JP5174553B2 - デチャック機構、真空装置、デチャック方法 - Google Patents

デチャック機構、真空装置、デチャック方法 Download PDF

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Description

本発明は、デチャック機構、デチャック機構を有する真空装置、デチャック機構を用いて行われるデチャック方法およびデチャック機構に用いられるデチャック用部品に関する。
静電チャック(Electro Static Chuck、ESC)は静電吸引力によって試料を保持するチャック装置であり、半導体製造装置等の真空装置内部で基板を保持するためのチャック装置として、広く用いられている。
静電チャックは、チャックの際に静電吸引力を発生させるために電圧を印加するが、電圧の印加によって基板−静電チャック間に貯まった電荷が放電されるまではデチャックできない。
特に、真空中では、静電チャック本体以外に放電パスが存在しない上に、静電チャック自体の固有抵抗は、静電吸引力を発生させるために比較的大きな値であることが多く、デチャックに時間がかかる。
そこで、静電チャックのデチャック時間を短縮するために、種々のデチャック方法やそれに用いられるデチャック機構が提案されている。
静電チャックのデチャック時間を短縮する方法としては、まず、電極をアースに落とす方法が知られている。
具体的には、特許文献1の段落番号〔0003〕に示すように、電極とワークピースをアースに接続して放電する。
また、チャック時とは逆極性の電圧を印加して中和する方法も知られている。
具体的には、特許文献1の段落番号〔0003〕に示すように、電極に印加される直流チャック電圧の極性を逆にして放電する。
さらに、プラズマ発生機構を備える装置では、プラズマを点火したまま基板を引き剥がすという方法も知られている。
具体的には、特許文献2の段落番号〔0020〕に示すように、試料のプラズマ処理が終了した後に、脱離(デチャック)用ガスを導入して脱離用プラズマを生成し、載置台から試料を脱離する。
特開2001−7191号公報 特開平8−78510号公報
しかしながら、上記のデチャック方法は、以下に示すような問題があった。
まず、電極をアースに落とす方法では、放電パスが逆に長くなる場合がある他、電極の面積によっては逆にデチャック時間が長くなるという問題があった。
また、チャック時とは逆極性の電圧を印加する方法では、静電チャックの固有抵抗によってはデチャック時間を短縮することができず、また基板が誘電体もしくは絶縁体の場合は静電チャックがすぐに分極を起こすため、印加電圧の制御が困難であるという問題があった。
さらに、プラズマを点火したまま基板を引き剥がす方法では、真空装置がプラズマ処理装置である場合にしか適用できないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、静電チャックや真空装置の特性によらず、デチャック時間を短縮可能なデチャック機構を提供することにある。
前述した目的を達成するために、第1の発明は、基板を保持する保持面を有する静電チャックと、前記保持面と前記基板の間にプラズマを照射するプラズマ源と、を有することを特徴とするデチャック機構である。
前記静電チャックには、前記保持面から前記基板を引き剥がすための突き上げ棒が設けられている。
前記保持面には、冷却ガス充填用溝が設けられていてもよく、この場合、前記プラズマ源は、前記冷却ガス充填用溝に接するように前記静電チャック内部に設けられている。
前記プラズマ源は、プラズマ発生容器と、前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマ化させるガスが流入するキャリアガス流入口と、前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマを照射するプラズマ照射口と、を有し、前記プラズマ照射口は、前記保持面と前記基板の間を向くように設けられている。
前記プラズマ源は、前記プラズマ発生容器内に設けられたフィラメントと、前記フィラメントに接続された直流電源と、を有してもよい。前記プラズマ源は、前記プラズマ発生容器の周囲または内部に設けられたプラズマ発生用コイルと、前記プラズマ発生用コイルに接続された交流電源と、を有してもよい。
前記プラズマ源は、前記プラズマ発生容器内に設けられた一対の電極と、一対の前記電極に接続された交流電源またはパルス電源と、を有してもよい。
第2の発明は、第1の発明に記載のデチャック機構を有することを特徴とする真空装置である。
第3の発明は、静電チャックに保持された基板をデチャックするデチャック方法であって、前記静電チャックの保持面と、前記保持面に保持された基板の間にプラズマを照射する工程を有することを特徴とするデチャック方法である。
前記工程は、前記保持面から前記基板を引き剥しながら、前記静電チャックの保持面と、前記保持面に保持された基板の間にプラズマを照射する工程である。
第4の発明は、基板を保持する保持面を有する静電チャックのデチャックに用いられるデチャック用部品であって、プラズマ発生容器と、前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマ化させるガスが流入するキャリアガス流入口と、前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマを照射するプラズマ照射口と、を有し、前記プラズマ照射口は、前記保持面と前記基板の間を向くように設けられていることを特徴とするデチャック用部品である。
前記デチャック用部品は、前記プラズマ発生容器内に設けられたフィラメントと、前記フィラメントに接続された直流電源と、を有してもよい。
前記デチャック用部品は、前記プラズマ発生容器の周囲または内部に設けられたプラズマ発生用コイルと、前記プラズマ発生用コイルに接続された交流電源と、を有してもよい。
前記デチャック用部品は、前記プラズマ発生容器内に設けられた一対の電極と、一対の前記電極に接続された交流電源またはパルス電源と、を有してもよい。
第1の発明〜第4の発明では、静電チャックの保持面と、保持面に保持された基板の間にプラズマを照射する手段や工程を有している。
そのため、静電チャックや真空装置の特性によらず、デチャック時間を短縮可能である。
本発明によれば、静電チャックや真空装置の特性によらず、デチャック時間を短縮可能なデチャック機構を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
まず、図1および図2を参照して、第1の実施形態に係るデチャック機構1を有する真空装置2の概略構成を説明する。
ここでは、真空装置2として、半導体の製造に用いられる真空装置が図示されている。
図1および図2に示すように、真空装置2は、チャンバとしての真空容器3を有している。
真空容器3の内部には基板ホルダ11が設けられており、基板ホルダ11には、静電吸引力によって基板51を保持する静電チャック15が設けられている。
静電チャック15には、静電チャック15の動作用の静電チャック用電源17が接続されている。
また、静電チャック15は表面に基板51を保持する保持面16を有し、保持面16上には、プラズマ処理される基板51が保持される。
さらに、静電チャック15にはデチャックの際に静電チャック15から基板51を引き剥がすための基板突き上げ棒21a、21bが設けられている。
基板突き上げ棒21a、21bは図示しないアクチュエータによって図1のA、Bの向きに移動可能に設けられている。
例えば、図2(a)の状態から基板突き上げ棒21a、21bをBの向きに移動すると、基板51は基板突き上げ棒21a、21bに突き上げられ、図2(b)に示すように、静電チャック15から引き剥がされる。
また、真空容器3の内部にはさらに後述するプラズマ81を照射するプラズマ源23がデチャック用部品として設けられている。
そして、静電チャック15、基板突き上げ棒21a、21b、プラズマ源23でデチャック機構1を構成している。
一方、真空容器3には、真空容器3内を排気するための真空ポンプ31が設けられている。真空ポンプ31と真空容器3の間には真空バルブ33が設けられている。
次に、プラズマ源23の構造について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、プラズマ源23は、プラズマ81を発生させる中空のプラズマ発生容器37を有している。
プラズマ発生容器37の一端は発生したプラズマ81を照射するプラズマ照射口39として開放されており、プラズマ照射口39は、保持面16と基板51の間を向くように設けられている。
プラズマ発生容器37には、プラズマ化させるキャリアガスが流入するキャリアガス流入口41がさらに設けられている。
キャリアガス流入口41は、図示しないキャリアガス源に接続されている。
一方、プラズマ発生容器37内には、キャリアガスをプラズマ化してプラズマ81を発生させるためのフィラメント43が設けられており、フィラメント43は直流の電源45に接続されている。
なお、フィラメント43を構成する材料は例えばMo、Ta、Wである。
なお、前述のようにプラズマ照射口39は、保持面16と基板51の間を向くように設けられているが、プラズマ源23に図示しないアクチュエータを設け、プラズマ発生容器37(プラズマ照射口39)の向きを調整可能な構造としてもよい。
プラズマ源23からプラズマ81を発生させる場合は、プラズマ発生容器37内に、キャリアガス流入口41からAr、He、N、空気等のキャリアガスを流入し、電源45を用いてフィラメント43に電流を流す。
すると、フィラメント43は赤熱して熱電子を発生させる。
発生した熱電子は、キャリアガスをプラズマ化させ、プラズマ81を発生させる。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口39より、保持面16と基板51の間に向けて照射される。
次に、デチャック機構1を用いたデチャックの手順について図1および図2を用いて説明する。
まず、静電チャック用電源17を用いて、基板51が静電チャック15によってチャックされた状態であるとする。
まず、静電チャック用電源17をOFFにする。
この状態では、保持面16と基板51には残留電荷が存在している。
次に、プラズマ源23を用いてプラズマ81を発生させる。なお、電源出力は例えば数10W程度である。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口39より、保持面16と基板51の間に向けて照射される。
次に、基板突き上げ棒21a、21bを図2(a)のBの向きに移動させ、基板51を静電チャック15から若干引き剥がす。
すると、図2(b)に示すように、プラズマ照射口39から照射されたプラズマ81は、保持面16と基板51の間に入り込むため、保持面16と基板51の残留電荷は、プラズマ81により中和され、デチャックが迅速に進行する。
そして、残留電荷が完全に中和されると、基板51は静電チャック15から完全に引き剥がされ、デチャックは終了する。
なお、デチャックに必要な時間は、基板の大きさにもよるが、数秒程度である。
このように、第1の実施形態によれば、デチャック機構1が静電チャック15およびプラズマ源23を有し、デチャックの際には、プラズマ源23から照射されたプラズマ81が、静電チャック15の保持面16と基板51の間に入り込んで残留電荷を中和することによりデチャックされる。
従って、デチャック機構1は、静電チャック15や真空装置2の特性によらず、従来のデチャック機構よりもデチャック時間を短縮可能である。
次に、第2の実施形態に係るデチャック機構1aを有する真空装置2aについて、図3を参照して、説明する。
なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、説明を省略する。
第2の実施形態に係るデチャック機構1aを有する真空装置2aは、第1の実施形態において、静電チャック15の表面に冷却ガス充填用溝53を設け、冷却ガス充填用溝53に接するようにプラズマ源23を設けたものである。
なお、図3において、デチャック機構1a以外の真空装置2aの構造は第1の実施形態と同様であるため、記載を省略している。
図3に示すように、デチャック機構1aは、静電チャック15aの保持面16に、He、N等の冷却ガスを流すための冷却ガス充填用溝53が設けられている。
冷却ガス充填用溝53には、冷却ガスを冷却ガス充填用溝53に導入する冷却ガス流路55が接続されている。
冷却ガス流路55は、静電チャック15a内に設けられており、一端が図示しない冷却ガス源に接続されている。
また、静電チャック15aの内部には、冷却ガス充填用溝53に接するようにして、プラズマ源23が設けられている。
プラズマ源23は、プラズマ照射口39が冷却ガス充填用溝53に接するように設けられている。
このように、静電チャック15aが冷却ガスを使用する構造の場合は、プラズマ源23を静電チャック15aの内部に設けてもよく、このような構造にすることにより、デチャック機構1aのサイズがコンパクトになる。
また、保持面16に冷却ガス充填用溝53が設けられているため、基板突き上げ棒21a、21bは不要である。
ここで、デチャック機構1aを用いたデチャックの手順について簡単に説明する。
まず、基板51が静電チャック15aによってチャックされた状態であるとする。
まず、静電チャック用電源17をOFFにする。
次に、プラズマ源23を用いてプラズマ81を発生させる。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口39より、冷却ガス充填用溝53を介して保持面16と基板51の間に向けて照射され、保持面16と基板51の間に入り込む。
すると、保持面16と基板51の残留電荷は、プラズマ81により中和され、デチャックが迅速に進行する。
そして、残留電荷が完全に中和されると、デチャックは終了する。
このように、第2の実施形態によれば、デチャック機構1aが静電チャック15aおよびプラズマ源23を有し、デチャックの際には、プラズマ源23から照射されたプラズマ81が、静電チャック15aの保持面16と基板51の間に入り込んで残留電荷を中和することによりデチャックされる。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また、第2の実施形態によれば、プラズマ源23が静電チャック15aの内部に設けられている。
従って、第1の実施形態と比べてデチャック機構1aのサイズがコンパクトになる。
さらに、第2の実施形態によれば、保持面16に冷却ガス充填用溝53が設けられているため、基板突き上げ棒21a、21bは不要となる。
次に、第3の実施形態に係るデチャック機構1bを有する真空装置2bについて、図4を参照して説明する。
なお、第3の実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、説明を省略する。
第3の実施形態に係るデチャック機構1bを有する真空装置2bは、第1の実施形態において、プラズマ源23bを、プラズマ発生用コイル63を有する構造としたものである。
