JP5209826B1 - 垂直軸型マグナス式風力発電機 - Google Patents

垂直軸型マグナス式風力発電機 Download PDF

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Abstract

発電効率が高く、制御が簡易な垂直軸型マグナス式風力発電機を提供すること。
発電機回転軸(3a)を有し、風力によって縦軸芯に回転する風車部(2)と、固定子(101)と、風車部(2)に連結された回転子(100)を有する発電機(3)と、風車部(2)は、発電機回転軸(3a)と平行に配置された、発電機回転軸(3a)を中心として回転するバレル(5)を2つ持つバレル組(50)と、バレル組(50)を発電機回転軸(3a)に連結する支持部材(4)とを有し、2つのバレル(5)のそれぞれは、支持部材(4)に支持されている支持軸(6)を中心に自転可能に構成されており、2つのバレル(5)の自転方向は、互いに反対向きである、垂直軸型マグナス式風力発電機である。

Description

本発明は、垂直軸型マグナス式風力発電機に関する。
風力発電機は風車回転軸の支持方向により、水平軸型と垂直軸型に分類でき、水平軸型の風力発電機はさらに、プロペラ式と、マグナス式に分類できる。水平軸型プロペラ式風力発電機は、気流によってプロペラ(翼形状のブレード)に発生する揚力により、発電機を回転させる方式であり、世界的に商用風力発電の主流であるが、下記のような課題がある。
まず、水平軸型プロペラ式風力発電機は、プロペラを回転させるために大きな風速が必要で、また、風向にプロペラの向きを合わせる必要があるので、日本のように平均風速が低く、かつ風向が頻繁に変化する環境においては、設置コストに見合う発電能力を得られる場所が限定される。
次に、強風によるプロペラの過回転が発生して破損しやすいため、強風時には発電機を停止する必要がある。
また、少なくともプロペラ径以上のタワー上に設置する必要があるため、落雷により破損しやすく、発電部もプロペラ回転軸に合わせて高所に設置されるために、メンテナンスコストが高くなる。
さらに、プロペラ及びタワーの輸送や設置工事が困難であり、特にビルや家屋の屋上へ設置可能な風力発電機は、発電能力の小さな小型機に限られることになる。
さらにまた、プロペラは形状が複雑であるため製造が困難であり、製造コストが高い。
これらに加え、水平軸型プロペラ式風力発電機は、プロペラが発生する低周波騒音やバードストライクなどの環境問題を引き起こすことが問題になっている。
そこで、近年、例えば、特許文献1に示されているような水平軸型のマグナス式風力発電機が提案されている。
この風力発電機は、揚力を発生するブレードがプロペラ式のような翼形状ではなく、円柱形状(以下バレルという)であり、気流中でバレルを自転させたときに、バレルに発生するマグナス力によって、発電機を回転させる方式である。このバレルの自転回転数の制御により、マグナス力をコントロールできるので、低風速領域での発電効率を高くでき、かつ強風で壊れにくいとされる。
また、バレル形状のブレードは翼形状のブレードに比べ高剛性で壊れにくい上、製造が容易なため低コストで製造可能である。
さらに、発電機回転軸まわりのブレード回転数を低くできるため、低周波騒音やバードストライクの発生が起こりにくいなどのメリットがあり、注目されている技術である。
しかし、風向に対する制御の必要性や、タワー形状であるための落雷リスクやメンテナンス性、及び設置性の悪さなど、水平軸型風力発電機の根本的な課題に対する解決には至っていない。
一方、垂直軸型の風力発電機はさらに、抗力型と揚力型に分類できる。
垂直軸型の風力発電機の特徴として、風向の影響を受けないため、風向に対する追従機構が不要となる。また、発電機回転軸が垂直であるので、発電部分を地上付近に設置でき、水平軸型に比べてメンテナンス性が高い。さらに、必ずしも高いタワーを必要としないので、発電能力の高い中型機や大型機を、ビルや家屋の屋上へ設置可能である。
そして、垂直軸抗力型は、気流の風圧により回転力を得るもので、代表的なものはサボニウス式である。サボニウス式は自己起動性と低風速域での回転トルクに優れるが、原理上周速比が1以下であり、中風速域以上における効率は良くない。
そのため、次に述べる揚力型の起動補助用としてしばしば用いられる。
垂直軸揚力型の代表的なものはジャイロミル式やダリウス式である。これらは水平軸型プロペラ式同様に、翼形状のブレードを持つため、周速比が1以上にでき、抗力型に比べると効率は良い。しかし、翼形状のブレードは、風向に対して一定範囲の迎角でしか揚力が発生しないため、風向に対するブレードの迎角が常に変化する垂直軸型は、水平軸型の風力発電機よりも効率が悪く、特に周速比が1以下となるような低風速域では発電能力が低くなり、自己起動性も悪い。
また、水平軸型プロペラ式同様、強風による過回転が発生し、破損が起きるという課題がある。このため、小型のジャイロミル型が街灯用などの小規模発電機として普及している程度である。
そこで、近年、例えば、特許文献2、特許文献3に示すような垂直軸型マグナス式風力発電機が提案されている。
これらの風力発電機は、垂直軸型であるために風向変化の影響を受けず、マグナス式であるためにバレル自転回転数の制御によりマグナス力をコントロールすることで低風速域での発電能力を高くでき、かつ強風でも壊れにくいため、日本のような環境において理想的な特性の風力発電機といえる。
また、垂直軸型マグナス式風力発電機は、垂直軸型の特徴であるメンテナンスコストの優位性に加えて、マグナス式の特徴である製造コストの優位性も併せ持つため、既存の風力発電機よりも低コストで製造と運用が可能となる。
特開2007−085327号公報 特開2008−175070号公報 特開2010−121518号公報
上記垂直軸型マグナス式風力発電機は、本発明の出願時点では実用化されておらず、垂直軸型のマグナス式風力発電機の実用化に向けての大きな技術的課題として、発電機回転軸の風上側と風下側では、マグナス力によって発生する発電機回転軸の回転トルクが逆になることが挙げられる。
そこで、特許文献2に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機では、風下側のバレルを遮蔽する構成が提案されている。
しかしながら、この方式では、風上側のバレルに生じるマグナス力のみを利用することにより、発電機に一方向の回転力を発生できるが、風下側の気流は利用しないため、発電効率は高いとは言えない。
又、例えば、特許文献3に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機は、風向の計測手段と、バレルのアジマス角計測手段と、風速の計測手段とを備え、風向とバレル位置のズレおよびバレルの自転回転数に基づいて、バレルの自転回転数を個別に制御する事を特徴としている。
この方式では、バレルが発電機回転軸の風上側にあるか風下側にあるかを判定してバレルの自転回転数を制御するため、発電機回転軸の風上側と風下側両方の気流を利用できるとされている。
しかしながら、バレルの自転回転数を個別かつ頻繁に変動させるため、制御が複雑となる。
本発明は、上記課題を考慮して、発電効率が高く、制御が簡易な垂直軸型マグナス式風力発電機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
縦軸を有し、風力によって縦軸芯に回転する風車部と、
固定子と、前記風車部に連結された回転子を有する発電機と、
前記風車部は、
前記縦軸と平行に配置された、前記縦軸を中心として回転するバレルを2つ持つバレル組と、
前記バレル組を前記縦軸に連結する支持部材とを有し、
前記2つのバレルのそれぞれは、前記支持部材に支持されている支持軸を中心に自転可能に構成されており、
前記2つのバレルの自転方向は、互いに反対向きである、垂直軸型マグナス式風力発電機である。
第2の本発明は、
前記2つのバレルのうち一方の内側にある前記バレルは、他方の外側にある前記バレルと前記縦軸の間に配置されている、第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
第3の本発明は、
前記2つのバレルのうち風下側の前記バレルへの気流を遮蔽するために、前記2つのバレルの間に設けられた気流遮蔽手段を更に備えた、第2の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
第4の本発明は、
前記気流遮蔽手段の表面のうち少なくとも側端面には、気流を拡散又は分散させるための形状が形成されている、第3の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
第5の本発明は、
前記回転子の停止時間を検出する停止時間検出部と、
前記発電機を、外部電力を用いて動力源として使用する切替部と、
前記回転子の制御を行う発電機制御部と、
前記バレルの自転の制御を行う自転制御部とを備え、
前記回転子が停止していない場合、
前記自転制御部は、一定時間毎に、前記バレルを第2の所定の回転速度以上の回転速度で自転させるように制御を行い、
前記回転子の前記停止時間が所定時間以上である場合、
前記発電機制御部は、一定時間毎に、前記切替部により前記発電機を前記動力源に切り替え、前記回転子を第2の所定の回転速度で駆動させ、前記自転制御部は、前記バレルを、第2の所定の回転速度以上の回転速度、または第3の所定の回転速度以下の回転速度で自転させるように制御を行う、第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
第6の本発明は、
