信号と前記第2電流検出部の検出信号とを合成し、当該合成した信号を前記負荷電流の検出信号として出力する信号合成部を含む、
付記2に記載の負荷装置。
[付記4]
前記検出信号生成部は、前記第1電流検出部の検出信号を増幅する増幅部を含み、
前記信号合成部は、前記増幅部において増幅された前記第1電流検出部の検出信号と前記第2電流検出部の検出信号とを合成する、
付記3に記載の負荷装置。
[付記5]
前記第1電流検出部は、前記半導体素子に流れる電流の経路に設けられた第1シャント抵抗を含み、
前記増幅部は、前記第1シャント抵抗に生じる電圧を増幅する、
付記4に記載の負荷装置。
[付記6]
前記第2電流検出部は、前記キャパシタに流れる電流の経路に設けられた第2シャント抵抗を含み、
前記信号生成部は、前記第2シャント抵抗に生じる電圧に応じた信号と前記増幅部の出力信号とを合成する、
付記5に記載の負荷装置。
[付記7]
前記CR回路は、複数の前記キャパシタの接続、及び/又は、複数の前記抵抗の接続を前記制御信号に応じて切り換えるスイッチ回路を含む、
付記2乃至6の何れか一項に記載の負荷装置。
[付記8]
前記スイッチ回路は、
並列に接続された複数の前記キャパシタの少なくとも1つの電流が遮断されるように当該少なくとも1つのキャパシタの電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
及び/又は、
直列に接続された複数の前記キャパシタの少なくとも1つをバイパスして電流が流れるように当該少なくとも1つのキャパシタをバイパスする電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
を含む、
付記7に記載の負荷装置。
[付記9]
前記CR回路は、並列に接続された複数の前記キャパシタの電流経路にそれぞれ設けられた抵抗を含む、
付記8に記載の負荷装置。
[付記10]
前記スイッチ回路は、
並列に接続された複数の前記抵抗の少なくと1つの電流が遮断されるように、当該少なくとも1つの抵抗の電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
及び/又は、
直列に接続された複数の前記抵抗の少なくとも1つをバイパスして電流が流れるように、当該少なくとも1つの抵抗をバイパスする電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
を含む、
付記7乃至9の何れか一項に記載の負荷装置。
[付記11]
電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置であって、
前記電源の一対の出力端子と電気的に接続可能な一対の入力端子と、
前記一対の入力端子の間に接続された少なくとも1つのキャパシタ、及び、前記キャパシタに流れる交流電流の経路に設けられた少なくとも1つの抵抗を含むCR回路と、
前記一対の入力端子の間に接続され、インピーダンスの調節が可能な半導体素子と
を有し、
前記CR回路は、前記キャパシタに基づく静電容量成分及び前記抵抗に基づく抵抗成分の少なくとも一方を、入力される制御信号に応じて可変する、
負荷装置。
5…電源装置、10,10A〜10D…CR回路、20,20A…電流検出信号生成部、21,23…増幅部、22…信号合成部、30…電流制御部、Rs1,Rs2…シャント抵抗、C11〜C16,C18〜C20…キャパシタ、R11〜R20…抵抗、SW11〜SW15,SW21〜SW24…スイッチ素子、Q1…トランジスタ。

Claims (9)

  1. 電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置であって、
    前記電源の一対の出力端子と電気的に接続可能な一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子の間に接続された少なくとも1つのキャパシタ、及び、前記キャパシタに流れる交流電流の経路に設けられた少なくとも1つの抵抗を含むCR回路と、
    前記一対の入力端子の間に接続され、インピーダンスの調節が可能な半導体素子と、
    前記半導体素子に流れる電流を検出する第1電流検出部と、
    前記CR回路に流れる電流を検出する第2電流検出部と、
    前記第1電流検出部の検出信号及び前記第2電流検出部の検出信号に基づいて、前記負荷電流の検出信号を生成する検出信号生成部と
    を有する負荷装置。
  2. 前記CR回路は、前記キャパシタに基づく静電容量成分及び前記抵抗に基づく抵抗成分の少なくとも一方を、入力される制御信号に応じて可変する、
    請求項1に記載の負荷装置。
  3. 前記検出信号生成部は、前記第1電流検出部の検出信号と前記第2電流検出部の検出信号とを合成し、当該合成した信号を前記負荷電流の検出信号として出力する信号合成部を含む、
    請求項2に記載の負荷装置。
  4. 前記検出信号生成部は、前記第1電流検出部の検出信号を増幅する増幅部を含み、
    前記信号合成部は、前記増幅部において増幅された前記第1電流検出部の検出信号と前記第2電流検出部の検出信号とを合成する、
    請求項3に記載の負荷装置。
  5. 前記CR回路は、複数の前記キャパシタの接続、及び/又は、複数の前記抵抗の接続を前記制御信号に応じて切り換えるスイッチ回路を含む、
    請求項2乃至4の何れか一項に記載の負荷装置。
  6. 前記スイッチ回路は、
    並列に接続された複数の前記キャパシタの少なくとも1つの電流が遮断されるように当該少なくとも1つのキャパシタの電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
    及び/又は、
    直列に接続された複数の前記キャパシタの少なくとも1つをバイパスして電流が流れるように当該少なくとも1つのキャパシタをバイパスする電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
    を含む、
    請求項5に記載の負荷装置。
  7. 前記CR回路は、並列に接続された複数の前記キャパシタの電流経路にそれぞれ設けられた抵抗を含む、
    請求項6に記載の負荷装置。
  8. 前記スイッチ回路は、
    並列に接続された複数の前記抵抗の少なくとも1つの電流が遮断されるように、当該少なくとも1つの抵抗の電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
    及び/又は、
    直列に接続された複数の前記抵抗の少なくとも1つをバイパスして電流が流れるように、当該少なくとも1つの抵抗をバイパスする電流経路に設けられた少なくとも1つのスイッチ素子、
    を含む、
    請求項5乃至7の何れか一項に記載の負荷装置。
  9. 電源の出力に流れる負荷電流を制御する負荷装置であって、
    前記電源の一対の出力端子と電気的に接続可能な一対の入力端子と、
    前記一対の入力端子の間に接続された少なくとも1つのキャパシタ、及び、前記キャパシタに流れる交流電流の経路に設けられた少なくとも1つの抵抗を含むCR回路と、
    前記一対の入力端子の間に接続され、インピーダンスの調節が可能な半導体素子と
    を有し、
    前記CR回路は、前記キャパシタに基づく静電容量成分及び前記抵抗に基づく抵抗成分の少なくとも一方を、入力される制御信号に応じて可変する、
    負荷装置。
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