JP5208384B2 - 電解活性ポリマーを用いた組織並置装置およびその使用方法 - Google Patents

電解活性ポリマーを用いた組織並置装置およびその使用方法 Download PDF

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Description

開示の内容
〔発明の分野〕
本発明は、広義には外科装置に関し、詳細には、異なる組織を互いに近接して配置するための方法および装置に関する。
〔発明の背景〕
重度の肥満の場合、患者は、胃および消化管(例えば、大腸や小腸)の所定部分を縛る、ステープル止めする、またはバイパスする様々な外科手術を受けることができる。このような外科手術は、患者が欲求して摂取する食物の量を減らして、これにより患者の体重を減らすことができる。
ルーY胃バイパス手術(Roux-En-Y gastric bypass)として知られている外科手術では、患者の胃の容積を外科的に永久に減少させ、患者の小腸にバイパスを形成する。この外科手術では、ステープラなどを用いて、胃を小さい上部胃嚢と大きい下部胃嚢に分離する。次いで、患者の小腸の一部(例えば、十二指腸の遠位側または空腸の近位側の部分)を下腹部から引き上げて、胃嚢および小腸における12.7mm(0.5インチ)の開口部すなわち瘻孔(stoma)を介して形成された上部胃嚢に接合する。この小腸部分は、ルーループ(Roux loop)として知られており、上部胃嚢から小腸の残りの部分に食物を送り、そこで食物が消化される。次いで、残りの下部胃嚢と十二指腸の取付け部分を再び接合して、通常はステープラを用いて、瘻孔から約50cm〜150cm(1.6〜4.9フィート)の位置でルーループに対する別の吻合部を形成する。バイパスされた胃(例えば、下部胃嚢)、膵臓、および肝臓からの消化液が、この吻合部から空腸または回腸に入り、消化を助ける。したがって、比較的小さな上部胃嚢により、患者が1回に食べることのできる食物の量を減らし、これにより、患者の体重減少に導く。
ルーY胃バイパス手術では、様々な技術を用いて、上部胃嚢に対して小腸を正しい位置に配置することができる。従来の特定の器具は、上部胃嚢壁と小腸壁を係合させるために用いる近位バルーンおよび遠位バルーンを有する可撓性シャフトを含む。具体的には、遠位バルーンを、小腸の開口部内に挿入して小腸壁に接触するまで膨張させることができ、近位バルーンは、上部胃嚢内に挿入して上部胃嚢壁に接触するまで膨張させることができる。可撓性シャフトを患者の体内で操作して(例えば、体内で遠位側に押したり、近位側に引いたりして)、バルーンにより、上部胃嚢と小腸を互いに近接して配置する。組織結合装置を上部胃嚢と小腸との接合部に適切に配置して、ステープル止めまたは縫合によって胃嚢と小腸を接合することができる。
可撓性シャフトおよびバルーンを有する器具の使用は、上部胃嚢と小腸または十二指腸を互いに対して適切に配置する際に有効な方法であるが、このような器具の使用が困難な場合がある。例えば、器具の使用中に、バルーンが、突刺または過膨張により漏れて収縮する可能性があり、異なる組織の相対的な配置を制御する器具の能力が限定されることがある。加えて、シャフトの可撓性が、バルーンを配置する際に障害となるであろう。
したがって、異なる組織を互いに近接して配置するための改善された方法および装置が要望されている。
〔発明の概要〕
本発明は、異なる組織を互いに近接して配置するための方法および装置を提供する。例示的な一実施形態では、組織並置装置は、少なくとも1つの拡張可能な要素が結合された細長い部材と、この細長い部材に結合され、拡張可能な要素をこの細長い部材に対して軸方向に移動させてこの拡張可能な要素に係合した組織を移動させるように構成された配置要素を含む。例示的な実施形態では、少なくとも1つの配置要素および拡張可能な要素は、電気エネルギーが供給されると寸法を変更するように構成することができる。
細長い部材は、様々な構造を有することができるが、一実施形態では、細長い部材は、固定部分、および、この固定部分に移動可能に結合され、この可動部分に結合された拡張可能な要素を含む可動部分を含むことができる。様々な技術を用いて可動部分と固定部分を移動可能に結合することができるが、一実施形態では、可動部分は、固定部分に形成された内腔内にスライド可能に配置することができる。配置要素は、可動部分および固定部分に結合してこれらの間に延在させて、この配置要素の作動により、可動部分が固定部分に対してスライドして拡張可能な要素が軸方向に移動するようにすることができる。例示的な実施形態では、配置要素は、エネルギーが供給されると軸方向に収縮して拡張可能な要素を移動させる電気活性ポリマーコードとすることができる。別の実施形態では、細長い部材の少なくとも一部を、固定部分と可動部分との間で移動できるように可撓性とすることができる。配置要素は、この可撓性部分に結合して、エネルギーが供給されるとこの可撓性部分を軸方向に収縮させて、少なくとも1つの拡張可能な要素を細長い部材に対して軸方向に移動させるように構成することができる。例示的な実施形態では、配置要素は、少なくとも1つの電気活性ポリマー複合材とすることができる。
