JP5182518B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5182518B2
JP5182518B2 JP2009018123A JP2009018123A JP5182518B2 JP 5182518 B2 JP5182518 B2 JP 5182518B2 JP 2009018123 A JP2009018123 A JP 2009018123A JP 2009018123 A JP2009018123 A JP 2009018123A JP 5182518 B2 JP5182518 B2 JP 5182518B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance signal
image
contour
extracting
contour component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009018123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010178036A (ja
Inventor
俊一 七條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2009018123A priority Critical patent/JP5182518B2/ja
Publication of JP2010178036A publication Critical patent/JP2010178036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5182518B2 publication Critical patent/JP5182518B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像装置および撮像方法に係り、特に、霧や霞等の気象条件下でも視認性が高く、過剰補正を防いだ撮像結果を得られる撮像装置および撮像方法に関する。
従来から店舗、集合住宅、道路、商店街等のセキュリティを確保する手段として、監視カメラシステムが利用されている。監視カメラシステムは、様々な環境下、例えば、屋内外、昼夜、季節、気象条件等でも視認性の高い監視映像を低コストで提供することが望まれている。
波長の長い光は大気中の水蒸気等による散乱が少ないことから、霧や霞等の気象条件下で被写体視認性の高い映像を得るために、中赤外線カメラを用いることが知られている。しかしながら中赤外線カメラは非常に高価であり、一般的な監視に用いられる普及型の監視カメラシステムには向かない。
このため、普及型の監視カメラシステムでは、可視光領域に加え、中赤外線より波長の短い近赤外線領域にも感度をもつ撮像素子を使用し、霧や霞等の気象条件下では、可視光領域から近赤外線領域の画像に切り替えることで被写体視認性の高い映像を得るようにしている。
しかしながら、近赤外線領域から得られる画像はモノクロ画像であり、監視対象物の識別が困難である。このため、特許文献1、特許文献2には、可視光領域から得られるカラー画像と、赤外線領域から得られるモノクロ画像とを組み合わせて表示することが記載されている。
具体的には、特許文献1には、所定のブロック単位で可視光輝度信号のレベルと近赤外輝度信号のレベルとを比較し、近赤外輝度信号のレベルの方が高いブロックについては赤外線領域から得られるモノクロ画像を表示することが記載され、特許文献2には、カラー画像信号に赤外線画像から得られた輪郭強調信号を加えることによって、霞んでいるような遠景でもシャープな画像が得られることが記載されている。
特開2006−148690号公報 特開2008−252639号公報
特許文献1に記載された技術は、赤外線領域から得られるモノクロ画像を表示するブロックの判断を可視光輝度信号のレベルと近赤外輝度信号のレベルとの比較で行なっているため、樹木等の近赤外線の反射率の高い被写体がモノクロ画像となったり、霞んでいても明るい領域に対してはカラー画像のままで十分な視認性が得られないという問題がある。
また、特許文献2に記載された技術では、輪郭強調信号を加える基準が被写体との距離であるため、遠景の場合でも霞んでいない場合や樹木等の赤外線の反射率が高い被写体等では強調過剰になる場合があるという問題がある。
そこで、本発明は、霧や霞等の気象条件下でも視認性が高く、過剰補正を防いだ撮像結果を得られる撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様である撮像装置は、画像を撮像する撮像装置であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換える輝度信号処理手段と、前記置き換えられた輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備える。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様である撮像装置は、画像を撮像する撮像装置であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号に前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理手段と、前記前記長波長輝度信号の輪郭成分が重畳された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備える。
上記課題を解決するため、本発明の第3の態様である撮像装置は、画像を撮像する撮像装置であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換え、さらに、前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理手段と、前記置き換えられ重畳された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備える。
上記課題を解決するため、本発明の第4の態様である撮像方法は、画像を撮像する撮像方法であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換える輝度信号処理ステップと、前記置き換えられた輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する。
上記課題を解決するため、本発明の第5の態様である撮像方法は、画像を撮像する撮像方法であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号に前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理ステップと、前記前記長波長輝度信号の輪郭成分が重畳された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する。
上記課題を解決するため、本発明の第6の態様である撮像方法は、画像を撮像する撮像方法であって、撮像した画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、低彩度の領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換え、さらに、前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理ステップと、前記置き換えられ重畳された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する。
本発明によれば、霧や霞等の気象条件下でも視認性が高く、過剰補正を防いだ撮像結果を得られる撮像装置および撮像方法が提供される。
撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像素子12のフィルタ配色構成を示す図である。 原色フィルタの分光特性の一例を示す図である。 実施形態における処理の流れを説明するフローチャートである。 視認性向上処理の流れを説明するフローチャートである。 本実施形態の画像処理例を示す図である。 撮像装置の構成の別例を示すブロック図である。 撮像素子12のフィルタ配色構成の別例を示す図である。 Irを含むフィルタの分光特性の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。本図に示すように撮像装置10は、撮影光学系11、撮像素子12、信号処理部13、駆動回路14、タイミング発生器15、同期信号発生器16、視認性向上処理部20を備えている。
被写体からの光が撮影光学系11を通して、撮像素子12の撮像領域で結像することにより、撮像領域上の各画素に電荷が蓄積される。撮像素子12は、同期信号発生器16に同期したタイミング発生器15が生成するタイミングパルスに基づいて駆動回路14が生成する駆動信号によって駆動され、各画素に蓄積された電荷を信号電圧に変換して出力する。
ここで、本実施形態における撮像素子12のフィルタ配色構成について説明する。図2は、撮像素子12のフィルタ配色構成を示す図である。本図に示すように、撮像素子12には、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色フィルタが載せられている。ただし、原色フィルタを用いずに、分光プリズム等を用いるようにしてもよい。
図3はこれらの原色フィルタの分光特性の一例を示す図である。本図に示すように、各フィルタを通した各出力信号は、透過対象の可視光領域成分のみならず、近赤外線領域を含んでいる。特に可視光領域における最も長い波長であるR信号は、近赤外線領域まで広い感度を有している。このため、本実施形態では、R信号を霧や霞による影響が少ない長波長領域輝度信号としても扱うものとする。これにより、近赤外線フィルタを用いずに撮像装置10を構成することができるため、撮像装置10の製造コストを低下させることができる。
撮像素子12の出力信号は信号処理部13に送られ、NTSC方式等のビデオ信号に変換され外部に出力される。信号処理部13は、CDS回路31、AGC回路32、色分離回路33、プロセスマトリックス回路34、同時化回路35、エンコーダ36を備えている。
CDS回路31は、撮像素子12の出力信号に対して相関二重サンプリングを行なう。AGC回路32は自動利得調整を行ない、色分離回路33は色分離処理を行なう。プロセスマトリックス回路34は、ホワイトバランス、ホワイトクリップ、ニー処理、γ補正、輝度信号Yおよび色差信号R−Y、B−Yの生成等の周知の信号処理を行なう。プロセスマトリックス回路34が出力する色信号と、輝度信号は、同時化回路35で同時化処理が施される。この際に、輝度信号として、視認性向上処理部20が出力する処理済輝度信号が用いられる。同時化された信号は、エンコーダ36によってNTSC方式等のビデオ信号に変換される。
本実施形態において、色分離回路33は、分離した色成分信号のうち、R信号を視認性向上処理部20に出力する。また、プロセスマトリックス回路34は、可視光輝度信号と色信号を視認性向上処理部20に出力する。視認性向上処理部20は、これらの信号に基づいて視認性が向上するように輝度信号を補正する。
ただし、後述するように視認性向上処理部20は処理対象の画像のR信号、輝度信号、彩度信号を取得できれば足りるため、これらの信号がどの回路から視認性向上処理部20に出力されてもかまわない。また、輝度信号の代わりにG信号やB信号を用いるようにしてもよい。
視認性向上処理部20は、本実施形態の特徴的な処理部であり、輪郭抽出回路21、比較回路22、低彩度領域抽出回路23、判定回路24、輝度信号処理回路25を備えている。
輪郭抽出回路21は、対象画像信号の輪郭部分を抽出する処理を行なう。輪郭部分を抽出する処理は、例えば、対象画像信号の高域周波数成分を抽出することで行なうことができる。本実施形態では、対象画像信号として、処理対象画像のR信号と、輝度信号のそれぞれについて輪郭部分を抽出する処理を行なう。
比較回路22は、輪郭抽出回路21が出力する処理対象画像のR信号の輪郭成分と、輝度信号の輪郭成分とを入力し、R信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上であるかどうかを判定する。
長波長領域輝度信号として用いているR信号は霧や霞の影響が少ないのに対して、可視光輝度信号は霧や霞の影響を受けると値が小さくなる。このため、R信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域は、その被写体領域で霧や霞が存在している可能性があると判断することができる。ただし、霧や霞が存在していなくても、被写体が樹木等の近赤外線の反射率の高いときなどではR信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上となる場合がある。
なお、輪郭成分を比較する領域の単位は、後述する輝度信号の補正領域単位と同様とすることができる。すなわち、輝度信号の補正を画素毎に行なう場合には、画素毎に輪郭成分を比較し、輝度信号の補正をブロック毎に行なう場合には、ブロック毎に輪郭成分を比較するものとする。
低彩度領域抽出回路23は、色信号の彩度成分に基づいて、彩度が所定の基準値以下の領域を抽出する。彩度を判定する領域の単位は、後述する輝度信号の補正領域単位と同様とすることができる。すなわち、輝度信号の補正を画素毎に行なう場合には、画素毎に彩度の高低を判定し、輝度信号の補正をブロック毎に行なう場合には、ブロック毎に彩度の高低を判定するものとする。
一般に、霧や霞を通した被写体は、白、グレー等の無彩色に近くなるため、霧や霞が存在する領域では彩度が低下する。このため、彩度が所定の基準値以下の領域は、その被写体領域で霧や霞が存在している可能性があると判断することができる。ただし、霧や霞が存在していなくても、被写体がコンクリート建造物のように無彩色の場合には、彩度が所定の基準値以下となり得る。
判定回路22は、比較回路22の比較結果と、低彩度領域抽出回路23の抽出結果に基づいて、処理対象画像の処理対象領域について輝度信号の補正を行なうかどうかを判定する。すなわち、処理対象領域に霧や霞が発生していると判断できる場合には、輝度信号の補正を行なうように判定し、処理対象領域に霧や霞が発生していないと判断できる場合には、輝度信号の補正を行なわないように判定する。本実施形態においては、処理対象領域が低彩度であり、かつ、R信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に霧や霞が発生していると判断するものとする。
輝度信号処理回路25は、判定回路22によって霧や霞が発生していると判定された領域に対応する輝度信号を視認性が向上するように補正して処理済輝度信号として出力する。具体的な補正方法については後述する。
次に、本実施形態における特徴的な処理の流れについて図4のフローチャートを参照して説明する。まず、処理対象の画像を入力する(S101)。図6(a)は、入力された画像の一例を示す図である。本画像では遠景が霞んでいる。そして、入力した画像に対して、長波長領域信号であるR信号を抽出する(S102)。図6(b)は、R信号画像の一例を示す図である。本画像では遠景の山が入力画像よりもはっきり写っている。次いで、輪郭抽出回路21がR信号輪郭成分を抽出して(S103)、R信号輪郭画像101を生成する。
また、入力した画像に対して、可視光輝度信号を抽出する(S104)。図6(c)は、輝度信号画像の一例を示す図である。そして、輪郭抽出回路21が輝度信号輪郭成分を抽出して(S105)、輝度信号輪郭画像102を生成する。
また、入力した画像に対して、彩度成分を抽出する(S106)。図6(d)は、彩度成分の一例を示す図である。そして、低彩度領域抽出回路23が、彩度が所定の基準値以下の低彩度領域の判定を行ない(S107)、低彩度領域抽出画像103を生成する。図6(e)は、低彩度領域抽出画像103の一例を示す図である。本例は、閾値を25%とした場合の低彩度領域抽出結果例であり、白い領域が低彩度領域を示している。
そして、R信号輪郭画像101、輝度信号輪郭画像102、低彩度領域抽出画像103を用いて後述する視認性向上処理(S108)を行なう。以上の処理を処理画像が終了するまで繰り返すことで(S109)、撮像装置10における視認性を向上させることができる。
次に、視認性向上処理(S108)について図5のフローチャートを参照して説明する。視認性向上処理は、処理画像に対して所定の領域単位で処理を行なう。このため、まず、対象領域を設定する(S201)。ここで、所定の領域単位は、画素としたり、所定の大きさのブロックとすることができる。あるいは画像全体を1つの領域単位としてもよい。
そして、低彩度領域抽出画像103を参照して、対象領域が低彩度であるかどうかを判定する(S202)。低彩度でなければ(S202:No)、その領域に霧や霞が発生していないものと判断できるため、その領域に対しては輝度の補正を行なわない(S205)。
低彩度であれば(S202:Yes)、さらに、R信号輪郭画像101と輝度信号輪郭画像102を参照して、対象領域においてR信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上であるかどうかを判定する(S202)。低彩度であっても、対象領域においてR信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上でなければ(S203:No)、その領域は霧や霞が発生しておらず、被写体がコンクリート建造物等の無彩色であると判断できる。このため、その領域に対しては輝度の補正を行なわない(S205)。図6(f)は、R信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差を示す図である。
低彩度であって、対象領域においてR信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上であれば(S203:Yes)、その領域には霧や霞が発生しているものと判断できる。このため、輝度信号処理回路25がその領域に対して輝度信号の補正を行なう(S204)。
ここで、本実施形態における輝度信号の補正方法について説明する。本実施形態では以下の3つの補正方法のいずれかを用いるものとする。ただし、これらに限定されるものではない。
補正方法1)輝度信号を長波長輝度信号(R信号)で置き換える。
補正方法2)輝度信号に長波長輝度信号(R信号)の輪郭成分を重畳する。
補正方法3)輝度信号を長波長輝度信号(R信号)で置き換え、さらに、長波長信号(R信号)の輪郭成分を重畳する。
いずれの補正方法を用いるかは、監視対象等に応じて適宜定めることができる。例えば、監視対象が港湾等の人工建造物等であれば補正方法1を用い、監視対象が河川、山等の緑を多く含むものであれば補正方法2を用いるようにすることができる。
図6(g)は、補正方法2にしたがって、輝度信号に長波長輝度信号(R信号)の輪郭成分を重畳した画像である。図6(h)は、補正方法2によって得られた信号を処理済輝度信号として用いた補正画像を示している。
上記の対象領域に対する処理を全領域に対して行なうまで繰り返し(S206:No)、全領域に対する処理が終了すると(S206:Yes)、視認性向上処理(S108)を終了する。
その後、同時化回路35において、本処理によって補正された輝度信号と、色信号とを用いて同時化処理が行なわれ、エンコーダ36でNTSC方式等のビデオ信号に変換されることで、製造コストを高めることなく撮像装置10から視認性の高い画像が出力されることになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、長波長輝度信号の輪郭成分と可視光輝度信号の輪郭成分との比較に加え、彩度を考慮して輝度補正を行なうかどうかを制御しているため、樹木等の赤外線反射率が高い被写体であっても、霧や霞がある場合は輪郭強調を施し、霧や霞がない場合は過度の強調を抑止することができる。また、コンクリート建造物のように無彩色で可視光と赤外光の反射率がほぼ同等の被写体であっても、霧や霞がある場合は輪郭強調を施し、霧がない場合は過度の強調を抑止することを可能にしている。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図7は、本実施形態の変形例の構成を示すブロック図である。同じ機能部については同じ符号を付している。本変形例は、上述の実施形態とほぼ同様の構成とすることができるため、以下では相違点を中心に説明する。
上記の実施形態では、Rフィルタを透過するR信号を長波長輝度信号として用いていたが、変形例では、これに代えて、Irフィルタを用いてIrフィルタを透過する赤外線輝度信号を用いるようにする。これにより、より高い被写体視認性を得ることができるようになる。
図8は、変形例における撮像素子12aのフィルタ配色構成を示す図である。本図に示すように、撮像素子12には、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色フィルタに加え、Irフィルタが載せられている。ただし、分光プリズム等を用いるようにしてもよい。図9はこれらのフィルタの分光特性の一例を示す図である。
変形例における処理は、上記の実施形態において、長波長輝度信号として用いていたR信号をIr信号に代えるだけで同様とすることができる。すなわち、視認性向上処理部20aの輪郭抽出回路21は、処理対象画像のIr信号と、輝度信号のそれぞれについて輪郭部分を抽出する処理を行なう。比較回路22は、処理対象画像のIr信号の輪郭成分と、輝度信号の輪郭成分とを入力し、Ir信号の輪郭成分と輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上であるかどうかを判定する。そして、輝度信号処理回路25は、霧や霞が発生していると判定された領域に対して、以下のいずれかの補正方法を用いて輝度信号の補正を行なう。
補正方法1)輝度信号をIr輝度信号で置き換える。
補正方法2)輝度信号にIr輝度信号の輪郭成分を重畳する。
補正方法3)輝度信号をIr輝度信号で置き換え、さらに、Ir輝度信号の輪郭成分を重畳する。
以上説明した構成および処理により、変形例における撮像装置10によれば、霧や霞等の気象条件下でも視認性が高く、過剰補正を防いだ撮像結果を得ることができる。
10…撮像装置、11…撮影光学系、12…撮像素子、13…信号処理部、14…駆動回路、15…タイミング発生器、16…同期信号発生器、20…視認性向上処理部、21…輪郭抽出回路、22…判定回路、22…比較回路、23…低彩度領域抽出回路、24…判定回路、25…輝度信号処理回路、31…CDS回路、32…AGC回路、33…色分離回路、34…プロセスマトリックス回路、35…同時化回路、36…エンコーダ

Claims (6)

  1. 画像を撮像する撮像手段と、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換えて出力する輝度信号処理手段と、
    前記輝度信号処理手段から出力された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 画像を撮像する撮像手段と、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号に前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳して出力する輝度信号処理手段と、
    前記輝度信号処理手段から出力された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 画像を撮像する撮像手段と、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出手段と、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出手段と、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換えると共に、前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳して出力する輝度信号処理手段と、
    前記輝度信号処理手段から出力された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 画像を撮像する撮像ステップと、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換える輝度信号処理ステップと、
    前記長波長輝度信号で置き換えられた輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する撮像方法。
  5. 画像を撮像する撮像ステップと、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号に前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理ステップと、
    前記長波長輝度信号の輪郭成分が重畳された輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する撮像方法。
  6. 画像を撮像する撮像ステップと、
    撮像した対象画像から赤色光波長以上の長波長輝度信号の輪郭成分を抽出する長波長輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から可視光輝度信号の輪郭成分を抽出する可視光輝度信号輪郭抽出ステップと、
    前記対象画像から所定の彩度以下の低彩度領域を抽出する低彩度領域抽出ステップと、
    抽出された前記低彩度領域であって、前記長波長輝度信号の輪郭成分と前記可視光輝度信号の輪郭成分との差が所定の基準値以上の領域に対し、前記対象画像の輝度信号を前記長波長輝度信号で置き換えると共に、前記長波長輝度信号の輪郭成分を重畳する輝度信号処理ステップと、
    前記輝度信号処理ステップにて得られた輝度信号を用いて補正画像を生成する画像生成ステップとを有する撮像方法。
JP2009018123A 2009-01-29 2009-01-29 撮像装置および撮像方法 Active JP5182518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018123A JP5182518B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 撮像装置および撮像方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009018123A JP5182518B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 撮像装置および撮像方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010178036A JP2010178036A (ja) 2010-08-12
JP5182518B2 true JP5182518B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=42708547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009018123A Active JP5182518B2 (ja) 2009-01-29 2009-01-29 撮像装置および撮像方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5182518B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5708036B2 (ja) * 2011-03-01 2015-04-30 日本電気株式会社 撮像装置
JP6677172B2 (ja) 2015-01-16 2020-04-08 日本電気株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP6595649B2 (ja) * 2018-03-22 2019-10-23 上銀科技股▲分▼有限公司 画像処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002083301A (ja) * 2000-09-06 2002-03-22 Mitsubishi Electric Corp 交通監視装置
JP4386096B2 (ja) * 2007-05-18 2009-12-16 ソニー株式会社 画像入力処理装置、および、その方法
JP2010103740A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Panasonic Corp デジタルカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010178036A (ja) 2010-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3343911B1 (en) Image signal processing method and system
US10136076B2 (en) Imaging device, imaging system, and imaging method
US10560670B2 (en) Imaging apparatus and imaging control method
CN107534761B (zh) 成像装置、成像方法、图像处理装置
JP6231284B2 (ja) 撮像装置
US7582871B2 (en) Image pickup apparatus and a switching-over method for the same
US10560642B2 (en) Image processing device, image processing method and imaging device
US20080192131A1 (en) Image pickup apparatus and method for extending dynamic range thereof
JP6441771B2 (ja) 撮像装置
US9936172B2 (en) Signal processing device, signal processing method, and signal processing program for performing color reproduction of an image
JP2008099218A (ja) 目標物検出装置
WO2016098641A1 (ja) 撮像装置、撮像方法、およびプログラム
JP2008131580A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP2007202107A (ja) 撮像装置
US9105105B2 (en) Imaging device, imaging system, and imaging method utilizing white balance correction
JP5708036B2 (ja) 撮像装置
JP2013223152A (ja) 撮像装置
JP5182518B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2008092510A (ja) 撮像装置
CN112217962A (zh) 摄像机及图像生成方法
JP2012095223A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム
JP2012134745A (ja) 画像信号処理装置
JP6504892B2 (ja) 撮像装置
JP2006303559A (ja) 電子式カメラ
JP2017092876A (ja) 撮像装置、撮像システム、及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20111012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5182518

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3