JP5187009B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
本発明は空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire.
近年、一部の車種では、エンジンの高出力化に対応させるため、空気入りタイヤのサイド剛性を高めることが要求されている。
その場合、空気入りタイヤのサイド剛性を高めるため、ビードフィラーを大型化することなどが考えられる(特許文献1)。
In that case, in order to improve the side rigidity of a pneumatic tire, enlarging a bead filler etc. can be considered (patent document 1).
しかし、ビードフィラーを大型化した場合、ビードフィラーのボリュームアップに伴ってビード部での放熱性が低下し、蓄熱によりタイヤの耐久性の低下を招くという問題が生じる。
本発明の目的は、サイド剛性を高めた場合であっても、ビード部の放熱性を確保し耐久性の低下を招くことがない空気入りタイヤを提供することにある。
However, when the size of the bead filler is increased, there is a problem that heat dissipation at the bead portion is reduced as the volume of the bead filler is increased, and the durability of the tire is reduced due to heat storage.
An object of the present invention is to provide a pneumatic tire that ensures heat dissipation of a bead portion and does not cause deterioration in durability even when side rigidity is increased.
前記目的を達成するため、本発明は、左右一対のビード部に埋設された円環状のビードコアおよびその外周に位置するビードフィラーと、トレッド部から前記左右一対のビード部に延在し前記ビードコアのタイヤ径方向内側を通りタイヤ幅方向内側から外側に向かって前記ビードコアおよび前記ビードフィラー上に折り返されるカーカス材とを備えた空気入りタイヤであって、サイドウォール部においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在しタイヤ径方向内側の箇所がビードフィラーに接触する高熱伝導率層が設けられ、前記高熱伝導率層は、サイドウォール部に設けられるサイドウォールゴムよりも高い熱伝導率を有し、前記ビードフィラーに接触する前記高熱伝導率層の部分は、タイヤ幅方向においてビードフィラーの内部に位置していることを特徴とする。
In order to achieve the above object, the present invention provides an annular bead core embedded in a pair of left and right bead portions, a bead filler positioned on the outer periphery thereof, and a tread portion extending from the tread portion to the pair of left and right bead portions. A pneumatic tire comprising the bead core and a carcass material folded back on the bead filler from the inside in the tire width direction to the outside through the inside in the tire radial direction, and having a width along the tire radial direction in the sidewall portion And a high thermal conductivity layer that extends in the tire circumferential direction and has a portion in the tire radial direction in contact with the bead filler is provided, and the high thermal conductivity layer has a higher heat than the sidewall rubber provided in the sidewall portion. have a conductivity, part of the high thermal conductivity layer in contact with the bead filler, the bead filler in the tire width direction And it is located in the part.
本発明の空気入りタイヤによれば、ビード部で生じた熱は、高熱伝導率層を通ってサイドウォール部から放熱されるため、ビード部における熱の蓄積を抑制でき、これによりゴム劣化を抑制し、空気入りタイヤの耐久性を向上することができる。 According to the pneumatic tire of the present invention, heat generated in the bead portion is radiated from the sidewall portion through the high thermal conductivity layer, so that heat accumulation in the bead portion can be suppressed, thereby suppressing rubber deterioration. In addition, the durability of the pneumatic tire can be improved.
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第1の実施形態の空気入りタイヤ10は、タイヤ内側の骨格を形成するカーカス層12、左右一対のビード部14に埋設されカーカス層12の折り返し部で包み込まれた円環状のビードコア16およびその外周に位置するビードフィラー18、トレッド部20においてカーカス層12の外側に張り付けられたベルト層22などを備えている。
さらに、空気入りタイヤ10は、ビード部14に設けられるチューファーゴム20、サイドウォール部24に設けられるサイドウォールゴム26、ショルダー部28に設けられるショルダーゴム30、トレッド部20に設けられるトレッドゴム32、カーカス層12の内側に設けられた非通気性ゴムからなるインナーライナー34などを含んで構成されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(First embodiment)
FIG. 1 is a cross-sectional view of the pneumatic tire according to the first embodiment.
The
Further, the
空気入りタイヤ10は、高熱伝導率層40を備えている。
高熱伝導率層40は、サイドウォール部24においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在している。
そして、高熱伝導率層40のタイヤ径方向内側の箇所が、ビードフィラー18に接触している。
高熱伝導率層40は、サイドウォール部24に設けられるサイドウォールゴム26よりも高い熱伝導率を有している。
本実施の形態では、高熱伝導率層40のタイヤ径方向外側の箇所が、ショルダー部28まで延在しており、より詳細には、トレッド部20の近傍のショルダー部28の箇所まで延在しており、高熱伝導率層40は、サイドウォールゴム26およびショルダーゴム30よりも高い熱伝導率を有している。
The
The high
And the location inside the tire radial direction of the high
The high
In the present embodiment, the portion on the outer side in the tire radial direction of the high
高熱伝導率層40についてより詳細に説明する。
高熱伝導率層40は、例えば、内側層42と外側層44とを含んで構成されている。
内側層42は、サイドウォール部24においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在しタイヤ径方向内側の箇所がビードフィラー18に接触している。本実施の形態では、内側層42は、サイドウォール部24およびショルダー部28においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在しタイヤ径方向内側の箇所がビードフィラー18に接触している。
外側層44は、サイドウォール部24において内側層42よりもタイヤ幅方向の外側に位置しタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在している。本実施の形態では、外側層44は、サイドウォール部24およびショルダー部28において内側層42よりもタイヤ幅方向の外側に位置しタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在している。
内側層42と外側層44は、幅方向の両端のうちの一端で接続されると共に、この一端を除いた内側層42の残りの部分と外側層44の残りの部分はタイヤ幅方向に離間して配置されている。本実施の形態では、内側層42と外側層44は、タイヤ径方向の外側に位置する幅方向の一端が接続され、この一端を除いた内側層42の残りの部分と外側層44の残りの部分はタイヤ幅方向に離間して配置されている。
The high
The high
The
The
The
なお、本実施の形態では、内側層42と外側層44とが別々の部材で形成されているが、内側層42と外側層44とは単一の部材で形成されていてもよい。
また、内側層42と外側層44は、サイドウォールゴム26およびショルダーゴム30よりも高い熱伝導率を有している。
In the present embodiment, the
Further, the
このような高熱伝導率層40を設けることで、ビード部14で発生する熱をサイドウォール部24(またはサイドウォール部24およびショルダー部28)に伝導し、サイドウォール部24(またはサイドウォール部24およびショルダー部28)の表面からタイヤ外部へ効率良く放出できるので、ビード部における熱の蓄積を抑制でき、これによりビード部でのゴム劣化を抑制し、空気入りタイヤの耐久性を向上することができる。
By providing such a high
高熱伝導率層40は、例えば、図2に示すように、帯板状の高い熱伝導性を有するコートゴム48内に、高い熱伝導性を有する複数のコード50が平行に配列して埋め込まれたコード層52や、または、高い熱伝導性を有するゴム組成物、または、シーラント材などの粘性体から構成することができる。
コード層52を構成するコード50として、スチールや銅などの金属コードが使用可能である。
コード層22として、このような金属コードが使用された金属コード層を用いると、熱伝導率が非常に高く、かつ、タイヤの耐外傷性を向上させることができる点で望ましく、中でもスチールコード層が望ましい。
また、熱伝導性を有するゴム組成物としては、カーボンブラックの含有率が高いゴム組成物や、金属粉又はカーボンファイバーを含有させたゴム組成物などが例示される。
In the high
As the
The use of a metal cord layer using such a metal cord as the cord layer 22 is desirable because it has a very high thermal conductivity and can improve the damage resistance of the tire. Is desirable.
Examples of the rubber composition having thermal conductivity include a rubber composition having a high carbon black content and a rubber composition containing metal powder or carbon fiber.
また、コード50は、タイヤ周方向に対して交差する方向に延在しており、ビード部14で生じた熱が、サイドウォール部24(またはサイドウォール部24およびショルダー部28)に伝導されるように構成されている。
この場合、コード50は、タイヤ周方向に対して90±45度の範囲内の角度を持って延在していると、タイヤ径方向における熱の伝導距離が短くなるため放熱性の点で有利となる。
Further, the
In this case, if the
金属コード層を構成する金属コードとしては、タイヤの剛性変化を最小限にするために、撚り線よりも単線を用いることが望ましい。また、金属コード層の伝熱効果が不十分にならないように、金属コードのエンド数(コード打ち込み本数)及び素線径を、それぞれ10本/50mm以上及び0.05mm以上とし、タイヤの剛性が大きくなって乗心地性が低下しないように、それぞれ30本/50mm以下及び0.15mm以下とすることが望ましい。 As the metal cord constituting the metal cord layer, it is desirable to use a single wire rather than a stranded wire in order to minimize the change in rigidity of the tire. Further, in order to prevent the heat transfer effect of the metal cord layer from becoming insufficient, the number of ends of the metal cord (number of cords to be driven) and the wire diameter are set to 10 pieces / 50 mm or more and 0.05 mm or more, respectively, and the rigidity of the tire is increased. In order not to increase the ride comfort, the distance is desirably 30 pieces / 50 mm or less and 0.15 mm or less, respectively.
