JP5183539B2 - 基地局、制御局および周波数割り当て制御方法 - Google Patents

基地局、制御局および周波数割り当て制御方法 Download PDF

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本発明は、基地局と移動局で構成され、基地局が移動局に無線リソースを割り当てる無線通信システムにおける基地局、制御局および周波数割り当て制御方法に関する。
従来、複数の互いに直交するサブキャリアを用いて無線基地局と移動局の間で多元接続を実現するOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)やまた送信時の構造をシンプルにしたSC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)といった技術が知られている。これらの技術では、上りリンクであっても下りリンクであっても、基地局はスケジューリングを行い、自セル内の移動局に対してサブキャリアを割り当て、割り当てたサブキャリアを用いて基地局−移動局間の通信を行う。
OFDMA等では、複数のセルが同一の周波数帯域を使用する場合、セル間で干渉(セル間干渉)が発生する。セル間干渉は、それぞれのセルでの通信品質を劣化させるため問題となる。特にセルエッジに位置する移動局ほどセル間干渉の影響が大きい。したがって、セル間干渉を回避する技術が必要である。
一方、フェムト基地局と呼ばれる小型基地局の技術検討が進められている。このような小型基地局は一般ユーザが自宅等に自由に設置することができる。小型基地局が普及すると基地局の数が増大することになり、ますますセル間干渉が問題になると考えられる。
このようなセル間干渉の問題に対し、たとえば、下記の特許文献1,非特許文献1では、干渉コーディネーション(interference coordination)と呼ばれる方法が提案されている。この方法ではセルエッジ以外では全セルで共通の周波数が用いられ、セルエッジではセル毎に異なる周波数を使用する。たとえば、セル数を2(セルA,セルB)とし、周波数帯域を、3つの周波数帯域f1,f2,f3に分割するとする。f3を両方のセルに共通する帯域とし、f1,f2を個々のセルでそれぞれ使用する帯域とする。このとき、f3をf1,f2より十分広くなるように分割しておく。そして、f3を各セルのセルエッジ以外の部分で使用し、f1,f2をそれぞれセルA,セルBのセルエッジのエリアに位置する移動局に割り当てるようにする。このようにすれば、セルA,セルBのセルエッジにそれぞれ位置する移動局が使用する周波数は互いに異なることとなり、セルエッジに位置する移動局のセル間干渉による通信品質の劣化を防止することができる。
また、セル間干渉を回避する別の方法として、下記非特許文献2では、LOAD INFORMATIONメッセージと呼ばれるメッセージを基地局間でやり取りすることが提案されている。この方法では、基地局が干渉量の測定を行い、その測定結果についての情報をLOAD INFORMATIONメッセージとして基地局間でやり取りする。各基地局は受信したLOAD INFORMATIONメッセージに基づいてスケジューリングを行い、他セルに与える干渉量を小さくするようにする。
特開2007−243425号公報
しかしながら、上記従来の干渉コーディネーションでは、セルエッジの移動局に割り当て可能な周波数帯域を狭く、セルエッジ以外の移動局に割当可能な周波数帯域を広く設定する。そのため、セル内の移動局がセルエッジに集中しているような場合には、スケジューリングの効率が非常に悪くなる、という問題がある。
また、干渉コーディネーションでは、各セルは、全セル共通の周波数とそのセルのセルエッジに割り当てられた周波数帯しか利用することができない。しかし、実際には、トラフィック量が少ない等の理由で相互に及ぼしあうセル間干渉の量が少ない場合もあり、このような場合には、全セルが全ての周波数帯域を使用しても問題はない。そのため、干渉コーディネーションでは、干渉量の少ない場合に周波数の利用効率が悪くなる、という問題がある。
また、干渉コーディネーションを行う場合には、基地局はスケジューリングの際に各移動局がセルエッジに位置するか否かを知っている必要がある。そのため、移動局の位置情報を正確に把握していなければならずそのための処理が必要となる、という問題がある。
さらに、上記非特許文献2に記載の方法では、他の基地局より通知されたLOAD INFORMATIONメッセージを用いて干渉量を少なくするようにスケジューリングする。しかし、具体的にどのようなスケジューリングを行うことにより干渉回避を実現するかが開示されていない、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、セル間干渉を回避しつつ、周波数の利用効率を向上させ、効率的にスケジューリングを行うことができる基地局、制御局および周波数割り当て制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、使用可能な周波数帯域を他の基地局と共有する基地局であって、自局に常に使用許可があるサブキャリアである第1のクラスのサブキャリアを、周波数帯域を共有しかつ隣接する他の基地局である干渉基地局の第1のクラスのサブキャリアと重複しないように、前記周波数帯域内のサブキャリアから選択し、また、前記周波数帯域において、第1のクラスのサブキャリア以外のサブキャリアから、確率的に自局に使用許可を与えるサブキャリアである第2のクラスのサブキャリアを選択する帯域分割手段と、前記干渉基地局から送信された信号に基づいて、自局の信号に対する干渉の影響度を示す干渉影響量を求めるモニタリング手段と、前記干渉影響量に基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアに割り当てを行う確率を示すパラメータを求めるパラメータ制御手段と、前記パラメータに基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアから、使用許可を与えるサブキャリアである使用サブキャリアを選択し、前記パラメータに基づいて、選択する使用サブキャリアを所定の周期で変更するサブキャリア選択手段と、前記第1のクラスのサブキャリアと前記使用サブキャリアとを用いて、自局が行う通信のスケジューリングを行うスケジューリング手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に基づいて、各セルが使用できるサブキャリア数を変更するようにしたので、セル間干渉を回避しつつ、周波数の利用効率を向上させ、効率的にスケジューリングを行うことができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる基地局の実施の形態1の機能構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の移動局の機能構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1の通信システムの構成例を示す図である。 図4は、セル間干渉が生じる周波数割り当ての例を示す図である。 図5は、セル間干渉が生じる周波数割り当ての例を示す図である。 図6は、セル間干渉を回避しつつ高速通信を実現する周波数割り当ての例を示す図である。 図7は、セル間干渉を回避しつつ高速通信を実現する周波数割り当ての例を示す図である。 図8は、帯域#1を構成するサブキャリアを示す図である。 図9は、干渉影響量とPuseの関係を示す関数の一例を示す図である。 図10は、サブキャリアのグループ分けの一例を示す図である。 図11は、クラスBの周波数割り当てを制御する手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、クラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしが、Tuse毎に更新されていく一例を示す図である。 図13−1は、全てのセルでPuseが0の場合の使用許可あり/なしの判定結果の一例を示す図である。 図13−2は、全てのセルでPuseが1の場合の使用許可あり/なしの判定結果の一例を示す図である。 図14−1は、通信品質に応じてPuseを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。 図14−2は、通信品質に応じてPuseを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。 図15は、δの変化の一例を示す図である。 図16は、干渉影響量とδの関係を示す関数の一例を示す図である。 図17−1は、サブキャリアをサイクリックに順序付けする方法の一例を示す図である。 図17−2は、サブキャリアをサイクリックに順序付けする方法の一例を示す図である。 図18は、実施の形態2のクラスBのサブキャリアの割り当て制御手順の一例を示すフローチャートである。 図19−1は、通信品質に応じてδを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。 図19−2は、通信品質に応じてδを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。 図20は、SC−FDMA方式のサブキャリア割り当て例を示す図である。 図21は、実施の形態3のクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる基地局、制御局および周波数割り当て制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる基地局の実施の形態1の機能構成例を示す図である。また、図2は、本実施の形態の移動局の実施の形態1の機能構成例を示す図である。さらに図3は、本実施の形態の通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態の通信システムは、基地局が構成する各セル内で、1つの基地局と複数の移動局との間で通信が行われるポイント−マルチポイント型無線アクセスシステムである。
本実施の形態の基地局1は、図1に示すように、移動局、他の基地局、または制御局へパケットを送信する送信部101と、移動局、他の基地局、または制御局からパケットを受信する受信部102と、パケットを送信するための所定の送信処理を行う送信パケット管理部103と、受信したパケットに所定の受信処理を行う受信パケット管理部104と、本通信システムの外部のネットワークであるネットワーク106とのインタフェースであるネットワークインタフェース部105と、モニタリングした情報、または他の基地局や制御局より受信した情報を元にパラメータ値の制御を行うパラメータ制御部109と、パラメータ制御部109が決定したパラメータ値に基づいて使用するチャネルを決定する使用チャネル制御部107と、使用チャネル制御部107が決定した使用チャネル情報に基づいてスケジューリングを行うスケジューリング手段の機能を有するとともに、各種の所定の処理を行うプロセッサ部108と、他の基地局からの信号をモニタリングするモニタリング部110と、を備えている。
本実施の形態の移動局2は、基地局1へパケットを送信する送信部201と、基地局1からパケットを受信する受信部202と、基地局1へパケットを送信するための所定の送信処理を行う送信パケット管理部203と、基地局1から受信したパケットに所定の受信処理を行う受信パケット管理部204と、基地局1から受信したスケジューリング情報を管理するスケジューリング情報管理部205と、各種処理を行うプロセッサ部206と、を備えている。
また、本実施の形態の通信システムは、図3に示すように、図1の基地局1の構成を有する基地局1−1から1−3と、図2の移動局2の構成を有する移動局2−1〜2−5と、基地局1−1から1−3の制御を行う制御局4と、で構成される。また、セル3−1,3−2,3−3は、基地局1−1,1−2,1−3がそれぞれ無線通信可能なエリアとして構成するセルである。また、図3の構成では、セル3−1内に移動局2−1,2−2が、セル3−2内に移動局2−3,2−4が、セル3−3内に、移動局2−5が存在し、移動局2−1〜2−5は、それぞれが所属するセルの基地局1−1,1−2,1−3と無線通信を行う。その際に使用するチャネルは、各基地局が決定する。なお、各セルはセクタ化されていてもよいし、されていなくてもよい。また、制御局4は各基地局と通信を行うが、その方法は無線通信であっても良いし、有線通信であってもよい。
なお、ここでは通信システムが制御局4を備える例について説明するが、制御局4を備えない構成としてもよい。この場合、後述の割り当て周波数の制御は、基地局1−1〜1−3が実施する。また、図3の基地局1−1〜1−3がフェムト基地局である場合は、周辺のマクロ基地局が制御局4の役割を担う構成としてもよい。
以下では、通信方式にOFDMAを用いる場合について、本実施の形態の動作を説明する。なお、OFDMAを用いるのは、上りリンクの通信であっても、下りリンクの通信であってもよい。
近接する複数のセルに、同一の周波数が割り当てられている場合、セル間干渉が生じ、通信品質が劣化する。図4,図5は、セル間干渉が生じる周波数割り当ての例を示す図である。図4は、各セルに割り当てられている帯域が全て他セルと重複する場合の例、図5は各セルに割り当てられている帯域の一部が他セルと重複する場合の例である。図4,図5の周波数帯C1は、セル3−1の周波数割り当て状態を示しており、全体がシステムで使用可能な周波数帯であり、塗りつぶし(斜線でない)部分は各セルに共通して割り当てられた帯域を示しており、また、斜線部分は、そのセル(周波数帯C1の場合はセル3−1)に割り当てられかつ他のセルに割り当てられていない帯域(自セルのみに割り当てられている)を示しており、それ以外の空白の部分はそのセルに割り当てられていない帯域を示している。同様に、周波数帯C2,C2は、セル3−2,3−3に割り当てられた帯域を示している。
周波数(チャネル)割り当ての際には、移動局や基地局での受信品質に基づいて使用チャネルが決定されるため、セル間干渉はある程度までは回避可能と考えられる。しかし、受信品質に基づいて使用チャネルが決定していても、隣接セルからの干渉が原因で特性が劣化する場合も考えられ、特に他セルからの干渉量が大きい場合(または他セルでのトラフィック量が大きい場合)ほど、問題になる。そこで、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて各セルにて使用する帯域を制御すればよい。すなわち、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が大きい場合ほど、使用する帯域を制限し(使用するサブキャリア数を少なくする)、セル間で重複して使用する帯域を少なくすればよい。逆に、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が少ない場合にはセル間で帯域を重複して使用してもできるだけ広い帯域を用いた通信を行う(多数のサブキャリアを使用する)。このような割り当てを行うと、セル間干渉を回避しつつ高速通信を実現することができる。
図6,7は、セル間干渉を回避しつつ高速通信を実現する周波数割り当ての例を示す図である。図6,7では、斜線部分は、そのセルに割り当てられた帯域を示しており、塗りつぶし(斜線でない)部分は、自セルには割り当てられていないが他セルに割り当てられた帯域を示しており、それ以外の空白の部分はどのセルにも割り当てられていない帯域を示している。たとえば、図4の例を改善する場合、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が大きい場合には、図6のように、共通で使用していた帯域を3分割して、分割した周波数をそれぞれセルごとの割り当て周波数として用いる。また、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が小さい場合には、図7のように、図4で共通で使用していた周波数を分割せずに全セルが自身に割り当てられた周波数として使用する。
本実施の形態では、このように他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて、各セルにて使用可能な帯域幅すなわちサブキャリア数を動的に制御する。すなわち、本実施の形態では、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が大きい場合には、使用するサブキャリア数を少なくして干渉回避を行い、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が小さい場合には、使用するサブキャリア数を多くして高速な通信を行う。
以下、本実施の形態の具体的な割り当て周波数の制御方法について説明する。なお、ここでは、相互に干渉を及ぼし合うセル数が3の場合を例に説明するが、セル数はこれに限らず、いくつであっても、本実施の形態の割り当て周波数の制御方法は適用できる。
以下では、前述の図4,5で、各セルで共通的に使用していた帯域(塗りつぶし(斜線でない)部分)(以下帯域#1という)に対しての制御方法を説明する。図8は、帯域#1を構成するサブキャリアを示す図である。図8に示すように、周波数帯C1,C2,C3の帯域は、それぞれ9個のサブキャリアSCで構成されているとする。図8の斜線で塗りつぶした部分は、常にそのセルに使用許可があるサブキャリアを示し、ドットで塗りつぶした部分は、所定の確率で使用許可が得られるサブキャリアを示している。
このように、本実施の形態では、帯域#1を、「常に使用許可がある帯域」(以下、クラスAの帯域という)と「所定の確率で使用許可が得られる帯域」(以下、クラスBの帯域という)に分割する。図8では、クラスAのサブキャリア数とクラスBのサブキャリア数が、セル間で等しくなる例を示しているが、これに限らず、クラスAのサブキャリア数とクラスBのサブキャリア数はセルごとに異なっていてもよい。ただし、あるセルにてクラスAに属するサブキャリアが、他セルでクラスAに属していてはならない。
したがって、相互に干渉を及ぼし合うセル数をLとするとき、まず、帯域#1内のサブキャリアをL個の組に分割し、その分割した組を各セルに重複しないよう割り当てる。そして、その割り当てたサブキャリアを各セルのクラスAのサブキャリアとする。そして、帯域#1のうち、自身に割り当てられたクラスAのサブキャリア以外のサブキャリアがクラスBとなる。
また、クラスAとクラスB以外に、いかなる場合も使用許可がない帯域が存在してもよく、その場合は、その帯域をクラスCの帯域と呼ぶこととする。また、クラスA,クラスB,クラスCの各々の帯域に属するサブキャリアを、それぞれクラスAのサブキャリア,クラスBのサブキャリア,クラスCのサブキャリアと呼ぶこととする。なお、このように使用可能な帯域をクラスA,クラスB,クラスCに分割する処理は、各基地局が行ってもよいし、図3に示したように通信システム内に制御局4が存在する場合は、制御局4が分割を行い、その分割結果を基地局1−1〜1−3に通知するようにしてもよい。各基地局が行う場合には、たとえば、使用チャネル制御部107が行ってもよいし、プロセッサ部108が行ってもよいし、また、別にクラス分割部として別の機能部としてもよい。
本実施の形態では、上述のように帯域をクラスA,クラスB,クラスCに分割するが、この際、クラスBのサブキャリアは、他セルからの干渉量が小さい場合ほど、あるいは他セルでのトラフィック量が小さい場合ほど使用できる確率を高くする。そのような制御を実施するために、基地局1は、他セルからの干渉量、他セルでのトラフィック量のうち少なくともいずれか一方を知る必要がある。つぎに、その方法について説明する。
まず、基地局1が他セルからの干渉量を知る方法について説明する。基地局1は、図1に示すようにモニタリング部110を備えており、モニタリング部110は、他の基地局の送信信号をモニタリングする。そして、パラメータ制御部109が、モニタリングした他の基地局の送信信号に基づいて他の基地局が自セルに及ぼす干渉量を求める。
また、別の方法として、移動局が、他セルの基地局からの干渉量を測定し、その測定結果を自身が属するセルの基地局に通知し、基地局がセル内の移動局から通知された干渉量を集計して利用するようにしてもよい。
つぎに、基地局1が他セルでのトラフィック量を知る方法を説明する。基地局1は、自セルでのトラフィック量を定期的に他の基地局へ通知するとする。こうすることで、各基地局は他の基地局のトラフィック量を知ることができる。
また、図3に示したように通信システム内に制御局4が存在する場合は、前述のトラフィック量のやり取りを、制御局4を介して行ってもよい。すなわち、基地局1−1〜1−3が自セルでのトラフィック量を定期的に制御局4に送信し、制御局4が基地局1−1〜1−3に対し、各セルでのトラフィック量を通知するようにしてもよい。
以上のような方法で、各セルは他セルからの干渉量,他セルでのトラフィック量を知ることができる。つぎに、この他セルからの干渉量と他セルでのトラフィック量のどちらか一方、または両方を用いて、周波数割り当てを制御する方法を説明する。以下、他セルからの干渉量と他セルでのトラフィック量のどちらか一方、または両方を、干渉影響量とよぶこととする。
クラスBの使用確率をPuse(0≦Puse≦1)とするとき、図1に示した基地局1のパラメータ制御部109は、このPuseの値を他セルからの干渉量,他セルでのトラフィック量に基づいて時刻Tp間隔で更新していく。具体的な計算方法は、干渉影響量が大きいほどPuseが小さくなるような求め方であれば、どのような求め方でもよい。図9は、干渉影響量とPuseの関係を示す関数の一例を示す図である。たとえば、図9のような関数を用いて、干渉影響量に対応するPuseを求めることができる。
また、Puseを決定する際には、他セルからの干渉量と他セルでのトラフィック量のどちらか一方から決定してもよいし、両方を考慮して決定するようにとしてもよい。他セルからの干渉量のみからPuseを決定する場合は、トラフィック量についての情報の基地局間でやりとり、または制御局4を介したやりとりが不要になる。また、他セルでのトラフィック量のみからPuseを決定する場合は、他の基地局の送信信号のモニタリングによる干渉量の測定を行わなくてよい。
つぎに、基地局1の使用チャネル制御部107は、所定の時間Tuseの間隔で、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを、Puseを用いて決定する。このように定期的にサブキャリアの使用許可あり/なしを更新することにより同じPuseの場合でも、セル間で重複して用いるサブキャリアが定期的に変わることになる。ここで、クラスBのサブキャリアの数をNc個とするとき、Nc個のサブキャリアはNgroup個のグループにグループ分けされているものとする。このグループをサブキャリアグループと呼ぶこととする。そして、使用チャネル制御部107は、サブキャリアグループごとに使用許可あり/なしを決定することとする。
ただし、Nc,Ngroupの値は、セルごとに異なってよく、グループ分けの方法もセルごとに異なっていてもよい。また、Nc=Ngroupであってもよい。この場合は、サブキャリアはグループ分けを行わないこととなり、サブキャリアごとに使用許可あり/なしを決定することとなる。なお、システムによっては複数のサブキャリアをグループ化してサブチャネルとすることがあるが、このサブチャネルを上記のサブキャリアグループとして扱ってもよい。
図10は、サブキャリアのグループ分けの一例を示す図である。図10は、斜線の部分がクラスAのサブキャリアを示しており、ドットの塗りつぶし部分がクラスBのサブキャリアを示している。この例は、図8の周波数帯C1と同様の例であり、また、Nc=6、Ngroup=3であり、サブキャリアグループG0,サブキャリアグループG1,サブキャリアグループG2の3つのグループに分かれている。
使用チャネル制御部107は、サブキャリアグループごとに、そのグループに属するサブキャリアを確率Puseで使用許可ありとし、確率(1−Puse)で使用許可なしとなるよう、使用許可のあり/なしを決定する。その決定方法は任意であってよい。一例を挙げると、例えば0以上1未満の乱数を発生させ、その値がPuse未満であれば使用許可ありとし、Puse以上であれば使用許可なしとする方法が考えられる。使用許可ありとなった場合には、そのサブキャリアグループに属するサブキャリアは全て使用許可ありとし、使用許可なしとなった場合には、そのサブキャリアグループに属するサブキャリアは全て使用許可なしとする。
図11は、クラスBの周波数割り当てを制御する手順の一例を示すフローチャートである。図11を用いて、クラスBの周波数割り当ての制御手順を説明する。まず、パラメータ制御部109が、前回更新時からTp以上経過しているか否かに基づいてPuseを更新するか否かを判断する(ステップS11)。前回更新時からTp以上経過しており、Puseを更新すると判断した場合(ステップS11 Yes)は、上述の方法で干渉影響量に基づいてPuseの値を決定し更新する(ステップS12)。
つぎに、使用チャネル制御部107が、前回更新時からTuse以上経過したか否かに基づいて、クラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしを更新するか否かを判断する(ステップS13)。前回更新時からTuse以上経過しており、更新する必要があると判断した場合(ステップS13 Yes)には、サブキャリアグループ数をカウントする変数nの値を0に初期化する(ステップS14)。そして、n番目のサブキャリアグループについて、上述の方法で、使用許可あり/なしを決定する(ステップS15)。そして、n=n+1とし(ステップS16)、nがNgroupと等しいか否か(全てのサブキャリアグループについて終了したか)を判断し(ステップS17)、nがNgroupに等しくない場合(ステップS17 No)には、ステップS15に戻り以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS11で、前回更新時からTp以上経過していないため、Puseを更新しないと判断した場合(ステップS11 No)は、ステップS13にすすむ。また、ステップS13で、前回更新時からTuse以上経過しておらず、更新する必要がないと判断した場合(ステップS13 No)には、ステップS18にすすむ。
また、ステップS17で、nがNgroupに等しいと判断した場合(ステップS17 Yes)には、プロセッサ部108が、使用許可のあるサブキャリアを用いて、スケジューリングを行い各移動局にサブキャリアを割り当て(ステップS18)、処理を終了する。このとき、スケジューリングで用いる使用許可のあるサブキャリアとは、クラスAの全サブキャリアと、クラスBのサブキャリアのうちステップS15で使用許可ありと決定したサブキャリアを意味する。
なお、ステップS18で実施するスケジューリングでは、使用許可のあるサブキャリアを全て使用しなくてもよい。これらのサブキャリアを全ていずれかの移動局に割り当てることが通信効率の観点からは望ましいが、不要であれば、全ての使用許可のあるサブキャリアを使う必要はなく、いずれの移動局にも割り当てられない使用許可のあるサブキャリアが存在してもよい。
図12は、図10のようにグループ分けを行った場合の、クラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしが、Tuse毎に更新されていく一例を示す図である。クラスBのサブキャリアのうち、濃色の塗りつぶし部分が使用許可ありのサブキャリアを示している。時刻T1では、サブキャリアグループG1のサブキャリアのみが使用許可ありとなっている。時刻(T1+Tuse)では、全てのサブキャリアグループG0〜G2が使用許可なしとなり、さらに時刻(T1+Tuse×2)では、サブキャリアグループG0とサブキャリアグループG2が使用許可ありとなっている。このように、Tuseごとにサブキャリアの使用許可あり/なしが変化していく。
図13−1は、全てのセルでPuseが0の場合の使用許可あり/なしの判定結果の一例を、図13−2は、全てのセルでPuseが1の場合の使用許可あり/なしの判定結果の一例を示す。図13−1,13−2では、斜線の部分はクラスAのサブキャリアを示し、濃色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可ありのサブキャリアを示し、淡色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可なしのサブキャリアを示す。図13−1,13−2からわかるように、セル間干渉が非常に大きい場合は、Puseが非常に小さな値(この場合は0)になるため、各セルで重複して用いるサブキャリアが存在しなくなる。また、セル間干渉が非常に小さい場合は、Puseが非常に大きな値(この場合は1)になるため、各セルが全てのサブキャリアを使用し、高速通信を実現する。
なお、パラメータ制御部109でのPuseの決定の方法は常に同じである必要はなく、状況に応じて変化させてもよい。たとえば、PER(Packet Error Rate),BER(Bit Error Rate)等の通信品質を測定し、この通信品質に応じて、干渉影響量からPuseを決定する関数の形を変更するようにしてもよい。図14−1,14−2は、通信品質に応じてPuseを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。通信品質が悪い場合は、図14−1に示すように関数を図の左斜め下方向に変化させ、干渉影響量が同じ場合に、変化前よりPuseの値が小さくなるようにする。逆に、通信品質が良い場合は、図14−2のように関数を図の右斜め上方向に変化させ、干渉影響量が同じ場合に、変化前よりPuseの値が大きくなるようにする。
なお、本実施の形態では、基地局1−1〜1−3のパラメータ制御部109がPuseの値を決定し、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしの決定に用いることとした。この場合、Puseは各基地局のパラメータ制御部109が独立に決定するため、基地局ごとにPuseの値は異なっていてよい。Puseの値を基地局間で常に等しくすることが望ましい場合は、たとえば、次のようにして同じ値を用いるようにすればよい。基地局1−1〜1−3は、Puseを決定後、決定した値を制御局4に送信し、制御局4が基地局1−1〜1−3から送信されたPuseに基づいて適切なPuseを決定する。たとえば、N台(図3の例では基地局の数は3台であるが、以下の式は一般化してN台としている)の基地局が制御局4の制御下にいる場合、各々の基地局が決定したPuseの値をPuse(k)(k=0,1,…,N−1)とする。各基地局からPuse(k)を受信した制御局4は、以下の式(1)に従って適切なPuseを計算する。
Puse=fp(Puse(0),Puse(1),…,Puse(N−1)) …(1)
ここで、fp(・)は、どのような演算であってもよいが、例としては、平均値を求める演算,最大値を求める演算,最小値を求める演算などが挙げられる。このように制御局4が適切なPuseを計算し、その値を基地局1−1〜1−3に通知する。基地局1−1〜1−3は、その通知されたPuseを用いてクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定を行う。
また、各基地局は、干渉影響量に基づいて適切なPuseを計算後、これまで用いていたPuse値をPuse(old)とし、忘却係数α(0<α<1)を用いて、Puse(new)を以下の式(2)に従って計算し、Puseの代わりにPuse(new)を用いて、前述のようなクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定を行ってもよい。
Puse(new)=(1−α)Puse+αPuse(old) …(2)
上記の式(2)の計算は、各基地局が行ってもよいし、上述のように制御局4がPuseを計算する場合は、制御局4が忘却係数を用いた計算を行うようにしてもよい。
また、各基地局は、干渉影響量に基づいて適切なPuseを計算後、以下の式(3)に従って過去のPuseとの移動平均Puse(new)を計算し、Puseの代わりにこのPuse(new)を用いて、前述のようなクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの制御を行ってもよい。
Figure 0005183539
ここで、Puse[i]はi個前のPuseの値であり、N(p)は何個のPuseの移動平均を計算するのかを表す定数である。また、a[i]は各Puseの重みを表す変数であり、N(p)個のa[i](0≦i≦N(p)−1)のうちの少なくとも1つは0でないとする。この式(3)の計算は、各基地局が行ってもよいし、上述のように制御局4がPuseを計算する場合は、制御局4が移動平均の計算を行うようにすればよい。また、以上述べた方法以外の他の方法で、過去のPuseから適切なPuseを計算するようにしてもよい。
以上の説明では、各セルで、全サブキャリアグループについてPuseを等しくするとしているが、サブキャリアグループごとに、Puseの値を異なるようにしてもよい。クラスBのサブキャリアグループがNgroup個ある場合、j番目(1≦j≦Ngroup)のサブキャリアグループのPuseをPuse(j)とする。パラメータ制御部109は、更新間隔Tpごとに、Ngroup個のPuse(j)の値を更新することになる。この場合、各々のPuse(j)に対し、図9で示したような関数を用意してPuse(j)を求める。
サブキャリアグループごとのPuse(j)の決め方としては、次のような方法も考えられる。OFDMAを用いる場合、下りリンクであれば、各移動局から基地局へサブキャリアごとのCQI(Channel Quality Indicator)が通知される。また、上りリンクであれば基地局が各移動局のサブキャリアごとのCQIを測定する。ここで、クラスBのサブキャリア数をNcとし、このCQIを用いて、基地局が、i(1≦i≦Nc)番目のクラスBのサブキャリアの優先度R(i)を関数fr(・)を用いて以下の式(4)に従って決定する。
R(i)=fr(CQI(1),CQI(2),…,CQI(Nm)) …(4)
ここで、Nmはセル内の移動局数を示し、CQI(k)はk番目の移動局のCQIを表す。関数fr(・)としては、例として、平均値を求める関数,最大値を求める関数,最小値を求める関数などが考えられるが、他の演算であってもよい。このように各サブキャリアの優先度を決定し、その後、j番目(1≦j≦Ngroup)のサブキャリアグループの優先度T(j)を関数ft(・)を用いて以下の式(5)に従って決定する。
T(j)=ft(j番目のサブキャリアグループの全サブキャリアの優先度R)…(5)
関数ft(・)としては、例として、平均値を求める関数,最大値を求める関数,最小値を求める関数などが考えられるが、他の演算であってもよい。このようにして各サブキャリアグループの優先度を決定し、優先度の高いサブキャリアグループほどPuse(j)の値が大きくなるようにしてもよい。
なお、前述したようにNc=Ngroup、すなわちサブキャリアをグループ分けしない場合もあるが、この場合は関数ft(・)による演算は不要であり、各サブキャリアの優先度R(i)を用いて、優先度の高いサブキャリアほど、Puseの値が大きくなるようにすることとなる。
本実施の形態では、各セルでは、クラスAのサブキャリアとクラスBのサブキャリアが存在する(場合によっては、クラスCのサブキャリアも存在する)が、他セルで、あるサブキャリアが使用される確率は、クラスBのサブキャリアの方が高い。特に、全てのサブキャリアを必ずいずれかのセルのクラスAのサブキャリアとする場合は、自セルのクラスBのサブキャリアは、必ずいずれかのセルのクラスAのサブキャリアである。
すなわち、セル間干渉により通信が失敗する確率は、クラスBのサブキャリアを用いる場合の方が、クラスAのサブキャリアを用いる場合よりも大きい。したがって、より品質のよい通信を行う方が望ましいと考えられる移動局やトラフィックには、クラスAのサブキャリアを優先的に割り当てるのが良いと考えられる。
たとえば、より信頼性の高い通信を行う必要があるトラフィックや、遅延などのQoS(Quality of Service)要求がより厳しいトラフィックに優先的にクラスAのサブキャリアを割り当てることが考えられる。たとえば、VoIPの送受信を行う移動局と、メールデータの送受を行っている移動局が混在している場合、前者にクラスAのサブキャリアを優先的に割り当てるとよい。
また、再送パケットを送信しようとしている端末にクラスAのサブキャリアを優先的に割り当てるようにしてもよい。その際、再送回数の多いパケットを持つ移動局ほど、クラスAのサブキャリアを割り当てる優先度を大きくする。または、そのパケットがリトライオーバするまでの残りの再送回数が小さい移動局ほど、クラスAのサブキャリアを割り当てる優先度を大きくするようにしてもよい。
また、基地局が自身のセル内の移動局の位置を把握できる場合、セルエッジに位置する移動局ほどセル間干渉の影響を受けやすいので、そのようなセルエッジに位置する移動局ほどクラスAのサブキャリアを割り当てる優先度を大きくしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に基づいて、各セルが使用できるサブキャリア数を変更するようにした。そのため、状況に応じて効率的に周波数リソースを利用することが可能であり、周波数の利用効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が大きい場合には、使用できるサブキャリア数が少なくなり、その結果セル間の干渉回避およびセルエッジでのスループット増大を実現することができる。また、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が小さい場合には、多くのサブキャリアを使用し、高速通信を実現することできる。
さらに、本実施の形態では、0<Puse<1の場合には、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が同じ場合であっても、セル間で重複して用いるサブキャリアを定期的に変化させるため、セル間干渉による通信品質の劣化をより少なくすることができる。
実施の形態2.
つづいて、本発明にかかる実施の形態2の周波数割り当ての制御方法について説明する。本実施の形態の通信システムの構成、基地局および移動局の機能構成例は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は同一の符号を付し、説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて、各セルが使用可能な帯域幅、すなわちサブキャリア数を動的に制御することを目的とする。
本実施の形態では、実施の形態1と同様に、図4のように各セルに割り当てられている帯域が全て他セルと重複する場合または図5のように各セルに割り当てられている帯域の一部が他セルと重複する場合に対して適用可能である。以下では、実施の形態1と同様に図4,図5で、塗りつぶし(斜線でない)部分で示した全セルで共通して用いる周波数帯域(帯域#1)についての周波数割り当ての制御方法について述べる。
実施の形態1でも述べたように、図8は、図4,図5の帯域#1の領域のサブキャリア構成を示している。本実施の形態では、実施の形態1と同様に、この帯域#1をクラスAの帯域(常に使用許可がある帯域)とクラスBの帯域(確率的に使用許可が得られる帯域)に分割する。また、場合によってはクラスCの帯域(いかなる場合も使用許可がない帯域)が存在することもある。実施の形態1では、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを確率Puseにより決定したが、本実施の形態ではより簡単に決定する方法を説明する。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、干渉影響量(他セルからの干渉量、および他セルでのトラフィック量のどちらか一方、または両方)を用いて、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを制御する。なお、干渉影響量を知る方法については、実施の形態1と同様である。
まず、i番目のセルのクラスBのサブキャリア数をS(i)個とする。そして、そのうちの[S(i)×δ]個のサブキャリアを使用許可ありとする。ただし、0≦δ≦1であり、[x]はxを超えない最大の整数を表す。このとき、このδを干渉影響量に応じて変化させる。図15は、δの変化の一例を示す図である。図中、斜線の部分はクラスAのサブキャリアを示し、濃色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可ありのサブキャリアを示し、淡色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可なしのサブキャリアを示す。図15では、上側ほど干渉影響量が大きい場合を示している。
図15の上段(干渉影響量の大きい場合)の(1)の場合には、δ=0であり、クラスBの使用許可ありのサブキャリアは存在しない。中段(干渉影響量が中の場合)の(2)では、この場合は[S(i)×δ]が2個となるようなδの値であり、クラスBのサブキャリアのうち2つのサブキャリアがそれぞれのセルで使用許可ありとなっている。また、下段の(干渉影響量の小さい場合)の(3)の場合には、δ=1であり、クラスBの全てのサブキャリアが使用許可ありとなっている。
本実施の形態では、パラメータ制御部109が、干渉影響量に応じてδを変えることにより図15のように、クラスBのサブキャリアのうち使用許可ありのサブキャリア数を変更する。また、使用許可あり/なしの更新は、実施の形態1と同様に定期的に行うこととする。この更新周期をTdとする。干渉影響量からδを求める具体的な計算方法は、特定しないが、干渉影響量が大きいほどδが小さくなるように求める。図16は、干渉影響量とδの関係を示す関数の一例を示す図である。たとえば、図16のような関数を用いて干渉影響量に応じてδを求める。
そして、基地局1の使用チャネル制御部107は、時刻Tuse間隔でクラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを決定する。この際、どの[S(i)×δ]個のサブキャリアを使用許可ありとするのかを決定する必要がある。使用許可ありとするサブキャリアの選択方法としては、例えば図17−1のようにクラスBのサブキャリアをサイクリックに順序付けする方法が考えられる。図17−1では、クラスAのサブキャリアを斜線で塗りつぶし、クラスBのサブキャリアをドットで塗りつぶしている。クラスBのサブキャリアの下に書かれた数字は、各セルにおけるクラスBの各サブキャリアの順序付けを表している。すなわち、クラスBのサブキャリアを使用許可ありとする際には、各セルにおいて、この数字の小さいものから順に使用許可ありとしていく。例えば、全てのセルにて[S(i)×δ]=2となった場合には、図15の中段の(2)のように使用許可ありとなるクラスBのサブキャリアが決定される。このように、各セルのクラスBのサブキャリアをサイクリックに順序付けすれば、あるセルにて使用しているサブキャリアが別のセルでも使用されている確率を小さくすることができる。また逆に、図17−2のように順序付けしてもよい。
また、実施の形態1と同様に、クラスBのサブキャリアの各々の優先度R(j)を移動局のCQIに基づいて決定し、使用チャネル制御部107がクラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを決定する際に、優先度の順に上位[S(i)×δ]個のサブキャリアを使用許可ありとするようにしてもよい。なお、使用許可ありとするサブキャリアの選択方法は、上記の例に限らず任意であってよい。また、選択方法は、セルごとに異なってもよい。
つぎに、図18を用いて、本実施の形態のクラスBのサブキャリアの割り当て制御方法について説明する。図18は、本実施の形態のクラスBのサブキャリアの割り当て制御手順の一例を示すフローチャートである。まず、パラメータ制御部109が、前回更新時からTd以上経過しているか否かに基づいて、δを更新するか否かを判断する(ステップS21)。前回更新時からTd以上経過し、δを更新すると判断した場合(ステップS21 Yes)は、上述のように干渉影響量に基づいてδを決定し、決定した値に更新する(ステップS22)。
使用チャネル制御部107は、前回更新時からTuse以上経過しているか否かに基づいて、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを更新するか否かを判断する(ステップS23)。前回更新時からTuse以上経過しており、各サブキャリアの使用許可あり/なしを更新する必要があると判断した場合(ステップS23 Yes)は、前述のように[S(i)×δ]個のサブキャリアに使用許可を与えるよう、各サブキャリアの使用許可あり/なしを決定する(ステップS24)。
その後、プロセッサ部18は、実施の形態1のステップS18と同様に、使用許可のあるサブキャリアを用いてスケジューリングを行い、各移動局にサブキャリアを割り当て(ステップS25)、処理を終了する。このとき、実施の形態1と同様に、使用許可のあるサブキャリアを全て使用する必要はなく、いずれの移動局にも割り当てられない使用許可のあるサブキャリアが存在してもよい。
ステップS21で、前回更新時からTd以上経過しておらず、δを更新しないと判断した場合(ステップS21 No)は、ステップS23へ進む。また、ステップ23で、前回更新時からTuse以上経過しておらず、各サブキャリアの使用許可あり/なしを更新しないと判断した場合(ステップS23 No)は、ステップS25へ進む。
なお、δは各基地局のパラメータ制御部109が独立に決定するため、基地局ごとにδの値は異なっていてよい。また、パラメータ制御部109のδの決定方法は常に一定である必要はなく、状況に応じて変化させてもよい。たとえば、PER、BER等の通信品質を測定し、この通信品質に応じて、干渉影響量からδを決定する関数の形を変更するようにしてもよい。図19−1,19−2は、通信品質に応じてδを決定する関数を変化させる場合の関数の一例を示す図である。通信品質が悪い場合は、図19−1に示すように関数を図の左斜め下方向に変化させ、干渉影響量が同じ場合に、変化前よりδの値が小さくなるようにする。逆に、通信品質が良い場合は、図19−2のように関数を図の右斜め上方向に変化させ、干渉影響量が同じ場合に、変化前よりδの値が大きくなるようにする。
また、本実施の形態では、各基地局のパラメータ制御部109がδの値を決定し、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしの決定に用いることとした。この場合、δの値は各基地局が独立に決定するため、基地局ごとに異なる値となる。各基地局がδの値が常に等しくすることが望ましい場合は、たとえば、次のような方法で各基地局が同一のδを用いるようにする。基地局1−1〜1−3のパラメータ制御部109がδを決定後、その値を制御局4に送信し、制御局4が受信したδに基づいて適切なδを決定する。たとえば、N台の基地局が制御局4の制御下にいる場合、各々の基地局にて決定されたδの値をδ(k)(k=0,1,…,N−1)とする。各基地局からδ(k)を受信した制御局4は、以下の式(6)に従って、適切なδを計算する。
δ=fd1(δ(0),δ(1),…,δ(N−1)) …(6)
ここで、fd1(・)は、どのような演算であってもよいが、例としては平均値を求める演算,最大値を求める演算,最小値を求める演算などが挙げられる。このように制御局4が適切なδを計算し、その値を基地局1−1〜1−3に通知する。基地局1−1〜1−3は、通知されたδを用いてクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定を行う。
また、実施の形態1のPuseと同様に忘却係数αを用いてδ(new)を求めるようにしてもよい。これまで用いていたδ値をδ(old)とし、忘却係数α(0<α<1)とするとき、たとえば、以下の式(7)に従ってδ(new)を求める。
δ(new)=(1−α)δ+αδ(old) …(7)
そして、δの代わりにこのδ(new)を用いて、前述のようなクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの制御を行う。この忘却係数を用いた計算は各基地局が行ってもよいし、制御局4がδを計算する場合は、制御局4が上記の忘却係数を用いた計算を行うようにしてもよい。
また、以下の式(8)のように過去のδとの移動平均δ(new)を計算し、δの代わりにこのδ(new)を用いて、前述のようなクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定を行ってもよい。
Figure 0005183539
ここで、δ[i]はi個前のδの値であり、N(p)は何個のδの移動平均を計算するのかを表す定数である。また、a[i]は各δの重みを表す変数であり、N(p)個のa[i](0≦i≦N(p)−1)のうちの少なくとも1つは0でないとする。この式(8)の計算は、各基地局が行ってもよいし、上述のように制御局4がδを計算する場合は、制御局4が移動平均の計算を行うようにすればよい。また、以上述べた方法以外の他の方法で、過去のδから適切なδを計算するようにしてもよい。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、各セルにはクラスAのサブキャリアとクラスBのサブキャリアが存在する(場合によっては、クラスCのサブキャリアも存在する)が、他セルで、あるサブキャリアが使用される確率は、クラスBのサブキャリアの方がクラスAのサブキャリアに比べて高い。特に、全てのサブキャリアがかならずいずれか1つのセルのクラスAのサブキャリアとなる場合は、自セルのクラスBのサブキャリアは、必ずいずれか1つのセルのクラスAのサブキャリアとなっている。したがって、実施の形態1と同様に、より品質のよい通信を行う方が望ましいと考えられる移動局やトラフィックに、クラスAのサブキャリアを優先的に割り当てることが望ましい。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて使用できるサブキャリア数を変更する。この際、実施の形態1で用いたPuseの替わりに、使用可能なサブキャリア数に対する使用許可を与えるサブキャリア数の比であるδを他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて求め、δに基づいて使用許可を与えるサブキャリア数を変更するようにした。そのため、実施の形態1より簡易な処理で、実施の形態1と同様に、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が大きい場合には、セル間の干渉回避、およびセルエッジでのスループット増大を実現し、また、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量が小さい場合には高速通信を実現することができる。
実施の形態3.