前記バレル組と前記縦軸の間、及び前記支持部材の外側の少なくとも一方に設けられた整流板を備えた、第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第1の発明は、
前記回転子は、前記縦軸と連結されており、
前記縦軸は、前記風車部の回転とともに回転する、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第2の発明は、
前記風車部の下側に設けられた台座を備え、
前記回転子は、前記風車部と連結されており、
前記縦軸は、前記台座に固定されている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第3の発明は、
前記バレル組は、複数設けられており、
前記複数のバレル組は、平面視において、前記縦軸を中心として等間隔に配置されている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第4の発明は、
前記バレル組は、複数設けられており、
前記複数のバレル組は、平面視において、前記縦軸を中心として等間隔に配置されており、
前記複数のバレル組のそれぞれに対して設けられた、そのバレル組の前記2つのバレルを自転させる駆動部と、
それぞれの前記駆動部の動力を、前記バレル組の2つのバレルに伝達する第1の伝達機構とを備え、
前記第1の伝達機構は、
前記内側のバレルの支持軸に設けられた第1ギア部材と、
前記外側のバレルの支持軸に設けられ、前記第1ギア部材と噛み合った第2ギア部材と、
前記駆動部の軸に設けられ、前記第1ギア部材又は前記第2ギア部材と噛み合った駆動ギアとを有する、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第5の発明は、
前記バレル組は、複数設けられており、
前記複数のバレル組は、平面視において、前記縦軸を中心として等間隔に配置されており、
全ての前記バレルを自転させる駆動部と、
全ての前記バレルに伝達する第2の伝達機構とを備え、
前記第2の伝達機構は、
それぞれの前記バレル組の前記内側のバレルの支持軸に設けられた第1ギア部材と、
前記外側のバレルの支持軸に設けられ、前記第1ギア部材と噛み合った第2ギア部材と、
前記複数の前記第1ギア部材と噛み合うように、それらの中央に配置された中央ギア部材と、
前記駆動部の駆動軸に設けられ、前記中央ギア部材と噛み合った駆動ギア部材とを有する、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第6の発明は、
前記バレルの表面には、ディンプル状の凹み、又は突起物が形成されている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第7の発明は、
前記バレルの表面には、前記支持軸に対して平行、垂直、又は螺旋状のリブが形成されている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第8の発明は、
前記バレルは、中空の円筒形状である、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第9の発明は、
前記バレルは、複数個のバレル部分に自転軸方向に分割可能に構成されており、
それぞれのバレル部分を連結する連結部が設けられており、
前記支持軸は、最も下側に配置された前記バレル部分から下方、及び最も上側に配置された前記バレル部分から上方の少なくとも一方に向かって設けられている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第10の発明は、
前記回転子の回転数を検出する発電回転数検出部と、
前記回転子の回転数に応じて、前記バレルの自転回数を制御する自転制御部とを備えた、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第11の発明は、
風速を検出する風速検出部と、
前記回転子の停止を検出する停止検出部と、
前記発電機を、外部電力を用いて動力源として使用する切替部と、
前記停止が検出された状態で、検出される風速が第1の所定風速未満である場合、一定時間毎に、前記切替部により前記発電機を前記動力源に切り替え、前記回転子を所定時間の間、第1の所定の回転速度で駆動させる発電機制御部とを備えた、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第12の発明は、
前記発電機制御部は、検出される風速が前記第1の所定風速よりも遅い第2の所定風速未満である場合、前記発電機を前記動力源に切り替えない、本発明に関連する第11の発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第13の発明は、
前記回転子の停止時間を検出する停止時間検出部と、
前記発電機を、外部電力を用いて動力源として使用する切替部と、
前記停止時間が所定時間以上である場合、一定時間毎に、前記切替部により前記発電機を前記動力源に切り替え、前記回転子を所定時間の間、第1の所定の回転速度で駆動させる発電機制御部とを備えた、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第14の発明は、
前記回転子の停止時間を検出する停止時間検出部と、
前記発電機を、外部電力を用いて動力源として使用する切替部と、
前記停止時間が所定時間以上である場合、前記バレルを第1の所定の回転速度以上の回転速度で自転させるように制御する自転制御部とを備えた、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第15の発明は、
前記支持部材が、円板形状である、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第16の発明は、
前記支持部材は、フライホイール効果を発揮するように形成されている、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第17の発明は、
前記支持部材には、前記バレルの支持軸を支持するための複数の軸受部が形成されており、
前記複数の軸受部のいずれかに前記バレルが選択的に配置されている、本発明に関連する第15または第16の発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第18の発明は、
前記支持部材は、前記バレル組と前記縦軸の間を結ぶように形成されたアーム状の部材を有し、
前記支持部材の、前記縦軸と前記バレル組の間に設けられた伸縮部を備え、
前記伸縮部は、前記縦軸と前記バレル組の間の距離を縮めるように付勢するバネ部材を有し、
発電の際には、前記バネ部材の付勢力と、前記縦軸を中心とする回転により前記2つのバレルに発生する遠心力との釣り合いにより、前記縦軸と前記バレル組の間の距離が変化する、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明に関連する第19の発明は、
前記風車部の下側に設けられた台座と、
前記バレルを、その上側で回転可能に支持する上側支持部材と、
前記上側支持部材を回転可能に、前記台座に支持する枠構造とを備えた、上記第1の本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機である。
本発明によれば、発電効率が高く、制御が簡易な垂直軸型マグナス式風力発電機を提供することが出来る。
本発明にかかる実施の形態1における垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図 図1のXX´断面構成図 本発明にかかる実施の形態1における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの配置を示す平面構成図 本発明にかかる実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機の動作を説明するための平面構成図 (a)〜(d)本発明にかかる実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機のそれぞれのバレル組における2つのバレルの自転と風向きとマグナス力の関係を示す図 本発明にかかる実施の形態2における垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図 図6のZZ´断面構成図 本発明にかかる実施の形態2の変形例における垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図 本発明にかかる実施の形態2の変形例における垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態3における垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 図10のYY´間の断面構成図 本発明にかかる実施の形態4の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態5の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態6における垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態1の変形例における垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態7における垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図 本発明にかかる実施の形態7における垂直軸型マグナス式風力発電機の伸縮部近傍の拡大斜視構成図 本発明にかかる実施の形態7における垂直軸型マグナス式風力発電機の伸縮動作を説明するための伸縮部近傍の拡大斜視構成図 (a)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレル組の2つのバレルの間に気流遮蔽板が設けられている状態を示す斜視構成図、(b)2つのバレルの自転と風向きによって生じるマグナス力の関係を示す平面構成図、(c)気流遮蔽板の斜視構成図、(d)気流遮蔽板の側端面拡大図 (a)〜(e)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの変形例を示す斜視構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの変形例を示す斜視構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの変形例を示す斜視構成図 (a)、(b)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの変形例を示す斜視構成図 (a)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の変形例を示す斜視構成図、(b)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の下側に錘を設けた状態の斜視構成図、(c)本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の下側の周囲に錘を設けた状態の斜視構成図 (a)本発明にかかる実施の形態2の変形例における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の変形例を示す斜視構成図、(b)本発明にかかる実施の形態2の変形例における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の変形例を示す平面構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレル組の配置の変形例を示す平面構成図 本発明にかかる実施の形態1〜6における垂直軸型マグナス式風力発電機の支持部材の変形例を示す平面構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機に風車部の上側を支持する枠構造を設けた状態を示す斜視構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機に上側支持部材と下側支持部材を接続する縦枠を設けた状態を示す正面から視た断面構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機に整流板を設けた構造を説明するための平面構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの配置を変更した構成を説明するための平面構成図 本発明にかかる実施の形態における垂直軸型マグナス式風力発電機のバレルの配置を変更した構成を説明するための平面構成図
以下に、本発明にかかる実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明にかかる実施の形態1における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態1における垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図である。又、図2は、図1のXX´間の断面構成図である。図1及び図2に示すように、本実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機は、台座1と、台座1の上側に回転可能に配置された風車部2とを備えている。そして、台座1内には発電機3が配置されており、発電機3には、鉛直上方に発電機回転軸3aが設けられており、この発電機回転軸3aが発電機3と風車部2を連結している。この発電機3はインナーロータ型の発電機であり、発電機回転軸3aの下部分が回転子100であり、その外側に固定子101が設けられている。そして、風車部2が回転することにより、発電機回転軸3aが回転し、発電機3が発電を行う。尚、この発電機回転軸3aが、本発明の縦軸の一例に対応する。
上記風車部2には、水平に配置された円板形状の支持部材4が設けられており、支持部材4の中心に発電機回転軸3aが固定されている。支持部材4には、計8本の円柱形状のバレル5が配置されている。図3は、8本のバレル5の配置を示す平面構成図である。
これら8本のバレル5は、その支持軸6が支持部材4の表面に対して垂直になるように、2本一組で配置されている。この2本のバレル5は、支持部材4の中心4a(発電機回転軸3a)から円周方向に向かう半径上(二点鎖線で示す)に配置されている。すなわち、バレル組50のうち外側に配置されているバレル5aと発電機回転軸3aの間に、内側のバレル5bが配置されていることになる。この外側に配置されているバレル5aと、その内側に配置されているバレル5bをバレル組50として、4つのバレル組50が、発電機回転軸3aを中心にして等間隔に配置されている。そして、4つのバレル組50の4つのバレル5bは、中心4aの同心円上に配置されており、4つのバレル5aは、中心4aの同心円上に配置されている。又、8本のバレル5は、支持軸6によって支持部材4に形成された軸受部4bに自転可能に軸支されている。尚、内側のバレル5aと外側のバレル5bは同じ大きさであり、それぞれを区別する必要がない場合は、バレル5と記載する。
次に、本発明に関連する発明の第1の伝達機構の一例について図2を参照して説明する。
図2に示すように、1つのバレル組50において、内側のバレル5bの支持軸6には、バレル5bの下側に第1ギア7が設けられており、外側のバレル5aの支持軸6には、バレル5aの下側に第2ギア8が設けられている。これら第1ギア7と第2ギア8は噛み合っている。また、バレル5aよりも外側の支持部材4上にはモータ9が配置されており、このモータ9の駆動軸9aに駆動ギア10が設けられている。そして、駆動ギア10と第2ギア8が噛み合っており、モータ9の駆動力が、第2ギア8及び第1ギア7に伝達される。すなわち、モータ9を駆動させることによって、バレル5a、5bは、それぞれ自転することになるが、バレル5aとバレル5bの自転方向は反対方向となる。尚、モータ9への給電は、スリップリングによって行われる。又、4つのバレル組50は全て同じ構成となっている。又、第1ギア7、第2ギア8及びモータ9を覆うように、支持部材4の上にはカバー部材11が設けられている。
又、モータ9によるバレル5の自転を制御する自転制御部12と、発電機回転軸3aの回転数を検出する回転数検出部16と、発電機3を外部電力により動力源として用いるために、発電機3を動力源に切り替える切替部14と、切替部14を動作することによって発電機回転軸3aの動作を制御する発電機制御部17とを備えている。又、カバー部材11の上側には、風速計15と温度計18及び感雪計19が設けられている。
尚、本発明に関連する発明の停止検出部の一例は、本実施の形態の回転数検出部16に対応する。
上記構成の本実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機の動作について説明する。
図4は、本実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機の動作を説明するための平面構成図である。
図4に示すように、本実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機では、外側のバレル5aは、平面視において時計回り(矢印B)に自転し、内側のバレル5bは、平面視において反時計回り(矢印C)に自転している。ここで、図4では、風の向きが矢印Aによって示されており、風上側のバレル組50を50aとし、時計回りに順に50b、50c、50dとする。
図5(a)〜(d)は、それぞれのバレル組50a〜50bにおけるバレル5a、5bの自転と風向きとマグナス力の関係を示す図である。
図5(a)に示すように、バレル組50aの外側のバレル5aの右側では、風速にバレル5aの自転速度が加わり流速が速くなる。一方、バレル5aの左側では、風速からバレル5aの自転速度が減らされ流速が遅くなる。このため、バレル5aでは、右方向へのマグナス力(矢印V1)が発生することになる。
又、バレル組50aの内側のバレル5bの左側では、風速にバレル5bの自転速度が加わり流速が速くなり、バレル5bの右側では、風速からバレル5bの自転速度が減らされ流速が遅くなる。このため、バレル5bでは、左方向へのマグナス力(矢印V2)が発生することになる。
ここで、マグナス力は、風速と、バレルの自転角速度と、バレルの直径とに比例することが知られている。図5(a)に示すバレル組50aの位置では、バレル5bは、バレル5aの風下に配置されているため、気流の少なくとも一部がバレル5aにより遮蔽されるので、バレル5aの方が、その風下側に配置されているバレル5bよりも発生するマグナス力が大きくなる。よって、2本のバレル5a、5bが発生するマグナス力の合力は、右方向に向き、支持部材4を介して発電機回転軸3aを時計回りに回転させる。
又、図5(b)に示すバレル組50bの位置では、バレル5aに右方向のマグナス力(矢印V3)が発生し、バレル5bに左方向のマグナス力(矢印V4)が発生するが、バレル5aとバレル5bに届く風の風速は同じであるため、マグナス力も打ち消し合うことになる。尚、製造誤差等によりどちらか一方のマグナス力が大きくなったとしても、半径方向に沿った力であるため、風車部2を回転させる力とはならない。
