JP5202805B2 - 衣料用洗浄剤 - Google Patents

衣料用洗浄剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5202805B2
JP5202805B2 JP2005373049A JP2005373049A JP5202805B2 JP 5202805 B2 JP5202805 B2 JP 5202805B2 JP 2005373049 A JP2005373049 A JP 2005373049A JP 2005373049 A JP2005373049 A JP 2005373049A JP 5202805 B2 JP5202805 B2 JP 5202805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
composition
component
test
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005373049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007169572A (ja
Inventor
慶宏 原田
慶太 染矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2005373049A priority Critical patent/JP5202805B2/ja
Publication of JP2007169572A publication Critical patent/JP2007169572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5202805B2 publication Critical patent/JP5202805B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は除菌用組成物に関する。
従来、洗浄剤に関する技術は、主に泥や油汚れ等の洗浄効果や、製剤化した際の製品の安定化に関するものであった。
近年、消費者の衛生意識の向上や清潔志向の高まりにより、例えば衣料用洗浄剤分野においても、除菌効果を付与することが期待されてきた。しかしながら、現状では、洗浄剤の除菌効果については充分とは言えず、例えば、雑菌が多く付着した靴下や下着などを洗濯する場合、従来の洗浄剤では同じ浴内の他の衣類にも雑菌が付着するという懸念がある。このため、多くの主婦は洗濯物を仕分けして別々に洗濯しているというのが実情である。
このような事情に鑑み、一般家庭向けの洗浄剤に除菌効果を付与するために、安全性、低環境負荷を考慮して植物由来の成分による殺菌・抗菌成分を配合した洗浄剤等も提案されてきた。
例えば、ヒノキ油を含有する洗浄剤(特許文献1)、カテキン誘導体を必須成分とする除菌洗浄剤(特許文献2)などが提案されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載のものは残念ながら実効が明確ではない。
そして、最近になって、ある種の植物抽出物は優れた抗菌・防腐作用を有することが開示された(特許文献3)。これらの植物抽出物は、種々の組成物中での防腐作用に対しては十分な効力を発揮できる。また、植物抽出物は、安全性が高く、低環境負荷であり、この点においても有利である。
特開2000−328096号公報 特開平10−273698号公報 特開2003−113013号公報
しかしながら、本発明者の検討によると、前記特許文献3に記載の植物抽出物は、衣料用や食器用等として使用される洗浄剤中、すなわち界面活性剤が存在する系内においては、除菌力を充分に発揮できる効力を有しない。
特に衣料用洗浄剤に上記特許文献3に記載の植物抽出物を配合すると仮定すると、この衣料用洗浄剤中にかなり高濃度の界面活性剤とともに前記植物抽出物が共存することになる。また、洗濯槽内の洗濯液中に投入され、希釈されるので、洗浄剤中の植物抽出物の濃度よりもさらに低濃度で活性を示す必要がある。また、洗濯槽に投入してから短時間(10分から30分程度)で十分な除菌効果を示す必要がある。
したがって、実際上、上記植物抽出物を衣料用洗浄剤や食器用洗浄剤に配合しても、充分な効果が得られない。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、安全性が高く、低環境負荷という条件をクリアしたうえで、界面活性剤が共存する系内においても優れた除菌効果を有する除菌用組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明においては以下の手段を提案する。
本発明の衣料用洗浄剤は、フトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属植物、バラ科Rosa(ローザ)属植物、シソ科Mosla(モスラ)属植物、ショウガ科Amomum(アモマム)属植物のうちから選ばれる1種又は2種以上の植物から、水蒸気蒸留又はエタノール抽出によって抽出された植物抽出物、(B)アニオン界面活性剤を含む界面活性剤、(C)無機過酸化物、及び(E)漂白活性化剤を含み、
前記植物抽出物の配合量が、固形分に換算して0.005〜3質量%であり、
前記(B)界面活性剤の配合量が5〜50質量%であり、
前記(C)無機過酸化物の配合量が0.5〜40質量%であり、
前記(E)漂白活性化剤の配合量が0.1〜5質量%であることを特徴とする。
本特許請求の範囲及び明細書において、「除菌」とは、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を有効量減少させることをいう。
本発明においては、安全性が高く、低環境負荷という条件をクリアしたうえで、界面活性剤が共存する系内においても優れた除菌効果を有する除菌用組成物を提供することができる。
<第1の態様の除菌用組成物>
第1の態様の除菌用組成物は、(A)ショウガ科Amomum(アモマム)属植物及び/又はその抽出物[(A)成分という]、(B)界面活性剤[(B)成分という]、及び(C)無機過酸化物[(C)成分という]を含む。
「(A)成分」
(A)成分は、ショウガ科Amomum(アモマム)属植物及び/又はその抽出物であり、抽出物であることが好ましい。
ショウガ科Amomum(アモマム)属植物としては、アモマム・クサンティオイデス(Amomum xanthioides)、アモマム・ツァオコ(A.tsao−ko)、アモマム・キネンセ(A.chinense)などが挙げられる。これらは1種又は2種以上混合して用いることができる。
植物の用部に特に限定はないが、地上部を用いることが好ましく、果実部を用いることが特に好ましい。
(A)成分としては、植物を生のまま、あるいは乾燥したものを適当な大きさに切断したり、粉砕加工して用いることもできるが、上述の様に植物抽出物を用いることが好ましい。
植物抽出物は、植物を生のまま、あるいは乾燥したものを適当な大きさに切断したり、粉砕加工したものから抽出を行うことによって液体状のものとして得ることができる。
抽出は、溶媒抽出、水蒸気蒸留、超臨界抽出等、通常工業的に用いられている方法によって行うことができる。抽出溶媒が使用上無害なものであれば、抽出液をそのまま除菌用組成物に混合して用いることができる。また、抽出液を適宜な溶媒で希釈した希釈液を除菌用組成物に混合してもよい。あるいは抽出液を濃縮して、濃縮エキスとしたり、凍結乾燥などにより乾燥粉末としたり、ペースト状に調製したもの等を用いることもできる。
上記植物抽出物を得るために用いる溶媒としては、メタノール、エタノール、ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトン、モノテルペン類などの一般に用いられる有機溶媒、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類及び水などを挙げることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
これらの溶媒の中でも、エタノール、水、1,3−ブチレングリコール、モノテルペン類やこれらの混合溶剤が望ましく、特にエタノールが好ましい。
なお、抽出処理は、冷浸、温浸、加熱環流、パーコレーション法などの常法によって行うことができる。溶媒抽出の他に、水蒸気蒸留、炭酸ガスを超臨界状態にして行う超臨界抽出によって得た抽出物(エキス)も同様に利用でき、中でも水蒸気蒸留が特に好ましい抽出方法として挙げられる。超臨界抽出では、抽出助剤としてヘキサン、エタノールなどを用いることもできる。
また、植物抽出物は精製してもよい。
植物抽出物の精製は、植物抽出物を活性炭処理、液液分配、カラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーなどで行うことができる。
なお、上述の植物抽出物を得るための条件、例えば抽出温度、抽出pH等については特に制限することはない。
また、植物抽出物としては、上述の抽出方法を用いて抽出された市販製品も好適に利用できる。
(A)成分の配合量は、除菌用組成物の用途、剤型などに応じて適宜選定される。例えば植物抽出物を用いる場合は、抽出溶剤を除いた固形分に換算して、除菌用組成物中、0.005〜10質量%配合するのがよい。より好ましくは0.3〜3質量%、さらに好ましくは、0.5〜2質量%配合するのがよい。配合量が0.005質量%以上であることにより、本発明の効果が向上し、10質量%以下であることにより、製剤調製がより容易になる。
「(B)成分」
(B)成分としては、従来より洗浄剤において使用されるものであれば、特に限定されるものではなく、各種の界面活性剤を使用することができる。例えばアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
これらの中でもアニオン界面活性剤が、洗浄力と(A)成分との相乗効果による除菌効果の点から好ましい。また、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤を併用することが 洗浄力や製剤調製の点から、好ましい。
アニオン界面活性剤の例としては、直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、アルキル硫酸塩(AS)又はアルケニル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルカンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩(AES)又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸等のアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)塩又はそのメチル、エチルもしくはプロピルエステル等が挙げられる。
塩は、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。
中でも、LAS、α−SF塩が、洗浄力や製剤調製の点から好ましい。
ノニオン界面活性剤の例としては、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル、脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好ましい。
カチオン界面活性剤の例としては、ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩、トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の例としては、イミダゾリン系やアミドベタイン系の両性界面活性剤等を挙げることができる。特に好ましい両性界面活性剤としては、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインやラウリン酸アミドプロピルベタインが挙げられる。
除菌用組成物中の界面活性剤の配合量は、本発明の効果、及び洗浄力と他の配合成分とのバランスから、界面活性剤全体として1〜50質量%、好ましくは2〜40質量%、より好ましくは5〜40質量%が好適である。
また、アニオン界面活性剤は、洗浄力の観点から好ましくは除菌用組成物中、1〜30質量%、特に好ましくは3〜25質量%配合される。ノニオン界面活性剤は、除菌用組成物中、好ましくは1〜40質量%、特に好ましくは2〜30質量%配合される。
「(C)成分」
(C)成分としては、例えば過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム等が挙げられる。これらは1種又は2種以上混合して用いることができる。特に溶解性の点から、過炭酸ナトリウムが好ましい。
(C)成分としては、例えば洗浄剤に含まれ水分等との接触による分解を防止するために、その表面にコーティング処理を施したものが種々提案されている。例えば、特許第2918991号公報に記載のように、流動状態を保った過炭酸ナトリウム粒子にホウ酸水溶液とケイ酸アルカリ金属塩水溶液とを別々に噴霧して乾燥して造粒されたものなどが好適に利用できる。
(C)成分の除菌用組成物中での配合量は、除菌効果の点から0.5〜40質量%とするのがよく、さらに好ましくは1〜20質量%配合するのがよい。
さらに、除菌用組成物は、除菌効果向上のために(E)漂白活性化剤[以下、(E)成分という]を含むことが好ましい。
「(E)成分」
(E)成分としては、例えば4−デカノイルオキシ安息香酸(OBC−10)、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(OBS−12)、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(OBS−9)、4−デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(OBS−10)、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)等が挙げられる。
(E)成分の除菌用組成物中での配合量は、除菌用組成物全体に対して0.1〜10質量%とするのがよく、より好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは0.3〜3質量%配合するのがよい。
除菌用組成物には、その他の任意の成分を配合可能である。例えば、洗浄剤成分として既知の成分を適宜配合することができる。
洗浄剤成分としては、例えば洗浄ビルダー、吸油性担体、粘土鉱物、酵素、蛍光増白剤、帯電防止剤、表面改質剤、再汚染防止剤、粒子強度保持剤、還元剤、消泡剤、香料類、色素類、柔軟性付与剤等が挙げられる。
第1の態様の除菌用組成物の製造方法は特に限定することはなく、例えば衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤等の常法の製造方法に準じて製造することができる。
除菌用組成物の形態(剤形)としては、液体剤形、粉体(粒状を含む)剤形などが挙げられ、粉体剤形であることが好ましい。粉末剤形にすると取り扱いが簡便であり、本発明の除菌用組成物は粉末剤形で保存しても、充分に効果を発揮するからである。また、剤としても除菌効果も安定であり、好ましい。
第1の態様の除菌用組成物においては、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の相乗効果によって、優れた除菌効果が得られる。
<第2の態様の除菌用組成物>
第2の態様の除菌用組成物は、(D)フトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属植物、バラ科Rosa(ローザ)属植物、シソ科Mosla(モスラ)属植物のうちから選ばれる1種又は2種以上の植物及び/又はその抽出物[(D)成分という]、(B)成分、(C)成分、及び(E)成分を含む。
「(D)成分」
(D)成分は、フトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属植物、バラ科Rosa(ローザ)属植物、シソ科Mosla(モスラ)属植物のうちから選ばれる1種又は2種以上の植物及び/又はその抽出物であり、抽出物であることが好ましい。
フトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属に属する植物としては、メラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifolia)、メラレウカ・クゥインクェネルウィア(M.quinquenervia)等が挙げられる。
バラ科Rosa(ローザ)属の植物としては、ローザ・ダマスクローズ(Rosa damascena)、ローザ・ガリカ(R.gallica)、ハマナス(R.rugosa)等が挙げられる。
シソ科Mosla(モスラ)属の植物としては、ヤマジソ(Mosla japonica)、ホソバヤマジソ(M.chinensis)、イヌコウジュ(M.scabra)等が挙げられる。
これらは1種又は2種以上混合して用いることができる。
これらの植物の用部に特に限定はないが、地上部を用いることが好ましい。
特にフトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属は葉部、バラ科Rosa(ローザ)属は花部は果実部を用いることが好ましい。
(D)成分としては、植物を生のまま、あるいは乾燥したものを適当な大きさに切断したり、粉砕加工して用いることもできるが、上述の様に植物抽出物を用いることが好ましい。
植物抽出物は、植物を生のまま、あるいは乾燥したものを適当な大きさに切断したり、粉砕加工したものから抽出を行うことによって液体状のものとして得ることができる。
抽出方法については上記第1の態様において説明した(A)成分と同様である。
植物抽出物の市販製品として好適なものとしては、例えば、メラレウカ属植物抽出物としてはティーツリーオイル、ローザ属植物抽出物としてはローズオイル、モスラ属植物抽出物としてはヤマジソオイル等が利用できる。
(D)成分の配合量は、除菌用組成物の用途、剤型などに応じて適宜選定される。例えば植物抽出物を用いる場合は、抽出溶剤を除いた固形分に換算して、除菌用組成物中、0.005〜10質量%配合するのがよい。より好ましくは0.3〜3質量%、さらに好ましくは、0.5〜2質量%配合するのがよい。配合量が0.005質量%以上であることにより、本発明の効果が向上し、10質量%以下であることにより、製剤調製がより容易になる。
(B)成分、(C)成分、(E)成分については第1の態様と同様である。
また、形態(剤形)、製造方法についても第1の態様と同様である。
第2の態様の除菌用組成物においては、(B)成分、(C)成分、(D)成分、及び(E)成分の相乗効果により、優れた除菌効果が得られる。
本発明の除菌用組成物は、植物を使用するので、安全性が高く、低環境負荷という条件をクリアできる。
また、本発明においては、界面活性剤が共存する系内においても、優れた除菌効果を有する除菌用組成物を提供できる。
本発明の除菌用組成物は、例えば衣料用洗浄剤や食器用洗浄剤、 等に使用できる。
また、本発明の除菌用組成物は、衣料用洗浄剤の様に、使用時には希釈されて低濃度で使用される場合においても除菌効果を発揮できる。また、短時間(10分から30分程度)であっても充分な除菌効果を発揮できる。
したがって、本発明の除菌用組成物は特に衣料用洗浄剤、食器用洗浄剤等に適しており、これらの中でも衣料用洗浄剤に適している。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。但し、実施例4、6、15、20、21、22はいずれも参考例である。なお「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
<衣料用洗浄剤(除菌用組成物)を想定した除菌力試験>
実際に造粒して衣料用洗浄剤を製造する代わりに、衣料用洗浄剤の材料を混合して除菌用組成物とし、これを洗濯槽内の洗浄液を想定した濃度の水溶液として、この水溶液についての除菌力試験を行うことにより、界面活性剤共存下においても除菌力を発揮できるか、また、低濃度であっても除菌力が発揮できるか否か試験を行った。
使用した植物抽出物の調整方法を以下に示す。
[調製例1]
フトモモ科メラレウカ属植物(M.alternifolia:ティーツリー)葉部、バラ科ローザ属植物(R.damascena)花部、シソ科モスラ属植物(M.japonica:ヤマジソ)地上部を乾燥し、各乾燥物1kgを水蒸気蒸留することにより、それぞれの抽出物を得た。
[調製例2]
ショウガ科アモマム属植物(A.xanthioides)地上部及び種子を乾燥、粉砕して粗末とし、各粗末10gを70%エタノールに浸漬し、室温で5日間抽出した。残渣をろ別して得られた抽出液を減圧濃縮し、抽出物を得た。
除菌力試験は以下の様にして行った。
[除菌力試験]
(1)検体の調製
上記調整例で得られた植物抽出物、及び表1、2に示した材料を混合して、これを表1、2に示した濃度となるように水に溶解・希釈して検体とした。
表中の記載した濃度(ppm)は、除菌用組成物を溶解した水溶液(検体)を100質量%としたときの濃度であり、この濃度は、標準の洗浄剤使用量を用いた場合の洗濯濃度を想定し、洗濯時に希釈された洗浄液中の各成分の濃度に設定した。
なお、本実施例において、表中に示す植物抽出物の含有量は、抽出溶剤を除いた固形分換算量である。
(2)供試菌液の調製
供試菌株(大腸菌:Escherichia coli ATCC8739株)をSCDブイヨン培地(トリプトソイブイヨン培地)に植菌し、37℃で約15時間振とう培養した(前培養)。この前培養液0.5mLを新しいSCDブイヨン培地10mLに添加して37℃で約6時間振とう培養した。この培養液を遠心分離にて上清を捨て、菌沈渣を得た。菌沈渣に滅菌生理食塩水を添加してよく懸濁し、濁度(660nmにおける吸光度:OD660nm)が1.0となるように滅菌生理食塩水で調製した(OD660nm=1.0のとき、約10CFU/mLとなる)。これを供試菌液とした。
(3)除菌実験操作
(i)検体9.9mLに供試菌液を0.1mL添加してよく撹拌し、直ちに25℃で10分間保温して除菌反応させた。
(ii)反応液の一部を採取し、滅菌生理食塩水に添加して10段階希釈した。
(iii)直ちに、希釈液をSCD寒天平板に塗沫し、37℃で約18時間培養した。
(iv)残存菌数の測定
培養後のSCD寒天平板に生育したコロニー数をカウントし、コロニー数を塗沫量(mL)で除して、除菌反応後に残存した菌数(CFU/mL)を算出した。
(v) 試験結果
除菌力試験の結果を表1、2に示した。
Figure 0005202805
Figure 0005202805
表1、2に示した衣料用洗浄剤(除菌用組成物)の原料を以下に示す。なお表には(A)成分〜(E)成分の対応するものについて、それぞれ末尾に「(A)」〜「(E)」を付した。また、炭素数は炭化水素基の炭素数を示す。また、炭素数の比率は、当該炭素数の炭化水素基を有する化合物どうしの質量比である。また、市販品については、メーカー名、商品名を示した。
・α−SF−Na:[炭素数14:炭素数16=18:82]のα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩(ライオン(株)製、有効成分(純分)=70%、残部は未反応脂肪酸メチルエステル、硫酸ナトリウム、メチルサルフェート、過酸化水素、水等)。
・LAS−K:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸カリウム( ライオン(株)製、ライポンLH−200(純分96%)を48%水酸化カリウム水溶液で中和したもの)。
・石鹸:炭素数12〜18の脂肪酸ナトリウム(ライオン(株)製、純分:67%、タイター:40〜45℃、脂肪酸組成:炭素数12:11.7%、炭素数14:0.4%、炭素数16:29.2%、炭素数18F0(ステアリン酸):0.7%、炭素数18F1(オレイン酸):56.8%、炭素数18F2(リノール酸):1.2%、分子量:289)。
*:F0、F1、F2は脂肪酸の2重結合の数を示す。
・ノニオン界面活性剤:ECOROL26(ECOGREEN社製、炭素数12〜16のアルキル基をもつアルコール)の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%)。
・ゼオライト:A型ゼオライト(水澤化学(株)製、シルトンB)。
・MA:アクリル酸/マレイン酸共重合体のナトリウム塩(BASF社製、ソカランCP7)。
・炭酸カリウム:炭酸カリウム(粉末)(旭硝子(株)製、平均粒子径490μm、嵩密度1.30g/mL)。
・炭酸ナトリウム:粒灰(旭硝子(株)製、平均粒子径320μm、嵩密度1.07g/mL)。
・過炭酸ナトリウム:被覆化過炭酸ナトリウム(三菱瓦斯化学(株)製、SPC−D)。
・OBC−10:4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)。
表1、2の結果に示すように、本発明に係る除菌用組成物においては、界面活性剤共存下でも、低濃度で、大腸菌に対して良好な除菌効果を示すことが明らかとなった。
<衣料用洗浄剤の調整及び評価>
実際に造粒して粉体剤形の衣料用洗浄剤(除菌用組成物)を製造し、これについて繊維に付着した細菌に対する除菌性能を評価した。
表3、4に、その配合組成を示す。なお、表中の数値はいずれも組成中の質量%を示す。衣料用洗浄剤は、以下の方法にて調製した。
[衣料用洗浄剤の調製方法(その1)]
表3、4に示す洗浄剤組成のうち、実施例10、12、15、17、比較例9について、以下の手順によって調製した。
まず、撹拌装置を具備したジャケット付き混合槽に水を入れ、温度を60℃に調整した。これにα−SF−Naとノニオン界面活性剤を除く界面活性剤(LAS−K、石鹸)を添加し、10分間撹拌した。続いてアクリル酸系ポリマーを添加した。さらに10分間撹拌した後、粉末A型ゼオライトの一部(後述の2.0%相当量の捏和時添加用、3.2%相当量の粉砕助剤用、1.5%相当量の表面被覆用のA型ゼオライトを除く)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを添加した。さらに20分間撹拌して水分38%の噴霧乾燥用スラリーを調製した後、向流式噴霧乾燥塔を用いて熱風温度280℃の条件で噴霧乾燥し、平均粒子径320μm、嵩密度0.30g/mL、水分5%の噴霧乾燥粒子を得た。
一方、原料の脂肪酸エステルをスルホン化し、中和して得られたα−SF−Naの水性スラリー(水分濃度25%)に、ノニオン界面活性剤の一部(α−SF−Naに対して25%)を添加し、水分を11%になるまで薄膜式乾燥機で減圧濃縮して、α−SF−Naとノニオン界面活性剤の混合濃縮物を得た。
上述の噴霧乾燥粒子、この混合濃縮物、2.0%相当量のA型ゼオライト、ノニオン界面活性剤及び水を連続ニーダー((株)栗本鐵工所製、KRC−S4型)に投入し、捏和能力120kg/hr、温度60℃の条件で捏和し、界面活性剤含有混練物を得た。この界面活性剤含有混練物を穴径10mmのダイスを具備したペレッターダブル(不二パウダル(株)製、EXDFJS−100型)を用いて押し出しつつ、カッターで切断し(カッター周速は5m/s)長さ5〜30mm程度のペレット状界面活性剤含有成型物を得た。
次いで、得られたペレット状界面活性剤含有成型物に粉砕助剤としての粒子状A型ゼオライト(平均粒子径180μm)を3.2%相当量添加し、冷風(10℃、15m/s)共存下で直列3段に配置したフィッツミル(ホソカワミクロン(株)製、DKA−3)を用いて粉砕して(スクリーン穴径:1段目/2段目/3段目=12mm/6mm/3mm、回転数:1段目/2段目/3段目いずれも4,700rpm)、界面活性剤含有粒子(平均粒子径500μm、嵩密度0.85g/mL)を得た。
更に、水平円筒型転動混合機(円筒直径585mm、円筒長さ490mm、容器131.7Lのドラム内部壁面に内部壁面とのクリアランス20mm、高さ45mmの邪魔板を2枚有するもの)で、充填率30容積%、回転数22rpm、25℃の条件で、過炭酸塩、漂白活性化剤造粒物、上述の界面活性剤含有粒子、酵素を含有する粒子、洗浄剤全量に対して1.5%相当量の表面被覆用の微粉A型ゼオライトを加えて、0.5%相当量のノニオン界面活性剤と植物抽出物、香料を噴霧しつつ、1分間転動し表面改質して混合粒子群を得た。
[衣料用洗浄剤の調製方法(その2)]
表3、4に示す洗浄剤組成のうち、実施例11、13、14、16、18、19及び比較例10について、以下の手順によって調製した。
撹拌装置を具備したジャケット付き混合槽に水を入れ、温度を50℃に調整した。これに硫酸ナトリウムを添加し、10分撹拌後、炭酸ナトリウムを添加した後にアクリル酸系ポリマー(MA)を添加し、更に10分撹拌後、塩化ナトリウム、粉末ゼオライトの一部を添加した。更に30分間撹拌して噴霧乾燥用スラリーを調製した。出来上がった噴霧乾燥用スラリーの温度は60℃であった。このスラリーを、圧力噴霧ノズルを具備した向流式噴霧乾燥装置で噴霧乾燥を行い、揮発分(105℃、2時間の減量)が3%、嵩密度が0.50g/mL、平均粒子径が250μmの噴霧乾燥粒子を得た。
次に、80℃で混合したノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤を添加して、含水量10質量%の界面活性剤組成物を調製した。
次に、レディゲミキサーM20型(松坂技研(株)製)に噴霧乾燥粒子を投入し、主軸(150rpm)とチョッパー(4000rpm)の撹拌を開始した。ジャケットには80℃の温水を10L/分の流量で流した。そこに上記界面活性剤組成物を2分間で投入し、その後に5分間撹拌した後、層状珪酸塩及び上記粉末ゼオライトの一部(10質量%)を投入して2分間の表面被覆処理を行い洗浄剤を得た(嵩密度0.75g/mL、平均粒子径300μm)。
この洗浄剤に対して上記粉末ゼオライトの一部(2質量%)をVブレンダーで混合した後に、酵素、過炭酸塩、漂白活性化剤造粒物をVブレンダーで混合し、植物抽出物、香料をスプレー添加し、高嵩密度粒状漂白洗浄剤組成物(衣料用洗浄剤)を得た。
得られた組成物を用いて洗濯処理をすることにより、下記のような除菌性能(除菌活性)評価を実施した。その結果も合わせて表3、4に示した。
[除菌活性評価試験]
(1)試験法の概要。
適当な汚れ(モデルとしてウマ血清を使用)と共に細菌を試験片(綿布)に接種し乾燥した後、あらかじめ負荷布を巻き付けたスピンドルに試験片を挿入した。スピンドルをそれぞれ対照試料溶液及び試験試料溶液を入れた試験容器に投入し、試験容器を25℃で10分間、1分当たり60回転の速度で回転させた。スピンドルを容器から取り出し、直ちに試験片を不活性化剤に投入し、試験試料の細菌の増殖を抑制したり、死滅させる性質を不活性化させた。その後、適切な方法で試験片から細菌を洗い出し、試験片に残存する細菌の生菌数を定量した。
(2)試料溶液の調製。
表3、4に示した衣料用洗浄剤(除菌用組成物)20gに対して滅菌硬水(硬度3°DH)30Lを添加して溶解したものを試験試料溶液とした。ポリソルベート80を0.05(w/v)%となるように滅菌硬水(硬度3°DH)で希釈した水溶液を対照試料溶液とした。
(3)供試菌液の調製。
供試菌株(大腸菌:Escherichia coli ATCC 8739株)を、あらかじめ組織培養フラスコ水平培地に植菌し、37℃で18時間培養した。この培養フラスコに、りん酸緩衝液10mLと滅菌済みのガラスビーズ5gを加え、ガラスビーズを寒天の表面で転がして、生育した菌体を回収した。回収した菌液約3mLを新しい試験管に移し、試験管撹拌器で十分に撹拌した。この菌液1.0mLを正確に採取して新しい試験管に移し、適当量のりん酸緩衝液を加えて、生菌数が5.0×10〜5.0×10CFU/mLとなるように調製し、試験管撹拌器で均一になるように撹拌した。生菌数を調整した後、菌液1.9mLを正確に採取して新しい試験管に移し、ウマ血清溶液0.1mLを加えて試験管撹拌器で短時間(2〜3秒)撹拌した。これを供試菌液とした。なお、試験菌液の生菌数は、10倍希釈系列希釈液を調製し、混釈平板培養法によって測定した。
(4) 試験操作。
(i)あらかじめ滅菌、調湿した試験片(2.5cm×3.75cmの綿布)3枚に供試菌液を20μLずつ接種した。
(ii)調温(35℃)、及び塩化アンモニウム飽和水溶液で調湿した密閉容器内に試験片を入れ、20分間乾燥させた。
(iii)試験片をスピンドルに巻いた負荷布の間に挿入した。
(iv)試験容器(容量約500mLの広口ガラス瓶)に試験試料溶液又は対照試料溶液をそれぞれ250mLずつ入れた。
(v)試験片を挿入したスピンドルを試料溶液の入った試験容器に入れて容器を密封し、回転速度60回転/分で10分間回転させた。
(vi)スピンドルから試験片3枚を取り出し、不活性化剤(SCDLP培地)30mLを入れたビニール袋に移し、試験片を揉み洗いすることにより試験片に残存する細菌を抽出した。
(vii)抽出した菌液の一部を採取し、滅菌したりん酸緩衝生理食塩水に添加して10倍段階希釈(10希釈)した。
(viii)各希釈液から菌液を採取し、滅菌済みシャーレ2枚にそれぞれ1.0mLずつ分注した。あらかじめ45℃に保温したニュートリエント寒天培地を、これらのシャーレ1枚当たりに15mL加え、よく混合した。シャーレのふたをして室温で放置し、培地が固まった後、シャーレを倒置して37℃で40時間培養した。
(5)残存菌数の測定。
培養後のSCD寒天平板に生育したコロニー数をカウントし、希釈倍数を勘案のうえ、試験片に残存した生菌数(CFU/試験片)を算出した。
(6)除菌性能評価基準。
対照試料溶液を用いた場合の残存菌数をSc(CFU/試験片)、試験試料溶液を用いた場合の残存菌数をSt(CFU/試験片)としたとき、各試験試料の除菌性能(除菌活性)Eを次式で算出した。
E=log(Sc)−log(St)。
このとき、E値が大きいほど除菌性能が高く、以下の基準で各組成物の除菌性能を判定した。結果を表3、4に記載した。
◎:E≧3、○:3>E≧2、×:E<2。
Figure 0005202805
Figure 0005202805
表3、4に示した衣料用洗浄剤の原料を以下に示す。なお、既に表1、2に示されているものについては省略した。
・ノニオン界面活性剤:天然、炭素数12−14・EO(酸化エチレン)15:ECOROL26(ECOGREEN社製)の酸化エチレン15モル付加体(ライオン化学(株)製)。
・塩化ナトリウム:日精のやき塩C(日本製塩(株)製)。
・層状珪酸塩:結晶性層状ケイ酸ナトリウム (クラリアントトクヤマ社製SKS−6)。
・プロテアーゼ:サビナーゼ12T(ノボザイムズ製)。
・過ホウ酸ナトリウム:ペルボン(三菱ガス化学(株)製)。
・OBC−10造粒物:4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)を以下の調製方法に基づいて製造した漂白活性化剤造粒物。
(漂白活性化剤造粒物の調製方法)
漂白活性化剤として4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)65質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕20質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品〔リポランPJ−400(ライオン(株)製)〕5質量部、硫酸ナトリウム〔中性無水芒硝(四国化成工業(株)製)〕4質量部、塩化ナトリウム〔日精のやき塩C(日本製塩(株)製)〕1質量部の割合になるようにホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に供給し、混練押し出し(混練温度60℃)することにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(冷風により20℃に冷却)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型に導入し、また助剤としてA型ゼオライト粉末5質量部を同様に供給し、粉砕して平均粒径約700μmの漂白活性化剤造粒物を得た。
・OBS−9造粒物:漂白活性化剤として4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、上述のOBC−10造粒物の調製方法に従って調製した漂白活性化剤造粒物。
・OBS−10造粒物:漂白活性化剤として4−デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、上述のOBC−10造粒物の調製方法に従って調製した漂白活性化剤造粒物。
・OBS−12造粒物:漂白活性化剤として4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、上述のOBC−10造粒物の調製方法に従って調製した漂白活性化剤造粒物。
・TAED:テトラアセチルエチレンジアミン(クラリアント(株)製 Peractive TAED)。
・香料1:シトロネロール、ゲラニオールの等量混合物。
・香料2:特開2002−146399号公報[表11]〜[表18]に示す香料組成物A。
表3、表4の結果より、実際に造粒した衣料用洗浄剤(除菌用組成物)についても、洗濯操作において、繊維に付着した微生物に対する除菌性能に優れる事が確認できた。
<食器用洗浄剤の配合例>
食器用洗浄剤の配合例を表5に示した。なお、表中の数値はいずれも組成中の質量%を示す。
表5に示した食器用洗浄剤は以下の様にして製造した。
[食器用洗浄剤の製造方法]
調製は(株)吉田製作所製 リボンミキサー1102−1500型(巾900mmx長さ1800mmx深さ1100mm)を用いて行った。
表5に示した炭酸ナトリウム、アミノカルボン酸(メチルグリシンジ酢酸3ナトリウム又はグルタミン酸ジ酢酸4ナトリウム)、アクリル酸マレイン酸コポリマー、アルミン酸ナトリウム、無水芒硝をリボンミキサーに入れ25rpmで攪拌しながら、液体成分である、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、香料、植物抽出物を、(株)いけうち製ノズルJPX020を用いて0.4MPaの圧力で噴霧して液体−粉体混合物を調製した。液体成分の噴霧終了後、該液体−粉体混合物に無水ケイ酸を添加して25rpm、10分間混合して粉体混合物を調製した。さらにこの粉体混合物に過炭酸ナトリウム、テトラアセチルエチレンジアミン、酵素、漂白活性化剤造粒物を添加して25rpm、5分間混合して食器用洗浄剤を得た。
Figure 0005202805
表5に示した材料の対応表を以下の表6に示す。
Figure 0005202805
表6に示したもの以外は前出に準じる。

Claims (1)

  1. フトモモ科Melaleuca(メラレウカ)属植物、バラ科Rosa(ローザ)属植物、シソ科Mosla(モスラ)属植物、ショウガ科Amomum(アモマム)属植物のうちから選ばれる1種又は2種以上の植物から、水蒸気蒸留又はエタノール抽出によって抽出された植物抽出物、(B)アニオン界面活性剤を含む界面活性剤、(C)無機過酸化物、及び(E)漂白活性化剤を含み、
    前記植物抽出物の配合量が、固形分に換算して0.005〜3質量%であり、
    前記(B)界面活性剤の配合量が5〜50質量%であり、
    前記(C)無機過酸化物の配合量が0.5〜40質量%であり、
    前記(E)漂白活性化剤の配合量が0.1〜5質量%であることを特徴とする衣料用洗浄剤
JP2005373049A 2005-12-26 2005-12-26 衣料用洗浄剤 Expired - Fee Related JP5202805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373049A JP5202805B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 衣料用洗浄剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005373049A JP5202805B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 衣料用洗浄剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007169572A JP2007169572A (ja) 2007-07-05
JP5202805B2 true JP5202805B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=38296553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005373049A Expired - Fee Related JP5202805B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 衣料用洗浄剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5202805B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2573158B1 (en) * 2011-09-20 2016-11-30 The Procter and Gamble Company Bleaching composition for food stains
JP2015091992A (ja) * 2015-01-27 2015-05-14 三浦工業株式会社 殺菌性洗浄剤

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03131700A (ja) * 1989-10-17 1991-06-05 Uni Charm Corp 排水管用洗浄剤組成物
JPH1088191A (ja) * 1996-09-11 1998-04-07 Nippon Peroxide Co Ltd 浴槽用洗浄剤、及びそれを用いた洗浄方法
JPH11209212A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Murata Makoto ホソバヤマジソの精油を有効成分とする抗菌剤組成物および抗菌加工品
JP3119622B2 (ja) * 1998-06-16 2000-12-25 有限会社松川化学 化粧料
JP2001072997A (ja) * 1999-06-30 2001-03-21 Kao Corp 殺菌洗浄剤組成物
JP2002173698A (ja) * 2000-12-04 2002-06-21 Lion Corp 硬表面用液体洗浄剤組成物
JP2005170915A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Lion Corp 水処理剤、該水処理剤を用いた水処理用組成物および水処理方法
JP2007169573A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Lion Corp 衣料用漂白洗浄剤組成物
JP2007291181A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Lion Corp 液体漂白剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007169572A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2002229627B2 (en) Surface-active compositions
KR101972620B1 (ko) 액체 세정제, 액체 표백성 조성물, 및 살균성 조성물
AU2002229627A1 (en) Surface-active compositions
CN109536296B (zh) 一种婴儿抗菌生物洗涤剂及其制备方法
JP2013508472A (ja) グリーンな殺菌/消毒組成物及びその製造方法
JP2004231671A (ja) 洗浄剤組成物及び除菌・洗浄力評価方法
JP2018537479A (ja) エステル及び/又は酸を含む組成物
CN103451037A (zh) 一种含ε-聚赖氨酸的杀菌洗衣液
CN108359543A (zh) 安全亲肤、专业杀菌的环保型高效去污有氧泡洗粉组合物
CN102618399A (zh) 去除农药残留和消毒的组合物及制备方法
WO2017157781A1 (en) Method for controlling malodors, in particular in dish washing machines, using bacterial spores capable of inhibiting or preventing the production of malodor
CN108697079A (zh) 非α取代的过氧酸及其用途
EP4151093A1 (en) Synergistic disinfectant compositions having enhanced antimicrobial efficacy and stability, and methods of using the same
JP5202805B2 (ja) 衣料用洗浄剤
CN106635560A (zh) 一种环保抗菌洁厕剂及其制备方法
KR20110019118A (ko) 액체 세제 조성물
DE10346387A1 (de) Antimikrobielle Ausrüstung von Bad- und WC-Artikeln
CN103756802B (zh) 杀菌洗洁精的制备方法
JP2004204016A (ja) 粉末漂白洗浄剤組成物
KR102488475B1 (ko) 다목적 수계 세정제 조성물
DE19958472A1 (de) Teilchenförmiges Kompositmaterial zur gesteuerten Freisetzung eines Wirkstoffs
JP2018035280A (ja) 洗濯用殺菌洗浄剤組成物
CN103468419B (zh) 一种天然环保的固体洗衣魔方及其制备方法
CN116806216A (zh) 固体过氧α羟基羧酸生成组合物及其用途
JP2007169573A (ja) 衣料用漂白洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5202805

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees