JP5174885B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージ機、殊に人体の体幹部に回旋動作を与えることができるマッサージ機に関するものである。
椅子型のマッサージ機において、リラックスやストレッチのために人体の体幹部9を回旋させることができるものとするには、特許文献1や特許文献2に示すように、マッサージ機本体に揺動部材を設け、該部材を揺動させるものや、特許文献3や特許文献4に示すように、マッサージ機本体の中心線の左右にエアバッグを設け、左右交互に膨張・収縮を繰り返すものが考えられている。
ところで、背もたれ部1と座部2を有する椅子型のマッサージ機に使用者が座る時、背もたれ部1のリクライニング角にもよるが、使用者の骨盤3は背もたれ部1と座部2の両方にまたがって支持されるものとなる。しかし、背もたれ部及び座部を備えた椅子型のマッサージ機において、体幹部の回旋動作を行うことができる従来のものは、背もたれ部もしくは座部のいずれか一方のみに回旋機構を配したものであり、これ故に骨盤3(体幹部)を効果的に回旋させることができないものであった。
特許第2880672号公報 特許第3229852号公報 特開2000−51300号公報 特開2003−250851号公報 特開2005−152384号公報 特開2005−328942号公報
本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、体幹部である骨盤に効果的な回旋動作を与えることができるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
本発明は、背もたれ部及び座部を備えた椅子型のマッサージ機において、背もたれ部及び座部の夫々に使用者の体幹部を回旋させるための体幹部回旋機構を備えるとともに、背もたれ部に人体背部を押圧して施療する施療子を備え、略同時に同方向に動作して体幹部に回旋動作を与える上記両体幹部回旋機構は、背もたれ部の左右の中央域に備えられた上記施療子の人体背部を押圧している動作中に体幹部に左右方向の回旋動作を与えるものであることに特徴を有している。
また、背もたれ部の体幹部回旋機構は左右に配された押し上げ機構で形成され、前記施療子は左右の押し上げ機構の隙間に位置できるように上下移動可能に構成されていること好ましい。
本発明においては、施療子の動作中に体幹部に回旋動作を与えるものであるので、体幹部の回旋を行えると同時に、背部のほぐし効果や大胸筋のストレッチ効果などを得ることができる。
本発明の実施の形態の一例の概略斜視図である。 同上の座部と背もたれ部とによる骨盤の支持状態を示す説明図である。 (a)(b)(c)は同上の動作を示す概略断面図、(d)は他例の概略断面図である。 同上のブロック図である。 他例の概略斜視図である。 (a)(b)は同上の動作を示す概略断面図、(c)は他例の概略断面図である。 (a)(b)は更に他例の概略断面図である。 (a)(b)は別の例の概略断面図である。 更に別の例の概略断面図である。 (a)(b)は他の例の概略斜視図である。 (a)(b)は夫々異なる例の概略断面図である。 他の例の概略断面図である。 (a)(b)は別の例の概略斜視図である。 別の例の概略斜視図である。 更に別の例の概略斜視図である。 他例の概略斜視図である。 (a)(b)は更に他例の概略斜視図と概略断面図である。 別の例の動作説明図である。 更に別の例の動作説明図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明すると、本発明に係るマッサージ機は、図1に示すように、背もたれ部1と座部2とを備える椅子型のもので、座部2の前端側には足載台4を配している。
上記背もたれ部1及び座部2は、夫々体幹部回旋機構5a,5bを備えている。体幹部回旋機構5a,5bは、いずれも図3(a) に示すように、使用者の体幹軸方向と一致する回動軸6を中心に左右に回動する回動部材7と、該回動部材7を回動させるために左右に配置されたエアバッグ8r,8lと、これらエアバッグ8r,8lを膨張・収縮させる給排気手段より構成されて、回動部材7を左右に回動させることで使用者の体幹部を回旋させるものである。使用者の骨盤を支持して回旋するのに十分な大きさを有している上記回動部材7として、ここでは湾曲形状をしたものを用いて、使用者の体幹部9の支持及び回旋をしやすくしているが、この場合、回動部材7の表面は摩擦係数の高い材質にするなど、体幹部9が滑りにくい構成にすることが好ましい。また、上記回動部材7は、背もたれ部1や座部2のカバー上に位置させているが、背もたれ部1や座部2のカバー内に回動部材7を納めてしまってもよい。
図4に上記給排気手段をエアポンプ10と電磁弁11m,11la,11rb,11lbで構成した例を示す。背もたれ部1と座部2の各エアバッグ8ra,8la,8rb,8lbは上記電磁弁11ra,11la,11rb,11lbと配管12を介してエアポンプ10に接続されており、入力信号に基づいて制御部13がポンプ10の駆動と電磁弁11ra,11la,11rb,11lbの開閉とを制御する。
使用者が着座すれば、図2に示すように使用者の骨盤3は座部2の回動部材7と背もたれ部の回動部材7の両者によって支持されるものであり、この状態で左側のエアバッグ8la,8lbと右側のエアバッグ8ra,8rbとを交互に膨張(交互に収縮)させれば、回動部材7,7は図3(b) (c)に示すように左右に回動して使用者の体幹部9を左右に回旋させる。なお、図において左右のエアバッグ8ra,8la,8rb,8lbをいずれも2段重ねで形成しているのは、単一のもので構成するよりも膨張させた際の体幹部9の回旋動作量を増やすことができるためである。図3(d)に示すように、上下に重ねたエアバッグ8r,8lの各一端側を連結しておくと、エアバッグ8r,8lの膨張方向が回旋方向に向かって斜め上になるために、より好ましいものとなる。
上記回旋動作を所定時間あるいは所定回数繰り返すことで使用者の腰痛改善などの効果が期待できるわけであるが、ここでは上述のように背もたれ部1及び座部2の夫々に使用者の体幹部9を回旋させるための体幹部回旋機構5a,5bを備え、両体幹部回旋機構5a,5bを略同時に同方向に動作させるために、使用者の骨盤3全体を自然に回旋させることができるものである。なお、背もたれ部1と座部2における体幹部回旋機構5a,5bは、完全に同時に動作を開始しなくても良く、例えば、より加重のかかる座部2の体幹部回旋機構5bが、初めに動作を開始し、遅れて背もたれ部1の体幹部回旋機構5aが動作を開始しても良い。
図5及び図6に他例を示す。ここでは背もたれ部1及び座部2に配した体幹部回旋機構5a,5bとして、体幹部9を支持・回動するのに必要な幅を有する平板状の回動部材7をその左右背面に配した押上機構14r,14lで交互に押し上げることで回動させるものを用いている。上記押上機構14r,14lとして、ここでは支持プレート15r,15lと制御部13によって伸縮駆動が制御される既知の電動伸縮機構16r,16l、たとえば軸回りに回転駆動されるねじ軸とこれに螺合するナット体とからなるものを用いている。回動部材7に回動軸6を設けていないために、回動部材7が持ち上げられながら回旋するものであり、このために使用者は体幹部9に対して回旋感とストレッチ感を得ることができる。
このものにおいては、左側の押上機構14lで回動部材7の左側を押し上げる時、右側の押上機構14rを下げて回動部材7の右側を下げ、右側の押上機構14rで回動部材7の右側を押し上げる時、左側の押上機構14lを下げて回動部材7の左側を下げているが、左側を持ち上げた後に、一旦左側を初期状態まで下げ、それから右側を持ち上げるようにしてもよい。また、押上機構を左右のどちらか一方のみに配置して、該押上機構を構成する電動伸縮機構が初期状態から伸縮することで回動部材7を左右に回動させるものであってもよい。
回動部材7としては、ウレタンフォームなどの発泡体を載せたものを用いれば、体にやさしい支持を行うことができる。もちろん、本例における回動部材7を、前記実施例で示したような上側が湾曲して構成されたものとしてもよく、この場合、体幹部9への負担が少なく好適である。また、回動部材7を弾性体や低反発性材料を使用して構成しても好適である。図6(c)に示すように、支持プレート15r,15lの上部を曲面形状とすることも好ましい。
図7に別の例を示す。これは既知の電動伸縮機構16より構成される押上機構14r、14lを偏心カム17r、17lを介して回動部材7の左右に連結したもので、左右の押上機構14r、14lを交互に伸張させることで回動部材7を左右に回動させる。
ここにおける回動部材7は図8に示すように、左右方向の中央が回動軸6で支持されているものであってもよく、この場合、左右の押上機構14r、14lは一方が伸張する時に他方を縮めることで回動部材7を左右に回動させる。図7に示すものでは、左右の端部を中心に回動部材7が回動するのに対して、図8に示すものでは中央の回動軸6を中心に回動するために、異なった動作感のものとなる。なお、回動軸6の位置は、回動部材7の左右方向の中心に限るものではなく、任意の位置に配置しても良い。また、押上機構が左右のどちらか一方のみに配置されており、該押上機構を構成する電動伸縮機構が、初期状態から伸縮することで回動部材7を左右に回動させるものであってもよい。この例においても、回動部材7の体幹部9を載せる上側が湾曲して構成されていると、体幹部への負担が少なく、好適である。また、回動部材7を弾性体や低反発性材料を使用して構成しても好適である。
さらには回動軸6で支持されていない回動部材7を左右背面に配したエアバッグ8r,8lで左右に回動させるものであってもよい。図9はこの場合の一例を示している。
このほか、体幹部回旋機構5a,5bを図10及び図11に示すように、左右の押上機構14r、14lのみで構成し、回動部材7を介することなく使用者の体幹部9の左右を交互に押し上げることで体幹部9に回旋動作を与えるようにしたものであってもよい。この場合、支持プレート15r、15lで直接身体を支えるために、図11に示すように支持プレート15r、15lの身体との接触部を凸曲面もしくは凹曲面形状としたり、弾性体や低反発性の材質で構成したりするのが体幹部への負担が少なくなる点で好ましい。
いずれにせよ、本例においても、背もたれ部1と座部2に夫々配した左右の押上機構14r、14lで体幹部9の左右を交互に押し上げて体幹部9に回旋動作を与える。各支持プレート15r,15lは背もたれ部1や座部2のカバー内にそれぞれ収納されていることが好ましい。また、背もたれ部1及び座部2の左右いずれかを一段低くして、この低い側に押上機構を配置するとともに、通常時は支持プレートを背もたれ部1及び座部2の高い側の面と同一の高さにおけば、回動部材7を有していない本例においても、一方側にだけ配した押上機構の伸縮によって体幹部9を左右に回旋させることができる。
図12に示すように左右のエアバッグ8r、8lで直接体幹部9を左右に回動させるようにしてもよいのはもちろんである。この場合、簡単な構成で体幹部9を回旋させることができるとともにソフトな動作感を得ることができる。また、背もたれ部1と座部2の各エアバッグ8r,8lの任意の組み合わせを膨張・収縮させることによってエアマッサージも可能である。また、背もたれ部1と座部2のいずれか一方に押上機構14r,14lで、他方にエアバッグ8r,8lを配置するようにしてもよい。
図13は座部2に配する体幹部回旋機構5bは回動部材7を備えたものとし、背もたれ部1に配する体幹部回旋機構5aは回動部材7を持たずに直接体幹部9を押し上げるものとした例を示している。加重のかかる座部2については、体幹部9の全幅を支持することができる回動部材7を備えて十分な回旋動作が行えるようにし、座部2に比べて加重のかからない背もたれ部1については、押上機構14ra,14laのみの簡単な構成で回旋動作を行うようにしているわけである。
この場合、背もたれ部1の左右方向の中心に隙間を設けることができるために、既存のマッサージ機で用いられている施療子を併用した場合、施療子が腰まで移動して腰に対する施療を行うことが可能となるために、既存の施療子によるマッサージと、体幹部9を回旋させる動作の両方を行うことができるマッサージ機を実現できる。
図14に示したものは、座部2の前端に上下に回動自在に配した足載台4を、下腿用の上部足載台18と足(足首からつま先)用の下部足載台19とを枢軸で回動自在に連結したものとして構成するとともに、上部足載台18の両側の側壁にエアバッグ8rc,8lcを相対させて配設し、エアバッグ8rc,8lcによって側壁間に入れた使用者の下腿部を両側から押圧してマッサージすることができるものとなっている。また、下部足載台19も上部足載台18と同様に、両側の側壁にエアバッグ8rd,8ldを相対させて配設して、これらのエアバッグ8rd,8ldで側壁間に入れた使用者の足部を両側から押圧してマッサージすることができるものとなっている。
そしてこれらエアバッグ8rc,8lc,8rd,8ldを膨張させた際には、下腿部や足部を両側から挟みこんで下腿部や足部を拘束するために、この拘束状態で前記体幹部9の回旋動作を行うならば、回旋動作が体幹部9により効果的に与えられることになる上に、腰から脚にかけてのストレッチ感を得ることができる。この場合、たとえば左側の脚部を拘束した状態で体幹部9を右側に回旋させ、右側の脚部を拘束した状態で体幹部9を左側に回旋させるほか、両脚を拘束した状態で体幹部9に左右の回旋動作を与えるようにしてもよい。また、下腿と足のどちらか一方のみを拘束した状態で体幹部回旋機構5a,5bを動作させても良い。
脚部及び足部を拘束するものとして、ここではエアバッグを示したが、この構成に限るものではなく、脚及び足部を拘束して固定することができるものであればどのようなものを用いてもよく、更には膝部や大腿部を拘束することができるようにしてもよい。
図15に示すものは、座部2の左右に腕載台20r,20lを配するとともに、各腕載台20r,20lに設けた腕を入れ置くための空間の上下内壁にエアバッグ8re,8leを相対させて配設したもので、エアバッグ8re,8leを膨張させることで、使用者の腕を上下から押圧してマッサージすることができるようになっている。
また、これらエアバッグ8re,8leを膨張させて腕部を上下から挟みこむことで腕部を拘束し、この状態で背もたれ部1及び座部2の体幹部回旋機構5a,5bを同時に動作させて使用者の体幹部9に回旋動作を与えるならば、使用者の骨盤の回旋に対して腕の逃げがないことから、腕から肩関節周囲へかけてのストレッチ感を得ることができる。
このものにおいても、右腕を拘束した状態で体幹部9を左側に回旋させ、左腕を拘束した状態で体幹部9を右側に回旋させるが、両腕を拘束した状態で体幹部9を左右に回旋させてもよいのはもちろんである。腕部の拘束にしても、図示例のエアバッグに限るものではなく、他の手段を用いてもよい。
図16に示すものは、背もたれ部1の左右の中央域に、上下方向及び前後方向に移動可能な施療子21と施療子を駆動させる制御部(図示せず)を備えた既知の機械式マッサージ装置が配設されている。この施療子21は機械的に動作されるものであり、使用者の肩から背中、腰にかけて叩きマッサージや揉みマッサージを施すことができる。
また、操作機(図示せず)から体幹部回旋動作が選択指示された時、上記施療子21の動作制御も司る制御部13は、施療子21を使用者の背部の例えば肩甲骨の間に移動してこの部分を押圧する。この時、使用者の胸郭が開いて大胸筋がストレッチされる。そして、この状態を維持したまま、背もたれ部1及び座部2の体幹部回旋機構5a,5bを同時に動作させて、使用者の骨盤3(体幹部9)を左右に回旋させる。この回旋によって施療子21の押圧位置及び押圧力が変化するために、肩甲骨の間にある菱形筋をほぐす効果を得ることができる。
人体背部を施療する施療子21が人体背面に接触している状態で背もたれ部1及び座部2の体幹部回旋機構5a,5bを略同時に同方向に動作させることにより、背部を支持して姿勢を安定させた状態で体幹部9の回旋を行えると同時に、背部のほぐし効果や大胸筋のストレッチ効果などが得られるものである。
体幹部回旋機構5a,5bが動作を開始した後に、施療子21が背部を押圧するようにしてもよく、体幹部回旋機構5a,5bと施療子21が同時に動作を開始しても良い。また、施療子21は押圧だけでなく、叩きや揉み等の既知のマッサージ機で行われる動作を行っても良く、体幹部9の回旋動作中に施療子21が上下に移動しても良い。
図17に示すものは座部2の両側面にエアバッグ8rf,8lfを配したものである。これらエアバッグ8rf,8lfは、その膨張によって着座している使用者の大腿部を外側から圧迫する。今、背もたれ部1及び座部2の体幹部回旋機構5a,5bが右に回旋する時に右側の大腿部圧迫用エアバッグ8rfを加圧膨張させ、体幹部回旋機構5a,5bが左に回旋する時に左側の大腿部圧迫用エアバッグ8lfを加圧膨張させるならば、回旋時の体幹部9の位置ずれが軽減されるものであり、これ故に体幹部9を回旋させることが効果的に且つより自然に行うことができる。
ところで、背もたれ部1を電動制御や油圧制御でリクライニングさせることができるものにおいては、体幹部9を回旋させる動作が選択指示された時、制御部13が体幹部9の回旋動作に先立ち、図18に示すように、背もたれ部1を水平面から45°以内となるようにリクライニングさせるとよい。
