JP5180949B2 - 管の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の管を接着剤により接続する管の接続構造に関する。
金属管の連結に関しては、溶融溶接、液相拡散接続等或いはフランジを用いた接続が知られている。
特許文献1には、異種金属の接続に関するスカーフ接続について開示している。スカーフ接続は自由縁応力特異性が消失し、かつ接続面積拡大させる接続方式である。特許文献1におけるスカーフ接続は、板同士をロウ付け、拡散結合、溶接するものを対象として示されている。また、特許文献2には、傾斜面で形成した開先を有する鋼管について液相拡散接続を用いて接続をする技術が開示されており、接続する鋼管の夫々に傾斜面を形成し、これらの間に融点の低い共晶組成を有する合金を介在させ加圧・加熱することにより該合金を溶融させている。
また、非特許文献1には、接着剤を用いた金属管のそぎ継ぎ管形接続が記載され、またストレートサイド管状接続を利用する場合には、接着剤を流し込むはめ管との隙間を0.13mm〜0.15mmの範囲内が効果的であることが記載されている。
特開2004−255388号公報 特開平9−317959号公報
「金属接着」著者: NICHOLAS J. DELOLLIS 訳: 福村 勉朗出版社: 近代編集 和50年11月1日発行 第4章 76頁〜79頁
本発明者は、PCT/JP2008/071489(特願2007−337449号)として、接着剤による金属管の接続構造について開示した。これは、テーパー状のスリーブを金属管に外挿して接着剤にて金属管を接続する技術を示したものである。ここにおいて、接着剤が充填される金属管とスリーブとの間の隙間距離が接着の強度に影響するため、これを制御するために予め金属管の外形を真円状に加工しておく必要性を有している。これは、JIS規格の径の許容差が、隙間間距離の制御値よりも大きいことに起因する。
本発明者は、金属管の端面をテーパー状に切削する方が、真円加工に比べて容易であることから、断面形状をスカーフ形状とした場合の構造に着目し、接着剤による接続技術を検討した。樹脂を材料とする接着剤は接続界面の組成を変化させることはできず、特許文献1による溶接等や、特許文献2による液相拡散を利用した金属側界面の変化を伴う接続技術である。また、非特許文献1は、接着剤による金属管のそぎ継ぎ管形接続の概念を示しているが、接続界面に応力集中が起こると接着剤の持つ接着力が発揮できない。一方、接着剤による接着強度を発現させるためには、その膜厚は可能な限り薄く、例えば0.05mm〜0.3mmの範囲で均一に接着面に塗布するのが良い。しかしながら、このような膜厚を現場での作業で常に安定して実現することは困難である。本発明者は、接着剤による接続を行った場合に応力が均一に分散する形状を検討するとともに、スカーフ形状を利用した継手について安定的に接続できる構造について検討した。
上記目的を達成するため、本発明は、端部が先側へ向け縮径した円錐状のテーパー面を持つ金属管と、端部が奥側へ向け縮径したロート状のテーパー面を持つ金属管と、前記テーパー面同士が接着剤により接続された接続構造であって、円錐状のテーパー面を持つ金属管のテーパー面の後方に円形の勘合溝が設けられ、前記テーパー面同士の傾斜角が等しく、かつ3度〜8度の範囲内であり、さらに、前記円錐状及びロート状のテーパー面から夫々の金属管の中心線に垂直な環状端面が当該テーパー面から連続して夫々の金属管の内周側に設けられており、かつ一方の環状端面にはOリングが嵌入されるリング溝が設けられており、前記ロート状のテーパー面に連続する環状端面の方が円錐状のテーパー面に連続する環状端面よりも長いことにより中心線を合わされた前記環状端面同士を前記環状端面同士がOリングを介して前記テーパー面同士を0.05mm〜0.3mmの高さ範囲で正対させ、前記ロート状のテーパー面を持つ金属管の外周から当該テーパー面に貫通する接着剤の圧入孔が設けられており、前記金属管同士が付き合わされた位置の両側の範囲に外嵌され、前記勘合溝に対応する位置に螺子山が刻まれたボルト孔を設けられた円筒状のスリーブと、前記延長部と前記円錐状のテーパー面を持つ金属管と円錐状のテーパー面を持つ金属管との間に前記圧入孔から注入され充填された接着剤と、前記圧入孔から注入された接着剤が硬化する前に金属管同士を押し付けてOリングを圧縮した状態で前記ボルト孔に螺子込まれ前記勘合溝に勘合させるボルトとを有することを特徴とする。
本願発明によれば、テーパー面を接着剤により接着した場合、金属管の引張力が、テーパー面界面に均一に分散する形状を突き止め、接着剤の単位面積当たりの接着強度を利用して、金属管の接続強度とすることができる接続技術を提供することができる。また、テーパー面に接着剤が管内に漏れることなく均一に充填され、かつOリングに内部応力を蓄積した状態で接着剤が硬化しているため、この接続を安定的に配管現場にて作業できる構造を提供することを可能とした。本願発明によれば、金属管の中心線方向へ向かう過大な引張力が作用したとき、母材箇所が接着剤による接続箇所よりも先に切断するものとなるような接着剤接続も可能となる。
金属管の端部形状を示す図である。 接着剤の接着状況を示す図である。 金属管の接続構造の各要素を示す図である。 金属管の接続手順を示す断面図である。 金属管の他の接続構造を示す図である。 スリーブの例を示した断面図である。 ジョイント管を示した断面図である。 他のジョイント管を示した図である。 ジョイント管の他の例を示した図である。 ジョイント管の他の例を示した図である。
端面同士を接着剤により接着して左右から引き剥がしを行うと、形状変化の大きい自由端に応力が集中する傾向がある。
図1に、検証に使用した金属管1、2の端部形状を示す。これらの金属管1、2には、同一材料を使用している。金属管1の端部には、金属管1の中心線cと同芯状に中心線cに対して端部を垂直に切り落とし、その端部に向けて先側へ向け縮径した円錐状のテーパー面1aが形成されている。また、金属管2の端部には、金属管1の中心線cと同芯状に中心線cに対して端部を垂直に切り落とし、その端部の内周面を奥側へ向け縮径されたロート状のテーパー面2aが形成されている。テーパー面1a、テーパー面2aの傾斜角は中心線cとの関係において同一の角度θ(3度〜8度の範囲内)である。
テーパー面1a(或いはテーパー面2a)に接着剤を塗布して、金属管1と金属管2を一線状平行に配置して中心線cを合わせた状態のまま接続する。テーパー面1aとテーパー面2aとの間の間隔は、テーパー面1aとテーパー面2aの全ての対向面において0.05mm〜0.3mmの範囲内の大きさに保持して接着剤を硬化させる。
金属管1、2としては、引張強度(荷重)試験においても接着接続範囲の鋼管部分での破壊が生じないように、実際に利用されているSTPT410Sch160、20Aの鋼管より硬度の高いものを使用した。隙間は、0.15mmである。接着剤としては、エポキシ系構造用接着剤(例えば、住友スリーエム社製の商品「Scotch−WeldXA7416」)を使用した。テーパー角度は、5度とした。接着剤が硬化したのち、引張強度(荷重)試験を行ったところ、141KNで接続部分の破壊が起こった。これは、STPT410Sch160、20Aの鋼管の降伏強度(荷重)の最低値92KNよりも大きい値である。図2Aは、破壊した接着面を示している。接着剤自体の破壊は見られず、接着界面からの接着剤の剥離が観察されたが、その剥離位置は接着面において不規則であり、テーパー面の内外周の境界位置において特に破壊が進んだ様子は見られなかった。尚、STPT410Sch160、20A規格の引張強度(荷重)の最低値は154KNである。
