JP2018082317A - ルーティングシステムおよびルーティング方法 - Google Patents
ルーティングシステムおよびルーティング方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018082317A JP2018082317A JP2016223465A JP2016223465A JP2018082317A JP 2018082317 A JP2018082317 A JP 2018082317A JP 2016223465 A JP2016223465 A JP 2016223465A JP 2016223465 A JP2016223465 A JP 2016223465A JP 2018082317 A JP2018082317 A JP 2018082317A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- network
- router
- routing
- route
- destination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 29
- 230000008859 change Effects 0.000 description 30
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 21
- 230000006870 function Effects 0.000 description 19
- 230000009471 action Effects 0.000 description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 15
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 11
- 230000008569 process Effects 0.000 description 4
- 230000003307 reticuloendothelial effect Effects 0.000 description 3
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 3
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 241000721662 Juniperus Species 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
Description
インターネット接続事業者網と集線事業者網との間は、POI(Point Of Interface:相互接続点)で接続され、POIサーバは、インターネット宛のパケットを送信元情報(ユーザがどの接続事業者に属しているのかを示す情報)に応じて適切な接続事業者網へ転送する。現行運用制御方式に沿った実現方法として、送信元/宛先の双方を踏まえて転送先を決定するPBR(Policy-Based Routing:ポリシーベースルーティング)がある。
図13に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI111〜113、中継ルータ121〜126、エッジルータ131〜133が存在する。POI111〜113は、接続事業者網31〜33を経由してインターネット(Internet)2に接続する。エッジルータ131〜133は、中継ルータ121〜123をエンドユーザ41〜46に接続する。集線事業者網1は、IP網である。集線事業者網1内のトポロジは何でもよい。POI111〜113を総称する場合は、POI11と呼ぶ。同様に、中継ルータ121〜126を総称する場合は、中継ルータ12と呼び、エッジルータ131〜133を総称する場合は、エッジルータ13と呼ぶ。エンドユーザ41〜46は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータや携帯情報端末等から構成されるユーザ端末である。
図13の場合、POI111は、接続事業者網31と集線事業者網1内(以下、網内という)の中継ルータ121とを接続し、POI112は、接続事業者網32と網内の中継ルータ122とを接続し、POI113は、接続事業者網33と網内の中継ルータ123とを接続する。中継ルータ126に対しエッジルータ131が接続され、さらにエッジルータ131を介してエンドユーザ41,42が接続されている。中継ルータ125に対しエッジルータ132,133が接続され、さらにエッジルータ132を介してエンドユーザ43,44が接続され、エッジルータ133を介してエンドユーザ45,46が接続されている。
図13の符号aに示すように、網内のエンドユーザ(エンドユーザ42)に割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換する。
一方、図13の符号bに示すように、ゲートウェイルータ(POI111)からはBGPプロトコルで網内デフォルト経路が配布され、更に各中継ルータ121,126には宛先が網内アドレスでない場合はGWR向けにパケットを転送するようルーティングテーブルを設定する。
図14に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI111〜113、中継ルータ121〜126、エッジルータ131〜133が存在する。POI111〜113は、接続事業者網31〜33を経由してインターネット2に接続する。エッジルータ131〜133は、中継ルータ121〜126をエンドユーザ41〜46に接続する。
ネットワークモデルBは、集線事業者網1とは異なる独立したルートサーバ10を備える。ルートサーバ10は、サーバまたはルータから構成される。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を有し、情報を一元的に管理する。ルートサーバ10は、経路情報管理機能を実現するリソースを提供するものであり、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークプロセッサなどを搭載するいわゆる、コンピューティング資源である。ルートサーバ10は、集線事業者網1の外に設置されていてもよい。