マッサージ機では一般に座位と半座位の中間姿勢でマッサージを行っているが、寝た状態から上半身を少し起こした半座位と呼ばれる状態、つまり上体を約15〜45°起こした姿勢の状態は、腰椎などに負担の少ない体位であると言われている。従って、図18に示すように通常よりも背もたれ部1をさらにリクライニングして半座位とした状態で回旋動作を行うことで、回旋時の腰椎への負担を少なくすることができる。また、腹部の詰まり感もなく、体圧が分散されて腰部や胃部に過度の加重がかかることもない。また、背中を起こした状態よりも、骨盤を自然に回旋しやすくなる。
足載台4を電動乃至油圧で回動させることができるものにおいては、背もたれ部1を水平面から45°以内となるようにリクライニングすることに加えて、図19に示すように、足載台4を水平面から下方に回動した状態とするのが好ましい。股関節と膝関節とを屈曲させるとともに上半身を少し起こした姿勢が腰椎に負担の少ない姿勢であると言われているからであり、上記状態で背もたれ部1及び座部2の体幹部回旋機構5a,5bを同時に動作させて、使用者の体幹部9を左右に回旋させることで、腰椎に負担をかけることなく回旋動作を得ることができる。なお、座部2を傾動させることができるようになっているものでは、座部2の前方側が後方側よりも高くなるようにすると、さらに腰椎への負担が軽減されて好適である。
ここにおいて、体幹部回旋機構5a,5bが使用者の体幹部9を回旋させる動作量であるが、常に一定量だけ回旋させるのではなく、動作時問を検知する動作時間検知部を設けて、この動作時間検知部で検知された動作時間に基づいて回旋状態を維持する時間及び回旋の動作量を変化させるようにするのが好ましい。例えば動作開始時から回旋時間を段階的に増加させるとともに動作量を徐々に増やしていくと、高齢者などの柔軟性が低下している人に対して安全な動作を得ることができる。
また、回旋時間が長く且つ動作量が大きい状態から段階的に回旋時間を減少させて動作を終了させると、クールダウン効果が得られて、使用者への負担を少なくすることができる。なお、体幹部回旋機構5a,5bにエアバッグを使用する場合は、エアバッグ内の圧力を検知する圧力センサを使用してエアバッグの圧力を制御することにより動作量を制御しても良いし、動作時間と圧力の検知情報を組み合わせて動作量を制御しても良い。
また、体幹部回旋機構5a,5bがある所定の動作量に達した時に、その状態をしばし維持することが好ましい。つまり、体幹部回旋機構5a,5bによる右回旋動作を所定時間行った後に、回旋動作を所定時間停止し、体幹部の右回旋状態を維持する。そして元に戻した後に左回旋動作を所定時間行い、所定時間の停止で体幹部の左回旋状態をしばし維持した後、元の状態に戻るようにするのである。回旋状態の維持状態を保つことにより、より効果的なストレッチを得ることができる。維持時間としては、約10〜60秒程度が好ましい。
体幹部回旋機構5a,5bの構成は、上記の各例で示したものに限るものではなく、体幹部を回旋させることができるものであれば、どのような構造であっても良い。たとえば回動部材7を回転軸6回りにモータ駆動で回転させるものであってもよい。また、前述したところから明らかなように、背もたれ部1の体幹部回旋機構5aと座部2の体幹部回旋機構5bとが同一の機構でなくても良く、回動部材7の形状(支持プレートの形状)なども背もたれ部1と座部2で異なっていてもよい。
1 背もたれ部
2 座部
5a 体幹部回旋機構
5b 体幹部回旋機構
8ra,8rb エアバッグ
8la,8lb エアバッグ

Claims (2)

  1. 背もたれ部及び座部を備えた椅子型のマッサージ機において、
    背もたれ部及び座部の夫々に使用者の体幹部を回旋させるための体幹部回旋機構を備えるとともに、背もたれ部に人体背部を押圧して施療する施療子を備え、
    略同時に同方向に動作して体幹部に回旋動作を与える上記両体幹部回旋機構は、背もたれ部の左右の中央域に備えられた上記施療子の人体背部を押圧している動作中に体幹部に左右方向の回旋動作を与えるものであることを特徴とするマッサージ機。
  2. 背もたれ部の体幹部回旋機構は左右に配された押し上げ機構で形成され、前記施療子は左右の押し上げ機構の隙間に位置できるように上下移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
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