JP2018082317A - ルーティングシステムおよびルーティング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリシーテーブルのエントリ数を格段に低減して所望の経路制御を実現するルーティングシステムおよびルーティング方法を提供する。【解決手段】ルーティングシステム100A,100Bの中継ルータ120は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、参照すべきテーブルの指定とを設定する拡張ルーティングテーブル210と、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブル220と、パケット流入した場合、まず、拡張ルーティングテーブル210を検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、ポリシーテーブル220を検索するテーブルの参照順序制御を行う制御部121と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ルーティングシステムおよびルーティング方法に関する。
インターネット等のIP(Internet Protocol)ネットワークは、異なる組織によって運営される多数のAS(Autonomous System:自律システム)が接続されて形成されている。ASは、インターネットに繋がる1または複数のルーティングポリシー配下にあるIPネットワークやルータの集合のことをいう。ASは、例えば一つの経路選択プロトコルによって経路を管理しているネットワークの範囲である。AS内にはルータが配置され、データを送信する場合、どの経路でそのデータを伝達するかが、ルーティングプロトコルによって決定される。ルーティングプロトコルは、大きく分けて、AS内用のIGP(Interior Gateway Protocol)とAS間用のBGP(Border Gateway Protocol)とに分けられる。IGPはデータをAS内の宛先に送信する場合に用いられ、BGPは異なるAS間でデータを送信する場合に用いられる。そして、IGPおよびBGPは、データを送信するルータ間に隣接関係(ピア)を結んで、互いの経路情報を交換し、交換した経路情報に基づいて、データを所定の宛先に伝達する経路を決定する。BGPでは、異なるAS間で用いるBGPをeBGP(external BGP)と呼び、AS内で用いるBGPをiBGP(internal BGP)と呼んで区別している。なお、iBGPは、BGPの情報を、他のASから別のASに転送する場合に用いられる。
IGPやBGPで交換される経路情報は、プレフィックス(prefix)とパス属性情報とを含んで形成される。プレフィックスは、ネットワークアドレスとそのネットワークアドレスのネットマスクによって表記される宛先のアドレスの集合である。また、パス属性情報は経路情報に付加される当該経路の属性情報であり、経路を選択する際に用いられるパラメータである。
非特許文献1には、IPネットワークにおけるルーティングテーブルの定義が記載されている。
インターネット接続事業者網と集線事業者網との間は、POI(Point Of Interface:相互接続点)で接続され、POIサーバは、インターネット宛のパケットを送信元情報(ユーザがどの接続事業者に属しているのかを示す情報)に応じて適切な接続事業者網へ転送する。現行運用制御方式に沿った実現方法として、送信元/宛先の双方を踏まえて転送先を決定するPBR(Policy-Based Routing:ポリシーベースルーティング)がある。
非特許文献2〜4には、市中転送装置におけるPBRについて記載されている。PBRは、ネットワーク管理者がポリシー(特定のルール)を定義したルートマップに基づいてパケットをルーティングする。PBRがイネーブルのインターフェイスで受信されたすべてのパケットは、ルートマップという拡張パケットフィルタを通過する。PBRで使用するルートマップはポリシーを要求し、パケットの転送先を判断する。ルートマップはステートメントで構成されている。ステートメントが拒否とマークされている場合、一致基準に合致したパケットは通常転送チャネルを通じて送り返され、宛先ベースのルーティングを実行する。
図13は、ネットワークモデルAを示す図である。
図13に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI11〜11、中継ルータ12〜12、エッジルータ13〜13が存在する。POI11〜11は、接続事業者網3〜3を経由してインターネット(Internet)2に接続する。エッジルータ13〜13は、中継ルータ12〜12をエンドユーザ4〜4に接続する。集線事業者網1は、IP網である。集線事業者網1内のトポロジは何でもよい。POI11〜11を総称する場合は、POI11と呼ぶ。同様に、中継ルータ12〜12を総称する場合は、中継ルータ12と呼び、エッジルータ13〜13を総称する場合は、エッジルータ13と呼ぶ。エンドユーザ4〜4は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータや携帯情報端末等から構成されるユーザ端末である。
図13の場合、POI11は、接続事業者網3と集線事業者網1内(以下、網内という)の中継ルータ12とを接続し、POI11は、接続事業者網3と網内の中継ルータ12とを接続し、POI11は、接続事業者網3と網内の中継ルータ12とを接続する。中継ルータ12に対しエッジルータ13が接続され、さらにエッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続されている。中継ルータ12に対しエッジルータ13,13が接続され、さらにエッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続され、エッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続されている。
網内のエンドユーザに割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法は以下を想定する。アドレスブロック情報の広告は、図13の符号aに示される。ゲートウェイルータ(POI11)からの網内デフォルト経路の配布は、図13の符号bに示される。
図13の符号aに示すように、網内のエンドユーザ(エンドユーザ4)に割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換する。
一方、図13の符号bに示すように、ゲートウェイルータ(POI11)からはBGPプロトコルで網内デフォルト経路が配布され、更に各中継ルータ12,12には宛先が網内アドレスでない場合はGWR向けにパケットを転送するようルーティングテーブルを設定する。
図14は、ネットワークモデルBを示す図である。図13と同一構成部分には同一符号を付している。
図14に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI11〜11、中継ルータ12〜12、エッジルータ13〜13が存在する。POI11〜11は、接続事業者網3〜3を経由してインターネット2に接続する。エッジルータ13〜13は、中継ルータ12〜12をエンドユーザ4〜4に接続する。
ネットワークモデルBは、集線事業者網1とは異なる独立したルートサーバ10を備える。ルートサーバ10は、サーバまたはルータから構成される。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を有し、情報を一元的に管理する。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を実現するリソースを提供するものであり、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークプロセッサなどを搭載するいわゆる、コンピューティング資源である。ルートサーバ10は、集線事業者網1の外に設置されていてもよい。
網内のエンドユーザに割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法は以下を想定する。アドレスブロック情報の広告は、図14の符号cに示される。ゲートウェイルータ(POI11)からの網内デフォルト経路の配布は、図14の符号dに示される。
図14の符号c,dに示すように、ルートサーバ10から網内の各ルータ(中継ルータ12,エッジルータ13)へ当該情報を配布し、ルーティングテーブルを設定する。
Requirements for IP Version 4 Routers,, p74[online],[平成28年10月31日検索],インターネット 〈 URL : http:// www.rfc-editor.org/rfc/rfc1812.txt〉 Aprisia "AprisiaNPシリーズユーザーズガイド", p1 Cisco "ポリシーベースルーティングの設定", p2 Juniper Nwtworks "Firewall Filters Feature Guide for EX9200 Switches", p331
サービスモデルの変更などに伴い接続事業者網とのPOIを位置変更しようとした場合、網構成により接続事業者へのトラヒック振り分け制御機能がゲートウェイルータから中継ルータへ移行する場合がある。ゲートウェイルータからの中継ルータへのトラヒック振り分け制御機能の移行に伴い、中継ルータにおいて、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御が必要となる。
中継ルータ上での経路制御をPBRによる経路制御をしようとした場合、この適用条件下で宛先情報に該当するのは、インターネット上のすべての経路情報を示す「フルルート」か、網内のエンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す「網内プレフィックス」のいずれかであり、いずれも一般的な想定数は膨大である(例えば、フルルートによるエントリ数は100万、網内プレフィックスによるエントリ数は1万)。よって、PBRの経路表であるポリシーテーブルを作成しようとすると、膨大な数の宛先指定に伴い、テーブルエントリ数が爆発的に増大する。このため、市中装置の性能範囲を大きく超過する規模となるので、現行方式のままでPOI変更に伴う網制御を行うことは困難であるという課題がある。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、ポリシーテーブルのエントリ数を格段に低減して所望の経路制御を実現するルーティングシステムおよびルーティング方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムであって、前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を備え、前記中継ルータは、前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行う制御部と、を備えることを特徴とするルーティングシステムとした。
また、請求項7に記載の発明は、エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムのルーティング方法であって、前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を有し、前記中継ルータは、前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、を有し、パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行うことを特徴とするルーティング方法とした。
このようにすることで、まず、拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定がある場合に初めてポリシーテーブルを検索するので、ポリシーテーブルのエントリ数を、格段に低減することができ、市中装置スペックで対応可能である。ボトルネックであるポリシーベースルーティングにおける宛先指定を回避して、所望の経路制御を実現することができる。例えば、POI変更に伴う網制御を行うことができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記制御部は、流入してきたパケットの宛先が、前記拡張ルーティングテーブル上に有る場合、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行うことを特徴とするルーティングシステムとした。
このようにすることで、拡張ルーティングテーブルは、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定しているので、一般的なポリシーベースルーティングと同様に、網内プレフィックス宛の経路制御を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記制御部は、前記拡張ルーティングテーブル上に該当する宛先が有る場合は、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行うことを特徴とするルーティングシステムとした。
このようにすることで、従来のルーティングテーブルを用いた経路制御と同様のポリシーベースルーティングを実行することができ、例えば、POI変更に伴う網制御を行うことができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記集線事業者網内の経路制御は、AS(Autonomous System)内の経路制御であることを特徴とするルーティングシステムとした。
