JP5177651B2 - 物体認識装置および方法 - Google Patents
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また、画像中のハレーションの影響を排除する手段が特許文献2に開示されている。
そのため、特許文献1の発明は、図5に示すように、ワークに形成した所定パターンの画像を取り込むCCDカメラ52と、このカメラが取り込んだパターン画像と比較する複数のテンプレート画像を保存可能なメモリ58と、このメモリに保存された前記テンプレート画像とパターン画像とを比較するテンプレートマッチング部54と、このテンプレートマッチング部の比較結果に基づいていずれのテンプレート画像ともマッチングに失敗したパターン画像を新たなテンプレート画像としてメモリに保存する保存部57とを有するものである。
そのため、特許文献2の発明は、図6に示すように、画像の1フレーム分から侵入物の候補領域を抽出し(S1)、各侵入物候補のそれぞれについて、ハレーションを含むか否かの判定を行い、「ハレーション候補リストLH」と「侵入物リストL1」とに分類し(S2)、ハレーション候補領域が1個以上有する場合には、電子シャッタの指示値を現在の値よりも一定量だけ高速化した値に変更し(S3,S5)、次の1フレーム分の画像について、画像中の処理対象領域をハレーション候補領域の内部に限定して侵入物検出処理を行う(S6)ことで、ハレーションの影響を排除して侵入物を正確に検出するものである。
しかし、特許文献2の発明は、撮影画像に対してハレーションの検出処理と認識処理を施すことから、計算負荷が高い問題点がある。また、ハレーションを含むか否かの判定は、複雑であり困難である。さらに、ハレーションを検出した後に、再度同一画像を電子シャッターの指示値を変えて撮影ずる必要があるため、リアルタイムの検出ができない問題点がある。
前記第1電子画像と第2電子画像のそれぞれについてエッジ抽出を行い、得られた2枚のエッジ画像から結合エッジ画像を生成し、該結合エッジ画像を用いてテンプレートマッチングを行う物体認識部と、を備えることを特徴とする物体認識装置が提供される。
また別の好ましい実施形態によれば、前記分割器と複数のCCD又はCMOSとの間に、それぞれ異なる開口の絞りを有する。
前記第1電子画像と第2電子画像のそれぞれについてエッジ抽出を行い、得られた2枚のエッジ画像から結合エッジ画像を生成し、該結合エッジ画像を用いてテンプレートマッチングを行う物体認識ステップと、を有することを特徴とする物体認識方法が提供される。
次いで、物体認識部により、前記第1電子画像と第2電子画像のそれぞれについてエッジ抽出を行い、得られた2枚のエッジ画像から結合エッジ画像を生成することにより、ハレーションの影響を除去した結合エッジ画像を得ることができる。
従って、この結合エッジ画像を用いてテンプレートマッチングを行うことにより、ハレーションの検出処理および認識処理を行うことなく、ハレーションの影響を除去した撮影画像を検出することができる。
(1) ハレーション発生時も単純な形状の検出対象に対して良好な認識結果が得られる。
(2) エッジ画像に対してテンプレートマッチングを行うため、元画像に対してテンプレートマッチングを行うよりも計算負荷が小さく高速に処理できる。
第1電子画像2は、対象物1の全体に対して適正な露出で撮影した電子画像であり、第2電子画像3は、対象物1の一部にハレーションが生じる場合にハレーション部分1aに対して適正な露出で撮影した電子画像である。
搬送装置18は、位置制御部16により制御され、対象物1を把持して所定の場所に搬送する。
また、上述した照明装置11、位置制御部16、および搬送装置18は必須でなく、これらの一部または全部を省略することができる。
ここで複数とは、2以上を意味し、この例では、2つであるが、3つ以上の画像でもよい。
また、同一画像とは、同一の対象物1の画像を意味し、それぞれの明るさは相違してもよい。
この電子シャッターは、CCD26aの電子画像(以下、「第1電子画像」と呼ぶ)が対象物全体に対して適正な露出で撮影した画像となり、CCD26bの電子画像(以下、「第2電子画像」と呼ぶ)が対象物1の一部にハレーションが生じる場合にハレーション部分1aに対して適正な露出で撮影した画像となるように設定する。
この開口は、単独で、或いは電子シャッターと併用して、CCD26aの第1電子画像が対象物全体に対して適正な露出で撮影した画像となり、CCD26bの第2電子画像が対象物1の一部にハレーションが生じる場合にハレーション部分1aに対して適正な露出で撮影した画像となるように設定する。
この場合、明るさの分割比率は、単独で、或いは電子シャッター及び/又は絞りと併用して、CCD26aの第1電子画像が対象物全体に対して適正な露出で撮影した画像となり、CCD26bの第2電子画像が対象物1の一部にハレーションが生じる場合にハレーション部分1aに対して適正な露出で撮影した画像となるように設定する。
第2電子画像3は、実際にハレーションが生じているか否かにかかわらず、ハレーションが生じる場合を想定して、予め適正な露出を設定する。この設定は、上述した電子シャッターの高速化、絞り28bの設定、分割器14における明るさの分割比率、いずれかを単独に或いは組み合わせて行う。
図4(A)は、第1電子画像2の模式図であり、図4(B)は第2電子画像3の模式図である。第1電子画像2ではハレーション部分1aは画像が得られないが、第2電子画像3ではハレーション部分1aの画像が得られている。
次いで、得られた2枚のエッジ画像2a,3aから結合エッジ画像4を生成する(S23)。この結合エッジ画像4は、ハレーション部分1aを含む対象物1全体のエッジ画像である。
次に、この結合エッジ画像4を用いてテンプレートマッチングを行う(S24)。
次いで、物体認識部14により、第1電子画像2と第2電子画像3のそれぞれについてエッジ抽出(S21,S22)を行い、得られた2枚のエッジ画像2a,3aから結合エッジ画像4を生成することにより、ハレーションの影響を除去した結合エッジ画像を得ることができる。
従って、この結合エッジ画像4を用いてテンプレートマッチングを行うことにより、ハレーションの検出処理および認識処理を行うことなく、ハレーションの影響を除去した撮影画像を検出することができる。
(1) ハレーション発生時も単純な形状の検出対象に対して良好な認識結果が得られる。
(2) エッジ画像に対してテンプレートマッチングを行うため、元画像に対してテンプレートマッチングを行うよりも計算負荷が小さく高速に処理できる。
2 第1電子画像、3 第2電子画像、
4 エッジ画像、5 結合エッジ画像、
10 物体認識装置、11 照明装置、
12 撮像装置、13 撮像装置制御部、
14 物体認識部、16 位置制御部、
18 搬送装置、22 レンズ(レンズ系)、
24 分割器(ハーフミラー、スプリッタ、ダイクロイックプリズム)、
26a,26b CCD(又はCMOS)、
28a,28b 絞り
Claims (6)
- 照明装置で照明された対象物を撮影して、対象物の一部にハレーションが生じる場合に、ハレーション部分以外に対して適正な露出で撮影した第1電子画像と、ハレーション部分に対して予め想定された適正な露出で撮影した第2電子画像とを取得する撮像装置と、
前記第1電子画像と第2電子画像のそれぞれについてエッジ抽出を行い、得られた2枚のエッジ画像から結合エッジ画像を生成し、該結合エッジ画像を用いてテンプレートマッチングを行う物体認識部と、を備えることを特徴とする物体認識装置。 - 前記撮像装置は、対象物を撮影する単一のレンズと、該レンズを通過した画像を複数の同一画像に分割する分割器と、分割された複数の同一画像をそれぞれ電子画像に変換する複数のCCD又はCMOSとを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の物体認識装置。
- 前記CCD又はCMOSは、それぞれ異なるシャッタースピードの電子シャッターを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の物体認識装置。
- 前記分割器は、レンズを通過した画像を、明るさの異なる複数の同一画像に分割する、ことを特徴とする請求項2に記載の物体認識装置。
- 前記分割器と複数のCCD又はCMOSとの間に、それぞれ異なる開口の絞りを有する、ことを特徴とする請求項2に記載の物体認識装置。
- 照明装置で照明された対象物を撮影して、対象物の一部にハレーションが生じる場合に、ハレーション部分以外に対して適正な露出で撮影した第1電子画像と、ハレーション部分に対して予め想定された適正な露出で撮影した第2電子画像とを取得する撮像ステップと、
前記第1電子画像と第2電子画像のそれぞれについてエッジ抽出を行い、得られた2枚のエッジ画像から結合エッジ画像を生成し、該結合エッジ画像を用いてテンプレートマッチングを行う物体認識ステップと、を有することを特徴とする物体認識方法。
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