図14の符号c,dに示すように、ルートサーバ10から網内の各ルータ(中継ルータ121,エッジルータ131)へ当該情報を配布し、ルーティングテーブルを設定する。
中継ルータ上での経路制御をPBRによる経路制御をしようとした場合、この適用条件下で宛先情報に該当するのは、インターネット上のすべての経路情報を示す「フルルート」か、網内のエンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す「網内プレフィックス」のいずれかであり、いずれも一般的な想定数は膨大である(例えば、フルルートによるエントリ数は100万、網内プレフィックスによるエントリ数は1万)。よって、PBRの経路表であるポリシーテーブルを作成しようとすると、膨大な数の宛先指定に伴い、テーブルエントリ数が爆発的に増大する。このため、市中装置の性能範囲を大きく超過する規模となるので、現行方式のままでPOI変更に伴う網制御を行うことは困難であるという課題がある。
(背景説明)
サービスモデルの変更などに伴い接続事業者網とのPOIを変更(POIの追加を含む)しようとした場合、網構成により接続事業者へのトラヒック振り分け制御機能がゲートウェイルータから中継ルータへ移行する場合がある。
図10および図11は、インターネット接続事業者網と集線事業者網との間に複数存在するPOIの位置変更(POIの追加を含む)に伴う網制御を説明する図であり、図10はその変更前、図11はその変更後を示す。図13と同一構成部分には同一符号を付している。
<変更前>
図10の符号eに示すように、POI11は、インターネット宛のパケットをユーザ情報に応じて適切な接続事業者網(接続事業者網3Aまたは接続事業者網3B)へ転送する。
図11に示すように、サービスモデルの変更などに伴いPOIの位置変更(例えばPOI11Aの追加)が行われた場合、POI11Aに近接した中継ルータ(ここでは中継ルータ12A)おいては、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御が必要となる。上記送信元情報は、ユーザがどの接続事業者に属しているかを示す情報である。また、現行運用制御方式に沿った実現方法として、送信元/宛先の双方を踏まえて転送先を決定する「ポリシーベースルーティング」がある。
すなわち、図11に示すPOI11Aから、中継ルータ12Aへのトラヒック振り分け制御機能の移行に伴い、中継ルータ12Aにおいて、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御が必要となる。例えば、図11の符号fに示すように、中継ルータ12Aは、送信元情報と宛先情報の両情報を踏まえた経路制御により、インターネット宛の接続事業者Aへの転送を行う。また、図11の符号gに示すように、中継ルータ12Aは、インターネット宛の接続事業者Bへの転送を行う。さらに、図11の符号hに示すように、中継ルータ12Aは、網内アドレス宛の接続事業者AあるいはBへの転送を行う。
よって、ポリシーベースルーティングの経路表であるポリシーテーブルを作成しようとすると、膨大な数の宛先指定に伴いテーブルエントリ数が爆発的に増大し、市中装置の性能範囲を大きく超過する規模となる。このため、現行方式のままでPOIの位置変更に伴う網制御を行うことは困難である。
図12の(1)に示すように、中継ルータ12Aは、網内アドレス宛の接続事業者AとのPOI11Aを変更する。具体的には、中継ルータ12Aは、送信元:接続事業者Aに属するエンドユーザ/宛先:フルルート指定でルーティングする。この場合、ポリシーテーブルのエントリ数は、例えば6200万エントリに達し市中装置スペックでは実現できない。これを避けようとして、ポリシーテーブルの記述を工夫することが考えられる。
図12の(2)に示すように、中継ルータ12Aは、送信元:接続事業者Bに属するエンドユーザ/宛先:網内プレフィックス(prefix)指定でルーティングする。上記に該当しない送信元:接続事業者Aに属するエンドユーザ(すなわちフルルート宛)はGWRへルーティングする。すなわち、すべてをフルルート指定で行うのではなく、送信元に依っては網内プレフィックス指定を優先させる。
上記ポリシーテーブルの記述方法の工夫により、エントリ数は、例えば72万エントリに削減される。エントリ数は、すべてをフルルート指定で行う場合に比べて1/8程度に削減されるものの、依然として市中装置の範疇では対応できない規模となっていることが分かる。
図1は、本発明の実施形態に係るルーティングシステムを示す構成図である。図13のネットワークモデルAの集線事業者網の中継ルータに適用した例である。図13と同一構成部分には同一符号を付している。
ルーティングシステム100Aは、エンドユーザ4とインターネット接続事業者網3とをつなぐ集線事業者網1内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、または集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行う。
POI111〜113は、接続事業者網31〜33を経由してインターネット(Internet)2に接続する。
POI110は、位置変更(追加)されたゲートウェイルータ(GWR)である。
中継ルータ120は、POI110および中継ルータ121〜125のいずれかに接続する網内ルータである(後記)。図1の場合、中継ルータ120は、POI110と中継ルータ121,125に接続されている。
エッジルータ131〜133は、中継ルータ121〜125,120をエンドユーザ41〜46に接続する。
POI111〜113を総称する場合は、POI11と呼ぶ。同様に、中継ルータ121〜125を総称する場合は、中継ルータ12と呼び、エッジルータ131〜133を総称する場合は、エッジルータ13と呼ぶ。エンドユーザ41〜46を総称する場合は、エンドユーザ4と呼ぶ。エンドユーザ41〜46は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータや携帯情報端末等から構成されるユーザ端末である。
図2に示すように、集線事業者網1には、ゲートウェイルータ(GWR)であるPOI111〜113,POI110、中継ルータ121〜125,120、エッジルータ131〜133が存在する。POI111〜113は、接続事業者網31〜33を経由してインターネット2に接続する。エッジルータ131〜133は、中継ルータ121〜125,120をエンドユーザ41〜46に接続する。
網内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報、および網内デフォルト経路の広告・配布方法は以下を想定する。すなわち、ルートサーバ10から網内の各中継ルータ121〜125,120へ当該情報を配布し、ルーティングテーブル200,拡張ルーティングテーブル210を設定する。
図3は、本発明の実施形態に係るルーティングシステムの構成を示すブロックである。
ルーティングシステム100A,100Bは、集線事業者網1とインターネット接続事業者網3とを接続するゲートウェイであるPOI11,110と、集線事業者網1内で、POI110または他のルータに接続する中継ルータ120と、エンドユーザ4と中継ルータ120または他のルータとを接続するエッジルータ13と、を備える。
POI11,110は、ルーティングテーブル200(図4参照)と、ポリシーテーブル220(図6参照)と、を備える。
エッジルータ13は、ルーティングテーブル200(図4参照)と、ポリシーテーブル220(図6参照)と、を備える。
制御部121は、中継ルータ120全体を制御するとともに、拡張ルーティングテーブル210および必要であればポリシーテーブル220を参照して所望の経路制御を実行する。制御部121は、テーブルの参照順序として、中継ルータにパケットが流入した場合、まず拡張ルーティングテーブル210を検索し、その後必要に応じてポリシーテーブル220を検索する。
受信部122は、パケットを受信する。
転送部123は、パケットをトラヒック転送する。
なお、機能説明の便宜上、中継ルータを、中継ルータ120と中継ルータ12とに分けて説明したが、網内の中継ルータ12の一部または全部を中継ルータ120としてもよい。
図4は、ルーティングテーブル200の構成例を示す図である。
ルーティングテーブル200は、個々のネットワークの宛先への経路の一覧を保持しているテーブル状のデータ構造(データベース)である。ルーティングテーブル200は、到達可能な宛先について経路上の次の送り先となるデバイスの宛先アドレスを保持する一般的なものである。本実施形態では、ルーティングテーブル200は、網内のPOI11,110、中継ルータ12、およびエッジルータ13が、ルーティングや転送制御時に参照する。
図4に示すように、ルーティングテーブル200は、宛先の項目201と、この宛先の項目201に対応するアクションの項目202と、を設定する。宛先の項目201は、Global DA,網内プレフィックスがある。宛先アドレスがGlobal DAの場合、アクションの項目202は経路上の次の送り先となる「ネクストホップ (next hop)」である。また、宛先の項目201の宛先アドレスが網内プレフィックスの場合、アクションの項目202は網内の次の送り先となるルータである。例えば、網内プレフィックス1は、ルータ3、網内プレフィックス2は、ルータ4である。ルーティングテーブル200は、1エントリ(図4の1行に対応)で、1つのルータが処理する1つのフローの処理内容を保持する。
なお、ルーティングテーブル200は、ハードウェアが格納・参照しやすい形に圧縮・変換して最適化した転送情報ベース(FIB:Forwarding Information Base)として使用される。FIBは、経路選択を行うルーティングアルゴリズムで使用する経路情報のみを集めたより小さいテーブルである。また、ルータは、ルーティングテーブル200に対応した制御プレーンの機能と、FIBに対応した転送プレーンの機能を分離したアーキテクチャとなっている。
拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先あるいは参照すべきテーブルの指定を設定する。拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定している。したがって、拡張ルーティングテーブル210は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合は、宛先が網内プレフィックス以外である。
図5は、拡張ルーティングテーブル210の構成例を示す図である。
拡張ルーティングテーブル210は、一般的なルーティングテーブル200を拡張した経路テーブルであり、下記の特徴を有する。拡張ルーティングテーブル210は、本発明者らが初めて本実施形態で記載するものである。
拡張ルーティングテーブル210は、中継ルータ120が、ルーティングや転送制御時に参照する。後記するように拡張ルーティングテーブル210の参照の順序にも特徴がある。
具体的には、図5に示すように、拡張ルーティングテーブル210は、宛先の項目211と、この宛先の項目211に対応するアクションの項目212と、を設定する。宛先の項目211は、Global DA,網内プレフィックス,defaultがある。宛先アドレスがGlobal DAの場合、アクションの項目212は経路上の次の送り先となる「ネクストホップ (Next hop)」と、この通常の転送先指定の他に、参照すべきテーブルの指定「Forward」と、を設定している。すなわち、拡張ルーティングテーブル210は、宛先アドレスのアクションの項目212において、通常の転送先指定「Next hop」の他に参照すべきテーブルの指定「Forward」を備える。