つづいて、本発明にかかる実施の形態3の周波数割り当ての制御方法について説明する。本実施の形態の通信システムの構成、基地局および移動局の機能構成例は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は同一の符号を付し、説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1および実施の形態2では、通信方式にOFDMAを用いることとしたが、本実施の形態では、SC−FDMAを用いるとする。この方式は例えばLTE(Long Term Evolution)基地局の上りリンクに使用される方式である。なお、本実施の形態では、SC−FDMAを用いるのは、上りリンクの通信であっても、下りリンクの通信であってもよい。
SC−FDMAでも、セルに割り当てられた帯域は複数のサブキャリアにより構成される。本実施の形態では、SC−FDMAを用いる場合に、実施の形態1,2と同様に、他セルからの干渉量や他セルでのトラフィック量に応じて、各セルで使用可能な帯域幅、すなわちサブキャリア数を動的に制御する。
本実施の形態では、実施の形態1,2と同様に、図4のように各セルに割り当てられている帯域が全て他セルと重複する場合または図5のように各セルに割り当てられている帯域の一部が他セルと重複する場合に対して適用可能である。以下では、実施の形態1と同様に図4,図5で、塗りつぶし(斜線でない)部分で示した全セルで共通して用いる帯域#1についての周波数割り当ての制御方法について述べる。
実施の形態1,2でも述べたように、本実施の形態では、帯域#1をクラスAの帯域(常に使用許可がある帯域)とクラスBの帯域(確率的に使用許可が得られる帯域)に分割する。また、場合によってはクラスCの帯域(いかなる場合も使用許可がない帯域)が存在することもある。本実施の形態では、実施の形態2と同様にδを用いて、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを決定する。
本実施の形態でも、実施の形態1,2と同様に、干渉影響量を用いて、クラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを制御する。なお、干渉影響量を知る方法については、実施の形態1,2と同様である。
本実施の形態では、実施の形態2と同様に、i番目のセルのクラスBのサブキャリア数をS(i)個とし、そのうちの[S(i)×δ]個のサブキャリアを使用許可ありとする。そして、実施の形態2と同様にパラメータ制御部109が、δを時刻Td間隔で更新する。
そして、使用チャネル制御部107は、時刻Tuse間隔でクラスBの各サブキャリアの使用許可あり/なしを決定する。この際、どの[S(i)×δ]個のサブキャリアを使用許可ありとするのかを決定する必要がある。SC−FDMAでは、OFDMAとは異なり1台の移動局に対し複数のサブキャリアを割り当てる際、それらのサブキャリアは周波数軸上で隣接していなくてはならないという特徴がある。
図20は、SC−FDMA方式のサブキャリア割り当て例を示す図である。図の各移動局の上には、使用可能な周波数帯を示しており、塗りつぶした部分がその移動局に割り当てるサブキャリアである。たとえば、図20のように、移動局2−1に右図に示すように連続したサブキャリアを割り当てることは可能であるが、図20の移動局2−2のように連続しないサブキャリアを割り当てることはできない。そのため、SC−FDMA方式を用いる場合に実施の形態2で述べた制御方法を適用する場合、各セルでクラスAのサブキャリアと、クラスBのサブキャリアのうち使用許可ありのサブキャリアとは、常に周波数軸上で隣接しているようにする。
たとえば、SC−FDMAを用いる場合に実施の形態2で述べた方法と全く同じ方法を用いて使用するサブキャリアを制御した場合、図15の中段の(2)の割り当てでは、セル3−1,セル3−2に対する割り当て(周波数帯C1,C2)は特に問題はないが、セル3−3(周波数帯C3)では、スケジューリングにて使用するサブキャリアが離れてしまい効率が悪くなる。
図21は、本実施の形態のクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしの決定の一例を示す図である。図中、斜線の部分はクラスAのサブキャリアを示し、濃色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可ありのサブキャリアを示し、淡色のぬりつぶし部分は、クラスBの使用許可なしのサブキャリアを示す。図21では、上側ほど干渉影響量が大きい場合を示している。セル3−1(周波数帯C1)のように、クラスAの全てのサブキャリアが、クラスBの全てのサブキャリアよりも周波数が低い場合、クラスBのサブキャリアのうち周波数の低いサブキャリアから順に使用許可ありとしていく。また、セル3−3(周波数帯C3)のように、クラスAの全てのサブキャリアが、クラスBの全てのサブキャリアよりも周波数が高い場合、クラスBのサブキャリアのうち周波数の高いサブキャリアから順に使用許可ありとしていく。
また、セル3−2(周波数帯C2)のように、クラスBのサブキャリアの中に、クラスAのサブキャリアよりも周波数が高いもの(グループGhとする)と低いもの(グループGlとする)の両方が存在する場合は、グループGhに属するサブキャリアについては周波数の低いサブキャリアから順に使用許可ありとしていき、グループGlに属するサブキャリアについては周波数の高いサブキャリアから順に使用許可ありとしていく。すなわち、各グループではクラスAのサブキャリアに周波数軸上で近い順に使用許可ありとしていく。
グループGhに属する使用許可ありのサブキャリアと、グループGlに属する使用許可ありのサブキャリアの割合は任意であってよい。また、このようなセルが複数存在する場合、グループGhに属する使用許可ありのサブキャリアと、グループGlに属する使用許可ありのサブキャリアの割合の決め方はセルごとに異なっていてよい。
また、グループGhとグループGlのどちらに属するサブキャリアを使用許可ありとするかの選択方法は、たとえば、以下のような方法がある。実施の形態1で述べたように、CQIから各サブキャリアの優先度R(j)を決定する。そして、クラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしを決めていく過程で、次に使用許可ありとするサブキャリアの候補のうちグループGhに属する候補と、グループGlに属する候補と、の2つのサブキャリアの優先度R(j)を比較し、R(j)の大きい方を選択する。このような方法でグループGhに属するサブキャリアとグループGlに属するサブキャリアの優先度を1組ずつ比較しながら、使用許可ありとするサブキャリアを決めていく。
以上のような方法で、クラスBの使用許可ありとするサブキャリアを決定していき、そして、使用許可ありのサブキャリアを用いて、プロセッサ部108が、実施の形態1,2と同様にスケジューリングを行い、移動局にサブキャリアを割り当てていく。このとき、実施の形態2と同様に、使用許可のあるサブキャリアを全て使用しなくもよい。
なお、図21の例では、自セルで使用許可のあるサブキャリアが他セルでも使用許可ありである確率は、セル3−1、セル3−3に比べてセル3−2の方が大きい。このように、セルによって、自セルで使用許可のあるサブキャリアが他セルでも使用許可ありである確率がセルごとに異なる場合は不公平となる。そこで、この確率が大きいセルほど、クラスAのサブキャリアの数を始めから大きくしておくようにしてもよい。
本実施の形態の動作を表すフローチャートは、上述のようにステップS24の使用許可あり/なしのサブキャリアの決定方法が実施の形態2と異なるが、それ以外は実施の形態2と同様である。δの算出方法および更新方法についても実施の形態2と同様である。また、実施の形態2と同様に、各基地局がδを決定してもよいし、制御局4がδを決定してもよい。また、実施の形態で述べたようにδ(new)を求めてδ(new)をδの替わりに用いてクラスBのサブキャリアの使用許可あり/なしを決定してもよい。
また、本実施の形態でも、実施の形態1,2と同様に、他セルで、あるサブキャリアが使用される確率は、クラスBのサブキャリアの方がクラスAのサブキャリアよりも高い。したがって、より品質のよい通信を行う方が望ましいと考えられる移動局やトラフィックに、クラスAのサブキャリアを優先的に割り当てることが望ましい。
以上のように、本実施の形態では、SC−FDMA方式を用いる場合に、実施の形態1,2と同様の制御を行うようにした。この際、クラスBのサブキャリアの使用許可のあり/なしを決定する際、SC−FDMA方式に対応するためクラスAに連続する周波数から順に使用許可ありとするようにした。その結果、SC−FDMA方式を用いる場合にも、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる基地局、制御局および周波数割り当て制御方法は、基地局が移動局に無線リソースを割り当てる無線通信システムに有用であり、特に、多数の基地局を備える無線通信システムに適している。
1,1−1〜1−3 基地局
2,2−1〜2−5 移動局
3−1〜3−3 セル
4 制御局
101,201 送信部
102,202 受信部
103,203 送信パケット管理部
104,204 受信パケット管理部
105 ネットワークインタフェース部
106 ネットワーク
107 使用チャネル制御部
108,206 プロセッサ部
109 パラメータ制御部
110 モニタリング部
205 スケジューリング情報管理部
C1,C2,C3 周波数帯

Claims (16)

  1. 使用可能な周波数帯域を他の基地局と共有する基地局であって、
    自局に常に使用許可があるサブキャリアである第1のクラスのサブキャリアを、周波数帯域を共有しかつ隣接する他の基地局である干渉基地局の第1のクラスのサブキャリアと重複しないように、前記周波数帯域内のサブキャリアから選択し、また、前記周波数帯域において、第1のクラスのサブキャリア以外のサブキャリアから、確率的に自局に使用許可を与えるサブキャリアである第2のクラスのサブキャリアを選択する帯域分割手段と、
    前記干渉基地局から送信された信号に基づいて、自局の信号に対する干渉の影響度を示す干渉影響量を求めるモニタリング手段と、
    前記干渉影響量に基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアに割り当てを行う確率を示すパラメータを求めるパラメータ制御手段と、
    前記パラメータに基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアから、使用許可を与えるサブキャリアである使用サブキャリアを選択し、前記パラメータに基づいて、選択する使用サブキャリアを所定の周期で変更するサブキャリア選択手段と、
    前記第1のクラスのサブキャリアと前記使用サブキャリアとを用いて、自局が行う通信のスケジューリングを行うスケジューリング手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記干渉影響量を前記干渉基地局から送信された信号の強度とすることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記干渉基地局からその局の通信トラフィック量を受信し、
    前記干渉影響量を前記通信トラフィック量とすることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記干渉基地局からその局の通信トラフィック量を受信し、
    前記干渉影響量を、前記干渉基地局から送信された信号の強度および前記通信トラフィック量とすることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記パラメータを、第2のクラスのサブキャリアに使用許可を与える確率とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の基地局。
  6. 前記第2のクラスのサブキャリアをサブキャリアグループにグループ分けし、
    前記サブキャリア選択手段は、前記サブキャリアグループ単位で一括して前記使用サブキャリアとして選択する、または、一括して、使用許可を与えないサブキャリアである不使用サブキャリアとして選択する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7. 前記サブキャリア選択手段は、前記所定の周期単位で、サブキャリアグループごとに0以上かつ1未満の値をとる乱数を1つずつ生成し、前記乱数の値が前記確率未満となる場合にそのサブキャリアグループを使用サブキャリアとして選択することを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  8. 前記パラメータ制御手段は、自局と接続する移動局が算出したサブキャリアごとの受信品質である移動局受信品質に基づいて、前記サブキャリアグループごとの優先度を決定し、さらに、前記優先度に基づいて、サブキャリアグループごとに前記パラメータを求めることを特徴とする請求項6または7に記載の基地局。
  9. 前記パラメータを、第2のクラスのサブキャリアのうちの使用許可を与えるサブキャリアの数を決定するための変数とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の基地局。
  10. 前記変数を、第2のクラスのサブキャリア数に対する使用許可を与えるサブキャリアの数とすることを特徴とする請求項9に記載の基地局。
  11. 前記パラメータ制御手段は、自局と接続する移動局が算出したサブキャリアごとの受信品質である移動局受信品質に基づいて、前記サブキャリアごとの優先度を決定し、
    前記サブキャリア選択手段は、さらに前記優先度に基づいて前記使用サブキャリアを選択する、
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の基地局。
  12. SC−FDMA方式を用いて通信する場合に、
    前記サブキャリア選択手段は、第2のクラスのサブキャリアのうち、第1のクラスのサブキャリアに周波数軸上で近いサブキャリアを優先して使用サブキャリアとして選択することを特徴とする請求項9、10または11に記載の基地局。
  13. 前記帯域分割手段は、さらに、前記周波数帯域のうち、常に使用を許可しない第3のクラスのサブキャリアを選択することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の基地局。
  14. 基地局を制御する制御局であって、
    前記基地局に常に使用許可があるサブキャリアである第1のクラスのサブキャリアを、周波数帯域を共有しかつ隣接する基地局同士の第1のクラスのサブキャリアが重複しないように、前記基地局ごとに前記周波数帯域内のサブキャリアから選択し、また、前記周波数帯域において、第1のクラスのサブキャリア以外のサブキャリアから確率的に前記基地局に使用許可を与えるサブキャリアである第2のクラスのサブキャリアを選択し、前記選択した結果を前記基地局へ送信する帯域分割手段と、
    前記基地局から、第2のクラスのサブキャリアに使用許可を与える確率を示すパラメータを受信し、前記パラメータに基づいて、前記基地局が第2のクラスのサブキャリアから使用許可を与えるサブキャリアを選択するために使用する共通パラメータを算出し、前記共通パラメータを前記基地局へ送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする制御局。
  15. 使用可能な周波数帯域を他の基地局と共有する基地局における周波数割り当て制御方法であって、
    自局に常に使用許可があるサブキャリアである第1のクラスのサブキャリアを、周波数帯域を共有しかつ隣接する他の基地局である干渉基地局の第1のクラスのサブキャリアと重複しないように、前記周波数帯域内のサブキャリアから選択し、また、前記周波数帯域において、第1のクラスのサブキャリア以外のサブキャリアから確率的に自局に使用許可を与えるサブキャリアである第2のクラスのサブキャリアを選択する帯域分割ステップと、
    前記干渉基地局から送信された信号に基づいて、自局の信号に対する干渉の影響度を示す干渉影響量を求めるモニタリングステップと、
    前記干渉影響量に基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアに割り当てを行う確率を示すパラメータを求めるパラメータ算出ステップと、
    前記パラメータに基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアから、使用許可を与えるサブキャリアである使用サブキャリアを選択し、前記パラメータに基づいて、選択する使用サブキャリアを所定の周期で変更するサブキャリア選択ステップと、
    前記第1のクラスのサブキャリアと前記使用サブキャリアとを用いて、通信のスケジューリングを行うスケジューリングステップと、
    を含むことを特徴とする周波数割り当て制御方法。
  16. 基地局と、前記基地局を制御する制御局と、で構成される通信システムにおける周波数割り当て制御方法であって、
    前記制御局が、前記基地局に常に使用許可があるサブキャリアである第1のクラスのサブキャリアを、周波数帯域を共有しかつ隣接する基地局同士の第1のクラスのサブキャリアが重複しないように、前記基地局ごとに前記周波数帯域内のサブキャリアから選択し、また、前記周波数帯域において、第1のクラスのサブキャリア以外のサブキャリアから確率的に前記基地局に使用許可を与えるサブキャリアである第2のクラスのサブキャリアを選択し、前記選択した結果を前記基地局へ送信する帯域分割ステップと、
    前記基地局が、周波数帯域を共有しかつ隣接する他の基地局から送信された信号に基づいて、自局の信号に対する干渉の影響度を示す干渉影響量を求めるモニタリングステップと、
    前記基地局が、前記干渉影響量に基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアに割り当てを行う確率を示すパラメータを求めて、前記パラメータを前記制御局へ送信するパラメータ算出ステップと、
    前記制御局が、前記パラメータに基づいて、前記基地局が第2のクラスのサブキャリアから使用許可を与えるサブキャリアを選択するために使用する共通パラメータを算出し、前記共通パラメータを前記基地局へ送信する共通パラメータ算出ステップと、
    前記基地局が、前記共通パラメータに基づいて、前記第2のクラスのサブキャリアから、使用許可を与えるサブキャリアである使用サブキャリアを選択し、前記パラメータに基づいて、選択する使用サブキャリアを所定の周期で変更するサブキャリア選択ステップと、
    前記基地局が、前記第1のクラスのサブキャリアと前記使用サブキャリアとを用いて、通信のスケジューリングを行うスケジューリングステップと、
    を含むことを特徴とする周波数割り当て制御方法。
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