高熱伝導率層40が配置される領域でのサイドウォール部24(またはサイドウォール部24およびショルダー部28)の表面は、一般のタイヤと同様に平滑であってもよいが、表面にディンプルを形成したり、表面を波状に形成したりすることが望ましい。このようにすることで、サイドウォール部24(またはサイドウォール部24およびショルダー部28)の表面積が大きく確保されるので、高熱伝導率層40が伝導した熱のタイヤ外部への放熱性を向上することができる。
The surface of the sidewall portion 24 (or the
なお、本実施の形態では、内側層42のタイヤ径方向内側の箇所が、タイヤ幅方向の内側に位置するビードフィラー18の箇所と、このビードフィラー18の箇所に面するカーカス層12との間で挟持されており、この挟持された内側層42の箇所が、ビードフィラー18に接触する箇所となっている。
ビードフィラー18の熱をビードフィラー18外に伝導する場合、ビードフィラー18に接触する内側層42の部分は、タイヤ径方向において10mm以上の寸法の幅を有していることが望ましい。これは、内側層42とビードフィラー18とのラップ量が10mmに満たないと、ビードフィラー18の熱が伝わりにくく、また、内側層42がビードフィラー18から剥がれ易くなるためである。
内側層42のタイヤ径方向内側の端部を、ビードコア16の付近まで延在させると、ビードフィラー18の熱を効率よく伝導する上で、また、タイヤの耐久性を高める上で望ましい。
なお、内側層42のタイヤ径方向内側の端部は、カーカス層12と共に折り返されビード部14を包み込むようにしてもよい。
In the present embodiment, the inner-
When conducting the heat of the
Extending the inner radial end of the
Note that the end portion of the
高熱伝導率層40のタイヤ径方向内方および外方の端部は、すなわち、内側層42と外側層44のタイヤ径方向内方および外方の端部は、タイヤ最大幅位置46からタイヤ径方向内方および外方へ10mm以上離れた範囲内に位置している。
これは、内側層42と外側層44のタイヤ径方向の両端が、タイヤ最大幅位置46からタイヤ径方向内方および外方へ10mmに満たない範囲内に位置すると、タイヤ径方向の撓み中心に近づくため内側層42と外側層44が剥離しやすくなるためである。
The inner and outer ends of the high
This is because when both ends of the
また、サイドウォール部24の表面からタイヤ外部へ熱を効率良く放出させるため、高熱伝導率層40はサイドウォール部24において、サイドウォール部24の表面に位置し、または、サイドウォール部24の表面から3mmの範囲内に位置していることが望ましい。すなわち、外側層44はサイドウォール部24およびショルダー部28において、サイドウォール部24およびショルダー部28の表面に露出し、または、サイドウォール部24およびショルダー部28の表面から3mmの範囲内に位置し、サイドウォール部24およびショルダー部28の表面からタイヤ外部へ熱が効率良く放出させる構成となっている。
なお、高熱伝導率層40を金属コード層で構成した場合には、錆の発生を阻止する観点からサイドウォール部24の表面に露出せずにサイドウォール部24の表面の内側に位置していることが好ましい。
Further, in order to efficiently release heat from the surface of the
In the case where the high
225/45ZR18 93Yのタイヤを、18×71/2JJのリムに組み込み、空気圧220kPaとし、荷重耐久性、耐外傷性を従来品と実施例1乃至7と比較し、比較結果を図3に示す。
(従来品)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有していない従来の空気入りタイヤである。
A tire of 225 / 45ZR18 93Y is incorporated into a rim of 18 × 71 / 2JJ, the air pressure is set to 220 kPa, the load durability and the damage resistance are compared with those of the conventional products and Examples 1 to 7, and the comparison results are shown in FIG.
(Conventional product)
This is a conventional pneumatic tire that does not have the high
(実施例1)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量は10mmである。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
(実施例2)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量は20mmである。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
Example 1
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
(Example 2)
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
(実施例3)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量は20mmである。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ10mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
(実施例4)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量は20mmである。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から3mmの箇所に位置している。
(Example 3)
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
Example 4
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
(実施例5)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して60度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量は20mmである。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
(実施例6)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量はビードフィラー18のタイヤ径方向に沿った寸法と同じ値である。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
(実施例7)
内側層42と外側層44とからなる高熱伝導率層40を有している空気入りタイヤである。
高熱伝導率層40は、複数のスチールコードと、それらを覆うコートゴムからなるスチールコード層であり、スチールコードは、タイヤ周方向に対して30度の角度を持った方向に延在している。
ビードフィラー18に接触する内側層42の部分のタイヤ径方向に沿った幅は、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42のラップ量はビードフィラー18のタイヤ径方向に沿った寸法と同じ値である。
内側層42と外側層44のタイヤ径方向外方の端部は、タイヤ最大幅位置からタイヤ径方向外側へ20mmの箇所に位置し、外側層44は、サイドウォール部24の表面から2mmの箇所に位置している。
外側層44が配置される領域でのサイドウォール部24の表面は、波状に形成され、表面積が大きく確保されている。
(Example 5)
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
(Example 6)
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
(Example 7)
This is a pneumatic tire having a high
The high
The width along the tire radial direction of the portion of the
The outer ends in the tire radial direction of the
The surface of the
[荷重耐久性]
ドラム試験機を用い、2時間毎に負荷荷重を上げていき、タイヤが故障した時の負荷荷重を比較した。
[耐外傷性]
高さ50mmの縁石に10°の角度で進入し、回数を上げるごとに速度を上げていき、タイヤが故障するまでの速度を比較した。
評価は、従来品の測定値を100とした指数で示し、指数値が大きいほど荷重耐久性、耐外傷性に優れていることを意味する。
図3から、本発明の空気入りタイヤ(実施例1〜7)は、従来品に比べて荷重耐久性、耐外傷性が優れていることが分かる。
[Load durability]
Using a drum tester, the load was increased every two hours, and the load when the tire failed was compared.
[Trauma resistance]
We entered a curb with a height of 50 mm at an angle of 10 °, and increased the speed each time the number was increased, and compared the speed until the tire broke down.
The evaluation is indicated by an index with the measured value of the conventional product as 100, and the larger the index value, the better the load durability and the damage resistance.
From FIG. 3, it can be seen that the pneumatic tires (Examples 1 to 7) of the present invention are superior in load durability and damage resistance compared to conventional products.
次に、第2乃至第7の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符号を付し、第1の実施の形態と相違する箇所のみを説明する。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第2の実施形態の空気入りタイヤ10では、ビードフィラー18に接触する高熱伝導率層40の部分が、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42の部分が、ビードコア16まで延在している点が、第1の実施の形態と異なっている。
Next, second to seventh embodiments will be described. In the following embodiments, the same portions and members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and only the portions different from the first embodiment will be described.
(Second Embodiment)
FIG. 4 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the second embodiment.
In the
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第3の実施形態の空気入りタイヤ10では、ビードフィラー18に接触する高熱伝導率層40の部分が、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42の部分が、タイヤ幅方向においてビードフィラー18の内部に位置している点が、第1の実施の形態と異なっている。
(Third embodiment)
FIG. 5 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the third embodiment.
In the
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第4の実施形態の空気入りタイヤ10では、ビードフィラー18に接触する高熱伝導率層40の部分が、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42の部分が、タイヤ幅方向においてビードフィラー18の内部に位置している点、およびビードコア16まで延在している点が、第1の実施の形態と異なっている。
(Fourth embodiment)
FIG. 6 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the fourth embodiment.
In the
(第5の実施の形態)
図7は、第5の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第5の実施形態の空気入りタイヤ10では、ビードフィラー18に接触する高熱伝導率層40の部分が、すなわち、ビードフィラー18に接触する内側層42の部分が、タイヤ幅方向の外側に位置するビードフィラー18の箇所と、このビードフィラー18の箇所に面するカーカス層12との間で挟持されている点が、第1の実施の形態と異なっている。
(Fifth embodiment)
FIG. 7 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the fifth embodiment.
In the
(第6の実施の形態)
図8は、第6の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第6の実施形態の空気入りタイヤ10では、高熱伝導率層40が単一の部材で形成されている点、すなわち、内側層42と外側層44とが単一の部材で形成されている点が、第1の実施の形態と異なっている。
(Sixth embodiment)
FIG. 8 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the sixth embodiment.
In the
(第7の実施の形態)
図9は、第7の実施形態の空気入りタイヤの断面図である。
第7の実施形態の空気入りタイヤ10では、高熱伝導率層40を構成する内側層42と外側層44が、タイヤ径方向の内側に位置する幅方向の一端が接続されており、この一端を除いた内側層42の残りの部分と外側層44の残りの部分はタイヤ幅方向に離間して配置されている点が、第1の実施の形態と異なっている。
(Seventh embodiment)
FIG. 9 is a cross-sectional view of the pneumatic tire of the seventh embodiment.
In the
このような第2乃至第7の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
なお、実施の形態の説明では、高熱伝導率層40が、内側層42と外側層44とを含んで構成されている場合について説明したが、高熱伝導率層40の構成は任意である。要するに、ビード部14で生じた熱が、高熱伝導率層40を通ってサイドウォール部24から放熱される構成であればよく、そのためには、高熱伝導率層40は、サイドウォール部24においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在し、高熱伝導率層40のタイヤ径方向内側の箇所が、ビードフィラー18に接触しており、サイドウォール部24に設けられるサイドウォールゴム26よりも高い熱伝導率を有していればよい。
The effects similar to those of the first embodiment can be obtained by the second to seventh embodiments.
In the description of the embodiment, the case where the high
10……空気入りタイヤ、14……ビード部、16……ビードコア、18……ビードフィラー、24……サイドウォール部、28……ショルダー部、40…高熱伝導率層、42……内側層、44……外側層。
DESCRIPTION OF
Claims (13)
トレッド部から前記左右一対のビード部に延在し前記ビードコアのタイヤ径方向内側を通りタイヤ幅方向内側から外側に向かって前記ビードコアおよび前記ビードフィラー上に折り返されるカーカス材と、
を備えた空気入りタイヤであって、
サイドウォール部においてタイヤ径方向に沿った幅を有してタイヤ周方向に延在しタイヤ径方向内側の箇所がビードフィラーに接触する高熱伝導率層が設けられ、
前記高熱伝導率層は、サイドウォール部に設けられるサイドウォールゴムよりも高い熱伝導率を有し、
前記ビードフィラーに接触する前記高熱伝導率層の部分は、タイヤ幅方向においてビードフィラーの内部に位置している、
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 An annular bead core embedded in a pair of left and right bead portions and a bead filler located on the outer periphery thereof ;
A carcass material extending from the tread portion to the pair of left and right bead portions and passing through the inside of the bead core in the tire radial direction from the inside to the outside in the tire width direction, and folded back onto the bead core and the bead filler;
A pneumatic tire with
The sidewall portion has a width along the tire radial direction and is provided with a high thermal conductivity layer that extends in the tire circumferential direction and the inner portion in the tire radial direction contacts the bead filler.
The high thermal conductivity layer have a higher thermal conductivity than the side wall rubber is provided on the side wall portion,
The portion of the high thermal conductivity layer that contacts the bead filler is located inside the bead filler in the tire width direction.
A pneumatic tire characterized by that.
前記内側層と前記外側層は、前記幅方向の両端のうちの一端で接続されると共に、前記一端を除いた前記内側層の残りの部分と前記外側層の残りの部分がタイヤ幅方向に離間して配置されている、
ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。 The high thermal conductivity layer has a width along the tire radial direction in the sidewall portion, extends in the tire circumferential direction, and an inner layer in which the inner portion in the tire radial direction contacts the bead filler, and in the sidewall portion, An outer layer positioned outside the inner layer in the tire width direction and having a width along the tire radial direction and extending in the tire circumferential direction,
The inner layer and the outer layer are connected at one end of both ends in the width direction, and the remaining portion of the inner layer and the remaining portion of the outer layer excluding the one end are separated in the tire width direction. Arranged,
The pneumatic tire according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 The portion of the high thermal conductivity layer in contact with the bead filler has a dimension of 10 mm or more in the tire radial direction.
The pneumatic tire according to claim 1 or 2 , characterized in that.
ことを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 The high thermal conductivity layer is a metal cord layer comprising a plurality of metal cords and a coat rubber covering the metal cords.
The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 7 , characterized in that
ことを特徴とする請求項8記載の空気入りタイヤ。 The metal cord extends in a direction intersecting the tire circumferential direction,
The pneumatic tire according to claim 8 .
ことを特徴とする請求項8または9記載の空気入りタイヤ。 The metal cord is a steel cord;
The pneumatic tire according to claim 8 or 9 , characterized in that.
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