JP5204310B2 - Lteにおけるセルフバックホール - Google Patents

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Description

本発明のここで説明する実施形は一般には無線通信システムに関し、特に、1つ以上のセルフバックホール状態にある基地局を採用した無線通信システムに関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準化団体は現在、発展型3G移動体システムの技術仕様についての作業を行なっている。そのシステムでは、このアーキテクチュアのコアネットワークに関係した発展はしばしば、SAE(システムアーキテクチュアエボルーション)或いは発展型パケットコア(EPC)として言及されるが、無線アクセスネットワーク(RAN)の発展はロングタームエボルーション(LTE)或いは発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)として言及される。SAE/LTE或いは発展型パケットシステム(EPS)という名称はシステム全体について言及するものである。2008年に完成をみた3GPP標準のリリース8の技術仕様は、SAE/LTEの発展型システムの技術仕様を含んでいる。そのアーキテクチュアのLTE部分の概要説明については非特許文献1を、また、SAE部分については非特許文献2を参照されたい。
また、SAE/LTEアーキテクチュアはしばしば、2ノードアーキテクチュアとして言及される。それは、論理的には、ユーザ機器(UE)とコアネットワークとの間、即ち、ユーザプレーンと制御プレーンの両方の経路において、関与する2つだけのノードがあるからである。これら2つのノードは、3GPPの用語でいうならeNodeBと呼ばれる基地局と、ユーザプレーンではサービングゲートウェイ(S−GW)であり、制御プレーンではモビリティ管理エンティティ(MME)である。ネットワークに複数のS−GWとMMEノードがあっても良い。
S−GWでは、ルータ機能に類似した、パケットフィルタリングと分類とを含む汎用パケット処理機能を実行する。MMEは、UEとの非アクセス層(NAS)シグナリングプロトコルを終了させ、確立されたベアラと、機密保護コンテキストと共に、UEのロケーションを含むUEコンテキストを維持する。
LTEアーキテクチュアでは、無線リンク制御(RLC)と媒体アクセス制御(MAC)プロトコルを含む無線リンク固有のプロトコルはeNodeBで終端する。制御プレーンでは、eNodeBは無線資源制御(RRC)プロトコルを用いてUEに向かう、例えば、一定のサービス品質(QoS)特性をもつ無線ベアラの確立、UE測定の制御、或いは、ハンドオーバの制御などのような、より長時間のタイムスケールでの無線資源制御を実行する。
eNodeBとEPCネットワークとの間のネットワークインタフェースはS1インタフェースと呼ばれ、それはMMEに接続している制御プレーン部(S1−CP)と、S−GWに接続しているユーザプレーン部(S1−UP)とを有している。S1インタフェースのユーザプレーン部はGPRSトンネリングプロトコル(GTP)に基づいている。そのトンネリングメカニズムは、UEを宛先としたインターネットプロトコル(IP)パケットが現在そのUEが位置している正しいeNodeBに配信されることを保証するために必要とされる。例えば、元々のIPパケットは正しいeNodeBへとアドレスされたアウタIPパケットへとカプセル化される。
S1制御プレーンプロトコルはS1−APと呼ばれ、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)/IPの上に置かれる。MMEはS1−APプロトコルを用いてeNodeBと通話し、例えば、UEに対するQoSサービスをサポートするために無線ベアラの確立を要求する。X2インタフェースと呼ばれる隣接eNodeB間のネットワークインタフェースもあり、それは、制御プレーンがX2−APと呼ばれる以外は、S1インタフェースと類似のプロトコル構造をもつ。X2インタフェースは一次的には1つのeNodeBから別のeNodeBへのUEのハンドオーバの実行のために用いられるが、セル間干渉調整のような他の無線資源管理機能のセル間調整のためにも用いられる。ハンドオーバ実行中、ソースeNodeBはターゲットeNodeBとX2−APプロトコルを介して通信を行い、ハンドオーバを準備し、そして、ハンドオーバ実行中、ソースeNodeBは保留中のユーザプレーンのパケットをターゲットeNodeBに転送し、そのパケットが一旦ターゲットeNodeBに到着すると、UEに配信されることになる。パケット転送はS1インタフェースでのユーザプレーンに類似のGTPトンネリングプロトコルを用いてX2ユーザプレーンを介してなされる。
例えば、eNodeB、MME、S−GWのような異なるネットワークノードを接続するのに用いられるネットワークインフラストラクチュアは、IPベースのトランスポートネットワークであり、それは、異なる技術の複数のL2ネットワーク、即ち、SDHリンク、イーサネット(登録商標)リンク、或いは、マイクロ波リンクなどを含むことができる。用いられるトランスポートネットワークとL2技術のタイプは、利用可能性、コスト、所有権、運用者の好みなどに依存した、特定の展開シナリオおけるそのようなネットワークの展開の問題である。しかしながら、トランスポートネットワークに関係するコストはしばしば、ネットワークの全体運用コスト重要な役割を果たすというのも概して真実である。
LTE−Advancedと呼ばれるLTEシステムの更なる機能強化において、3GPPは、UEにサービスを行なうのみならず、他のeNodeBに接続するためのバックホールリンクとしての役割を果たすeNodeBからLTE無線インタフェースを利用するための可能性のある解決策を検討している。即ち、eNodeBは、他のeNodeBを介してLTE無線接続を利用して他のeNodeBに対するトランスポートネットワークのコネクティビティを提供できるのである。この方法は、無線リンクそれ自身が幾つかの基地局に対するトランスポートリンクとしても用いられるので、“セルフバックホール”と呼ばれる。セルフバックホールを採用するLTEシステムでは、無線接続を介してネットワークに接続されるeNodeBは、セルフバックホール状態にあるeNodeB、或いは、省略形でB−eNodeBとして言及される。一方、他のeNodeBに対するバックホール無線接続を提供するeNodeBはアンカeNodeB、或いは、省略形でA−eNodeBと呼ばれる(“eNodeB”それ自身は、セルフバックホール状態にもなければ、アンカeNodeBでもない正規のeNodeBに言及するものである)。
セルフバックホールされたリンク(例えば、セルフバックホール状態にあるeNodeBとアンカeNodeBとの間の無線リンク)での無線資源の管理のための効果的なメカニズムを提供するLTEにおけるセルフバックホールを具体化する解決策は知られていない。セルフバックホールされたリンクにおける現存する資源管理技術のもつ1つの欠点はセルフバックホールされたリンクに割当てられた無線資源は静的なものであると仮定されており、それ故に、これらの技術ではUEベアラがセットアップされたり解放されたりするので、セルフバックホールされたリンクでのQoSニーズの動的な変化に追従することができない点がある。無線資源のそのような静的な管理は過度のプロビジョニングやQoS破綻につながるかもしれず、その結果、セルフバックホールされたリンクの無線ベアラとアンカeNodeBによりサービスを受ける複数のUEの無線ベアラとの間での無線資源を最適に共有できなくなるかもしれない。
セルフバックホールされたリンクにおける現存する資源管理技術の別の欠点は、セルフバックホールされたリンクをサポートするのに用いられる無線ベアラは、セルフバックホールされたベアラにカプセル化されて搬送される複数のUEベアラの知識がないと、アンカeNodeBに対する通常の無線ベアラのように見えるかもしれないという点がある。これはアンカeNodeBが、例えば、セルフバックホールされたベアラ内にカプセル化された複数のUEベアラを考慮したより高いスケジューリング割合や優先順位を与えるというように、セルフバックホールされたベアラを異なって扱うことを不可能にする。
ここで説明する代表的な実施例は、例えば、UEがセルフバックホール状態にあるeNodeBのセルに入ったり、或いは、そこを出たりするとき(例えば、ハンドオーバ、アタッチ、或いは、アイドル状態からアクティブ状態への移行において)のように、複数のUEベアラが付加されたり、ベアラが取り除かれたりすることの内の少なくとものいずれかが生じるので、セルフバックホールされた無線ベアラを再構成するための解決策を提供する。ここで説明する代表的な実施例により、所与のバックホールベアラへと多重化された個々のUEベアラの数と特性との内の少なくともいずれかは、UEモビリティ或いはベアラのアクティベーション/ディアクティベーションにより変化するときに、バックホールベアラに割当てられた資源の動的再構成を可能にする。また、ここで提案された解決策はバックホール無線ベアラが到来するUEベアラをサポートできるかどうかをチェックするために、アドミッション制御による判断を実行することを可能にしている。ここでバックホールベアラのために導入されたQoS管理のメカニズムにより、例えば、バックホールリンクの過度のディメンジョニングを回避し、これにより、資源の浪費を回避し、また、潜在的なUEベアラQoSを破綻に至らせるかもしれない資源の輻輳を回避するというように、無線資源がより効率的に利用できるようになる。
本発明の一側面から見ると、ネットワークにおける1つ以上の第2の無線リンクを介して1つ以上のユーザ機器(UE)にサービスを行なうセルフバックホール状態にある基地局と基地局との間の第1の無線リンクによりベアラを管理する、前記セルフバックホール状態にある基地局において実施される方法は、第1の無線リンクに関係したバックホールベアラに多重化される複数のUEベアラの数と特性の内の少なくともいずれかの変更を識別する工程を含むと良い。その方法はさらに前記決定された変更に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられる資源を動的に再構成する工程を有すると良い。
本発明を更なる側面から見ると、ネットワークにおける1つ以上の第2の無線リンクを介して1つ以上のユーザ機器(UE)にサービスを行なうセルフバックホール状態にある基地局と基地局との間の第1の無線リンクによりベアラを管理する、前記基地局において実施される方法は、第1の無線リンクに関係したバックホールベアラに多重化される複数のUEベアラの数と特性との内の少なくともいずれの変更を識別する工程を有すると良い。その方法はさらに、前記決定された変更に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられる資源を動的に再構成する工程を有すると良い。
本発明を更に別の側面から見ると、第1の基地局は第1の無線リンクを介して第2の基地局に接続可能であり、前記第1の基地局は、1つ以上の第2の無線リンクを介して、そして、第2の基地局と前記第1の無線リンクとを介して1つ以上のユーザ機器(UE)にネットワークサービスを提供可能であると良い。前記第1の基地局は、前記1つ以上のUEに関係したベアラが、前記第1の無線リンクに関係したバックホールベアラに追加されるか、或いは、前記バックホールベアラから削除されるかを判断する手段を含むと良い。前記第1の基地局はさらに、前記判断に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられた資源を再構成する手段を有すると良い。
