JP5180977B2 - ノード、パケット転送方法およびそのプログラム - Google Patents

ノード、パケット転送方法およびそのプログラム Download PDF

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Description

IP(Internet Protocol)網等のパケット交換網におけるルーチング技術に関する。
ネットワーク事業者において、予期しない故障の発生に対して迅速に経路を切り替えることで故障復旧を行い、転送品質の維持を行うことが重要である。ネットワーク事業者が扱う大規模なIP網では、ドメインと呼ばれる各事業者が管理するネットワークが相互に接続する形でネットワークが構成される。ドメイン間の経路広告にはBGP(Border Gateway Protocol)と呼ばれるルーチングプロトコルが使用される(非特許文献1参照)。BGPによる故障切替では、(1)故障情報の伝搬と、(2)新たな経路の伝搬が故障発生後に行われる。ここで、ドメイン間リンク故障時の経路切替の動作を、図7を用いて説明する。なお、以下の説明においてドメインとは、AS(Autonomous System)を示す。また、ノードは、例えば、ルータである。ここでは、ノード1,2が、AS1のASBR(AS Boundary Router、境界ノード)であり、AS間は、eBGP(external BGP)により接続され、AS内はフルメッシュでiBGP(interal BGP)により接続されるものとする。
まず、ノード5との間の故障を検出したノード1は、自身を経由するAS2へのベストパスが不通であるという故障情報を、WITHDRAWメッセージによってAS1内のBGPピア(ノード2,3,4)に広告する。ノード2がWITHDRAWメッセージを受信すると、UPDATEメッセージにより、ノード2経由のパス(セカンドベストパス)を新たなベストパスとしてAS1内のBGPピア(ノード1,3,4)に広告する。UPDATEメッセージにより、ノードが新たなベストパス(セカンドベストパス)の情報を受信すると、ルーチングテーブル上のBGPレベルのネクストホップ情報を更新する。具体的には、図8に示すように、ノード1のルーチングテーブルが、当初(1)に示すようなルーチングテーブルであったところ、(2)に示すように宛先プレフィックスPのWITHDRAWメッセージを受信すると、このBGP経路を削除する。そして、宛先プレフィックスPについて新たなベストパスを示すUPDATEメッセージを受信すると、(2)に示すように、このベストパスをルーチングテーブルに追加する。これらの処理を行う上で、例えば、大規模なIP網では、数分の接続断が発生することが報告されている(非特許文献2参照)。
このような問題を解決するために、故障発生時のBGP経路を予め複数用意しておく方法が提案されている(非特許文献3参照)。ここで、既存のBGPではノードがベストパスの情報のみを保持する仕様となっているため、add-path方式が提案されている(非特許文献4参照)。このadd-path方式では、BGPプロトコルを拡張することで、ノードが、1つの宛先プレフィックスに対して複数のBGPネクストホップ情報を持つことができる。これらの技術を用いることで、ノード1からの故障情報(WITHDRAWメッセージ)を受信したノードは、ノード2からの新たなベストパスの情報の広告(UPDATEメッセージ)を待つことなく、即時に経路切替が可能となる(図7の吹き出し201参照)
しかし、ネットワーク内にWITHDRAWメッセージを未受信のノードが混在すると、各ノード間のルーチングテーブルの不一致が発生し、ルーチングループが発生するという問題がある。例えば、図7のノード5との間の故障を検出したノード1は、宛先プレフィックスPのBGPネクストホップはノード6であるため、パケットをノード3へ転送する。次にノード3が宛先Pの経路のWITHDRAWメッセージを受信していない場合、ノード3はノード1へパケットを送り返してしまう。結果として、ノード1とノード3の間でルーチングループが発生し、パケットのTTL(ノードを通過できる最大回数)が上限値を超えパケットロスが発生する。
このような問題を解決する方法として、故障を検出したASBRと、その代替ASBRとの間に独立した転送路を用意しておき、ドメイン間のリンク(インタードメインリンク)に故障が発生したときには、その転送路を利用する方法が提案されている(非特許文献5参照)。
IETF RFC4271 : "A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4), " January 2006. C. Labovitz, et al.,"Delayed internet routing convergence," in ACM SIGCOMM 2000. C. Pelsser et al., "Improving Route Diversity through the Design of iBGP Topologies", IEEE ICC 2008. D.Walton, et al., "Advertisement of Multiple Paths inBGP,"draft-walton-bgp-add-paths-06, 2009. M. Watari et al., "OSPF-based Fast Reroute for BGP Link Failures," IEEE globecom 2009.
しかし、非特許文献5に記載の技術でも、ASBR自体に故障が発生してしまうと、代替経路への切り替えに時間がかかるという問題がある。そこで、本発明は、前記した課題を解決し、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障発生時における代替経路への切り替え時間を低減することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明のノードは、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの自身のAS(Autonomous System)におけるネクストホップを示したIGP(Interior Gateway Protocol)情報と、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの隣接ASのネクストホップを示したBGP情報とを記憶する記憶部を備え、BGPにより他のノードへ経路情報を広告し、また、他のノードからBGPにより広告された経路情報を受信する。このノードは、他のノードから広告された経路情報および既存のBGP情報の経路情報におけるBGP属性値を参照して、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよびベストパスが不通であった場合に選択するセカンドベストパスをBGP情報に記憶する。そして、このノードは、他のノードからパケットを受信したとき、BGP情報およびIGP情報を参照して、パケットの転送先のノードであるネクストホップを決定し、その決定したネクストホップへパケットを転送する。そして、ノードは、他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、パケットの所定領域に故障を示すフラグを付加して転送する。一方、他のノードから受信したパケットの所定領域にフラグがあったとき、BGP情報を参照して、パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択する。なお、他のノードから、このフラグが付されたパケットを受信し、他のASへ転送するときには、このフラグを削除する。
このようなノードによれば、他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、自身のノードに接続される他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、転送するパケットの所定領域に、故障を示すフラグを付加する。そして、ノードは、このフラグが付加されたパケットを受信すると、パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択する。これにより、各ノードは、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、WITHDRAWメッセージの受信を待たずに、セカンドベストパス(代替経路)への切り替えができる。よって、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障発生時における代替経路への切り替え時間を低減できる。
また、本発明のノードは、宛先プレフィックスに対するベストパスおよびセカンドベストパスを広告するプロトコルとして、add-pathを用いる。
このようにすることで、ノードは、宛先プレフィックスに対し、ベストパスおよびセカンドベストパスを広告することができる。
また、本発明のノードは、インタードメインリンク、および、境界ノードの故障パターンごとに、当該故障パターンの故障が発生したときの代替経路を示した代替経路情報を記憶する。また、ノードは、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、転送するパケットの所定領域に故障箇所を示す識別子を付加する。そして、ノードは、受信したパケットの所定領域に故障箇所を示す識別子があったとき、代替経路情報から、識別子に示される故障箇所を迂回する代替経路情報を読み出し、読み出した代替経路情報を参照して、パケットの宛先プレフィックスへのパスを選択する。
このようなノードは、予めインタードメインおよび境界ノードについて故障パターンごとに、その故障発生時の代替経路を用意しておき、受信したパケットに示される故障箇所の識別子をもとに、代替経路を選択する。このようにすることでも、ノードは、インタードメインおよび境界ノードに故障が発生したとき、代替経路への切り替えを高速に行うことができる。
また、本発明は、パケット転送方法を、ノードに実行させるためのプログラムとした。このようなプログラムによれば、ルータ等一般的なノードに本発明のパケット転送方法を実行させることができる。
本発明によれば、ネットワークにおけるインタードメインリンク、または、境界ノードの故障発生時における代替経路への切り替え時間を低減できる。
