JP5193479B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は,原稿のサイズに応じて定着ローラの定着温度を設定する機能を有する画像形成装置に関し,特に,その定着ローラの温度制御に用いられる温度センサの検出結果を用いて,原稿のサイズよりも用紙のサイズが小さいことを検知するための技術に関するものである。
従来から,プリンタ装置や複写機,ファクシミリ装置,これらの複合機などの画像形成装置では,定着装置に設けられた定着ローラの温度を検出し,その検出温度が予め設定された定着温度となるように該定着ローラの温度制御が行われている。また,このような画像形成装置では,定着ローラの異常高温を防止するための温度制御も行われる(例えば特許文献1参照)。具体的には,定着ローラの最大通紙幅よりも小さい幅の用紙で連続的に印字出力を行う場合には,用紙が通過しない定着ローラの端部の領域(以下「非通紙領域」という)の温度が異常高温になるおそれがあるため,定着ローラの非通紙領域の温度を検出し,その検出温度が予め設定された異常温度以下となるように,定着ローラを加熱する加熱ヒータの駆動制御が行われる。
また,用紙のサイズによって定着ローラの適切な定着温度は異なるため,印字出力を行う原稿のサイズに応じてその定着温度を設定する機能を有する画像形成装置がある。このとき,定着温度は,定着ローラの非通紙領域の温度が異常高温にならないように考慮して設定される。例えば,原稿がA4サイズである場合よりも原稿がA5サイズである場合の方が定着ローラの設定温度が低くなるように設定される。これにより,原稿のサイズと同じサイズの用紙を用いて印字出力が行われる場合には,定着ローラの非通紙領域の異常高温は防止される。しかし,例えば原稿がA4サイズであるに,誤ってA5サイズの用紙を用いて印字出力が行われると,A5サイズに対応した定着温度よりも高いA4サイズ時の定着温度で定着ローラが加熱されるため,定着ローラの非通紙領域の温度が異常高温になるおそれがある。
そのため,印字出力に用いられる給紙カセットに収容された用紙のサイズが,印字出力する原稿のサイズと同じであるか否かを判別し,異なる場合にはユーザにその旨を通知する構成が採られる。但し,この場合には,その給紙カセットに収容された用紙のサイズを検知するためのセンサ等を設けておく必要がある。また,用紙の搬送経路上に設置されたレジストセンサ等を用いて,用紙の通過時間に応じて用紙のサイズを検知することも考えられるが,例えばA4サイズの短手寸法とA5サイズの長手寸法とは同じであるため,これらが同じ方向に搬送される場合には,いずれのサイズであるかを特定することができないという問題がある。
一方,定着ローラの温度制御に用いられる温度センサの検出結果を用いて,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知する手法がある。この手法によれば,用紙のサイズを検知するためのセンサ等の構成要素を追加することなく,印字出力する原稿のサイズと用紙のサイズとが異なっていることを検知することができる。以下,図7を用いて,このような検知手法について具体的に説明する。
ここに,図7は,従来の画像形成装置で採用されているサイズ違い検知手法の一例を説明するための図であって,例えば原稿のサイズがA4サイズ,印字出力に用いられる用紙のサイズがA5サイズである場合など,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続的に印字が実行されている場合の定着ローラの温度変化を示している。
まず,定着ローラの端部温度T12が異常温度T22以下である場合には,定着ローラの中央部温度T11が定着温度T21となるように,定着ローラを加熱する加熱ヒータの駆動が制御される。
しかし,図7に示すように,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続印字が実行されると,定着ローラの端部温度T12が徐々に上昇して異常温度T22を超える(図7のP11時点)。これにより,定着ローラの加熱ヒータの駆動が停止されると,定着ローラの中央部温度T11及び端部温度T12はしばらく上昇するが,その後,徐々に低下する。
次に,定着ローラの端部温度T12が異常温度T22よりも低くなると(図7のP12時点),加熱ヒータの駆動が再開される。これにより,定着ローラの中央部温度T11及び端部温度T12はしばらく低下するが,その後,再び上昇する。そして,その後も同様の制御が実行されることにより,定着ローラの端部温度T12はできるだけ異常温度T22未満となるように制御される。
このように,前記端部温度T12及び前記異常温度T22を指標とする加熱ヒータの駆動制御は,前記中央部温度T11及び前記定着温度T21を指標とする加熱ヒータの駆動制御に優先して実行される。したがって,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続的に印字が実行されている場合のように,前記端部温度T12の前記異常温度T22への到達が繰り返されると,定着ローラの中央部温度T11は用紙との接触による放熱によって徐々に低下することになる。そのため,定着ローラの中央部温度T11と端部温度T12との差は徐々に開いていく。
そこで,従来は,定着ローラの中央部温度T11と端部温度T12との温度差T31が予め設定された設定温度差T32以上である状態が予め設定された設定時間t21以上継続した場合に(図7のP13時点),原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知している。
特開2005−274634号公報
しかしながら,図7に示すように,中央部温度T11及び端部温度T12の変動波形には,用紙の通過による放熱の有無などによってずれが生じるため,瞬間的に温度差T31が設定温度差T32以下となる場合(図7のP14時点)などがあり,温度差T31が設定温度差T32よりも大きい状態が一定時間以上継続するという条件を満たすまでに長い時間を要することになり,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを,早期に検知することができないという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,定着ローラの温度制御に用いられる該定着ローラの中央部の検出温度を用いて,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを早期に検知することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,用紙に付着した現像剤を定着させる定着ローラ及び該定着ローラを加熱する加熱手段を有する定着装置と,前記定着ローラの中央部近傍の温度を検出する中央部温度検出手段と,前記定着ローラの端部近傍の温度を検出する端部温度検出手段と,前記中央部温度検出手段による検出温度が予め設定された定着温度になるように前記加熱手段を制御する定着温度制御手段と,前記端部温度検出手段による検出温度が予め設定された異常温度未満になるように前記定着温度制御手段に優先して前記加熱手段を制御して前記定着ローラに対する加熱量を低減する異常温度制御手段と,印字出力する原稿のサイズに応じて,印字出力の際に前記原稿と同じサイズの用紙が用いられる場合における前記端部温度検出手段による検出温度が前記異常温度未満となる前記定着温度を設定する定着温度設定手段と,を備えてなる画像形成装置であって,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度設定手段で設定された前記定着温度となるように前記定着温度制御手段によって前記加熱手段が制御されているときに,前記定着温度制御手段に優先して前記異常温度制御手段による前記加熱手段の制御が行われたことによって前記定着ローラの温度が低下したことにより,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態が第一の設定時間以上継続した場合に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知するサイズ違い検知手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成される。
具体的には,前記定着温度よりも所定温度低い温度を検知指標温度として設定し,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記検知指標温度よりも低い状態が前記第一の設定時間以上継続した場合に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知することが考えられる。
本発明によれば,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態(具体的には,前記検知指標温度よりも低い状態)が前記第一の設定時間以上継続したことを条件に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことの検知が行われるため,従来のように,変動波形の異なる前記中央部温度検出手段による検出温度と前記端部温度検出手段による検出温度との二つの温度差を指標として検知を行う場合に比べて早期の検知が可能となる。
ところで,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記指標温度以下である状態が前記第一の設定時間以上継続したとき,その要因が前記中央部温度検出手段が故障していることである場合も考えられる。そのため,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さい場合と,前記中央部温度検出手段が故障している場合とを区別して検知することができることが望ましい。
そこで,前記端部温度検出手段による検出温度が前記異常温度に達したときからの経過時間を計時する計時手段を設けておき,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態が第一の設定時間以上継続したとき,前記計時手段による計時時間が第二の設定時間以内である場合は,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知し,前記計時時間が前記第二の設定時間を超えている場合は,前記中央部温度検出手段の故障を検知するように構成することが考えられる。即ち,この構成では,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記指標温度以下である状態が前記第一の設定時間以上継続した要因が,前記異常温度制御手段の制御によるものであるか否かを,前記計時時間が前記第二の既定時間を超えているか否かによって判断している。
このように,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記指標温度以下である状態が前記第一の設定時間以上継続した要因が,前記異常温度制御手段の制御によるものであるか否かを判断することで,前記印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さい場合と,前記中央部温度検出手段が故障している場合とを区別して検知することができる。
本発明によれば,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態(具体的には,前記検知指標温度よりも低い状態)が前記第一の設定時間以上継続したことを条件に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことの検知が行われるため,従来のように,変動波形の異なる前記中央部温度検出手段による検出温度と前記端部温度検出手段による検出温度との二つの温度差を指標として検知を行う場合に比べて早期の検知が可能となる。
また,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態が前記第一の設定時間以上継続したときに,前記端部温度検出手段による検出温度が前記異常温度に達したときからの経過時間を指標とすることで,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことと,前記中央部温度検出手段の故障とを区別して検知することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成を示すブロック図,図2は複写機Xに設けられた定着装置5の概略構成を示す模式図,図3は複写機Xにおいて制御部6によって実行されるサイズ違い検知処理の手順の一例を説明するためのフローチャート,図4は原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続印字が行われている場合の定着ローラ51の温度変化を示す図である。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る複写機Xの概略構成について説明する。
図1に示すように,本発明の実施の形態に係る複写機Xは,当該複写機Xにおいて各種の情報の表示や入力操作を行う液晶ディスプレイ,タッチパネルなどの操作表示部1と,原稿台やADF(自動搬送装置)にセットされた原稿の画像を読み取る画像読取部2と,前記画像読取部2で読み取られた原稿の画像データや,LAN等の通信網を介して接続された図外の情報処理装置から入力された原稿の画像データに対して各種の画像処理を施す画像処理部3と,感光体ドラムや帯電器,現像装置,LSUなどを有してなり,前記画像処理部3から入力された原稿の画像データに基づいて用紙にトナー像(現像剤)を形成する画像形成部4と,前記画像形成部4によって用紙に形成されたトナー像をその用紙に定着させる定着装置5と,CPU及びROM,RAM等の周辺装置からなり前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該複写機Xを統括的に制御する制御部6と,を備えて概略構成されている。
また,前記複写機Xは,他にも一般的な複写機が有する各種の構成要素を有しているが,ここでは説明を省略する。なお,前記複写機Xは,本発明に係る画像形成装置の一例に過ぎず,例えばプリンタ装置やファクシミリ装置,複合機なども本発明に係る画像形成装置に該当する。
次に,図2の模式図を用いて,前記定着装置5の概略構成について説明する。ここに,図2(a)は前記定着装置5を側方から見た図,図2(b)は前記定着装置5を上方から見た図である。
図2に示すように,前記定着装置5は,図外の前記画像形成部4によって用紙に付着したトナー像を定着させる定着ローラ51と,前記定着ローラ51の内部に設けられて該定着ローラ51を加熱する加熱ヒータ52(加熱手段の一例)と,前記定着ローラ51の中央部近傍に配置されたサーミスタ等の中央部温度センサ53(中央部温度検出手段の一例)と,前記定着ローラ51の端部近傍に配置されたサーミスタ等の端部温度センサ54(端部温度検出手段の一例)とを備えて概略構成されている。
前記中央部温度センサ53により検出された検出温度T11(以下「中央部温度T11」という)及び前記端部温度センサ54により検出された検出温度T12(以下「端部温度T12」という)は,前記制御部6に入力される。
前記定着ローラ51は,図外の前記画像形成部4から用紙搬送路50上を搬送されるA3〜A5などの各種のサイズの用紙を,該定着ローラ51に対向配置された補助ローラ51aと共に圧接しながら回転駆動することにより,その用紙のトナー像を溶融,定着させるものである。
前記加熱ヒータ52は,前記定着ローラ51を加熱するコイルヒータ等であって,前記中央部温度センサ53によって検出される前記中央部温度T11が,予め設定された定着温度T21(例えば,200℃程度)となるように,前記制御部6によって駆動制御される。ここに,かかる駆動制御を実行するときの前記制御部6が定着温度制御手段に相当する。
また,前記制御部6は,前記端部温度センサ54によって検出される前記端部温度T12が,予め設定された異常温度T22(例えば,250℃程度)未満となるように前記加熱ヒータ52の駆動制御を行う。具体的に,前記制御部6は,前記端部温度T12が前記異常温度T22以上となった場合に,前記加熱ヒータ52の駆動を停止させる,或いは加熱量を低下させることにより,前記端部温度T12が前記異常温度T22未満となるように制御する。
このとき,前記制御部6は,前記中央部温度T11を前記定着温度T21とするための制御に優先して,前記端部温度T12を前記異常温度T22未満とするための制御を実行することにより,前記複写機Xの安全性を確保している。ここに,かかる駆動制御を実行するときの前記制御部6が異常温度制御手段に相当する。
ところで,前述したように,前記定着ローラ51の前記定着温度T21の適正値は,印字出力する原稿のサイズによって異なる。なお,ここでいう原稿のサイズとは,原稿を拡大・縮小させて印字出力する場合にはその拡大・縮小後の原稿のサイズ,複数ページの原稿を集約する場合にはその集約後の原稿のサイズをいい,即ち印字出力時の原稿のサイズである。
具体的には,原稿のサイズが小さいほど前記定着温度T21は低くてよい。そのため,前記制御部6は,前記中央部温度T11に基づいて前記加熱ヒータ52の駆動制御を行う前に,印字出力する原稿のサイズに応じて適切な前記定着温度T21を設定する。即ち,前記定着温度T21は,原稿のサイズが小さいほど低い温度に設定される。ここに,かかる設定処理を実行するときの前記制御部6が定着温度設定手段に相当する。
例えば,前記制御部6は,予め設定された原稿のサイズと定着温度T21との対応関係を示す情報に基づいて前記定着温度T21を設定する。ここで,前記定着温度T21は,印字出力の際に,原稿のサイズと同じサイズの用紙が正しく用いられている場合に,前記端部温度T12が前記異常温度T22以上にならない程度の温度に設定される。したがって,何らかの異常が発生している場合を除けば,原稿のサイズと同じサイズの用紙が用いられて印字出力が実行されているときには,前記端部温度T12は前記異常温度T22未満に維持される。
しかしながら,印字処理を実行するとき,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられている場合には,前記定着温度T21が,その用紙のサイズに適した温度よりも高く設定されることになるため,前記端部温度T12が前記異常温度T22を超えるおそれがある。この場合には,前述したように,前記制御部6によって前記加熱ヒータ52の加熱量が低下するように制御される。
但し,このような状態が継続すると,用紙との接触により放熱する前記定着ローラ51の中央部の温度が徐々に低下することになるため,トナー像の定着不良などを招来するおそれがある。そのため,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを早期に検知し,その旨をユーザに通知することのできる構成が望ましい。
このとき,前述したように,給紙カセット(不図示)に用紙のサイズを検知するためのセンサ等を設けておくことや,用紙の搬送経路上で用紙のサイズを検知する手法を採ることができるが,これらの手法には,センサ等を追加する必要があるという問題や,用紙の搬送方向上の寸法が同じ用紙のサイズを区別することができないという問題があった。
一方,本発明の実施の形態に係る前記複写機Xでは,前記制御部6によって後述のサイズ違い検知処理が実行されることにより,前記中央部温度センサ53による検出温度に基づいて,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることが検知される。
以下,図3のフローチャートに従って,図4を参照しつつ前記複写機Xにおいて前記制御部6によって実行されるサイズ違い検知処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
当該サイズ違い検知処理は,前記複写機Xにおいて印字処理が実行されるときに前記制御部6によって実行され,処理はステップS1から開始される。
また,当該サイズ違い検知処理は,前記中央部温度センサ53や前記端部温度センサ54によって検出される前記中央部温度T11や前記端部温度T12に基づいて前記加熱ヒータ52を制御するための処理と略並行して実行される。ここで,前記制御部6によって実行される前記中央部温度T11に基づく前記加熱ヒータ52の駆動制御は,前述したように,事前に前記制御部6によって原稿のサイズに応じて設定された前記定着温度T21を指標に行われる。
図3に示すように,まず,当該サイズ違い検知処理に係るステップS1では,前記制御部6によって,原稿のサイズに応じて設定された前記定着温度T21よりも所定温度T41(例えば10℃程度)だけ低い設定温度T42が検知指標温度として設定される(図4参照)。
ここに,前記所定温度T41は,原稿のサイズと用紙のサイズとが同じ状態で印字出力が実行されているときに,前記中央部温度T11が前記定着温度T21となるように前記加熱ヒータ52が制御されている場合の前記中央部温度T11と前記定着温度T21との温度差の変動幅よりも大きな値に設定される。
次に,ステップS2では,前記制御部6によって,前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低いか否かが判断される。ここで,前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低いと判断された場合には(S2のYes側,図4のP21,P22時点),処理はステップS3に移行する。一方,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以上であると判断された場合には(S2のNo側),処理はステップS1に戻る。
そして,ステップS3では,前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低くなってからの経過時間t11の計時が前記制御部6によって開始される。
続くステップS4では,前記制御部6によって,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以上に達したか否かが判断される。ここで,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以上に達したと判断されると(S4のYes側,図4のP23時点),処理はステップS41に移行する。ステップS41では,前記制御部6によって計時されている前記経過時間t11がリセットされ,処理はステップS1に戻される。
一方,ステップS4において,前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低いと判断された場合には(S4のNo側,図4のP22−P24間),処理はステップS5に移行する。
ステップS5では,前記制御部6によって,前記経過時間t11が,予め設定された設定時間t21(第一の設定時間の一例,例えば5秒程度)に達したか否か,即ち前記中央部温度T11が前記設定温度42よりも低い状態が前記設定時間t21以上継続したか否かが判断される。なお,前記設定時間t21は,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知するための指標となる時間として,その旨を検知するまでの時間の短縮及び誤検知の防止を考慮して予め設定されたものである。
ここで,前記経過時間t11が前記設定時間t21に達していないと判断された場合には(S5のNo側,図4のP22−P24間),処理はステップS4に戻る。
一方,前記経過時間t11が前記設定時間t21以上である,即ち前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低い状態が前記設定時間t21以上継続したと判断されると(S5のYes側,図4のP24時点),処理はステップS6に移行する。
ステップS6では,前記制御部6によって,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることが検知される。このように,前記中央部温度T11が前記定着温度T42となるように前記加熱ヒータ52が制御されているときに,前記中央部温度T11が前記定着温度T42よりも所定温度T41以上低い状態が前記設定時間t21以上継続したことを条件に,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知する前記制御部6がサイズ違い検知手段に相当する。
そして,ステップS7では,前記制御部6によって,当該サイズ違い検知処理による検知結果,即ち原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられている旨がユーザに対して通知され,当該サイズ違い検知処理は終了される。具体的には,前記制御部6によって前記操作表示部1が制御されることにより,文字や画像,音声などによってユーザに対して表示される。
以上,説明したように,前記複写機Xでは,前記中央部温度T1が固定的に設定された前記設定温度T42以下である状態が前記設定時間t21以上継続したことを条件に,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知しているため,従来のように,変動波形の異なる二つの前記中央部温度T11及び前記端部温度T12の温度差T31(図7参照)を指標として検知を行っていた場合に比べて,検知までに要する時間を短縮することができる。
また,前記設定温度T42は,原稿のサイズに応じて前記定着温度T21の設定が変更されると,それに伴って変更されることになるため,検知時間の短縮及び誤検知の防止を共に図ることができ,予め固定の温度を前記設定温度T42として設定しておく場合に比べて好適である。
ここに,図5は前記サイズ違い検知処理の手順の他の例を説明するためのフローチャート,図6は原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続印字が行われている場合の定着ローラ51の温度変化を示す図である。
前記実施の形態では,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以下である状態が前記設定時間t21以上継続した場合に,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知していたが,前記複写機Xでは,前記中央部温度センサ53が故障した場合にも同様に,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以下である状態が設定時間t21以上継続することになる。
そこで,本実施例では,前記中央部温度T11が前記設定温度T42以下である状態が設定時間t21以上継続した場合に,その原因が,原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることにあるのか,前記中央部温度センサ53の故障にあるのかを区別して検知することのできる構成について説明する。
前述したように,前記複写機Xでは,前記制御部6によって,前記端部温度センサ54によって検出される前記端部温度T12が前記異常温度T22未満となるように前記加熱ヒータ52の駆動制御が行われる。具体的に,前記制御部6は,前記端部温度T12が前記異常温度T22以上となった場合に,前記加熱ヒータ52の駆動を停止させる,或いは加熱量を低下させることにより,前記端部温度T12が前記異常温度T22未満となるように制御する。
ここで,本実施例では,前記制御部6が,前記端部温度T12が前記異常温度T22に達した時点(図6のP25時点)からの経過時間t12の計時を開始するように構成されている。また,前記制御部6は,前記端部温度T12が前記異常温度T22よりも低くなると,前記経過時間t12を一旦リセットする。ここに,かかる計時処理を実行するときの前記制御部6が計時手段に相当する。
以下,図5のフローチャートに従って,図6を参照しつつサイズ違い検知処理の手順の他の例について説明する。なお,前記実施の形態で説明したサイズ違い検知処理と同様の処理については同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施例に係るサイズ違い検知処理では,図5に示すように,前記ステップS5において,前記経過時間t11が前記設定時間t21以上である,即ち前記中央部温度T11が前記設定温度T42よりも低い状態が前記設定時間t21以上継続したと判断されると(S5のYes側,図4のP24時点),処理はステップS21に移行する。
ステップS21では,前記制御部6によって,前記経過時間t12が予め設定された設定時間t22(第二の設定時間の一例,例えば10秒程度)以内であるか否かが判断される。ここで,前記経過時間t12が予め設定された設定時間t22以内であると判断されると(S21のYes側),処理はステップS6に移行し,前記経過時間t12が予め設定された設定時間t22を超えていると判断されると(S21のNo側),処理はステップS22に移行する。
ここに,前記ステップS21は,前記中央部温度T11の低下が,前記端部温度T12が前記異常温度T22以上に達したことにより前記加熱ヒータ52が停止されたこと(或いは加熱量が低減されたこと)に起因したものであるか否かを判定するためのものであって,前記設定時間t22はその判定を行うために予め設定されたものである。なお,前記設定時間t21,t22は,いずれが長く設定されてもよく,また,同じであってもかまわない。
具体的に,前記経過時間t12が前記設定時間t22以内である場合には(S21のYes側),前記中央部温度T11の低下と,前記端部温度T12が前記異常温度T22以上に達したことにより前記加熱ヒータ52が停止されたこと(或いは加熱量が低減されたこと)との関連性が高いと考えられるため,前記制御部6は,前記中央部温度センサ53が正常に動作していると判定し,前記ステップS6において原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙が用いられていることを検知する。
一方,前記経過時間t12が予め設定された設定時間t22を超えている場合には(S21のNo側),前記中央部温度T11の低下と,前記加熱ヒータ52が停止されたこと(或いは加熱量が低減されたこと)との関連性が低いと考えられるため,前記制御部6は,前記中央部温度センサ53が正常に動作していないと判定し,前記ステップS22において前記中央部温度センサ53の故障を検知する。
その後,前記ステップS7では,前記ステップS6における検知結果又は前記ステップS22における検知結果がユーザに通知される。
本発明の実施の形態に係る複写機の概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る複写機に設けられた定着装置の概略構成を示す模式図。 本発明の実施の形態に係る複写機において制御部によって実行されるサイズ違い検知処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。 原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続印字が行われている場合の定着ローラの温度変化を示す図。 サイズ違い検知処理の手順の他の例を説明するためのフローチャート。 原稿のサイズよりも小さいサイズの用紙を用いて連続印字が行われている場合の定着ローラの温度変化を示す図。 従来の画像形成装置で採用されているサイズ違い検知手法の一例を説明するための図。
符号の説明
1…操作表示部
2…画像読取部
3…画像処理部
4…画像形成部
5…定着装置
50…用紙搬送路
51…定着ローラ
52…加熱ヒータ
53…中央部温度センサ(中央部温度検出手段の一例)
54…端部温度センサ(端部温度検出手段の一例)
6…制御部
S1,S2,…,…処理手順(ステップ)番号

Claims (3)

  1. 用紙に付着した現像剤を定着させる定着ローラ及び該定着ローラを加熱する加熱手段を有する定着装置と,
    前記定着ローラの中央部近傍の温度を検出する中央部温度検出手段と,
    前記定着ローラの端部近傍の温度を検出する端部温度検出手段と,
    前記中央部温度検出手段による検出温度が予め設定された定着温度になるように前記加熱手段を制御する定着温度制御手段と,
    前記端部温度検出手段による検出温度が予め設定された異常温度未満になるように前記定着温度制御手段に優先して前記加熱手段を制御して前記定着ローラに対する加熱量を低減する異常温度制御手段と,
    印字出力する原稿のサイズに応じて,印字出力の際に前記原稿と同じサイズの用紙が用いられる場合における前記端部温度検出手段による検出温度が前記異常温度未満となる前記定着温度を設定する定着温度設定手段と,
    を備えてなる画像形成装置であって,
    前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度設定手段で設定された前記定着温度となるように前記定着温度制御手段によって前記加熱手段が制御されているときに,前記定着温度制御手段に優先して前記異常温度制御手段による前記加熱手段の制御が行われたことによって前記定着ローラの温度が低下したことにより,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態が第一の設定時間以上継続した場合に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知するサイズ違い検知手段を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記サイズ違い検知手段が,前記定着温度よりも所定温度低い温度を検知指標温度として設定する検知指標温度設定手段を含んでなり,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記検知指標温度よりも低い状態が前記第一の設定時間以上継続した場合に,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知するものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記端部温度検出手段による検出温度が前記異常温度に達したときからの経過時間を計時する計時手段を更に備えてなり,
    前記サイズ違い検知手段が,前記中央部温度検出手段による検出温度が前記定着温度よりも所定温度低い状態が第一の設定時間以上継続したとき,前記計時手段による計時時間が第二の設定時間以内である場合は,印字出力に用いられている用紙のサイズが原稿のサイズよりも小さいことを検知し,前記計時時間が前記第二の設定時間を超えている場合は,前記中央部温度検出手段の故障を検知するものである請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
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