JP5210313B2 - イオン注入装置のターミナル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン注入に関し、より詳しくは、イオン注入装置のターミナル構造に関する。
イオン注入は、不純物を半導体ウェハに導入するための標準的な技法である。所望な不純物材料をイオン源内にてイオン化し、これにて得られたイオンを、所定エネルギーのイオンビームを形成すべく加速し、このイオンビームをウェハの前面に向けることができる。ビームのエネルギーイオンは半導体材料のバルク中に浸透し、半導体材料の結晶格子に埋め込まれる。イオンビームは、ビームの移動、ウェハの移動、又はビームとウェハとの組み合わせ移動によってウェハ領域上に分散させることができる。
イオン注入装置はターミナル構造を有することがある。このターミナル構造は、“ターミナル”又は“高電圧ターミナル”と技術的に称されることがよくあり、これは、金属のような導電材料で作られる。ターミナル構造は、キャビティを画成するさまざまな形状とすることができ、イオン源はこのキャビティ内に少なくとも部分的に配置される。ターミナル構造は、イオン源からのイオンを加速しやすくするためにターミナル電圧に付勢することができる。イオン注入装置のターミナル構造も、他のコンポーネントも、またサブシステムも、典型的には接地包囲体によって囲まれる。従って、接地包囲体は、イオン注入装置が稼働している際に、要員を高電圧の危険から守ると共に、イオン注入装置のコンポーネント及びサブシステムを保護する。
ターミナル構造を接地包囲体から絶縁するのに、従来は、空気を用いていた。しかしながら、接地包囲体のサイズは、製造する半導体の体積で制限されるから、ターミナル構造と接地包囲体との間の空隙の距離には制約がある。従って、従来のイオン注入装置の殆どは、ターミナル構造の電圧を約200kVに制限していた。
それ故に、適度な大きさの包囲体の設置面積内で、ターミナル構造を高電圧に付勢するために、ターミナル構造の周りの電界を変えることができるイオン注入装置のターミナル構造が技術的に必要とされている。
本発明の第1の態様によれば、イオン注入装置が提供され、このイオン注入装置は、イオンビームを供給するように構成したイオン源と、キャビティを画成し、該キャビティ内に前記イオン源を少なくとも部分的に配置するターミナル構造と、絶縁導体とを備え、この絶縁導体は、前記ターミナル構造の周りの電界を変えるように前記ターミナル構造の外部に隣接して配置され、絶縁導体の導体の周りに配置される絶縁体の絶縁耐力は、75キロボルト(kV)/インチよりも大きくする。
本発明の他の態様によれば、導電構造と、該導電構造の周りの電界を変えるように当該導電構造の外部に隣接して配置される絶縁導体であって、該絶縁導体の導体の周りに配置される絶縁体の絶縁耐力が75キロボルト(kV)/インチよりも大きな絶縁導体とを備えている装置が提供される。
本発明をより一層理解するために、以下添付図面を参照して本発明を説明する。
イオン注入装置の上面のブロック図である。 図1のイオン注入装置におけるターミナル構造の斜視図である。 図2のA−A線に沿って切った絶縁導体の一実施例の断面図である。 図3と一致する実施例に対する等電位線のプロット図である。 複数のグレーディング導体を有する、図2のA−A線に沿って切った絶縁導体の、他の実施例の断面図である。 複数のグレーディング導体を有する、図2のA−A線に沿って切った絶縁導体の、さらに他の実施例の断面図である。 図5Aと一致する実施例に対する等電位線のプロット図である。 ターミナル構造の外部に対する絶縁導体の位置決めを示している、ターミナル構造の、他の実施例の断面図である。 複数の絶縁導体を有する他の実施例の断面図である。 複数の絶縁導体を有するさらに他の実施例の断面図である。 図9と一致する実施例に対する等電位線のプロット図である。 複数の絶縁導体を有するさらに他の実施例の断面図である。 複数の絶縁導体を有するさらに別の実施例の断面図である。 1つの管状部材を有する絶縁導体の、他の実施例の断面図である。 2つの管状部材を有する絶縁導体の、他の実施例の断面図である。 3つの管状部材を有する絶縁導体の、他の実施例の断面図である。 2つの管状部材と複合充填材とを有する絶縁導体の、他の実施例の断面図である。 絶縁導体のさらに他の実施例の断面図である。
ここでは、本発明をイオン注入装置のターミナル構造との関連で説明する。しかしながら、本発明は、導電構造の周りの電界を変えるための他の装置と共に用いることができる。従って、本発明は、以下述べる特定の実施例に限定されるものではない。
図1は、“ターミナル”又は“高電圧ターミナル”と技術的に称されることがよくあるターミナル構造104を備えているイオン注入装置100のブロック図を示している。ターミナル構造104は、金属のような導電材料で製造することができる。イオン注入装置100は、ターミナル構造104の外部に隣接配置されてターミナル構造の周りの電界を変える絶縁導体103を備えることもある。ターミナル構造104及び関連する絶縁導体103は、当業者に知られている多くの種々のイオン注入装置に利用することができる。従って、図1のイオン注入装置100は、イオン注入装置の一つの実施例に過ぎない。