本発明を付加的な側面から見ると、コンピュータ可読媒体は少なくとも1つの処理装置により実行可能な命令を含むと良い。その命令は、発展型NodeB(eNodeB)と、第2のRFリンクを介して少なくとも1つのユーザ機器(UE)にサービスを行なうことが可能なセルフバックホール状態にあるeNodeBとの間の第1の周波数(RF)リンクに関係したバックホールベアラに多重化される複数のベアラの数と特性との内の少なくともいずれかについての変更を確認する1つ以上の命令を含むと良い。その命令はさらに、前記判断された変更に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられた資源を再構成する1つ以上の命令を含むと良い。
セルフバックホール状態にあるeNodeBを含む代表的な通信システムを示す図である。 アンカeNodeBと図1のセルフバックホール状態にあるeNodeBとの内の少なくともいずれかに対応する装置の代表的な構成要素を示す図である。 図1のUEの代表的な構成要素を示す図である。 無線通信システムにおいて、セルフバックホール状態にある第1のeNodeBからセルフバックホール状態にある第2のeNodeBへのUEの代表的なハンドオフを示した図である。 無線通信システムにおいて、セルフバックホール状態にあるeNodeBからeNodeBへのUEの代表的なハンドオフを示した図である。 代表的な実施例に従う、個々のUEベアラとセルフバックホールされたリンクの無線ベアラとの間の関係を示す図である。 “UE要求のベアラ資源割当て”手順を用いてセルフバックホールベアラの更新をトリガする代表的な処理を示すフローチャートである。 図7Aと図7Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 UEが1つのセルから別のセルへハンドオフされることに基づいた、セルフバックホールベアラの更新をトリガする代表的な処理を示すフローチャートである。 図9の代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 マルチホップS1シグナリングを用いて、アンカeNodeBに、セルフバックホール状態にあるeNodeBによりサービスを受けるバックホールリンクからのUEベアラの追加或いは削除を通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図11の代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 マルチホップシグナリングを用いて、ハンドオーバの場合に、アンカeNodeBに、セルフバックホール状態にあるeNodeBによりサービスを受けるバックホールリンクからのUEベアラの追加或いは削除を通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図13Aと図13Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 “プロキシ”S1/X2シグナリングを用いて、アンカeNodeBに、バックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図15Aと図15Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 “プロキシ”S1/X2シグナリングを用いて、アンカeNodeBに、UEが1つのセルから別のセルにハンドオフされている場合に、バックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図17Aと図17Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 “ダイレクト”シーケンシャルS1/X2シグナリングを用いて、アンカeNodeBに、バックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図19Aと図19Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。 “ダイレクト”シーケンシャルS1/X2シグナリングを用いて、アンカeNodeBに、UEが1つのセルから別のセルにハンドオフされている場合に、バックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する代表的な処理を示すフローチャートである。 図21Aと図22Bの代表的な処理に関係したメッセージングを示す図である。
本発明の次の詳細な説明では添付図面を参照する。異なる図面における同じ参照番号により同じ或いは類似の構成要素を識別する。また、次の詳細な説明は本発明を限定するものではない。
図1はSAE/LTEネットワークに接続される複数のUE装置110−1、110−2、110−3、110−4を含む代表的な通信システムを図示している。SAE/LTEネットワークは、全てトランスポートネットワーク120に接続されるeNodeBノード、MMEノード、S−GWノードを含んでいる。図1に示されているように、システム100は、無線インタフェース135を介してセルフバックホール状態にあるeNodeB 130(B−eNodeB1)に接続するアンカeNodeB 125(A−eNodeB1)と、無線インタフェース145を介してセルフバックホール状態にあるeNodeB 150(B−eNodeB2)に接続するアンカeNodeB 140(A−eNodeB2)を含む。アンカeNodeB 125とアンカeNodeB 140とは、複数のUEにサービスを行なうのに加えて、セルフバックホール状態にあるeNodeB 130やセルフバックホール状態にあるeNodeB 150のような他のeNodeBに接続するための“バックホール”リンクを提供する。従って、アンカeNodeB 125は無線インタフェース135を用いてセルフバックホール状態にあるeNodeB 130のためのトランスポートリンクを提供し、アンカeNodeB 140は無線インタフェース145を用いてセルフバックホール状態にあるeNodeB 150のためのトランスポートリンクを提供する。ここで言及される“セルフバックホール状態にあるeNodeB”は無線接続を介してトランスポートネットワーク120に接続されるeNodeBを含む。ここで言及される“アンカeNodeB”は1つ以上の他のeNodeB(例えば、セルフバックホール状態にあるeNodeB)に対するバックホール無線接続を提供するeNodeBを含む。
説明を簡単にするために、2つのアンカeNodeBと2つのセルフバックホール状態にあるeNodeBが図1に描かれている。しかしながら、システム100は図1に示されているものよりも、少ない数の或いは多い数のアンカeNodeBとセルフバックホール状態にあるeNodeBを含んでも良い。システム100はさらに、アンカeNodeB 125、140に加えて、1つ以上の他のeNodeB(例えば、図1で示されているeNodeB 155)を含んでいても良い。ここで、他のeNodeBはさらに別のeNodeBに対してバックホールリンクを提供することはないであろう。これら他のeNodeB(例えば、eNodeB 155)はアンカeNodeBでもセルフバックホール状態にあるeNodeBでもないeNodeBを含む。
システム100はさらに、1つ以上のサービングゲートウェイ(S−GW)160−1〜160−Nと、1つ以上のモビリティ管理エンティティ(MME)165−1〜165−Mとを含む。ここで説明するいくつかの実施形では、所与のB−eNodeBに関係する1つのS−GW論理機能(例えば、S−GW160−N)と、そのB−eNodeBによりサービスを受けているUEに関係した分離したS−GW機能(例えば、S−GW160−1)があるかもしれない。いくつかの実施形では、これら2つの論理機能は同じ物理ノードに共存しても良い。さらに、S−GW160−1〜160−Nはさらにパケットデータネットワークゲートウェイ(P−GW)論理機能を含んでいても良い。或いは、P−GW論理機能は別々の物理ノードに位置しても良い。S−GW160−1〜160−NはUE接続(3GPPの用語ではEPSベアラと呼ばれる)を終端する論理ノードを含んでも良い。EPSベアラは、UEと外部のネットワーク(例えば、インターネット)との間のSAE/LTEシステムにより提供される接続を含んでいても良い。外部ネットワークへの接続は、UEのIPアドレスを割当てるP−GWにより提供されても良い。また、EPSベアラは、異なるパケットフローがそれらに異なるサービス品質(QoS)の処理を備えるために識別される手段であると良い。MME165−1〜165−Mはシステム100内のUEモビリティを扱うための機能を含んでいると良い。例えば、MME165−1はUE110−3にサービスを行い、MME165−1はB−eNodeB1 130にサービスを行い、MME165−MはB−eNodeB2 150にサービスを行なうかもしれない。
UE装置110−1〜110−4は、例えば、セルラ無線電話、携帯情報端末(PDA)、パーソナル通信システム(PCS)端末、ラップトップコンピュータ、パームトップコンピュータ、或いは、UE装置110に無線リンクを介して他の装置との通信を可能にする通信トランシーバを含む他の何らかのデバイス或いは機器を含んでいるかもしれない。PCS端末は、例えば、セルラ無線電話に、データ処理機能、ファクシミリ機能、データ通信機能を組み合わせても良い。PDAは、例えば、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセスデバイス、ウェブブラウザ、電子手帳、カレンダ、全地球測位システム(GPS)受信器の内、少なくともいずれかを含んでいるかもしれない。UE装置110は、“普及型コンピューティング(pervasive computing)”デバイスとして言及されることもある。
トランスポートネットワーク120は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、都市エリアネットワーク(MAN)、衛星ネットワーク、イントラネット、インターネット、或いは、複数のネットワークの組み合わせを含む何らかのタイプの1つ以上のネットワークを含んでいても良い。eNodeB 125〜155、S−GW160−1〜160−N、MME165−1〜165−Mは、SAE/LTEネットワークに常駐しても良いし、トランスポートネットワーク120を介して接続されても良い。
図2は、アンカeNodeB 125と140、セルフバックホール状態にあるeNodeB 130と150、eNodeB 155に対応する装置200の代表的な実施形を図示している。装置200はトランシーバ205、処理ユニット210、メモリ215、インタフェース220、及びバス225を含むと良い。装置200がセルフバックホール状態にあるeNodeB 130或いは150に対応する場合(装置200は依然としてMME165とS−GW160との内の少なくともいずれかに対する論理インタフェースをもっても良いが)、有線インタフェース220を省略しても良い。
トランシーバ205は、1つ以上のアンテナを介して無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスを送受信するトランシーバ回路を含むと良い。処理ユニット210は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、或いは命令を解釈実行する処理ロジック部を含むと良い。メモリ215は、データと命令の永久、準永久、或いは一時的な作業記憶を提供し、処理ユニット210により使用され、装置の処理機能を実行する。メモリ215は、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気/光学記録媒体とそれに対応する駆動機構のような大容量記憶装置、他のタイプのメモリ装置の内の少なくともいずれかを含むことができる。インタフェース220は、トランスポートネットワーク120に接続するリンクとのインタフェースとなる回路を含むと良い。バス225は装置200の種々の構成要素を相互接続してこれらの構成要素が互いに通信可能にしている。
