JP5204423B2 - 高周波焼入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半開放鞍型の高周波加熱コイルを備えた高周波焼入装置に関するものである。
半開放鞍型の高周波加熱コイルを備えた高周波焼入装置によって、クランクシャフトのピン部を焼き入れする際には、一般にクランクシャフトを回転させてピン部の位置割り出しを行った後に加熱コイルをピン部に近接配置する。すなわち、予めピン部の位置割り出しを行うと、加熱コイルとピン部とを位置合わせし易くなる。
また、ピン部の位置割り出しを行わずにワーク(ピン部)を加熱コイルに近接配置する構成が特許文献1に開示されている。
さらに、ワークを加熱コイルに近接する際に、ピン部の位置と加熱コイルの位置とが若干ずれていても、矯正して両者を適正に近接させることができる構造の焼入れ用冷却液噴射ジャケットのガイド板が特許文献2に開示されている。
実開平6−64394号公報 意匠登録第1006784号公報
ところで、クランクシャフトのピン部の隣には、カウンターが設けられている。ピン部を焼き入れする際には、高周波加熱コイルをピン部に近接させる必要があるが、設置時に高周波焼入装置がカウンターに衝突すると、高周波加熱コイルがピン部に接近することができなくなる。
一方、クランクシャフトを焼き入れする際には、クランクシャフトの回転軸を回転可能に支持すると共に、複数気筒用のクランクシャフトであれば、気筒数だけピン部が存在し、各ピン部は個別ではなく一度に同時に焼き入れするのが好ましい。そのため、各ピン部には各々別の高周波加熱コイルを配置しなければならない。よって、各ピン部に対して、円滑に高周波加熱コイルを配置することができなければ、焼き入れ作業を迅速に実施することができない。
図6は、従来の高周波加熱装置50の斜視図である。図6に示す従来の高周波加熱装置50では、冷却ジャケット51の側方に設置された側板52〜55を下方へ伸長し、また、側板52〜55の下端を高周波加熱装置50の厚み方向内側に屈曲させている。
この図6に開示されている側板52〜55の構成を採用すると、高周波加熱装置50とクランクシャフト(ピン部)の相対位置のずれが、側板の傾斜の範囲内であれば良好に矯正することができる。
しかし、側板52の、屈曲部57より上の符号56で示す部分が、クランクシャフトに係合すると、クランクシャフトと高周波加熱装置50とが相対移動できなくなり、ピン部に高周波加熱コイル58を近接配置することができなくなる。
そこで本発明は、クランクシャフトのピン部に高周波加熱コイルを近接配置し易くした高周波焼入装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、半開放鞍型の高周波加熱コイルを備えた高周波焼入装置において、高周波加熱コイルの手前にワークと接触してワークを高周波加熱コイル側に導くワーク受入部を備えており、前記ワーク受入部は、ワーク受入口と左部と右部とを有し、前記左部と右部は、離間して間に前記ワーク受入口が構成されており、ワークは、ワーク受入口を通過して高周波加熱コイルに近接配置可能であり、前記左部と右部は、各々ワークの長手方向に並んで高周波加熱コイルの両側に配置された一対のガイド板で構成されており、前記左部と右部における一方のガイド板は、他方のガイド板側へ屈曲する屈曲部を有し、前記屈曲部は、接近するワーク側へ突出する凸部の頂部を形成しており、左部の屈曲部と右部の屈曲部は、ワークに対向する全領域に渡って、前記ワーク受入口に近づくほど互いに接近するように傾斜して対向する傾斜部を構成しており、ワークと前記傾斜部を構成するいずれかの屈曲部とが接触すると、ワークとワーク受入部は相対的に移動して、ワークがワーク受入口に接近するように構成した。
請求項1の発明では、高周波加熱コイルとワークとがワーク受入部によってワークの長手方向と直角の方向の位置のずれを矯正することができる。特に、ワーク受入部における左部の屈曲部と右部の屈曲部は、ワークが接触する全領域に渡って傾斜しているので、ワークとワーク受入部とが途中で引っ掛かることがなく、ワークを円滑に高周波加熱コイルまで導くことができる。
請求項2の発明は請求項1に記載の高周波焼入装置において、ワーク受入部に、ワーク受入口から遠ざかる方向へ拡がる張出部を設けた。