また、宛先の項目211の宛先アドレスが網内プレフィックスの場合、アクションの項目212は網内の次の送り先となるルータを設定する。例えば、網内プレフィックス1は、ルータ3、網内プレフィックス2は、ルータ4である。
また、宛先の項目211の宛先アドレスが「default」の場合、アクションの項目212は参照すべきテーブル「Policy table」を設定する。
このように、拡張ルーティングテーブル210は、アクションの項目212において通常の転送先指定の他に参照すべきテーブルを指定可能にしたことと、宛先の項目211において該当する宛先が無かった場合(defaultに該当する場合)、ポリシーテーブル220を参照してアクションを決定すること、が特徴である。拡張ルーティングテーブル210は、ルーティングテーブル200を本経路制御用に機能を拡張したものである。
図6は、ポリシーテーブル220の構成例を示す図である。
ポリシーテーブル220は、制御対象となるパケットの条件と、その転送先を設定する。
具体的には、図6に示すように、ポリシーテーブル220は、定義ポリシーの項目221と、この定義ポリシーの項目221に対応するアクションの項目222と、を設定する。定義ポリシーの項目221は、Condition,送信元=接続事業者Aに属するエンドユーザ,送信元=接続事業者Bに属するエンドユーザがある。例えば、定義ポリシーの項目221がConditionの場合、アクションの項目222はLocal DAである。また、定義ポリシーの項目221が送信元=接続事業者Aに属するエンドユーザの場合、アクションの項目222はPOI(GWR)である。また、定義ポリシーの項目221が送信元=接続事業者Bに属するエンドユーザの場合、アクションの項目222はルータ4である。
PBRは、ポリシー(特定のルール)を定義したポリシーテーブル220に従い、各種トラヒックを指定された経路毎に振り分ける。PBRは、特定のエンドシステムのID、アプリケーションプロトコル、またはパケットサイズに基づいてパスの許可や拒否を行うルーティングポリシーを実装できる。ポリシーは、例えばIPアドレス、ポート番号、またはプロトコルをベースとする。また、図6に示すように、送信元依存ルーティングが可能である。
[全体動作]
<ルーティングシステム100A>
ルーティングシステム100Aは、集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報が、BGPプロトコルを介して広告・交換される。そして、POI110からは、BGPプロトコルで網内デフォルト経路が広告され、更に中継ルータ120を含む中継ルータ12には、宛先が網内アドレスでない場合はPOI110向けにパケットを転送するよう拡張ルーティングテーブル210が設定される。
ルーティングシステム100Bでは、集線事業者網1内のエンドユーザ4に割当てるアドレスブロック情報および網内デフォルト経路情報を、集線事業者網1とは異なる、ルートサーバ10が一元的に管理する。ルートサーバ10から集線事業者網1内の中継ルータ120を含む中継ルータ12へ経路情報が配布され、中継ルータ120の拡張ルーティングテーブル210および中継ルータ12のルーティングテーブル200が設定される。
図7は、図1〜図3に示すルーティングシステム100A,100Bの制御シーケンス図である。
図7に示すように、エンドユーザ4は、Internet宛の接続事業者Aと接続事業者Bとが存在している。例えば、接続事業者Aは、エンドユーザ41(図1および図2参照)、接続事業者Bは、エンドユーザ42(図1および図2参照)である。
接続事業者Aが、集線事業者網1を介してInternet宛にトラヒック送信する(ステップS101参照)。
網内のエッジルータ13(例えば図1および図2のエッジルータ131)は、エンドユーザ4(エンドユーザ41)からのトラヒック送信を受信し(ステップS102参照)、エッジルータ13(エッジルータ131)内で転送部(図示省略)が中継ルータ120にトラヒック転送する(ステップS103参照)。以下、中継ルータ120の動作である。
中継ルータ120の受信部122(図3参照)は、エッジルータ13(エッジルータ131)からのトラヒック送信を受信する(ステップS104参照)。
中継ルータ120の制御部121(図3参照)は、まず拡張ルーティングテーブル210を検索し、宛先判定を行う(ステップS105参照)。拡張ルーティングテーブル210を検索して行う宛先判定は、下記の通りである。
すなわち、中継ルータ120にパケットが流入した場合、制御部121は、まず拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有るか無いかを判定する。拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(ステップS105のYes)、ステップS106に進み、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合(ステップS105のNo)、ステップS107(ポリシーテーブル220の検索)に進む。
上述したように、拡張ルーティングテーブル210は、網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定しているので、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合は、網内プレフィックス宛の経路制御を行えばよい。
拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(ステップS105のYes)、この宛先に応じて適当な中継ルータへトラヒック転送を行うために転送部123(図3参照)に送る(ステップS106参照)。
ここで、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合は、宛先がフルルートの場合に該当する。この時、送信元は全ユーザが混在することになる。
