JP5204392B2 - 配管接続型の二酸化塩素水生成装置 - Google Patents

配管接続型の二酸化塩素水生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5204392B2
JP5204392B2 JP2006278364A JP2006278364A JP5204392B2 JP 5204392 B2 JP5204392 B2 JP 5204392B2 JP 2006278364 A JP2006278364 A JP 2006278364A JP 2006278364 A JP2006278364 A JP 2006278364A JP 5204392 B2 JP5204392 B2 JP 5204392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorine dioxide
water
reactor
inner cylinder
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006278364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008094662A (ja
Inventor
正照 滝本
仁志 赤井
Original Assignee
滝本技研工業株式会社
株式会社ユアテック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 滝本技研工業株式会社, 株式会社ユアテック filed Critical 滝本技研工業株式会社
Priority to JP2006278364A priority Critical patent/JP5204392B2/ja
Publication of JP2008094662A publication Critical patent/JP2008094662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5204392B2 publication Critical patent/JP5204392B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

本発明は、温泉やプール等の配管に接続される二酸化塩素水生成装置に関するものである。
二酸化塩素は、種々な場所での消毒あるいは殺菌が行えて、しかも人体にそれ程悪影響を与えない物質として最近注目を集めているものである。二酸化塩素は、酸化力の上で塩素の2.6倍であり、残留性も高いからである。その反面、二酸化塩素は、沸点11℃の気体で、反応性が高くて分解し易いだけでなく、圧縮されたとき不安定なものとなるため貯蔵が困難であり、通常は使用する場所に発生装置を設置して使用することがなされているものである。
この従来より使用されている二酸化塩素発生装置としては、出発原料を「次亜塩素酸」あるいは「重亜硫酸ソーダ」とするものや、出発原料を「亜塩素酸水溶液」とするものがあり、いずれも必要濃度の二酸化塩素水を設置場所において製造できるものである。
このような二酸化塩素の発生装置としては、例えば特許文献1や特許文献2等において、種々なものが既に提案されてきている。
特開2005−125220号公報、要約、代表図 特開2006−89332号公報、要約、代表図
特許文献1に記載された「二酸化塩素を含有した水の製造方法、及び当該方法に基づく水の循環機構」は、「亜塩素酸塩に対する紫外線の励起によって、二酸化塩素を空気と共存した状態にて発生させたうえで、当該二酸化塩素を効率的に水中に溶解させる方法及び当該方法に立脚した二酸化塩素を含有した水の循環機構の構成を提供すること」を課題としてなされたもので、図5に示すように、「水中に溶解している亜塩素酸塩に対する紫外線の励起によって二酸化塩素を発生させる反応槽1に対し、空気を圧入又は吸引することによって、二酸化塩素を含有した気泡10を発生させ、溶解槽2内に移行させた後、気泡10に対して衝突する障害物3を備えている溶解槽2内を移動させることに基づき、効率的な水に対する溶解を実現している二酸化塩素を含有した水の製造方法、及び当該方法によって製造された二酸化塩素を含有した水を貯水槽との間にて循環させることによる二酸化塩素を含有した水の循環機構」といった構成を有するものである。
しかしながら、この特許文献1の技術では、「反応槽1」と「溶解槽2」とを使用するものであり、この「反応槽1」で二酸化塩素を含有した気泡10を発生させるものであるから、装置全体が大型化せざるを得ないだけでなく、「二酸化塩素を含有した気泡10」の処理を誤ると、事故に繋がる可能性がある。
一方、特許文献2に記載された「二酸化塩素水製造装置」は、「装置及びシステムが簡素化されると共に、給水ラインへの反応混合液の導入停止時でも二酸化塩素ガスによる給水ラインの腐食を防止することができ、自動運転が可能であり、安価で小型簡素化された2液式の二酸化塩素水製造装置を提供する」ことを解決課題とするものであり、図6に示すような構成のものである。
すなわち、この特許文献2に記載された技術は、「水道Wからの取水の緊急停止時は、電磁開閉弁12が閉鎖されると共に、反応混合器21に各水溶液を送っていた各可変定量ポンプ24、26が停止され、二酸化塩素水タンク31の液量が下限値以下に減少したときは、利用者濾過装置230に二酸化塩素水を供給していた可変定量ポンプ33が停止され、また二酸化塩素水タンク31の液量が上限値以上に増加したとき及び/又は亜塩素酸塩水溶液タンク22の液量及び酸水溶液タンク23の液量の少なくとも一方が下限値以下に減少したときは、各可変定量ポンプ24、26が停止されると共にそれらの停止から一定時間経過後に給水が遮断される」ものであって、安全性を十分考慮しているものである。
以上の結果、この特許文献2の「二酸化塩素水製造装置」は、当該文献の段落0009に記載されているように、「反応ラインにおいて、亜塩素酸塩水溶液タンク及び酸水溶液タンクには、互いに同量の混合により所要の二酸化塩素生成反応が生じるように予め濃度調整された亜塩素酸塩水溶液と酸水溶液が各々個別に貯留され、亜塩素酸塩水溶液タンク内の亜塩素酸塩水溶液と酸水溶液タンク内の酸水溶液が、各可変定量ポンプにより互いに同流量に調節されて反応混合器中で混合及び二酸化塩素生成反応に供され、従って、送液に際して亜塩素酸塩水溶液と酸水溶液を互いに同流量に調節すれば足り、各濃度に応じた配合比に調節する必要がなく、装置及びシステムが小型簡素化される」といった作用あるいは効果が得られるものとなっている。
しかしながら、この特許文献2の「二酸化塩素水製造装置」では、図6に示したように、あくまでも生成された二酸化塩素水は、「二酸化塩素水タンク31」に一旦貯留されるものであり、この「二酸化塩素水タンク31」の設置場所はどうしても確保しなければならないものとなっている。それだけでなく、この特許文献2の技術では、二酸化塩素ガスを発生させるに必要な水は、亜塩素酸塩水溶液と酸水溶液中の水が使用されるから、これらの亜塩素酸塩水溶液と酸水溶液のためのタンクは、どうしても大型化せざるを得ないものとなっており、結果として、この特許文献2の「二酸化塩素水製造装置」は、全体とすれば非常に大型なものとなっているのである。
換言すれば、以上の特許文献1または2の技術を適用しようとすれば、それ専用の大きな設置場所を確保しなければならないだけでなく、プールや大型浴槽に対する既存の給湯管や循環経路等の配管を利用することができないことがあり得て、別途配管を用意する必要がある。
そこで、本発明者等は、大型化することなく、しかも既存の配管をそのまま利用できる二酸化塩素水生成装置とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、既存の配管に場所を取られることなく設置することができて、設置のための大きな空間も必要としない二酸化塩素水生成装置を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「浴槽またはプール200の配管210に対して直列的または並列的に接続されて、浴槽またはプール200内の水に二酸化塩素水を供給するようにした二酸化塩素水生成装置100であって、
配管210に、内部に反応器30を取り付けた内筒20を直接接続するか、あるいはこの内筒20を、その内外に水通路21・22を確保しながら内部に支持した本体筒10を介して間接的に接続するとともに、
反応器30に接続されて、内筒20外からの亜塩素酸水溶液及び酸水溶液をそれぞれ供給する第1給液管41及び第2給液管42と、当該反応器30内で生成された二酸化塩素水を当該反応器30内の水通路22内に排出すべく、当該反応器30の後流側下部に形成した二酸化塩素液吐出口34と、当該反応器30内で生成された二酸化塩素ガスを当該反応器30内の水通路22内に排出すべく、当該反応器30の後流側上部に形成した二酸化塩素ガス吐出口35と、内筒20内であって、反応器30の二酸化塩素液吐出口34及び二酸化塩素ガス吐出口35の後流側に位置する混合器50とを備えて、
記二酸化塩素液吐出口34からの二酸化塩素水及び二酸化塩素ガス吐出口35からの二酸化塩素ガスを、混合器50によって内筒20の水通路21内を流れてきた水に完全に混合させるようにしたことを特徴とする二酸化塩素水生成装置100」
である。
すなわち、本発明に係る二酸化塩素水生成装置100は、図1に示すように、浴槽またはプール200に対する水供給管または復管等の配管210に対して直列的または並列的に接続されて、浴槽またはプール200内の水に二酸化塩素水を供給するものである。
この二酸化塩素水生成装置100の具体的構成は、図2及び図3に示すようなものであるが、使用する場合には、図1に示すように種々な方法が採られる。この二酸化塩素水生成装置100は、既存の浴槽またはプール200のための配管210に対して接続することを想定しており、例えば(湯)水供給源220からの配管210中に直列的(図1中の実線)に接続するか、あるいは、配管210に対して並列的(図1中の仮想線)に接続するものである。この場合、配管210に対して直列的に接続する方が並列配管をしなくて済むことから有利であるが、浴槽またはプール200への給水と、二酸化塩素水の投入とを別にして行う場合には、並列的に接続するのが有利となる。
また、この二酸化塩素水生成装置100は、浴槽またはプール200内の水を濾過装置230にて濾過しながら再び使用する場合には、この循環経路を構成している配管210に対して、濾過装置230の上流側になる位置に、直列的または並列的に接続するとよい。勿論、この接続は、濾過装置230の後流側であってもよいものである。
さらに、本発明に係る二酸化塩素水生成装置100の、既存の配管210に対する接続は、内部に反応器30を取り付けた内筒20を直接行うか、あるいはこの内筒20を、その内外に水通路21・22を確保しながら内部に支持した本体筒10を介して間接的に行われるものである。
以上の何れにしても、本発明に係る二酸化塩素水生成装置100は、既存の配管210は勿論、新設の配管210に対しても、その本体筒10を利用して間接的に、あるいは内筒20を直接接続すれば、当該二酸化塩素水生成装置100の浴槽またはプール200に対する新設工事を非常に簡単に行えるのである。勿論、当該二酸化塩素水生成装置100内の反応器30に対して第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40bからの材料液を注入すれば、次に示すように、浴槽またはプール200で使用される水に対してこれを消毒あるいは殺菌する二酸化塩素水を、常時あるいは定期的に注入することができるのである。
以下の説明においては、本発明の後述する最良形態に合わせて、内筒20を本体筒10内に支持した例を中心にして説明するが、本発明の趣旨は、本体筒10を必須要件とするものではない。
そして、この二酸化塩素水生成装置100によって生成された二酸化塩素水は、当該二酸化塩素水生成装置100内では勿論、配管210内においても、浴槽またはプール200で使用される(湯)水との混合が行えるのであるから、例えば特許文献1に示された「二酸化塩素水タンク32」のような言わば余分な物は、全く必要がなく、装置全体としてみれば、非常にコンパクト化されたものとなっているのである。
さて、この二酸化塩素水生成装置100において二酸化塩素水が生成される状況を見てみると、図2に示すように、配管210に接続された当該二酸化塩素水生成装置100の内部では、内筒20が各支持台23によって本体筒10に支持されており、この内筒20の内外には、水通路21及び水通路22が形成されていて、これらの水通路21及び水通路22内には水が流れている。また、この内筒20の後流側部分は前方部分に比して小径にしてあるため、この内筒20から配管210内に流れ出す二酸化塩素水を含む水の流速は、その外側になる水通路22の流速より早くなるようになっている。つまり、当該二酸化塩素水生成装置100を設置した配管210内においては、二酸化塩素水を含む水は、そうでない水に対して強制的に混合されるようになっているのである。
また、この二酸化塩素水生成装置100内の特に水通路21内の流れは、流水検知センサー11によって常に監視されていて、この水通路21内に水流がない場合には、この流水検知センサー11からの信号を受けて、各第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40bからの薬液供給が停止されるようになっている。なお、このような流水検知センサー11に代えて、二酸化塩素水の濃度検知を行うセンサーを設け、この濃度センサーが二酸化塩素水の規定範囲内の濃度を検知しなかったとき、各第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40bからの薬液供給を停止するようにしてもよい。
さて、以上のように構成してある二酸化塩素水生成装置100中の反応器30に対して、第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40b内の各薬液が、第1給液管41及び第2給液管42を通して供給されると、これらの薬液は、支持軸31によって回転自在に支持されている案内筒32上の各反応筒33内を通過しながら反応を始める。第1材料液タンク40a内には、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、あるいは亜塩素酸カルシウムが所定濃度(約9%)の溶液として入れてあり、一方、第2材料液タンク40b内には、塩酸水溶液(以下で述べる最良形態では25%水溶液)、硫酸水溶液、あるいはクエン酸素溶液が貯留してある。