請求項2の発明では、ワーク受入部に、ワーク受入口から遠ざかる方向へ拡がる張出部を設けたので、ワークと高周波加熱コイルの位置のずれの、矯正できる範囲を広く確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の高周波焼入装置において、傾斜部を、ワークに冷却液を供給する冷却ジャケットに設けた側板で構成した。
請求項3の発明では、傾斜部を、ワークに冷却液を供給する冷却ジャケットに設けた側板(ガイド板)で構成したので、部品点数の増加を抑制することができる。
本発明は、ワークに高周波焼入装置を配置する際に、ワークと高周波加熱コイルの位置がずれている場合に、ワークが途中で引っ掛かることなく傾斜部に沿って摺動し、位置のずれを矯正することができる。
図1は、本発明を実施した高周波焼入装置1の斜視図である。また、図2は、高周波焼入装置1がワークであるクランクシャフト2に設置される途中の状態の斜視図である。さらに、図3は、本発明の高周波焼入装置の要部拡大図である。図1に示すように高周波焼入装置1は、導体4によって形成される高周波加熱コイル3が、表板5(側板)と裏板6(側板)とで挟持された構成を備えている。
高周波加熱コイル3は、クランクシャフト2のピン部2aの焼き入れを行う半開放鞍型のコイルである。高周波加熱コイル3は、一本の導体4の途中の部分を湾曲及び屈曲させて形成されており、導体4の両端は上方へ延びて電極に各々接続されている。導体4には、図示しないインバータ及びトランスによって高周波電流が供給される。
高周波加熱コイル3を表板5及び裏板6とで挟持した構成部分を、以下では本体7と称することにする。また、矢印Aで示す方向を左右方向とする。高周波加熱コイル3の下方には、ワーク(ピン部2a)を進退させるワーク出入口20が構成されている。ワーク出入口20の下方には、左右一対のワーク受入部35が設けられている。このワーク受入部35は、冷却ジャケット8のガイド機能を兼ね備えている。冷却ジャケット8は、左右からワーク(ピン部2a)に向かって冷却液を噴射することができるように、多数の噴射孔8aを備えており、噴射孔8aから冷却液を噴射することにより、ピン部2aを冷却することができるようになっている。
左側の冷却ジャケット8には、側板11及び12(ガイド板)がねじ止め等の手段によって固着されている。また、右側の冷却ジャケット8には、側板13及び14(ガイド板)がねじ止め等の手段によって固着されている。以降では、左側の冷却ジャケット8に固着された側板11及び12を左部9と称し、右側の冷却ジャケット8に固着された側板13及び14を右部10と称する。すなわち、ワーク受入部35は、左部9と右部10とで構成されている。
以下では、まず、左部9の構成を説明し、続いて右部10の構成を説明する。
左部9の側には側板11が装着されており、同様に側には側板12が装着されている。側板11,12の上部は、本体7のワーク出入口20と連続しており、側板11,12の下部は、下方へ延びている。この側板11,12の下部は、本発明の特徴的な構成を備えている。側板11,12の構成を、図1及び図5(a)を参照しながら説明する。図5(a)は、図1の冷却ジャケット部分のV−V矢視図である。
側板11の下部には、鉛直線と水平線のいずれにも傾斜して側へ屈曲する屈曲部15を備えており、また、屈曲部15より先端側には屈曲部15と平行にさらに側に屈曲する屈曲部16を備えている。屈曲部16は、下方へ突出する凸部の頂部を形成している。そして側板11の屈曲部16より先の縁18は、斜め上方を向いている。
また、側板12の下部には、側板11の屈曲部15と平行に側へ屈曲する屈曲部17を備えている。そして、側板12の下部の縁19は、側板11の縁18の近傍に配置されている。その結果、側板11の下部には傾斜面21が形成される。この傾斜面21は、側を向いており、縁18,19は側に配置される。傾斜面21は、平面であってもよいが、曲面を採用することも可能である。図5(b)〜(f)は図5(a)に関連する発明の構成を示しているが、これらについては後述する。
次に、冷却ジャケット8の右部10について説明する。
右部10の構成は、左部9とは表裏が逆になっている。すなわち、側には側板11と対称形状の側板14が装着されており、側には側板12と対称形状の側板13が装着されている。側板14には屈曲部25及び26が設けてあり、側板13には屈曲部27が設けてある。その結果、側板14には側を向く傾斜面22が形成され、側には側板13の縁23と側板14の縁24とが配置される。左部9と右部10とを側から見ると、傾斜面21は見えるが、傾斜面22は側に配置されているために見えない。傾斜面22は、平面であってもよいが、曲面を採用してもよい。変形例については後述する。
また、左部9と右部10は、各々本体7のワーク出入口20の左右の間隔と同じ距離だけ離間しており、ピン部2aは左部9と右部10の間を通過し、さらに円滑にワーク出入口20を通過して高周波加熱コイル3に近接配置することができるようになっている。
次に、左部9と右部10の表側と裏側とに分けて説明する。
側には、左部9の傾斜面21と右部10の縁23,24とが配置されている。
図2に示すように、高周波熱処理装置1はクランクシャフト2に対して直角に配置されるが、クランクシャフト2を矢印Bで示す表裏方向に平行に配置した際に、縁23,24が傾斜面21よりも側へ退避するように側板11〜14の各屈曲部は屈曲している。
同様に、縁18,19が傾斜面22よりも表側へ退避するように、側板11〜14の各屈曲部は屈曲している。
そして、図1に示すように、ワーク受入部35(左部9と右部10)は、下方に向かって鶴翼状に形成されている。すなわち、左部9の側板11の屈曲部16と、右部10の側板14の屈曲部26とが左右対称に配置されている。また、左部9と右部10の間は、本体7のワーク出入口20の左右の間隔と同じ距離だけ離間してワーク受入口30を構成している。
また、左部9には左方へ拡がる張出部9aが設けてあり、右部10には右方へ拡がる張出部10aが設けてある。これらの張出部9a,10aによって、ピン部2aの左右方向の矯正可能な範囲を拡げることができる。
次に、以上説明した高周波焼入装置1の高周波加熱コイル3を、クランクシャフト2のピン部2aに近接させる際の動作について説明する。図示しない駆動機構によって高周波焼入装置1(高周波加熱コイル3)をピン部2aの上方に配置し、さらにピン部2aに接近させる。
クランクシャフト2は、ピン部2aの他にジャーナル部2bを備えている。また、ピン部2aとジャーナル部2bとは、カウンター2cを介して接続されている。高周波焼入装置1をピン部2aの上方に配置する際、表裏方向に若干ずれることがある。表裏方向にずれると、カウンター2cが、側板11の傾斜面21か側板14の傾斜面22のいずれかに当接する。図3では傾斜面22にカウンター2cが当接している状態を示した。
すなわち、カウンター2cが左部9の側板11の傾斜面21に当接する場合には、右部10の側板14の縁24と側板13の縁23は、カウンター2cには接触しない。よって、カウンター2cは、側板11の傾斜面21に沿って傾斜面21上を矢印C方向(すなわち、屈曲部15と屈曲部16に直角の方向)に摺動する。その結果、高周波焼入装置1とカウンター2cは、表裏方向へ相対的に移動し、ピン部2aが高周波加熱コイル3に適切に近接配置される。
逆に、カウンター2cが右部10の側板14の傾斜面22に当接する場合には、左部9の側板11の縁18と側板12の縁19は、カウンター2cには接触しない。そして、カウンター2cは傾斜面22に沿って摺動し、カウンター2cと高周波焼入装置1とが相対的に表裏方向に移し、ピン部2aが高周波加熱コイル3に適切に近接配置される。
また、高周波焼入装置1とクランクシャフト2とが、相対的に矢印Aで示す左右方向にだけずれている場合には、ピン部2aが、屈曲部16又は屈曲部26のいずれかと当接し、互いに摺動しながら両者の左右方向の位置が矯正され、ピン部2aが高周波加熱コイル3に適切に近接配置される。
高周波焼入装置1とクランクシャフト2とが、相対的に矢印Aで示す左右方向にずれており、さらに相対的に矢印Bで示す表裏方向にもずれている場合には、傾斜面21又は傾斜面22のいずれかにカウンター2cが当接し、矢印Bで示す表裏方向のずれが最初に矯正され、隣接するカウンター2cの間に高周波焼入装置1が入り込む。高周波焼入装置1がそのまま下降すると、やがて屈曲部16又は屈曲部26のいずれかにピン部2aが当接する。高周波焼入装置1をさらに下降させると、ピン部2aが屈曲部16又は屈曲部26に対して摺動し、やがてピン部2aは、左部9と右部10の間に入り込み、そのままワーク受入口30に入り、続いてワーク出入口20に入って高周波加熱コイル3に近接配置される。
図4は、図1とは別の本発明を実施した高周波焼入装置31の斜視図である。図4に示す高周波焼入装置31では、図1に示す高周波焼入装置1における左部9の延長部9aと右部10の延長部10aとが設けられていない。高周波焼入装置31のその他の構成は、高周波焼入装置1の構成と同じである。高周波焼入装置31は、高周波焼入装置1よりは左右方向の矯正可能な範囲が小さいが、逆に左右方向の小型化を図っている。
また、屈曲部16を形成する代わりに、冷却ジャケット8の左部9の側板11を左部9の側板12と同程度の長さとし、縁同士を近接させて両方の縁に円筒状又は円柱状の部材を溶接等で固着してもよい。この場合には、固着した円筒状又は円柱状の部材で凸部が構成される。左右方向にずれた場合には、円筒状又は円柱状の部材がワークに当接する。
以上、説明した例では、左部9においては側板11と側板12とが各々冷却ジャケットの表裏に装着される場合を示したが、側板11と側板12とを一体に構成することも可能である。その場合には、縁18と19,又は縁23と24で形成される継ぎ目がなくなる。よって、カウンター2cを、左部9側と右部10側の両方の傾斜面に同時に当接させて、左右の側板に掛かる荷重を等分に分配することができる。その結果、側板の寿命が延びる。
また、各側板には屈曲部を形成したが、屈曲させる代わりに湾曲させてもよい。さらに、屈曲部と湾曲部とを併用してもよい。例えば、屈曲部15の代わりに湾曲部を採用してもよい。すなわち、屈曲部の代わりに湾曲部を設けても、同様の効果を奏することができる。
さらに、上述の例では、一つのピン部2aだけに高周波加熱コイル3を配置した状態を示して説明したが、実際には全てのピン部2aを同時に焼き入れするので、ピン部2aの数だけ高周波焼入装置1を用意し、各ピン部2aに各々高周波加熱コイル3を近接配置する。よって、ピン部2aに対して高周波焼入装置1が左右方向にずれているものと、表裏方向にずれているものと、左右方向と表裏方向のどちらにもずれているものと、どちら方向にもずれていないものとが混在する可能性がある。しかし、本発明を実施した高周波焼入装置1では、ピン部2aに対して高周波焼入装置1が個別にどの方向にずれていても、個々に位置を矯正することができるので、各ピン部2aに対して高周波焼入装置1を速やかに近接配置することができ、焼き入れを迅速に実施することができる。
高周波焼入装置1の冷却ジャケット8の左部9の構造は前述したが、以下では、図5を参照しながら、本発明の高周波焼入装置のさらに別の構成例を説明する。図5(a)は、図1における冷却ジャケット部分のV−V矢視図であり、図5(b)〜(f)は、図5(a)に対応する本発明に関連する発明の構成を示す図である。
図5(b)に示す例では、側板11aの縁18aに円筒部材28が固着されている。その結果、傾斜面21aと円筒部材28の表面とが円滑に接続されており、仮にワークが傾斜面21a側の円筒部材28上に当接すると、ワークは円筒部材28の表面(曲面)から傾斜面21a(平面)まで円滑に移動し、さらに傾斜面21a上を摺動する。また、側板12aの縁19aと円筒部材28とは固着されておらず、両者間には隙間が生じている。側板12側にワークの当接部位がある場合には、ワークは側板12とは当接せず、右部10側の側板14の傾斜面に当接し、傾斜面22に沿って摺動する。また、ワークと高周波焼入装置1が左右方向に位置がずれている場合には、円筒部材28がワーク受入口30まで延びているので、ワークは円筒部材28に沿ってワーク受入口30まで導かれる。
図5(c)に示す例では、側板11bの縁18bと側板12bの縁19bの両方が円筒部材28に固着されている。円筒部材28と縁18b,19bとは各々滑らかに接続されており、ワークがどこに当接しても、円滑に摺動することができるようになっている。
また、ワークと高周波焼入装置1が左右方向に位置がずれている場合には、円筒部材28がワーク受入口30まで延びているので、ワークは円筒部材28に沿ってワーク受入口30まで導かれる。円筒部材28の代わりに、同径の円柱状の部材を採用することもできる。
