JP5184160B2 - ディスク式スチームトラップ - Google Patents
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Description
本発明は、変圧室すなわち熱力学的蒸気室の圧力変化に応じて弁ディスクが開閉することにより、蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出するディスク式スチームトラップに関し、特に変圧室の外側に変圧室を保温する保温室を形成したものに関する。
上記の変圧室の外側に変圧室を保温する保温室を形成したディスク式スチームトラップが特開２０００−２８０９１に示されている。これは、入口と出口を有する本体に弁座部材を介して蓋部材を取り付けて弁座部材と蓋部材の間に変圧室を形成し、変圧室に弁ディスクを配置し、弁座部材が変圧室の中心に開口し入口側から連通する入口通路と、入口通路の外周囲に開口する環状溝と、入口通路と環状溝の間に形成した内輪弁座と、環状溝の外周囲に形成した外輪弁座と、一端が環状溝に開口し他端が出口に開口する出口通路を有し、本体にキャップ部材を取り付けて変圧室の外側に保温室を形成し、一端が出口に開口し他端が保温室に開口する保温連結孔を設けたもので、弁ディスクの開弁によって排出される復水の一部を保温室に流入させることにより、排出復水により変圧室を保温するものである。
しかしながら、上記のディスク式スチームトラップは、排出復水が保温室に流入し難いために変圧室の保温効率が悪い問題点があった。
特開２０００−２８０９１
解決しようとする課題は、排出復水を保温室に流入し易くして変圧室の保温効率が良いディスク式スチームトラップを提供することである。
本発明のディスク式スチームトラップは、入口と出口を有する本体に弁座部材を介して蓋部材を取り付けて弁座部材と蓋部材の間に変圧室を形成し、変圧室に弁ディスクを配置し、弁座部材が変圧室の中心に開口し入口側から連通する入口通路と、入口通路の外周囲に開口する環状溝と、入口通路と環状溝の間に形成した内輪弁座と、環状溝の外周囲に形成した外輪弁座と、一端が環状溝に開口する出口通路を有し、本体にキャップ部材を取り付けて変圧室の外側に保温室を形成したものにおいて、出口通路の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路の他端を出口に連通する連通孔を弁座部材に形成し、出口通路の連通孔側端を連通孔の出口通路側端に直接連通し、一端が出口通路に開口し他端が保温室に開口する保温連結孔を設けたことを特徴とする。
本発明は、出口通路の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路の他端を出口に連通する連通孔を弁座部材に形成し、出口通路の連通孔側端を連通孔の出口通路側端に直接連通し、一端が出口通路に開口し他端が保温室に開口する保温連結孔を設けたものであるので、弁ディスクの開弁によって排出される復水を保温室に流入し易くすることができ、変圧室の保温効率が良いディスク式スチームトラップを提供することができるという優れた効果を生じる。
本発明のディスク式スチームトラップは、出口通路の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路の他端を出口に連通する連通孔を弁座部材に形成し、出口通路の連通孔側端を連通孔の出口通路側端に直接連通し、一端が出口通路に開口し他端が保温室に開口する保温連結孔を設けたものであるので、出口通路の流体通過面積が保温連結孔の出口通路側開口端よりも出口側で絞られる。そのため、弁ディスクの開弁によって排出される復水を保温室に流入し易くすることができる。そのため、変圧室の保温効率が良いディスク式スチームトラップを提供することができる。
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する（図１参照）。図１は本発明の実施例のディスク式スチームトラップの断面図である。入口１と出口２を有する本体３に弁座部材４を介して蓋部材５をねじ結合して弁座部材４と蓋部材５の間に変圧室６を形成する。変圧室６に下記の内輪弁座７と外輪弁座８に離着座して開閉弁する円板状の弁ディスク９を配置する。入口２と出口３はほぼ同一軸上に形成する。
弁座部材４は、入口１側から連通して変圧室６の中心に開口する入口通路１５と、入口通路１５の外周囲に開口する環状溝１６と、入口通路１５と環状溝１６の間に形成した内輪弁座７と、環状溝１６の外周囲に内輪弁座７と同心円状で同一平面に形成した外輪弁座８と、一端が環状溝１６に開口する出口通路１７と、出口通路１７の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路１７の他端と出口２を連通する連通孔１９を有する。本体３にキャップ部材２０をねじ結合して変圧室６の外側に保温室２１を形成する。一端が出口通路１７に開口し他端が保温室２１に開口する保温連結孔２２を弁座部材４から本体３を介して設ける。
上記実施例の作動を説明する。入口通路１５を介して弁ディスク９に作用する入口１側の流体圧力により、弁ディスク９は内外輪弁座７，８から離座開弁し、復水を環状溝１６、出口通路１７、連通孔１９を通して出口２に排出する。復水が排出されて蒸気が内外輪弁座７，８と弁ディスク９の間を高速に通過することによって内外輪弁座７，８と弁ディスク９の間の圧力が低下し、また蒸気が変圧室６に流れ込み変圧室６の圧力が上昇することによって、弁ディスク９が内外輪弁座７，８に着座閉弁する。そして、変圧室６内の蒸気が放熱等により凝縮しその蒸気圧力が低下してくると、弁ディスク９は内外輪弁座７，８から離座開弁する。このような開閉弁のサイクルを繰り返す。
出口通路１７の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路１７の他端を出口２に連通する連通孔１９を弁座部材４に形成し、一端が出口通路１７に開口し他端が保温室２１に開口する保温連結孔２２を設けたものであるので、出口通路１７の流体通過面積が保温連結孔２２の出口通路１７側開口端よりも出口２側で絞られ、弁ディスク９の開弁によって排出される復水を保温室２１に流入し易くすることができ、変圧室６の保温効率を高めることができる。
１ 入口
２ 出口
３ 本体
４ 弁座部材
５ 蓋部材
６ 変圧室
７ 内輪弁座
８ 外輪弁座
９ 弁ディスク
１５ 入口通路
１６ 環状溝
１７ 出口通路
１９ 連通孔
２０ キャップ部材
２１ 保温室
２２ 保温連結孔
２ 出口
３ 本体
４ 弁座部材
５ 蓋部材
６ 変圧室
７ 内輪弁座
８ 外輪弁座
９ 弁ディスク
１５ 入口通路
１６ 環状溝
１７ 出口通路
１９ 連通孔
２０ キャップ部材
２１ 保温室
２２ 保温連結孔
Claims (1)
- 入口と出口を有する本体に弁座部材を介して蓋部材を取り付けて弁座部材と蓋部材の間に変圧室を形成し、変圧室に弁ディスクを配置し、弁座部材が変圧室の中心に開口し入口側から連通する入口通路と、入口通路の外周囲に開口する環状溝と、入口通路と環状溝の間に形成した内輪弁座と、環状溝の外周囲に形成した外輪弁座と、一端が環状溝に開口する出口通路を有し、本体にキャップ部材を取り付けて変圧室の外側に保温室を形成したものにおいて、出口通路の流体通過面積よりも流体通過面積が小さく出口通路の他端を出口に連通する連通孔を弁座部材に形成し、出口通路の連通孔側端を連通孔の出口通路側端に直接連通し、一端が出口通路に開口し他端が保温室に開口する保温連結孔を設けたことを特徴とするディスク式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008066338A JP5184160B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | ディスク式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008066338A JP5184160B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | ディスク式スチームトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009222120A JP2009222120A (ja) | 2009-10-01 |
| JP5184160B2 true JP5184160B2 (ja) | 2013-04-17 |
Family
ID=41239116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008066338A Expired - Fee Related JP5184160B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | ディスク式スチームトラップ |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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-
2008
- 2008-03-14 JP JP2008066338A patent/JP5184160B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JP2009222120A (ja) | 2009-10-01 |
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