別の実施形態では、別の組織並置装置を提供する。この組織並置装置は、細長い部材と、この細長い部材に結合され、組織に係合するように構成されている少なくとも1つの電気的に作動可能な拡張可能要素と、細長い部材に結合され、少なくとも1つの電気的に拡張可能要素をこの細長い部材に対して軸方向に移動させるように構成されている電気的に作動可能な配置要素を含む。例示的な実施形態では、この装置は、互いに離間して細長いシャフトに結合された第1および第2の電気的に作動可能な拡張可能な要素を含み、電気的に作動可能な配置要素は、第1および第2の電気的に作動可能な拡張可能要素を互いに向かって移動させるように構成されている。
異なる組織を互いに近接して配置するための方法も提供する。一実施形態では、この方法は、第1の組織および第2の組織を介して細長いシャフトを挿入するステップと、この細長いシャフトに結合された少なくとも1つの電気活性ポリマーアクチュエータを電気的に作動させて、第2の組織に係合させ、この第2の組織を第1の組織に向かって移動させるステップを含む。特定の実施形態では、少なくとも1つの電気活性ポリマーアクチュエータを電気的に作動させるステップは、細長い部材に結合され、第2の組織に係合するように構成された第1の電気活性ポリマーを電気的に拡張させるステップと、細長い部材に結合された第2の電気活性ポリマーを電気的に作動させて、第1の電気活性ポリマーを細長いシャフトに向かって軸方向に移動させるステップと、を含むことができる。一実施形態では、第2の電気活性ポリマーを細長いシャフトの可動部分に結合して、第2の電気活性ポリマーの電気的な作動により、細長いシャフトの固定部分に対して可動部分をスライドさせることができる。この方法は、細長いシャフトに結合された第2の電気活性ポリマーを電気的に作動させて第1の組織に係合させるステップも含むことができる。
添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本発明をより完全に理解できるであろう。
〔本発明の詳細な説明〕
ここに開示する装置および方法の構造、機能、製造、および使用の原理を全体的に理解できるように、特定の例示的な実施形態を用いて説明する。このような実施形態の1または複数の例を、添付の図面に例示している。当業者であれば、特にここに開示し、添付の図面に例示する装置および方法が、限定目的ではない例示的な実施形態であり、本発明の範囲が添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることを理解できよう。例示的な一実施形態を用いて例示または説明する特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような改良および変更は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
本発明は、全体としては、胃バイパス手術などの際に異なる組織を互いに近接して配置するための方法および装置を提供する。例示的な一実施形態では、組織並置装置を提供する。この組織並置装置は、少なくとも1つの拡張可能な要素が結合された可撓性の細長いシャフトと、この細長いシャフトに結合され、かつこの拡張可能な要素を軸方向に移動させて、この拡張可能な要素に係合した組織を移動させるように構成されている配置要素を含む。例示的な実施形態では、配置要素および/または拡張可能な要素は、電気的に作動可能にすることができ、寸法を変更して、例えば一方向に拡張して反対方向に収縮して、組織に係合してその組織を移動させるように構成することができる。したがって、例えば、拡張可能な要素は、径方向に拡張して組織に係合するように構成することができ、かつ/または配置要素は、軸方向に収縮して拡張可能な要素を軸方向に移動させ、これにより組織を軸方向に移動させるように構成することができる。電気的に作動可能な配置要素を使用することにより、可撓性シャフトの長さを介して力を伝達する必要がなくなり、電気的に作動可能な拡張要素を使用することにより、より簡単でより制御された、組織に係合する技術が可能となる。特定の例示的な実施形態では、2つの拡張可能な要素を用いて、第1の組織と第2の組織を係合させて、これらの組織を移動させて互いに近接することができる。当業者であれば、本装置は、電気的に作動可能な部材と非電気的に作動可能な部材とのあらゆる組合せを含むことができ、異なる組織を移動させて互いに近接させる以外の様々な目的にも使用できることを理解できよう。
図1A〜図1Cは、組織並置装置300の例示的な一実施形態を例示している。図示されているように、装置300は通常、細長い部材すなわちシャフト302と、この細長いシャフト302に結合された第1および第2の拡張可能な要素310,312と、この細長いシャフト302に結合され、かつ第1の拡張可能な要素310および/または第2の拡張可能な要素312を互いに対して移動させるように構成された配置要素314を含む。使用の際、拡張可能な要素310,312は、第1の組織表面および第2の組織表面の相反側に配置することができ、一方または両方の拡張可能な要素310,312を拡張させて組織に係合することができる。次いで、配置要素314を作動させて、一方または両方の拡張可能な要素310,312を互いに対して移動させ、これにより組織を互いに近接して配置することができる。
細長いシャフト302は、様々な構造を有することができるが、図で示した実施形態では、近位端部306および遠位端部308を備えた概ね細長い形状を有する。図1Aに示されているように、近位端部306をハンドル304に結合して、装置300の把持および操作を容易にすることができる。ハンドル304は、詳細を後述するように、装置の操作を容易にする他の構成要素も含むことができる。細長いシャフト302の遠位端部308は、組織内に、または組織を介して挿入するように構成することができ、挿入を容易にするためにテーパ状先端部320などの特徴を含むことができる。細長いシャフト302は、様々な材料から形成することもできるが、例示的な一実施形態では、細長い部材302が患者の体内の内腔の通常の湾曲に従って曲がることができる実質的に可撓性の材料から形成することができる。例示的な実施形態では、図1Aに示されているように、細長いシャフト302は、その少なくとも一部の内部を通って延びる内腔305を画定しており、オプションとして、内腔305の使用目的によって、装置300のハンドル304および細長いシャフト302の全長に亘って延在する内腔305を有することができる。内腔305は、カメラなどのイメージング装置のような様々な構成要素、または可撓性把持装置や他の外科器具などの他の医療装置を受容、または収容するように構成することができる。内腔305は、流体または他の物質を手術部位に送達したり、手術部位から除去したりするように構成することもできる。
図1Bおよび図1Cに詳細に示されているように、細長いシャフト302は、第2の拡張可能な要素312が結合された固定部分316と、第1の拡張可能な要素310と第2の拡張可能な要素312が相対運動できるように第1の拡張可能な要素310が結合された可動部分317を含むこともできる。様々な技術を用いて固定部分316および可動部分317を設けることができるが、図で示した実施形態では、固定部分316は、ハンドル304に取り付けられてそこから延びており、可動部分317は、固定部分316によって画定された内腔305内にスライド可能に配置され、そこから遠位側に延出した概ね管状の構造の形態である。この結果、可動部分317は、引き戻された最も近位側の位置と伸長した最も遠位側の位置との間で、細長いシャフト302の軸334に沿って固定部分316に対してスライドすることができる。最も近位側の位置では、第1の拡張可能な要素310と第2の拡張可能な要素312が互いに対して実質的に近接して位置する。最も遠位側の位置では、第1の拡張可能な要素310と第2の拡張可能な要素312が、互いに対して所定距離離間して位置する。当業者であれば、様々な他の技術を用いて、第1の拡張可能な要素310と第2の拡張可能な要素312との間の相対運動を可能にできることを理解できよう。詳細を後述するように、別の実施形態では、可動部分316と固定部分317は、細長い部材302の一部に沿ってこれらの部分の間に形成された可撓性部分によって、移動可能に互いに結合することができる。
上述したように、図で示した装置300は、第1の拡張可能な要素310および/または第2の拡張可能な要素310,312を互いに対して移動させるために、第1および第2の拡張可能な要素310,312および配置要素314も含む。例示的な一実施形態では、これらの要素310,312,314の少なくとも1つは、材料へのエネルギー供給に応答して寸法を変更できる電気的に作動可能な材料から形成することができる。要素310,312,314のいずれか1つまたは2つ以上を形成する電気的に作動可能な材料は、様々な電源に接続して、このような寸法の変更を容易にすることができる。例えば、一実施形態では、バッテリなどのエネルギー源を、電気的に作動可能な材料にエネルギーを供給するためにハンドル304内に配置することができる。別法では、ハンドル304は、電気のコンセントなどのエネルギー源に接続するように構成することができる。ハンドル304は、図1Aに示されているように、1または複数の制御部322を含むことができる。制御部322は、エネルギー源によって電気的に作動可能な材料に供給される電気エネルギーの量を制御して、この電気エネルギーの量に相当する電気的に作動可能な材料の形状すなわち寸法の変化の程度を調節するように構成されている。例えば、電源から比較的低い電圧を電気的に作動可能な材料に印加できるようにして、制御部322により、電気的に作動可能な材料の寸法を比較的小さい程度変更することができる。別法では、電源から比較的大きな電圧を電気的に作動可能な材料に印加できるようにして、詳細を後述するように、制御部322により、電気的に作動可能な材料の寸法を比較的大きい程度変更することができる。