なお、図4において、プラズマ源23b以外の真空装置2bの構造は第1の実施形態と同様であるため、記載を省略している。
図4に示すように、プラズマ源23bは、両端が開放された管状のプラズマ発生管61をプラズマ発生容器として有しており、プラズマ発生管61の一端をキャリアガス流入口61aとして用い、他端をプラズマ照射口61bとして用いている。
また、プラズマ発生管61の周囲にはプラズマ発生用コイル63が設けられ、プラズマ発生用コイル63には交流の電源65が接続されている。
プラズマ源23bからプラズマ81を発生させる場合は、プラズマ発生管61にキャリアガス流入口61aからキャリアガスを流入し、電源65を用いてプラズマ発生用コイル63に電流を流す。
すると、プラズマ発生用コイル63は誘導電流を発生させ、キャリアガスをプラズマ化させる。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口61bより、保持面16と基板51の間に向けて照射される。
このように、プラズマ源23bを、プラズマ発生用コイル63を有する構造としてもよい。
このように、第3の実施形態によれば、デチャック機構1bが静電チャック15およびプラズマ源23bを有し、デチャックの際には、プラズマ源23bから照射されたプラズマ81が、静電チャック15の保持面16と基板51の間に入り込んで残留電荷を中和することによりデチャックされる。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
次に、第4の実施形態に係るデチャック機構1cを有する真空装置2cについて、図5を参照して説明する。
なお、第4の実施形態において、第3の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、説明を省略する。
第4の実施形態に係るデチャック機構1cを有する真空装置2cは、第3の実施形態において、プラズマ発生用コイル69をプラズマ発生管67の内部に設けたものである。
なお、図5において、プラズマ源23c以外の真空装置2cの構造は第3の実施形態と同様であるため、記載を省略している。
図5に示すように、プラズマ源23cは、プラズマ発生管67をプラズマ発生容器として有しており、プラズマ発生管67の一端がキャリアガス流入口67aとして開放されており、他端がプラズマ照射口67bとして開放されている。
また、プラズマ発生管67の内部にはプラズマ発生用コイル69が設けられ、プラズマ発生用コイル69には交流の電源71が接続されている。
プラズマ源23cからプラズマ81を発生させる場合は、プラズマ発生管67にキャリアガス流入口67aからキャリアガスを流入し、電源71を用いてプラズマ発生用コイル69に電流を流す。
すると、プラズマ発生用コイル69は誘導電流を発生させ、キャリアガスをプラズマ化させる。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口67bより、保持面16と基板51の間に向けて照射される。
このように、プラズマ発生用コイル69をプラズマ発生管67の内部に設けてもよい。
このように、第4の実施形態によれば、デチャック機構1cが静電チャック15およびプラズマ源23cを有し、デチャックの際には、プラズマ源23cから照射されたプラズマ81が、静電チャック15の保持面16と基板51の間に入り込んで残留電荷を中和することによりデチャックされる。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
次に、第5の実施形態に係るデチャック機構1dを有する真空装置2dについて、図6を参照して説明する。
なお、第5の実施形態において、第1の実施形態と同様の機能を果たす要素については同一の番号を付し、説明を省略する。
第5の実施形態に係るデチャック機構1dを有する真空装置2dは、第1の実施形態において、プラズマ源23dを、電極75、77を有する構造としたものである。
なお、図6において、プラズマ源23d以外の真空装置2dの構造は第1の実施形態と同様であるため、記載を省略している。
図6に示すように、プラズマ源23dは、プラズマ発生管73をプラズマ発生容器として有しており、プラズマ発生管73の一端がキャリアガス流入口73aとして開放されており、他端がプラズマ照射口73bとして開放されている。
また、プラズマ発生管73の内部には電極75、77が一対の電極として設けられ、電極75、77には交流の電源もしくはパルス電源である電源79が接続されている。
プラズマ源23dからプラズマ81を発生させる場合は、プラズマ発生管73にキャリアガス流入口73aからキャリアガスを流入し、電源79を用いて電極75、77に電位を負荷する。
すると、電極75、77間に放電が起こり、キャリアガスをプラズマ化させる。
発生したプラズマ81は、プラズマ照射口73bより、保持面16と基板51の間に向けて照射される。
このように、電極75、77を用いてプラズマ81を発生させてもよい。
このように、第5の実施形態によれば、デチャック機構1dが静電チャック15およびプラズマ源23dを有し、デチャックの際には、プラズマ源23dから照射されたプラズマ81が、静電チャック15の保持面16と基板51の間に入り込んで残留電荷を中和することによりデチャックされる。
従って、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
上記した実施形態では、本発明を半導体の製造に用いられる真空装置に適用した場合について説明したが、本発明は、何等、これに限定されることなく、静電チャックを必要とする全ての装置に用いることができる。
例えば、本実施形態ではプラズマ源を別途設けているが、もともとプラズマ源のある真空装置の場合はそれを利用しても良い。
この条件によれば、真空装置内のプラズマ維持の関係上、300〜500W程度の出力(13.56MHz)にて1〜2秒で電荷が抜けてデチャックが可能である。
真空装置2を示す図である。 図2(a)は図1のデチャック機構1付近の拡大図であって、図2(b)は図2(a)において、基板突き上げ棒21a、21bをBの向きに移動させた状態を示す図である。 デチャック機構1aを示す図である。 プラズマ源23bを示す断面図である。 プラズマ源23cを示す断面図である。 プラズマ源23dを示す断面図である。
符号の説明
1…………デチャック機構
2…………真空装置
3…………真空容器
11………基板ホルダ
15………静電チャック
17………静電チャック用電源
21a……基板突き上げ棒
23………プラズマ源
31………真空ポンプ
33………真空バルブ
37………プラズマ発生容器
39………プラズマ照射口
41………キャリアガス流入口
43………フィラメント
45………電源
53………冷却ガス充填用溝
55………冷却ガス流路
61………プラズマ発生管
61a……キャリアガス流入口
61b……プラズマ照射口
63………プラズマ発生用コイル
65………電源
67………プラズマ発生管
67a……キャリアガス流入口
67b……プラズマ照射口
69………プラズマ発生用コイル
71………電源
73………プラズマ発生管
73a……キャリアガス流入口
73b……プラズマ照射口
75………電極
77………電極
79………電源

Claims (7)

  1. 基板を保持する保持面を有する静電チャックと、
    前記保持面と前記基板の間にプラズマを照射するプラズマ源とを有し、
    前記保持面には、冷却ガス充填用溝が設けられ、
    前記プラズマ源は、前記冷却ガス充填用溝に接するように前記静電チャック内部に設けられていることを特徴とするデチャック機構。
  2. 前記プラズマ源は、
    プラズマ発生容器と、
    前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマ化させるガスが流入するキャリアガス流入口と、
    前記プラズマ発生容器に設けられ、プラズマを照射するプラズマ照射口と、
    を有し、
    前記プラズマ照射口は、前記冷却ガス充填用溝に接するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のデチャック機構。
  3. 前記プラズマ源は、
    前記プラズマ発生容器内に設けられたフィラメントと、
    前記フィラメントに接続された直流電源と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のデチャック機構。
  4. 前記プラズマ源は、
    前記プラズマ発生容器の周囲または内部に設けられたプラズマ発生用コイルと、
    前記プラズマ発生用コイルに接続された交流電源と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のデチャック機構。
  5. 前記プラズマ源は、
    前記プラズマ発生容器内に設けられた一対の電極と、
    一対の前記電極に接続された交流電源またはパルス電源と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のデチャック機構。
  6. 真空容器と、
    前記真空容器の内部を排気するための真空ポンプと、
    前記真空容器と前記真空ポンプとの間に設けられた真空バルブと、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載のデチャック機構と、
    を有することを特徴とする真空装置。
  7. 静電チャックに保持された基板をデチャックするデチャック方法であって、
    前記保持面には、冷却ガス充填用溝が設けられており、
    前記冷却ガス充填用溝を介して前記保持面と前記基板の間に向けてプラズマを照射することにより、前記保持面と前記基板の残留電荷を中和することを特徴とするデチャック方法。
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