図2に図示された装置200の要素の構成は、例示目的のためだけである。示された構成要素より、多い、或いは、少ない、或いは、異なる別の構成が実装可能である。
図3はUE110の代表的な構成要素を図示している。UEはトランシーバ305、処理ユニット310、メモリ315、入力デバイス320、出力デバイス325、そして、バス330を含むと良い。
トランシーバ305は、1つ以上のアンテナを介して無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスを送受信するトランシーバ回路を含むと良い。処理ユニット310は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、或いは命令を解釈実行する処理ロジック部を含むと良い。処理ユニット310は、呼処理制御、ユーザインタフェース制御などのようなデータバッファリングと装置制御機能を含む、デバイスの入出力と処理のための全てのデータ処理機能を実行することができる。
メモリ315は、データと命令の永久、準永久、或いは一時的な作業記憶を提供し、処理ユニット310により使用され、装置の処理機能を実行する。メモリ315は、ROM、RAM、磁気/光学記録媒体とそれに対応する駆動機構のような大容量記憶装置、他のタイプのメモリ装置の内の少なくともいずれかを含むことができる。入力デバイス320はデータのUE110への入力のためのメカニズムを含むと良い。例えば、入力デバイス320はキーパッド(不図示)、マイクロフォン(不図示)、或いは、ディスプレイユニット(不図示)を含むと良い。キーパッドにより、ユーザがUE110へのデータのマニュアル入力が可能になる。マイクロフォンは、音声入力を電気信号に変換するメカニズムを含むと良い。ディスプレイユニットはユーザにより装置の機能を選択するために用いられる(例えば、グラフィカルユーザインタフェースのような)ユーザインタフェースを提供する画面ディスプレイを含むと良い。そのディスプレイユニットの画面ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどのような何らかのタイプの可視化ディスプレイを含むと良い。
出力デバイス325は、音声とビデオとハードコピーとの内の少なくともいずれかの形式でデータを出力するメカニズムを含むと良い。例えば、出力デバイス325は、電気信号を音声出力に変換するメカニズムを含むスピーカ(不図示)を含むと良い。出力デバイス325はさらに、出力データをユーザに表示するディスプレイユニットを含んでいても良い。例えば、そのディスプレイユニットは出力データをユニットに表示するグラフィカルユーザインタフェースを提供すると良い。バス330はUE110の種々の構成要素を相互接続してこれらの構成要素が互いに通信可能にしている。
図3に図示されたUE110の要素の構成は、例示目的のためだけである。示された構成要素より、多い、或いは、少ない、或いは、異なる別の構成が実装可能である。
図4Aと図4Bとは、UE110−3がセルフバックホール状態にあるeNodeB 130からセルフバックホール状態にあるeNodeB 150にハンドオフされる場合のUEモビリティの例を示している。図4Aと図4Bに示されているように、UE110−3は最初は、無線インタフェース135とアンカeNodeB 125とを介してセルフバックホール状態にあるeNodeB 130によりサービスを受けるセル1 140にいる。しかしながら、UE110−3が無線インタフェース145とアンカeNodeB 140とを介してセルフバックホール状態にあるeNodeB 150によりサービスを受けるセル2 420に入ると、UE110−3はセルフバックホール状態にあるeNodeB 150にハンドオフされる(400)。図4Aに示されているように、セルフバックホール状態にあるeNodeB 150は無線インタフェース145とアンカeNodeB 140とを介してトランスポートネットワーク120に接続する。ハンドオフ(400)に続いて、セルフバックホール状態にあるeNodeB 150は無線インタフェース145とアンカeNodeB 140とを介してUE110−3にサービスを行なうが、UE110−3はセル2 420に位置する。
図5Aと図5Bとは、UE110−3がセルフバックホール状態にあるeNodeB 130からセルフバックホール状態にあるeNodeBではないeNodeB(例えば、eNodeB 155)にハンドオフされる場合のUEモビリティの例を示している。図5Aと図5Bに示されているように、UE110−3は最初は、無線インタフェース135とアンカeNodeB 125とを介してセルフバックホール状態にあるeNodeB 130によりサービスを受けるセル1 510にいる。しかしながら、UE110−3がeNodeB 155によりサービスを受けるセル2 520に入ると、UE110−3はeNodeB 155にハンドオフされる(500)。図5Aに示されているように、eNodeB 155はトランスポートネットワーク120に接続する。ハンドオフ(500)に続いて、eNodeB 155はUE110−3にサービスを行なうが、UE110−3はセル2 520に位置する。
図6は代表的な実施例に従う、個々のUEベアラとセルフバックホールされたリンクの無線ベアラとの間の関係を示している。図6に見られるように、UE110−1はB−eNodeB 130とUE無線ベアラ600−1を介して通信することができ、UE110−4はUE無線ベアラ600−2を介して通信することができ、UE110−2はUE無線ベアラ600−3を介してA−eNodeB 125と通信することができる。さらに図6に見られるように、UE無線ベアラ600−1と600−2とがセルフバックホールされた無線ベアラ600−4でカプセル化されて搬送される。UEベアラ600−1と600−2とはセルフバックホールされた無線ベアラ600−4でカプセル化されて搬送されるので、これらの無線ベアラはA−eNodeB 125に対して隠されているように見える。A−eNodeB 125は通常、新しいUEベアラがセルフバックホールされた無線ベアラ600−4に付加された場合の通知を受信することはないので、そのことでUEがB−eNodeB 130のセルに入ったりそこから出たりするときにQoSのニーズを変更することに従って、セルフバックホールされたリンクベアラを更新する可能性をなくしてしまうかもしれない。
ここで説明する代表的な実施例に従えば、セルフバックホールされたリンクに対して割当てられた無線資源は、UEが付加されたり、バックホールリンク多重より除去される場合にチェックされ、更新されるかもしれない。このことは、バックホールリンクが、個々のベアラのニーズの必要を保証するために割当てられた必要な資源をもっていることを保証する。加えて、バックホールリンクのための資源が過度に割当てられないことは重要である。なぜなら、これによりA−eNodeB 125によりサービスを受ける正規のUEの無線ベアラに対する利用可能性のより少ない資源を取り去るからである。セルフバックホールされたリンクの無線ベアラは通常、無線資源の同じプールをA−eNodeB 125によりサービスを受ける正規のUEの無線ベアラと共有する(即ち、バンド内セルフバックホールはバックホールリンクに対する分離した周波数バンドを想定していない)。例えば、保証されたビットレート(GBR)のUEベアラ、つまり、GBRバックホールベアラにマップされることが想定されるUEベアラの場合、GBRバックホールベアラの予約されたビットレートはUEベアラが付加されたときには大きくされ、UEベアラが除去されたときには小さくされる必要がある。ここで説明する代表的な実施例では、以下さらに説明する種々の方法でバックホールベアラの更新のトリガをかける。
図7Aと図7Bとは、第1の代表的な実施例に従うセルフバックホールされたベアラ更新のトリガをかける代表的な処理のフローチャートである。図7Aと図7Bの代表的な処理において、UE要求のベアラ資源割当手順が用いられてB−eNodeB 130にサービスを行なうMMEに向かうB−eNodeB 130からのセルフバックホールされたリンクの更新のトリガをかける。図7Aと図7Bの代表的な処理では、B−eNodeB 130はベアラ変更を開始するときにはUEとして動作する。図7Aと図7Bの代表的な処理の次の説明では、例示の目的のために、図8の代表的なメッセージング図を参照して説明する。図8のメッセージング図では、セルフバックホールされたベアラ更新のトリガは、UEがネットワークにセルフバックホール状態にあるeNodeBにアタッチした結果として、或いは、UEがサービス要求を実行するときの結果として発生するものとして描かれている。しかしながら、図7Aと図7Bの代表的な処理は、B−eNodeBによりサービスを受けるUEに対する新しいベアラがセットアップ或いは解放される場合か、或いは、UEがハンドオーバによりB−eNodeBのセルに入るか或いはそのセルを離れるかの場合に適用される。ハンドオーバの場合はさらに、図9と図10とに関してさらに以下で説明する。図8で描いた例において、B−eNodeBに対するS−GW/P−GW機能はA−eNodeBに統合されても良いことが想定されている。図7Aと図7Bの代表的な処理はまた、S−GW/P−GW機能が分離したノードにある場合にも適用できる。
図7Aにおいて、代表的な処理は、UEがアタッチ要求、サービス要求、或いは、サービングMMEに対するベアラセットアップ変更手順を開始することで始まる(ブロック700)。例えば、図8はアタッチ要求800がUE110からB−eNodeB 130を介してそのUEのためのMME(MME−165−1)に送信されることを描いている。図8には示されていないが、ネットワークが開始したUEベアラセットアップの場合、そのトリガがUEのS−GW/P−GWから、UEのためのMMEに到着する。そのアタッチ要求を受信するのに続いて、B−eNodeBはそのアタッチ要求メッセージをUEのためのMMEに転送する(ブロック705)。例えば、図8に示されているように、B−eNodeB 130は、UE110からのアタッチ要求800の受信に基づいて、アタッチ要求メッセージ805をMME165−1に転送する。
UEに対するMMEはベアラ要求をそのUEに対するS−GWに送信し(ブロック710)、そのUEに対するS−GWはベアラ応答をそのUEに対するMMEに返信する(ブロック715)。例えば、図8はMME165−1がクリエイト・デフォルト・ベアラ要求メッセージ810をS−GW160−1に送信し、S−GW160−1がクリエイト・デフォルト・ベアラ応答メッセージ815をMME165−1に返信することを描いている。
UEに対するMMEはB−eNodeBにUEコンテキストセットアップメッセージを送信する(ブロック720)。図8は、MME165−1がUEコンテキストセットアップ要求メッセージ820をB−eNodeB 130に返信して、B−eNodeB 130にアタッチ要求の受付を通知することを描いている。B−eNodeBは接続再構成メッセージをUEに送信し(ブロック725)、UEはB−eNodeBに対する接続再構成完了メッセージで返答する(ブロック730)。例えば、図8に示されているように、B−eNodeB 130は接続再構成メッセージ825をUE110に送信し、その応答でUE110はB−eNodeB 130に対して接続再構成完了メッセージ830を返信する。
B−eNodeB 130は、UEベアラがマップされるべきバックホールベアラを選択し、それから、図8に示されているように、UE要求のベアラ資源割当メッセージ840を呼び出すことにより対応するバックホールベアラのトリガをかけ(835)、更新する(840)。従って、バックホールベアラ更新を開始するために、B−eNodeBは、B−eNodeBに対するMMEにベアラ資源割当要求メッセージを送信する(ブロック735)。そのベアラ資源割当要求メッセージは、B−eNodeBにより要求されたQoS変更を含むことができる。例えば、図8は、B−eNodeB 130がベアラ資源割当要求メッセージ845をMME165−2に送信することを描いている。