上述したように、経路テーブルの参照順序は、まず拡張ルーティングテーブル210を参照し、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合(宛先がフルルートの場合)に限りポリシーテーブル220を参照する。したがって、拡張ルーティングテーブル210において宛先が網内プレフィックスである場合は、ポリシーテーブル220が参照されることはない。
図7に示すように、中継ルータ120の制御部121(図3参照)は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が無い場合に初めて、ポリシーテーブル220を参照する。制御部121は、ポリシーテーブル220を検索し、宛先判定を行う(ステップS107参照)。
図7の場合、接続事業者AがInternet宛のトラヒック送信ではなく、かつ、接続事業者AがInternet宛へトラヒック送信の場合であることを判定する。上記宛先判定を満たしていない場合(ステップS107のNo)、中継ルータ120の転送部123(図3参照)は、接続事業者A専用POI(GWR)にトラヒック転送する(ステップS108参照)。上記接続事業者A専用POI(GWR)は、図1および図2に示すルーティングシステム100A,100Bの場合、位置変更(追加)されたPOI110である、
接続事業者A専用POI(GWR)(POI110)は、中継ルータ120からのトラヒック転送を受信する(ステップS109参照)。
一方、上記ステップS105の宛先判定において、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合、宛先に応じて適当な中継ルータへ転送する(ステップS106参照)。
また、上記ステップS107の宛先判定において、この宛先判定を満たしている場合(ステップS107のYes)、中継ルータ120の転送部123(図3参照)は、上記ステップS106または上記ステップS107の宛名にトラヒック転送する(ステップS110参照)。
図8は、各経路テーブル設定と経路探索の様子を説明する図である。図9は、図8の各経路テーブル設定と経路探索の場合の拡張ルーティングテーブル210の設定例である。なお、ポリシーテーブル220(図6参照)については変更がないものとする。
図8および図9において、説明の便宜上、中継ルータ120をルータ1、中継ルータ120配下の中継ルータ12をルータ2とルータ3とルータ4とする。ルータ4は、中継ルータ120からのトラヒック転送を受信する中継ルータである。接続事業者A専用POI(GWR)は、位置変更(追加)されたPOI110である。
図9に示すように、拡張ルーティングテーブル210は、宛先の項目211としてGlobal DA,ルータ1配下の網内プレフィックス,ルータ2配下以外の網内プレフィックス,defaultが設定され、それぞれに対応するアクションの項目212として「Next hop」/「Forward」,ルータ3,ルータ4,「Policy table」が設定されている。また、前記図6に示すポリシーテーブル220は、宛先の項目221としてCondition,送信元=接続事業者A,送信元=接続事業者Bが設定され、それぞれに対応するアクションの項目222としてLocal DA,POI(GWR),ルータ4が設定されている。
拡張ルーティングテーブル210(図9参照)の2番目、3番目エントリに示すように、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合(すなわち、ルータ1配下の網内プレフィックス,ルータ2配下以外の網内プレフィックスである場合)、図8の符号i,jに示すように、ルータ3,ルータ4にトラヒック転送を行う。
本実施形態と比較例において、ルーティングテーブル(FIB)を比較すると、本実施形態の拡張ルーティングテーブル210(図6参照)のエントリ数(12000エントリ)と、ルーティングテーブル200(図4参照)のエントリ数(12000エントリ)とはほぼ同じである。ちなみに、市中装置スペックのルーティングテーブルのエントリ数は500万である。
制御部121は、流入してきたパケットの宛先が、拡張ルーティングテーブル210上の参照すべきテーブルの指定に該当する場合、ポリシーテーブル220を検索する。また、制御部121は、拡張ルーティングテーブル210上に該当する宛先が有る場合は、網内プレフィックス宛の経路制御を行う。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
2 インターネット(Internet)
4,41〜46 エンドユーザ
3,31〜33 インターネット接続事業者網
10 ルートサーバ
11,111〜113,110 POI(GWR)
12,121〜125 中継ルータ(他のルータ)
13,131〜133 エッジルータ
100A,100B ルーティングシステム
120 中継ルータ
121 制御部
122 受信部
123 転送部
200 ルーティングテーブル
210 拡張ルーティングテーブル(記憶部)
220 ポリシーテーブル(記憶部)
Claims (7)
- エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、または前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムであって、
前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、
前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、
前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を備え、
前記中継ルータは、
前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、
パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行う制御部と、を備える
ことを特徴とするルーティングシステム。 - 前記制御部は、
流入してきたパケットの宛先が、前記拡張ルーティングテーブル上に有る場合、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。 - 前記制御部は、
前記拡張ルーティングテーブル上に該当する宛先が有る場合は、前記網内プレフィックス宛の経路制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。 - 前記集線事業者網内の経路制御は、AS(Autonomous System)内の経路制御である
ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。 - 前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報は、BGPプロトコルを介して広告・交換され、前記POIからは、BGPプロトコルで網内デフォルト経路が広告され、更に前記中継ルータを含むルータには、宛先が網内アドレスでない場合は前記POI向けにパケットを転送するよう前記拡張ルーティングテーブルが設定される
ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。 - 前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報および網内デフォルト経路情報を、当該集線事業者網とは異なる、経路情報管理機能を持った独立したサーバまたはルータが一元的に管理し、当該サーバまたはルータから当該集線事業者網内の前記中継ルータを含むルータへ経路情報が配布され、前記中継ルータの拡張ルーティングテーブルが設定される
ことを特徴とする請求項1に記載のルーティングシステム。 - エンドユーザとインターネット接続事業者網とをつなぐ集線事業者網内において、インターネット上のすべての経路情報を示すフルルートか、前記集線事業者網内の前記エンドユーザに割当てるアドレスブロック情報を示す網内プレフィックスのいずれかを用いたポリシーベースルーティングによる経路制御を行うルーティングシステムのルーティング方法であって、
前記集線事業者網と前記インターネット接続事業者網とを接続するゲートウェイであるPOI(Point Of Interface)と、
前記集線事業者網内で、前記POIまたは他のルータに接続する中継ルータと、
前記エンドユーザと前記中継ルータまたは他のルータとを接続するエッジルータと、を有し、
前記中継ルータは、
前記網内プレフィックス宛の経路制御をすべて設定し、かつ宛先アドレスとその転送先と、参照すべきテーブルの指定と、を設定する拡張ルーティングテーブル、および、制御対象となるパケットの条件とその転送先を設定するポリシーテーブルを記憶する記憶部と、を有し、
パケット流入した場合、まず、前記拡張ルーティングテーブルを検索し、参照すべきテーブルの指定があるとき、前記ポリシーテーブルを検索するテーブルの参照順序制御を行う
ことを特徴とするルーティング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016223465A JP6592421B2 (ja) | 2016-11-16 | 2016-11-16 | ルーティングシステムおよびルーティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016223465A JP6592421B2 (ja) | 2016-11-16 | 2016-11-16 | ルーティングシステムおよびルーティング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018082317A true JP2018082317A (ja) | 2018-05-24 |
JP6592421B2 JP6592421B2 (ja) | 2019-10-16 |
Family
ID=62199127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016223465A Active JP6592421B2 (ja) | 2016-11-16 | 2016-11-16 | ルーティングシステムおよびルーティング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6592421B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111093187A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-05-01 | 江苏省产品质量监督检验研究院 | 在蜂窝网及wlan中实现数据内容中继的传输方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004247858A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Shoichiro Asano | 情報提供システム及び情報提供方法 |
JP2005072685A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Ntt Docomo Inc | ルータ装置及びその装置における経路情報の配布方法並びに通信システム |
JP2006109048A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ネットワークシステム、並びにそのネットワークシステムにおける方法及び装置 |
JP2011155610A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ノード、パケット転送方法およびそのプログラム |
CN104113475A (zh) * | 2014-07-30 | 2014-10-22 | 深圳市共进电子股份有限公司 | 基于Linux的家庭网关的网络路由实现方法和系统 |
-
2016