図5(d)に示す例では、大径の円筒部材29が採用されている。円筒部材29の直径は、冷却ジャケット8の厚みと側板11c,12cの厚みとを加えた寸法に等しい。したがって、側板11c,12cには屈曲部位が存在しないが、代わりにワークが当接する部位に円筒部材29の表面(曲面)が配置される。
また、ワークと高周波焼入装置1が左右方向に位置がずれている場合には、円筒部材29がワーク受入口30まで延びているので、ワークは円筒部材29に沿ってワーク受入口30まで導かれる。円筒部材29の代わりに、同径の円柱状の部材を採用することもできる。
図5(e)に示す例では、図5(a)に示す屈曲部16(頂部)が存在せず、側板11dの縁18dと側板12dの縁19dが冷却ジャケット8の中心線を越えて上下に重なっている。
ワークと高周波焼入装置1が左右方向に位置がずれている場合には、ワークは縁18dに沿ってワーク受入口30まで導かれる。
最後に、図5(f)に示す例では、側板11eの縁18eと側板12eの縁19eは、共に冷却ジャケット8の中心線を越えておらず、両者は上下に重なっていない。
ワークと高周波焼入装置1が左右方向に位置がずれている場合には、ワークは縁18eに沿ってワーク受入口30まで導かれる。
図5(a),(b),(e),及び(f)に示す構成を採用すると、側板同士が一体化されていないため、それぞれ個別に冷却ジャケット8に固着される。よって、組立てが容易になる。また、図5(c),(d)に示す構成を採用すると、側板同士が一体化されるため、ワークから受ける荷重に対する耐久性が向上する。
本発明を実施した高周波焼入装置の斜視図である。 本発明を実施した高周波焼入装置をクランクシャフトに装着した状態の斜視図である。 本発明を実施した高周波焼入装置の要部拡大図である。 図1とは別の本発明を実施した高周波焼入装置の斜視図である。 (a)は、図1の高周波焼入装置の冷却ジャケット部分のV−V矢視図である。(b)〜(f)は、各々本発明に関連する発明の構成を示す図である。 従来の高周波焼入装置の斜視図である。
1 本発明の高周波焼入装置
2 クランクシャフト(ワーク)
3 高周波加熱コイル
7 本体
8 冷却ジャケット
9 冷却ジャケットの左部
10 冷却ジャケットの右部
11,12 冷却ジャケットの左部の側板
13,14 冷却ジャケットの右部の側板
15,16 左部の一方の側板の屈曲部
17 左部の他方の側板の屈曲部
18 左部の一方の側板の縁
19 左部の他方の側板の縁
20 ワーク出入口
21 左部の一方の側板の傾斜面
22 右部の一方の側板の傾斜面
23 右部の一方の側板の縁
24 右部の他方の側板の縁
25,26 右部の一方の側板の屈曲部
27 右部の他方の側板の屈曲部
30 ワーク受入口
35 ワーク受入部

Claims (3)

  1. 半開放鞍型の高周波加熱コイルを備えた高周波焼入装置において、高周波加熱コイルの手前にワークと接触してワークを高周波加熱コイル側に導くワーク受入部を備えており、前記ワーク受入部は、ワーク受入口と左部と右部とを有し、前記左部と右部は、離間して間に前記ワーク受入口が構成されており、ワークは、ワーク受入口を通過して高周波加熱コイルに近接配置可能であり、前記左部と右部は、各々ワークの長手方向に並んで高周波加熱コイルの両側に配置された一対のガイド板で構成されており、前記左部と右部における一方のガイド板は、他方のガイド板側へ屈曲する屈曲部を有し、前記屈曲部は、接近するワーク側へ突出する凸部の頂部を形成しており、左部の屈曲部と右部の屈曲部は、ワークに対向する全領域に渡って、前記ワーク受入口に近づくほど互いに接近するように傾斜して対向する傾斜部を構成しており、ワークと前記傾斜部を構成するいずれかの屈曲部とが接触すると、ワークとワーク受入部は相対的に移動して、ワークがワーク受入口に接近することを特徴とする高周波焼入装置。
  2. 前記ワーク受入部に、ワーク受入口から遠ざかる方向へ拡がる張出部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置。
  3. 前記傾斜部を、ワークに冷却液を供給する冷却ジャケットに設けた側板で構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高周波焼入装置。
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