又、図5(c)に示すバレル組50cの位置では、そのバレル5aの右側では、風速にバレル5aの自転速度が加えられ流速が速くなり、バレル5aの左側では、風速からバレル5aの自転速度が減らされ流速が遅くなる。このため、バレル5aでは、右方向へのマグナス力(矢印V6)が発生することになる。
一方、バレル組50cの内側のバレル5bの右側では、風速からバレル5bの自転速度が減らされ流速が遅くなり、バレル5bの左側では、風速にバレル5bの自転速度が加えられ流速が速くなる。このため、バレル5bでは、左方向へのマグナス力(矢印V5)が発生することになる。
ここで、図5(c)に示すバレル組50cの位置では、バレル5bの方が、その風下側に配置されているバレル5aよりも発生するマグナス力が大きくなる。そのため、バレル組50aは、左方向に動くことになり、支持部材4を介して発電機回転軸3aを時計回りに回転させる。
又、図5(d)に示すバレル組50dの位置では、バレル5aに右方向のマグナス力(矢印V8)が発生し、バレル5bに左方向のマグナス力(矢印V7)が発生するが、バレル5aとバレル5bに届く風の風速は同じであるため、マグナス力も打ち消し合うことになる。
以上のように、図4に示す位置では、バレル組50aの位置では、右方向の力が発生し、バレル組50cの位置では、左方向の力が発生する。すなわち、バレル組50が発電機回転軸3aよりも風上側の領域にあるとき、バレル組50に発生するマグナス力は、支持部材4を、発電機回転軸3aを中心として時計回りに公転させる方向であり、バレル組50が発電機回転軸3aよりも風下側の領域にあるときも、支持部材4を、発電機回転軸3aを中心として時計回りに公転させる方向にマグナス力が働く。そのため、風車部2は、平面視において、時計回り(矢印D参照)に回転する。
この風車部2の回転により、発電機回転軸3aが回転し、発電機3で発電が行われる。このとき、発電機回転軸3aの回転数が、回転数検出部16によって検出され、その検出された回転数に応じて、自転制御部12が、バレル5の自転の回転速度を適切に制御する。又、風速計15によって検出された風速によって、バレル5の自転の回転速度を制御してもよい。
次に、風が弱い又は無風のため、発電機回転軸3aが回転していない状態における制御ついて説明する。
風速計15によって、計測される風速が第1の所定風速未満の場合には、一定時間毎に、発電機制御部17は、切替部14を制御し、発電機3を動力源として用いて、発電機回転軸3aを所定時間の間、第1の所定の回転速度で回転させる。又、同時に、自転制御部12によって、バレル5が第1の所定回転速度以上の回転速度で自転するように制御が行われる方がより好ましい。
このように制御することによって、第1の所定風速未満の弱風が吹いた場合であっても、風車部2が回転しやすくなり、発電状態に移行出来る。
尚、風速が、第1の所定風速よりも小さい第2の所定風速未満である場合には、ほぼ無風であることから、発電機回転軸3aを回転させる動力が無駄になると判断し、発電機回転軸3aを駆動しないように制御が行われる。このときは、バレル5の自転も行われない。上気第2の所定風速とは、バレル5を自転させても発電機回転軸3aが回転しない風速であり、例えば、風速1m/sである。又、第1の所定風速とは、バレル5の自転だけでは風車部2が回転しないが、上記のように発電機回転軸3aを第1の回転速度で駆動させることによって、発電状態に移行することが可能な風速であり、例えば3m/sである。
次に、積雪・凍結防止の際の制御について説明する。
感雪計19によって、積雪が感知され、且つ発電可能な風速である(発電運転を行っている)場合には、自転制御部12は、一定時間毎に、バレル5を第2の所定の回転速度以上の回転速度で、予め決められた時間、自転させるように制御を行う。ここで、第2の所定の回転速度は、発電時の制御による回転数よりも速い回転速度である。このように、一定時間毎に予め決められた時間、高速でバレル5を自転させることにより、バレル5上の積雪を落下させることが出来る。尚、風速計により発電可能な風速であるかを検出する代わりに、回転数検出部16によって発電機回転軸3aが回転しており、発電されていることが検知されてもよい。
感雪計19によって、積雪が感知され、且つ発電不可能な風速(例えば、上記第2の風速以下)である場合、発電機制御部17は、一定時間毎に切替部14を動作し、発電機3を動力源に切替え、発電機回転軸3aを所定時間の間、第2の回転速度で駆動させるように制御を行う。尚、このとき、自転制御部12は、一定時間毎に、バレル5を第2の所定の回転速度以上の回転速度で、予め決められた時間、自転させるように制御を行う。
また、温度計18によって、凍結の可能性のある温度であることが検知され、且つ発電不可能な風速(例えば、上記第2の風速以下)である場合、発電機制御部17は、一定時間毎に切替部14を動作し、発電機3を動力源に切替え、発電機回転軸3aを所定時間の間、第2の回転速度で駆動させるように制御を行う。尚、このとき、自転制御部12によって、バレル5を第3の所定の回転速度以下の速度で自転させる制御が行われる。
上記発電機回転軸3aの第2の所定の回転速度は、低速である。又、バレル5の第3の所定の回転速度は、第2の所定の回転速度よりも遅い低速である。このように発電が行われていない時でも、発電機回転軸3a及びバレル5を低速で回転させることにより、凍結を防止することが出来る。
以上のように、本実施の形態1の垂直軸型マグナス式風力発電機は、風上側のバレル組50と風下側のバレル組50におけるバレル5の回転を利用しているため、発電効率が高くなる。
又、バレル5a、5bの自転方向は常に同じ回転方向でよいため、特許文献3のように、自転方向を切り替える必要がなく、制御が簡易になる。
まとめると、2本のバレル5a、5bが発電機回転軸3aよりも風上側の領域にあるとき、バレル5aに発生するマグナス力は、支持部材4を発電機回転軸3aを中心として時計回りに公転させる方向であり、バレル5bに発生するマグナス力は、支持部材4を発電機回転軸3aを中心として反時計回りに公転させる方向である。
このとき、バレル5bは、バレル5aの風下にあるため、気流の少なくとも一部がバレル5aにより遮蔽されるので、バレル5bが発生するマグナス力は、バレル5aが発生するマグナス力よりも小さくなる。
よって、2本のバレル5a、5bが発生するマグナス力の合力は、支持部材4を介して
発電機回転軸3aを時計回りに回転させる。
発電機回転軸3aが回転し、2本のバレル5a、5bが発電機回転軸3aよりも風下側の領域に移動したとき、バレル5aに発生するマグナス力は、支持部材4を反時計回りに公転させる方向となり、バレル5bに発生するマグナス力は、支持部材4を時計回りに公転させる方向となる。このとき、バレル5aは、バレル5bの風下にあるため、気流の少なくとも一部がバレル5bにより遮蔽されるので、バレル5aが発生するマグナス力は、バレル5bが発生するマグナス力よりも小さくなる。
よって、2本のバレル5a、5bが発生するマグナス力の合力は、支持部材を介して発電機回転軸を時計回りに回転させる。
つまり、風下側のバレルを遮蔽したり、バレルの自転回転数を個別かつ頻繁に変動させることなく、発電機回転軸の風上側と風下側両方の気流を利用して、発電機に一方向の回転力を発生できる。
また、風速または発電機回転軸の回転数を計測し、それを基にバレルの自転回転数を変化させ、バレルに発生するマグナス力を調整することで、発電機回転軸の回転トルクを制御できる。
具体的には、微風時にはバレルの自転回転数を高くし、強風時には低くすることで、起動性が良好となり、また広い風速域において発電可能となる。
又、本実施の形態1の4つのバレル組50のバレル5の自転回転数制御は一律に行えば良い。
又、先行文献である特許文献3の構成では、以下のような問題点があった。バレルの自転回転数を個別かつ頻繁に変動させるためエネルギーロスが大きくなる。また、バレルには慣性モーメントがあるので、風速と風向が頻繁に変動するような場合、バレルの自転回転数の制御が追従できなくなり、発電効率が低下する可能性がある。バレルの慣性モーメントは、風力発電機を大型化する場合に特に問題となる。バレルの慣性モーメントは半径の2乗に比例して大きくなり、自転回転数制御に対するバレルの応答性が悪くなるので、風向や風速の変動に対して追従させるために高出力のモータが必要となり、エネルギーロスが大きくなる上、モータ及びバレルにかかる負荷も大きくなる。さらに、風向の計測手段、アジマス角計測手段などが加わることで装置が複雑となるので、製造コストとメンテナンスコストが高くなる。
しかしながら、本実施の形態の垂直軸型マグナス式風力発電機では、以上のように、バレルの配置と自転方向を工夫することにより、風向の影響を受けず、発電効率が高く、起動性が良好で、広い風速域において発電可能であり、強風に対する安全性が高く、大型化が容易で、ビルや家屋などの屋上へ設置可能であり、又は低コストで製造及び運用可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明にかかる実施の形態2における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態2における垂直軸型マグナス式風力発電機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、バレルを下側で支持する支持部材の構成、及びバレルを上側で支持する上側支持部材が追加されている点等が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付されている。
図6は、本実施の形態2の垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図である。又、図7は、図6のZZ´間の断面構成図である。尚、図6及び図7では、自転制御部12と、回転数検出部16と、切替部14と、発電機制御部17、風速計15、温度計18、及び感雪計19は省略している。
図6及び図7に示すように、本実施の形態2の垂直軸型マグナス式風力発電機の風車部602には、バレル5の上側を支持するための円板状の上側支持部材606が設けられており、更に、風車部602の中心に縦軸603が設けられている。この縦軸603の下部が、回転子100となっており、本実施の形態2では一体に形成されているが別々に形成され、下側支持部材604を介して連結されていても良い。本実施の形態2では、バレル5の上側には支持軸609が設けられており、この支持軸609は、上側支持部材606の軸受け部606bに回転可能に嵌められている。そして、縦軸603も上側支持部材606の下側中央部に形成された軸受け部606cに回転可能に嵌められている。
次に、本実施の形態2の、バレル5の下側に配置されている下側支持部材604が、実施の形態1の支持部材4と構造が異なっている点について説明する。
図7に示すように、本実施の形態2では、下側の下側支持部材604は中空の円板状の部材であり、その天井部分604sに支持軸6を支持する軸受け部604bが形成されている。そして、支持軸6の下端に第1ギア7又は第2ギア8が設けられている。すなわち、支持軸6は、バレル5と第1ギア7又は第2ギア8との間で、下側支持部材604の天井部分604sで支持されている。
又、実施の形態1では、モータ9の駆動ギア10は、第2ギア8と噛み合っていたが、本実施の形態2では、モータ9の駆動ギア10は、第1ギア7と噛み合っている。バレル組50毎に設けられたモータ9によって第1ギア7及び第8ギアが回転し、バレル5が回転することになる。
以上のように、本実施の形態2では、上下方向からバレル5を支持することにより、バレルを安定して支持することが可能となる。
尚、本実施の形態2の構成の上側支持部材606及び縦軸603を実施の形態1に適用しても良い。
尚、本実施の形態2では、上側支持部材606及び下側支持部材604が円板形状であったが、この形状に限らず十字形状であってもよい。図8は、そのような構成の垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図である。図8に示す風車部612では、下側支持部材614及び上側支持部材616が十字形状に形成されている。下側支持部材614及び上側支持部材616は、それぞれ中央部614a、616aと、中央部614a、616aから四方に伸びたアーム部614b、616bを有している。隣り合うアーム部によって形成される角度は、直角になっている。そして、1つのアーム部614bと1つのアーム部616bの先端に挟まれて、2つのバレル5が支持されている。
又、上記実施の形態1、2では、バレル組50毎にモータ9が設けられていたが、バレル5毎にモータ9が設けられていても良い。図9は、このような垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図である。図9に示す垂直軸型マグナス式風力発電機では、本実施の形態2と異なり、モータ9が支持軸6毎に設けられており、支持軸6には、第1ギア7又は第2ギア8が設けられていない。
(実施の形態3)
次に、本発明にかかる実施の形態3における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態3の垂直軸型マグナス式風力発電機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、バレル5を自転させる構成が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付されている。
実施の形態1では、バレル5を自転させるモータ9が、バレル組50ごとに設けられており、計4個配置されていたが、本実施の形態3では、モータが1個のみ設けられており、この1個のモータで、全てのバレル5を自転させる構成となっている。
図10は、本実施の形態3の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面断面構成図である。図11は、図10のYY´間の断面構成図である。
図10及び図11に示すように、本実施の形態3の垂直軸型マグナス式風力発電機では、バレル組50のそれぞれに対応するモータ9は設けられておらず、1つのモータ20が設けられている。このモータ20からバレル5への伝達機構が、本発明に関連する発明の第2の伝達機構の一例に対応する。以下に、この伝達機構について説明する。
モータ20から鉛直上向き方向に配置されているモータ軸20aの先端には、駆動ギア21が設けられている。そして、複数の第1ギア7と噛み合うように、それらの中央に中央ギア22が配置されており、この中央ギア22と駆動ギア21が噛み合っている。尚、中央ギア22は、支持軸22aによって、支持部材4の軸受部4bに回転可能に軸支されており、支持軸22aは、支持部材4の中心4a上に設けられている。
このような構成により、モータ20を動作させると、モータ軸20aが回転し、モータ軸20aに固定されている駆動ギア21により中央ギア22が回転し、4つの第1ギア7が回転する。そして、それぞれの第1ギア7と噛み合っている第2ギア8も回転する。
本実施の形態3では、1つのモータで全てのバレル5を回転させる構成であるため、1つのモータを制御するだけで、全てのバレル5の自転の回転速度を制御することが可能となり、より制御が容易となる。
(実施の形態4)
次に、本発明にかかる実施の形態4における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態4は、実施の形態3のように1つのモータによって全てのバレルを自転させる構成であるが、モータ9が台座側に配置されている点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、上記実施の形態1、2と同様の構成については同一の符号が付されている。
図12は、本発明にかかる実施の形態4の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図である。尚、図12では、自転制御部12と、回転数検出部16と、切替部14と、発電機制御部17、風速計15、温度計18、及び感雪計19は省略している。
図12に示すように、本実施の形態4の垂直軸型マグナス式風力発電機の風車部612では、実施の形態2の構成の風車部602のように上側支持部材606、下側支持部材644、及び縦軸603が設けられており、下側支持部材644の天井部644sに形成された軸受け部644bで、支持軸6が支持されている。そして、実施の形態3と同様に、下側支持部材644内に中央ギア22が配置されている。この中央ギア22の中央に形成された貫通孔内に縦軸603が配置されており、中央ギア22は、縦軸603に固定されておらず、縦軸603に対して回転自在に構成されている。
又、台座1内には、中央ギア22と同軸に台座内中央ギア615が設けられている。この台座内中央ギア615も、中央ギア22と同様に、その中央に形成された貫通孔内に縦軸603が配置された構成であり、縦軸603に固定されておらず、縦軸603に対して回転自在に構成されている。そして、台座内中央ギア615と中央ギア22は、連結部材618によって連結されており、同時に回転する。このように中央ギア22と連結した台座内中央ギア615と噛み合うように駆動ギア617が設けられており、この駆動ギア617は、モータ9の駆動軸9aに固定されている。
以上のように構成することで、モータ9の回転を駆動ギア617及び台座内中央ギア615を介して、中央ギア22に伝達することが出来るため、上記実施の形態3と同様に、1つのモータで全てのバレルを自転させることが可能となる。
又、本実施の形態4のように、モータ9を台座1側に配置することによって、スリップリングが不要となるため、電気的な接続信頼性を向上させることが出来る。
又、実施の形態3、4の構成では、モータを1つしか設けなくてよいため、小型の風力発電機に対して有用である。尚、大型の場合には、バレル組50毎にモータ9が設けられている方が好ましい。
(実施の形態5)
次に、本発明にかかる実施の形態5における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態5における垂直軸型マグナス式風力発電機が、実施の形態4と基本的な構成は同じであるが、本実施の形態5では、実施の形態4と異なり、アウターロータ型の発電機が用いられている点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
図13は、本実施の形態5の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図である。図13に示すように、本実施の形態5の垂直軸型マグナス式風力発電機には、風車部622の中央に縦軸623が設けられている。この縦軸623は、台座1に固定されており、風車部622は、縦軸623に対して回転自在に構成されている。そのため、本実施の形態5では、縦軸623に対して回転自在に構成された下側支持部材654と上側支持部材656が設けられている。この上側支持部材656には、上側の支持軸609を支持する軸受け部656bが形成されており、下側支持部材654は、その天井部654sに設けられた軸受け部654bで、下側の支持軸6を支持する。
又、発電機624は、下側支持部材654の上側に配置されている。この発電機624は、中央に設けられた固定子624aと、その周囲に設けられた回転子624bを有しているアウターロータ型の発電機である。固定子624aは、縦軸623の一部によって構成されており、回転子624bは下側支持部材614上に固定されている。
すなわち、本実施の形態の発電機では、風車部622が回転すると、固定されている縦軸623に対して、風車部622の回転とともに、発電機624の回転子624bが回転し、発電が行われる。
このように、アウターロータ型の発電機が用いられても良い。
尚、図13では、自転制御部12と、回転数検出部16と、切替部14と、発電機制御部17、風速計15、温度計18、及び感雪計19は省略しているが、本実施の形態の場合、回転数検出部は、回転子624bの回転を検出し、発電機制御部は、切替部14を動作させることにより、回転子624bを動かすことになる。又、風が弱い又は無風のため、風車部622が回転していない場合には、実施の形態1と同様の制御が行われるが、発電機回転軸3a、すなわち回転子100を回転させる代わりに、本実施の形態では、回転子624bを回転させることになる。
(実施の形態6)
次に、本発明にかかる実施の形態6における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態6における垂直軸型マグナス式風力発電機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、制御方法が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付されている。
図14は、本実施の形態6の垂直軸型マグナス式風力発電機の正面から視た断面構成図である。
図14に示すように、本実施の形態6では、風速計15が設けられておらず、回転数検出部16で検出された回転数に基づいて、発電機回転軸3aが停止している時間を検出する停止時間検出部13が設けられている。
次に、風が弱い又は無風のため、発電機回転軸3aが回転していない状態における本実施の形態6の制御について説明する。
停止時間検出部13によって検出された、発電機回転軸3aの停止時間が所定時間以上である場合には、発電機制御部17は、一定時間毎に切替部14を動作し、発電機3を動力源に切替え、発電機回転軸3aを所定時間の間、第1の所定の回転速度で駆動させるように制御を行う。尚、このとき、自転制御部12によって、バレル5を第1の所定の回転速度以上の速度で自転させる制御が行われる方がより好ましい。
このように制御することによって、弱い風が吹いた場合であっても、風車部2が回転しやすくなり、発電状態に移行出来る可能性が高まる。
次に、積雪・凍結防止の際の制御について説明する。
感雪計19によって、積雪が感知され、且つ回転数検出部16によって発電機回転軸3aの回転が検知された場合、すなわち発電運転を行っている場合には、自転制御部12は、一定時間毎に、バレル5を第2の所定の回転速度以上の回転速度で、予め決められた時間、自転させるように制御を行う。ここで、第2の所定の回転速度は、発電時の制御による回転数よりも速い回転速度である。
このように、一定時間毎に速い回転速度で、予め決められた時間、高速で回転させることにより、バレル5上の積雪を落下させることが出来る。
感雪計19によって、積雪が感知され、且つ発電機回転軸3aの停止時間が所定時間以上である場合には、発電機制御部17は、一定時間毎に切替部14を動作し、発電機3を動力源に切替え、発電機回転軸3aを所定時間の間、第2の回転速度で駆動させるように制御を行う。尚、このとき、自転制御部12は、一定時間毎に、バレル5を第2の所定の回転速度以上の回転速度で、予め決められた時間、自転させるように制御を行う。
また、温度計18によって、凍結の可能性のある温度であることが検知され、且つ発電機回転軸3aの停止時間が所定時間以上である場合には、発電機制御部17は、一定時間毎に切替部14を動作し、発電機3を動力源に切替え、発電機回転軸3aを所定時間の間、第2の所定の回転速度で駆動させるように制御を行う。尚、このとき、自転制御部12によって、バレル5を第3の所定の回転速度以下の速度で自転させる制御が行われる。
上記発電機回転軸3aの第2の所定の回転速度は、低速であり、バレル5の第3の所定の回転速度は、第2の所定の回転速度よりも遅い低速である。
このように発電が行われていない時でも、発電機回転軸3a及びバレル5を低速で回転させることにより、凍結を防止することが出来る。
尚、実施の形態1〜6では、温度計18及び感雪計19が設けられていたが、積雪や凍結がない地域では設けられていなくてもよい。
又、手動式のスイッチ又は遠隔操作により、積雪防止又は凍結防止のための動作のオンオフを切り替えても良い。
又、実施の形態1、3、6では、支持部材4の上側の全体がカバー部材11によって覆われていたが、図15に示す実施の形態1の変形例のように、少なくともバレル組50の下方の第1ギア7、第2ギア及びモータ9のみを覆うようにカバー部材111が設けられていても良い。
又、本実施の形態6では、インナーロータ型の発電機3を用いているため、発電機回転軸3a、すなわち回転子100の停止時間を検出しているが、実施の形態5のようにアウターロータ型の発電機624を用いた場合には、回転子624bの停止時間を検出して、上記と同様の制御を行えばよい。
(実施の形態7)
次に、本発明にかかる実施の形態7における垂直軸型マグナス式風力発電機について説明する。本実施の形態7における垂直軸型マグナス式風力発電機は、実施の形態1と基本的な構成は同じであるが、支持部材の形状が異なり、伸縮可能に構成されている点が異なる。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、実施の形態1と同様の構成については同一の符号が付されている。
図16は、本実施の形態7の垂直軸型マグナス式風力発電機の斜視構成図である。図16に示すように、本実施の形態7の支持部材40は、平面視において十字形状であり、発電機回転軸3aが固定されている中央部41から、四方に突出するようにアーム部42が伸びており、その先端にバレル組50(バレル5a、5b)が配置されている。そして、隣り合うアーム部42が形成する角度は直角になっている。
又、アーム部42の発電機回転軸3aとバレル組50の間には、伸縮部43が形成されている。図17は、伸縮部43近傍の拡大構成図である。尚、図17では、伸縮部43が伸びた状態が示されている。
図17に示すように、伸縮部43は、複数個の枠状部材44を有している。本実施の形態では、枠状部材の数を4個とし、アーム部42の先端42a側から順に44a、44b、44c、44dと符号を付す。この枠状部材44a、44b、44c、44dは、順に大きさが大きくなっており、枠状部材44aは、隣の枠状部材44bに挿入され、枠状部材44bは、隣の枠状部材44cに挿入され、枠状部材44cは、隣の枠状部材44dに挿入されるように構成されている。又、枠状部材44aを、枠状部材44bから引き抜いた場合でも、枠状部材44aの中央部41側の縁部Sが、枠状部材44bの先端42a側の縁部Tに係止されるように形成されており、離間しないように構成されている。これは、他の枠状部材の間でも同様である。
そして、枠状部材44aは、アーム部42の伸縮部43よりも先端42a側の外側部分45に固定されており、枠状部材44dは、アーム部42の伸縮部43よりも中央部41側の内側部分46に固定されている。これら外側部分45及び内側部分46には、それぞれの内部に突起部45a、46aが形成されており、突起部45a、46aにバネ部材47が固定されている。バネ部材47は、その両端がそれぞれ突起部45a、46aに固定されており、伸縮部43が縮むように付勢している。
又、外側部分45を水平に保つために、外側部分45と内側部分46を連結する補強部材56が、アーム部42の内部に設けられている。この補強部材56は板状の部材であり、一端は、外側部分45に固定されている。又、他端には、長孔56aが形成されており、その長孔56aに嵌って内側部分46に固定されているピン57が設けられている。このピン57は、長孔56aから抜けないように、上端が大きく形成されている。すなわち、補強部材56はスライド可能に構成されている。
又、アーム部42の外側部分45の上側には、実施の形態1において説明した第1ギア7、第2ギア8、モータ9、駆動ギア10等を覆うカバー部材48が設けられている。そして、その上にバレル5a、5bが配置されている。
次に、本実施の形態7の垂直軸型マグナス式風力発電機の動作について説明する。
発電機回転軸3aが回転する前の状態では、図18に示すように、バネ部材47の付勢力によって、先端42a側の枠状部材44が、その隣の中央側の枠状部材44に嵌り、縮んだ状態となっている。詳しく説明すると、枠状部材44aが枠状部材44bに嵌り、枠状部材44bが枠状部材44cに嵌り、枠状部材44cが枠状部材44dに嵌った状態となっている。
そして、風によって風車部2が回転すると、バレル組50、外側部分45にかかる遠心力によって、バネ部材47の付勢力に対抗し、徐々に伸縮部43が伸びる(図17参照)。尚、補強部材56は外側部分45の外側への移動に伴ってスライドすることになる。
本実施の形態では、発電を開始する前の状態では、アーム部42が縮んだ状態となっているため、回転半径が小さく、弱い風速でも回転し、発電し易くなる。
尚、本実施の形態7では、伸縮部43が4つの枠状部材で形成されていたが、これに限られるものではない。
尚、上記実施の形態1〜7のバレル5a、5bの間に、本発明の気流遮蔽手段の一例に対応する気流遮蔽板49が設けられていても良い。図19(a)は、実施の形態1を例に挙げて、バレル5aとバレル5bの間に設けられている気流遮蔽板49示す斜視構成図である。図19(b)は、バレル組50aのバレル5a、5bの自転と風向きによって生じるマグナス力の関係を示す図である。図4において説明したように、バレル5aのマグナス力(V1)とバレル5bに生じるマグナス力(V2)は、反対向きとなっているため、回転する力がバレル5bのマグナス力によって弱くなる。しかしながら、図19に示すように気流遮蔽板49を設けることによって、バレル5bに生じるマグナス力(V2)を弱く出来るため、回転する力が強くなり、よりエネルギー効率を向上することが出来る。これは、バレル組50が発電機回転軸3aを基準にして風下側に移動した場合も同様である。
尚、この気流遮蔽板49の表面には、気流を拡散・又は分散させるような形状が形成されている方がより好ましく、例えば、図19(c)に示すような凹部49aが形成されていればよい。
更に、気流遮蔽板49の側端面49bに、気流を拡散又は分散させるような形状が形成されている方がより好ましい。例えば、図19(d)に示すような筋状の突部49cが形成されていればよい。複数の突部49cは、隣合う突部49cの間隔が大きくなる又は小さくなるように水平方向に対して斜めに形成されている。具体的には、図19(d)の最も上方の突部49cは、紙面手前よりも奥行き側が低くなるように斜めに形成されており、その下側の2番目の突部49cは、紙面手前よりも奥行き側が高くなるように斜めに形成されており、この2つの突部49cの間隔は、紙面奥行き方向にいくに従って小さくなっている。一方、3番目の突部49cは、紙面手前よりも奥行き側が低くなるように斜めに形成されており、2番目と3番目の2つの突部49cの間隔は、紙面奥行き方向にいくに従って大きくなっている。このように紙面奥行き方向にいくに従って幅が小さくなる形状と、幅が大きくなる形状が交互に形成されている。上記のように、本発明の気流遮蔽手段の一例として気流遮蔽板49について説明したが、板状でなくてもよい。
又、上記実施の形態1〜7のバレル5の表面に、図20(a)に示すようにディンプル状の凹み51を形成しても良い。又、図20(b)に示すように突起物52を形成しても良い。更に、図20(c)に示すように、バレル5の表面に支持軸6に対して平行なリブ53が形成されていてもよい。又、支持軸6に対して平行なリブに限らず、図20(d)に示すように、バレル5の表面に、支持軸6に対して垂直なリブ54が形成されていてもよい。又、図20(e)に示すように、螺旋状のリブ55が形成されていても良い。
これらのようにバレル5の表面を形成することによって、気流の流れが良くなり、少しの自転によって大きいマグナス力の効果を得ることができ、バレル5の回転騒音を小さくする効果も得られる。
又、実施の形態1〜7のバレル5が、中空であっても良い。図21は、このような構成のバレル105の構成を示す図である。図21に示すバレル105は中空であり、その中心に支持軸106が配置されている。この支持軸106とバレル105は、支持アーム107によって連結されている。
このように中空に構成することにより、バレル5の軽量化を図ることが出来、自転にかかるトルクを小さくすることが出来る。
又、上記実施の形態1〜7では、バレル5は、1つの部材であるが、長さが長い場合等には、持ち運びを考慮して分割して構成されていても良い。図22は、このようなバレル630の分解斜視構成図である。図22に示すように、バレル630は、上から順に配置された2つの円筒部631、632と、円筒部631の上側に配置される上支持軸部633と、円筒部631と円筒部632の間を接続する接続部634、円筒部632の下側に配置される下支持軸部635とを有している。これら円筒部631、632は、中空であり、上下に4箇所ずつネジ用の貫通孔631a、631b、632a、632bが形成されている。
又、上支持軸部633は、上支持軸633aと、円筒部631に嵌る嵌合部633bと、上支持軸633aと嵌合部633bの間に形成された円柱部633cとを有しており、嵌合部633bにはネジ孔633dが4つ形成されている。接続部634は、円筒部631の内側に嵌る嵌合部634aと、円筒部632の内側に嵌る嵌合部634bと、嵌合部634aと嵌合部634bの間に形成された円柱部634cとを有している。そして、嵌合部634aには、ネジ孔634dが4つ形成されており、嵌合部634bには、ネジ孔634eが4つ形成されている。下支持軸部635は、下支持軸635aと、円筒部632の内側に嵌る嵌合部635bと、下支持軸635aと嵌合部635bの間に設けられた円柱部635cとを有しており、嵌合部635bにはネジ孔635dが4つ形成されている。これら円筒部631、632、及び円柱部633c、634c、635cは、全て同じ径である。尚、本発明のバレル部分の一例は、円筒部631、632、又は円柱部633c、634c、635cに対応する。
そして、上支持軸部633の嵌合部633bと接続部634の嵌合部634aを円筒部631の内側に嵌め込み、接続部634の嵌合部634bと下支持軸部635の嵌合部635bを円筒部632の内側に嵌め込み、ネジ孔633dと貫通孔631aを合わせ、ネジ孔634dと貫通孔631bを合わせ、ネジ孔634eと貫通孔632aを合わせ、ネジ孔635dと貫通孔632bを合わせて、それぞれをネジ636で止めることにより、バレル630が組み立てられる。尚、上支持軸633aが、図7のバレル5の上側の支持軸609に対応し、下支持軸635aが図7のバレル5の支持軸6に対応する。
尚、図22では、上記ネジ用の貫通孔、上記ネジ孔、及び上記ネジの裏側2箇所は省略している。
又、分割可能なバレルの一例として、図23(a)、図23(b)に示す構成が用いられても良い。図23(a)は、このようなバレル205の斜視構成図である。図23(b)は、バレル205を分割した状態を示す斜視構成図である。図23(a)、(b)に示すように、バレル205は、上から順に配置された複数のバレル部251、252、253によって構成されている。最上部に位置するバレル部251は、その下側に連結軸61を有しており、中央に位置するバレル部252は、その上側に設けられた連結軸62と、その下側に設けられた連結軸63とを有している。最下部に位置するバレル部253は、その上側に設けられた連結軸64と、その下側に設けられた支持軸65とを有している。そして、連結軸61、62、63、64は中空であり、それぞれ貫通孔61a、62a、63a、64aが形成されている。
図23(a)、(b)に示すように、バレル部251の連結軸61が、バレル部252の連結軸62の内側に嵌められ、貫通孔61aと貫通孔62aの位置を合わせた状態で、ピン254を貫通孔61a、62aに差し込むことによって、バレル部251とバレル部252は固定される。同様に、バレル部252の連結軸63が、バレル部253の連結軸64の内側に嵌められ、貫通孔63aと貫通孔64aの位置を合わせた状態で、ピン254を貫通孔63a、64aに差し込むことによって、バレル部252とバレル部253は固定される。尚、第1ギア7、第2ギア8は、支持軸65に配置されることになる。
このように構成することによって、持ち運びに便利となる。尚、図22では、上支持軸633aと下支持軸635aが設けられており、図23では、下側の支持軸65が設けられているが、上側の支持軸のみが設けられた構成であってもよい(図示省略)。又、分割していないバレル5についても、上側の支持軸609のみで支持された構成であってもよい(図示省略)。
又、実施の形態1〜6では、円板形状の支持部材が用いられているが、フライホイール効果を発揮するように構成されていてもよい。具体的には、質量が重くなるように金属等で形成することが出来る。又、図24(a)の支持部材204に示すように、中央部分204aと周縁部分204bの材料を変更し、周縁部分204bの材料として、中央部分204aの材料よりも単位体積あたりの質量が重いものを用いればよい。更に、例えば、図24(b)に示すように、下側支持部材604(図6参照)の下側全体に錘605を配置してもよいし、図24(c)に示すように、下側支持部材604の下側の周囲に錘608を配置しても良い。
又、上記実施の形態7の支持部材40に対してもフライホイール効果を持たせるため、外側部分45の材料を、中央部41及び内側部分46の材料よりも単位体積あたりの質量が重いものを用いてもよい。
又、図8の上記実施の形態2の変形例で用いられているような十字形状の支持部材400が、図25(a)に示されている。この支持部材400は、平面視において十字形状であり、発電機回転軸3a及び縦軸603が固定される中央部401と、中央部401から四方に突出するように形成されたアーム部402とを有している。このようなアーム部402の先端402aの近傍の材料を、他の部分の材料よりも単位体積あたりの質量が重いものを用いることによって、フライホイール効果を発揮させることが出来る。
又、先端402aの近傍の材料を変えなくても、図25(b)に示すように、アーム部402の先端402aを環状に繋ぐ環状部材402bを形成することによりフライホイール効果を持たせることが出来る。
又、上記実施の形態1〜7では、4つのバレル組50が設けられていたが、3つ以下、若しくは5つ以上であっても良い。尚、このとき、複数のバレル組50は、平面視において発電機回転軸3aを中心にして等間隔に配置されている方が好ましい。このように発電機回転軸3aを中心にして等間隔に放射状に配設することで発電機回転軸3aに生じる変動加重を平準化させることができる。又、バレル組50の数を適切に配置することにより、発電機回転軸の回転トルクを増大することが出来る。
例えば、バレル組が3つの場合は、図26に示すように、隣のバレル組50と発電機回転軸3aの形成する角が略120度ずつとなるように配置する方が好ましい。尚、発電機回転軸3aを中心にして等間隔に配置されている方が変動加重の標準化の観点からは好ましいが、1つのバレル組50のみが配置されていても良い。1組だけ設けられていても良い。
又、実施の形態1〜6の円板形状の支持部材に、支持軸6を配置することが可能な軸受部4bが複数形成され、選択的にバレル5を配置する構成としても良い。図27は、支持部材410の平面構成図である。支持部材410には、その中心410aで発電機回転軸3aと固定されており、外側のバレル5の支持軸6を回転可能に配置する軸受部411と、内側のバレル5の支持軸6を回転可能に配置する軸受部412が設けられている。そして、図27に示す支持部材410では、軸受部411と軸受部412の組が、12組形成されている。又、隣り合う軸受部412、411の組と中心410aを結ぶ線によって形成される角度(図中α参照)は、全て等しくなっている。このように形成された支持部材410を用いることによって、バレル組50を1個、2個、3個、4個、6個、12個用いるように選択することが出来る。尚、2個、3個、4個、6個の場合、各バレル組50は、中心410aを中心として等間隔に配置する方が好ましい。尚、実施の形態1の構成の場合、カバー部材11についても内側の支持軸6と外側の支持軸6を一組として、12組、計24個の支持軸6が貫通する孔が形成されている。
このように複数の軸受部を形成することによって、部品の共通化を図ることが可能となりコストダウン出来、更に工場出荷後、設置後でもバレル組の数を増減することが出来る。
又、図28に示すように、風車部を覆うように支持する枠構造が設けられていても良い。図28は、図6に示した実施の形態2の構成に、枠構造500が追加された構成を示す斜視構成図である。
図28に示すように、縦軸603が、上側支持部材606から突出しており、縦軸603の上端を回転可能に支持する上枠部材501と、上枠部材501と台座1とを連結する3つの側枠部503とを有している。上枠部材501は、縦軸603が配置される中央部501aと、中央部501aから側枠部503へと伸びるアーム部501bによって構成されている。このように構成することにより、風車部2はより安定して回転することが出来る。
又、実施の形態2の構成の上側支持部材606と下側支持部材604を部分的に連結して、上側支持部材606を支える構成を採用しても良い。図29はそのような構成を示す図である。図29に示すように、上側支持部材606を支えるように、複数のバレル組の中間の位置において、下側支持部材604から縦枠660が設けられている。
又、支持部材4の外側に整流板が設けられていても良い。図30は、4個のバレル組50が配置された垂直軸型マグナス式風力発電機の平面構成図である。図30に示すように、60度間隔で中心4a方向に向かって、支持部材4の外側に整流板502が設けられている。このように整流板502を配置することによって、風を風車部の縦軸に向かう方向に方向付けることで、風下側のバレルの遮蔽量が大きくなり、効率良く発電することが出来る。又、バレル組50と、中心4a(縦軸と一致)の間に整流板が設けられていても良い。
尚、上記実施の形態のバレル組50では、バレル5bは、その中心がバレル5aと中心4a(縦軸と一致)を結ぶ線上に配置されているが、これに限られるものではなく、バレル5aと中心4aの間に配置されておればよい。但し、図31に示すように、バレル5bの少なくとも一部が領域S内に入っている方が好ましい。領域Sは、バレル5aと縦軸とを結ぶ直線と平行な、バレル5aの外周の2つの接線L、Mの間の領域である。
又、バレル5bは、図32に示すように、その少なくとも一部が、バレル5aと中心4aの縦軸を結ぶ線上に載るように配置されている方がより好ましい。
尚、本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機に太陽電池を備えても良い。
又、本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機の台座内部に、前記発電機の発生した電力や、前記太陽電池の発生した電力を貯蔵するための電力貯蔵手段を設けても良い。
バレル5を自転させる電源、又は、発電機制御部17が、切替部14を制御し、発電機3を動力源として用いる際の電源として、前記電力貯蔵手段、商用電源などを適宜選択して用いることが出来る。
又、バレル5を自転させるモータ9は、ACモータに限らず、DCモータでもよい。DCモータを用い、且つ電力貯蔵手段として蓄電池を用いた場合、蓄電池に貯蔵された電力を直流のまま使用することが出来る。
又、風速計による風速が所定の風速よりも速くなった場合、又は回転子(発電機回転軸3a、回転子624b)の回転数が所定の回転数よりも大きくなった場合、風車部を停止するように制御が行われても良い。この停止には、電磁ブレーキなどを用いればよい。
以上のように、本発明によれば、風向の影響を受けず、発電機回転軸の風上側と風下側どちらの領域においても、発電機回転軸に対して同一方向の回転トルクを発生するので、発電効率が高い。
また、風速または発電機回転軸3aの回転数を計測し、それを基にバレル5の自転回転数を変化させることで、起動性が良好となり、また広い風速域において発電可能である。
さらに、風力発電機の安全性に支障をきたすような強風時には、バレル5の自転を停止する事で、マグナス力は0となり、かつバレル形状は風圧を受けにくいため、発電機回転軸3aの過回転を防止して、安全に停止させることができる。
さらにまた、本発明の風力発電機は、バレルの自転回転数制御を個別かつ頻繁に行う必要がなく、また大型化したときの自転回転数制御に対するバレルの応答性低下が発電効率の低下を招きにくいので、大型化が容易である。
さらにまた、本発明の風力発電機は、水平軸型の風力発電機のような高いタワーを必要としないため、ビルや家屋などの屋上に設置可能となる。
さらにまた、本発明の風力発電機は、発電部分を地上付近に設置でき、メンテナンスが容易である。
さらにまた、バレル形状のブレードは製造が容易な上、風向計測装置等が不要で構成がシンプルであるため、製造コストとメンテナンスコストを低くすることができる。
よって、本発明により、風向の影響を受けず、発電効率が高く、起動性が良好で、広い風速域において発電可能であり、かつ強風に対する安全性が高く、また大型化が容易で、ビルや家屋などの屋上へ設置可能であり、さらに低コストで製造及び運用可能な風力発電機が提供できる。
本発明の垂直軸型マグナス式風力発電機は、発電効率が高く、制御が簡易な効果を発揮し、日本のような風速が低い環境の風力発電機等として有用である。
1 台座
2 風車部
3 発電機
4 支持部材
5 バレル
6 支持軸
7 第1ギア
8 第2ギア
9 モータ
10 駆動ギア
11 カバー部材
12 自転制御部
13 停止時間検出部
14 切替部
15 風速計
16 回転数検出部
17 発電機制御部
18 温度計
19 感雪計

Claims (6)

  1. 縦軸を有し、風力によって縦軸芯に回転する風車部と、
    固定子と、前記風車部に連結された回転子を有する発電機と、
    前記風車部は、
    前記縦軸と平行に配置された、前記縦軸を中心として回転するバレルを2つ持つバレル組と、
    前記バレル組を前記縦軸に連結する支持部材とを有し、
    前記2つのバレルのそれぞれは、前記支持部材に支持されている支持軸を中心に自転可能に構成されており、
    前記2つのバレルの自転方向は、互いに反対向きである、垂直軸型マグナス式風力発電機。
  2. 前記2つのバレルのうち一方の内側にある前記バレルは、他方の外側にある前記バレルと前記縦軸の間に配置されている、請求項1に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機。
  3. 前記2つのバレルのうち風下側の前記バレルへの気流を遮蔽するために、前記2つのバレルの間に設けられた気流遮蔽手段を更に備えた、請求項2に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機。
  4. 前記気流遮蔽手段の表面のうち少なくとも側端面には、気流を拡散又は分散させるための形状が形成されている、請求項3に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機。
  5. 前記回転子の停止時間を検出する停止時間検出部と、
    前記発電機を、外部電力を用いて動力源として使用する切替部と、
    前記回転子の制御を行う発電機制御部と、
    前記バレルの自転の制御を行う自転制御部とを備え、
    前記回転子が停止していない場合、
    前記自転制御部は、一定時間毎に、前記バレルを第2の所定の回転速度以上の回転速度で自転させるように制御を行い、
    前記回転子の前記停止時間が所定時間以上である場合、
    前記発電機制御部は、一定時間毎に、前記切替部により前記発電機を前記動力源に切り替え、前記回転子を第2の所定の回転速度で駆動させ、前記自転制御部は、前記バレルを、第2の所定の回転速度以上の回転速度、または第3の所定の回転速度以下の回転速度で自転させるように制御を行う、請求項1に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機。
  6. 前記バレル組と前記縦軸の間、及び前記支持部材の外側の少なくとも一方に設けられた整流板を備えた、請求項1に記載の垂直軸型マグナス式風力発電機。
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