第1および第2の拡張可能な要素310,312および配置要素314の少なくとも1つを電気的に作動可能な材料から形成することができるが、例示的な一実施形態では、これらの要素310,312,314の少なくとも1つを電気活性ポリマー材料から形成することができる。電気活性ポリマー(EAP)は、人工筋肉とも呼ばれ、電界または機械的な場に応答して、圧電特性、ピロ電気特性、または電歪特性を有する材料である。具体的には、EAPは、電圧がかかると形状を変える一連の導電ドープ型ポリマーである。導電ポリマーは、電極を用いてある種の形態のイオン流体またはイオンゲルと対にすることができる。電極に電圧が加えられると、流体/ゲルから導電ポリマーへの、または導電ポリマーから流体/ゲルへのイオンの流れにより、ポリマーの形状が変化し得る。一般に、使用するポリマーおよびイオン流体またはイオンゲルによって、1V〜4kVの範囲の電圧を加えることができる。EAPは、エネルギーが加えられても体積が変化せず、単に一方向に拡張し、横方向に収縮することに留意されたい。
EAPの主な利点の1つは、その動きおよび特性を電気的に制御および微調整できる可能性があることである。EAPは、EAP全体に外部電圧を加えて繰り返し変形させることができ、加える電圧の極性を逆にして元の形状に迅速に戻すことができる。膨張、直線移動、および曲がる構造を含め、異なる種類の移動構造が得られるように、特定のポリマーを選択することができる。EAPは、ばねや可撓性プレートなどの機械的機構と組み合わせて、電圧がEAPに加えられた時の機械的機構におけるEAPの効果を変更することもできる。EAPに供給される電圧の大きさは、生じる移動量または寸法の変化に一致するため、エネルギー供給を調節して所望の変化を起こすことができる。
EAPには、2つの基本タイプがあり、それぞれ複数の構造を有する。第1のタイプは、協働して働くように互いに束ねられた多数のファイバーからなるファイバーバンドルである。このようなファイバーは通常、約30μm〜50μmの大きさを有する。ファイバーは、織物と同じように編んで束にすることができ、EAP糸と呼ばれる場合が多い。使用に際し、EAPの機械的構造によって、EAPアクチュエータおよびその運動能力が決まる。例えば、EAPを長いストランドに形成して、1つの中心電極の周りに巻くことができる。可撓性の外側シースが、アクチュエータ用の他方の電極を形成し、装置の機能に必要なイオン流体を含む。このシースに電圧が加えられると、EAPが膨張して、ストランドが収縮する、または短くなる。市販のファイバーEAP材料の一例が、サンタフェ・サイエンス・アンド・テクノロジー(Santa Fe Science and Technology)によって製造され、PANION(商標)ファイバーとして販売され、参照によりその全体を本明細書の一部とする米国特許第6,667,825号に開示されている。
図2Aおよび図2Bは、ファイバーバンドルから形成されたEAPアクチュエータ100の例示的な一実施形態を例示している。図示されているように、このアクチュエータ100は通常、相反する絶縁エンドキャップ102a,102bが形成された細長い円筒状部材の形態である可撓性導電外側シース102を含む。しかしながら、導電外側シース102は、使用目的によって様々な他の形状および大きさを有することができる。さらに、図示しているように、導電外側シース102は、リターン電極108aに接続されており、エネルギー供給電極108bが、1つの絶縁エンドキャップ(例えば、エンドキャップ102a)から導電外側シース102の内腔を経て、他方の導電エンドキャップ(例えば、エンドキャップ102b)に至っている。エネルギー供給電極108bは、例えば、白金陰極ワイヤとすることができる。導電外側シース102は、エネルギー供給電極108bから外側シース102内に配置されたEAPファイバー104にエネルギーを供給するために、外側シース102内に配置されるイオン流体またはゲル106も含むことができる。具体的には、複数のEAPファイバー104が並列に配置され、各エンドキャップ102a,102b間に延在し、それらエンドキャップ内まで延びている。上記したように、ファイバー104は、様々な方向に配置して、例えば、径方向の膨張や収縮、または曲がる動きなどの所望の結果を得ることができる。使用の際は、エネルギー供給活性電極108bおよび導電外側シース102(アノード)を介して、エネルギーをアクチュエータ100に供給することができる。このエネルギーにより、イオン流体中のイオンがEAPファイバー104内に入り、これによりファイバー104が、一方向、例えば径方向に膨張して各ファイバー104の外径が増大し、横方向、例えば軸方向に収縮してファイバーの長さが短くなる。この結果、エンドキャップ102a,102bが、互いに向かって引っ張られ、可撓性外側シース102の長さが収縮して短くなる。
別のタイプのEAPは、ラミネート構造であって、1または複数のEAPの層、各EAPの層の間に配置されたイオンゲルまたはイオン流体の層、およびプレート陽極やプレート陰極などの構造に取り付けられた1または複数の可撓性導電プレートからなる。電圧が加えられると、ラミネート構造は、一方向に膨張して、横方向すなわち垂直方向に収縮し、可撓性プレートに対するEAPの構造によって、EAPに結合した可撓性プレートが短くなるか長くなる、またはたわむ(bend)か曲がる(flex)。市販のラミネートEAP材料の一例が、SRIラボラトリーズ(SRI Laboratories)の一部門であるアーティフィシャル・マスル社(Artificial Muscle Inc)によって製造されている。薄膜EAPとも呼ばれるプレートEAP材料は、日本のEAMEXも販売している。
図3Aおよび図3Bは、ラミネートから形成されたEAPアクチュエータ200の例示的な構造を例示している。まず図3Aを参照すると、アクチュエータ200は、間に配置された接着層103a,103b,103c,103dによって互いに接着されたラミネートEAP複合材である複数の層を含むことができる。この複数の層は、例えば、図示されているように、5つの層210,210a,210b,210c,210dとすることができる。1つの層すなわち層210が、図3Bに詳細に示されている。図示されているように、層210は、第1の可撓性導電プレート212a、EAP層214、イオンゲル層216、および第2の可撓性導電プレート212bを含み、これらは全て互いに結合されてラミネート複合材を形成している。この複合材は、さらに図3Bに示されているように、可撓性導電プレート212aに結合されたエネルギー供給電極218a、および可撓性導電プレート212bに結合されたリターン電極218bを含むこともできる。使用の際は、エネルギー供給活性電極218aを介してアクチュエータ200にエネルギーを供給することができる。このエネルギーにより、イオンゲル層216のイオンがEAP層214内に入り、これにより層214が一方向に膨張し、横方向に収縮する。この結果、可撓性プレート212a,212bが曲がるか、またはEAP層214が他の形状に変化する。
再び図1A〜図1Cを参照されたい。いずれかのタイプのアクチュエータを用いて、一方または両方の拡張可能な要素310,312を形成することができるが、例示的な実施形態では、拡張可能な要素310,312は、EAPラミネートすなわち複数のラミネート層から形成される複合材EAPを用いて形成されている。第1および第2の拡張可能な要素310,312は、装置300の細長いシャフト302の周りにEAPアクチュエータを巻いて形成することができる。アクチュエータは、接着剤または他の結合手段を用いて細長いシャフトに結合することができる。図示していないが、拡張可能な要素310,312は、オプションとして、細長いシャフト302の内腔305内に配置でき、かつ/または細長いシャフト302の壁部内に埋め込むことができる。別法では、拡張可能な要素310,312は、細長いシャフト302と一体形成することができる。さらに、装置300は、2つの拡張可能な要素310,312を有するとして示されているが、装置300は、細長いシャフト302の長軸334に対して任意の位置に配置された任意の数の拡張可能な要素を含むことができる。
第1および第2の拡張可能な要素310,312は、使用の際に、電気エネルギーが供給されると、径方向に拡張して軸方向に収縮できるように、EAPアクチュエータを適切な向きに配置することができる。具体的には、第1および第2の拡張可能な要素310,312にエネルギーが供給されると、各拡張可能な要素310,312の直径d1,d2が、拡張していない位置(図5A)から拡張した位置(図1A)に増大することができる。このような形状の変化に基づいて、拡張可能な要素310,312は、これらの要素310,312に近接した体組織または器官に係合するように構成することができる。当業者であれば、様々な技術を用いて拡張可能な要素310,312にエネルギーを供給できることを理解できよう。例えば、拡張可能な要素310,312は、リターン電極、および電源からアクチュエータにエネルギーを伝達するように構成された供給電極に接続することができる。これらの電極は、細長いシャフト302の内腔内に延在させるか、細長いシャフト302の側壁内に埋め込むか、または細長いシャフト302の外面に沿って延在させることができる。
配置要素314は、いずれかのタイプのEAPを用いて形成することができるが、例示的な一実施形態では、配置要素314は、ここではコードEAPとも呼ぶファイバーバンドル型EAPを用いて形成されている。図1Bおよび図1Cに示されている実施形態では、コード型EAP配置要素314は、シャフト302の可動部分317と固定部分316との間の細長いシャフト302に結合することができる。具体的には、配置要素314は、細長いシャフト302の外面に結合するか、または細長いシャフト302の一部分の中に埋め込むことができるが、例示的な一実施形態では、コード型EAP配置要素314は、細長いシャフト302の内腔305内に配置し、可動部分317の遠位端部330および固定部分316の内腔305の側壁332に結合し、これらの間に延在している。内腔305内の配置要素314の遠位端部330の位置は、細長いシャフト302の固定部分316に対する可動部分317の所望の移動量によって様々にすることができる。例えば、可動部分317が伸長した最も遠位側の位置にある時に、第1の拡張可能な要素310が、第2の拡張可能な要素312から所定距離離間して位置するようにする場合、配置要素314を、固定部分316の最も遠位端側の位置から所定距離離間した位置における固定部分316の内腔305の側壁332に結合することができる。しかしながら、配置要素314は、細長いシャフト302の大部分に亘って延在させても良いし、細長いシャフト302の全長に亘って延在させても良い。当業者であれば、配置要素314は、非電気的に作動可能な材料から形成することもできることを理解できよう。例えば、配置要素は、近位方向に引いて拡張可能な要素310と312を互いに向かって移動できるように構成された、装置の内部を通る細長いコードすなわちシャフトの形態にすることができる。オプションとして、バネなどの付勢要素を設けて、拡張可能な要素310,312が互いに離間する伸長位置に配置要素を付勢することができる。