MMEはベアラ資源割当要求メッセージをA−eNodeBに送信し(ブロック740)、A−eNodeBは、B−eNodeBに対するMMEにベアラ更新要求を送信し(ブロック745)、B−eNodeBに対するMMEはベアラ変更要求をA−eNodeBに送信する(ブロック750)。例えば、図8はMME165−2がA−eNodeB 125にベアラ資源割当要求メッセージ850を送信し、A−eNodeB 125がベアラ更新要求メッセージ855をMME165−2に送信し、そして、MME165−2がベアラ変更要求メッセージ860をA−eNodeB 125に返信することを描いている。
A−eNodeBはB−eNodeBとともにベアラ変更に携わることができる(ブロック755)。例えば、図8は、A−eNodeB 125がB−eNodeB 130とともにベアラ変更(865)に従事していることを描いている。ベアラ変更に続いて、A−eNodeBは、B−eNodeBに対するMMEにベアラ変更応答を返信し(ブロック760)、B−eNodeBに対するMMEはベアラ更新応答をA−eNodeBに送信する(ブロック765)。例えば、図8は、A−eNodeB 125がベアラ変更応答メッセージ870をMME165−2に送信し、MME165−2がベアラ更新応答メッセージ875を返信してバックホールベアラ更新を完了させることを描いている。バックホールベアラ更新の完了に続いて、B−eNodeBは、UEコンテキストセットアップ応答メッセージ880をUEに対するMMEに送信することにより、MMEに対して以前に受信したUEコンテキストセットアップ要求(或いは、ベアラセットアップ/変更要求)に対する応答を返す(ブロック770)。UEコンテキストセットアップ応答メッセージ880は、所与のUEベアラがマップされねばならないセルフバックホールベアラを参照する。この参照は、例えば、B−eNodeBの所与のバックホールベアラに対応するB−eNodeBのインターネットプロトコル(IP)アドレス、或いは、S−GW(例えば、図8におけるS−GW160−1)が用いるかもしれない対応するDiffservコードポイントを含むかもしれない。
UEに対するMMEは、そのUEに対するS−GWにベアラ更新要求を送信し(ブロック775)、そのUEに対するS−GWはUEに対するMMEにベアラ更新応答を返信する(ブロック780)。図8は、MME165−1がベアラ更新要求メッセージ885をB−eNodeBにより選択されたマッピング規則を含むS−GW160−1に送信し、S−GW160−1がベアラ更新応答メッセージ890をMME165−1に返信することを描いている。
図9はUEが1つのセルから別のセルへハンドオフされることに基づいてセルフバックホールされるベアラの更新のトリガをかける代表的な処理のフローチャートである。図9における代表的な処理では、UE要求のベアラ資源割当手順が用いられて、ハンドオーバ発生時におけるB−eNodeB 130からB−eNodeB 130にサービスを行なうMMEに向かうセルフバックホールされるリンクの更新のトリガをかける。図9の代表的な処理の次の説明では、例示を目的として図10の代表的なメッセージング図を参照して説明する。
その代表的な処理は、ソースB−eNodeB1がハンドオーバ要求をターゲットB−eNodeB2に送信し(ブロック905)、ターゲットB−eNodeB2はベアラ資源割当要求メッセージをB−eNodeB2に対するMMEに送信する(ブロック910)ことで始まる。例えば、図10は、B−eNodeB1 130がハンドオーバ要求1000をX2−APインタフェースを介して、A−eNodeBB1を経てB−eNodeB2 150へ送信し、B−eNodeB2 150がベアラ資源割当要求メッセージ1010をMME165−Mに送信することによりバックホールベアラ更新を開始することを描いている。ベアラ資源割当要求メッセージ1010は、ハンドオーバ準備中にターゲットB−eNodeBにおけるバックホールリンクでの資源予約を要求することができる。図10には図示されていないが、付加的なメッセージングが、図8のバックホールベアラ更新840に関して上述したメッセージングと類似のバックホールベアラ更新1005の間に発生するかもしれない。
バックホールベアラ更新に続いて、ターゲットB−eNodeB2はハンドオーバ応答メッセージをソースB−eNodeB1に返信する(ブロック915)。例えば、図10はB−eNodeB2 150がハンドオーバ応答メッセージ1015をX2−APインタフェースを介してB−eNodeB1 130に送信することを描いている。
ハンドオーバは、ターゲットB−eNodeB2がUEに対するMMEにパス切換要求を送信し(ブロック920)、そのUEに対するMMEがターゲットB−eNodeB2にパス切換応答を返信すること(ブロック925)で完了する。例えば、図10にはB−eNodeB2 150がパス切換要求1020をMME165−1に送信し、MME165−1がパス切換応答1025をB−eNodeB2 150に返信することを描いている。いくつかの実施形では、バックホールベアラ更新1005は、図10における代替案として描写されているように、ハンドオーバ準備の遅延を避けるために、ハンドオーバ完了後(例えば、パス切換要求1020とパス切換応答1025の後で、UEがターゲットセルに到着したとき)、発生しても良い。
ハンドオーバ完了時、ターゲットB−eNodeB2は資源解放要求をソースB−eNodeB1に送信する(ブロック930)。資源解放要求1030はソースB−eNodeB1 130にトリガをかけて、図8のバックホールベアラ更新840に関して上述したメッセージングと類似のメッセージングに関与するバックホールベアラ更新1040を呼び出すことにより、ソースバックホールリンクにおける資源の解放を開始する。資源解放要求1030の受信に応じて、ソースB−eNodeB1は、B−eNodeB1に対するMMEにベアラ資源割当要求メッセージを送信する(ブロック935)。例えば、図10は、B−eNodeB1 130がMME165−2にベアラ資源割当要求メッセージ1035を送信して、B−eNodeB1におけるバックホールリンクの資源解放のトリガをかけることが描かれている。
ここで説明する付加的な代表的な実施例ではS1とS2シグナリングの内の少なくともいずれかを用いてアンカeNodeBに、バックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する。1つの代表的な実施例では、マルチホップS1/X2シグナリングが用いられてアンカeNodeBにバックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する。この代表的な実施例については図11〜図14に関して以下で説明する。他の代表的な実施例では、更に図15A〜図18に関して以下で説明するが、“プロキシ”S1/X2シグナリングが用いられてアンカeNodeBにバックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する。さらに別の代表的な実施例では、更に図19〜図22に関して以下で説明するが、ダイレクト/シーケンシャルS1/X2シグナリングが用いられてアンカeNodeBにバックホールリンクへのUEベアラの追加或いはバックホールリンクからのUEベアラの削除について通知する。
図11はセルフバックホール状態にあるeNodeBによりサービスを受けるバックホールリンクにUEベアラを付加したり、そこからUEベアラを削除することをアンカeNodeBに通知する代表的な処理を示すフローチャートである。図11の代表的な処理は、所与のUEにサービスを行なうMMEがB−eNodeBでUEベアラのセットアップを要求することを望んでいるときに、直接に(B−eNodeBのMMEとA−eNodeBを介して)B−eNodeBに向かう場合、バックホールベアラとUEベアラを更新する統合的な手順に関与するものである。図11の代表的な処理では、新しいS1メッセージがマルチホップS1シグナリングのために導入され、その場合、UEにサービスを行なうMMEとB−eNodeBとの間のS1−APメッセージングは、一回のホップシグナリングメッセージ内にカプセル化されて送信される。しかしながら、完全なメッセージカプセル化は、1つだけの代替案を表現しており、他の代替案、例えば、付加的なフィールドを現存するS1メッセージに追加することが用いられても良い。図11の代表的な処理では、B−eNodeBに対して意図されたS1−APシグナリングが、バックホールベアラ更新手順と、B−eNodeBのMMEを介し、そして、A−eNodeBを介したマルチホップの方法でカプセル化されて搬送されても良い。このマルチステージ処理の間、バックホール無線ベアラはまたA−eNodeBでも更新され、その全体的な手順は、バックホールベアラ変更の失敗やUEベアラのセットアップ失敗のため、どのステージでも拒絶される。A−eNodeBはアドミッション制御を実行し、バックホールベアラに対する資源予約を行なうことができる一方で、類似の動作がUEベアラに対してB−eNodeBでとられても良い。図11の代表的な処理の次の説明は例示目的のために図12の代表的なメッセージング処理に関して説明される。
代表的な処理では、UEに対するMMEがバックホールベアラセットアップ要求を、アタッチ或いはサービス要求シグナリング、或いは、ベアラセットアップトリガに基づいて、B−eNodeBに対するMMEに対して送信する(ブロック1105)ことで開始する。バックホールベアラセットアップ要求の送信に先立って、UEのMMEは、B−eNodeB IDをMME IDにマップできる変換機能を介して、B−eNodeBにサービスを行なうMMEの識別子を導出する。このことは、例えば、B−eNodeBが、MME IDを含むS−TMSI識別子のような識別子をもっているなら達成される。一旦、B−eNodeBにサービスを行なうMMEのMME IDが識別されたなら、そのUEに対するMMEは、B−eNodeBにサービスを行う識別されたMMEに、バックホールベアラセットアップ要求を送信できる。図12は、MME165−1が、アタッチ、サービス要求シグナリング開始、或いは、ベアラセットアップトリガ1200に基づいて、バックホールベアラ更新要求1210をMME165−2に送信し、その識別情報がB−eNodeBのIDから導出される(1205)ことを描いている。図12に示されているように、バックホールベアラ更新要求1210は、B−eNodeBに宛てられたUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップS1−APメッセージをそのメッセージ内に含むことができる。
バックホールベアラ更新要求の受信時、B−eNodeBに対するMMEは、合成ベアラ更新要求をA−eNodeBに送信することにより、A−eNodeBに向かってベアラ更新を開始する(ブロック1110)。合成ベアラ更新要求をA−eNodeBに送信するのに先立って、B−eNodeBに対するMMEはUEベアラをバックホールベアラにマップし、そのバックホールベアラに対するQoS変更について決定することができる。合成ベアラ更新要求を送信することに対する代替策として、B−eNodeBに対するMMEは、別のカプセル化されたS1−APメッセージを搬送するS1−APベアラ管理メッセージを送信しても良い。そのカプセル化されたメッセージは到来メッセージから発信メッセージまでトランスペアレントにコピーされる。例えば、図12は、MME165−2が合成ベアラ更新要求メッセージ1215をS1−APインタフェースを介してA−eNodeB 125に送信することを描いている。
A−eNodeBは、UEに対してベアラセットアップ要求を送信することができる(ブロック1115)。B−eNodeBに対するMMEからの合成ベアラ更新要求の受信時に、A−eNodeBはベアラ更新に対するアドミッション制御を実行し、B−eNodeBに向かうベアラ管理シグナリングを介してバックホールベアラの更新を実行することができる。例えば、図12に描かれているように、A−eNodeB 125はベアラ更新に対するアドミッション制御1220を実行し、B−eNodeB 130に合成ベアラセットアップ要求1225を送信する。合成ベアラセットアップメッセージ送信の代替案として、A−eNodeBは、他のカプセル化されたS1−APメッセージを搬送するS1−APベアラ管理メッセージを送信すると良い。カプセル化されたS1−APメッセージは、到来メッセージから発信メッセージまでトランスペアレントにコピーされる。
A−eNodeBからのベアラセットアップ要求メッセージ受信時に、A−eNodeBはカプセル化されたメッセージを抽出し、その抽出されたメッセージの内容に従って動作することができる。B−eNodeBはさらに、UEコンテキストとUEベアラとを確立し、ベアラセットアップ要求メッセージをUEに送信することにより、UEに向かってUE無線ベアラセットアップ/更新をシグナリングする(ブロック1120)。例えば、図12は、B−eNodeB 130がベアラセットアップ要求メッセージ1230をRRCベアラ管理メッセージを介してUE110に送信することを描いている。
UEからの返信経路では、確認応答シグナリングは、UEに対するMMEに戻る経路じゅうで同じマルチホップパスをとる。この返信経路は、UEがB−eNodeBにベアラセットアップ応答を返信することで始まる(ブロック1125)。例えば、図12は、RRCベアラ管理メッセージを介してB−eNodeB 130にベアラセットアップ応答メッセージ1235を送信することを描いている。さらに、UEからの返信経路では、B−eNodeBは合成ベアラセットアップ応答をA−eNodeBに送信する(ブロック1130)。例えば、図12は、B−eNodeB 130がRRCベアラ管理メッセージを介してA−eNodeB 125に合成ベアラセットアップ応答を送信することを描いている。
B−eNodeBからのベアラセットアップ応答メッセージ1240の受信時に、A−eNodeBはバックホールベアラを更新し(1245)、さらに、B−eNodeBに対するMMEに合成ベアラ更新応答を送信する(ブロック1135)。例えば、図12はA−eNodeB 125がMME165−1への返信経路でMME165−2に合成ベアラ更新応答1250を送信するのを描いている。A−eNodeBからのベアラ更新応答の受信時には、B−eNodeBに対するMMEは、そのUEに対するMMEにバックホールベアラ更新要求を送信する(ブロック1140)。図12では、返信での確認応答シグナリング完了をMME165−2がMME165−1にバックホールベアラ更新要求1255を送信することで描いている。
図11と図12に関して上述したように、同じマルチホップシグナリングに基づく解決策はハンドオーバにも適用できる。この場合、バックホールベアラに対する資源予約がハンドオーバ準備で実行され、ターゲットB−eNodeBでのUEベアラが予約されるのと同時に実行される。この代表的な実施例では、X2ハンドオーバ準備メッセージが、B−eNodeB1、A−eNodeB1、A−eNodeB2、B−eNodeB2のノードを介してマルチホップの方法で送信される。
図13Aと図13Bとは、マルチホップシグナリングを用いるセルフバックホール状態にあるeNodeBによりサービスを受けるバックホールリンクにUEベアラを追加したり、或いは、そのリンクからUEベアラを削除することを、アンカeNodeBに通知する代表的な処理のフローチャートである。図13Aと図13Bの代表的な処理の次の説明は、例示目的のために、図14の代表的なメッセージング図を参照して説明する。
その代表的な処理は、ハンドオーバ要求をソースA−eNodeB1に送信することによりソースB−eNodeB1はハンドオーバ準備を始めることで開始する(ブロック1305)。例えば、図14は、ソースB−eNodeBとして動作するB−eNodeB1 130がハンドオーバ要求メッセージ1400をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB1 125に送信することを描いている。B−eNodeB1からのハンドオーバ要求の受信とその処理時には、ソースA−eNodeB1はさらに、ターゲットA−eNodeB2にハンドオーバ要求を送信する(ブロック1310)。例えば、図14は、A−eNodeB 125がハンドオーバ要求メッセージ1405をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB2 140に送信することを描いている。ターゲットA−eNodeB2はバックホールベアラに対するアドミッション制御を実行し、十分な資源がバックホールリンクに入る新しいUEベアラをサポートするのに利用可能であるかどうかを検証し、そして、そのアドミッション制御が成功したなら、ハンドオーバ要求をターゲットB−eNodeB2に送信する(ブロック1315)。A−eNodeB2は所与のUEベアラを特定のバックホールベアラにマップする。或いはその代わりに、B−eNodeB2は所与のUEベアラを特定のバックホールベアラにマップしてから、その後に、アドミッション制御がハンドオーバ応答メッセージの受信時にA−eNodeB2により実行されても良い(後述)。例えば、図14はA−eNodeB2 140がバックホールベアラ更新に対するアドミッション制御(AC)1410を実行し、ハンドオーバ要求メッセージ1415をX2−APインタフェースを介してB−eNodeB2 150に送信することを描いている。
ターゲットB−eNodeB2はUEベアラに対するアドミッション制御を実行し、それからハンドオーバ応答をターゲットA−eNodeBに返信することにより、ハンドオーバ準備に確認応答する(ブロック1320)。例えば、図14は、B−eNodeB2 150がUEベアラに対するアドミッション制御1420を実行し、それから、ハンドオーバ応答メッセージ1425をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB2 140に送信していることを描いている。
ハンドオーバ受信確認応答の受信時に、ターゲットA−eNodeB2はバックホールベアラに対する資源の再割当を実行し、バックホールベアラを更新して、それから、ソースA−eNodeB1にハンドオーバ応答を返信し(ブロック1325)、ソースA−eNodeB1はさらに、ソースB−eNodeB1にハンドオーバ応答を送信する(ブロック1330)。例えば、図14が、A−eNodeB2 140がバックホールベアラ1430を更新し、それから、ハンドオーバ応答メッセージ1435をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB1 125に送信することを描いている。図14はさらに、A−eNodeB1 125がX2−APインタフェースを介してB−eNodeB1 130にハンドオーバ応答メッセージ1440を送信することを描いている。
ハンドオーバの実行はターゲットB−eNodeB2がパス切換要求をUEに対するMMEに送信し(ブロック1335)、そのUEに対するMMEがターゲットB−eNodeB2にパス切換応答を返信する(ブロック1340)ことで完了する。例えば、図14は、B−eNodeB2 150はパス切換応答メッセージ1445をS1−APインタフェースを介してMME165−1に送信し、MME165−1がB−eNodeB2 150にパス切換応答メッセージを返信することにより応答することを描いている。
ターゲットB−eNodeBは、ソースB−eNodeB1に向かって“資源解放”手順を開始し、ソースB−eNodeBは資源解放メッセージをターゲットA−eNodeB2に送信することにより、マルチホップシグナリングに関与する(ブロック1345)。例えば、図14は、B−eNodeB2 150が資源解放メッセージ1455をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB2 140に送信することを描いている。
ターゲットA−eNodeB2は、資源解放メッセージの受信時に、B−eNodeB2に対するMMEに変更されたバックホールベアラ属性に関して、B−eNodeB2に対するMMEにバックホールベアラ更新通知を送信することにより通知する(ブロック1350)。例えば、図14は、ターゲットA−eNodeB2 140は、MME165−MにS1−APユーザインタフェースを介してバックホールベアラ更新通知1460を送信することを描いている。その更新通知メッセージに応答して、B−eNodeB2に対するMMEは、バックホールベアラ更新受付メッセージをターゲットA−eNodeB2に返信し(ブロック1365)、変更されたバックホールベアラ属性の通知に対して確認応答する。例えば、図14は、MME165−MがS1−APインタフェースを介してA−eNodeB2 140にバックホールベアラ更新受付メッセージ1475を返信することを描いている。
ターゲットB−eNodeB2からの資源解放メッセージの受信に続いて、ターゲットA−eNodeB2は資源解放メッセージをソースA−eNodeB1に送信し(ブロック1360)、ソースバックホールベアラの更新時には。ソースA−eNodeB1はさらに、ソースB−eNodeB1に資源解放メッセージを送信する(ブロック1365)。例えば、図14は、A−eNodeB2 140が資源解放メッセージ1465をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB1 125に送信し、それから、A−eNodeB1 125がソースバックホールベアラを更新する(1470)ことを描いている。図14はさらに、A−eNodeB1 125が資源解放メッセージ1470をX2−APインタフェースを介してB−eNodeB1 130に送信することを描いている。
変更されたバックホールベアラ属性に関して、B−eNodeB1に対するMMEに通知するために、ソースA−eNodeB1は、バックホールベアラ更新通知メッセージをB−eNodeB1に対するMMEに送信し(ブロック1370)、B−eNodeB1に対するMMEはバックホールベアラ更新受付メッセージをソースA−eNodeB1に返信することによりその通知に対して確認応答する(ブロック1375)。例えば、図14は、A−eNodeB1 125がバックホールベアラ更新通知1480をMME165−2に送信して、MME165−2に変更されたバックホールベアラ属性を通知し、MME165−2がバックホールベアラ更新受付メッセージ1485をA−eNodeB1 125に返信することにより通知受信の確認応答をすることを描いている。
図15Aと図15Bは、“プロキシ”S1/X2シグナリングを用いてアンカeNodeBに、バックホールリンクへのUEベアラの追加と、そのバックホールリンクからのUEベアラの除去について通知する代表的な処理のフローチャートである。図15Aと図15Bの代表的な処理において、UEは、それがA−eNodeBに直接接続されているかのように、コアネットワークから見えるかもしれない。UEのMMEの視点から見ると、UEがセルフバックホール状態にあるeNodeBの代わりに正規のeNodeBによりサービスを受けている場合と比較しても、シグナリングメッセージにおいては違いはないかもしれない。図15Aと図15Bに示された代表的な実施例において、シグナリングメッセージはアンカeNodeBに送信され、そのアンカeNodeBが、プロキシ変換に対する必要に応じてメッセージに対する変更を実行し、そのメッセージをその宛先で送信する。従って、A−eNodeBにおけるこの“プロキシ”機能は、その結果、B−eNodeBがMMEと通信をしており、一方でそのメッセージがA−eNodeBでインターセプトされ変更されることを信じるようになる。同様に、MMEはA−eNodeBとだけ通信するが、そのメッセージは変更され、さらにB−eNodeBに転送される。図15Aと図15Bの代表的な処理の次の説明は、例示目的のために図16の代表的なメッセージング図を参照して説明される。図16の代表的なメッセージング図は、アタッチ要求、サービス要求、或いは、ベアラセットアップがあるかもしれない場合における代表的なシグナリングシーケンスを図示しており、“プロキシ”S1/X2シグナリングが用いられて、アンカeNodeBにバックホールリンクへのUEベアラの追加、或いは、そのバックホールリンクからのUEベアラの除去を通知することができる。