- 2016-11-16 JP JP2016223465A patent/JP6592421B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004247858A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Shoichiro Asano | 情報提供システム及び情報提供方法 |
JP2005072685A (ja) * | 2003-08-27 | 2005-03-17 | Ntt Docomo Inc | ルータ装置及びその装置における経路情報の配布方法並びに通信システム |
JP2006109048A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ネットワークシステム、並びにそのネットワークシステムにおける方法及び装置 |
JP2011155610A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ノード、パケット転送方法およびそのプログラム |
CN104113475A (zh) * | 2014-07-30 | 2014-10-22 | 深圳市共进电子股份有限公司 | 基于Linux的家庭网关的网络路由实现方法和系统 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111093187A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-05-01 | 江苏省产品质量监督检验研究院 | 在蜂窝网及wlan中实现数据内容中继的传输方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6592421B2 (ja) | 2019-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI803687B (zh) | 用於路由最佳化的系統及其方法 | |
US7773596B1 (en) | Distribution of traffic flow criteria | |
US9025468B1 (en) | Custom routing decisions | |
US9369347B2 (en) | Service to node resolution | |
US9246791B2 (en) | Method and apparatus for routing and forwarding between virtual routers within a single network element | |
US7756998B2 (en) | Managing L3 VPN virtual routing tables | |
US8576721B1 (en) | Local forwarding bias in a multi-chassis router | |
US9762537B1 (en) | Secure path selection within computer networks | |
JP4876197B2 (ja) | ネットワーク通信における障害を判断するシステム、方法およびプログラム | |
US8675543B2 (en) | Route limiting in border gateway protocol over satellite networks | |
US8953599B1 (en) | Traffic cut-through within network device having multiple virtual network devices | |
CN102857491A (zh) | 集管理方案 | |
WO2017107814A1 (zh) | 一种传播QoS策略的方法、装置及系统 | |
EP3723329A1 (en) | Data transmission method, node and system | |
US10333790B2 (en) | Method and system for selective route download in network devices | |
EP3183831B1 (en) | Software defined networking portal | |
US7940668B2 (en) | Method and apparatus to enable an IPe domain through EIGRP | |
WO2017198131A1 (zh) | 用于重定向数据流的方法和系统、网络设备和控制设备 | |
EP3381162B1 (en) | Network routing systems and techniques | |
CN107566298B (zh) | 一种生成表项的方法和设备 | |
EP3447975B1 (en) | Methods and apparatus for routing data packets in a network topology | |
CN102474451A (zh) | 连接内层和外层mpls标签 | |
JP6592421B2 (ja) | ルーティングシステムおよびルーティング方法 | |
EP2983333B1 (en) | A system and method for providing routes to physical residential gateways | |
US11824763B2 (en) | Filtering topologies for path computation in massively scaled networks |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190918 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190920 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6592421 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |