JP5186972B2 - 情報記憶システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報を記憶するデータベースと、このデータベース内の情報にアクセスするクライアントマシンとからなる情報記憶システムに関する。
近年、医療の分野で、患者についての様々な情報を電子データとして管理する電子カルテシステムが普及している。電子カルテシステムの多くは、各患者に対する薬品の処方や検査等といった様々な処置を記憶するデータベースや、各患者についての診療記録を記憶するデータベース等を備えたサーバマシンと、このサーバマシン内の各データベース内の情報にアクセス可能な複数のクライアントマシンとで構成された情報記憶システムとなっている。このような情報記憶システムでは、医師等のユーザは、各クライアントマシンを操作して各データベース内の情報にアクセスし、診療記録や処方内容等といったデータベース内の情報についての参照や追加等を手軽に行うことが出来る。
ここで、このような情報記憶システムでは、上記のデータベース内の情報が、医師等のユーザの意図とは異なる内容となってしまうエラーが発生することがある。このようなエラーが発生した場合、ユーザには、そのようなエラーを解消することが無理であることが多く、エラー解消の多くは、専門の作業者に委ねられることとなる。
ここで、例えばパーソナルコンピュータ単体でのエラー解消(例えば、特許文献1参照)や、プラント全体の動作を管理するプラントシステムでのエラー解消(例えば、特許文献2参照)は、パーソナルコンピュータやプラントシステム内における処理の履歴を記録しておき、その履歴を参照して、エラー発生に至るまでの処理を検討することにより行われることが多い。
上記の電子カルテシステム等の情報記憶システムでも、医師等のユーザが操作するクライアントマシン内に処理の履歴が記録されていることが多く、エラー解消を行う作業者は、多くの場合、このような履歴を参照してエラー解消を行う。
特許第3602482号公報 特開平5−173739号公報
ここで、電子カルテシステム等の情報記憶システムは、一般的に、クライアントマシンを複数備えており、このような情報記憶システムでは、各クライアントマシンで行われた処理が相互に干渉してエラーが発生することがある。また、このような複数のクライアントマシンを備える情報記憶システムでは、各クライアントマシン毎に履歴が記録されていることが多い。このため、エラー解消を行う作業者は、各クライアントマシンの履歴を互いに照合してエラー発生に至るまでの処理を検討しなければならず、エラー解消の作業が非常に煩雑なものとなっている。
本発明は、上記事情に鑑み、エラー解消を容易に行うことができる情報記憶システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する情報記憶システムの基本形態は、
情報を記憶するデータベースと、
上記データベースに記憶されている情報にアクセスし、その情報を更新する複数の情報更新部と、
上記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新の履歴を記録する履歴記録部と、
上記情報更新部がアクセスした情報にエラーが生じている場合に、その情報更新部に付属している履歴記録部に記録されている履歴を、そのエラーが生じたエラー時点よりも過去の過去時点まで遡り、その情報更新部による情報更新の対象を特定する更新対象特定部と、
上記複数の情報更新部のうち、上記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索する探索部と、
上記探索部によって見つかった各情報更新部に付属している各履歴記録部から、上記過去時点以後の履歴を収集する履歴収集部と、
上記履歴収集部によって収集された履歴に基づいて、上記過去時点における上記データベースの情報を推定する情報推定部と、
上記情報推定部によって推定された情報に対して、上記履歴収集部で収集された履歴が表している情報更新を施し、上記エラーが再現されるか否かを確認するエラー再現部とを備えたことを特徴とする。
この情報記憶システムの基本形態によれば、エラーが発生したときには、各情報更新部毎に散らばっている情報更新の履歴の中から、上記過去時点以後の履歴が収集され、その収集された履歴を使ってエラーが再現されるか否かが確認される。これにより、エラーが確実に再現されるまで各情報更新部における履歴を遡ることで、エラーの発生原因となった情報更新が確実に含まれた履歴を簡単に得ることができる。すると、エラー解消を行う作業者は、このように得られた履歴を検討することでエラーの発生原因を突き止めることができる。つまり、この情報記憶システムの基本形態によれば、エラー解消を行う作業者は、エラー解消を容易に行うことができる。
以上、説明したように、情報記憶システムの基本形態によれば、エラー解消を行う作業者が、エラー解消を容易に行うことができる。
ここで、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記データベースが、上記情報として、その情報に対して更新を実行した情報更新部と、その情報更新部が実行した更新の対象とを含む情報を記憶するものであり、
上記探索部は、上記データベースが記憶している情報に基づいて、上記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索するものである」という応用形態は好適である。
この好適な応用形態によれば、上記探索部は、エラー発生に係る情報更新部を、上記データベースに記憶されている情報に基づいて簡単に探索することできる。
また、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新が実行される前の情報を少なくとも一時的に保管する情報保管部を備え、
上記履歴収集部が、上記過去時点以後の履歴を収集するとともに、上記情報保管部からその過去時点以後の情報も収集するものであり、
上記情報推定部が、上記履歴収集部によって収集された履歴および情報に基づいて上記データベースの情報を推定するものである」という応用形態も好適である。
この好適な応用形態によれば、各情報更新部の情報保管部において、情報更新が実行される前の情報が少なくとも一時的に保管され、上記情報推定部において、その一時的に保管された情報が、上記データベースの情報の推定に使われる。これにより、上記情報推定部は、上記過去時点における上記データベースの情報を一層正確に推定することができる。