このようにすることで、AS(経路選択プロトコルによって経路を管理しているネットワークの範囲)内に配置された各ルータがどの経路でパケットを伝達するか自律的に経路を決定するAS内の経路制御に適用することができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換され、前記POIからは、BGPプロトコルで網内デフォルト経路が広告され、更に前記中継ルータを含むルータには、宛先が網内アドレスでない場合は前記POI向けにパケットを転送するよう前記拡張ルーティングテーブルが設定されることを特徴とするルーティングシステムとした。
このようにすることで、網内のエンドユーザに割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法を行うネットワークモデルに適用することができる。
また、請求項6に記載の発明は、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報および網内デフォルト経路情報を、当該集線事業者網とは異なる、経路情報管理機能を持った独立したサーバまたはルータが一元的に管理し、当該サーバまたはルータから当該集線事業者網内の前記中継ルータを含むルータへ経路情報が配布され、前記中継ルータの拡張ルーティングテーブルが設定されることを特徴とするルーティングシステムとした。
このようにすることで、経路情報管理機能を持った独立したサーバまたはルータが一元的に管理するネットワークモデルに適用することができる。
本発明によれば、ポリシーテーブルのエントリ数を格段に低減して所望の経路制御を実現するルーティングシステムおよびルーティング方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るルーティングシステムを示す構成図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムを示す構成図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムの構成を示すブロックである。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムのルーティングテーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムの拡張ルーティングテーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムのポリシーテーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムの制御シーケンス図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムの各経路テーブル設定と経路探索の様子を説明する図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムの各経路テーブル設定と経路探索の場合の拡張ルーティングテーブルの設定例である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムのインターネット接続事業者網と集線事業者網との間に複数存在するPOIの位置変更に伴う変更前の網制御を説明する図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムのインターネット接続事業者網と集線事業者網との間に複数存在するPOIの位置変更に伴う変更後の網制御を説明する図である。 本発明の実施形態に係るルーティングシステムのインターネット接続事業者網と集線事業者網との間に複数存在するPOIの位置変更に伴う変更後の網制御を説明する図である。 従来のネットワークモデルAを示す図である。 従来のネットワークモデルBを示す図である。 市中装置のスペックに対するPOI変更前後での中継ルータの各経路テーブル規模の検証を表にして示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)におけるルーティングシステム等について説明する。
(背景説明)
サービスモデルの変更などに伴い接続事業者網とのPOIを変更(POIの追加を含む)しようとした場合、網構成により接続事業者へのトラヒック振り分け制御機能がゲートウェイルータから中継ルータへ移行する場合がある。
図10および図11は、インターネット接続事業者網と集線事業者網との間に複数存在するPOIの位置変更(POIの追加を含む)に伴う網制御を説明する図であり、図10はその変更前、図11はその変更後を示す。図13と同一構成部分には同一符号を付している。
<変更前>
図10の符号eに示すように、POI11は、インターネット宛のパケットをユーザ情報に応じて適切な接続事業者網(接続事業者網3Aまたは接続事業者網3B)へ転送する。
<変更後>
図11に示すように、サービスモデルの変更などに伴いPOIの位置変更(例えばPOI11Aの追加)が行われた場合、POI11Aに近接した中継ルータ(ここでは中継ルータ12A)おいては、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御が必要となる。上記送信元情報は、ユーザがどの接続事業者に属しているかを示す情報である。また、現行運用制御方式に沿った実現方法として、送信元/宛先の双方を踏まえて転送先を決定する「ポリシーベースルーティング」がある。
すなわち、図11に示すPOI11Aから、中継ルータ12Aへのトラヒック振り分け制御機能の移行に伴い、中継ルータ12Aにおいて、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御が必要となる。例えば、図11の符号fに示すように、中継ルータ12Aは、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御により、インターネット宛の接続事業者Aへの転送を行う。また、図11の符号gに示すように、中継ルータ12Aは、インターネット宛の接続事業者Bへの転送を行う。さらに、図11の符号hに示すように、中継ルータ12Aは、網内アドレス宛の接続事業者AあるいはBへの転送を行う。
中継ルータ(中継ルータ12A)上での経路制御を、ポリシーベースルーティングによる経路制御で行おうとした場合、この適用条件下で宛先情報に該当するのは、インターネット上のすべての経路情報を示す「フルルート」か、網内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報を示す「網内プレフィックス」のいずれかであり、いずれも一般的な想定数は膨大である(例えば、フルルートによるエントリ数:100万、網内プレフィックスによるエントリ数:1万)。
よって、ポリシーベースルーティングの経路表であるポリシーテーブルを作成しようとすると、膨大な数の宛先指定に伴いテーブルエントリ数が爆発的に増大し、市中装置の性能範囲を大きく超過する規模となる。このため、現行方式のままでPOIの位置変更に伴う網制御を行うことは困難である。
図12は、POI変更後の網構成を説明する図である。図11と同一構成部分には同一符号を付している。図15は、市中装置のスペックに対するPOI変更前後での中継ルータAの各経路テーブル規模の検証を表にして示す図である。図15は、本実施形態と比較例において、POI変更後のルーティングテーブル(FIB(Forwarding Infrmatin Base)で見た場合)とポリシーテーブル(ACL(Access Control List)で見た場合)のエントリ数とを対比して示している。図15の表中の丸印(○印)は、市中装置スペックで対応可能なことを表し、×印は、市中装置スペックで対応困難なことを表している。図15の比較例における(1)POI変更後の欄は、図12の(1)の経路制御に対応し、図15の比較例における(2)POI変更後の欄は、図12の(2)の経路制御を示している。
<比較例1>
図12の(1)に示すように、中継ルータ12Aは、網内アドレス宛の接続事業者AとのPOI11Aを変更する。具体的には、中継ルータ12Aは、送信元:接続事業者Aに属するエンドユーザ/宛先:フルルート指定でルーティングする。この場合、ポリシーテーブルのエントリ数は、例えば6200万エントリに達し市中装置スペックでは実現できない。これを避けようとして、ポリシーテーブルの記述を工夫することが考えられる。
<比較例2>
図12の(2)に示すように、中継ルータ12Aは、送信元:接続事業者Bに属するエンドユーザ/宛先:網内プレフィックス(prefix)指定でルーティングする。上記に該当しない送信元:接続事業者Aに属するエンドユーザ(すなわちフルルート宛)はGWRへルーティングする。すなわち、すべてをフルルート指定で行うのではなく、送信元に依っては網内プレフィックス指定を優先させる。
上記ポリシーテーブルの記述方法の工夫により、エントリ数は、例えば72万エントリに削減される。エントリ数は、すべてをフルルート指定で行う場合に比べて1/8程度に削減されるものの、依然として市中装置の範疇では対応できない規模となっていることが分かる。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係るルーティングシステムを示す構成図である。図13のネットワークモデルAの集線事業者網の中継ルータに適用した例である。図13と同一構成部分には同一符号を付している。
ルーティングシステム100Aは、エンドユーザ4とインターネット接続事業者網3とをつなぐ集線事業者網1内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、または集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行う。
図1に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI11〜11,POI110、中継ルータ120、中継ルータ12〜12(他のルータ)、エッジルータ13〜13が存在する。
POI11〜11は、接続事業者網3〜3を経由してインターネット(Internet)2に接続する。
POI110は、位置変更(追加)されたゲートウェイルータ(GWR)である。
中継ルータ120は、POI110および中継ルータ12〜12のいずれかに接続する網内ルータである(後記)。図1の場合、中継ルータ120は、POI110と中継ルータ12,12に接続されている。
エッジルータ13〜13は、中継ルータ12〜12,120をエンドユーザ4〜4に接続する。
集線事業者網1内の経路制御は、AS(Autonomous System)内の経路制御である。集線事業者網1は、IP(Internet Protocol)網である。集線事業者網1内のトポロジは何でもよい。
POI11〜11を総称する場合は、POI11と呼ぶ。同様に、中継ルータ12〜12を総称する場合は、中継ルータ12と呼び、エッジルータ13〜13を総称する場合は、エッジルータ13と呼ぶ。エンドユーザ4〜4を総称する場合は、エンドユーザ4と呼ぶ。エンドユーザ4〜4は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータや携帯情報端末等から構成されるユーザ端末である。
図1の場合、POI11は、接続事業者網3と集線事業者網1内(以下、網内という)の中継ルータ12とを接続し、POI11は、接続事業者網3と網内の中継ルータ12とを接続し、POI11は、接続事業者網3と網内の中継ルータ12とを接続する。中継ルータ12に対しエッジルータ13,13が接続され、さらにエッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続され、エッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続されている。中継ルータ120に対し、エッジルータ13を介してエンドユーザ4,4が接続されている。
網内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法は以下を想定する。すなわち、網内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換する。一方、POI11〜11,POI110からはBGPプロトコルで網内デフォルト経路が配布され、更に各中継ルータ12〜12,120には宛先が網内アドレスでない場合はGWR向けにパケットを転送するようルーティングテーブルを設定する。
本実施形態は、中継ルータ120が拡張ルーティングテーブル210(図3参照)を有すること、および経路テーブル(拡張ルーティングテーブル210およびポリシーテーブル220)の参照順序に特徴がある。このため、中継ルータ120を備えるネットワークモデルであればよく、ネットワークモデルの構成は限定されない。例えば、下記のように中継ルータ120を図14のネットワークモデルBに適用してもよい。
図2は、本発明の実施形態に係るルーティングシステムを示す構成図である。図14のネットワークモデルBの集線事業者網の中継ルータに適用した例である。図14と同一構成部分には同一符号を付している。
図2に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI11〜11,POI110、中継ルータ12〜12,120、エッジルータ13〜13が存在する。POI11〜11は、接続事業者網3〜3を経由してインターネット2に接続する。エッジルータ13〜13は、中継ルータ12〜12,120をエンドユーザ4〜4に接続する。
図2に示すネットワークモデルBは、集線事業者網1とは異なる独立したルートサーバ10を備える。ルートサーバ10は、集線事業者網1とは異なる、経路情報管理機能を持った独立したサーバまたはルータである。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を有し、情報を一元的に管理する。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を実現するリソースを提供する。
網内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法は以下を想定する。すなわち、ルートサーバ10から網内の各中継ルータ12〜12,120へ当該情報を配布し、ルーティングテーブル200,拡張ルーティングテーブル210を設定する。
[ルーティングシステム]
図3は、本発明の実施形態に係るルーティングシステムの構成を示すブロックである。
ルーティングシステム100A,100Bは、集線事業者網1とインターネット接続事業者網3とを接続するゲートウェイであるPOI11,110と、集線事業者網1内で、POI110または他のルータに接続する中継ルータ120と、エンドユーザ4と中継ルータ120または他のルータとを接続するエッジルータ13と、を備える。
POI11,110は、ルーティングテーブル200(図4参照)と、ポリシーテーブル220(図6参照)と、を備える。
エッジルータ13は、ルーティングテーブル200(図4参照)と、ポリシーテーブル220(図6参照)と、を備える。
中継ルータ120は、制御部121と、受信部122と、転送部123と、拡張ルーティングテーブル210(記憶部)(図5参照)と、ポリシーテーブル220(記憶部)(図6参照)と、を備える。中継ルータ120は、ルーティングテーブル200に代えて、拡張ルーティングテーブル210を備える。
制御部121は、中継ルータ120全体を制御するとともに、拡張ルーティングテーブル210および必要であればポリシーテーブル220を参照して所望の経路制御を実行する。制御部121は、テーブルの参照順序として、中継ルータにパケットが流入した場合、まず拡張ルーティングテーブル210を検索し、その後必要に応じてポリシーテーブル220を検索する。
受信部122は、パケットを受信する。
転送部123は、パケットをトラヒック転送する。
なお、機能説明の便宜上、中継ルータを、中継ルータ120と中継ルータ12とに分けて説明したが、網内の中継ルータ12の一部または全部を中継ルータ120としてもよい。
[ルーティングテーブル200]
図4は、ルーティングテーブル200の構成例を示す図である。
ルーティングテーブル200は、個々のネットワークの宛先への経路の一覧を保持しているテーブル状のデータ構造(データベース)である。ルーティングテーブル200は、到達可能な宛先について経路上の次の送り先となるデバイスの宛先アドレスを保持する一般的なものである。本実施形態では、ルーティングテーブル200は、網内のPOI11,110、中継ルータ12、およびエッジルータ13が、ルーティングや転送制御時に参照する。
ルーティングテーブル200は、下記のように、到達可能な宛先について経路上の次の送り先となるデバイスの宛先アドレスを保持している。
図4に示すように、ルーティングテーブル200は、宛先の項目201と、この宛先の項目201に対応するアクションの項目202と、を設定する。宛先の項目201は、Global DA,網内プレフィックスがある。宛先アドレスがGlobal DAの場合、アクションの項目202は経路上の次の送り先となる「ネクストホップ (next hop)」である。また、宛先の項目201の宛先アドレスが網内プレフィックスの場合、アクションの項目202は網内の次の送り先となるルータである。例えば、網内プレフィックス1は、ルータ3、網内プレフィックス2は、ルータ4である。ルーティングテーブル200は、1エントリ(図4の1行に対応)で、1つのルータが処理する1つのフローの処理内容を保持する。
なお、ルーティングテーブル200は、ハードウェアが格納・参照しやすい形に圧縮・変換して最適化した転送情報ベース(FIB:Forwarding Information Base)として使用される。FIBは、経路選択を行うルーティングアルゴリズムで使用する経路情報のみを集めたより小さいテーブルである。また、ルータは、ルーティングテーブル200に対応した制御プレーンの機能と、FIBに対応した転送プレーンの機能を分離したアーキテクチャとなっている。
[拡張ルーティングテーブル210]
拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先あるいは参照すべきテーブルの指定を設定する。拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定している。したがって、拡張ルーティングテーブル210は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合は、宛先が網内プレフィックス以外である。
図5は、拡張ルーティングテーブル210の構成例を示す図である。
拡張ルーティングテーブル210は、一般的なルーティングテーブル200を拡張した経路テーブルであり、下記の特徴を有する。拡張ルーティングテーブル210は、本発明者らが初めて本実施形態で記載するものである。
拡張ルーティングテーブル210は、中継ルータ120が、ルーティングや転送制御時に参照する。後記するように拡張ルーティングテーブル210の参照の順序にも特徴がある。
拡張ルーティングテーブル210は、宛先アドレスとその転送先あるいは参照すべきテーブルの指定を設定する。
具体的には、図5に示すように、拡張ルーティングテーブル210は、宛先の項目211と、この宛先の項目211に対応するアクションの項目212と、を設定する。宛先の項目211は、Global DA,網内プレフィックス,defaultがある。宛先アドレスがGlobal DAの場合、アクションの項目212は経路上の次の送り先となる「ネクストホップ (Next hop)」と、この通常の転送先指定の他に、参照すべきテーブルの指定「Forward」と、を設定している。すなわち、拡張ルーティングテーブル210は、宛先アドレスのアクションの項目212において、通常の転送先指定「Next hop」の他に参照すべきテーブルの指定「Forward」を備える。
また、宛先の項目211の宛先アドレスが網内プレフィックスの場合、アクションの項目212は網内の次の送り先となるルータを設定する。例えば、網内プレフィックス1は、ルータ3、網内プレフィックス2は、ルータ4である。
また、宛先の項目211の宛先アドレスが「default」の場合、アクションの項目212は参照すべきテーブル「Policy table」を設定する。
このように、拡張ルーティングテーブル210は、アクションの項目212において通常の転送先指定の他に参照すべきテーブルを指定可能にしたことと、宛先の項目211において該当する宛先が無かった場合(defaultに該当する場合)、ポリシーテーブル220を参照してアクションを決定すること、が特徴である。拡張ルーティングテーブル210は、ルーティングテーブル200を本経路制御用に機能を拡張したものである。
[ポリシーテーブル220]
図6は、ポリシーテーブル220の構成例を示す図である。
ポリシーテーブル220は、制御対象となるパケットの条件と、その転送先を設定する。
具体的には、図6に示すように、ポリシーテーブル220は、定義ポリシーの項目221と、この定義ポリシーの項目221に対応するアクションの項目222と、を設定する。定義ポリシーの項目221は、Condition,送信元=接続事業者Aに属するエンドユーザ,送信元=接続事業者Bに属するエンドユーザがある。例えば、定義ポリシーの項目221がConditionの場合、アクションの項目222はLocal DAである。また、定義ポリシーの項目221が送信元=接続事業者Aに属するエンドユーザの場合、アクションの項目222はPOI(GWR)である。また、定義ポリシーの項目221が送信元=接続事業者Bに属するエンドユーザの場合、アクションの項目222はルータ4である。
PBRは、ポリシー(特定のルール)を定義したポリシーテーブル220に従い、各種トラヒックを指定された経路毎に振り分ける。PBRは、特定のエンドシステムのID、アプリケーションプロトコル、またはパケットサイズに基づいてパスの許可や拒否を行うルーティングポリシーを実装できる。ポリシーは、例えばIPアドレス、ポート番号、またはプロトコルをベースとする。また、図6に示すように、送信元依存ルーティングが可能である。
以下、上述のように構成されたルーティングシステムの動作を説明する。
[全体動作]
<ルーティングシステム100A>
ルーティングシステム100Aは、集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報が、BGPプロトコルを介して広告・交換される。そして、POI110からは、BGPプロトコルで網内デフォルト経路が広告され、更に中継ルータ120を含む中継ルータ12には、宛先が網内アドレスでない場合はPOI110向けにパケットを転送するよう拡張ルーティングテーブル210が設定される。
<ルーティングシステム100B>
ルーティングシステム100Bでは、集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報および網内デフォルト経路情報を、集線事業者網1とは異なる、ルートサーバ10が一元的に管理する。ルートサーバ10から集線事業者網1内の中継ルータ120を含む中継ルータ12へ経路情報が配布され、中継ルータ120の拡張ルーティングテーブル210および中継ルータ12のルーティングテーブル200が設定される。
[制御シーケンス]
図7は、図1〜図3に示すルーティングシステム100A,100Bの制御シーケンス図である。
図7に示すように、エンドユーザ4は、Internet宛の接続事業者Aと接続事業者Bとが存在している。例えば、接続事業者Aは、エンドユーザ4(図1および図2参照)、接続事業者Bは、エンドユーザ4(図1および図2参照)である。
接続事業者Aが、集線事業者網1を介してInternet宛にトラヒック送信する(ステップS101参照)。
網内のエッジルータ13(例えば図1および図2のエッジルータ13)は、エンドユーザ4(エンドユーザ4)からのトラヒック送信を受信し(ステップS102参照)、エッジルータ13(エッジルータ13)内で転送部(図示省略)が中継ルータ120にトラヒック転送する(ステップS103参照)。以下、中継ルータ120の動作である。
<中継ルータ120トラヒック受信>
中継ルータ120の受信部122(図3参照)は、エッジルータ13(エッジルータ13)からのトラヒック送信を受信する(ステップS104参照)。
<拡張ルーティングテーブル210検索>
中継ルータ120の制御部121(図3参照)は、まず拡張ルーティングテーブル210を検索し、宛先判定を行う(ステップS105参照)。拡張ルーティングテーブル210を検索して行う宛先判定は、下記の通りである。
すなわち、中継ルータ120にパケットが流入した場合、制御部121は、まず拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有るか無いかを判定する。拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(ステップS105のYes)、ステップS106に進み、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合(ステップS105のNo)、ステップS107(ポリシーテーブル220の検索)に進む。
上述したように、拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定しているので、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合は、網内プレフィックス宛の経路制御を行えばよい。
拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(ステップS105のYes)、この宛先に応じて適当な中継ルータへトラヒック転送を行うために転送部123(図3参照)に送る(ステップS106参照)。
一方、上記ステップS105の宛先判定において、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合、参照すべきテーブル「Forward」(図5参照)が検索される。これにより、拡張ルーティングテーブル210の宛先の項目211(図5参照)の宛先アドレス「default」が検索され、そのアクションの項目212(図5参照)から、参照すべきテーブル「Policy table」が参照される。
ここで、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合は、宛先がフルルートの場合に該当する。この時、送信元は全ユーザが混在することになる。
<ポリシーテーブル220検索>
上述したように、経路テーブルの参照順序は、まず拡張ルーティングテーブル210を参照し、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合(宛先がフルルートの場合)に限りポリシーテーブル220を参照する。したがって、拡張ルーティングテーブル210において宛先が網内プレフィックスである場合は、ポリシーテーブル220が参照されることはない。
図7に示すように、中継ルータ120の制御部121(図3参照)は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合に初めて、ポリシーテーブル220を参照する。制御部121は、ポリシーテーブル220を検索し、宛先判定を行う(ステップS107参照)。
<中継ルータ120トラヒック転送>
図7の場合、接続事業者AがInternet宛のトラヒック送信ではなく、かつ、接続事業者AがInternet宛へトラヒック送信の場合であることを判定する。上記宛先判定を満たしていない場合(ステップS107のNo)、中継ルータ120の転送部123(図3参照)は、接続事業者A専用POI(GWR)にトラヒック転送する(ステップS108参照)。上記接続事業者A専用POI(GWR)は、図1および図2に示すルーティングシステム100A,100Bの場合、位置変更(追加)されたPOI110である、
接続事業者A専用POI(GWR)(POI110)は、中継ルータ120からのトラヒック転送を受信する(ステップS109参照)。
<拡張ルーティングテーブル210検索>
一方、上記ステップS105の宛先判定において、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合、宛先に応じて適当な中継ルータへ転送する(ステップS106参照)。
<中継ルータ120トラヒック転送>
また、上記ステップS107の宛先判定において、この宛先判定を満たしている場合(ステップS107のYes)、中継ルータ120の転送部123(図3参照)は、上記ステップS106または上記ステップS107の宛名にトラヒック転送する(ステップS110参照)。
他の中継ルータ12は、中継ルータ120からのトラヒック送信を受信し(ステップS111参照)、宛先に応じて適当な中継ルータへ転送する(ステップS112参照)。
[各経路テーブル設定と経路探索の様子]
図8は、各経路テーブル設定と経路探索の様子を説明する図である。図9は、図8の各経路テーブル設定と経路探索の場合の拡張ルーティングテーブル210の設定例である。なお、ポリシーテーブル220(図6参照)については変更がないものとする。
図8および図9において、説明の便宜上、中継ルータ120をルータ1、中継ルータ120配下の中継ルータ12をルータ2とルータ3とルータ4とする。ルータ4は、中継ルータ120からのトラヒック転送を受信する中継ルータである。接続事業者A専用POI(GWR)は、位置変更(追加)されたPOI110である。
図9に示すように、拡張ルーティングテーブル210は、宛先の項目211としてGlobal DA,ルータ1配下の網内プレフィックス,ルータ2配下以外の網内プレフィックス,defaultが設定され、それぞれに対応するアクションの項目212として「Next hop」/「Forward」,ルータ3,ルータ4,「Policy table」が設定されている。また、前記図6に示すポリシーテーブル220は、宛先の項目221としてCondition,送信元=接続事業者A,送信元=接続事業者Bが設定され、それぞれに対応するアクションの項目222としてLocal DA,POI(GWR),ルータ4が設定されている。
本実施形態に係るルーティングシステムは、経路テーブル(ルーティングテーブル、拡張ルーティングテーブル、ポリシーテーブル)の情報を基に、自律分散的に経路制御を行う。図8に示すように、ルータ1にパケット流入した場合、ルータ1は、まず拡張ルーティングテーブル210(図9参照)を検索する。
拡張ルーティングテーブル210(図9参照)の2番目、3番目エントリに示すように、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(すなわち、ルータ1配下の網内プレフィックス,ルータ2配下以外の網内プレフィックスである場合)、図8の符号i,jに示すように、ルータ3,ルータ4にトラヒック転送を行う。
拡張ルーティングテーブル210(図9参照)の1番目エントリのGlobal DAに示すように、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合、参照すべきテーブルの指定「Forward」が検索される。これにより、拡張ルーティングテーブル210の宛先の項目211(図9参照)の宛先アドレス「default」が検索され、そのアクションの項目212(図9参照)から、参照すべきテーブル「Policy table」が参照される。ポリシーテーブル220(図6参照)を参照することで、PBRで送信元に応じて経路が決定される。ポリシーテーブル220(図6参照)の構成例では、送信元=接続事業者Aに属するエンドユーザの場合、図8の符号kに示すように、POI(GWR)にトラヒック転送を行う。また、送信元=接続事業者Bに属するエンドユーザの場合、図8の符号lに示すように、ルータ4にトラヒック転送を行う。
前記図15は、市中装置のスペックに対するPOI変更前後での中継ルータAの各経路テーブル規模の検証を表にして示す図である。図15は、本実施形態と比較例において、POI変更後のルーティングテーブル(FIBで見た場合)とポリシーテーブル(ACLで見た場合)のエントリ数とを対比して示している。
本実施形態と比較例において、ルーティングテーブル(FIB)を比較すると、本実施形態の拡張ルーティングテーブル210(図6参照)のエントリ数(12000エントリ)と、ルーティングテーブル200(図4参照)のエントリ数(12000エントリ)とはほぼ同じである。ちなみに、市中装置スペックのルーティングテーブルのエントリ数は500万である。
一方、市中装置スペックのポリシーテーブルのエントリ数は25万である。市中装置のスペックに対するPOI変更後について、本実施形態と比較例とをエントリ数で比較する。<比較例(1)>の場合、ポリシーテーブルのエントリ数は、例えば6200万エントリに達し市中装置スペックでは実現できない。また、ポリシーテーブルの記述方法の工夫した<比較例(2)>の場合であっても、エントリ数は、72万エントリであり、市中装置の範疇(25エントリ)では対応できない。これに対して、本実施形態では、POI変更後(例えば図1および図2に示すPOI110の位置変更)のポリシーテーブル220は、エントリ数が120であり、<比較例(1)>および<比較例(2)>と比較して、格段に低減(1/100万)することができ、図15の表中の丸印(○印)に示すように、市中装置スペックで対応可能である。
以上説明したように、本実施形態に係るルーティングシステム100A,100B(図1および図2参照)は、集線事業者網1内においてインターネット接続事業者網3とのPOI110と、集線事業者網1内で、POI110または他のルータに接続する中継ルータ120と、エンドユーザと中継ルータ120または他のルータとを接続するエッジルータ13と、を備え、中継ルータ120は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、参照すべきテーブルの指定とを設定する拡張ルーティングテーブル210(記憶部)(図5参照)と、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブル220(記憶部)(図6参照)と、パケット流入した場合、まず、拡張ルーティングテーブル210を検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、ポリシーテーブル220を検索するテーブルの参照順序制御を行う制御部121(図3参照)と、を備える。
制御部121は、流入してきたパケットの宛先が、拡張ルーティングテーブル210上の参照すべきテーブルの指定に該当する場合、ポリシーテーブル220を検索する。また、制御部121は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合は、網内プレフィックス宛の経路制御を行う。
比較例では、ポリシーテーブル220(図6参照)を参照した上で、ルーティングテーブル200(図4参照)を参照するよう構成されているので、ポリシーテーブル220のエントリ数が爆発的に増大(図15参照)してしまうという課題がある。これに対して、本実施形態では、中継ルータ120の拡張ルーティングテーブル210は、宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定とを設定し、制御部121は、パケット流入した場合、まず、拡張ルーティングテーブル210を検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、ポリシーテーブル220を検索するテーブルの参照順序制御を行う。したがって、ポリシーテーブル220を一律に検索する構成を採る比較例に対して、ポリシーテーブル220への検索そのものが激減する。換言すれば、まず、拡張ルーティングテーブル210を検索し、参照すべきテーブルの指定がある場合に初めてポリシーテーブル220を検索するので、ポリシーテーブル220のエントリ数を、格段に低減(1/100万)することができる。その結果、ボトルネックであるポリシーベースルーティングにおける宛先指定を回避して、所望の経路制御を実現することができる。図15の表中の丸印(○印)に示すように、市中装置スペックで対応可能である。
なお、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上述文書中や図面中に示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
1 集線事業者網
2 インターネット(Internet)
4,4〜4 エンドユーザ
3,3〜3 インターネット接続事業者網
10 ルートサーバ
11,11〜11,110 POI(GWR)
12,12〜12 中継ルータ(他のルータ)
13,13〜13 エッジルータ
100A,100B ルーティングシステム
120 中継ルータ
121 制御部
122 受信部
123 転送部
200 ルーティングテーブル
210 拡張ルーティングテーブル(記憶部)
220 ポリシーテーブル(記憶部)

Claims (7)

  1. エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、または前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムであって、
    前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、
    前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、
    前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を備え、
    前記中継ルータは、
    前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、
    パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行う制御部と、を備える
    ことを特徴とするルーティングシステム。
  2. 前記制御部は、
    流入してきたパケットの宛先が、前記拡張ルーティングテーブル上に有る場合、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。
  3. 前記制御部は、
    前記拡張ルーティングテーブル上に該当する宛先が有る場合は、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。
  4. 前記集線事業者網内の経路制御は、AS(Autonomous System)内の経路制御である
    ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。
  5. 前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換され、前記POIからは、BGPプロトコルで網内デフォルト経路が広告され、更に前記中継ルータを含むルータには、宛先が網内アドレスでない場合は前記POI向けにパケットを転送するよう前記拡張ルーティングテーブルが設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。
  6. 前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報および網内デフォルト経路情報を、当該集線事業者網とは異なる、経路情報管理機能を持った独立したサーバまたはルータが一元的に管理し、当該サーバまたはルータから当該集線事業者網内の前記中継ルータを含むルータへ経路情報が配布され、前記中継ルータの拡張ルーティングテーブルが設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。
  7. エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムのルーティング方法であって、
    前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、
    前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、
    前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を有し、
    前記中継ルータは、
    前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、を有し、
    パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行う
    ことを特徴とするルーティング方法。
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