上記検証によれば、テーパー面を形成して接着することで、テーパー面1a、テーパー面2aのいずれの場所においても応力の分布は均等として扱える。
応力の均等化が図れると言う事は、接着剤の単位接着面積当りの接着強度を元に、金属管1、2が接続する強度を予想できると言うことである。
図2Bは、金属管のサイズ及びテーパー角度を変更した場合の破断強度(荷重)を測定した結果を示す図である。横軸に、接着面積、破断強度(荷重)、接着面積3000mmに換算し標準化した強度を示す。金属管のサイズを変更したのは、接着面積と強度(荷重)との関係が比例関係にあるかを確認するためである。金属管のサイズを20A、25A、32Aとした場合、同じテーパー角度であれば、単位面積当たりの接着強度も同様なものとなることが観測された。従って、テーパー角度が同じであれば、強度は接着面積に比例することが言える。一方、テーパー角度8度、5度と変更すると、接着面積を3000mm換算とした場合、20Aの場合、8度では145KN、5度では134KNとなり、テーパー角度を大きくした場合の方が、単位面積当たりの強度は増加する傾向がある。これは、25A、32Aでも同様の傾向を示している。この結果から、8度以上のテーパー角度を有する場合、ある一定範囲までは応力の分布を均等として扱える角度があると推察される。しかしながら、テーパー角度を大きくするということは、接着面積の減少となるため、金属管接続に要求される強度が得られず、実用に付すことができない。
尚、アクリル系の接着剤は、上記エポキシ系構造用接着剤よりも強度は弱い(凡そ1/2から1/3)が、単位面積当たり強度についてはエポキシ系構造用接着剤のようなテーパー角度によって強度が変化する傾向は見られず、3〜8度の範囲においては接着面積と強度との関係はどの角度でも同じく比例した傾向であった。
一方、接着剤の単位面積当たりの接着強度τは、テーパー面1a(或いは、テーパー面2a)の面積をSとした時、接着剤による接着強度Kは次の(1)式から導かれる。
この式で求められる接着強度Kは、金属管の加えられる引張り力に対する応力分布率は面積Sに対して均等である場合に、金属管の接続強度となる。
接着強度Kを金属管1、2自体の破断強度(荷重)よりも大きな値になるように設定することにより、引張負荷に対して接着部分ではなく金属管側が破断する接続を得ることができる。
金属管の肉厚は、管の口径(10A、125A、500A、1000A等)により異なるが、傾斜角θを8度以内に定めることにより、金属管の降伏点(降伏強度)を超える接続強度を得ることができる。
図2Cは、接着剤の層厚tと、接着剤4の接着強度τとの関係を示している。横軸が接着剤の層厚tを示し、縦軸が接着剤の破断強度(荷重)を示している。図2Cから理解されるように、接着剤の層厚tが0.3mmを超えて大きくなった範囲では、破断強度(荷重)は低下する。したがって、テーパー面1a、テーパー面2aの間隔は接着剤の層厚tを0.3mm以下とするように保つのが良い。
以下、現場における設置作業において、安定的に所望の接着剤膜厚を実現させるテーパー面の形状について説明する。
炭素鋼、ステンレス鋼又はジュラルミンを母材とした同径の2本の金属管の接続構造の形成手順を説明する。
