JP2011155610A - ノード、パケット転送方法およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワーク内の各ノード10はBGPの経路情報を広告するとき、add-path等により、1つの宛先プレフィックスについてベストパスとセカンドベストパスとを広告する。そして、この経路情報を受信したノード10は、BGP情報にこのベストパスとセカンドベストパスとを記憶し、このBGP情報に基づきパケットの転送先を決定する。ノード10が、パケットを受信した場合において、このパケットの宛先プレフィックスへのベストパスが故障により不通であるとき、パケットにセカンドベストパスを選択した旨のフラグを付して、転送する。
【選択図】図2
Description
まず、図1を用いて第1の実施の形態のノードの処理手順の概要を説明する。ここでは、ネットワークのトポロジが、図1に示すような構成である場合を例に説明する。図1において、○はノード10を示し、○の中の数字は、そのノード10のノードIDを示す。図1のノードID「1」〜「4」のノード10間でadd-path等のプロトコルにより、宛先プレフィックスP宛のベストパスとセカンドベストパスの経路情報が広告されているものとする。ここで、セカンドベストパスとは、宛先プレフィックスへのベストパス上のリンクや境界ノードに故障が発生したときに経由する代替経路のことである。図1における宛先プレフィックスPへのベストパスは、ノードID「1」のノード10からノードID「5」のノード10を経由する経路であり、セカンドベストパスは、ノードID「2」のノード10からノードID「6」のノード10を経由する経路であるものとする。このような経路の広告により、ノードID「1」〜「4」のノード10それぞれには、符号101〜104に示す経路情報(後記するIGP(Interior Gateway Protocol)情報133およびBGP情報132)が設定されているものとする。この経路情報は宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへパケットを転送するときのネクストホップ(正確には、そのネクストホップのノード10へパケットを転送するときに用いるインタフェース)を示した情報である。
次に、ノード10の構成を説明する。ノード10は、入出力部11、処理部12、記憶部13を備え、BGPにより、他のノード10へ経路情報を広告するルータ等により実現される。入出力部11は、入出力インタフェースおよびIPにより経路情報やパケットを送受信するための通信インタフェースから構成される。また、処理部12は、このノード10が備えるCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。さらに、記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成される。なお、ノード10をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、このノード10の機能を実現するためのプログラムが格納される。
次に、ノード10の処理手順を説明する。図3は、ノード10の処理手順を示したフローチャートである。なお、ノード10のIGP経路計算部123は、事前にトポロジ情報131を参照して、IGP情報133を作成済みであるものとする。
次に、図5を用いて、第2の実施の形態のノード10Aを説明する。前記した実施の形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。なお、BGP経路情報132には、第1の実施の形態のようなセカンドベストパス、サードベストパス等のベストパス以外の経路情報は必要ない。ノード10Aは、図5に示すように、代替経路情報134を予め用意しておく。この代替経路情報134は、例えば、インタードメインリンク、および、境界ノードの故障パターンごとに、当該故障パターンの故障が発生したときの代替経路を示した情報である。ここでの故障パターンは、例えば、図6の(1)〜(6)に示すようなものである。この故障パターンは、図6の(4)〜(6)のように、複数のインタードメインリンクで故障が発生した場合のものを含んでいてよい。また、ノード10Aは、パケットマーキング部126Aおよびパケット転送部125Aを備える。このパケットマーキング部126Aは、インタードメインリンク、または、境界ノードの故障を検知したとき、パケット転送部125Aが転送するパケットの所定領域に故障パターン(または故障箇所)を示す識別子を付加する。また、パケット転送部125Aは、受信したパケットの所定領域にこの識別子があったとき、代替経路情報134から、この識別子に示される故障パターンに対応する代替経路情報を読み出す。そして、この読み出した代替経路情報を参照して、パケットの宛先プレフィックスへのパスを選択する。このようなノード10Aによれば、インタードメインおよび境界ノードについて、複数の故障が発生したときでも、代替経路への切り替えを高速に行うことができる。
11 入出力部
12 処理部
13 記憶部
121 BGP経路受信部
122 BGP経路広告部
123 IGP経路計算部
124 ベストパス選択部
125,125A パケット転送部
126,126A パケットマーキング部
127 マーキング解除部
131 トポロジ情報
132 BGP情報
133 IGP情報
134 代替経路情報
Claims (5)
- 宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの自身のAS(Autonomous System)におけるネクストホップを示したIGP(Interior Gateway Protocol)情報と、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの隣接ASのネクストホップを示したBGP(Border Gateway Protocol)情報とを記憶する記憶部と、
BGPにより他のノードへ経路情報を広告するBGP経路広告部と、
他のノードからBGPにより広告された経路情報を受信するBGP経路受信部と、
前記他のノードから広告された経路情報および既存のBGP情報の経路情報におけるBGP属性値を参照して、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよび前記ベストパスが不通であった場合に選択するセカンドベストパスを前記BGP情報に記憶するベストパス選択部と、
他のノードからパケットを受信したとき、前記BGP情報およびIGP情報を参照して、前記パケットの転送先のノードであるネクストホップを決定し、その決定したネクストホップへ前記パケットを転送するパケット転送部と、
他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、前記他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、前記パケット転送部が転送するパケットの所定領域に故障を示すフラグを付加するパケットマーキング部と、
前記パケット転送部が前記フラグが付されたパケットを他のASへ転送するとき、前記フラグを削除するマーキング解除部とを備え、
前記パケット転送部は、
前記受信したパケットの所定領域に前記フラグがあったとき、前記BGP情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択することを特徴とするノード。 - 前記BGP経路広告部は、
前記宛先プレフィックスに対するベストパスおよびセカンドベストパスを広告するプロトコルとして、add-pathを用いることを特徴とする請求項1に記載のノード。 - 前記記憶部は、
前記インタードメインリンク、および、前記境界ノードの故障パターンごとに、当該故障パターンの故障が発生したときの代替経路を示した代替経路情報を記憶し、
前記パケットマーキング部は、
前記インタードメインリンク、または、前記境界ノードの故障を検知したとき、前記パケット転送部が転送するパケットの所定領域に前記故障箇所を示す識別子を付加し、
前記パケット転送部は、
前記受信したパケットの所定領域に前記故障箇所を示す識別子があったとき、前記代替経路情報から、前記識別子に示される故障箇所を迂回する代替経路情報を読み出し、前記読み出した代替経路情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスへのパスを選択することを特徴とする請求項1に記載のノード。 - 宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの自身のASにおけるネクストホップを示したIGP(Interior Gateway Protocol)情報と、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックスへの隣接ASのネクストホップを示したBGP情報とを記憶する記憶部を備えるノードが、
他のノードからBGPにより広告された経路情報を受信するステップと、
前記他のノードから広告された経路情報および既存のBGP情報の経路情報におけるBGP属性値を参照して、前記宛先プレフィックスごとに、その宛先プレフィックス宛のベストパスおよび前記ベストパスが不通であった場合に選択するセカンドベストパスを前記BGP情報に記憶するステップと、
他のノードからパケットを受信したとき、前記BGP情報およびIGP情報を参照して、前記パケットの転送先のノードであるネクストホップを決定し、その決定したネクストホップへ前記パケットを転送するステップと、
他のASのノードと接続されるリンクであるインタードメインリンク、または、前記他のASとの境界ノードの故障を検知したとき、前記転送するパケットの所定領域に故障を示すフラグを付加するステップと、
前記パケットを転送するステップにおいて、
前記受信したパケットの所定領域に前記フラグがあったとき、前記BGP情報を参照して、前記パケットの宛先プレフィックスに対するセカンドベストパスを選択することを特徴とするパケット転送方法。 - 請求項4に記載のパケット転送方法を、前記ノードに実行させるためのプログラム。
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