配置要素314は、使用の際に、電気エネルギーが供給されると、長軸334に対して軸方向に収縮して径方向に拡張するように構成することができる。このような収縮により、配置要素314の長さlを効果的に減少させることができ、これにより可動部分317が固定部分316に対して近位方向にスライドし、固定部分316上の第2の拡張可能な要素312と可動部分317上の第1の拡張可能な要素314との間の距離が減少する。この結果、第1の拡張可能な要素310が係合した組織が、第2の拡張可能な要素312が係合または要素312に近接した組織に向かって移動する。
上述したように、配置要素314は、ラミネート型またはファイバーバンドル型EAPのいずれかを用いて形成することができる。図4は、EAPバンドを形成するために用いられるラミネートすなわち複合材型EAPを用いて形成された配置要素314の別の実施形態を例示している。バンド318は、細長いシャフト302の内腔305内に配置するか、または細長いシャフト302と一体形成することができるが、例示されている実施形態では、複数のEAPバンド318が、細長いシャフト302の外面に沿って軸方向に配置されている。これらのバンド318は、電気エネルギーが供給されると軸方向に収縮することができる。したがって、第1の配置要素310と第2の配置要素312との間に延在する細長いシャフト302の一部は、可撓性材料から形成するか、またはバンド318により細長いシャフト302を軸方向に収縮できる構造を有することができる。細長いシャフト302に対するバンド318の配置は、様々にすることができるが、一実施形態では、バンド318は、この細長いシャフト302の可撓性部分を均一に収縮させるべく、細長いシャフト302の可撓性材料336の外周面の周りに互いに実質的に等間隔離間して配置することができる。具体的には、バンド318を等間隔離間させることにより、バンド318が電気的に作動した時に可撓性材料336の屈曲またはねじれが最小限になる。バンド318は、別法として、所望の方向に細長いシャフト302を曲げ、かつ/または屈曲できるように構成することができる。
上述したように、例示的な実施形態では、組織並置装置300を用いて、異なる組織を互いに近接して配置することができる。例えば、胃バイパス手術の際に、小腸に近接して胃嚢を配置して、異なる組織を外科的に接合して端部間吻合を行うことができる。図5A〜図5Fは、このような手術の際に、胃嚢と小腸を位置合せして固定するための例示的な1つの方法を例示している。当業者であれば、装置300を他の様々な医療処置に用いることができることを理解できよう。
小さな胃嚢を患者の小腸に接合する際は、組織切除装置などを用いて、小さな胃嚢の胃壁352に開口部350を形成し、患者の小腸壁356に開口部354を形成することができる。これらの開口部350,354により、異なる器官を互いに近接させるために、組織並置装置300を胃嚢および小腸内に挿入することができる。図5Aに示されているように、第1および第2の拡張可能な要素310,312が、径方向に収縮した状態(例えば、非電気的に作動している状態)で、組織並置装置300のテーパ状先端部320を用いて、矢印358によって示されている方向に細長い部材302を案内して、組織壁352,356の開口部350,354内に通し、第1の拡張可能な要素310を小腸壁356の開口部354の反対側に配置する。
図5Bに示されているように、第1の拡張可能な要素310が小腸内に挿入されたら、ハンドル304に形成されたボタン、ノブ、またはダイヤルなどを用いて第1の拡張可能な要素310に電気エネルギーを供給して、第1の拡張可能な要素310の形状を変化させることができる。組織356に係合する、すなわち第1の拡張可能な要素310が小腸壁356の開口部354から抜けるのを防止する十分な大きさまで第1の拡張可能な要素310が径方向に拡張するのがより好ましい。供給するエネルギーの量を制御して、第1の拡張可能な要素310を所望の大きさまで拡張させることができる。小腸壁356が係合したら、配置要素314に電気エネルギーを供給して配置要素314の形状を変化させることができる。具体的には、図5Cに示されているように、細長い部材308の長軸334に沿って配置要素314を軸方向に収縮させて、可動部分317を細長い部材302の固定部分316内を近位方向にスライドさせ、これにより第1の拡張可能な要素310を第2の拡張可能な要素312に向かって移動させる。この結果、小腸壁356が、胃嚢壁352に近接する。
小腸壁356が、胃嚢壁352に近接して配置された状態で、電気エネルギーを第2の拡張可能な要素312に供給して、この第2の拡張可能な要素312の形状を変化させることができる。具体的には、第2の拡張可能な要素312を径方向に拡張させて胃嚢壁352に係合させ、これにより胃嚢壁352を小腸壁356に近接させてまたは接触させて固定する。拡張可能な要素310,312および配置要素314への電気エネルギーの供給は、これらの要素が電気的に作動した状態に維持されるように継続するのが好ましい。図5Eに示されているように、両方の拡張可能な要素310,312が径方向に拡張し、配置要素314が収縮した状態で、ステープルまたは縫合糸などの止め具380を小腸壁356および胃嚢壁352に取り付けて、小腸と胃嚢を固定して端部間吻合を行うことができる。例えば、外科用ステープラを用いて、第2の拡張可能な要素312の外周部の周りの胃嚢壁352および小腸壁356にステープルを取り付けることができる。
胃嚢と小腸が互いに固定されたら、組織並置装置300を、組織の開口部350,354から引き抜くことができる。図5Fに示されているように、装置300を開口部350,354から引き抜くことができるように、少なくとも第1および第2の拡張可能な要素310,312への電気エネルギーの供給をストップして、第1および第2の拡張可能な要素310,312を径方向に収縮させる。これにより、組織並置装置300を小腸壁356および胃嚢壁352から引き抜くことができる。
当業者であれば、上記した実施形態から本発明の他の特徴および利点を理解できるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の記載を除き、具体的に図示および説明したものに限定されるものではない。ここで言及した全ての刊行物および文献は、参照することを以ってそれらの全てを本明細書の一部とする。
〔実施の態様〕
(1)組織並置装置において、
少なくとも1つの拡張可能な要素が結合された細長い部材と、
前記細長い部材に結合され、前記少なくとも1つの拡張可能な要素を前記細長い部材に対して軸方向に移動させるように構成された配置要素と、
を含み、
少なくとも1つの前記配置要素および前記少なくとも1つの拡張可能な要素が、エネルギーが供給されると寸法を変更するように構成されている、
組織並置装置。
(2)実施態様(1)に記載の組織並置装置において、
前記配置要素が、電気エネルギーが供給されると軸方向に収縮するように構成されている、組織並置装置。
(3)実施態様(1)に記載の組織並置装置において、
前記少なくとも1つの拡張可能な要素が、電気エネルギーが供給されると径方向に拡張するように構成されている、組織並置装置。
(4)実施態様(1)に記載の組織並置装置において、
前記細長い部材が、固定部分、および前記固定部分に移動可能に結合された可動部分を含み、前記少なくとも1つの拡張可能な要素が、前記可動部分に結合されている、組織並置装置。
(5)実施態様(4)に記載の組織並置装置において、
前記可動部分が、前記固定部分の少なくとも一部分に形成された内腔内にスライド可能に配置されている、組織並置装置。
(6)実施態様(4)に記載の組織並置装置において、
前記配置要素が、前記細長い部材の前記固定部分および前記可動部分に結合されてこれらの部分の間に延在する、組織並置装置。
(7)実施態様(4)に記載の組織並置装置において、
前記配置要素が、電気活性ポリマーコードを含む、組織並置装置。
(8)実施態様(7)に記載の組織並置装置において、
前記電気活性ポリマーコードが、内部に電気活性ポリマーおよびイオン流体を有する可撓性導電外側シェルを含む、組織並置装置。
(9)実施態様(7)に記載の組織並置装置において、
前記電気活性ポリマーコードが、少なくとも1つの可撓性導電層、電気活性ポリマー層、およびイオンゲル層を有する電気活性ポリマー複合材を含む、組織並置装置。
(10)実施態様(4)に記載の組織並置装置において、
前記可動部分および前記固定部分が、前記細長い部材の可撓性部分によって互いに移動可能に結合されている、組織並置装置。
(11)実施態様(10)に記載の組織並置装置において、
前記配置要素が、前記細長い部材の前記可撓性部分の長さに沿って延在し、エネルギーが供給されると前記可撓性部分を軸方向に収縮して、前記細長い部材に対して軸方向に前記第1の拡張可能な要素を移動させるように構成されている、組織並置装置。
(12)実施態様(4)に記載の組織並置装置において、
前記拡張可能な要素が、第1の拡張可能な要素を含み、第2の拡張可能な要素が、前記第1の拡張可能な要素から離間して前記細長い部材の前記固定部分に配置されている、組織並置装置。
(13)実施態様(3)に記載の組織並置装置において、
前記少なくとも1つの拡張可能な要素が、少なくとも1つの可撓性導電層、電気活性ポリマー層、およびイオンゲル層を有する電気活性ポリマー複合材を含む、組織並置装置。
(14)組織並置装置において、
細長い部材と、
前記細長い部材に結合され、組織に係合するように構成されている少なくとも1つの電気的に作動可能な拡張要素と、
前記細長い部材に結合され、前記細長い部材に対して軸方向に前記少なくとも1つの電気的に拡張可能な要素を移動させるように構成されている電気的に作動可能な配置要素と、
を含む、組織並置装置。
(15)実施態様(14)に記載の組織並置装置において、
前記電気的に作動可能な拡張可能要素および前記電気的に作動可能な配置要素がそれぞれ、電気活性ポリマーアクチュエータを含む、組織並置装置。
(16)実施態様(14)に記載の組織並置装置において、
前記少なくとも1つの電気的に作動可能な拡張可能要素が、互いに離間して前記細長いシャフトに結合された第1および第2の電気的に作動可能な拡張可能要素を含み、前記電気的に作動可能な配置要素が、前記第1および第2の電気的に作動可能な拡張可能要素を互いに向かって移動させるように構成されている、組織並置装置。
(17)実施態様(14)に記載の組織並置装置において、
前記電気的に作動可能な配置要素が、前記細長い部材の固定部分と可動部分との間に延在し、前記電気的に作動可能な拡張可能要素が、前記可動部分に結合されている、組織並置装置。
(18)異なる組織を互いに近接して配置するための方法において、
第1の組織および第2の組織を介して細長いシャフトを挿入するステップと、
前記細長いシャフトに結合された少なくとも1つの電気活性ポリマーアクチュエータを電気的に作動させて、前記第2の組織に係合させ、前記第2の組織を前記第1の組織に向かって移動させるステップと、
を含む、方法。
(19)実施態様(18)に記載の方法において、
前記少なくとも1つの電気活性ポリマーアクチュエータが、電気的に作動すると径方向に拡張して前記第2の組織に係合する第1の電気活性ポリマーアクチュエータと、電気的に作動すると軸方向に収縮して、前記第1の電気活性ポリマーアクチュエータおよび前記第2の組織を前記第1の組織に向かって移動させる第2の電気活性ポリマーアクチュエータを含む、方法。
(20)実施態様(19)に記載の方法において、
前記第2の電気活性ポリマーアクチュエータが、前記細長いシャフトの可動部分に結合されており、前記第2の電気活性ポリマーアクチュエータの電気的な作動により、前記可動部分が前記細長いシャフトの固定部分に対してスライドする、方法。
(21)実施態様(18)に記載の方法において、
前記細長いシャフトに結合された第2の拡張可能な要素を電気的に拡張させて前記第1の組織に係合させるステップをさらに含む、方法。
(22)実施態様(19)に記載の方法において、
前記第1の電気活性ポリマーアクチュエータが、所定の大きさまで電気的に作動する、方法。
組織並置装置の例示的な一実施形態の斜視図である。 細長いシャフトの固定部分および可動部分に結合された配置要素を示す、図1Aの組織並置装置の断面図である。 図1Bの組織並置装置の遠位部分の拡大断面図である。 従来技術のファイバーバンドル型電気活性ポリマー(EAP)アクチュエータの断面図である。 図2Aに示されている従来技術のアクチュエータの径方向の断面図である。 複数のEAP複合材層を有する従来技術のラミネート型EAPアクチュエータの断面図である。 図3Aに示されている従来技術のアクチュエータの複合材の1つの層の斜視図である。 第1の拡張可能な要素と第2の拡張可能な要素を互いに対して移動させるように構成された細長いシャフトの可撓性部分の両側に配置された配置アクチュエータを有する組織並置装置の別の実施形態の斜視図である。 近位組織および遠位組織を介して挿入された図1A〜図1Cの組織並置装置を示す斜視図である。 拡張して遠位組織に係合した図5Aの組織並置装置に設けられた遠位側拡張可能要素を示す斜視図である。 軸方向に収縮して第2の拡張可能な要素および遠位組織を近位組織に向かって軸方向に移動させた、図5Bの組織並置装置の配置アクチュエータを示す斜視図である。 拡張して近位組織に係合した図5Cの組織並置装置の第1の拡張可能な要素を示す斜視図である。 図5Dの組織並置装置の周りの近位組織および遠位組織に移植された組織止め具を示す斜視図である。 遠位要素および近位要素が収縮して、接合された組織から組織並置装置が引き抜かれた図5Eの組織並置装置の斜視図である。

Claims (5)

  1. 組織並置装置において、
    少なくとも2つの拡張可能な要素が結合された細長い部材であって、固定部分および可動部分を含み、前記少なくとも2つの拡張可能な要素の内の1の拡張可能な要素が前記固定部分に結合されており、前記少なくとも2つの拡張可能な要素の内の他の拡張可能な要素が前記可動部分に結合されている、細長い部材と、
    前記細長い部材の前記固定部分および前記可動部分に結合されてこれらの部分の間に延在する配置要素と、
    を含み、
    前記配置要素および前記少なくとも2つの拡張可能な要素の各々が、電気活性ポリマー材料から形成されており、電気エネルギーが供給されると軸方向に収縮すると共に径方向に拡張するように構成されている、
    組織並置装置。
  2. 請求項1に記載の組織並置装置において、
    前記可動部分が、前記固定部分の少なくとも一部分に形成された内腔内にスライド可能に配置されている、組織並置装置。
  3. 請求項1に記載の組織並置装置において、
    前記配置要素が、電気活性ポリマーコードを含む、組織並置装置。
  4. 請求項3に記載の組織並置装置において、
    前記電気活性ポリマーコードが、内部に電気活性ポリマーおよびイオン流体を有する可撓性導電外側シェルを含む、組織並置装置。
  5. 請求項3に記載の組織並置装置において、
    前記電気活性ポリマーコードが、少なくとも1つの可撓性導電層、電気活性ポリマー層、およびイオンゲル層を有する電気活性ポリマー複合材を含む、組織並置装置。
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