図3Aにおいて、STPT410Sch160、20Aの金属管3に円錐状のテーパー面3aを、そして同じくSTPT410Sch160、20Aの金属管4にロート状のテーパー面4aを旋盤で形成する。テーパー面3a、4aの傾斜角θは先の実施例と同じ角度である。金属管3のテーパー面3aの先端には、中心線Cから垂直に立ち上がった環状端面3bを有している。環状端面3bは、テーパー面3aを旋盤で加工する際に、切り残したものである。金属管4側には、ロート状のテーパー面4aが形成されており、内径側は中心線Cに対して垂直の環状端面4bが設けられている。さらに、環状端面4bには、Oリング5を嵌入するリング溝4cが設けられている。また、ロート状のテーパー面4aの肉厚部に外周面からテーパー面4aへかけて透孔eが形成されている。透孔eはテーパー面4aを有する金属管4に図3Aに示すように等角度間隔で複数個を形成しても良い。金属管3及び4のテーパー面3a、4aの後方には、円形の勘合溝fが設けられている。勘合溝fは、等角度間隔に1列或いは複数列、設けられる(図においては、各2列)。環状端面3bは、旋盤で金属管3の内径までテーパー面加工した後に、中心線Cに垂直にテーパーを一部切り落としても良い。環状端面4bの方が環状端面3bよりも中心線cの直径方向の長さが長い。この長さの相違により、環状端面3bと4bとが正対したときに、テーパー面3aとテーパー面4aとの間に、同心円状に0.05mm〜0.3mmの高さ範囲の隙間を作られる。
図3Bは、短管からなるストレート形のスリーブ6を示す。スリーブ6は、金属管3、4の接続箇所(テーパー面3a、4aが互いに勘合している箇所)から両側に等しい距離だけ、金属管3の外周面と金属管4の外周面とに跨いだ状態で外嵌される。スリーブ6には、外側から内側に貫通する透孔gが設けられている。この透孔gは、接着剤の注入口である。また、金属管3、4の接続箇所から外側となる位置に、螺子山が設けられたボルト孔hが設けられている。ボルト孔hは、金属管3、4が接合されたときに、勘合溝fに対応する位置に設けられる。
金属管3、4は、テーパー面3a、4aが存在する範囲に焼入れ加工がされる。焼入れ加工を行わない状態で引っ張り荷重が加えられたとき、接着接続された金属管3、4は、接着部位において、降伏点を越えたときに変形が生じる可能性がある。テーパー面3a、4aの形状が変化すると、接着構造が維持できず接着接続部分で破断する。金属管3、4のテーパー面3a、4aが存在する範囲に焼入れ加工することにより、降伏強度を上げておく。焼き入れの範囲としては、リーブ6により外嵌される範囲を超えた範囲とするのが望ましい。
図4に、金属管3,4及びスリーブ6を用いた接合方法を説明する。
まず、図4Aに示すように中心線cをあわせ、それぞれの金属管3、4を支持具で支持する。この後、Oリング5をリング溝4cに嵌入して、金属管3、4の何れか又は双方を中心線c上で移動させ、テーパー面3aとテーパー面4aとを突き合わせる。
次に、金属管3と金属管4とを圧力F1で押し付ける。この状態下で、接着剤を透孔eに圧入する(図4B)。金属管3、4内に接着剤が漏れ出すと、接着剤は盛上った状態で硬化し異物として剥離して、管内を流れる流体に混入する恐れがある。Oリング5により、接着剤が金属管3、4の内側に漏れ出すことを防止する。
スリーブ6を金属管3と金属管4とを跨いだ状態で外嵌し、ボルト孔hと勘合溝fの位置を合わせる(図4C)。圧力F1での押し付けは、継続したままである。勘合溝fの底部にボルト7の先端7aが到達するまで、ボルト孔hにボルト7を螺合する(図4D)。勘合溝fには、螺子山は有しておらず、ボルト7の先端7aの直径とクリアランスが殆ど無い内径を有している。螺合している最中も、金属管3、4は圧力F1で押し付けられたままである。
図4Eにおいて、透孔gから接着剤が注入される。 この後、スリーブ6の周辺に加熱マットなどの加熱具を巻き付け、接着剤を140℃程度に加熱し保持し硬化する。この例では、熱硬化型の接着剤を使用したが、配管現場の環境によっては常温硬化型の接着剤を使用してもよい。
上記において、圧力F1は、金属管3、4内を流れる流体の単位面積当たりの圧力よりも大きな値に設定されている。これにより、接着剤が固化したときに、Oリング5に圧力F1による内部応力が蓄積された状態となり、Oリング5からの内部流体の漏れ出しが抑制される。尚、スリーブ6の内周面と金属管3、4の外周面との間を満たす接着剤は、テーパー面3a、4aの間に注入された接着剤と同じものでも他種のものでも良い。
ボルト7により金属管3、4を止めているので、接着剤の固化を待っている期間中、圧力F1を掛け続けておく必要は無い。
また、この実施例の接続構造では、テーパー面3a、4aとの間隔内に満たされた接着剤はスリーブ6の存在により、雨水や、太陽光の紫外線に直接に曝されない。このため、樹脂である接着剤は劣化し難くなり、長期に亘ってその接着機能を維持する。またスリーブ6の内周面と金属管3、4の外周面とが接着剤で接続され、金属管3、4の接続力を増大させる。
図5は、スリーブ6を変形したスリーブの例である。図5Aのスリーブ8においては、ボルト孔hは、左右に1列ずつ設けられている。図5Bのスリーブ9はスリーブ6、8と同様の円筒形ではあるが、スリーブ9の左右端面の角が落とされている。また、図5Cのスリーブ10は、各端部から中央に向け漸次に径を拡大径するテーパー面となっている。スリーブ10を用いた接続構造では、スリーブ10の外周面が金属管3、4の外周面から連続したテーパー面となるため接続構造全体の外周面の形状変化の不連続性が緩和されて、該接続構造にこれの中心線方向の外力が付与されたときの応力集中が改善される。
図6は他の金属管の接続構造の実施例を示す断面図である。本実施例の金属管3同士を接合するジョイント管13が示されている。ジョイント管13は、金属管3と同材料であり、金属管3のテーパー面3aに跨って外嵌される。ジョイント管13は、その内周面13a、13bが中央部に向けて漸次に径が縮小するテーパー面となっている。また、接着剤を圧入する透孔iが、外周面から内周面13a、13bに夫々貫通するように設けられる。
ジョイント管13は、内周側の中央には封止用環状突部13eが設けられている。この封止用環状突部13eは、ジョイント管13の長さ中央位置の内周側を円筒状に形成されたものである。封止用環状突部13eはジョイント管13の両端部に形成されたテーパー面13a、13bの間に存在しており、テーパー面13a、13bから中心線cに垂直に延びることによりテーパー面13a、13bの角度よりも大きい角度とした環状端面13cと、金属管3の内周径と同じ内周面13eとで形成されている。各環状端面13cの巾中央寄り位置にはOリング5が嵌入されるリング溝13dが同芯状に形成されている。
一方、金属管3は、それぞれの先端の環状端面3bが、ジョイント管13の環状端面13cと平行状態で正対する。環状端面13cの方が環状端面3bよりも中心線cの直径方向の長さが長い。リング溝13d内に嵌合されたOリング5により金属管3の内部空間を液密状に封止する。金属管3同士の接合作業は図3に示す場合と変わりないものであり、図6Bに示すように、圧力F1で押し付けた状態で透孔iから接着剤を注入し、図6Cに示すように、スリーブ6を外嵌して、ボルト7で固定し、接着剤を透孔gから注入すれば良い。スリーブ6は、ジョイント管13の長さよりも長い必要がある。ジョイント管13の封止用環状突部13eは、図3に示す金属管4のロート状のテーパー面4aから環状端面4bを突出させた構造に相当しており、金属管4を短かくして両側端部の形状を同じとしたものと解釈できる。金属管4のロート状のテーパー面4aから環状端面4bを突出するように加工する作業を配管施工現場で行うことは容易ではないが、ジョイント管13を予め工場において接続部品として作製しておくことは容易である。ジョイント管13を利用することにより、配管施工現場では金属管3のみを作製すれば良いことになるので作業効率は向上する。
図7は、他のジョイント管を利用した金属管3の他の接続構造の実施例を示す断面図である。図7Aにおいて、ジョイント管14の内周側には図6のジョイント管13の封止用環状突部13eのような封止用環状突部14eが設けられている。この封止用環状突部14eは、ジョイント管14の長さ中央位置の内周側を円筒状に形成されたものである。封止用環状突部14eはジョイント管14の両端部に中央部に向けて漸次に径が縮小するように形成されたテーパー面14a、14bの間に存在しており、テーパー面14a、14bから中心線cに垂直に延びた環状端面14cと、金属管3の内径と同じ内周面14eとで形成されている。各環状端面14cの巾中央寄り位置にはOリング5が嵌入されるリング溝14dが同芯状に形成されている。ジョイント管14は金属管3と同材料である。
金属管3が付き合わされた際に、環状端面3bは、夫々環状端面14cと当接し合う。ジョイント管14の外周面14fは、金属管3の外周面と面一となる面に形成されている。ジョイント管14のテーパー面14aには、夫々リング状の突部14gが外周側に設けられている。また、接着剤を圧入する透孔gが、外周面14fから内周面14a、bに貫通するよう夫々設けられる。接着剤は、突部14gおよび封止用環状突部14eにより、確保された空間に充填される。突部14gは、テーパー面3aと14cとの間隔を、同心円状に0.05mm〜0.3mmの高さ範囲に維持するように機能する。突部14gを設けることにより、金属管3とジョイント管14の中心線cをあわせることを容易にし、このためテーパー面3aと14a、bの隙間を均一に維持できるという効果がある。
図7Bにおけるジョイント管15は、テーパー面15c上の外周側にリング状の突部15gが設けられ、さらにその突部15gに対して溝jを1又は複数条設けた例である。他の構成は、ジョイント管14と同じであり、図中、引用符号のサフィクスはジョイント管14と同じにしてある。溝jは放射線状に設けられており、突部15gがこの溝jを有することにより、テーパー面3aと15a、bとの間隔を図11Bのものより精度よく保った上で、接着剤を貫通孔iから充填する際の空気抜き、および余分な接着剤を溝jからあふれ出させることができる。
図7Cは、ジョイント管15の一方側の構造をフランジ部に変更した例を示す。継ぎ手16は、図中右側の構造は、図7Bのジョイント管15と同じ構成を有している。尚、図中、各部の引用符号はジョイント管15と同じにしてある。
これのジョイント管14、15、16により接合した金属管3に対して、図4、図5で示したいずれかのスリーブ6、8、9、10が外嵌される。
図8は、ジョイント管13を金属管3の外周面上にまで延長し、あたかも先に示した各種のスリーブを一体化したようなジョイント管20、21、22の例を示す。延長部は金属管3を外嵌する機能を有するものであり、図8Aのジョイント管20はジョイント管13から延長された延長部がスリーブ8の形状をした例である。また、図8Bのジョイント管21はスリーブ9の形状、図8Cのジョイント管22はスリーブ10の形状の例である。尚、理解の容易化のために、図面においてジョイント管の部分と延長部を分割する仮想分割線Xを示し、かつ対応する延長部分に形状の同じスリーブの引用符号が括弧書きで付してある。金属管3を外嵌する延長部分には、ボルト7が螺合されるボルト孔hが設けられている。金属管3とジョイント管20〜22を圧力F1で押圧しながら、ボルト孔hからボルト7を螺合し、金属管3の勘合溝fに勘合させ、Oリング5に内部応力を持たせた後、接着剤を注入孔iから注入する。ジョイント管にスリーブの機能を付加することにより、接続の作業が簡素化されるという効果がある。
図9は、図8Aのジョイント管20にさらに両端にOリング溝23aを有したジョイント管23を示している。
図10は、ジョイント管23の中央(破線Y)から左右に部分23p、23qに分割し、この間に様々な配管要素を加えて一体的に作製した例であり、図10Bのジョイント管24はストレート管24aを部分23p、23qの間に介在させた例であり、図10Cのジョイント管25は折り曲げ管25aを介在させた例であり、図10Dのジョイント管26はティー型管(T型管)26aを介在させた例である。
1、2、3、4 金属管
5 Oリング
6、スリーブ
13、14、15、16、20、21、22、23、24、25、26 ジョイント管

Claims (2)

  1. 端部が先側へ向け縮径した円錐状のテーパー面を持つ金属管と、端部が奥側へ向け縮径したロート状のテーパー面を持つ金属管と、前記テーパー面同士が接着剤により接続された接続構造であって、円錐状のテーパー面を持つ金属管のテーパー面の後方に円形の勘合溝が設けられ、前記テーパー面同士の傾斜角が等しく、かつ3度〜8度の範囲内であり、さらに、前記円錐状及びロート状のテーパー面から夫々の金属管の中心線に垂直な環状端面が当該テーパー面から連続して夫々の金属管の内周側に設けられており、かつ一方の環状端面にはOリングが嵌入されるリング溝が設けられており、前記ロート状のテーパー面に連続する環状端面の方が円錐状のテーパー面に連続する環状端面よりも長いことにより中心線を合わされた前記環状端面同士を前記環状端面同士がOリングを介して前記テーパー面同士を0.05mm〜0.3mmの高さ範囲で正対させ、前記ロート状のテーパー面を持つ金属管の外周から当該テーパー面に貫通する接着剤の圧入孔が設けられており、前記金属管同士が付き合わされた位置の両側の範囲に外嵌され、前記勘合溝に対応する位置に螺子山が刻まれたボルト孔を設けられた円筒状のスリーブと、前記延長部と前記円錐状のテーパー面を持つ金属管と円錐状のテーパー面を持つ金属管との間に前記圧入孔から注入され充填された接着剤と、前記圧入孔から注入された接着剤が硬化する前に金属管同士を押し付けてOリングを圧縮した状態で前記ボルト孔に螺子込まれ前記勘合溝に勘合させるボルトとを有することを特徴とする管の接続構造。
  2. 端部が先側へ向け縮径した円錐状のテーパー面を持つ金属管と、端部が奥側へ向け縮径したロート状のテーパー面を持つ金属管と、前記テーパー面同士が接着剤により接続された接続構造であって、円錐状のテーパー面を持つ金属管のテーパー面の後方に円形の勘合溝が設けられ、前記テーパー面同士の傾斜角が等しく、かつ3度〜8度の範囲内であり、さらに、前記円錐状及びロート状のテーパー面から夫々の金属管の中心線に垂直な環状端面が当該テーパー面から連続して夫々の金属管の内周側に設けられており、かつ一方の環状端面にはOリングが嵌入されるリング溝が設けられており、前記ロート状のテーパー面に連続する環状端面の方が円錐状のテーパー面に連続する環状端面よりも長いことにより中心線を合わされた前記環状端面同士を前記環状端面同士がOリングを介して前記テーパー面同士を0.05mm〜0.3mmの高さ範囲で正対させ、前記ロート状のテーパー面を持つ金属管の外周から当該テーパー面に貫通する接着剤の圧入孔が設けられており、前記ロート状のテーパー面を持つ金属管はさらに、前記円錐状のテーパー面を持つ金属管のテーパー面後方を外嵌し、前記勘合溝に対応する位置に螺子山が刻まれたボルト孔を設けられている延長部と、前記延長部と前記円錐状のテーパー面を持つ金属管と円錐状のテーパー面を持つ金属管との間に前記圧入孔から注入され充填された接着剤と、前記圧入孔から注入される接着剤が硬化する前に金属管同士を押し付けてOリングを圧縮した状態で前記ボルト孔に螺子込まれ前記勘合溝に勘合させるボルトととを有することを特徴とする管の接続構造。
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