JP5189075B2 - ドーパミンd3受容体のモジュレーターとしてのアザビシクロ[3.1.0]ヘキサン誘導体 - Google Patents
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Description
Gは、フェニル、ピリジル、ベンゾチアゾリル、インダゾリルからなる群から選択され;
pは、0〜5の整数であり;
R1は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルからなる群から選択されるか、または基R5に相当し;
R2は、水素またはC1−4アルキルであり;
R3は、C1−4アルキルであり;
R4は、水素、またはフェニル基、複素環式基、5−もしくは6−員の芳香族複素環式基、または8−ないし11−員の二環式基であり、そのいずれの基も、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルからなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R5は、イソオキサゾリル、−CH2−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジル、2−ピロリジノニルからなる群から選択される基であり、かかる基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルからなる群から選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
R1が塩素であり、pが1である場合、かかるR1は、該分子の残部との連結結合に関してオルト位に位置せず、R1がR5に相当する場合、pは1である]
で示される化合物またはその塩を開示する。
Gは、フェニル、5または6員単環式ヘテロアリール基、および8〜11員ヘテロアリール二環式基からなる群から選択され;
pは、0〜5の整数であり;
R1は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルまたはSF5であるか;または基R8に相当し;pが2〜5の整数である場合、各R1は同一であっても、異なっていてもよく;
R2は、水素またはC1−4アルキルであり;
nは、3、4、5または6であり;
R3は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR3は、フェニル基、5−14員複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R4は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR3は、フェニル基、5−14員複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R5は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR3は、フェニル基、5−14員の複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R6は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR3は、フェニル基、5−14員の複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R7は、水素またはC1−2アルキルであり;
R8は、イソオキサゾリル、−CH2−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジル、2−ピロリジノニルからなる群から選択される基であり、かかるR8基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルから選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
R’は、H、C1−4アルキルまたはC1−4アルカノイルであり;
R’’は、R’の定義通りであり;
R’およびR’’は、相互連絡している窒素原子と一緒になって、5−、6−員の飽和または不飽和複素環を形成していてもよく;
ここに、R3、R4、R6およびR5の少なくとも1つは、水素であり;ここに、1つR2基だけが水素と異なっていてもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
の化合物またはその塩が提供される。
の化合物またはその塩が提供される。
の化合物またはその塩が提供される。
例えば、基Gがフェニル基である場合、式(IH)の化合物に関する絶対配置命名は、(1S,5R)である。
の化合物またはその塩が提供される。
代表的な5,6員の単環式ヘテロアリール基は、限定するものではないが、フリル、チオフェニル、ピロリル、ピリジル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、トリアゾリルおよびテトラゾリルを包含する。
代表的な8〜11員の二環式ヘテロアリール基は、限定するものではないが、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、イソインドリル、アザインドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キナゾリニルおよびフタラジニルを包含する。
これらの基のいずれも、いずれかの適当な位置で分子の残部に結合していればよい。
一の具体例において、R2は水素である。別の具体例において、R2はC1−4アルキル(例えば、メチル)である。
一の具体例において、R3は、水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイル、またはハロゲンであってもよい。
一の具体例において、R5は、水素、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルまたはハロゲンであってもよい。
一の具体例において、R7は水素またはメチルである。
別の具体例において、pは1である。
一の具体例において、nは3または4である。
一の具体例において、nは3である。別の具体例において、nは4である。
別の具体例において、R2は水素である。
別の具体例において、R3およびR4は水素またはメチルである。
別の具体例において、R3は、水素、メチル、置換されていてもよいピリジル、置換されていてもよいピリミジル、メトキシまたはシアノである。
一の具体例において、R4は水素またはメチルである。
別の具体例において、R5およびR6は水素である。
別の具体例において、R8は、イソオキサゾリル、2−ピロリジノニル、−1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニルである。
一の具体例において、Gはフェニル基である。
本発明のさらなる具体例は、(1S,5R)配置に富む上記式(IB)の化合物の立体化学異性体に相当する式(IB)’の化合物である。
で示される立体化学異性体またはその塩が提供される。
3−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
4−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
およびその医薬上許容される塩を包含する。
6’−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,4’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
6’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
3−(5−ピリミジニル)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−(メチルオキシ)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
2−オキソ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル;
3−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
4−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−メチル−1−(3−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}プロピル)−2(1H)−ピリジノン;
およびその医薬上許容される塩を包含する。
6’−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,4’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
6’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
3−(5−ピリミジニル)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−(メチルオキシ)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
2−オキソ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル;
3−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
4−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−メチル−1−(3−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}プロピル)−2(1H)−ピリジノン。
a)式(II):
で示される化合物を式(III):
で示される化合物と反応させるか、または
b)上記式(II):
で示される化合物と反応させ、
工程(a)または(b)の後、所望により、
(i)いずれかの保護基を除去し、および/または
(ii)塩を形成し、および/または
(iii)式(I)’の化合物またはその塩を式(I)’の別の化合物またはその塩に変換する
工程を含む方法を提供する。
c)式(V):
で示される化合物を、式R6−Y1(ここに、R6は、置換されていてもよいイソオキサゾリル、チエニル、チアゾリルまたはピリジル基であり、Yが基Mであるとき、Y1はハロゲンであり、またはYがハロゲンまたはペルフルオロアルキルスルホニルオキシ基であるとき、Y1は上記の基M、または適当な遷移金属(例えば、Pd)の存在下で適当な塩基(例えば、Cs2CO3)によって活性化されることのできる水素であり、「脱離基」は、当該分野の化学者によって理解されるとおりであり、すなわち、例えば、SN2、SN1またはSNAr型反応において求核原子によって置換可能な基である)で示される化合物と反応させて、式(XXXIV):
で示される化合物を形成し、
d)Pg基を除去し、
e)得られた生成物を工程a)またはb)に関して記載された条件下、上記式(III)または(IV)で示される化合物と反応させ、
その後、所望により、
(i)いずれかの保護基を除去し、および/または
(ii)塩を形成し、および/または
(iii)式(Ia)の化合物またはその塩を式(Ia)の別の化合物またはその塩に変換する工程を含む、式(Ia)の化合物、すなわち、pが1または2であり、1つのR1が基R6である式(I)’の化合物の調製方法を提供する。
工程(a’)は、アニリン(VI)のジアゾ化、次いで、マレイミドとの反応により、3−アリールマレイミド(VII)を得る工程を示し;
工程(b’)は、(VII)のシクロプロパン化により、二環式イミド(VIII)を提供する工程を示し;
工程(c’)は、イミド(VIII)の還元により式(IIa)の化合物を得る工程を示す]
を含む。
R1、pおよびGは、式(I)に関して定義された通りであり、R8Oは適当なアルコキシ基であり、PGは適当な保護基であり、Yはハロゲン、例えば、臭素、またはスルホニルオキシ基、例えば、トリフルオロメチルスルホニルオキシであってもよく;
ここに、
工程(a’’)は、(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−3−イル)ボロナート(IX)と芳香族ハロゲンまたはスルホニルオキシ誘導体(X)とのカップリング反応を示し、
工程(b’’)は、(XI)のシクロプロパン化、次いで、適宜、脱保護をして、二環式アミン(II)を提供する工程を示す]
を含む。
工程(a’’)は、化合物(XV)の臭化により化合物(XVI)を得る工程を示し、
工程(b’’)は、化合物(XVI)とベンジルアミン(酸性条件下でベンジル開裂しやすい)との反応によりイミド(XVII)を得る工程を示し、
工程(c’’)は、化合物(XVII)とアリールボロン酸とのカップリングにより、化合物(XVIII)を得る工程を示し、
工程(d’’)は、化合物(XVIII)のベンジル保護基の除去により、化合物(XIX)を得る工程を示し、
工程(e’’)は、(XIX)のシクロプロパン化により、二環式イミド(XX)を得る工程を示し、
工程(f’’)は、イミド(XX)の還元により、式(IIc)の化合物を得る工程を示す]
を含む。
で示される化合物を式(XIII):
L(CHR2)nX (XIII)
[式中、R2は、式(I)に関して定義された通りであり、Xは上記の通りであり、Lは脱離基である]
で示される化合物と反応させることによって調製されうる。
f)式(XXI):
で示される化合物を式(XXII):
MCR2(CHR2)n−1X (XXII)
[式中、R2は、式(I)に関して定義された通りであり、Xは上記の通りであり、Mは、適当なカルボニル保護基(例えば、ジメチルアセタールまたはジオキソラン)である]
で示される化合物と反応させ、次いで、
g)保護基を開裂させる
ことによって調製されうる。
h)上記した式(XXI):
NCR2(CHR2)n−1X (XXIII)
[式中、R2は式(I)に関して定義された通りであり、Xは上記の通りであり、Nは保護されたアルコール性官能基(例えば、:terブチルジメチルシリル)である]
の化合物と反応させ、次いで
i)当業者に知られた適当な条件下で保護基を開裂させ、次いで、得られた遊離アルコール性官能基をカルボニル基に酸化する
ことによって調製されうる。
m)式(XXIV):
の化合物を標準的なアルキル化条件下、式(XIII)の化合物と反応させ、次いで、
n)式(XXV):
の得られた生成物を適当なヘテロアリールボロン酸またはエステルとカップリングする工程によって調製されうる。
で示される化合物を上記式(XXI):
(i)1以上のR1のアルコキシ(例えば、メトキシ)からヒドロキシへの変換、
(ii)1以上のR1のヒドロキシからスルホニルオキシ、例えば、アルキルスルホニルオキシまたはハロアルキルスルホニルオキシ、例えば、メタンスルホニルオキシまたはアルキルスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシへの変換、
(iii)1以上のR1のハロゲンまたはペルフルオロアルキルスルホニルオキシからシアノへの変換;
および所望により、その後、式(I)’の塩の形成
を包含する。
かくして、例えば、該化合物の特定のエナンチオマーまたはジアステレオ異性体は、キラルクロマトグラフィー法、例えば、キラルHPLCを用いて、対応するエナンチオマーまたはジアステレオ異性体混合物から得られうる。
サブタイプ妄想型(295.30)、解体型(295.10)、緊張型(295.20)、鑑別不能(undifferentiated)型(295.90)および残遺型(295.60)を包含する統合失調症;統合失調症様障害(295.40);サブタイプ双極型および抑鬱型を包含する統合失調性感情障害(295.70);サブタイプ恋愛(Erotomanic)型、誇大(Gradiose)型、嫉妬(Jealous)型、迫害(Persecutory)型、身体(Somatic)型、混合(Mixed)型および不特定(Unspecified)型を包含する妄想障害(297.1);短期精神障害(298.8);感応性精神障害(297.3);妄想を伴うサブタイプおよび幻覚を伴うサブタイプを包含する一般的健康状態に起因する精神障害;妄想を伴う(293.81)および幻覚を伴う(293.82)サブタイプを包含する物質誘導性精神障害;および不特定の精神障害(298.9)を包含する。
物質依存、物質渇望および物質濫用などの物質使用障害;物質中毒、物質離脱、物質誘導性せん妄、物質誘導性持続性認知症、物質誘導性持続性健忘障害、物質誘導性精神障害、物質誘導性気分障害、物質誘導性不安障害、物質誘導性性的機能不全、物質誘導性睡眠障害および幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)などの物質誘導性障害;アルコール依存(303.90)、アルコール濫用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘導性持続性認知症、アルコール誘導性持続性健忘障害、アルコール誘導性精神障害、アルコール誘導性気分障害、アルコール誘導性不安障害、アルコール誘導性性的機能不全、アルコール誘導性睡眠障害および不特定のアルコール関連障害(291.9)などのアルコール関連障害;アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン濫用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘導性精神障害、アンフェタミン誘導性気分障害、アンフェタミン誘導性不安障害、アンフェタミン誘導性性的機能不全、アンフェタミン誘導性睡眠障害および不特定のアンフェタミン関連障害(292.9)などのアンフェタミン(またはアンフェタミン様)関連障害;カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘導性不安障害、カフェイン誘導性睡眠障害および不特定のカフェイン関連障害(292.9)などのカフェイン関連障害;大麻依存(304.30)、大麻濫用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘導性精神障害、大麻誘導性不安障害および不特定の大麻関連障害(292.9)などの大麻関連障害;コカイン依存(304.20)、コカイン濫用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘導性精神障害、コカイン誘導性気分障害、コカイン誘導性不安障害、コカイン誘導性性的機能不全、コカイン誘導性睡眠障害および不特定コカイン関連障害(292.9)などのコカイン関連障害;幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤濫用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘導性精神障害、幻覚剤誘導性気分障害、幻覚剤誘導性不安障害および不特定の幻覚剤関連障害(292.9)などの幻覚剤関連障害;吸入剤依存(304.60)、吸入剤濫用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘導性持続性認知症、吸入剤誘導性精神障害、吸入剤誘導性気分障害、吸入剤誘導性不安障害および不特定吸入剤関連障害(292.9)などの吸入剤関連障害;ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)および不特定のニコチン関連障害(292.9)などのニコチン関連障害;オピオイド依存(304.00)、オピオイド濫用(305.50)、オピオイド中毒(292.89)、オピオイド離脱(292.0)、オピオイド中毒せん妄、オピオイド誘導性精神障害、オピオイド誘導性気分障害、オピオイド誘導性性的機能不全、オピオイド誘導性睡眠障害および不特定オピオイド関連障害(292.9)などのオピオイド関連障害;フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン濫用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘導性精神障害、フェンシクリジン誘導性気分障害、フェンシクリジン誘導性不安障害および不特定のフェンシクリジン関連障害(292.9)などのフェンシクリジン(またはフェンシクリジン様)関連障害;鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤依存(304.10)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤濫用(305.40)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒(292.89)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱(292.0)、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤中毒せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤離脱せん妄、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性認知症、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤持続性健忘障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性精神障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性気分障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性不安障害、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性性的機能不全、鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤誘導性睡眠障害および不特定の鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害(292.9)などの鎮静剤、催眠剤または不安緩解剤関連障害;多物質依存(304.80)などの多物質関連障害;およびアナボリックステロイド、硝酸塩吸入剤および亜酸化窒素などの他の(または未知の)物質関連障害を包含する物質関連障害を包含する。
「認識障害」なる語は、統合失調症、双極性障害、鬱病、認識障害に関連する他の精神障害および精神病的状態、例えば、アルツハイマー病などの他の疾患における認識障害を包含する。
本発明は、また、治療において使用するための本発明の化合物を提供する。
本発明は、また、ドーパミン受容体(特に、ドーパミンD3受容体)の変調が利益をもたらす哺乳動物における病態の治療において使用するための本発明の化合物を提供する。
本発明は、また、ドーパミン受容体(特に、ドーパミンD3受容体)の変調が利益をもたらす哺乳動物における病態の治療のための医薬の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
また、精神病的状態、哺乳動物における物質濫用、強迫スペクトル障害、および早漏の治療のための医薬の製造における本発明の化合物の使用が提供される。
また、精神病的状態(例えば、統合失調症)、物質濫用、強迫スペクトル障害、および哺乳動物における早漏の治療のための本発明の化合物が提供される。
また、哺乳動物における活性な治療物質として使用するための、例えば、本明細書に記載の病態のいずれかの治療において使用するための本発明の化合物が提供される。
医薬における使用のために、本発明の化合物は、通常、標準的な医薬組成物として投与される。したがって、本発明は、さらなる態様において、本発明の化合物および医薬上許容される担体を含んでなる医薬組成物を提供する。該医薬組成物は、本明細書中に記載の病態のいずれかの治療において有用であることができる。
経口投与時に活性な本発明の化合物は、液体または固体、例えば、シロップ、懸濁液またはエマルジョン、錠剤、カプセルおよびロゼンジとして処方することができる。
錠剤形態の組成物は、固形処方の調製にルーチンに使用されるいずれか適当な医薬担体を用いて調製することができる。かかる担体の例には、ステアリン酸マグネシウム、デンプン、ラクトース、シュークロースおよびセルロースが挙げられる。
典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または非経口的に許容される油、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油、またはゴマ油中における該化合物または医薬上許容される塩の溶液または懸濁液からなる。別法では、該溶液を凍結乾燥し、次いで、投与直前に適当な溶媒で復元することができる。
経直腸投与用組成物は、好都合には、ココア脂のような通常の坐剤基剤を含有する坐剤の形態である。
経皮投与に適当な組成物は、軟膏、ゲルおよびばんそこうを包含する。
経口投与のための各投薬単位は、遊離の塩基として計算された本発明の化合物を、例えば、1〜250mg含有する(非経口投与の場合、例えば0.1〜25mgを含有する)。
本発明の化合物は、通常、例えば、遊離の塩基として計算された式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の1mg〜500mg、例えば10mg〜400mg、例えば、10〜250mgの経口投与量、または0.1mg〜100mg、例えば0.1mg〜50mg、例えば、1〜25mgの静脈内、皮下または筋内投与量で、該化合物を一日に1〜4回投与する一日の投与計画(成人患者用)において投与されるであろう。適当には、該化合物は、連続的治療の期間、例えば、1週間以上投与されるであろう。
本発明の化合物の機能的強度は、下記のGTPSシンチレーション近接アッセイ(GTPS−SPA)によって測定できる。該研究に使用される細胞は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞である。
細胞系統
CHO D2
CHO D3
bacmam G0 G−タンパク質(Biocat no 97886)で形質導入したドーパミンCHO D3(Biocat no 1060)
200mlのバッファー(50mM HEPES,1mMロイペプチン,25μg/mlバシトラシン,1mM EDTA,1mM PMSF,2μMペプスタチンA)(後者の2つの試薬は、エタノール中、各々、フレッシュx100およびx500ストックとして加える)中、細胞をガラスワーリングブレンダー内で、2x15秒バーストによってホモジナイズする。最初のバーストの後5分間、および最後のバーストの後10〜40分間、ブレンダーを氷中に突っ込んで、泡を消散させる。次いで、物質を500gで20分間スピンし、上清を48,000gで36分間スピンする。ペレットを上記と同じ(但し、PMSFおよびペプスタチンAを含まない)バッファー中に再懸濁する。次いで、物質を0.6mmの針中に通し、所望の容量にし(通常、元の細胞ペレットの4倍容量)、アリコートし、−80℃で冷凍保存する。
fKi=IC50/1+([A]/EC50)
[式中:[A]は、アッセイ中におけるアゴニストキネロランの濃度であり、EC50は、同じ実験において得られたキネロランEC50値である]
を用いて、「アンタゴニスト様式」実験によって得られたIC50から計算される。fpKiは、−logfKiとして定義される
pKi結果は、正確には約0.3〜0.5であると見積もられるにすぎない。
下記の方法において、典型的には、各出発物質の後ろに、調製例または実施例を番号によって提供する。これは、単に当該分野の化学者の手助けとなるよう提供するものである。出発物質は、必ずしも、記載のバッチから調製されなくてもよい。
プロトン磁気共鳴(NMR)スペクトルは、典型的には、300、400または500MHzでVarian装置上で、または300および400MHzでBruker装置上で記録されうる。化学シフトは、内部標準として残留溶媒ラインを用いて、ppm(δ)で報告される。分裂パターンは、s,シングレット、d,ダブレット、t,トリプレット、q,カルテット、m,マルチプレット、b,ブロードとして表される。NMRスペクトルは、25〜90℃で記録されうる。1以上の配座異性体が検出された場合、最も豊富なものについての化学シフトを報告する。
フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーは、シリカゲル230−400メッシュ(Merck AG Darmstadt,Germanyによって供給される)またはVarian Mega Be−SiプレパックカートリッジまたはプレパックのBiotageシリカゲルカートリッジ上で実施されうる。
いくつかの調製において、精製は、Biotageマニュアルフラッシュクロマトグラフィー(Flash+)または自動フラッシュクロマトグラフィー(Horizon)システムを用いて行ってもよい。これら全ての装置は、Biotage Silicaカートリッジを用いて作動する。
MS(ES)(m/z):242.2[MH]+
MS(ES)(m/z):256.1[MH]+
MS(ES)(m/z):228.1[MH]+
1H−NMR(CDCl3):δ7.51(d,2H),7.25(d,2H),3.20(d,1H),3.0−3.1(m,3H),1.69(m,1H),0.8−1.0(m,2H),NHは観察されず。MS(ES)(m/z):228.1[MH]+
分析クロマトグラフィー
カラム:chiralcel OD 10um,250x4.6mm
移動相:A:n−ヘキサン;B:イソプロパノール+0.1%イソプロピルアミン
勾配:定組成2%B
流速:1mL/分
UV波長範囲:200−400nm
分析時間:25分
保持時間(分) %a/a
16.5 0.4 (1R,5S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
21.7 99.6 標題化合物
比旋光度:[α]D=−10°(CDCl3,T=20℃,c≒0.004g/0.8mL)
MS(m/z):200[MH]+
MS(ES)200m/z:[MH+];C10H14ClNOの理論値199.68
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 7.14(d,1H)6.38(dd,1H)6.01(dd,1H)3.95(t,2H)3.58(t,2H)2.16−2.21(m,3H)1.78−1.96(m,4H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 7.73(d,1H)7.29(dd,1H)6.10(t,1H)4.04(t,2H)3.58(t,2H)1.90−2.01(m,2H)1.79−1.89(m,2H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.64(br.s.,1H)7.99−8.06(m,1H)7.59−7.69(m,1H)7.23−7.33(m,1H)7.11−7.20(m,1H)6.20−6.34(m,1H)3.94−4.07(m,2H)3.49−3.60(m,2H)2.5(s,3H)1.71−2.02(m,4H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.40(d,1H)8.22−8.28(m,1H)7.50(dd,1H)7.35(dd,1H)6.94(dd,1H)6.30(t,1H)4.04(t,2H)3.57(t,2H)1.90−2.01(m,2H)1.79−1.90(m,2H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.15(d,1H)7.60(dd,1H)7.49(dt,1H)7.41(dd,1H)7.34−7.38(m,1H)6.29(t,1H)4.01(t,2H)3.53(t,2H)1.86−1.97(m,2H)1.75−1.85(m,2H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.07−8.19(m,2H)7.54−7.61(m,1H)7.35−7.40(m,1H)7.20−7.27(m,1H)6.30(t,1H)4.04(t,2H)3.58(t,2H)1.92−2.04(m,2H)1.78−1.91(m,2H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 9.06(br.s.,1H)9.01(br.s.,2H)7.52(dd,1H)7.37(dd,1H)6.29(t,1H)4.00(t,2H)3.52(t,2H)1.70−1.96(m,4H)
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 6.88(dd,1H)6.60(dd,1H)6.11(t,1H)4.01(t,2H)3.80−3.83(m,3H)3.57(t,2H)1.87−1.97(m,2H)1.76−1.86(m,2H)
MS(ES)211m/z:[MH+];C10H11ClN2Oの理論値210.66
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 7.83(dd,1H)7.57(dd,1H)6.30(t,1H)4.05(t,2H)3.60(t,2H)1.91−2.03(m,2H)1.79−1.90(m,2H)
NMR(1H,DMSO):δ10.36(br.s.,1H),7.69(d,2H),7.54(d,1H),7.48(d,2H),7.29(d,1H),6.14(t,1H),4.03(dd,1H),3.89(t,2H),3.69(dd,1H),3.58−3.65(m,1H),3.45−3.51(m,1H),3.17−3.25(m,2H),2.25−2.32(m,1H),1.96−2.01(m,3H),1.61−1.73(m,5H),1.16−1.22(m,1H)
MS(m/z):391[MH]+
NMR(1H,DMSO):δ 10.46−10.61(m,1H),7.72(d,2H),7.59(d,1H),7.50(d,2H),6.19−6.22(m,1H),6.11(dd,1H),4.04(dd,1H),3.86(t,2H),3.70(dd,1H),3.59−3.66(m,1H),3.47−3.53(m,1H),3.17−3.27(m,2H),2.28−2.31(m,1H),2.12−2.14(m,3H),1.73−1.78(m,1H),1.68−1.74(m,2H),1.62−1.69(m,2H),1.17−1.23(m,1H)
MS(m/z):391[MH]+
TEA(0.056ml,0.4mmol)を、1−(4−クロロブチル)−6’−メチル−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン(55mg,0.2mmol,Prep8)および(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(Prep4,70mg,0.31mmol,WO2005080382において報告された調製法も参照)の無水DMF(2ml)中溶液に加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱し、次いで、100℃で24時間加熱し、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、真空下で濃縮した。粗生成物をSCXカートリッジ(メタノール、次いで、メタノール中における2Nアンモニアで溶出する)、次いで、DCM中におけるメタノールの勾配(0〜5%)で溶出するSPEカートリッジによって精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(19mg,20%)。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.69(d,1H)8.10(dd,1H)7.50−7.56(m,3H)7.34(dd,1H)7.18−7.25(m,3H)6.31(t,1H)4.05(t,2H)3.36(d,1H)3.12(d,1H)2.58−2.61(m,3H)2.52−2.58(m,3H)2.45−2.50(m,1H)1.82−1.91(m,2H)1.74−1.80(m,1H)1.55−1.59(m,2H)1.48−1.52(m,1H)0.82−0.87(m,1H)
E3の遊離塩基(19mg,0.041mmol)をDCM(1ml)中に溶解し、室温でHCl(0.071mlのメタノール中における1.25M溶液,0.092mmol)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒の蒸発およびジエチルエーテル(2x2ml)でのトリチュレーションにより、標題化合物(E3)を固体として得た(16mg)。
MS(ES)468m/z:[MH+];C27H28F3N3Oの理論値467.5
下記の実施例(E4−E10)は、実施例3に示された手法と類似の手法を用いて調製された。
標題化合物の遊離塩基(下記の表において報告されるデータ)は、実施例3の工程aに示された手法と類似の手法を用いて、適当なピリダジノン(Prep9−Prep14から選択される)および(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(WO2005080382において報告される調製法を参照)から出発して得られた。
DMF(1ml)中における3−メチル−2(1H)−ピリジノン(商業的供給元:Aldrich)(17mg,0.16mmol)、(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(40mg,0.13mmol,WO2005080382において報告される調製法を参照)、K2CO3(27.6mg,0.0.2mmol)、NaI(33.2mg,0.2mmol)を80℃で一晩加熱した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、5%のNH3を含有するDCM中におけるメタノールの勾配(0〜30%)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物の遊離塩基を得た(30mg,61%)。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 7.53(d,2H)7.16−7.26(m,4H)6.09(t,1H)4.02(t,2H)3.32−3.45(m,1H)3.10−3.21(m,1H)2.43−2.68(m,4H)2.13−2.20(m,3H)1.89−2.05(m,2H)1.75−1.85(m,1H)1.46−1.66(m,1H)0.78−0.96(m,1H)
E10の遊離塩基(30mg,0.08mmol)をDCM(1ml)中に溶解し、室温でHCl(0.08mlのエーテル中1M溶液)で処理した。得られた混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒の蒸発およびジエチルエーテル(3x2ml)でのトリチュレーションにより、標題化合物を得た(27mg)。
MS(ES)377m/z:[MH+];C21H23F3N2Oの理論値376.42
本発明は、本明細書中に記載される特定の基の全ての組み合わせを包含するよう理解されるべきである。
該記載および請求の範囲がその一部を形成する本出願は、いずれかの後の出願に関して、優先権の基礎として使用されてもよい。かかる後の出願の請求の範囲は、本明細書に記載されるいずれかの特徴または特徴の組み合わせに向けられてもよい。それらは、生産物、組成物、方法または使用の請求項の形態を取ってもよく、例示であって、限定するものではないが、添付の請求の範囲を包含していてもよい。
Claims (7)
- 式(I)’
Gは、フェニル、5または6員単環式ヘテロアリール基、および8〜11員ヘテロアリール二環式基からなる群から選択され;
pは、0〜5の整数であり;
R1は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルまたはSF5であるか;または基R8に相当し;pが2〜5の整数である場合、各R1は同一であっても、異なっていてもよく;
R2は、水素またはC1−4アルキルであり;
nは、3、4、5または6であり;
R3は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR3は、フェニル基、5−14員複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R4は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR 4 は、フェニル基、5−14員複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R5は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR 5 は、フェニル基、5−14員の複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R6は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびNR’R’’からなる群から選択されるか;またはR 6 は、フェニル基、5−14員の複素環式基であり;かかるフェニルまたは複素環式基のいずれもが、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルおよびSF5からなる群から選択される1、2、3または4個の置換基によって置換されていてもよく;
R7は、水素またはC1−2アルキルであり;
R8は、イソオキサゾリル、−CH2−N−ピロリル、1,1−ジオキシド−2−イソチアゾリジニル、チエニル、チアゾリル、ピリジル、2−ピロリジノニルからなる群から選択される基であり、かかるR8基は、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルカノイルから選択される1または2個の置換基によって置換されていてもよく;
R’は、H、C1−4アルキルまたはC1−4アルカノイルであり;
R’’は、R’の定義通りであり;
R’およびR’’は、相互連結している窒素原子と一緒になって、5−、6−員の飽和または不飽和複素環を形成していてもよく;
ここに、R3、R4、R6およびR5の少なくとも1つは、水素であり;ここに、1つのR2基だけが水素と異なっていてもよい]
で示される化合物またはその塩。 - 6’−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,4’−ビピリジン−2(1H)−オン;
2’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
6’−フルオロ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−3,3’−ビピリジン−2(1H)−オン;
3−(5−ピリミジニル)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−(メチルオキシ)−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
2−オキソ−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−1,2−ジヒドロ−3−ピリジンカルボニトリル;
3−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
4−メチル−1−(4−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}ブチル)−2(1H)−ピリジノン;
3−メチル−1−(3−{(1S,5R)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル}プロピル)−2(1H)−ピリジノン
およびその塩からなる群から選択される請求項1または2記載の式(I)’の化合物。 - 治療において使用するための請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
- 精神病または精神病的状態、物質濫用、または早漏の治療において使用するための請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
- 精神病または精神病的状態、物質濫用、または早漏の治療のための医薬の製造における請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩を医薬上許容される担体と共に含んでなる医薬組成物。
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