これらの薬液は、特許文献1や2等で示されているような、よく知られた反応経路をたどって二酸化塩素ガスを発生させるが、この二酸化塩素ガスは、薬液中の水に溶け込んで二酸化塩素水となるものと、ガスのままの状態を維持するものとの二種類がある。
二酸化塩素水は、当該反応器30の中程以降に形成してある二酸化塩素ガス分離室36内で下方部分に集められ、当該反応器30の後流側下部に形成してある二酸化塩素液吐出口34から、当該反応器30内の水通路22内に排出される。そして、この二酸化塩素水は、さらに後流側の混合器50に向けて送られる。
一方、二酸化塩素ガスは、当該反応器30の中程以降に形成してある二酸化塩素ガス分離室36内で上方部分に集められ、当該反応器30の後流側上部に形成してある二酸化塩素ガス吐出口35から、当該反応器30内の水通路22内に排出される。水通路22内に排出された二酸化塩素ガスは、この水通路22内を流れている上記二酸化塩素水とともに、後流側の上記混合器50に向けて送られる。
混合器50では、二酸化塩素水と二酸化塩素ガスとが混合されて、二酸化塩素ガスが完全に水中に溶け込んでガス分のない二酸化塩素水となって、当該反応器30の後端から本体筒10内の水通路22中に排出される。以上の結果、ガス分の全くない二酸化塩素水が、浴槽またはプール200に供給されるべき水中に完全に混合されて、当該浴槽またはプール200のための水の殺菌がなされるのである。
従って、本発明に係る二酸化塩素水生成装置100は、浴槽またはプール200のための水の殺菌や消毒が行えるだけでなく、既存の配管に場所を取られることなく設置することができて、設置のための大きな空間も必要としないものとなっているのである。
以上、詳述した通り、本発明は、
「浴槽またはプール200の配管210に対して直列的または並列的に接続されて、浴槽またはプール200内の水に二酸化塩素水を供給するようにした二酸化塩素水生成装置100であって、
配管210に、内部に反応器30を取り付けた内筒20を直接接続するか、あるいはこの内筒20を、その内外に水通路21・22を確保しながら内部に支持した本体筒10を介して間接的に接続するとともに、
反応器30に接続されて、内筒20外からの亜塩素酸水溶液及び酸水溶液をそれぞれ供給する第1給液管41及び第2給液管42と、当該反応器30内で生成された二酸化塩素水を当該反応器30内の水通路22内に排出すべく、当該反応器30の後流側下部に形成した二酸化塩素液吐出口34と、当該反応器30内で生成された二酸化塩素ガスを当該反応器30内の水通路22内に排出すべく、当該反応器30の後流側上部に形成した二酸化塩素ガス吐出口35と、内筒20内であって、反応器30の二酸化塩素液吐出口34及び二酸化塩素ガス吐出口35の後流側に位置する混合器50とを備えて、
記二酸化塩素液吐出口34からの二酸化塩素水及び二酸化塩素ガス吐出口35からの二酸化塩素ガスを、混合器50によって内筒20の水通路21内を流れてきた水に完全に混合させるようにしたこと」
にその特徴があり、これにより、ガス分の全くない二酸化塩素水を生成することができ、このガス分の全くない二酸化塩素水によって、浴槽またはプール200のための水の殺菌や消毒が行えるだけでなく、既存の配管に場所を取られることなく設置することができて、設置のための大きな空間も必要としない二酸化塩素水生成装置100を、簡単な構成によって提供することができるのである。
次に、本発明を、図面に示した最良の形態である二酸化塩素水生成装置100について説明すると、図1には、この二酸化塩素水生成装置100の浴槽またはプール200に対する接続方法の各種が示してある。すなわち、この二酸化塩素水生成装置100は、既存の浴槽またはプール200のための配管210に対して接続することを想定したものであり、(湯)水供給源220からの配管210中に直列的(図1中の実線)に接続するか、あるいは、配管210に対して並列的(図1中の仮想線)に接続するものである。この場合、配管210に対して直列的に接続する方が並列配管をしなくて済むことから有利であるが、浴槽またはプール200への給水と、二酸化塩素水の投入とを別にして行う場合には、並列的に接続するのが有利となる。
また、この二酸化塩素水生成装置100は、浴槽またはプール200がその水を濾過装置230にて濾過しながら再び使用するものである場合には、この循環経路を構成している配管210に対して、濾過装置230の上流側になる位置に、直列的または並列的に接続するとよい。勿論、この接続は、濾過装置230の後流側であってもよいものである。