代表的な処理は、UEに対するMMEが、アタッチ或いはサービス要求シグナリング或いはベアラセットアップトリガに基づいて、UEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージをA−eNodeBに送信することで開始する(ブロック1505)。UEにサービスを行なうMMEは、A−eNodeBがUEにサービスを行なっており、それで、A−eNodeBに対応するコンテキストセットアップ/ベアラセットアップメッセージを送信することを信じている。例えば、図16は、アタッチ、サービス要求シグナリング開始、或いは、ベアラセットアップトリガが発生し(1600)、MME165−1がそのアタッチ、サービス要求、或いは、ベアラセットアップトリガに応じて、A−eNodeB 125にUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージ1605を送信することを描いている。
A−eNodeBにおけるUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージの受信は、B−eNodeBにサービスを行なうMMEに対するバックホールベアラの更新を開始するためのトリガとして作用することができる。A−eNodeBは、ベアラ更新要求メッセージをB−eNodeBに対するMMEに送信することにより、バックホールベアラの更新を開始することができる(ブロック1510)。例えば、図16は、A−eNodeB 125がメッセージ1605の受信に基づいてMME165−2に対するバックホールベアラの更新にトリガをかける(1610)ことを描いている。図16に示されているように、A−eNodeB 125は、S11インタフェースを介してMME165−2にベアラ更新要求1620を送信することにより、バックホールベアラ更新手順を開始する。B−eNodeBにサービスを行なうMMEがA−eNodeBに内蔵される代表的な実施形では、B−eNodeBに向かうRRCベアラ変更シグナリング以外は、バックホールベアラ更新に対するシグナリングは要求されない。
B−eNodeBに対するMMEは、A−eNodeBからのベアラ更新要求の受信に基づいて、ベアラ変更要求メッセージをA−eNodeBに送信する(ブロック1515)。例えば、図16は、MME165−2がベアラ変更要求メッセージ1625をS1−APインタフェースを介してA−eNodeB 125に送信することを描いている。
A−eNodeBは、UEベアラがマップされるのはどのバックホールベアラかを判断する。A−eNodeBは、B−eNodeBとともに、例えば、RRCシグナリングを介して、ベアラ変更に従事する(ブロック1520)。ベアラ変更完了時、A−eNodeBはベアラ変更応答メッセージをB−eNodeBに対するMMEに送信し(ブロック1525)、B−eNodeBに対するMMEは、A−eNodeBにベアラ更新応答メッセージを返信することによりバックホールベアラ更新処理を完了する(ブロック1530)。例えば、図16は、A−eNodeB 125がB−eNodeB 130とともにRRCシグナリングを介してRRCベアラ変更1630に従事し、それから、S1−APインタフェースを介してMME165−2にベアラ変更応答メッセージ1635を送信することを描いている。図16にさらに示されているように、MME165−2はS11インタフェースを介してA−eNodeB 125にベアラ更新応答メッセージ1640を送信することにより応答する。
A−eNodeBはUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージをB−eNodeBに送信できる(ブロック1535)。次に、B−eNodeBは、ベアラセットアップ要求メッセージをUEに送信し(ブロック1540)、そのUEはそれからB−eNodeBにベアラセットアップ応答メッセージを返信する(ブロック1545)。例えば、図16は、A−eNodeB 125がUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求1645をS1プロキシーAPインタフェースを介して送信し、B−eNodeB 130がベアラセットアップ要求メッセージ1650をRRCシグナリングを介してUE110に送信することを描いている。図16はさらに、UE110がB−eNodeB 130にベアラセットアップ応答メッセージ1655を返信することを描いている。
バックホールベアラ変更は、B−eNodeBがUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答メッセージをA−eNodeBに送信することで完了し(ブロック1550)、A−eNodeBはそのメッセージを変更して、UEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答をUEに対するMMEに送信する(ブロック1555)。例えば、図16は、B−eNodeB 130がUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答メッセージ1660をA−eNodeB 125に送信することを描いている。図16はさらに、A−eNodeB 125がメッセージ1660を変更し(1665)、それをUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答メッセージ1670としてMME165−1に送信することを描いている。
図17Aと図17Bとは、“プロキシ”S1/X2シグナリングを用いて、UEが1つのセルから別のセルにハンドオフされる場合に、バックホールリンクに対してUEベアラを追加したり、そのバックホールリンクからUEベアラを削除することについてアンカeNodeBに通知する代表的な処理のフローチャートである。図17Aと図17Bの代表的な処理の次の説明は、例示目的のための図18の代表的なメッセージング図を参照して説明される。
代表的な処理は、ソースB−eNodeB1がハンドオーバ要求をソースA−eNodeB1に送信し(ブロック1705)、ソースA−eNodeB1がハンドオーバ要求をターゲットA−eNodeBに転送する(ブロック1710)ことで開始する。例えば、図18は、B−eNodeB1 130がハンドオーバ要求メッセージ1800をX2プロキシ−SPインタフェースを介して送信し、eNodeB1 125がハンドオーバ要求メッセージ1805をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB2 140に転送することを描いている。
ハンドオーバ要求の受信時には、ターゲットA−eNodeB2は、B−eNodeB2に対するMMEにバックホールベアラ更新メッセージを送信することにより、バックホールベアラ更新手順を開始する。例えば、図18は、A−eNodeB2 140がベアラ更新要求メッセージ1815をMME165−Mに送信することを描いている。B−eNodeBにサービスを行なうMMEがA−eNodeBに内蔵されている代表的な実施形では、B−eNodeBに対するMMEに向かう信号は、X2−APハンドオーバ要求メッセージと結び合わされることが可能なB−eNodeBに向かうRRCベアラ変更シグナリング以外は、バックホールベアラ更新に対して要求されない。ターゲットA−eNodeB2はそれから、ターゲットB−eNodeBへハンドオーバ要求メッセージを転送する(ブロック1720)。ターゲットB−eNodeB2 150はUEベアラに対するアドミッション制御を実行し、それから、ターゲットA−eNodeBにハンドオーバ応答を返信する(ブロック1725)。例えば、図18はA−eNodeB2 140がX2プロキシ−APインタフェースを介してハンドオーバ要求メッセージ1820をB−eNodeB2 150に送信し、B−eNodeB2 150がUEベアラに対するアドミッション制御を実行し(1825)、それからX2プロキシ−APインタフェースを介してハンドオーバ応答メッセージ1830を返信することを描いている。
ターゲットB−eNodeBからのハンドオーバ応答受信時に、ターゲットA−eNodeB2はバックホールベアラを更新し、それから、ソースA−eNodeB1にハンドオーバ応答メッセージを送信する(ブロック1730)。ソースA−eNodeB1はハンドオーバ応答をソースB−eNodeB1に送信する(ブロック1735)。ハンドオーバ処理を完了するために、ターゲットB−eNodeB2はパス切換要求をUEに対するMMEに送信し(ブロック1740)、そのUEに対するMMEはパス切換応答をターゲットB−eNodeB2に返信する(ブロック1745)。プロキシ動作がS1インタフェースでも用いられる場合、ターゲットB−eNodeB2はパス切換要求をA−eNodeB2に送信し、次にA−eNodeB2はそのメッセージを変換して、さらに、UEに対するMMEに転送する。例えば、図18では、A−eNodeB2 140はハンドオーバ応答メッセージ1830を受信し、バックホールベアラを更新し(1835)、X2メッセージを適切に変更し、ハンドオーバ応答メッセージ1840をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB1 125に転送することを描いている。さらに図18に示されているように、A−eNodeB1 125はハンドオーバ応答メッセージ1845をB−eNodeB1 130に転送できる。図18はまた、B−eNodeB2 150がパス切換要求メッセージ1850をA1−APインタフェースを介してMME165−1に送信し、MME165−1がB−eNodeB2 150にパス切換応答1855を返信することでハンドオーバ処理が完了することを描いている。
ハンドオーバ処理の完了に続いて、ターゲットB−eNodeB2は資源解放メッセージをターゲットA−eNodeB2に送信し(ブロック1750)、ターゲットA−eNodeB2がソースA−eNodeB1に資源解放メッセージを転送し(ブロック1755)、ソースA−eNodeB1が資源解放メッセージをソースB−eNodeB1に転送する(ブロック1765)。B−eNodeBにサービングを行なうMMEがA−eNodeBに内蔵される代表的な実施形において、X2−AP資源解放メッセージと結合される、B−eNodeBに向かうRRCベアラ変更シグナリング以外には、バックホールベアラ更新に対して、B−eNodeBに対するMMEに向かうシグナリングは要求されない。例えば、図18は、B−eNodeB2 150がX2プロキシ−APインタフェースを介して資源解放メッセージ1860をA−eNodeB1 140に送信し、A−eNodeB 140が資源解放メッセージ1865をX2−APインタフェースを介してA−eNodeB1 125に転送することを描いている。図18はさらに、A−eNodeB1 125がX2プロキシ−APインタフェースを介してB−eNodeB1 130に対して資源解放メッセージ1875を転送することを描いている。
UEが別のセルにハンドオフされるとき、バックホールリンクへのUEベアラの追加やそのバックホールリンクからのUEベアラの削除について、アンカeNodeBに通知する代表的な処理は、ベアラ更新要求をB−eNodeB1に対するMMEに送信するソースA−eNodeB1を含むバックホールベアラ更新で完了する(ブロック1765)。例えば、図18はA−eNodeB1 125がS11インタフェースを介してMME165−2にベアラ更新要求メッセージ1880を送信することにより開始されるバックホールベアラ更新1885を描いている。
図19Aと図19Bとは“ダイレクト”シーケンシャルS1/X2シグナリングを用いて、バックホールリンクに対してUEベアラを付加したり、そのバックホールリンクからUEベアラを削除することについてアンカeNodeBに通知する代表的な処理のフローチャートである。図19Aと図19Bの代表的な処理の次の説明は、例示目的のために、図20の代表的なメッセージング図を参照して説明される。
代表的な処理は、アタッチ或いはサービス要求シグナリング、或いは、ベアラセットアップトリガに基づいて、UEに対するMMEがバックホールベアラ更新要求をB−eNodeBに対するMMEに送信することで開始する(ブロック1905)。そのUEに対するMMEは、B−eNodeB IDをMME IDにマップできる変換機能を介してB−eNodeBにサービスを行なうMMEを識別する必要がある。例えば、もし、B−eNodeBがS−TMSI識別子をもっているなら、この識別子が用いられてMMEのIDを導出できる。図20は、MME165−1がB−eNodeBにサービスを行うMMEのMME IDを導出し(2000)、アタッチ、サービス要求シグナリング、或いは、ベアラセットアップトリガ2010に基づいてバックホールベアラ要求2005を送信することを描いている。バックホールベアラ更新手順は、B−eNodeBでのUEコンテキスト及びベアラの確立前にトリガされても良いし、或いは、その代わりに、UEコンテキスト及びそのベアラがB−eNodeBにおいて確立された後になされても良い。
バックホールベアラ更新要求の受信時には、B−eNodeBに対するMMEが、ベアラ更新要求をA−eNodeBに転送することにより、A−eNodeBに向かうベアラ更新手順を実行する(ブロック1910)。B−eNodeBに対するMMEは、所与のUEベアラがどのバックホールベアラにマップされるのかを決定し、従って、所与のバックホールベアラのQoSを更新することができる。例えば、図20は、MME165−2がベアラ更新要求メッセージ2020をS1−APインタフェースを介してA−eNodeB 125に送信し、A−eNodeB 125がベアラ更新要求2020の受信に基づいて、バックホールベアラ更新に対するアドミッション制御を実行する(2025)ことを描いている。
ベアラ更新手順は続いて、A−eNodeBがベアラセットアップ要求をB−eNodeBに送信し(ブロック1915)、B−eNodeBがベアラセットアップ応答メッセージをA−eNodeBに返信し(ブロック1920)、A−eNodeBがベアラ更新応答をB−eNodeBに対するMMEに送信し(ブロック1925)、B−eNodeBに対するMMEがバックホールベアラ更新応答をUEに対するMMEに送信して(ブロック1930)、バックホールベアラ更新手順を完了させる。例えば、図20は、A−eNodeB 125がベアラセットアップ要求メッセージ2030を送信し、B−eNodeBがRRCシグナリングを介してベアラセットアップ応答メッセージ2035を返信することを描いている。図20はさらに、A−eNodeBがS1−APインタフェースを介してベアラ更新応答メッセージ2040を送信し、MME165−2がMME165−1にバックホールベアラ更新応答メッセージ2045を送信して、バックホールベアラ更新手順2010を完了させることを描いている。
UEに対するMMEはさらに、UEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求をUEにサービスを行なうB−eNodeBに送信することによりUEベアラ更新を実行し(ブロック1935)、B−eNodeBはさらにUEにベアラセットアップ要求メッセージを送信する(ブロック1940)。UEベアラ更新に対する確認応答を行なうために、UEはベアラセットアップ応答メッセージをB−eNodeBに返信し(ブロック1945)、B−eNodeBはそのUEに対するMMEにコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答メッセージを返信し(ブロック1950)、UEベアラ更新の確認応答を完了させる。例えば、図20はMME165−1がUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージ2050をS1−APインタフェースを介してB−eNodeB 130に送信し、B−eNodeB 130がベアラセットアップ要求メッセージ2055をUE110に送信してベアラ更新を要求することを描いている。図20にさらに示されているように、UE110はベアラセットアップ応答メッセージ2060をB−eNodeB 130に返信し、B−eNodeB 130はUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ応答メッセージ2065をMME165−1に返信する。
図21Aと図21Bとは、“ダイレクト”シーケンシャルS1/X2シグナリングを用いて、UEが1つのセルから別のセルにハンドオフされる場合に、バックホールリンクに対するUEベアラの追加やそのバックホールリンクからのUEベアラの削除について、アンカeNodeBに通知する代表的な処理のフローチャートである。図21Aと図21Bの代表的な処理の次の説明は、例示目的のために図22の代表的なメッセージング図を参照して説明される。
その代表的な処理は、ソースB−eNodeB1がハンドオーバ要求をターゲットB−eNodeB2に送信することで開始する(ブロック2105)。例えば、図22は、B−eNodeB1 130がハンドオーバ要求メッセージ2200をB−eNodeB2 150にX2−APインタフェースを介して送信することを描いている。そのハンドオーバ要求の受信時には、ターゲットB−eNodeB2は、ターゲットA−eNodeB2にバックホールベアラ更新要求を送信し(ブロック2110)、ターゲットA−eNodeB2は次に、バックホールベアラ更新通知をB−eNodeB2に対するMMEに送信する(ブロック2115)。B−eNodeB2に対するMMEは、バックホールベアラ更新受付メッセージをターゲットA−eNodeB2に返信することによりバックホールベアラ更新に対する確認応答を行なう(ブロック2120)。例えば、図22は、B−eNodeB2 150がバックホールベアラ更新要求メッセージ2205をA−eNodeB2 140にX2−APインタフェースを介して送信し、メッセージ2205の受信時には、A−eNodeB2 140がバックホールベアラ更新通知メッセージ2215をMME165−Mに送信することを描いている。図22はさらに、MME165−Mがバックホールベアラ更新受付メッセージ2220をA−eNodeB2 140に返信してバックホールベアラ更新を完了させることを描いている。
ターゲットA−eNodeB2はバックホールベアラ更新応答をターゲットB−eNodeB2に送信して(ブロック2125)、B−eNodeB2にバックホールベアラ更新の確認応答を行なう。バックホールベアラ更新応答の受信に応答して、ターゲットB−eNodeB2はハンドオーバ応答をソースB−eNodeB1に返信して(ブロック2130)、ハンドオーバの受付を示す。例えば、図22には、A−eNodeB2 140がバックホールベアラ更新応答メッセージ2225をX2−APインタフェースを介してB−eNodeB2 150に返信し、そして、B−eNodeB2 150はハンドオーバ応答メッセージ2230をB−eNodeB1 130にX2−APインタフェースを介して送信することを描いている。ハンドオーバは、ターゲットB−eNodeB2がパス切換要求メッセージをUEに対するMMEに送信し(ブロック2135)、そのUEに対するMMEがパス切換応答メッセージをターゲットB−eNodeB2に返信する(ブロック2140)ことで完了する。図22はさらに、B−eNodeB2 150がパス切換要求メッセージ2235をMME165−1にS1−APインタフェースを介して送信し、MME165−1がパス切換応答メッセージ2240をB−eNodeB2 150にS1−APインタフェースを介して返信することを描いている。
ターゲットB−eNodeB2は資源解放メッセージをソースB−eNodeB1に送信して(ブロック2145)、バックホールベアラ更新をソースB−eNodeB1に通知する。例えば、図22では、B−eNodeB2 150は資源解放メッセージ2245をB−eNodeB1 130にX2−APインタフェースを介してソースし、B−eNodeB1がソースバックホールベアラを更新し(2250)、資源解放メッセージ2245に応答して資源を解放することを描いている。
ソースバックホールベアラの更新時には、ソースB−eNodeB1はソースA−eNodeB1にバックホールベアラ更新要求を送信し(ブロック2150)、ソースA−eNodeB1は、B−eNodeB1に対するMMEにバックホールベアラ更新通知を送信し(ブロック2155)、B−eNodeB1に対するMMEはバックホールベアラ更新受付をソースA−eNodeB1に返信し(ブロック2160)、ソースA−eNodeB1はバックホールベアラ更新応答をソースB−eNodeB1に送信し(ブロック2165)、バックホールベアラ更新を完了させる。例えば、図22は、B−eNodeB1 130がバックホールベアラ更新要求メッセージ2255をA−eNodeB1125にX2−APインタフェースを介して送信し、A−eNodeB1 125がさらに、バックホールベアラ更新通知メッセージ2260をMME165−2にS1−APインタフェースを介して送信することを描いている。図22はさらに、MME165−2がバックホールベアラ更新受付メッセージ2265をA−eNodeB1 125に返信し、A−eNodeB1 125はバックホールベアラ更新応答メッセージ2270をB−eNodeB1 130に返信して、バックホールベアラ更新を完了させることを描いている。
バックホールベアラに対する別々のベアラタイプが、単一のUEベアラに対しては現在のところ存在していない付加的な属性をもつ追加的な代表的な実施例に導入されても良い。バックホールベアラのそのような付加的な属性は、所与のバックホールベアラへと多重化されるUEベアラの数を含むと良い。この情報は、例えば、アンカeNodeBの無線スケジューラに対して(例えば、カプセル化されたUEベアラの数に比例してバックホールのベアラの公正な分配重みを設定するために)有用である。
前述の実施形の説明で例示と説明とを提供したが、これが本願発明を開示した正確な形に限定したり、その形に厳密に従うことを意図するものではない。上述の教示した点からの変更や変形が可能であり、また、それらは本願発明を実施することからなされるものである。例えば、図7A、図7B、図9、図11、図13A、図13B、図15A、図15B、図17A、図17B、図19A、図19B、図21A、図21Bに関して、一連のブロックについて説明したが、そのブロックの順序は本発明の原理と調和した他の実施形では変更可能である。さらに、互いに依存しないブロックは並行に実行することも可能である。
本発明の数々の側面は、方法とコンピュータプログラムとの内の少なくともいずれかでも実施可能である。従って、本発明は、ハードウェアとソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)との内、少なくともいずれかで実施される。さらにその上、本発明は、コンピュータ利用可能或いはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることもできる。その媒体にコンピュータ利用可能或いはコンピュータ可読プログラムコードを具現化させて、命令実行システムで使用させたり、或いは、そのシステムと関係させることができる。ここで説明された実施例を実現するために用いられる実際のソフトウェアコードや特別な制御ハードウェアは本発明を限定するものではない。従って、それらの実施例の動作や挙動は特別なソフトウェアコードを基準とすることなく説明されている。即ち、当業者であれば、ここでの説明に基づいて種々の側面を実施するためにソフトウェアを設計したり、ハードウェアを制御することが可能であることを理解されたい。
さらに、本願発明のある部分は、1つ以上の機能を実行するための“論理(ロジック)”部として実施される。このロジック部は、アプリケーション専用集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイのようなハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含むものである。
複数の特徴の特定の組み合わせが請求の範囲で述べられたり、明細書において開示されたり、或いは、請求の範囲で述べられ明細書で開示されることがあっても、これらの組み合わせが本発明を限定することを意図するものではない。事実、これらの特徴の多くは、具体的に、請求の範囲で述べられたり、明細書で開示されたり、或いは、請求の範囲で述べられてもおらず明細書で開示されていもいない方法で組み合わせられても良い。
用語「有する」と「有している」とは、この明細書で、それらの用語を使用するときには、言及する特徴、数値、ステップ、動作、構成要素、或いは、グループの存在を規定するものであるが、1つ以上の他の特徴と、数値と、ステップと、動作と、構成要素と、それらのグループの存在や追加を排除するものではないことを強調しておきたい。
本願において用いられるどんな要素、動作、或いは、指示命令も、そのようなものとして明瞭に説明されていない限り、本発明に対して重要なもの或いは本質的なものとして解釈されるべきではない。ここで使用しているように、冠詞「1つの(a)」は1つ以上の項目を含むことが意図されている。1つの項目だけが意図されている場合、用語「1つの(one)」或いは類似の用語が用いられる。さらに、句「〜に基づいて(based on)」は、明瞭に示されていない限り、「少なくとも部分的には〜に基づいて(based, at least in part, on)」を意味することが意図されている。

Claims (18)

  1. ネットワークにおける1つ以上の第2の無線リンクを介して1つ以上のユーザ機器(UE)(110)にサービスを行なうセルフバックホール状態にある基地局(130)と基地局(125)との間の第1の無線リンク(135)によりベアラを管理する、前記基地局(125)において実施される方法であって、前記方法は、
    前記セルフバックホール状態にある基地局に接続されたユーザ機器(UE)にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)からUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージを受信することにより、前記第1の無線リンク(745,1115,1310,1510,1710,1915,2150)に関係したバックホールベアラに多重化される複数のUEベアラの数と特性との内の少なくともいずれかの変更を識別する工程と、
    前記セルフバックホール状態にある基地局にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)にベアラ更新要求メッセージを送信することにより、前記識別された変更(755,1135,1365,1765,1925,2165)に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられる資源を動的に再構成する工程とを有することを特徴とする方法。
  2. 前記基地局(125)において、前記バックホールベアラに対するベアラの追加或いは前記バックホールベアラからのベアラの除去に関するシグナリングを受信する工程と、
    前記シグナリングに応答して、アドミッション制御と、前記バックホールベアラのサービス品質(QoS)の属性の更新を実行する工程とをさらに有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 前記バックホールベアラに対するベアラの追加或いは前記バックホールベアラからのベアラの除去に関する前記セルフバックホール状態にある基地局(130)からのシグナリングを受信する工程と、
    モビリティ管理エンティティ(MME)或いは第3の基地局に向かってマルチホップの方法で前記シグナリングを転送する工程とをさらに有し、
    前記シグナリングは、バックホールベアラ更新に関して情報を搬送するために用いられることを特徴とする請求項に記載の方法。
  4. 前記セルフバックホール状態にある基地局からのシグナリングに応答して、前記バックホールベアラに関するアドミッション制御と、前記バックホールベアラのサービス品質(QoS)の属性の更新を実行する工程と、
    進行中のマルチホップメッセージに更新されたベアラ情報を含める工程とをさらに有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  5. 前記マルチホップの方法で転送されたシグナリングは、ハンドオーバ、ベアラセットアップ、ベアラ変更、或いは、ベアラ解放において交換されるシグナリングメッセージを含むマルチホップS1/X2シグナリングを有することを特徴とする請求項に記載の方法。
  6. 前記1つ以上のUEの内のUEに関係したシグナリングは、前記基地局(125)で終端し、
    前記方法はさらに、アドミッション制御と、前記シグナリングに応答して、前記バックホールベアラのサービス品質(QoS)の属性の更新を実行する工程と、
    前記セルフバックホール状態にある基地局(130)において前記バックホールベアラを再構成する出力信号へと前記シグナリングを変換する工程とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記基地局(125)と前記セルフバックホール状態にある基地局(130)は、発展型NodeB(eNodeB)を含み、
    前記ネットワークは、ロングタームエボルーション(LTE)ネットワークを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第1の無線リンク(135)は無線周波数(RF)リンクを含み、
    前記バックホールベアラは無線ベアラを含み、
    前記1つ以上の第2の無線リンクはRFリンクを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記ベアラの数と特性との内の少なくともいずれかについての変更は、前記ネットワーク内の前記複数のUEの移動によることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記ベアラの数と特性との内の少なくともいずれかについての変更は、前記バックホールベアラに多重化される前記複数のUEの内の1つ以上のUEのアクティベーションとディアクティベーションとの内の少なくともいずれかによることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 第1の無線リンク(135)を介して第2の基地局(130)に接続可能な第1の基地局(125)であって、
    前記第1の基地局(125)は、1つ以上の第2の無線リンクを介して、そして、前記第2の基地局(130)と前記第1の無線リンク(135)とを介して1つ以上のユーザ機器(UE)(110)にネットワークサービスを提供可能であり、
    前記第1の基地局は、
    セルフバックホール状態にある基地局として動作する前記第2の基地局(130)に接続されたユーザ機器(UE)にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)(165−1)からUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージを受信することにより、前記1つ以上のUEに関係したベアラが、前記第1の無線リンクに関係したバックホールベアラに追加されるか、或いは、前記バックホールベアラから削除されるかを判断する手段(210)と、
    前記セルフバックホール状態にある基地局(130)にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)(165−2)にベアラ更新要求メッセージを送信することにより、前記判断に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられた資源を再構成する手段(210)とを有することを特徴とする第1の基地局。
  12. 前記第1の基地局(125)は、発展型NodeB(eNodeB)を含むことを特徴とする請求項11に記載の第1の基地局。
  13. 前記第1の無線リンクは無線周波数(RF)リンクを含み、
    前記バックホールベアラは無線ベアラを含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の第1の基地局。
  14. 前記ベアラは、前記1つ以上のUEの移動に基づいて、前記バックホールベアラに追加されたり、或いは、前記バックホールベアラから削除されることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の第1の基地局。
  15. 前記第2の基地局に結合されたモビリティ管理エンティティ(MME)にサービス品質(QoS)の変更を要求するメッセージを送信する手段(205)と、
    前記要求されたQoS変更に基づいて、前記バックホールベアラを変更する手段(210)とをさらに有することを特徴とする請求項11に記載の第1の基地局。
  16. 前記バックホールベアラに対するベアラの追加或いは前記バックホールベアラからのベアラの削除に関して前記第2の基地局に通知するためのシグナリングを前記第2の基地局に送信する手段(205)をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の第1の基地局。
  17. 基地局(125)における少なくとも1つの処理装置(210)により実行される命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ可読媒体は、
    前記基地局(125)と、第2のRFリンクを介して少なくとも1つのユーザ機器(UE)にサービスを行なうことが可能なセルフバックホール状態にある基地局(130)との間の第1の周波数(RF)リンクに関係したバックホールベアラに多重化される複数のベアラの数と特性との内の少なくともいずれかについての変更を確認する1つ以上の命令であって、前記セルフバックホール状態にある基地局に接続されたユーザ機器(UE)にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)(165−1)からUEコンテキストセットアップ/ベアラセットアップ要求メッセージを受信することにより、前記バックホールベアラに多重化される複数のUEベアラの数と特性との内の少なくともいずれかの変更が判断される前記1つ以上の命令と、
    前記セルフバックホール状態にある基地局(130)にサービスを行なうモビリティ管理エンティティ(MME)(165−2)にベアラ更新要求メッセージを送信することにより、前記判断された変更に基づいて、前記バックホールベアラに割当てられた資源を再構成する1つ以上の命令とを有することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
  18. 前記基地局(125)と前記セルフバックホール状態にある基地局(130)との内の少なくともいずれかにおいて、前記バックホールベアラに割当てられる前記資源を再構成するためのシグナリングを生成する1つ以上の命令をさらに有することを特徴とする請求項17に記載のコンピュータ可読媒体。
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