第1の実施の形態のノードの処理手順の概要を説明した図である。 第1の実施の形態のノードの構成を示す図である。 図2のノードの処理手順を示したフローチャートである。 第2の実施の形態のノードの処理手順の概要を説明した図である。 第2の実施の形態のノードの構成を示す図である。 図5のノードの迂回経路情報を例示した図である。 比較例となるノードの処理手順の概要を示した図である。 比較例となるノードの処理手順の概要を示した図である。
本発明の実施の形態を、第1の実施の形態および第2の実施の形態に分けて説明する。
<第1の実施の形態>
まず、図1を用いて第1の実施の形態のノードの処理手順の概要を説明する。ここでは、ネットワークのトポロジが、図1に示すような構成である場合を例に説明する。図1において、○はノード10を示し、○の中の数字は、そのノード10のノードIDを示す。図1のノードID「1」〜「4」のノード10間でadd-path等のプロトコルにより、宛先プレフィックスP宛のベストパスとセカンドベストパスの経路情報が広告されているものとする。ここで、セカンドベストパスとは、宛先プレフィックスへのベストパス上のリンクや境界ノードに故障が発生したときに経由する代替経路のことである。図1における宛先プレフィックスPへのベストパスは、ノードID「1」のノード10からノードID「5」のノード10を経由する経路であり、セカンドベストパスは、ノードID「2」のノード10からノードID「6」のノード10を経由する経路であるものとする。このような経路の広告により、ノードID「1」〜「4」のノード10それぞれには、符号101〜104に示す経路情報(後記するIGP(Interior Gateway Protocol)情報133およびBGP情報132)が設定されているものとする。この経路情報は宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへパケットを転送するときのネクストホップ(正確には、そのネクストホップのノード10へパケットを転送するときに用いるインタフェース)を示した情報である。
このようなネットワークにおいて、宛先プレフィックスPへのベストパス上のインタードメインリンクに故障が発生した場合を考える。通常であれば、ノードID「1」のノード10は、ベストパスを選択する。しかし、例えば、ノード10がAS2のインタードメインリンクの故障の発生を検出し、宛先プレフィックスP宛のパケットを受信したとき、以下のような処理を行う。すなわち、ノード10は、このパケットの所定領域(例えば、ToS(Type of Serviceフィールド)やoption)に確保されたBGPbitを「1」にする。そして、このパケットをセカンドベストパスのネクストホップへ転送する。以降、ノード10は、BGPbitが「1」のパケットを受信すると、このパケットの宛先プレフィックスPへのセカンドベストパスの経路情報を用いて、ネクストホップを決定する。そして、このネクストホップへパケットを転送する。これにより、パケットはセカンドベストパス経由で宛先プレフィックスへ到達する。
なお、ここでは説明を省略したが、ノード10がベストパス上の境界ノードの故障を検出した場合も同様に、パケットの所定領域に確保されたBGPbitを「1」にする。そして、このパケットをセカンドベストパスのネクストホップへ転送する。
このようにすることで、各ノード10は、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、WITHDRAWメッセージの受信を待たずに、セカンドベストパス(代替経路)への切り替えができる。よって、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障発生時における代替経路への切り替えを高速に行うことができる。
<構成>
次に、ノード10の構成を説明する。ノード10は、入出力部11、処理部12、記憶部13を備え、BGPにより、他のノード10へ経路情報を広告するルータ等により実現される。入出力部11は、入出力インタフェースおよびIPにより経路情報やパケットを送受信するための通信インタフェースから構成される。また、処理部12は、このノード10が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。さらに、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。なお、ノード10をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、このノード10の機能を実現するためのプログラムが格納される。
まず、記憶部13を説明する。記憶部13は、トポロジ情報131と、BGP情報132と、IGP情報133とを記憶する。
トポロジ情報131は、自AS内の各ノード10のノードIDや、それぞれのノード10が、どのリンクにより接続されているかや、各リンクのリンクコスト等を示した情報である。また、各ノード10が境界ノードか、中継ノードか等の情報も含む。