さらに、この最良形態に係る二酸化塩素水生成装置100は、配管210に、内筒20を、その内外に水通路21・22を確保しながら内部に支持した本体筒10を介して間接的に接続するようにしたものであるが、本発明の趣旨は、本体筒10を必須要件とするものではなく、配管210に、内部に反応器30を取り付けた内筒20を、例えば図3に示したように、直接接続する場合も含むものである。
そして、この二酸化塩素水生成装置100は、図2及び図3に示したように、配管210に接続される本体筒10と、この本体筒10内に、内外に水通路21・22を確保しながら支持される内筒20と、この内筒20内に組み付けた反応器30と、この反応器30に接続されて、本体筒10外からの亜塩素酸水溶液及び酸水溶液をそれぞれ供給する第1給液管41及び第2給液管42と、内筒20内であって、反応器30の後流側に位置する混合器50とを備えたものである。
本体筒10は、上述してきた各配管210にその端部で液密的に接側されるものであり、また、種々な支持台23によって内部に内筒20を保持するものでもある。この本体筒10には、後述する反応器30の外部に水流があるか否かを検知する流水検知センサー11が設けてあり、また、第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40b内の各薬液を反応器30内に供給する第1給液管41及び第2給液管42が接続してある。
内筒20は、その内外に水通路21及び水通路22を形成しながら、各支持台23によって本体筒10内に支持されるものであり、本最良形態の場合、この内筒20の後流側部分を前方部分に比して小径にしてあり、この内筒20の水通路21から配管210内に流れ出す二酸化塩素水を含む水の流速が、その外側になる水通路22の流速より早くなるようにしてある。つまり、当該二酸化塩素水生成装置100を設置して配管210内においては、二酸化塩素水を含む水は、そうでない水に対して強制的に混合できるようにしてある。そして、この内筒20内には、本体筒10側に設けてあった流水検知センサー11の取水口が開口している。
反応器30は、各支持台23を介して内筒20内に支持したものであり、その周囲に水通路21を形成している。また、この反応器30内には、中心に支持軸31が配置してあって、この支持軸31の上流側部分には案内筒32が取り付けてある。この案内筒32の表面には複数の反応筒33が刻設してあり、これらの各反応筒33に対しては、図3及び図4に示したように、第1給液管41及び第2給液管42の内端が開口している。
また、この反応器30の案内筒32の後流側には、図3にも示したように、二酸化塩素ガス分離室36が形成してあり、この二酸化塩素ガス分離室36の上部には二酸化塩素ガス吐出口35が、また二酸化塩素ガス分離室36の下部には二酸化塩素液吐出口34がそれぞれ形成してある。これらの二酸化塩素液吐出口34及び二酸化塩素ガス吐出口35は、言わば濃い状態の二酸化塩素水と、水に直ちに溶け込む二酸化塩素ガスとを、当該反応器30の外側にある水通路21内を流れる水中に供給するものである。
一方、第1給液管41の本体筒10の外側には、図1にも示したように、各薬液を貯留した第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40bが配置してあるが、これらの第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40b内に薬液は、図2に示したように、上述した各第1給液管41及び第2給液管42を介して反応器30に供給されるものである。第1材料液タンク40a内には、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、あるいは亜塩素酸カルシウムが所定濃度(約9%)の溶液として入れてあり、一方、第2材料液タンク40b内には、塩酸水溶液(25%水溶液)、硫酸水溶液、あるいはクエン酸素溶液が貯留してある。
また、これらの第1材料液タンク40a及び第2材料液タンク40b内に薬液を反応器30に供給するための各第1給液管41及び第2給液管42には、図2に示したように、薬液定量注入センサー43が取り付けてある。これら各薬液定量注入センサー43は、第1給液管41または第2給液管42のいずれか一方において、薬液の流れが生じていないとき、当該二酸化塩素水生成装置100全体の作動を停止するものであり、未反応の薬液が浴槽またはプール200内に流れないようにしてある。
以上のようにして生成された二酸化塩素水は、上記反応器30の後流側であって内筒20の後部に設けた混合器50によって水通路21内を流れてきた水と、さらに混合される。この混合器50の、本最良形態で採用しているものは、所謂スタティックミキサーである。
本発明に係る二酸化塩素水生成装置の設置状態を示す配管図である。 同二酸化塩素水生成装置の拡大縦断面図である。 同二酸化塩素水生成装置で使用している反応器を中心にしてみた部分拡大図である。 同二酸化塩素水生成装置の拡大側面図である。 従来の技術を示す縦断面図である。 従来のさらに他の技術を示す配管図である。
100 二酸化塩素水生成装置
10 本体筒
11 流水検知センサー
20 内筒
21 水通路
22 水通路
23 支持台
30 反応器
31 支持軸
32 案内筒
33 反応筒
34 二酸化塩素液吐出口
35 二酸化塩素ガス吐出口
36 二酸化塩素ガス分離室
40a 第1材料液タンク
40b 第2材料液タンク
41 第1給液管
42 第2給液管
43 薬液定量注入センサー
50 混合器
200 浴槽またはプール
210 配管
220 (湯)水供給源
230 濾過装置

Claims (1)

  1. 浴槽またはプールの配管に対して直列的または並列的に接続されて、浴槽またはプール内の水に二酸化塩素水を供給するようにした二酸化塩素水生成装置であって、
    前記配管に、内部に反応器を取り付けた内筒を直接接続するか、あるいはこの内筒を、その内外に水通路を確保しながら内部に支持した本体筒を介して間接的に接続するとともに、
    前記反応器に接続されて、前記内筒外からの亜塩素酸水溶液及び酸水溶液をそれぞれ供給する第1給液管及び第2給液管と、当該反応器内で生成された二酸化塩素水を当該反応器内の水通路内に排出すべく、当該反応器の後流側下部に形成した二酸化塩素液吐出口と、当該反応器内で生成された二酸化塩素ガスを当該反応器内の水通路内に排出すべく、当該反応器の後流側上部に形成した二酸化塩素ガス吐出口と、前記内筒内であって、前記反応器の前記二酸化塩素液吐出口及び二酸化塩素ガス吐出口の後流側に位置する混合器とを備えて、
    記二酸化塩素液吐出口からの二酸化塩素水及び二酸化塩素ガス吐出口からの二酸化塩素ガスを、混合器によって前記内筒の水通路内を流れてきた水に完全に混合させるようにしたことを特徴とする二酸化塩素水生成装置。
JP2006278364A 2006-10-12 2006-10-12 配管接続型の二酸化塩素水生成装置 Expired - Fee Related JP5204392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278364A JP5204392B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 配管接続型の二酸化塩素水生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006278364A JP5204392B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 配管接続型の二酸化塩素水生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008094662A JP2008094662A (ja) 2008-04-24
JP5204392B2 true JP5204392B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=39377896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006278364A Expired - Fee Related JP5204392B2 (ja) 2006-10-12 2006-10-12 配管接続型の二酸化塩素水生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5204392B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20072388A1 (it) * 2007-12-19 2009-06-20 Caffaro Chimica S R L Apparecchiatura e metodo per la disinfezione di acque
WO2009077213A1 (de) * 2007-12-19 2009-06-25 Infracor Gmbh Verfahren zur behandlung von wasser mit chlordioxid
DE102008055016A1 (de) * 2008-12-19 2010-07-01 Infracor Gmbh Verfahren zur Behandlung von Wasser und wässrigen Systemen in Rohrleitungen mit Chlordioxid
JP5146502B2 (ja) * 2009-11-12 2013-02-20 トヨタ自動車株式会社 二次電池の充放電制御装置