イオン注入装置100はさらに、イオン源102、ガスボックス106、質量分析器120、分解アパーチャ122、スキャナ124、角度補正磁石126、エンドステーション128、及びコントローラ118を備えることがある。イオン源102はイオンビーム152を提供するように構成される。イオン源102はイオンを発生することができ、このイオン源は、ガスボックス106からのガスを受け入れるイオンチャンバを備えることができる。ガスボックス106は、イオン化すべきガスのソースをイオンチャンバに供給することができる。さらに、ガスボックス106は、電源のような技術的に知られている他のコンポーネントを収容することもできる。電源としては、イオン源102を起動するためのアーク電源、フィラメント電源、及びバイアス電源を含むことができる。イオン源及びガスボックスの構成及び動作は当業者に周知である。
質量分析器120は、所望種のイオンが分解アパーチャ122を通過し、不所望種のイオンは分解アパーチャ122を通過しないように、イオンを偏向させる分解磁石を含むことができる。明瞭化のために約45度の偏向を示しているが、質量分析器120は、所望種のイオンを90度まで偏向させ、不所望種のイオンをそれらの質量の違いにより、異なる角度に偏向させることができる。分解アパーチャ122の下流に位置するスキャナ124は、イオンビームを走査するための走査電極を備えることができる。角度補正磁石126は、所望イオン種のイオンを偏向させて、発散するイオンビームの経路を、ほぼ平行なイオン軌道を有するほぼ平行なイオンビーム経路に変える。一実施例では、角度補正磁石126は、所望イオン種のイオンを45度まで偏向させることができる。
エンドステーション128は、所望種のイオンがウェハ140に注入されるように、イオンビーム152の経路内に1つ以上のウェハを支持することができる。ウェハ140はプラテン142によって支持することができる。エンドステーション128は、ウェハ140を様々な保持領域からプラテン140に、また、プラテン140から様々な保持領域へと物理的に動かすウェハ処理システム150のような、技術的に知られている他のコンポーネント及びサブシステムを備えることができる。ウェハ処理システム150がウェハ140を保持領域からプラテン142に動かしたら、このウェファ140を既知の技法、例えば、ウェハを静電力でプラテンにクランプする、静電ウェハクランプ法によりプラテン142にクランプすることができる。エンドステーション128は、プラテン142を所望通りに動かすために、技術的に既知のプラテン駆動システム152を備えることもできる。このプラテン駆動システム152は、機械的走査システムと称することもある。
コントローラ118は、イオン注入装置100のそれぞれのコンポーネントからの入力データを受け取って、これらのコンポーネントを制御することができる。図面の明瞭化のために、コントローラ118からイオン注入装置100のそれぞれのコンポーネントへの入/出力経路は図1には示してない。コントローラ118は、所望の入/出力機能を実行すべくプログラムすることができる汎用のコンピュータとするか、このような汎用コンピュータのネットワークを含むことができる。コントローラ118は、アプリケーション特有の集積回路か、他のハードワイヤード又はプログラマブルの電子デバイスか、個別素子の回路等のような、他の電子回路又はコンポーネントを含むこともできる。コントローラ118は、タッチスクリーン、ユーザポインティングデバイス、ディスプレイ、プリンタ等のようなユーザインタフェースデバイスも含み、ユーザにコマンド及び/又はデータを入力させたり、及び/又はイオン注入装置100をモニタしたりすることができる。コントローラ118は、通信デバイス及び/又はデータ記憶デバイスを備えることもできる。
ウェハ140の表面に与えるイオンビーム152は、走査イオンビームとすることができる。他のイオン注入システムは、スポットビーム又はリボンビームを供給することがある。一例のスポットビームは、そのスポットビームの特性に依存して、断面がほぼ円形の特有な直径を有する。リボンビームは、大きな幅/高さのアスペクト比を有し、このリボンビームの幅は少なくともウェハ140の幅と同じとすることができる。スキャナ124は、リボンビーム又は固定スポットビームを用いるシステムには不要である。イオンビーム152は、ウェハ140にイオンを注入するのに用いられるエネルギーイオンビームのような、任意タイプの荷電粒子ビームとすることができる。ウェハ140は、普通のディスク形状のように、様々な物理的形状とすることができる。ウェハ140は、イオンビーム152を用いてイオン注入すべき、ケイ素又は他のいずれかの材料の如き、任意タイプの半導体材料で製造される半導体ウェハとすることができる。
イオン源102、ガスボックス106及びターミナル電子機器105は、ターミナル構造104によって画成されるキャビティ110内に位置付けることができる。ターミナル電子機器105は、ターミナル構造104内のコンポーネントの動作を制御でき、コントローラ118と通信することもできる。イオン源102には抽出電源107を結合させることができる。抽出電源107は、イオン源102からイオンを抽出して加速するレベルの電圧(Vx)を供給することができる。一実施例では、抽出電源107によって20kV〜120kVの範囲内の電圧(Vx)を供給することができる。
ターミナル構造104と接地包囲体112との間に追加の加速電源109を結合させて、ターミナル構造104を大地に対して正の電圧(Va)にバイアスすることができる。一実施例では、加速電源109によって追加の電圧レベル(Va)を供給することができ、この電圧レベルは200kV〜1000kVの範囲内における電圧とすることができ、一実施例では、この追加の電圧は少なくとも400kVとすることができる。従って、ターミナル構造104は、場合によっては、200kVと1000kVとの間の高電圧に付勢することができる。他の場合には、ターミナル構造104を全く付勢しないか、又は所望エネルギーのイオンビーム152にのみに依存する公称値に付勢することができる。図面の明瞭化のために、僅か1つの加速電源109しか示してないが、2つ以上の電源を用いて、所望の最大高電圧レベル(Va)を供給することもできる。
イオン注入装置100の動作中、ターミナル構造104は、場合によっては、少なくとも400kVに、一実施例では、例えば、670kVに付勢することができる。絶縁導体103は、ターミナル構造104の周りの電界を変えるために、ターミナル構造104の外部に隣接して配置される。絶縁導体103は、導体の周りに、絶縁耐力が75キロボルト(kV)/インチよりも大きな絶縁体を備えている。絶縁導体103は、この絶縁導体内の高比率のターミナル電圧を下げることができる。従って、絶縁導体103は、空隙111における電気的ストレスを低減し、このような絶縁導体がないターミナル構造に比べて、空隙111内の電界をより一層均一にするのに役立つ。換言するに、絶縁導体103は、電気的ストレスのシールドとして機能することができる。従って、ターミナル構造104は、理にかなった同じサイズの接地包囲体112内で、より高い電圧レベルに、例えば、200kVとは対照的に、少なくとも600kVに付勢することができる。或いは、約200kV以下の同じ低いターミナル電圧で動作させる場合に、絶縁導体103は、空気だけの絶縁スキームに比べて、空隙111を縮小させることができる。
図2は、図1のターミナル構造104の斜視図を示す。このターミナル構造104は、基部と、この基部に結合させた1つ以上の直立側壁と、1つ以上の直立側壁に結合させた頂部202とを備えることができる。1つの直立側壁204は、要員がターミナル構造104の内部キャビティにアクセスできるように、ハンドル242付のドア240を有している。ターミナル構造104は、1つの固形材料の構成要素、又は任意複数個の個別の構成要素で製造した1つの直立側壁を備えることができる。固形の構成要素として示してあるが、ターミナル構造104の頂部202は、或るタイプの導体メッシュを成す複数の離間した導体で作って、メッシュの開口を経て空気が流れるようにすることもできる。
一般に、過剰な電気的ストレスがかかるターミナル構造104の外面部分の周りに1つ以上の絶縁導体を配置することができる。図2の実施例では、ターミナル構造104の頂縁270の全周に頂部絶縁導体103を隣接して配置し、ターミナル構造104の底縁272の全周に底部絶縁導体203を隣接配置している。頂部及び底部絶縁導体103及び203は、それぞれの縁270,272の周囲全体に位置付けられているが、他の実施例では、絶縁導体をターミナル構造の追加、又は別の外部に位置付けることもできる。こうした部分は、限定はされないが、ターミナル構造104が外部パーツとつながる、水平縁、垂直縁、隅部、及び開口部か、又は接合部とすることができる。外部パーツの幾つかは、モータ、ジェネレータ又はユティリティインタフェースとすることができる。一例では、球状の絶縁導体をターミナル構造の隅部の周りに位置付けることができる。
ターミナル構造104及び関連する絶縁導体103,203に複数のブラケットを連結させて、絶縁導体103及び203をターミナル構造の外部に隣接して支持することができる。ブラケットの個数及び位置は、絶縁導体103及び203の特性、ターミナル構造104の形状、及びブラケットの種類に依存する。ブラケットの長さは、絶縁導体103及び203を、ターミナル構造104の外部から所望距離のところに位置付けることができる長さとする。この所望距離の範囲は、(殆ど接する)ほぼゼロから、周囲の空隙によって許容される最大距離までとすることができる。一実施例では、この所望距離は少なくとも1.5インチとする。ブラケット、例えばブラケット208は、導電性か、又は非導電性の材料で作ることができる。
図3は、図2のA−A線に沿って切った絶縁導体103の一実施例の断面図を示している。絶縁導体103は、導体302の周りに配置された絶縁耐力が75キロボルト(kV)/インチよりも大きな絶縁体205を備えている。一実施例では、絶縁体205は固体絶縁物とすることができる。この固体絶縁物には、限定はしないが、シンタクチックフォーム、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はポリイミド(例えば、カプトン)がある。シンタクチックフォームには、エポキシ、シリコーン、又は樹脂のような充填コンパウンドの周りに分散させた、中空のガラス球及び/又は高分子ペレットがある。一実施例において、シンタクチックフォーム絶縁体の平均絶縁耐力は、約0.25インチの厚さのテストサンプルで約300kV/インチであった。他の幾つかの絶縁体の絶縁耐力は、150kV/インチよりも大きかった。絶縁体205は、内部キャビティを画成するチャンバ壁を有し、この内部キャビティには液体絶縁物又は気体絶縁物を充填させることもできる。気体絶縁物は、オイルとすることができるが、これに限定されることはない。気体絶縁物は、限定されることはないが、二酸化炭素(CO)、六フッ化硫黄(SF)、又は圧縮空気とすることができる。気体の種類によっては、それらの非圧縮絶縁耐力に応じて、圧縮しなくて済む。真空絶縁及び/又は複合絶縁を成すための任意の組み合わせを利用することもできる。導体302は、固形断面を有する高電圧の導体とすることができる。絶縁導体103は、単一体として作るか、又は絶縁導体のセグメントをつなぎ合わせて構成することができる。
電源310は、ターミナル構造104及び導体302を付勢することができる。一実施例において、電源310は、導体302を第1の電圧に付勢し、ターミナル構造104を同じ第1の電圧、例えばターミナル電圧(Vt)に付勢するように構成する。このターミナル電圧は、一実施例では、少なくとも400kVにすることができる。このターミナル電圧は、一例では、DC電圧とすることもできる。ブラケット208を導電材料で作る場合、電源310はターミナル構造104に電圧を供給すればよく、このターミナル構造104が導電性のブラケットを介して電圧を導体302に供給することもできる。ブラケット208を非導電性の材料で作る場合には、別の導体308によって電源310を導体302に電気的に結合させる。導体308は、ブラケット208の開口に通すことができる。別の導体308によって導体302を付勢し得る場合には、空気の絶縁耐力を、想定の条件下において、約75kV/インチ以下か、又はそれに等しくすることができる。この絶縁耐力は、相対湿度、イオン注入装置の特定位置の海抜高度(即ち、大気圧)、分離距離、及び電極表面の仕上がり具合によって変化し得る。温度も空気の絶縁破壊強度に影響を及ぼす。本来、温度及び圧力(PV=nRT)の変化は、実際に変化するものが空気密度であることを示す。空気密度は、圧力と温度とによって絶縁破壊強度に影響を及ぼす。
このような変動を考慮する安全策として、空気に対して約45kV/インチ以下か、又はそれに等しい絶縁耐力を一例の設計ルールとして利用することができる。いずれにしても、たとえターミナル構造が600〜1,000kVに付勢される場合であっても、絶縁導体103の外部における電界ストレスを空気に対して選択した設計ルールに合致する値に低減させるのが望ましい。このようにして、絶縁導体103と接地包囲体112との間に残存する空隙(例えば、距離D1)は、ターミナル構造104を電気的な破壊なく、例えばアーク放電なく絶縁するのに適するようになる。
従って、絶縁導体103の形状は、この絶縁導体の外面における電界ストレスが空気に対して選択した設計ルール以下となるように選択するのがよい。幾つかの実施例において、絶縁体205の外径(OD1)は、選択した特定の絶縁体の絶縁耐力に応じて、8〜16インチの範囲内の値とすることができる。導体302の中心は、絶縁体205内の利用可能空間及び導体302の直径に応じて、0〜約3インチの範囲のオフセット距離(OS1)だけ絶縁体205の中心319からずらすことができる。1つの特定な実施例では、絶縁体205は、外径(OD1)が11インチのシンタクチックフォームとし、導体302は、絶縁体205の中心から3.0インチのオフセット距離(OS1)離間している4インチの直径を有し、ブラケットは、絶縁導体103をターミナル構造104から1.5インチの距離(D2)のところに位置付けることができる長さを有するものとする。
図4は、導体302及びターミナル構造104の双方を600kVに付勢する場合の図3に一致する実施例に対する等電位線をプロットした図である。絶縁導体103は、ターミナル構造104の周りの電界を変えて、電気的ストレスが大きい領域が、この電気的ストレスを収容すべく設計した絶縁体205の内部に位置付けられるようにする。絶縁導体103は、このような絶縁導体がないターミナル構造に比べて、ターミナル構造104と接地包囲体112との間の空隙406内の電気的ストレスを低減させると共に、空隙406内の電界をより一層均一にするのにも役立つ。
このように、絶縁導体103は一種の電気的ストレスシールドとして作用する。従って、ターミナル構造104は、同じ適度な大きさの接地包囲体112内で、200kVのイオン注入装置の例とは対照的に、もっと高い電圧レベル、例えば、少なくとも600kVに付勢することができる。また、従来のイオン注入装置におけると同じような約200kVの低いターミナル電圧で作動させる場合に、絶縁導体103は、空気だけの絶縁スキームの場合に比べて、空隙406を縮小させることができる。
3つの異なる媒質が互いに接する箇所(例えば、ブラケット208を導電材料で作る場合における空気、絶縁体205、及び導体)には、三重点のストレス領域402、404が形成される。導体302とターミナル構造104を同じターミナル電圧に付勢すると、ターミナル構造104と導体302との間が等電位となり、従って、三重点のストレス領域402、404における電気的ストレスが比較的低くなる。これにより取り付けブラケット208をその位置に取り付けることができるのであって、さもなければ、絶縁導体103がない電気的ストレスが高い箇所への接続は困難である。
図5Aは、複数のグレーディング導体(grading conductors)502,504,506を有している、他の実施例における絶縁導体500の断面図を示している。図5Aにおける、以前の図におけるものと同様な他のコンポーネントには、同様な参照を付してあり、従って、これらについての説明は省略する。3つのグレーディング導体502,504,506を示してあるが、本発明は3つのグレーディング導体のみに限定されるものでなく、1つ以上のグレーディング導体を用いることができる。概して、グレーディング導体502,504,506は、絶縁導体500の内部の電圧を、グレーディング導体がないものよりももっと降下させる手段である。従って、グレーディング導体502,504,506は、ターミナル構造104の動作電圧を増大させる融通性を高めたり、又は接地包囲体112の設置面積を縮小させたりする。
グレーディング導体502,504,506は、導体302からそれぞれ半径方向距離r1,r2及びr3(ここに、r1<r2<r3)変えて放射状に配置することができる。各グレーディング導体502,504,506は、弓形形状をしており、この彎曲した弓形の形状は、絶縁導体500に隣接しているターミナル構造104の外側縁の区分にほぼ一致している。各グレーディング導体に対する弓形形状の長さは、同じとするか、又は相違させることができる。図5Aの実施例では、第1及び第2のグレーディング導体は同じ弓形の長さを有しているが、第3のグレーディング導体506は比較的短い。
グレーディング導体502,504,506は、受動的なものか、能動的なもののいずれかとすることができる。受動グレーディングの場合には、グレーディング導体502,504,506を外部電源310に接続しないで、これらのグレーディング導体を電気的に浮動させる。能動グレーディングの場合には、グレーディング導体502,504,506を外部電源310に接続する。図面の明瞭化のために、電源310からの結線を破線にて示してあるが、この結線のやり方には色々あり、例えば、高電圧電源を大地への抵抗チェーンで分割し、異なる電圧を抵抗チェーンの異なる位置から取り出すようにすることができる。導体302並びにターミナル構造104は、電源310からターミナル電圧(Vt)を受電することができる。第1のグレーディング導体502は第1のグレーディング電圧(V1)を、第2のグレーディング導体504は第2のグレーディング電圧(V2)を、第3のグレーディング導体506は第3のグレーディング電圧(V3)を、それぞれ電源310から受電することができ、ここに、V1>V2>V3とする。一実施例では、Vt=600kV、V1=500kV、V2=400kV、V3=300kVとする。
図6は、絶縁導体500がターミナル構造104の周りの電界を如何に変えるかを図解するために、能動グレーディング導体を有する図5Aの実施例に対する等電位線をプロットした図である。等電位線は、電気的ストレスに対処すべく設計した絶縁体505内に集中する。グレーディング導体502,504,506は、絶縁体505内で、グレーディング導体がない場合よりももっと電圧を降下させることができる。さらに、絶縁体505の表面における電気的ストレスが低減され、絶縁導体500と接地包囲体112との間の空隙内における電界が、より一層均一になる。
図5Bは3つのグレーディング導体522,524,526を有する、他の実施例における絶縁導体550を示している。概して、グレーディング導体間のサイズ及び角度間隔は、特定の用途に応じて変えることができる。図5Bの実施例では、3つのグレーディング導体522,524,526は、導体302からそれぞれ半径方向距離r1,r2,r3のところに配置されている。第1のグレーディング導体522は第1の弓状長さ(L1)を有し、第2のグレーディング導体524は第2の弓状長さ(L2)を有し、第3のグレーディング導体526は第3の弓状長さ(L3)を有し、ここに、L1>L2>L3である。さらに、導体302から各グレーディング導体522,524,526の中心までの放射状の直線は互いに異なる角度を成している。
図7は、ターミナル構造104の異なる外部に対して異なる絶縁導体を位置付けた、ターミナル構造104の他の実施例における断面図を示している。概して、過剰な電気的ストレスを有するターミナル構造104の外面部分の周りには1つ以上の絶縁導体を配置することができる。図7の実施例では、頂部絶縁導体703をターミナル構造104の頂縁733の周囲に隣接して配置する。底部絶縁導体705は、底縁735の周囲に隣接して配置する。さらに、第1及び第2の中間絶縁導体702,704を、頂縁733と底縁735との間におけるターミナル構造104の周囲の周りに配置することができる。各絶縁導体702,703,704,705が3つのグレーディング導体を有するように図示してあるが、他の例ではグレーディング導体を用いないようにすることもできる。
図8〜図12は、ターミナル構造104の周りに異なる構成で配置した複数の絶縁導体を有している実施例を示している。絶縁導体の数量、絶縁導体の大きさ、及び各絶縁導体間の隙間は、ターミナル構造104の最大動作電圧、各絶縁体の絶縁耐力、及び機械的な支持構造に依存する。図8〜図12の異なる構成は、システムを異なるターミナル電圧レベルに適応させるべくアップグレードさせるのに融通が利く。例えば、ターミナル構造の高めの動作電圧は、必要に応じて追加の絶縁導体を加えることによって順応させることができ、低めのターミナル電圧は、1つ以上の絶縁導体を取り除くことによって順応させることができる。図8〜図12の絶縁導体の各々は、これまでに述べたいずれかの絶縁導体とするか、又は市販か、特注の高電圧ケーブルとすることができる。
図8は、ターミナル構造104の外部から外向きに線形アレイ800で配置した複数の絶縁導体802,804,806及び808を示している。ターミナル構造の外部は、このターミナル構造の側壁と頂部とが交わる、ターミナル構造の頂縁とすることができる。この頂縁は弓形とし、絶縁導体の線形アレイ800は弓形の頂縁から外方へ放射状に延在する。図8は4つの絶縁導体802,804,806及び808を示しているが、任意複数個の絶縁導体を用いることができ、これらの絶縁導体を増減させて、ターミナル構造の種々の最大動作電圧に順応させることができる。
線形アレイ800は、受動グレーディング又は能動グレーディング用に配置することができる。受動グレーディングの場合には、導体803とターミナル構造104が共にターミナル電圧(Vt)、例えば、一例では600kVを受電することができる。他の導体805,807及び809は、電気的に浮動させたままとすることができる。能動グレーディングの場合には、導体803とターミナル構造104が共にターミナル電圧(Vt)を受電し、導体805,807及び809もそれぞれ電圧レベルV1,V2及びV3の電圧を受電するようにし、ここに、Vt>V1>V2>V3とする。
図9は複数の絶縁導体902,904,802,804及び806を有する他の実施例を示している。絶縁導体802,804及び806は、図8の実施例と同様に線形アレイに配置されている。絶縁導体902,802及び904は、これら3つの絶縁導体に隣接するターミナル構造104の外側縁部の弓形形状に似て、弧状に配置されている。能動グレーディングの場合、導体903,803及び905は、ターミナル電圧(Vt)を受電し、また、導体805及び807はそれぞれ電圧レベルV1,V2の電圧を受電し、ここに、Vt>V1>V2とする。さらに他の実施例では、絶縁導体902,802及び904だけはターミナル構造104の外部の周りに図示のように弧状に配置したままにして、絶縁導体804及び806をなくすことができる。
図10は、図9の実施例がターミナル構造104の周りの電界を如何に変えるかを図解するために、図9にならってシミュレートした能動グレーディング導体の例に対する等電位線をプロットした図である。このシミュレートした実施例では、各絶縁導体902,802,904,804,806は、直径が4.0インチの固形絶縁体の内部に直径が0.25インチの導体が配置されている高電圧ケーブルとした。ターミナル構造104及びこのターミナル構造に最も近い導体903,803,905の各々は、600kVに付勢した。導体805はターミナル電圧の80%、即ち480kVに付勢し、導体807はターミナル電圧の60%、即ち360kVに付勢した。シミュレートした結果、ターミナル構造に最も近い絶縁体内の最大電気的ストレスは148kV/インチであり、空中での最大電気的ストレスは45kV/インチであった。良品質のプラスチック絶縁体は148kV/インチの電気的ストレスに耐えることができるも、空気ではこのような電気的ストレスには到底耐えられない。
図11は、絶縁導体1102,804及び1104を、図9の弧状配置の絶縁導体902,802,904に似て弧状に配置し、さらに図9の実施例よりもターミナル構造から離れたところに配置した、さらに他の実施例を示している。
図12は、少なくとも1つの絶縁導体を接地包囲体112によって支持するようにした、さらに他の実施例を示している。例えば図12の実施例では、6つの絶縁導体1230,1232,1234,1236,1238及び1240を接地包囲体112によって支持することができる。能動グレーディングの場合には、絶縁導体802の導体がターミナル電圧(Vt)を受電し、絶縁導体1102,804及び1104の導体が電圧V1を受電し、絶縁導体806の導体が電圧V2を受電し、絶縁導体1230,1232,1234,1236,1238及び1240の導体が電圧Vnを受電することができ、ここに、Vt>V1>V2>Vnとする。
図13は、管状部材1305を有する絶縁導体1300の実施例の断面図を示している。管状部材1305は、導体1302を中に入れる内側部分を画成する。管状部材1305は、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はポリイミド(例えば、カプトン)で作ることができる。CPVC,PVDF及びECTFEのプラスチック材料は、Factory Mutual Specification 4910 (FM4910) 及びUnderwriters Laboratory Specification 94-V0 (UL94-V0)(これらは共に、火災及び煙による危険を減らす規格を特定している)のような、種々の機関の可燃性規格を満足する。導体1302も管状部材とすることができ、これは金属のような、さまざまな任意の導電材料で作ることができる。
管状部材1305によって画成された内側部分には充填絶縁体1312を入れることができる。充填絶縁体1312によって内側部分を完全に、又は部分的に満たすことができ、異なる充填絶縁体の組み合わせを用いることができる。FM4910に従う管状部材1305の内部を充填充填材1312によって完全に封じる場合、充填材1312はFM4910の規格に準拠する必要はない。
充填絶縁体1312は、シンタクチックフォームのような固形材料とすることができる。シンタクチックフォームとしては、エポキシ、シリコーン又は樹脂のような、充填用コンパウンドの周りに分散させた中空のガラス球及び/又はポリマーペレットを挙げることができる。他の充填絶縁体1312としては、気体を挙げることができる。一実施例では、気体は圧縮空気とすることができる。場合によっては、二酸化炭素(CO)又は六フッ化硫黄(SF)を用いることができ、このような気体は、それらの非圧縮絶縁耐力に応じて圧縮しなくて済む。充填絶縁体1312の1つの組み合わせとして、導体1302に接触するシンタクチックフォームのような固形物を挙げることができ、管状部材1305によって画成される内部容積の残余部分には、圧縮空気又はSFのような気体を充填する。
管状部材1305の表面の形状は、この管状部材の外面における電界ストレスが、安全に順応させるべく空気に対して選択した設計限度、一例では、45kV/インチに等しいか、又はそれ以下となるように選定することができる。管状部材1305の外径(OD1)は、幾つかの実施例において、8インチと16インチとの間の範囲の値とすることができる。外径(OD1)は、サイズがスケジュール80のパイプに準拠する、0.687インチの壁厚(T1)を有する、12.7インチのような普通サイズに選定することもできる。導体1302の外径のサイズは、幾つかの実施例において、0.25インチから6.0インチまでの範囲内の値とすることができる。導体1302の中心は、管状部材1305内の利用可能空間と導体1302の直径とに応じて、管状部材1305の中心1319から、0〜約3.0インチの範囲内のオフセット距離(OS1)だけずらすことができる。
一つの特定の実施例では、CPVCの管状部材1305の外径(OD1)は11インチとし、その壁厚(T1)を0.5インチとする。この特定の実施例における導体1302の外径は4インチとし、オフセット距離(OS1)は、2.5インチとする。従って、この特定の実施例における、導体1302と管状部材1305の内面との間の距離(D3)は、僅か0.5インチであり、導体1302と管状部材の反対側の内面との間の距離(D4)は、5.5インチである。ブラケット208の長さは、絶縁導体1300をターミナル構造104の外部から1.5インチの距離(D2)のところに位置付けることができる長さとするのがよい。
図14は、他の実施例における絶縁導体1400の断面図である。この絶縁導体1400は、第1の管状部材1305と、この第1の管状部材によって画成された内側部分に配置された第2の管状部材1404とを有している。図13及び他の実施例と同様な図14のコンポーネントには、同じような参照番号を付してあり、従って、ここでは反復的な説明は省略する。
第2の管状部材1404は、CPVC、PVDF、ECTFE、PTFE、又はポリイミドで作った固形絶縁体とすることができる。導体1302の外径は、第2の管状部材部材1404の内径よりも僅かに小さくして、導体1302が、第2の管状部材の内面に触れるようにする。導体1302の外側と、第2の管状部材1404の内側との間に空隙がないのが望ましい。実際には、管状部材1404を選択し、その内側に導電性のペイントをコーティングすることができる。これは、管状部材1404の内面を「金属化する」と称することもある。第2の管状部材1404は、導体1302の外面における電気的ストレスを80kV/インチよりもはるかに減らすことができる。
図15は、他の実施例における絶縁導体1500の断面図である。絶縁導体1500は、第1の管状部材1305、第2の管状部材1404及び第3の管状部材1502を有している。図13及び図14並びに他の実施例と同様な図15のコンポーネントには、同じような参照番号を付してあり、従って、ここでは反復的な説明は省略する。
第3の管状部材1502は、第1の管状部材1305によって画成された内側部分の中に配置し、第2の管状部材1404は、第3の管状部材1502の中に配置することができる。第3の管状部材1502によって画成された内側部分には、第1の充填絶縁体1504を入れ、第1の管状部材1305によって画成された内側部分には、第2の充填絶縁体1512を入れることができる。一実施例では、第1及び第2の充填絶縁体1504及び1512用の充填材として、圧縮気体、例えば、空気、窒素、SF等を用いることができる。この場合、第3の管状部材1502の外径は、第1の充填絶縁体1504に必要な気体容積が、第2の充填絶縁体1512に必要な気体容積よりも少なくて、圧力容器の厳格な規約要件を行使することなく、第1の充填材1504用に高圧力の気体を用いることができるような大きさに選定するのがよい。
図16は、さらに他の実施例における絶縁導体1600の断面図である。絶縁導体1600には、圧縮気体中に分散される固形充填材1602を含む複合絶縁体を含めることができる。固形充填材1602は、複数の固形モジュール、例えば、ハラー顆粒(halar granules)及び/又はガラス球とすることができ、これらは、絶縁体として作用すると共に、圧縮気体で満たすべき残存容積1604を減らすのにも役立つ。圧縮気体は、容積1604に必要とされる気体容積を減らすのに、圧力容器の厳格な規約要件を行使することなく、1.5atm以上の圧力の圧縮空気とすることができる。
図17は、さらに他の実施例における絶縁導体1700の断面図である。絶縁導体1700は、図14の単一導体1302とは対照的に、第2の管状部材1404によって画成された内部容積内に、複数の高電圧ケーブル1702,1704,1706を有していることを除けば、図14の絶縁導体に似たものである。図14並びに他の実施例と同様な図17のコンポーネントには、同じような参照番号を付してあり、従って、ここでは反復的な説明は省略する。高電圧ケーブル1702,1704,1706の各々は、関連する絶縁体で包まれた導体を備えている。高電圧ケーブルは、市販のもの又は特注の高電圧ケーブルとすることができる。高電圧ケーブル1702,1704,1706は、個々に絶縁されているから、これらのケーブルは、絶縁耐力が落ちている他のエレメントに対して別の絶縁保護層となる。例えば、高電圧ケーブル1702,1704,1706は、溶接接合部で絶縁耐力が落ちる、溶接した管状部材、例えば管状部材1404及び1305と一緒に用いることができる。
第2の管状部材1404によって画成された内部には、第1の充填絶縁体1722を配置することができ、第1の管状部材1305によって画成された内部には、第2の充填絶縁体1712を配置することができる。第1の充填絶縁体1722は、非圧縮空気、SF、マイクロバルーン、顆粒等とすることができ、第2の充填絶縁体1712も同じものとすることができる。
本発明は、上述した実施例のみに限定されるものでなく、開示した範囲内で幾多の変更を加え得ることは当業者に明らかである。従って、前述した記載は例証に過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。

Claims (25)

  1. イオンビームを供給するように構成したイオン源と
    キャビティを画成し、該キャビティ内に前記イオン源が少なくとも部分的に配置されるターミナル構造と
    前記ターミナル構造の周りの電界を変えるように前記ターミナル構造の外部に隣接して配置される絶縁導体であって、該絶縁導体の導体の周りに配置される絶縁体の絶縁耐力が、75キロボルト(kV)/インチよりも大きい、絶縁導体と
    前記絶縁体の中に配置される複数のグレーディング導体であって、これら複数のグレーディング導体の各々は、前記ターミナル構造の前記外部からそれぞれ放射状に前記導体から異なる距離のところに配置され、前記複数のグレーディング導体の各々は、弓形形状を有している、複数のグレーディング導体と、
    を備えているイオン注入装置。
  2. 前記導体は、第1の電圧に付勢すべく構成され、前記ターミナル構造も前記第1の電圧に付勢すべく構成される、請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 前記第1の電圧は、少なくとも400kVである、請求項2に記載のイオン注入装置。
  4. 前記ターミナル構造及び前記絶縁導体に結合されたブラケットをさらに備え、該ブラケットは、前記ターミナル構造の外部に隣接する前記絶縁導体を支持するように構成される、請求項1に記載のイオン注入装置。
  5. 前記ブラケットは、前記絶縁導体を前記ターミナル構造の外部から所定距離のところに位置させることができる長さを有する、請求項4に記載のイオン注入装置。
  6. 前記距離は少なくとも1.5インチである、請求項5に記載のイオン注入装置。
  7. 前記ブラケットは導電性の材料から成り、該ブラケットは、前記絶縁導体の前記導体に結合される、請求項4に記載のイオン注入装置。
  8. 前記ブラケットは非導電性の材料から成る、請求項4に記載のイオン注入装置。
  9. 前記ターミナル構造の外部は、該ターミナル構造の頂縁の周辺部と、前記ターミナル構造の底縁の周辺部とを備え、前記絶縁導体は、前記頂縁の前記周辺部の周りに配置される頂部絶縁導体と、前記底縁の前記周辺部の周りに配置される底部絶縁導体とを備えている、請求項1に記載のイオン注入装置。
  10. 前記ターミナル構造の外部はさらに、前記頂縁と前記底縁との間に前記ターミナル構造の周辺部を備え、前記絶縁導体はさらに、前記頂縁と前記底縁との間の、前記ターミナル構造の前記周辺部の周りに配置される中間の絶縁導体も備えている、請求項9に記載のイオン注入装置。
  11. 前記絶縁体は固体絶縁物から成る、請求項1に記載のイオン注入装置。
  12. 前記複数のグレーディング導体の各々は、異なる弓状の長さを有する、請求項に記載のイオン注入装置。
  13. 前記複数のグレーディング導体の各々は、同じ弓状の長さを有する、請求項に記載のイオン注入装置。
  14. 前記複数のグレーディング導体の各々は弓状の長さを有し、前記導体から、前記各グレーディング導体の、前記弓状の長さの中心までの放射状の直線が、互いに異なる角度である、請求項に記載のイオン注入装置。
  15. 前記複数のグレーディング導体の各々は電気的に浮動している、請求項に記載のイオン注入装置。
  16. 前記複数のグレーディング導体は、前記絶縁導体の導体から第1の距離のところに放射状に配置される第1のグレーディング導体と、前記絶縁導体の導体から第2の距離のところに放射状に配置される第2のグレーディング導体と、前記絶縁導体の導体から第3の距離のところに放射状に配置される第3のグレーディング導体とを備え、前記第1の距離は前記第2の距離よりも短く、前記第2の距離は前記第3の距離よりも短く、前記第1のグレーディング導体は、第1のグレーディング電圧を受電すべく構成され、前記第2のグレーディング導体は第2のグレーディング電圧を受電すべく構成され、前記第3のグレーディング導体は第3のグレーディング電圧を受電すべく構成され、前記第1のグレーディング電圧は前記第2のグレーディング電圧よりも大きく、前記第2のグレーディング電圧は前記第3のグレーディング電圧よりも大きい、請求項に記載のイオン注入装置。
  17. 前記ターミナル構造の前記外部は前記ターミナル構造の縁部から成り、前記絶縁導体は、前記縁部の周りに配置される少なくとも第1、第2、及び第3の絶縁導体を備えている、請求項1に記載のイオン注入装置。
  18. 前記第1、第2、及び第3の絶縁導体は、前記ターミナル構造の前記縁部から外側に延在する線形アレイにて位置付けられる、請求項1に記載のイオン注入装置。
  19. 前記縁部は弓形形状を有し、前記第1、第2、及び第3の絶縁導体は、前記縁部の前記弓形形状に一致する弓形に位置付けられる、請求項1に記載のイオン注入装置。
  20. 前記絶縁導体の絶縁体は、前記絶縁導体の導体を配置する内側部分を画成する第1の管状部材を備えている、請求項1に記載のイオン注入装置。
  21. 前記第1の管状部材は、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はポリイミド樹脂から成る、請求項2に記載のイオン注入装置。
  22. 前記絶縁体はさらに、前記第1の管状部材の内側部分に配置される充填絶縁体も備えている、請求項2に記載のイオン注入装置。
  23. 前記充填絶縁体は圧縮空気から成る、請求項2に記載のイオン注入装置。
  24. 前記絶縁体はさらに、第2の管状部材を備え、該第2の管状部材は、前記第1の管状部材の前記内側部分に配置される、請求項2に記載のイオン注入装置。
  25. 前記絶縁体はさらに、第3の管状部材を備え、該第3の管状部材は、前記第1の管状部材の内側部分に配置され、前記第2の管状部材は、前記第3の管状部材によって画成される内側部分に配置される、請求項2に記載のイオン注入装置。
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