BGP情報132は、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの経路情報を示したものである。具体的には、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへパケットを送信するときのネクストホップへの出力インタフェースを示した情報である。このBGP情報132は、当該宛先プレフィックスの経路がベストパスかセカンドベストパスか等の情報を含む。
IGP情報133は、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスのネクストホップ(自AS内のネクストホップ)への出力インタフェースを示した情報である。
なお、このBGP情報132およびIGP情報133は、それぞれ別個の情報として管理してもよいが、まとめて管理するようにしてもよい。まとめて管理する場合、その情報は、例えば、以下の表1に例示するようになる。
Figure 0005180977
次に処理部12を説明する。処理部12は、ノード10全体の制御を司り、BGP経路受信部121と、BGP経路広告部122と、IGP経路計算部123と、ベストパス選択部124と、パケット転送部125と、パケットマーキング部126と、マーキング解除部127とを備える。
BGP経路受信部121は、入出力部11経由で他のノード10からBGPにより広告された経路情報を受信する。この経路情報は、当該経路情報の宛先プレフィックスと、BGP属性値とを持つ。このBGP属性値は、例えば、この経路情報の生成元のAS(ORIGIN)、経由してきたAS(ASパス)、パケットを次に転送するノード10のアドレス(ネクストホップ)、隣接AS間で同じ宛先プレフィックスの経路が複数あるときの優先度(MED、Multi Exit Discriminator)等である。なお、他のノード10からWITHDRAWメッセージ等、経路情報を変更するメッセージを受信したときには、これに基づきBGP情報132を変更する。
BGP経路広告部122は、他のノード10へ経路情報を広告する。この経路情報は、自身のノード10が広告元である経路情報でもよいし、他のノード10から広告された経路情報に、自身のASのAS番号等を付加したものであってもよい。このBGP経路広告部122は、自身のノード10が広告した経路情報を取り消す際には、WITHDRAWメッセージを広告する。また、新たなベストパスを広告する際には、UPDATEメッセージを広告する。なお、このBGP経路広告部122が広告する経路情報は、ベストパスのみならず、セカンドベストパスも含む。このときに用いるプロトコルは、例えば、add-path等である。
IGP経路計算部123は、トポロジ情報131を参照して、自AS内の経路計算を行い、IGP情報133に記憶する。なお、ここでの経路計算は、IGPに基づくものであり、例えば、OSPF(Open Shortest Path First)等が用いられる。
ベストパス選択部124は、他のノード10から広告された経路情報および既存のBGP情報132の経路情報におけるBGP属性値を参照して、宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよびセカンドベストパスを選択する。そして、その選択したベストパスおよびセカンドベストパスをBGP情報132に記憶する。なお、ここでのベストパスの選択は、例えば、同じ宛先プレフィックスの経路について、同じAS経由の経路が複数あるときMEDの値を参照して、よりMEDの値が小さい経路の経路情報を選択する。
パケット転送部125は、他のノード10からパケットを受信したとき、このパケットの宛先プレフィックスをキーとして、BGP情報132およびIGP情報133を参照して、受信したパケットの転送先のノード10への出力インタフェースを決定する。そして、この決定した出力インタフェースから、転送先のノード10へパケットを送信する。
パケットマーキング部126は、他のASのノード10と接続されるリンク(インタードメインリンク)、または、自身のノード10に接続される他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、パケット転送部125が転送するパケットの所定領域に、故障によりセカンドベストパスを選択したことを示すフラグを付加する。例えば、パケット転送部125は、BGP情報132を参照して選択したベストパスが、インタードメインリンクを経由するものであり、そのインタードメインリンクが故障していた場合、ベストパスを用いることはできない。よって、BGP情報132から、このパケットの宛先プレフィックスのセカンドベストパスを選択し、そのセカンドベストパスを用いてパケットを転送する。このとき、パケットマーキング部126は、そのパケットに、セカンドベストパスを選択したことを示すフラグを付加する。つまり、インタードメインリンクの故障時、パケット転送部125は、このフラグを付したパケットを転送先のノード10へ転送する。なお、このようなインタードメインリンク、または、境界ノードの故障は、例えば、ノード10が、当該インタードメインリンク、または、境界ノードへパケットを出力するインタフェース経由で、パケットを出力できるか否かにより判断される。
マーキング解除部127は、パケット転送部125によりフラグが付されたパケットを他のASへ転送するとき、このフラグを削除する。これにより、他のASのノード10がセカンドベストパスを選択することがなくなる。
<処理手順>
次に、ノード10の処理手順を説明する。図3は、ノード10の処理手順を示したフローチャートである。なお、ノード10のIGP経路計算部123は、事前にトポロジ情報131を参照して、IGP情報133を作成済みであるものとする。
まず、ノード10のBGP経路受信部121が、他のノード10から経路情報(BGP経路情報)の受信を待ち(S1)、経路情報を受信すると(S1のYes)、S2へ進む。一方、経路情報を受信していなければ(S1のNo)、S3へ進む。S2において、ベストパス選択部124は、受信した経路情報におけるBGP属性値および記憶部13のBGP情報132を参照して、受信した経路情報およびBGP情報132に示される経路情報の中から宛先プレフィックスへの経路のベストパスおよびセカンドベストパスを選択し、そのベストパスおよびセカンドベストパスをBGP情報132に記憶する(S2)。
その後、このノード10が他のノード10からパケットを受信し(S3のYes)、自身のノード10に接続するインタードメインリンク、または、他のASとの境界ノードとの故障を検知していた場合(S4のYes)、パケットマーキング部126は、転送するパケットの所定領域に、故障を示すフラグを付加する。例えば、パケットマーキング部126は、このパケットのBGPbitに「1」を付与する(S5)。そして、パケット転送部125は、このパケットを、BGP情報132を参照して、このパケットの宛先プレフィックスのセカンドベストパスへ転送する(S6)。そして、S1へ戻る。
一方、パケット転送部125が、他のノード10からパケットを受信したとき(S3のYes)、インタードメインリンクの故障も、他のASとの境界ノードの故障も検知していなければ(S4のNo)、転送するパケットの所定領域に、故障を示すフラグがあるか否かを判断する。例えば、受信したパケットのBGPbitに「1」があるか否かを判断する(S7)。ここで、受信したパケットのBGPbitに「1」があれば(S7のYes)、S6へ進み、受信したパケットのBGPbitに「1」がなければ(S7のNo)、BGP情報132を参照して、このパケットを、このパケットの宛先プレフィックスのベストパスへ転送する(S8)。そして、S1へ戻る。
このようにすることで各ノード10は、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、WITHDRAWメッセージの受信を待たずに、セカンドベストパス(代替経路)への切り替えができる。よって、ネットワークのインタードメインリンク、または、境界ノードの故障発生時における代替経路への切り替え時間を低減できる。
なお、前記したノード10は、セカンドベストパス以外に、サードベストパスや、4thベストパスを用意してもよい。この場合、ノード10のBGP経路広告部122は、ベストパス、セカンドベストパス以外に、サードベストパスや、4thベストパスを広告する。つまり、宛先プレフィックスに対し、セカンドベストパス以降の優先度で選択する経路の経路情報を広告する。そして、ベストパス選択部124は、それぞれの経路情報が、ベストパスか、セカンドベストパスか、サードベストパスか、4thベストパスか等、経路選択の優先度に関する情報をBGP情報132に含める。
また、パケット転送部125は、故障発生によりベストパスを変更したとき、そのことを示す識別子をパケットの所定領域に付与する。例えば、ノード10が、宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスのインタードメインリンクに故障を検知したとき、パケット転送部125は、サードベストパスによりパケットを転送する。このとき、転送するパケットにサードベストパスによりパケットを転送することを示す識別子を付与する。このようなパケットを受信した他のノード10は、自身の備えるBGP情報132から、当該宛先プレフィックスに対するサードベストパスによりパケットを転送する。そして、このサードベストパスのインタードメインリンクに故障を検知したとき、4thベストパスによりパケットを転送する。このとき、転送するパケットに4thベストパスによりパケットを転送することを示す識別子を付与する。このような処理を繰り返すことで、AS間のインタードメインリンクについて複数箇所で故障が発生した場合も、代替経路への切り替えを行うことができる。
具体例を用いて説明すると、例えば、図4に例示するネットワークにおいて、ノードID「1」〜「4」のノード10がそれぞれ、図4の符号401〜404に示すように、サードベストパスまでのBGP情報132を持っているものとする。つまり、AS1からAS2経由で宛先プレフィックスPへ到るベストパスは、ノードID「1」のノード10から、ノードID「5」のノード10を経由する経路であり、セカンドベストパスは、ノードID「2」のノード10から、ノードID「6」のノード10を経由する経路であるというBGP情報132を各ノード10は保持する。また、宛先プレフィックスPへのサードベストパスは、ノードID「4」のノード10から、ノードID「7」のノード10を経由する経路であるものとする。
ここで、ベストパスおよびセカンドベストパスのインタードメインリンクに故障が発生した場合、以下のようになる。すなわち、ノードID「1」のノード10(境界ノード)は、始点ノード(ノードID「3」のノード10)から受信した宛先プレフィックスPのパケットについて、まず、ベストパス((1)の経路)を選択しようとする。しかし、ベストパスのインタードメインリンクには故障が発生しているので、ノードID「1」のノード10は、セカンドベストパス((2)の経路)を選択する。このとき、ノード10は、パケットにセカンドベストパスを選択したことを示す識別子を付与して、セカンドベストパスのネクストホップへ転送する。そして、この識別子が付されたパケットを受信した、ノードID「2」のノード10は、宛先プレフィックスPへのセカンドベストパスを選択しようとするが、このセカンドベストパスのインタードメインリンクにも故障が発生している。よって、ノードID「2」のノード10は、宛先プレフィックスPへのサードベストパス((3)の経路)を選択する。そして、このときパケットにサードベストパスを選択したことを示す識別子を付与して、宛先プレフィックスPへのサードベストパスを選択する。そして、その選択したサードベストパスのネクストホップへパケットを転送する。このパケットを受信したノードID「4」のノード10は、このパケットを、宛先プレフィックスPへのサードベストパス((3)の経路)のネクストホップへ転送する。
このように、インタードメインリンクの故障を検知した境界ノードは、宛先プレフィックスへの経路情報がある限り、故障発生によりベストパスを変更したことを示す識別子をパケットの所定領域に付与して、転送する。なお、ここでは説明を省略したが、自身のノード10に接続する他のASとの境界ノードの故障が発生した場合も同様にノード10は、宛先プレフィックスへの経路情報がある限り、故障発生によりベストパスを変更したことを示す識別子をパケットの所定領域に付与して、転送する。よって、AS間のインタードメインリンクまたは境界ノードに複数箇所で故障が発生した場合も、セカンドベストパス、サードベストパス、4thベストパス・・・というように代替経路への切り替えを行うことができる。
<第2の実施の形態>
次に、図5を用いて、第2の実施の形態のノード10Aを説明する。前記した実施の形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。なお、BGP経路情報132には、第1の実施の形態のようなセカンドベストパス、サードベストパス等のベストパス以外の経路情報は必要ない。ノード10Aは、図5に示すように、代替経路情報134を予め用意しておく。この代替経路情報134は、例えば、インタードメインリンク、および、境界ノードの故障パターンごとに、当該故障パターンの故障が発生したときの代替経路を示した情報である。ここでの故障パターンは、例えば、図6の(1)〜(6)に示すようなものである。この故障パターンは、図6の(4)〜(6)のように、複数のインタードメインリンクで故障が発生した場合のものを含んでいてよい。また、ノード10Aは、パケットマーキング部126Aおよびパケット転送部125Aを備える。このパケットマーキング部126Aは、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、パケット転送部125Aが転送するパケットの所定領域に故障パターン(または故障箇所)を示す識別子を付加する。また、パケット転送部125Aは、受信したパケットの所定領域にこの識別子があったとき、代替経路情報134から、この識別子に示される故障パターンに対応する代替経路情報を読み出す。そして、この読み出した代替経路情報を参照して、パケットの宛先プレフィックスへのパスを選択する。このようなノード10Aによれば、インタードメインおよび境界ノードについて、複数の故障が発生したときでも、代替経路への切り替えを高速に行うことができる。
10,10A ノード
11 入出力部
12 処理部
13 記憶部
121 BGP経路受信部
122 BGP経路広告部
123 IGP経路計算部
124 ベストパス選択部
125,125A パケット転送部
126,126A パケットマーキング部
127 マーキング解除部
131 トポロジ情報
132 BGP情報
133 IGP情報
134 代替経路情報

Claims (5)

  1. 宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの自身のAS(Autonomous System)におけるネクストホップを示したIGP(Interior Gateway Protocol)情報と、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの隣接ASのネクストホップを示したBGP(Border Gateway Protocol)情報とを記憶する記憶部と、
    BGPにより他のノードへ経路情報を広告するBGP経路広告部と、
    他のノードからBGPにより広告された経路情報を受信するBGP経路受信部と、
    前記他のノードから広告された経路情報および既存のBGP情報の経路情報におけるBGP属性値を参照して、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよび前記ベストパスが不通であった場合に選択するセカンドベストパスを前記BGP情報に記憶するベストパス選択部と、
    他のノードからパケットを受信したとき、前記BGP情報およびIGP情報を参照して、前記パケットの転送先のノードであるネクストホップを決定し、その決定したネクストホップへ前記パケットを転送するパケット転送部と、
    他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、前記他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、前記パケット転送部が転送するパケットの所定領域に故障を示すフラグを付加するパケットマーキング部と、
    前記パケット転送部が前記フラグが付されたパケットを他のASへ転送するとき、前記フラグを削除するマーキング解除部とを備え、
    前記パケット転送部は、
    前記受信したパケットの所定領域に前記フラグがあったとき、前記BGP情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択することを特徴とするノード。
  2. 前記BGP経路広告部は、
    前記宛先プレフィックスに対するベストパスおよびセカンドベストパスを広告するプロトコルとして、add-pathを用いることを特徴とする請求項1に記載のノード。
  3. 前記記憶部は、
    前記インタードメインリンク、および、前記境界ノードの故障パターンごとに、当該故障パターンの故障が発生したときの代替経路を示した代替経路情報を記憶し、
    前記パケットマーキング部は、
    前記インタードメインリンク、または、前記境界ノードの故障を検知したとき、前記パケット転送部が転送するパケットの所定領域に前記故障箇所を示す識別子を付加し、
    前記パケット転送部は、
    前記受信したパケットの所定領域に前記故障箇所を示す識別子があったとき、前記代替経路情報から、前記識別子に示される故障箇所を迂回する代替経路情報を読み出し、前記読み出した代替経路情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスへのパスを選択することを特徴とする請求項1に記載のノード。
  4. 宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの自身のASにおけるネクストホップを示したIGP(Interior Gateway Protocol)情報と、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの隣接ASのネクストホップを示したBGP情報とを記憶する記憶部を備えるノードが、
    他のノードからBGPにより広告された経路情報を受信するステップと、
    前記他のノードから広告された経路情報および既存のBGP情報の経路情報におけるBGP属性値を参照して、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよび前記ベストパスが不通であった場合に選択するセカンドベストパスを前記BGP情報に記憶するステップと、
    他のノードからパケットを受信したとき、前記BGP情報およびIGP情報を参照して、前記パケットの転送先のノードであるネクストホップを決定し、その決定したネクストホップへ前記パケットを転送するステップと、
    他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、前記他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、前記転送するパケットの所定領域に故障を示すフラグを付加するステップと、
    前記パケットを転送するステップにおいて、
    前記受信したパケットの所定領域に前記フラグがあったとき、前記BGP情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択することを特徴とするパケット転送方法。
  5. 請求項4に記載のパケット転送方法を、前記ノードに実行させるためのプログラム。
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