また、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記エラー再現部で、上記エラーが再現されないことが確認された場合に、上記過去時点をより過去の時点に変更し、上記更新対象特定部、上記探索部、上記履歴収集部、および上記情報推定部によって、そのより過去の時点における上記データベースの情報を推定させ、上記エラー再現部に、上記エラーが再現されるか否かを確認させる時点変更部を備えた」という応用形態も好適である。
この好適な応用形態によれば、上記時点変更部による上記過去時点の変更により、エラーが確実に再現されるまで各情報更新部における履歴を簡単に遡ることができるので、エラーの発生原因となった情報更新が確実に含まれた履歴を一層簡単に得ることができる。
また、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記情報推定部による上記データベースの情報推定に先だって、現時点のそのデータベースの情報を待避させる情報待避部を備えた」という応用形態も好適である。
この好適な応用形態によれば、エラー発生を経て、ユーザの意図しないものとなっている現時点のデータベースの情報が待避される。これにより、例えば、上記情報推定部によって推定された情報に対して、上記履歴収集部で収集された履歴が表している情報更新を施し、その施した結果を上記の待避させた情報と比較することで、エラーが再現されるか否かを簡単に確認することができる。
また、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記エラー再現部で、上記エラーが再現されることが確認された場合に、上記履歴収集部によって収集された履歴を保存する収集履歴保存部を備えた」という応用形態も好適である。
この好適な応用形態によれば、エラー解消を行う作業者は、収集履歴保存部に保存された、上記エラーが再現されるに至る情報更新の履歴を手掛かりとしてエラーの発生原因を突き止めることができる。
また、上述の情報記憶システムの基本形態に対し、
「上記エラー再現部で、上記エラーが再現されることが確認された場合に、上記情報推定部で推定された情報を保存する推定情報保存部を備えた」という応用形態も好適である。
この好適な応用形態によれば、エラー解消を行う作業者は、上記推定情報保存部に保存された、上記エラーが発生する直前の情報を手掛かりとしてエラーの発生原因を突き止めることができる。
以下、基本形態および応用形態について説明した情報記憶システムに対する具体的な実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、情報記憶システムに対する具体的な実施形態である電子カルテシステムを模式的に示す図である。
この図1に示す電子カルテシステム10は、各患者に対する薬品の処方や検査等といった様々な処置(オーダ)を記憶するオーダデータベース110や、各患者についての診療記録を記憶する診療記録データベース120等の複数のデータベースを備えたサーバマシン100と、このサーバマシン100内の各データベース内の情報にアクセス可能な複数のクライアントマシン210,220,230,…とで構成されている。ここで、この図1では、複数のクライアントマシンが、各クライアントマシンに付されている符号の十の位の数字で区別されている。即ち、符号「210」は第1クライアントマシンを示し、符号「220」は第2クライアントマシンを示し、符号「230」は第3クライアントマシンを示している。サーバマシン100内の各データベースは、上述の情報記憶システムの基本形体におけるデータベースの一例に相当する。
まず、サーバマシン100内のデータベースについて、上記のオーダデータベース110を代表例に挙げて説明する。
図2は、オーダデータベース110を示す図である。
このオーダデータベース110には、患者に対する注射の指示を表わす注射オーダや、薬品の処方を表わす処方オーダ等の様々なオーダに関する情報が、各患者毎に記憶される。このオーダデータベース110は、各患者を識別する患者IDが記録されるID欄111、各患者の氏名が記録される氏名欄112、各患者に対するオーダの内容が記録されるオーダ内容欄113、注射オーダについての注射薬品の名称や処方オーダについての処方薬品の名称等といった各内容のオーダに対する対象の名称が記録されるオーダ対象欄114、注射薬品の投与量や処方薬品の処方量等といったオーダの量が記録されるオーダ量欄115が備えられている。
ここで、上述したように、サーバマシン100内のデータベースは、上記の各クライアントマシンによってアクセス可能となっている。そして、上記のオーダに関する情報等といった、各データベース内の情報は、各クライアントマシンがアクセスし、例えば新規の情報の追加や既存の情報の変更等により、各データベースの記録内容を更新することで記憶される。そして、各データベースには、更新によって記憶された各情報毎に、更新を行ったクライアントマシンの名称と、更新が行われた日時(更新日時)が記憶される。図2に示すオーダデータベース110には、各オーダについての更新を行ったクライアントマシンの名称が記録される更新クライアント欄116と、各オーダについての更新日時が記録される更新日時欄117とが備えられている。
本実施形態では、クライアントマシンにおいて記録内容の更新が行われると、新規の情報の追加や既存の情報の変更等といった、その更新の更新内容と更新日時とがクライアントマシン側に操作履歴として記録される。さらに、クライアントマシンでは、その操作履歴に記録された更新内容に対応付けて、その更新内容の更新が行われる前の記録内容が一時的に保管される。
また、本実施形態では、クライアントマシンによる記録内容の更新は、患者毎に行われる。例えば医師等のユーザが、任意のクライアントマシンに患者を示す患者IDと、更新対象のデータベースの名称とを所定の操作によって入力すると、クライアントマシンは、その入力された名称のデータベース内を、その入力された患者IDで検索する。そして、その患者IDに対応する記録内容が見つかると、クライアントマシンは、自機のモニタに、その患者IDに対応する記録内容を表示する。ユーザが、その表示内容を見ながら、更新内容を所定の操作によって入力すると、クライアントマシンは、その入力された更新内容に従って更新対象のデータベース内の記録内容を更新するとともに、その更新内容と更新日時を操作履歴として記録し、さらに、その記録された更新内容に対応付けて、その更新前の、上記の患者IDに対応する記録内容を一時的に保管する。
クライアントマシンで行われるこのような更新処理について、以下、オーダデータベース110に対する更新の具体例を挙げて説明する。
図3は、オーダデータベース110に対する更新の一例を示す図である。
この図3のパート(a)には、オーダデータベース110における、「A」という氏名の患者を示す患者ID「001」に対応する記録内容110aの、更新前の状態が示されており、パート(b)には、この患者ID「001」に対応する記録内容110aの、更新後の状態が示されている。
ここでの例では、患者に対する放射線撮影等を示す放射線オーダとして、CT撮影を1回行うというオーダが、「2007年9月1日の15時30分10秒」という更新日時に、第1クライアントマシン210からの更新によって新規に追加されている。
ここで、この更新後のオーダデータベース110には、更新結果と、更新を行ったクライアントマシンの名称と更新日時とが記録される。そして、その更新結果が、新規追加という更新で行われたということは、上述したように、この更新を行った第1クライアントマシン210側に操作履歴として記録される。
図4は、オーダデータベース110に対して図3に示す更新を行ったクライアントマシンの履歴を模式的に示す図である。
上述したように、本実施形態では、クライアントマシンが、データベースの記録内容を更新する際には、まず、そのデータベース内を、更新対象の患者IDで検索する。
図4には、オーダデータベース110に対して図3に示す更新を行った第1クライアントマシン210の操作履歴310が示されている。
尚、各クライアントマシンでは、データベースに対する操作履歴が、データベース言語であるSQLの時系列的な羅列によって記録されるが、この図4では、説明の簡単化のために、第1クライアントマシン210での操作がオーダデータベース110に対する操作であることを前提に、オーダデータベース110への操作に関連した見出しを付したテーブル形式で示されている。
図4に示す操作履歴310によれば、更新に当たって、まず、オーダデータベース110内が、「2007年9月1日の15時29分05秒」という日時に、「001」という患者IDで検索されている。上述したように、第1クライアントマシン210では、この検索の後に、患者ID「001」が示す患者「A」に関するその時点におけるオーダの情報が、所定のモニタに表示される。ユーザは、その表示された情報を見て、データベースの記録内容の更新を指示する。そして、図4の操作履歴310によれば、「2007年9月1日の15時30分10秒」という日時に、「新規更新」という更新により、「放射線オーダ」として、「CT撮影」を「1回」行うというオーダが実行されている。そして、この更新の後に、第1クライアントマシン210では、「2007年9月1日の15時30分10秒」という日時の「新規更新」という更新の前の、患者「A」に関するオーダの情報(図3のパート(a)参照)が、この操作履歴310における上記の「新規更新」という更新内容に対応付けられて所定のメモリ内に記録される。
本実施形態では、このような一連の処理により、図1のサーバマシン100内の各データベースの情報が、複数のクライアントマシン210,220,230,…それぞれによって更新される。ここで、このような処理においてエラーが発生した場合、医師等のユーザではそのようなエラーを解消することが無理であることが多く、エラー解消の多くは、専門の作業者に委ねられることとなる。本実施形態では、エラーが発生した場合に、図1の電子カルテシステム10において、エラーの発生原因となった更新内容が確実に含まれた、複数のクライアントマシン210,220,230,…に渡る総合的な更新履歴が作成され、上記のような作業者が、エラー解消を容易に行うことができるようになっている。以下、この図1の電子カルテシステム10について、エラーが発生した場合に上記の総合的な更新履歴を作成する機能に注目して詳細に説明する。
図5は、図1の電子カルテシステム10を、総合的な更新履歴を作成する機能に注目して詳細に示す、この電子カルテシステム10の機能ブロック図である。
本実施形態では、まず、各クライアントマシンが、次のような機能を備えている。尚、本実施形態では、各クライアントマシンが互いに同等な構成を有しており、この図5には、第1クライアントマシン210のの機能ブロックが代表例として示されている。
第1クライアントマシン210は、サーバマシン100の各データベースに記憶されている情報にアクセスし、その情報を更新する情報更新部211と、その情報更新部211による情報更新の履歴を記録する履歴記録部212と、上記の情報更新部211による情報更新が実行される前の情報を一時的に保管する情報保管部213とを備えている。上述の図4に示した操作履歴310は、情報更新部211による情報更新の履歴であって、履歴記録部212に記録されている。ここで、情報更新部211は、上述の情報記憶システムの基本形態における情報更新部の一例に相当し、履歴記録部212は、この基本形態における履歴記録部の一例に相当し、情報保管部213は、上述の情報記憶システムの応用形態における情報保管部の一例に相当する。
また、サーバマシン100は、現在DB記録部130と、更新履歴作成部140と、過去DB作成部150と、再更新部160と、判定部170と、記録部180とを備えている。ここで、現在DB記録部130は、上述の情報記憶システムの応用形態における情報待避部の一例に相当する。また、更新履歴作成部140は、上述の情報記憶システムの基本形態における更新対象特定部と探索部と履歴収集部とを兼ねた一例に相当し、過去DB作成部150は、この基本形態における情報推定部の一例に相当し、再更新部160と判定部170とを合わせたものは、この基本形態におけるエラー再現部の一例に相当する。また、判定部170は、上述の情報記憶システムの応用形態における時点変更部の一例を兼ねており、記録部180は、この応用形態における収集履歴保存部と推定情報保存部とを合わせた一例に相当する。
以下、サーバマシン100が備えているこれらの各構成要素について、エラーが発生した場合に上記の総合的な更新履歴を作成する処理の流れに従って説明する。
図6は、エラーが発生した場合に総合的な更新履歴を作成する処理の流れを示すフローチャートである。
尚、以下では、このフローチャートが示す処理について、適宜に具体例を参照しながら説明する。
この図6のフローチャートが示す処理は、データベースに対する更新処理の最中にエラーの発生を認識した医師等のユーザが、クライアントマシンでの所定の操作画面においてエラー発生に至る総合的な更新履歴の作成を指示する操作を行うとスタートする。この電子カルテシステム10では、ユーザによって総合的な更新履歴の作成が指示されると、まず、そのクライアントマシンからサーバマシン100に対して、更新履歴の作成を指示する旨が通知される。また、本実施形態では、更新履歴の作成が指示された時点(指示時点)でそのクライアントマシンの情報更新部が情報にアクセスしていたデータベースの名称と、そのアクセスに係る患者を示す患者IDとが、上記の通知に付随してサーバマシン100に送られる。
ここで、エラー発生の具体例として、次のような具体例を挙げる。
図7は、エラー発生の具体例を示す図である。
この図7に示す具体例は、第2クライアントマシン220において、オーダデータベース110に対する、患者ID「001」の患者「A」に対応する記録内容110aの更新においてエラーが発生したという例である。図7には、エラー発生の前における、患者「A」に対応する記録内容が実線枠内に示され、エラーの発生が無ければ第2クライアントマシン220による更新によって記録されていた内容が点線枠内に示されている。この例では、第2クライアントマシン220が、「2007年9月1日の17時31分17秒」という更新日時に行った「注射オーダ」についての情報にエラーが発生している。その結果、この「注射オーダ」についての情報の記録は失敗し、オーダデータベース110の患者「A」に対応する記録内容110aは、この「注射オーダ」についての更新が行われる前の実線枠内に示された内容となっているものとする。
また、ここでは、説明を簡単なものとするために、第2クライアントマシン220が、「2007年9月1日の17時31分17秒」という更新日時に更新を行うと同時にエラーが発生し、その2秒後である「2007年9月1日の17時31分19秒」に、ユーザが、エラーの発生に気付いてエラー発生に至る総合的な更新履歴の作成を指示したものと仮定する。
以下、この図7の具体例を踏まえながら、図6のフローチャートが示す処理について説明する。
現在DB記録部130は、エラー発生についての通知を受けて、その通知とともに送られてきた名称のデータベースの、総合的な更新履歴の作成が指示された時点(指示時点)における、その通知とともに送られてきた患者IDに対応する記録内容をコピーして、指示時点におけるデータベースの現状(現在DB)として所定のメモリに記録する(ステップS101)。図7の具体例では、実線枠内に示された、「2007年9月1日の17時31分15秒」という更新日時以前の記録内容が現在DB131として記録される。
次に、判定部170が、更新履歴作成部140に対して、後述の遡及時間として「3秒」を設定する(ステップS102)。更新履歴作成部140は、指示時点よりも、判定部170によって設定される遡及時間だけ前の遡及時点から指示時点までの遡及期間内に行われた更新の更新内容を、更新時刻順に並べて、この遡及期間内の更新履歴を作成するものであり、上記のステップS102では、この更新履歴を作成するための遡及時間が、判定部170によって設定される。
遡及時間が設定されると、更新履歴作成部140が、次のような手順によって更新履歴を作成する(ステップS103)。
まず、更新履歴作成部140は、総合的な更新履歴の作成を指示してきたクライアントマシンの履歴記録部における操作履歴を参照し、上記の遡及期間内に、このクライアントマシンが実行した、更新の内容を、このクライアントマシンの操作履歴から抽出する。図7の具体例では、総合的な更新履歴の作成を指示してきたクライアントマシンが、第2クライアントマシン220であり、指示時点が、「2007年9月1日の17時31分19秒」であるので、更新履歴作成部140は、第2クライアントマシン220の操作履歴から、「2007年9月1日の17時31分17秒」における更新の内容を抽出することとなる。
図8は、第2クライアントマシン220の操作履歴の一例を示す図である。
この図8に示す操作履歴320によれば、まず、オーダデータベース110が、「2007年9月1日の17時31分15秒」という日時に、患者ID「001」で検索されている。そして、「2007年9月1日の15時31分17秒」という日時に、「新規更新」320aという更新により、患者ID「001」が示す患者「A」に関して、「注射オーダ」として、「DDD」という薬品を「100ml」注射するというオーダが実行されている。
ここでの具体例では、図6のステップS103において、まず、この第2クライアントマシン220の操作履歴320から、指示時点から「3秒」遡った遡及時点からこの指示時点までの遡及期間内に第2クライアントマシン220で実行された更新の更新内容として、「新規更新」という更新内容と、その更新内容に関連する患者IDやオーダ内容等の各種情報が抽出される。
図6のステップS103では、更新履歴作成部140は、上記の遡及期間内の更新履歴における更新項目として、まず、この第2クライアントマシン220の操作履歴310から抽出した更新内容および各種情報を採用する。
次に、更新履歴作成部140は、ステップS101で現在DB記録部130が記録した上記の現在DBを参照し、上記の遡及期間内に実行された更新があるか否かを確認する。ここでの具体例では、指示時点が「2007年9月1日の17時31分19秒」であるので、遡及期間は「2007年9月1日の17時31分16秒」から「2007年9月1日の17時31分19秒」までとなる。図7に示す現在DB131から、この遡及期間内に実行された更新が無いことが分かるので、図6のステップS103では、更新履歴作成部140は、第2クライアントマシン220の操作履歴320から抽出した指示時点における更新内容および各種情報のみからなる更新履歴を作成することとなる。
ステップS103において更新履歴作成部140が更新履歴を作成すると、その更新履歴を使って、過去DB作成部150が、上記の遡及時点、即ち、指示時点の「3秒」前の時点にエラーに係るデータベースに記憶されていた情報を推定して過去DBを作成する(ステップS104)。ここでの具体例では、過去DB作成部150が、「2007年9月1日の17時31分16秒」という遡及時点における過去DBを作成する。
過去DB作成部150は、この過去DBを、ステップS103において更新履歴作成部140が作成した更新履歴を過去に遡ることで作成する。ここでの具体例では、更新履歴に記録されている更新内容は「新規更新」のみであり、さらに、この「新規更新」が失敗しているので、上記の現在DB131が、そのまま過去DBとなる。過去DB作成部150は、作成した過去DBを所定のメモリに記録する。
ステップS104で過去DBが作成されると、再更新部160が、その作成された過去DBに対し、上記の更新履歴に更新内容が記録されている過去の更新を順次に再度実行することで再更新DBを作成する(ステップS105)。ここでの具体例では、更新履歴に記録されている更新内容は「新規更新」のみであり、ステップS105では、過去DBに対し、この「新規更新」のみが実行されて再更新DBが作成される。
ステップS105の処理が終了すると、次に、判定部170が、このステップS105で作成された再更新DBが、上記のステップS101で記録された現在DB131に一致するか否かを判定する(ステップS106)。仮に、上記のステップS103で更新履歴の1項目として採用された更新内容にエラー発生の原因があったとすると、ステップS105において過去DBに対してこの更新内容の更新が実行されることでエラーが再発し、その結果、更新によって得られる再更新DBは、データベースにおける指示時点の情報である現在DBと内容が一致するはずである。本実施形態では、判定部170が、再更新DBが現在DB131に一致するか否かを判定することで、上記の更新履歴に従った更新の実行によってエラーが再現したか否かが判定される。
ここで、上記の具体例について、更新内容に記録されている「新規更新」単独ではエラー発生の原因とはなり得ず、この「新規更新」が正常に実行され、図7や図8に示す、エラー発生時には失敗した「注射オーダ」が患者「A」に対応する記録内容に追加されたとする。
すると、この場合には、判定部170において再更新DBが現在DB131に一致しないとの判定(ステップS106におけるNo判定)が下され、次の処理(ステップS107)に進む。
本実施形態では、以下に説明するように、上記のステップS103による更新履歴の作成から、上記のステップS105による再更新DBの作成までの一連の処理が、上記のステップS106において再更新DBが現在DB131に一致するとの判定(ステップS106におけるYes判定)が下されるまで、上記の遡及時間を適宜に延ばしながら、4回よりも多い上限回数「N回」まで繰返し実行される。上記のステップS106でNo判定が下された場合には、ステップS107において、現時点における繰返しの回数がこの上限回数「N回」以下であるか否かが判定部170において判定される。
ここでの具体例では、上記の一連の処理を遡及時間「3秒」を使って1回しか行っていないので、判定部170において、この上限回数「N回」以下であるとの判定(ステップS107におけるYes判定)が下されて、次の処理(ステップS108)に進む。
このステップS108では、遡及時間として、繰返しの回数に応じ、前回の遡及時間よりも長い遡及時間が、判定部170から更新履歴作成部140に設定される。ここでの具体例では、次の繰返し回数が「2回目」であるので、前回の1回目の遡及時間「3秒」よりも長い「5秒」の遡及時間が設定される。
このステップS108の処理が終了すると、処理がステップS103に戻り、判定部170から新たに設定された前回よりも長い遡及時間を使って、上記のステップS103による更新履歴の作成から、上記のステップS105による再更新DBの作成までの一連の処理が実行される。
2回目以降の処理では、更新履歴作成部140は、更新履歴の作成に当たって、まず、上記の現在DB131を参照し、新たに設定された遡及時間に基づく遡及期間内に実行された更新があるか否かを確認する。ここでの具体例では、指示時点が「2007年9月1日の17時31分19秒」であり、新たに設定された遡及時間が「5秒」であるので、遡及期間は「2007年9月1日の17時31分14秒」から「2007年9月1日の17時31分19秒」までとなる。図7に示す現在DB131から、この遡及期間内において、「2007年9月1日の17時31分15秒」という更新日時に、「処方オーダ」として、「BBB」という薬品を「3袋」処方するというオーダが、第1クライアントマシン210から実行されていることが分かる。そこで、図6のステップS103の2回目の処理では、更新履歴作成部140は、第1クライアントマシン210の操作履歴から、この更新日時の更新内容および各種情報を抽出することとなる。
図9は、第1クライアントマシン210の操作履歴の一例を示す図である。
この図9に示す操作履歴310によれば、まず、オーダデータベース110が、「2007年9月1日の17時30分56秒」という日時に、患者ID「001」で検索されている。そして、「2007年9月1日の15時31分10秒」という日時に「新規更新」310bという更新により、患者ID「001」が示す患者「A」に関して、「注射オーダ」として、「CCC」という薬品を「150ml」注射するというオーダが実行され、さらに、このオーダに続いて、上記の遡及期間内である、上記の日時に上記の「処方オーダ」が、「修正更新」310aという更新により実行されている。そこで、図6のステップS103において、この第1クライアントマシン210の操作履歴310から、上記の遡及期間内に第1クライアントマシン210で実行された更新の更新内容として、「修正更新」という更新内容と、その更新内容に関連する患者IDやオーダ内容等の各種情報が抽出される。そして、前回に更新履歴作成部140で作成された更新履歴に、この新たに抽出された更新内容等が追加されて、新たな更新履歴が作成される。
次に、ステップS104において、過去DB作成部150が、上記の新たに作成された更新履歴を遡って、上記の新たな遡及時点に応じた遡及時点、即ち、指示時点の「5秒」前の時点で、エラーに係るデータベースに記憶されていた過去DBを作成する。ここでの具体例では、過去DB作成部150が、「2007年9月1日の17時31分14秒」という遡及時点における過去DBを新たに作成する。ここで、1回目のステップS104において過去DB作成部150が作成した過去DBである指示時点から「3秒」前の「2007年9月1日の17時31分16秒」という遡及時点における過去DBが、所定のメモリに記録されている。そこで、2回目のステップS104では、上記の更新履歴に従った遡上が、この「3秒」前の「2007年9月1日の17時31分16秒」から始められる。
ここでの具体例では、この「3秒」前の時点「2007年9月1日の17時31分16秒」よりも前で、この時点に最も近い日時に実行された更新が、「2007年9月1日の17時31分15秒」という日時に実行された「修正更新」310aである。
ここで、上記の「新規更新」という更新は、データベースに単純に情報を追加する処理である。これに対し、「修正更新」310aという更新は、元々データベースに存在していた情報を変更するという処理である。そのため、更新履歴を遡ってデータベース内の情報を「新規更新」という更新の前の状態に戻すには、追加された情報を削除すれば足りるが、「修正更新」という更新の前の状態に戻すには更新前の情報が必要となる。本実施形態では、図5に示したように、各クライアントマシンの情報保管部には、操作履歴に記録された更新内容に対応付けて、データベースの、その更新内容の更新が行われる前の記録内容が一時的に保管される。そのため、「修正更新」のように、更新履歴を遡るために更新前の情報が必要な更新内容については、過去DB作成部150は、その更新内容に対応付けてクライアントマシンの情報保管部に一時的に保管されている、データベースの更新前の記録内容を、その更新前の過去DBとして採用する。
ここでの具体例では、オーダデータベース111における患者「A」についての記録内容を、図9に示す「修正更新」310aの前の状態に戻すために、過去DB作成部150は、この「修正更新」310aに対応付けられて保管されている更新前の患者「A」についての記録内容を参照する。
図10は、「修正更新」310aに対応付けられて保管されている更新前の患者「A」についての記録内容を示す図である。
この図10では、上記の「2007年9月1日の17時31分15秒」という日時に第1クライアントマシン210に変更される前の「処方オーダ」が、「2007年9月1日の15時12分09秒」という日時に第3クライアントマシン210による更新によって記憶されたものであり、「BBB」という薬品を「1袋」処方するというものであったことになっている。
ここでの具体例では、図6のステップS104において、過去DB作成部150が、上記の2回目に作成された更新履歴における上記の「修正更新」の前の過去DBとして、この図10に示す患者「A」についての記録内容110a’を採用する。また、この2回目の更新履歴には、「修正更新」よりも昔の更新内容は記録されていないので、この図10に示す患者「A」についての記録内容110a’が、この2回目の更新履歴について最終的に得られる過去DBとなる。過去DB作成部150は、この2回目の過去DBも、所定のメモリに記録する。
次に、処理がステップS105に進んで、再更新部160が、過去DBに対し、上記の2回目の更新履歴に更新内容が記録されている過去の更新を、この更新履歴における時間間隔で順次に再度実行することで2回目の再更新DBを作成する。ここでの具体例では、この2回目の更新履歴には、上述の「修正更新」と「新規更新」との2つの更新内容が記録されているので、再更新部160は、過去DBに対し、これら2つの更新内容を、更新日時の順に従って、この更新日時の時間間隔で順次に再度実行して2回目の再更新DBを作成する。
その後、ステップS106において、判定部170が、この2回目の再更新DBが現在DBに一致するか否かを判定する。
ここで、上記の具体例について、上述の「修正更新」と「新規更新」とを、2回目の更新履歴における時間間隔で順次に実行してもエラーが発生せず、「修正更新」と「新規更新」とが正常に実行され、図7や図8に示す、エラー発生時には失敗した「注射オーダ」が患者「A」に対応する記録内容に追加されたとする。
この場合にも、判定部170において再更新DBが現在DB131に一致しないとの判定(ステップS106におけるNo判定)が下されてステップS107に進む。また、この段階では、繰返し回数は2回なので、ステップS107において、判定部170が、上限回数「N回」以下であるとの判定(ステップS107におけるYes判定)を下し、次の処理(ステップS108)に進む。ステップS108において、次の繰返し回数である「3回目」に対応して、前回の2回目の遡及時間「5秒」よりも長い「10秒」の遡及時間が設定される。
この3回目の処理では、ステップS103において、更新履歴作成部140は、まず、上記の現在DB131を参照し、新たに設定された遡及時間に基づく遡及期間内に実行された更新があるか否かを確認する。ここでの具体例では、新たに設定された遡及時間「10秒」に基づく遡及時点が「2007年9月1日の17時31分09秒」で、遡及期間は「2007年9月1日の17時31分09秒」から「2007年9月1日の17時31分19秒」までとなる。図7に示す現在DB131から、この遡及期間内において、「2007年9月1日の17時31分10秒」という更新日時に、「注射オーダ」として、「CCC」という薬品を「150ml」注射するというオーダが、第1クライアントマシン210から実行されていることが分かる。そこで、図6のステップS103の3回目の処理では、更新履歴作成部140は、図9に示す第1クライアントマシン210の操作履歴310から、上記の新たな遡及期間内の更新のうち、更新内容について未抽出である「新規更新」310bという更新内容および各種情報を新たに抽出することとなる。そして、2回目に更新履歴作成部140で作成された更新履歴に、この新たに抽出された更新内容等が追加されて、新たな3回目の更新履歴が作成される。
次に、ステップS104において、過去DB作成部150が、3回目の更新履歴を遡って、上記の新たな遡及時間に応じた遡及時点、即ち、指示時点の「10秒」前の時点で、エラーに係るデータベースに記憶されていた過去DBを作成する。ここでの具体例では、過去DB作成部150が、「2007年9月1日の17時31分09秒」という遡及時点における過去DBを新たに作成する。ここで、2回目の過去DBとして、指示時点から「5秒」前の「2007年9月1日の17時31分14秒」という遡及時点における過去DBが、所定のメモリに記録されている。そこで、3回目のステップS104では、上記の更新履歴に従った遡上が、この「5秒」前の「2007年9月1日の17時31分14秒」から始められる。
ここでの具体例では、この「5秒」前の時点「2007年9月1日の17時31分14秒」よりも前で、上記の遡及期間内に実行された更新は、図9に示す第1クライアント210の操作履歴310から分かるように「2007年9月1日の17時31分10秒」という日時に実行された「新規更新」310bのみである。データベース内の情報を「新規更新」という更新の前の状態に戻すには、追加された情報を削除すれば足りる。そこで、過去DB作成部150は、2回目の過去DBとして記録されている、図10に示す患者「A」についての記録内容110a’から、「2007年9月1日の17時31分10秒」に対応する「注射オーダ」に係る情報を削除して、3回目の過去DBを作成する。
図11は、3回目の過去DBの記録内容を示す図である。
この図11には、上述のように、図10に示す患者「A」についての記録内容110a’から、「2007年9月1日の17時31分10秒」に対応する「注射オーダ」に係る情報が削除された記録内容が、3回目の過去DBの記録内容110a”として示されている。
このように、3回目の過去DBが作成されると、上述の1回目および2回目の処理と同様に、ステップS105において、再更新部160が、3回目の過去DBに対し、上記の3回目の更新履歴に更新内容が記録されている過去の更新を、この更新履歴における時間間隔で順次に再度実行することで3回目の再更新DBを作成する。そして、ステップS106において、判定部170が、この3回目の再更新DBが現在DBに一致するか否かを判定する。
ここで、上記の具体例について、上述の「2007年9月1日の17時31分10秒」の「新規更新」と「2007年9月1日の17時31分14秒」の「修正更新」と「2007年9月1日の17時31分17秒」の「新規更新」とを、3回目の更新履歴における時間間隔で順次に実行したときにエラーが発生して最後の「新規更新」に失敗した結果、3回目の再更新DBが現在DBに一致したとする。
この場合には、ステップS106においてYes判定が下され、記録部180が、その時点における過去DBと更新履歴とを所定のメモリに記録する(ステップS109)。ここでの具体例では、記録部180は、図11に記録内容110a”を示す3回目の過去DBと、次のような3回目の更新履歴を記録する。
図12は、記録部180が記録する更新履歴の一例を示す図である。
この図12には、ここでの具体例において記録部180によって記録される3回目の更新履歴171が示されている。
上述したように、この3回目の更新履歴171には、1回目の処理において第2クライアントマシン220の操作履歴から抽出された「2007年9月1日の17時31分17秒」の「新規更新」320aと、2回目の処理において第1クライアントマシン220の操作履歴から抽出された「2007年9月1日の17時31分15秒」の「修正更新」310aと、3回目の処理において第1クライアントマシン220の操作履歴から抽出された「2007年9月1日の17時31分10秒」の「新規更新」310bとの3つの更新内容と、各更新内容に対応する情報が記録されている。
以上、図6から図12を参照して説明した処理によれば、図1および図5に示す電子カルテシステム10において発生したエラーに至るまでに各クライアントマシン210,220,230,…で実行された更新の履歴が作成されて記録される。
また、上述したような更新履歴の作成から再更新DBの作成に至る一連の処理の繰返しが、エラーが再現しないまま上限の回数「N回」を超えてしまった場合(ステップS107におけるNo判定)には、本実施形態では、エラーが再現しない旨を説明するメッセージが、エラーが発生したクライアントマシンのモニタに表示される(ステップS110)。
以上に説明した、処理により、エラー解消を行う作業者は、エラー解消を行うに当たって、ほとんどの場合、エラーが発生したとき作成される更新履歴を検討するだけで良い。また、仮に、エラーが再現しない旨を説明するメッセージが、エラーが発生したクライアントマシンのモニタに表示された場合には、作業者は、そのメッセージによって、エラーの発生原因が過去のクライアントマシンによる更新ではなく、例えば、接続ケーブルの断線等といった物理的な事象にある可能性が高いこと等を把握することができる。つまり、本実施形態の電子カルテシステム10によれば、エラー解消を行う作業者は、エラー解消を容易に行うことができる。
以下、上述した基本形態を含む種々の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
情報を記憶するデータベースと、
前記データベースに記憶されている情報にアクセスし、該情報を更新する複数の情報更新部と、
前記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新の履歴を記録する履歴記録部と、
前記情報更新部がアクセスした情報にエラーが生じている場合に、該情報更新部に付属している履歴記録部に記録されている履歴を、そのエラーが生じたエラー時点よりも過去の過去時点まで遡り、該情報更新部による情報更新の対象を特定する更新対象特定部と、
前記複数の情報更新部のうち、前記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索する探索部と、
前記探索部によって見つかった各情報更新部に付属している各履歴記録部から、前記過去時点以後の履歴を収集する履歴収集部と、
前記履歴収集部によって収集された履歴に基づいて、前記過去時点における前記データベースの情報を推定する情報推定部と、
前記情報推定部によって推定された情報に対して、前記履歴収集部で収集された履歴が表している情報更新を施し、前記エラーが再現されるか否かを確認するエラー再現部とを備えたことを特徴とする情報記憶システム。
(付記2)
前記データベースが、前記情報として、該情報に対して更新を実行した情報更新部と、その情報更新部が実行した更新の対象とを含む情報を記憶するものであり、
前記探索部は、前記データベースが記憶している情報に基づいて、前記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索するものであることを特徴とする付記1記載の情報記憶システム。
(付記3)
前記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新が実行される前の情報を少なくとも一時的に保管する情報保管部を備え、
前記履歴収集部が、前記過去時点以後の履歴を収集するとともに、前記情報保管部から該過去時点以後の情報も収集するものであり、
前記情報推定部が、前記履歴収集部によって収集された履歴および情報に基づいて前記データベースの情報を推定するものであることを特徴とする付記1又は2記載の情報記憶システム。
(付記4)
前記エラー再現部で、前記エラーが再現されないことが確認された場合に、前記過去時点をより過去の時点に変更し、前記更新対象特定部、前記探索部、前記履歴収集部、および前記情報推定部によって、そのより過去の時点における前記データベースの情報を推定させ、前記エラー再現部に、前記エラーが再現されるか否かを確認させる時点変更部を備えたことを特徴とする付記1から3のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
(付記5)
前記情報推定部による前記データベースの情報推定に先だって、現時点の該データベースの情報を待避させる情報待避部を備えたことを特徴とする付記1から4のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
(付記6)
前記エラー再現部で、前記エラーが再現されることが確認された場合に、前記履歴収集部によって収集された履歴を保存する収集履歴保存部を備えたことを特徴とする付記1から5のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
(付記7)
前記エラー再現部で、前記エラーが再現されることが確認された場合に、前記情報推定部で推定された情報を保存する推定情報保存部を備えたことを特徴とする付記1から6のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
尚、上記では、「課題を解決するための手段」で基本形態について説明した情報記憶システムの一実施形態として、電子カルテシステムを例示したが、情報記憶システムはこれに限るものではなく、上記の基本形態は、データベース等を備えたサーバマシンと、このサーバマシン内の各データベース内の情報にアクセス可能な複数のクライアントマシンとで構成された一般的な情報記憶システムに適用することができる。
また、上記では、「課題を解決するための手段」で基本形態について説明した情報記憶システムの一実施形態として、処理の繰返し回数毎に、遡及時間が決められている例を示したが、情報記憶システムはこれに限るものではなく、例えば、処理が繰り返される度に、遡及時間が所定刻みで延びるもの等であっても良い。
情報記憶システムに対する具体的な実施形態である電子カルテシステムを模式的に示す図である。 オーダデータベース110を示す図である。 オーダデータベース110に対する更新の一例を示す図である。 オーダデータベース110に対して図3に示す更新を行ったクライアントマシンの履歴を模式的に示す図である。 図1の電子カルテシステム10を、総合的な更新履歴を作成する機能に注目して詳細に示す、この電子カルテシステム10の機能ブロック図である。 エラーが発生した場合に総合的な更新履歴を作成する処理の流れを示すフローチャートである。 エラー発生の具体例を示す図である。 第2クライアントマシン220の操作履歴の一例を示す図である。 第1クライアントマシン210の操作履歴の一例を示す図である。 「修正更新」310aに対応付けられて保管されている更新前の患者「A」についての記録内容を示す図である。 3回目の過去DBの記録内容を示す図である。 記録部180が記録する更新履歴の一例を示す図である。
符号の説明
10 電子カルテシステム
100 サーバマシン
110 オーダデータベース
110a,110a’,110a” 記録内容
111 ID欄
112 氏名欄
113 オーダ内容欄
114 オーダ対象欄
115 オーダ量欄
116 更新クライアント欄
117 更新日時欄
120 診療記録データベース
130 現在DB記録部
131 現在DB
140 更新履歴作成部
150 過去DB作成部
160 再更新部
170 判定部
171 3回目の更新履歴
180 記録部
210 第1クライアントマシン
211 情報更新部
212 履歴記録部
213 情報保管部
220 第2クライアントマシン
230 第3クライアントマシン
310,320 操作履歴
310a 「修正更新」
320a,310b 「新規更新」

Claims (5)

  1. 情報を記憶するデータベースと、
    前記データベースに記憶されている情報にアクセスし、該情報を更新する複数の情報更新部と、
    前記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新の履歴を記録する履歴記録部と、
    前記情報更新部がアクセスした情報にエラーが生じている場合に、該情報更新部に付属している履歴記録部に記録されている履歴を、そのエラーが生じたエラー時点よりも過去の過去時点まで遡り、該情報更新部による情報更新の対象を特定する更新対象特定部と、
    前記複数の情報更新部のうち、前記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索する探索部と、
    前記探索部によって見つかった各情報更新部に付属している各履歴記録部から、前記過去時点以後の履歴を収集する履歴収集部と、
    前記履歴収集部によって収集された履歴に基づいて、前記過去時点における前記データベースの情報を推定する情報推定部と、
    前記情報推定部によって推定された情報に対して、前記履歴収集部で収集された履歴が表している情報更新を施し、前記エラーが再現されるか否かを確認するエラー再現部とを備えたことを特徴とする情報記憶システム。
  2. 前記データベースが、前記情報として、該情報に対して更新を実行した情報更新部と、その情報更新部が実行した更新の対象とを含む情報を記憶するものであり、
    前記探索部は、前記データベースが記憶している情報に基づいて、前記更新対象特定部で特定された対象と同じ対象にアクセスした情報更新部を探索するものであることを特徴とする請求項1記載の情報記憶システム。
  3. 前記複数の情報更新部それぞれに付属して、その付属した情報更新部による情報更新が実行される前の情報を少なくとも一時的に保管する情報保管部を備え、
    前記履歴収集部が、前記過去時点以後の履歴を収集するとともに、前記情報保管部から該過去時点以後の情報も収集するものであり、
    前記情報推定部が、前記履歴収集部によって収集された履歴および情報に基づいて前記データベースの情報を推定するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報記憶システム。
  4. 前記エラー再現部で、前記エラーが再現されないことが確認された場合に、前記過去時点をより過去の時点に変更し、前記更新対象特定部、前記探索部、前記履歴収集部、および前記情報推定部によって、そのより過去の時点における前記データベースの情報を推定させ、前記エラー再現部に、前記エラーが再現されるか否かを確認させる時点変更部を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
  5. 前記情報推定部による前記データベースの情報推定に先だって、現時点の該データベースの情報を待避させる情報待避部を備えたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の情報記憶システム。
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