DE202010017479U1 (de) * 2010-04-16 2012-02-16 Infracor Gmbh Tauchreaktor
DE102010027908A1 (de) 2010-04-19 2011-10-20 Infracor Gmbh Rohrreaktor
DE202010017478U1 (de) 2010-04-19 2012-03-14 Infracor Gmbh Rohrreaktor
CN102892717B (zh) * 2010-05-28 2014-03-05 Isia股份公司 用于对水进行消毒的装置
US9156717B2 (en) 2012-07-20 2015-10-13 Infracor Gmbh Radial pipe reactor
US10508031B2 (en) 2016-12-30 2019-12-17 International Dioxcide, Inc. Chlorine dioxide generation
JP7139558B2 (ja) * 2018-01-29 2022-09-21 東洋エアゾール工業株式会社 二酸化塩素発生エアゾール

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286871A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Lucky San:Kk 殺菌剤の製法と水の殺菌方法及びそれらに用いられる装置
JP2004143004A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Masakazu Takeuchi 二酸化塩素水の生成装置
JP2005007254A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Realize:Kk 浴槽水の殺菌方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008094662A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5204392B2 (ja) 配管接続型の二酸化塩素水生成装置
US6132629A (en) Method and apparatus for continuous or intermittent supply of ozonated water
JP4150533B2 (ja) 殺菌水の製造装置
AU2010283723B2 (en) Coupling and switching element for lines for transporting fluids
US20240076210A1 (en) Ultrasonic scaler having an ozonated water system
JP5327264B2 (ja) 活性酸素生成装置及び給湯装置
JP2006198499A (ja) 水の殺菌方法および殺菌装置
US20040055969A1 (en) Water treatment system and method
AU2010283724B2 (en) Device for adding gas to fluids
JP7129757B2 (ja) 血液浄化装置及び滅菌方法
WO2005054138A1 (ja) 殺菌水の連続生成装置
JP4251863B2 (ja) 殺菌水の製造装置
WO1999062625A1 (fr) Dispositif de preparation de medicament liquide
JP2002069683A (ja) 次亜塩素酸塩製造装置
KR200462705Y1 (ko) 의료기기 소독용 차아염소산수 생성장치
KR200442014Y1 (ko) 내시경 소독장치
JP2014050828A (ja) 殺菌水の生成方法および装置
KR200462708Y1 (ko) 내시경 소독장치
KR102565677B1 (ko) 대기압이 작용된 반응조와 용해조를 이용한 이산화염소수 제조장치 및 제조방법
JP2007099568A (ja) 二酸化塩素水の生成装置
KR102325378B1 (ko) 차아염소산수 생산시스템
JP2019031957A (ja) 送液装置、送液方法、および、薬剤添加装置
JP2002068388A (ja) ビールサーバの洗浄方法及びビールサーバの洗浄装置
JP2005246360A (ja) 小型オゾン水生成機
KR200340123Y1 (ko) 차아염소산생성시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091006

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees