JP5172848B2 - 船並びに関連する組立法及び統制法 - Google Patents

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Description

(関連出願)
この出願は、次の3つの米国特許出願に基づいて優先権を主張する:2006年10月11日に出願された第11/548,472号、及び2007年4月3日に出願された第11/695,932号、並びに2007年4月3日に出願された米国仮特許出願第60/909,850号。
(連邦に支援された開発に関する陳述)
この発明の開発は、米国海軍省によって認められた契約番号第N00014‐05‐0347号により一部が支援された。したがって、米国政府はこの発明に対して一定の権利を有する場合がある。
(本発明の技術分野)
この発明は一般には船に関し、詳細には、輸送に係る海事上の設計及び方法に関する。
輸送業は、多様な要求を満たすよう、種々様々の形態及びルートを提供する。多くの場合、求められる配送スピード、セキュリティ、また商品及び役務の価格に対する輸送費の影響を含め、種々の要因に基づいて選択がなされる。高速で時間重視の移動がたとえば何千マイルといった長距離にわたって求められる場合、乗客と貨物輸送の双方にとって航空サービスが標準とされてきた。たとえば、大規模の軍事作戦の迅速な展開では、機器と人員を必要な場所に必要な時に配備するために、膨大な航空輸送が必要とされる場合がある。他方で、1次産品貨物が長距離にわたって移動される場合、輸送手段の選択はコストに対してより敏感となり、低コストな選択肢の利用可能性によって実にしばしば制限される。出発点と到着点によって、多数の低価格な選択肢が利用可能かもしれない。しかし、多くの場合、輸送費を最小限にしてこれにより価格競争力のある商品及び役務を確実にするために、最も遅い輸送速度を受け入れる必要がある。貨物輸送のコストは、運転費に大きく依存する。
多くの貨物を異なる大陸間で移動させる場合、コストのため海上輸送が優勢な方法であり、その一方で旅客輸送は飛行機によるのが優勢である。かなり長距離の内陸水路に沿った通商は、平底船又は貨物船によるのが優勢かもしれない。但し、これは、陸上を輸送するのがコスト禁止的又はコスト非実際的である1次産品又は大きな貨物に制限される。一般に、長距離輸送のために水上輸送を選択するということは、比較的遅い配送スピードの受理を含意する。多数の輸送手段が貨物仕向地に到着するのに利用可能な場合、海事産業の競争力は挑戦を受け続けてきた。他の形態は燃料効率性で劣っているかもしれないが、高速性及び柔軟性を提供してもいるので尚も価格的に競争力がある。例えば、鉄道運送業とトラック運送業は多くの場合最終仕向地に製品をより速く配送することができるが、水上を経て送られた貨物が最終の配送を遂げるためには、多くの場合軌道車又はトレーラーに移し替えられなければならない。
水上による輸送がより競争的となるためには、速度を改善して更に輸送費を下げることが望ましい。しかしながら、運転費用は、多くの場合速度とともに増加する。貨物定期船にとっては、特にそうである。そのような制限要素は、船容設計について達成可能な流体力学的効率性の限界に求められる。水上の移動の効率が船の長さ対幅(L/B:Length/Beam)の比の関数であることは、長いこと知られている。かなりの高速で高いL/B比で運転できるように船舶設計を改善するための絶え間ない努力がなされてきた。いくつかの部類の船容は、そのように最適化されてきた。
達成可能なパフォーマンス上の限界は、高い構造負荷、及び高波状態に受けるような曲げモーメント下のパフォーマンスに関係する固有の構造上の問題から生じる。長く細い船に関連した強さとたわみの問題は、わりと短い船に求められる縦方向のけたシステムに比べ、より強靭で、典型的にはより重いそれを備えることで対処される。一般に、船の長さは、縦方向のけたシステムのサイズ及び重量に影響する。動的負荷の下にあるハルの挙動をモデルする高められた解析能力を用い、挙動をモデリングするために船の長さを単一の梁として考えると、けたシステムは、予測される曲げモーメントがある状態で受容可能な運転を確実にするためには、十分な剛性と質量を有していなければならない。通例要求される複雑性と付加質量を回避する、長くて細い船容(たとえば、L/B>10)の設計を開発することが望ましい。そのようなものは、より経済的に運転することができるコスト効率的な船を可能にすることができるからである。そのような改善により、海事輸送は、様々な商業的・非商業的ニーズにより適するようになることができる。必要なのは、海事運転をより速く、より柔軟で、そしてよりコスト効率的にする一連の解決策である。そのような素晴らしい能力があれば、海事輸送は、空か陸に拠点を置くシステムによって取り扱わざるをえない輸送ニーズに対し、より受け入れやすい代替手段となりうる。
米国特許第3,938,461号公報
発明の一実施形態によれば、船を統制する方法は、船容の前方部と船容の後方部との間に延びる空洞を画するハルセクションを有し、該ハルセクションに係る部分は右舷側及び左舷側に沿って延びて水中へ延びる壁を画するとともに空洞に沿って対向する第1及び第2の壁を画し、該空洞は船容の前方部に沿って位置するハルセクションの第1開口部及び船容の後方部に沿って位置するハルセクションの第2開口部まで延びる、多数の船容を水上に提供することに係る組合せを含む。1つのチャンバが、船容の第1に係るハルセクションにおける第1開口部を、船容の第2に係るハルセクションにおける第2開口部に連結することにより空洞間から提供される。
船を形成する方法に係る実施形態は、船容が浮いているときに、船容の前方部分と後方部分の間の空気の移動に適している空洞を画するハルをそれぞれに有する複数の船容を提供し、 船容の第1の第1コンポーネントが船容の第2の第2コンポーネントで連結可能となるように、複数の第1接続コンポーネント及び第2接続コンポーネントを提供することを含むことができる。
いくつかの実施例によれば、ある船容は他の船容への取付けに提供される。該船容は、船容の前方部分から船容の後方部分まで延びて、船容が浮いているときに空洞を画する第1及び第2の平行な側面を含むカタマランハルと、該ハル上のデッキと、を備えることができる。第1接続コンポーネントを該前方部分に沿って配置することができ、第2接続コンポーネントを該後方部分に沿って配置することができ、該第2コンポーネントは、同様の第2コンポーネントが別の船容上に形成される場合に、該同様の第2コンポーネントを該第1コンポーネントに結合して2つの船容間の接続を行うことができるように連結可能な設計となっている。該別の船容に形成され該同様な第2コンポーネントが該第1コンポーネントに結合される場合に、該第1コンポーネントに沿って該空洞内の気圧を維持するために配置されたシールを提供可能である。
また、本発明の他の実施形態によれば、前方部分および後方部分を有する船容は、さらに、該前方部分と該後方部分の間に延び、船容が浮いているときにそこを通じて空気が移動できるようになっている空洞を提供するハルを含む。第1接続コンポーネントを該前方部分に沿って配置することができ、第2接続コンポーネントを該後方部分に沿って配置することができ、 該第2コンポーネントは、同様の第2コンポーネントが別の船容上に形成される場合に、該同様の第2コンポーネントを該第1コンポーネントに結合して2つの船容間の接続を行うことができるような設計となっている。
別の実施形態によれば、船は電力システムと、該動力システムの支援なしで浮いている場合に第1の喫水を、該動力システムの支援により該第1の喫水よりも小さい第2の喫水を、それぞれに占めることができる複数の船容とを含む。多数のカップリング機構は、各々、該複数の船容が単一のアセンブリを形成して、それらの船容をタンデム配列において水上を移動させるために動力を船容間で伝えることができるように、ある船容を別の船容に連結するようにそれぞれに操作可能である。
タンデム形式で輸送するために多数の船容を構成する方法において、船容の第1を船容の第2に対し、該第1船容が単一の回転軸のまわりを該第2の船容に対する変位だけをするように、制限された自由度で取り付けられる。
本発明は、以下の記載において、図面を参照しつつ説明される。
図1は、本発明の一実施形態による船の部分斜視図である。
図2は、図1の船の下側を示す図面である。
図3は、図1の実施形態による船を形成するために、互いに連結された一連の船容を示す。
図4は、図3に示される船容のカップリングを行う典型的な機構を形成するハル部及び他のセレクト要素を示す部分斜視図である。
図5a及び図5bは、図3に示される船容に関するハルの部分を概略的に図示する部分平面図である。 図6は、図3に示される船容のカップリングを行うハル部の他の構成に係る部分斜視図である。
図7は、図3に示された船容のカップリングを行う他の実施形態によるカップリング機構のハル部と他のセレクト要素を図示する部分斜視図である。
図8は、ヒンジの配置を図示する3次元モデルの斜視図である。
図9A乃至図9Dは、他の実施形態によるカップリング機構を図示する、単純化された平面図及び斜視図である。
図10A乃至図10Eは、本発明によるハル設計において可能な変化を図示する側面図である。
図11A乃至図11Dは、様々な運転モードにある船10を図示する側面図である。
図12は、表面効果船として展開した図1乃至図4の船を側面図の形で図示するものである。 図13A及び13Bは、図12に示された船の側面図であり、船首及び船尾を図示する。
同様の参照記号は、図面全体を通して、同様の又は対応する部分を示す。本発明に関係する一定の特徴を強調するために、図中で示される一定の特徴がスケールに忠実でない場合がある。
本発明による具体例としての実施形態を詳細に記載する前に、本発明が構成要素及び方法ステップに係る新規かつ非自明な組合せを含む点に触れておく。記載を不明瞭にしないために、ありふれていたり、あるいは当業者にとって即座に明らかとなるであろう一定の関連する要素及びステップを図の中で図示せずに、発明に関係のある要素及びステップの詳細を図面及び文字による記載において強調した。
簡潔に描かれた図1の斜視図に関し、タンデム運動のために1つのユニット又は船として連続するアセンブリの形態で配置された多数の船容14を備える、本発明の一実施形態による、典型的な船10が示されている。各船容のピッチが変化するのを可能にするために、船容14の隣接するもの同士は、フレキシブルに連結されている。もっとも、これらの船容は船容から船容へと原動力を伝えることを可能にする方法で連結されており、これにより、制御可能な方法において且つ単一の船として、たとえば各々が別のものに連結された一連の車両を備える鉄道列車の運動とある程度似た具合で、一連の船容全体の運動が可能となる。船10は、14aと指示された最前船容14、14bと指示された最後船容14、並びに船容14a及び船容14bの間の多数の中間船容を含む。当該図中では4杯の船容だけが示されているが、船10はより少数の又はより多数の船容14を、たとえば10杯以上の船容を含んでいてもよい。船容14の中間のものについて示されているように、図示された船容の各々はハル部16と、多数の甲板や船楼を備えていてもよいプラットホーム構造体18とを含む。船容14a、14bと同様の中間船容中の構成要素は、同様の参考番号によって指示されている。
船の特徴を記述するためにここで用いられているように、長さという用語は、意図された船の運動又は推進の本来の方向と実質的に同一である船又はそのハルの次元に対して、平行となる方向に沿って測定可能な距離を指し、幅という用語は、その長さに対して垂直な方向に沿って測定可能な距離を指す。船容14の長さと幅は、相当に変化してもよい。各次元の具体的範囲を提供するために述べると、記載された実施形態による一般船容の長さは30m弱から300m強まで変化してもよく、また、幅は20m弱から40m強まで変化してもよい。
図2は船10の下から見た斜視図であり、各ハル部16が1組の対向し且つ実質的に平行のカタマラン・ハル20を備えることを図示しており、ある1組中の各ハルは右舷ハル20a又は左舷側ハル20bとして指示されている。プラットホーム構造体18の最下甲板22は、異なる船容14に設けられた独立した甲板22‐1、22‐2、22‐3等から形成されており、それぞれが1組のハル20a、20bの間で連結されている。水に向かって下方を向いている甲板22‐1、22‐2、22‐3等の部分表面の他、水に向かって下方を向いている甲板22の表面は、ウエット甲板と呼ばれる。一般に、各船容14のハル部16は、船容の前方部24から後方部26に延びる一定の長さを有する(図3を参照)。この実施形態において、すべてのハル20aは第1の直線軸Aに沿って延び、すべてのハル20bは軸Aと平行な第2の直線軸A’に沿って延びる。船10は全長Lとして延びており、多数の連結された船容14における軸Aに沿った複数のハル20a及び軸A’に沿った複数のハル20bのそれぞれの長さを包含する。それぞれの軸に沿って位置する各ハル20は、運動のための所望のクリアランス及びここに記載されるようなシーリング材を提供するために、それらの間に名目上のないし最小の間隔で互いの方へ実質的に延びる。他の実施形態において、ある共通軸に沿って並んだ異なる船容の各ハルは、互いに十分な間隔が置かれていてもよい。たとえば、大気圧に対して各空洞間で圧力差を提供することが望ましい場合、対向するハル20a、20b間に形成された各空洞を分離するために、異なる船容のハル間にわたるベローズ装置のような随意のシーリング材によって、1メーター又はそれよりも長い間隔が置かれていてもよい。船の長さLは、船の船首28から船容14aの前方部24に沿って、船の船尾28まで船容14bの後方部26に沿って延びる。
各船容14のハル20a、20bは互いに平行であり、各船容14は、対向するハル20a、20bの外側の実質的に平行な面と面の間の距離として測定可能な、すなわち、1つのハルの左舷側に沿った外部接面から該ハルの対向する右舷側に沿った外部接面にかけて測定される幅Bを有する(図5を参照)。船において複数の船容の各々が同一の船幅Bを有する実施形態については、その船が一律な船幅Bを有していると記述することができる。
図2の図は、各船容14の各組のハル20a、20bが、船容が水の上にある場合に関連した空気容積を有する空洞領域32を提供することを図示する。複数の船容14がタンデム配列の形態で結合されると、一連の複数の空洞領域32は相互にオープン・コミュニケーションの状態となり、任意の各空洞領域に関連した容積の倍数となる多数の船容14に沿って延びるチャンバ36を形成する。図示するチャンバ36は、船首24から船尾28まで延びており、一連のハル20a、20bの他、船の船首24に沿って配置された船首シール40、船の船尾28に沿って配置された船尾シール44によって実質的に囲まれている。
船10を形成する船容14は、各船容がそれがつながれる各隣接した船容との関係で必要とする自由度に応じて、様々な方法で結合することが可能である。複数の船容が互いにどのように連結されるかによって、各船容14は、隣接した船容に関し船容間の結合点辺りで、うねり、すなわちピッチ、ヨー又はロールにおける変化を受けることがある。図3は、船10の統制に適している構成において、互いに連結された一連の船容14を図示する。図4の斜視図は、図3に示される第1、第2の隣接した船容14‐1、14‐2のカップリングを行う、1つの典型的なカップリング機構50の各要素を図示する。第2の船容14‐2の後方部26に沿って位置するハル20a、20bの部分は、それぞれ、第1の船容14‐1の前方部24に沿ったハル20a、20bの部分と回転可能に噛み合うようになっている。図4および5に関し、船容14‐1、14‐2は、図解の明確性のために、離間された関係において示されている。この図解は、プラットホーム18の追加的構成要素を示す。最下甲板22上には典型的な別の甲板34があり、これはその上に形成された天候カバー38を含んでいる。この実施形態において、カップリング機構50が完全に噛み合う場合、このカップリングは、2つの船容間、すなわち第1船容14‐1の前方部24と第2の隣接した船容14‐2の後方部26との間のインターフェースとなる。各カップリング機構50は2つのカップリング50aおよび50b備え、それぞれが3要素ヒンジ型装置となる。一方の船容上のハル上の前方領域コンポーネントは、他方の船容のハル上の後方領域コンポーネントと、ロッキングピンによって連結可能である(図5bも参照)。各カップリング50aは、船容の右舷側において、船容14‐1のハル20aの前方領域56aを船容14‐2のハル20aの後方領域58aにリンクする第1のピン54aを備える。この配置は、ピン54aの周囲で、また、船容14‐2の後方領域58aに関し、第1の船容14‐1のハル前部領域56aの、回転するヒンジ様の運動を可能にする。同様に、各カップリング50bは、それぞれ、船容14‐1、14‐2の左舷側にあり、船容14‐1の船底20bの前方領域56bを船容14‐2のハル20bの後方領域58bにリンクする第2のピン54bを備える。これらの組の3要素装置は、ピン54bの周囲で、また、船容14‐2のハル後方領域58bに関し、第1の船容14‐1のハル前部領域56bの、回転するヒンジ様の運動を可能にする。
ピン56a、56bが後方領域(58a、58b)に関して静止し、その一方で前方領域(56a、56b)が回転する構成であってもよいが、他の構成が明らかとなるであろう。カップリング機構50は、船10に対し、連続的だが、連結ないし接合された、複数のハル20aをたとえば軸Aに沿って備える第1のハル60aを提供し、連続的だが、連結ないし結合された、複数のハル20bをたとえば軸A’に沿って備える第2のハル60bを提供することができるいくつかの実施形態のうちの1つである。この意味において、船10は、連結ないし結合された船容である。他の実施形態において、船10は、ハル60a、60bの間に配置されて船の長さLに延びる、1つ又は2つ以上の追加的な連結されたハルを、たとえば取入れ機構50を含んでいてもよい。
連結船容の一般的なコンセプトは、過去に探究された。たとえば、U.S.3,938,461を参照されたい。しかしながら、先の実施例は、タンデム運動のために連結された場合に、単一の船として集合的に振る舞う一連の船容を提供するものでない。たとえば、船12は、多数の船容14を備えるが、単一の船容として操舵・操縦することができる。本発明のいくつかの実施形態は、それぞれの船容において、ピッチの変化を可能にする一方で、ロール、ヨーといった他の運動を抑制することにより、この効果を達成する。いくつかの実施形態によれば、一定の軸に沿った回転運動及び並進運動は、ヨー又はロールを防ぐために制御ないし抑制される一方で、垂直の曲げモーメントに応じたピッチの変化を可能にする回転運動は可能とされる。このように、各船容は、ピッチにおける変化をすることができる一方で、望ましくない挙動となりうる他の運動を制限ないし抑制することができる。具体例として、高波状態の条件の下では、各船容において、ピッチの変化を可能にしつつ、ロールとヨーの変化を制限ないし完全に抑制することがもっとも好適であろう。他方、わりと静かな内陸水路においては、各船容について、ロールの変化を抑制しつつ、ピッチとヨーの両方の変化をすることができるようにするのが望ましいかもしれない。以下の具体例は、ピッチの変化を可能にする一方で、ロールとヨーの変化を抑制するシステムを図解します。
図5aと図5bは、船容14‐1、14‐2、14‐3に係る複数組のハル20a、20bについての簡略図である。図5aは、離間して設けられた2組のハル20a、20bを示す平面図であり、それらが船容14‐1、14‐2の機械的に結合された構成を提供すべく連結されている場合を示す。これらの図は、複数のハル20を連結して船10のより大きなハル60a、60bを形成するために、カップリング機構50を組み込んだ典型的な設計の特徴を描く。この実施例において、隣接した船容のハル20は、2つの船容14間の各インターフェースで同一の機構50により互いに連結されているが、たとえば可変の自由度を提供する異なるカップリング機構の組合せも考えられる。ハル20同士が機構50で一体的に結合される場合、実質的に固定された幅のプロファイルは、2つの連結された船のハル60a、60bの全長に沿って維持することができる。連結されたハル60a、60bを提供する、ハル設計の1つの簡潔な実施例及び関連するカップリング機構50を、今ここに記載した。ハル20a、20bは、4つの側壁の各々が他の面と平行な面に配置されるように、あたかもそれらが各々1組の対向する垂直の側壁によって形成されたかのように図示されている。本発明の他の実施形態において、ハル側壁はそのような面及び軸A、A’に関して湾曲を有していてもよく、また、ハルは様々な対称・非対称な形体を含んでいてもよい点が了解されなければならない。図5の簡略な図において示されるコンセプトを採り入れつつも、ハル設計における種々の追加的な変形例が考えられる。
実質的に固定されたハル幅について軸A、A’の各々に沿って一貫したプロファイルを提供するために、ハル20の各々はハル長さの大部分に対して一律な幅Wを有する。そこでは、幅Wは、各ハル20aの外部平面64aから同ハルの内部平面66aまで、また、各ハル20bの外部平面64bから同ハルの内部平面66bまでに亘って測定可能であり;ハル20の前方領域及び後方領域の両方において、隣接する船容上のハルの部分に関して回転する、船容上のハルのそれらの部分の幅は、狭められている。ハル20に関してここで用いられるように、外部面という用語は船10から外部又は遠方に向く面を指し、内部面という用語は、内部又は他のハル20の方を向く面を指す。所与の船容について、ハル20aの内部面66aは、ハル20bの内部面66bを向く。他のハルの部分に関して回転するハルの部分に関して幅をたとえばW/2の幅に縮小したことで、互いに回転する噛合部は重ね合わせて一体としてたとえばWの幅を生成することができ、これにより、重複する領域周辺を含め、ハル60a、60bの各々について実質的に一律な全幅が提供される。
各ハル20aの各前方領域56aは、それぞれ、平らな外部表面部70a(船容から遠くを向いている)と平らな内部表面部72a(ハル前方領域56bを向いている)とを含む。平面部70aから平面部72aまでの測定幅は、W/2である。同様に、各ハル20aの各前方領域56bは、それぞれ、平らな外部表面部70b(船容から遠くを向いている)と平らな内部表面部72b(ハル前方領域56aを向いている)とを含む。平面部70bから平面部72bまでの測定幅は、W/2である。各ハル20aの各後方領域58aは、それぞれ、平らな外部表面部74a(船容から遠くを向いている)と平らな内部表面部76a(ハル後方領域58bを向いている)とを含む。平面部74aから平面部76aまでの測定幅は、W/2である。同様に、各ハル20bの各後方領域58bは、それぞれ、平らな外部表面部74b(船容から遠くを向いている)と平らな内部表面部76b(ハル後方領域58aを向いている)とを含む。平面部74bから平面部76bまでの測定幅は、W/2である。
以上の位置関係に鑑みれば、前方領域56a、56b、及び後方領域58a、58bはそれぞれプロファイル幅W/2を有し、これはハル20の大部分の長さにわたる他の一律なハル幅Wの半分である。従って、このように船底の前部及び後方の領域でハル幅を削減することで、前方・後方の領域は互いに重なりあって船容間のヒンジ結合を形成することができ、これによって隣接したハル20間に滑らかで、連続的な幅Wを有する遷移領域が形成される。この実施例において、各前方・後方領域56a、56b、58a、58bに沿った幅を全ハル幅Wに比べて削減することは粗く、角度のある、ノッチ形状の凹部となっている。これらは、前方凹部78a、78b(それぞれハル前方領域56a、56bに隣接し、各々が表面72a、72bのうちの1つに沿って延びている)、及び後方凹部80a、80b(それぞれハル後方領域58a、58bに隣接し、各々が表面74a、74bのうちの1つに沿って延びている)として、図中で参照されている。ハル前部領域56a、56bに関し、各々は、互いの方向に向かって各平滑な外部表面部70a又は70bからW/2の距離だけ延びている。
各表面72aが表面74aに対して配置され、各表面72bが表面74bに対して配置された状態で前方・後方の各領域は重なった組(56a、58a)、(56b、58b)を形成するように、前方領域56a、56b付近の凹部78a 78bは各々が同じく幅W/2である後方領域58a、58bのうちの1つを受けることができ、また、後方領域58a、58b付近の凹部80a、80bは各々が前方領域のうちの1つを受けることができる(図5bを参照)。表面72a、72b、74a、74bは平面として記載されているが、異なるハルの前方・後方の領域のかかる重合せを、平行な平面として形成されない表面によって行うことも考えられ、また、そのような表面には垂直面又は水平面に関して角度、傾斜又は湾曲が付けることができ、互いに重なる表面に沿って又は重なりあった表面に隣接した領域に沿って追加的な輪郭を含む場合がある。
図示した実施形態の特徴は、ハル前方領域とハル後方領域の各重ね合わさった組合せ(たとえば領域56a、58a又は領域56b、58b)が、ハル幅Wと等しい結合幅を有するプロファイルを提供する点である。これにより、各ハル60a、60bの全長に沿って実質的に一貫した幅Wとなる。ハル60a、60bは互いと実質的に平行な同一ハルの対向する側において、また実質的に一定の幅Wを有するものとして記載したが、これは図解を簡潔にするためになされたものである。一般に、同一のハルの対向する側面は非平行平面の形状をとるであろうし、あるいはハルの長さに沿り又はその長さに沿った重心軸に直交する平面に沿った輪郭になるであろう。ハル60a、60bは、重ねられた場合に結合して幅Wと等しくなるように、それぞれがw/2の幅の前方・後方領域を有するものとして記載したが、他の割合であっても好適である。たとえば、ハル20の後方領域がそれの重なる部分において全ハル幅Wに対してW/3の削減幅を有し、他方でハル20の前方領域が全幅Wに対して2/3Wの幅を有していてもよい。2つの部分の結合幅は、尚もWとなるであろう。重ねられた要素が一般に幅Wを提供することが望ましいことに変わりないが、角度付け・輪郭付けされた形状と同様に他の大きさ・形も考えられる。図6は他の構成によるハル20の部分斜視図であり、前方領域56a、58bが後方領域58a、58bを受けるように角度付けされている。
図5bは、図5aにおいて示されたハル20aの組及びハル20bの組を図示する、船容14‐1、14‐2の部分断面図である。この図は、ピン54a、54bを通る平面に沿って描かれている。ハル20a、20bの各組は、ハル前方領域56aをハル後方領域58aに連結するヒンジピン54aと、ハル前方領域56bをハル後方領域58bに連結するヒンジピン54bとにより、互いに噛み合うように示されている。図示するピン54a、54bは、船容のピッチを変化させる力に応じて、噛合と信頼性ある回転運動を確実にするために、重ねられた一組において両ハルに十分な幅だけ延びるように示されている。ピン54a、54bは様々な設計をとることができる。図示する実施形態では、後方領域がヒンジ装置を介して適所へ揺り動かされることが可能となるように、また、各ピンが後方領域内のアパーチャへ通るように、ピンは前方の領域56a、56bに対して又は通じて(あるいは後方領域58a、58bに対して)しっかりと固定することができる。また、後方領域は、後方領域が凹部78a、78bへ移動されるとともに前方領域が凹部80a、80bへ移動されたときに、適正位置にピンを配置するためのガイド又は角度付けされたスロットをそこに含んでいてもよい。ピン54a、54bは可動の又は取外し可能のタイプであって、たとえばアクチュエーター、水圧又は手動で制御されるものであってもよい。そのようなヒンジ設計は、たとえば、タグボートの船首を貨物を運ぶ平底船の船尾ノッチに対して取外し可能なピンにより連結するように、タグボート/平底船ユニットについて使用されている。そのような利用可能なヒンジ設計は、Bludworth Cook 及び Intercontinental Manufacturingから入手可能であるが、1つの単胴船の船容(すなわちタグボート)が他の単胴船の船容(つまり平底船)に関して揺れることを可能にするために使用される。一般に、1つの船容の右舷側と左舷側は、当初は引っ込んだ構成にあって一旦船容がカップリングのために整列されたら延びるピンによって合わせることが可能である。そのようなヒンジスタイルのカップリングは、船容がロールとヨーの変化を別々に受けることを抑制する一方で、ピッチの変化を可能にする。
別の実施形態によれば、図6の斜視図はカップリング機構50に係るある変形を組み込んだ、(機能的に船容14に類似する)2つの離間して設けられた船容14a‐1、14a‐2を図示する。ハル前部領域56a、56bは各々、船容14a‐2の後方ハル部分26の船容14a‐1の前部ハル部分56aに関するセンタリングを促進するために、角度のある側壁面90a、90bによって面72a、72b(図式的に図5a中で示されている。)に沿って形成されている。ピン54a、54bの位置合わせ・配置を助けるために、面90a、90bはそれぞれ、所望位置94へのピンの移動をガイドするための係合スロット92を含む。一度、ピンが係合のための位置に来ると、図8において示される回転可能な機構98のようなロッキング機構が適所に各ピンを保持する。また、取出し/伸張機構が各ピンを縦方向(つまり船容の幅の方向に沿って、ハル前部領域56a、56b内の受筒のような受け体の中へと更に排出してもよい。受け体は、ピンとハル領域56a、56b間の連続的な回転運動を容易にするために、密封軸受又は他の低摩擦アセンブリを含んでいてもよい。図6は、また、ハル後方領域58aの外部面74aに沿った、随意の典型的なシール100を図示する。一般に、チャンバ36に正圧がある場合に連結された船容間のインターフェースを通じた空気の移動を低減又は最小限にするために、種々の設計に係るシールが、異なる程度において、面72a、72b、74a、74bのうちの何れか又は全てをカバーしてよい。シール100は、シーリングの程度を空気的に変えるために、ブラシ・シールであってもよいし、たとえばポリプロピレンなどの合成織物状材料でできていてもよいし、ゴム様の若しくは低摩擦の材料であってもよいし、たとえば環状の若しくは半環状の形状をしていて膨張するものであってもよい。図7は、ハル前部領域56a、56bの設計における更に別の変形例を図示するものであり、各々がピボット・アセンブリ104に関して回転可能な翼部102を備えている。各翼部は図6に関して記載されるような係合スロット92を含んでいる。ピボット・アセンブリの周囲の翼部の運動に、動力が供給されうる。
ここまでで記載された実施形態は、分離したハル接続構成を取り入れる。つまり、隣接するハルの前方・後方の部分は、互いに重なってピンで接続されるべく幅が削減されている。種々の他のアレンジメントが考えられる。例えば、ある1つの船容の後方にあるデッキが、ハルを越えて延び、例えばデッキのうちの1つから延びる取外し可能なピンを介して、別の船容のデッキ又はハルに直接連結するようになっていてもよい。図8は、ある1つの船容の後方領域58に沿った最下のデッキ・レベル22aを、ハル20の前方領域56に連結し、もう1つの船容の左舷・右舷側に配置されたヒンジ・アレンジメントを図示する3次元モデルの斜視図である。図9Aは、2つの離間して設けられた船容14b‐1、14b‐2のためのかかるアレンジメントを示す簡潔な平面図であり、船容14に機能的に似ているが、カップリング機構50の別の変形例を組み込んでいる。この実施形態の特徴を図示するために、この図は、単一の面に沿って得られた図においては見えないであろう、異なる面にあるコンポーネントを示す。船容のハルの部分は、船容の前方領域24にて示されている。
120a、120bで指示された船容ハルは、各々が船のハル160a、160bを形成するために全長に対して実質的に一定の幅となりうるという点において、ハル20a、20bとは異なる。ハル120a、120bは重ねられた構成を取り入れず、一方の船容上のハルの前方領域は、隣接する船容上のハルの後方領域へヒンジで直接連結されている。むしろ、156a、156bで指示されたハルの前方領域及びハルの後方領域158a、158bは、ハルの他の部分と同一の幅Wとなりうる。船容14b‐1、14b‐2の前方端24においてハル120a、120bはデッキ22を越えて延び、他方、後方端26においてデッキ22は158a、158bと指示されたハルの後方領域を越えて延びる。船容14b‐1のハル前部領域は、船容14b‐2のデッキ22の後方に設けられる取外し可能で伸縮可能なピン154a、154bを受け取るように設計されている。
図9Bは、前方の領域156aでハル120aの一端に適用されたフェンダ材164(たとえばエラストマー)、及びチャンバ36に正圧がある場合に、各組の連結された船容間のインターフェースを通じた空気の移動を低減又は最小限にするために前方領域156a、156b間のデッキ22の船首に沿って適用されたPシール166を図示する。図9Cは、さらにチャンバ36からの空気の移動を低減するために、後方領域158bでのハル120bの端部に沿ったPシール材166の更なるポジショニングを図示する。図9Dは図9Aの実施形態の部分的な斜視図であり、船容14b‐1の前方領域24(フェンダ材及びシールは無し)、及び隣接した船容14b‐2のデッキを結合するためにピン154aをスライド挿入可能なハル120aの前方領域156aに形成された受筒162を図示する。シリンダー162は、非拘束的で低抵抗の船底に対するピンの回転運動を促進するために、ベアリングを含んでいてもよい。
図示した実施形態は、従来の船設計における限界に取り組む。一般に、船容の長さが増加するとともに、従来の設計慣行は負荷のより高いモーメントに耐えるために、構造が強化されることを必要とした。船容は、例えば、海路による垂直の曲げモーメントに逆らう十分な剛性を示すように設計されている。より一般に、大きな船容は、ハルに対する波の衝撃に起因する、低周波誘引の縦曲げモーメント(ハルの長さと交差する)及びより高周波の横圧の組合せを招く場合がある。船容の長さの増加と、ハル構造に必要な剛性を提供するために船容に加えられなければならない構造的な質量との間には、非線形の関係がある。これは非常に長い船を提供することを特に高価にし、また、最も悪い海面状態下で構造的な必要条件を満たすためには、船容の全長が増加するにつれて単位長さ当たりの質量が増加するであろうということが受け入れられている。このように、構造が様々なタイプの圧力に耐える必要があるということが、より長くてより軽量の船容を提供する可能性を制限してきた。十分な構造的な弾性エネルギーが無ければ、船容は、曲げモーメントに応じて曲がって振動し、時にはハルの配列を乱して損壊させることがありうる。
これらの従来の制約は、タンデム移動のために互いにフレキシブルに連結された多数の船容を備える連結された船を提供することにより克服される。カタマラン様のハル20a、20bから各々形成された多数のセグメントを備える典型的なハル60a、60bに関し、本発明の特徴は、それぞれのハル20の長さおよび船幅が、船の全長を制限せずに、重量、浮力、巡航の速度および効率を含む希望の性能パラメータに基づくことができるということである。したがって、船10を形成するハル60のための構造的な必要条件は、主としてハル60の全長に基づくのでなく、むしろ、各ハル20の長さおよび船10を形成する各船容14のために確立された設計仕様に大部分が基づく。曲げモーメントに関係する制約を克服するために、ハルは、船容14のそれぞれの運動を考慮に入れた方法で互いに連結されており、その結果各ハル20は曲げモーメントに応答的である。例えば、連結する船容間のインターフェースでは、外力への1又は2以上の船容の反応を許す並進自由度又は回転自由度が存する場合がある。カップリング機構501があるので、一実施形態では、船10は、縦曲げモーメントに応じてそれぞれの船容の抑制された運動を可能にし、ために船容のピッチには大きな変化がある場合がある。これは、固くて重厚に建造された構造体として振る舞わなければならない船10を必要とする代わりに、それぞれの船容が移動するのを可能にする。固いハルを有する船がより少ないたわみでそのようなモーメントに耐えるように設計されるであろう一方、船10の船容は曲げモーメント(たとえば、水面の形状における変化によって引き起こされる)に応じて移動可能である。
図2及び図4に図示されるように、船10は船首シール40及び船尾シール44を含んでいてもよい。これらのシールと組み合わせることで、船は表面効果船(SES:Surface Effect Ship)のように機能するようにさらに装備されうる。その設計は、船の長さの限界及びこの船体クラスに特徴的な性能を克服する。図6のシール100および当該図中で示される様々な他のシールは、チャンバ36の気圧の保持を容易にしてハル60a、60bに揚力を提供することができる。
かつては、表面効果船は、十分にハル間の空気容積を囲み、ハルを上げるためのエアクッションの形成に帰着する加圧を可能にするために、単一の1組の固くて平行のカタマラン・ハルのまわりに前方・後方のスカートを一般に含んでいた。一般に、ここに図示された実施形態に関しても従来のSES設計に関しても、加圧された空気によりSESのハルが抑揚されることはオン・クッション状態と呼ばれる。これは、ハルが船容浮力によりもたらされる抑揚であるオフ・クッション状態と対比されなければならない。船は、オン・クッション構成では、オフ・クッション状態に比べて、かなり高速で、かなり低い水抵抗で巡航することができる。
従来のSES設計では、ハルは船の全長さに伸張する固定されけたシステムであった。そのような硬い構造では、船のサイズを拡張する努力は問題であった。例えば、高波状態の条件下では、船容のキールとの関係で、例えば高い波ノ山の存在により、波の形状に著しい変化がある場合があった。そのような状況では、キールの部分が波のトラフの上に置かれ、エアクッションを支援するのに必要な圧力の損失に帰着していた。従って、従前のSES設計では、ハルの長さが100メーター未満に一般に制限されていた。様々な海面状態の下では、短いキール寸法の表面効果船は、高波状態、たとえば5次又はそれより高次の海上模様の条件下でエアクッションを失う頻度が低減される。一般に、この理由で、表面効果船は300mを超える長さで設計されていない。
SESとして機能する船10により、エアクッションをオンクッション状態で船を配置するためにチャンバ36全体にわたって生成することができ、これによってハル60a、60bを水線に対して抑揚させることができる。図11Aから図11Dは、様々なモードにある構成要素たる船容14の右舷側を図示する、表面効果船として展開された船10の正面図である。図11Aでは、船容14は、オフクッション状態および第1の喫水に対応するハルに沿った典型的な水線170とともに、トリムレベルで示されている。図11AはSESモードで構成された船容に、あるいはそうでなければハル60a、60bを形成する一連の船容14を備える船に相当しうる。図11Bは、船10がSESモードで且つ第2の喫水により特徴付けられるオン・クッション状態で構成される場合における、水線170に対しトリムレベルにある同船容を図示する。図11Cおよび図11Dで示されるように、船10は、構成要素たる船容間の各インターフェースでのピッチの変化を即座に示す。図11Cおよび図11Dはオンクッション状態の表面効果船として船10を図示するが、船容14間のピッチの同様の変化は、オフクッション状態であって船10が表面効果船として展開されていない場合に生じることがある。図解では、それぞれの船容の、ありうる動的な配向が示されている。ピッチの変化は、船10のスピードに必ずしも比例するものでも、固有のものでもない。そのようなピッチ変化の大きさは、海上模様および船の速度の両方に相関的となりうる。
図12は、さらに側面図の中で、表面効果船として展開された場合の船10の特徴を図示する。図12において、同一の参考番号が、他の図の中で示されるのと同一の船容・コンポーネントを参照するために使用されている。図12に示される船10は、様々なプラットホーム構造体、最後尾の船容14bにあるメインの推進システム178およびウォータジェット180を含む追加的な特徴を図示する。後方リフト・システム184も船容14bに位置しており、他方で前方のリフト・システム186は船容14aの船首の近くに位置している。これらのリフト・システムは、オンクッション運動中に、海路がシールのうちの1つを移動してチャンバ36の部分的な減圧を引き起こした場合に、リフト・システムがシールを水面に対するシール・ポジションへ素早く戻すことができるように、船首シール40および船尾シール44にかなり接近して配置されている。図13Aおよび13Bは、図12に示された船10の正面図であり、ここでもSESとして再び構成され、それぞれに船首24および船尾28を示す。
本発明のある特徴は、いくつかの点において柔軟な船が可能になることである。船のハルの構造設計において重要な負荷パラメータは、海路による縦の曲げモーメントであり、それはピッチの変化を引き起こす。船容間のインターフェースに沿って自由度(たとえば、段階的なヒーブないしピッチの変化を許す回転自由度)をもたせて相互連結された個別の船容から形成された船があれば、たとえばカタマランのように、船が連続的な固定したハル部分で作られていれば要求されるであろうよりも構造的に少ない質量で、単一ハル設計であれマルチハル設計であれ、かなり長くて細い船を提供することが可能となる。さらに、船のそれぞれの船容のハル部が用途、構造的な効率、最小の質量、負荷容量スピード、経済性又は他の要因に応じて最適化されたサイズとなりうるので、そのような船の達成可能な長さはハル部の構造的な必要条件によって制限されない。実際、船の長さ、およびその船を形成する相互に連結される船容の数は、限界なく、構造的な考慮店に基づいて、任意に大きくすることができる。
別の点では、本発明は、多数の仕向け地において各船容を選択的に「落とす」だけでなく、船容を必要に応じて取付配置することを可能にする。開示した設計オプションによる船は、本質的に、運搬船会社の目的に適うように組立て・取外しが可能なモジュール構成物である。それらは、以前はそれほど実際的でなかった異なる船容間で複数用途をミックスするということを備えるかもしれない。例えば、船は、クレーンでロード可能なコンテナ、ロールオン貨物・車両、石油生成物などの液体、および乗客を運ぶために、異なる設計の様々な船容を含んでいるかもしれない。この運送の柔軟性と結合した潜在的な高速能力は、運送業者が、運送能力の突如の変更に対処しつつ、高速で信頼できる海運の顧客ベースを確実にすることを可能にする。例えば、会社が高速配達のためのルートに対して定期的なスケジュールを確立するのであれば、会社は、船の船容のタイプおよび数を変化させることにより、要求される貨物スペースの量、貨物のタイプ、あるいは乗客数における変動にかなり短い時間で適合することができる。
さらに別の点に関し、本発明の多数の実施形態は、任意に大きな長さの表面効果船で人あるいは貨物の効率的な輸送を可能にする。例えば、10:1あるいはこれより高いL/B比を有するかなり長く細い船では、規模の経済性を達成することができ、改善された燃料効率および約50〜100ノットの輸送スピードもまた可能にする。さらに速いスピードも技術的に到達可能である。
本発明の別の特徴は、高波状態の条件下での運転能力の改善に関する。たとえば、本発明による船が例えば約10メーターのあるいはより高い山の大きな波頭へ移動するとき、そのような条件に対向するように最前の船容、たとえば14aの設計を、タンデム連にある後続する船容が波頭上に移動する際は、ピッチの変化の大きさが縮小するだろうという認識の下で、最適化することができる。このように、一続きの中の後の船容はより小さな揺れを経験するであろう。船10のハルは曲げモーメントに応答することができ、また、船の所定長さ、たとえば100メーター超について、船の長さを伸張する連続的なエアクッション・チャンバは、固定したハル設計について、例えば、ピッチの変化による変位がエアクッション領域のシールを壊すような大きさである場合に生じることが知られているタイプのエアクッションの圧力損失の影響を受けない。船10は、種々様々の海面状態の下で、エアクッションの圧力を保持することができる。
本発明の様々な実施形態を記載してきたが、これらは実施例を示すためにのみ提供するに過ぎない。図示した船容14のハル部16はカタマラン設計であるが、本発明の原理および教示に沿って他のハル設計を使用しもよい。例えば、ハル部16はトライマラン設計でもよい。船容14は3つあるいはより多くのハルによって形成されていてもよく、その場合ハル60a、60bのような3つあるいはより多くの船のハルを提供するために、異なる船容のハルは共通軸に沿って形成される。この設計の表面効果船では、各組の船のハル間の体積は揚力を提供すべく加圧可能である。ハル20の前方・後方の領域の回転に基づいた設計について、種々の他の変更例を考えることができる。図4に示される設計について、ハルの前方・後方領域は、2つの船容が結合された場合に互いに接近する環状の形状を有していてもよい。すなわち、2つの同心円の各面が異なるもの形状に沿うようにして、1つの環状の形状をした面を別の環状の形状をした面に沿って入れ子にすることができる。すなわち、円弧は、各々が同一の同心の中心のまわりの回転のために整列していてもよい一方で、シーリング材の許容・挿入を可能にするために、半径がわずかに異なっていてもよい。このアレンジメントは、各弧が同一の中心点の周囲を回転するように、同心円の共通の幾何学中心に実質的に沿ってピンを配置することを含む。図4に示される離間して設けられた船容14‐1、14‐2についての側面図である図1OAを参照されたい。
ハル前方領域56aは、半径a1の円に沿った円形面形状192を含み、受筒194の周囲に中心が合わせられている。ハル後方領域58aは、半径a2の円に沿った円形面形状198を含み、受筒198に配置可能なピン200の周囲に中心が合わせられている。これらの面を互いに近づけて、しかもシーリング材の余地を可能にするために、a2はa1よりわずかに大きい。船容を互いに連結する過程でハル面形状192、198が近づけられた後、その筒に選択的に挿入するために、ピン200は取外し可能で伸長可能であってもよい。この実施形態については、ピン200はハル後方領域58aで円の中心に配置されているものとして示されている。そこには、面形状198が沿って延びる。最下デッキ22、次のデッキ34および天候カバー38の隠れた部分は、形状192、198の相対位置を図示するために影線で示されている。受筒194からキール202までの距離bと、ピン200からキール202までの距離とは、たとえばほぼa1あるいはa2と大体同じになるように示されているが、a1またはa2よりも相当に小さくても、大きくてもよい。図3、図4および図10Aに従って構築された船容14は、図10Bおよび10Cの中でさらに図示されており、そこでは、環状形状206は同心面形状192、198の組合せに、また、それらの間の任意の空間あるいはシーリング材に対応している。
図10Aを再び参照し、他の実施形態において、ピン200の位置は、最下デッキ22に沿って距離cだけ横に移動されていてもよいし、キール202に対する距離bを変化させることにより、最下デッキ22に関して上へあるいは下へ移動されていてもよい。図10Dに関し、ピン200が、面形状198が延びる円中心に関連してそのように移動される場合192’、198’として参照された形状はもはや同心円のパスを追従しないが、ピン200が受筒194に配置された場合はポイント210の周囲を回転する。さらに、船容がピッチなしで走っている場合に、互いにかなり近くなることができる非円形のカーブとなるように、面形状は図10Dの中で示されるように修正されていてもよい。これらの変更により、形状192’および198’の運動はカムの運動を模倣することができる。図10Dの中で示されるように、適度のギャップ206は形状192’、198’の間に存在することができ、これは、オンクッション状態の際にチャンバの圧力のロスを回避するために、シーラント材料で閉じることができる。しかしながら、船容が著しい沈下を示すときにより大きなギャップ208が生ずる場合があり、これは、オンクッション状態の際の圧力損失を低減するためにシーリング材の追加的挿入を要求する。図を10E参照されたい。船容がそのようなかなり大きいピッチを受ける場合、著しいが一時的な圧力損失があるかもしれない。このため、図10B、図10Cに関して記載されたハル接続構成が有利かもしれない。
ヒンジ様のカップリングは、2つの軸A、A’に垂直な軸の周囲の回転自由を許して各船容のピッチの相対変化を可能にする一方で、同時に船容相互のヨー運動およびローリング運動を禁じる。本発明は、船を形成する各船容間において、様々な他の連結メカニズムによって展開可能である。例えば、船容14を連結するカップリング50の代わりに、船容は、隣接した船容のハル間にかなりの隔離距離を置いて、互いにタンデム配列で連結することも可能である。そのような実施形態では、連結メカニズムは、ピッチの変化を可能にするために、機構50の回転幾何に類似する、制限のある回転自由度を可能にするタイプかもしれない。しかしながら、さらに別の設計も考えられる。たとえば、ピッチとヨーの両方の変化を可能にするロール変化は可能にしない設計、あるいはピッチ、ヨーおよびロールの変化を可能にする従来のボールジョイント設計さえ含まれる。船の用途により、そのような他の構成が好まれるかもしれない。例えば、ヨーとロールの変化を可能にするカップリングは、狭い内陸水路に沿ってSESのように動作することで、船10の運動性を促進しうる。さらに、カップリング機構は、船の運転中にそれぞれの船容中のカップリングのまわりの様々な自由度を選択的に可能にするように設計されていてもよい。SESの用途において、ハルの下のチャンバが、オンクッション運動を経験するために必要とされる正圧を提供するために適切かつ十分に密閉可能となることを確実にするために、連結された船容がそれぞれのハルを結構、例えば1メーターずつ離間して設けられた状態で、船容間の隙間は柔軟な、例えば、ベローズのような材料により密閉することができる。
ピンあるいはヒンジ様のカップリングへの言及は、また一般に、機構50への言及は、本発明による船容のカップリングを行うことができる設計をなんら制限するものでない。類似の又は追加的な船容間のカップリング機能を行うために、様々な設計に係る多くのコンポーネントを組み込むことが可能である。連結された船容間の各インターフェースのまわりの運動を可能にするために、制限のある自由度あるいは全自由度を有する回転があってもよい。例えば、ピッチの変化だけを、ピッチとヨーの変化を、あるいはまた他の自由度の組合せを含む変化を可能にする設計とすることができる。船10がSESとして操作されるように構成される場合、船の中の船容間のカップリングには、例えばボールジョイントでなされる3つの自由度があってもよい。1又は2以上の回転自由度に加えて又はその代わりに、並進自由度が望まれるような適用であってもよい。本発明の範囲から乖離することなく、種々の他の変形、変更および置換をすることができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲のみによって制限されるものである。

Claims (47)

  1. 船を統制する方法であって、
    船容の前方部と船容の後方部との間に延びる空洞を画するハルセクションを有し、該ハルセクションに係る部分は右舷側及び左舷側に沿って延びて水中へ延びる壁を画するとともに空洞に沿って対向する第1及び第2の壁を画し、該空洞は船容の前方部に沿って位置するハルセクションの第1開口部及び船容の後方部に沿って位置するハルセクションの第2開口部まで延びる、多数の船容を水上に提供し、
    船容の第1に係るハルセクションにおける第1開口部を、船容の第2に係るハルセクションにおける第2開口部に連結することにより空洞間に1つのチャンバを提供する方法。
  2. 複数の船容のうちの1つの第1開口部の周囲にシールを提供し、複数の船容のうちの別のものの第2開口部の周囲にシールを提供し、該チャンバを実質的に囲むために該チャンバの対向する端部にそれらのシールを配置することをさらに含む請求項1の方法。
  3. 1つの空洞へガス状の流体の流れを提供し、その流れが複数の空洞開口部の1又は2以上にわたって広がることを可能にすることをさらに含む請求項1の方法。
  4. 該ガス状の流れの提供が、該空洞の2又は3以上において該ハルセクションの外側の気圧に対して正圧に帰着する請求項3の方法。
  5. 2又は3以上の船容は、全般的に、トリムレベルにある場合、該ガス状の流体の流れがない状態では第1の喫水を、前記2又は3以上の船容の空洞において正圧が存在するときは第2の喫水を占める請求項3の方法。
  6. 所与のトリムについて、該船容の2又は3以上は、全般的に該ガス状の流体の流れがない状態で第1の喫水を占め、前記2又は3以上の船容の空洞において正圧が存在するときは第1の喫水よりも小さい第2の喫水を占める請求項3の方法。
  7. 各船容は、各別の船容と共に、表面効果船として統制され、集合的に、すべての船容は同一の操舵および操縦の下で水上を移動可能である請求項1の方法。
  8. 各船容は軸のまわりに単一の回転自由度を有するカップリングによって別の船容にフレキシブルに連結されており、船容の各々は、ピッチにおける変化をし、各関連するカップリング軸のまわりでヒーブ振動をすることが可能である請求項1の方法。
  9. 一連の3又は4以上の船容であって、各船容は、この船容の前方部とこの船容の後方部との間に延びる空洞を画するハルセクションを有する一連の3又は4以上の船容を統制する方法であって、
    水上を移動するためにこれらの船容をタンデム配列で連結して、これらの船容の第1の船容の前方部における第1開口部を、これらの船容の第2の船容の後方部における第2開口部に連結することにより空洞間に1つのチャンバを提供するステップと、
    これらの連結された船容の各々が変化する波の状態に対して追従するようにピッチにおいて曲がることができるようにする一方で、隣接した船容に関して各船容のロールにおける変化を制限するステップを備える方法。
  10. 隣接した船容に関して各船容のヨーにおける変化を制限することをさらに含む請求項9の方法。
  11. 隣接した船容に関してロールまたはヨーの変化をする各船容の能力は、1つの回転自由度に制限された機械的リンク機構の提供によって制限される請求項9の方法。
  12. 船を形成する方法であって、
    船容が浮いているときに、船容の前方部分と後方部分の間の空気の移動に適している空洞を画するハルをそれぞれに有する複数の船容を提供し、
    船容の第1の第1コンポーネントが船容の第2の第2コンポーネントで連結可能となるように、複数の第1接続コンポーネント及び第2接続コンポーネントを提供することを備える方法。
  13. 他の船容に取り付けるための船容であって、
    船容の前方部分から船容の後方部分まで延びて、船容が浮いているときに空洞を画する第1及び第2の平行な側面を含むカタマランハルと、
    該ハル上のデッキと、
    該前方部分に沿って配置された第1接続コンポーネント、および該後方部分に沿って配置された第2接続コンポーネントと、を備え、
    該第2コンポーネントは、同様の第2コンポーネントが別の船容上に形成される場合に、該同様の第2コンポーネントを該第1コンポーネントに結合して2つの船容間の接続を行うことができるように連結可能な設計となっており、さらに、
    該別の船容に形成され該同様な第2コンポーネントが該第1コンポーネントに結合される場合に、該第1コンポーネントに沿って該空洞内の気圧を維持するために配置されたシールを備える船容。
  14. 動力システムと、
    該動力システムの支援なしで浮いている場合に第1の喫水を、該動力システムの支援により該第1の喫水よりも小さい第2の喫水を、それぞれに占めることができる複数の船容と、
    該複数の船容が単一のアセンブリを形成して、それらの船容をタンデム配列において水上を移動させるために動力を船容間で伝えることができるように、ある船容を別の船容に連結するようにそれぞれに操作可能な多数のカップリング機構と、
    を備える船。
  15. 該動力システムは、船容に揚力と推進力を提供するように結合される請求項14の船。
  16. 揚力を提供する該動力システムの一部はある1つの船容に配置された動力装置を備え、推進力を提供する該動力システムの別の部分は別の船容に配置される請求項15の船。
  17. 各船容は、船容が浮いている場合にそれぞれに空洞を画する少なくとも2つの離間して設けられたハルセクションを備え、
    互いに連結されたときに、該複数の船容がひとつのチャンバを形成する相互に連結された一連の空洞を提供する請求項14の船。
  18. 該動力システムは、該複数の船容のうちの多数のものを推進させるために1つの船容に配置された少なくとも1つの動力装置を備え、
    該動力装置は、該複数の船容のうちの多数のものに揚力を提供するために前記1つの船容の該空洞に気流を注入する請求項17の船。
  19. 該船容はタンデム連として配置され、
    一続きの船容のうちの最前のものは前部柔軟シールを含み、
    一続きの船容のうちの最後のものは後部柔軟シールを含み、
    各船容のこれらのシール及び該離間して設けられたハルセクションの組合せにより、該チャンバ内に加圧された空気の提供が可能になる請求項17の船。
  20. 各船容は、該船容空洞に沿った対向壁を画する1組の離間して設けられたハルセクションを備える請求項14の船。
  21. 各船容上の各ハルセクションは、ハルの前方部が他の船容上のハルの後方部に連結されることを可能にするカップリング機構の一部を形成する請求項20の船。
  22. ハルの前方部およびハルの後方部は互いに重ねられてピンで固定され、該ピンのまわりの回転を可能にするように構成される請求項21の船。
  23. ある船容上のハルの前方領域は、隣接した船容上のハルの後方領域へカップリング機構によって直接ヒンジ結合される請求項14の船。
  24. タンデム形式で輸送するために多数の船容であって、各船容は、この船容の前方部とこの船容の後方部との間に延びる空洞を画するハルセクションを有する多数の船容を構成する方法であって、
    これらの船容の第1の船容これらの船容の第2の船容に対し、該第1の船容が単一の回転軸のまわりを該第2の船容に対しての変位だけをするように、制限された自由度で取り付けるステップを備え
    該取り付けるステップは、これらの船容の第1の船容の前方部における第1開口部を、これらの船容の第2の船容の後方部における第2開口部に連結することにより空洞間に1つのチャンバを提供することを含む方法。
  25. 各船容のハルはこの船容の第1及び第2の側面に沿い、この船容の前方部分及び後方部分間で延び
    該取り付けるステップは、該第1及び第2の側面間の中心線に直交する方向に延びる単一の軸で回転させるようにすること含む請求項24の方法。
  26. 各船容の第1及び第2の側面は、1組の平行で、離間して設けられたカタマランハルによって形成される請求項25の方法。
  27. (今回補正)
    離間して設けられたカタマランハルが該船容と水の間に空洞を画するように水に各船容を配置するステップをさらに含む請求項25の方法。
  28. 該取り付けるステップは、水に対して各船容のハルを持ち上げるのに適した気圧調節可能なチャンバを形成する請求項27の方法。
  29. 前方部分および後方部分を有する船容であって、
    該前方部分と該後方部分の間に延び、船容が浮いているときにそこを通じて空気が移動できるようになっている空洞を提供するハルと、
    該前方部分に沿って配置された第1接続コンポーネント、および該後方部分に沿って配置された第2接続コンポーネントと、を備え、
    該第2コンポーネントは、同様の第2コンポーネントが別の船容上に形成される場合に、該同様の第2コンポーネントを該第1コンポーネントに結合して2つの船容間の接続を行うことができるような設計となっている船容。
  30. 該ハルは、該船容の第1の側面に沿って該前方部分から該後方部分まで延びる第1セクションと、該船容の第2側面に沿って該前方部分から該後方部分まで延びる第2セクションとを含み、該第1及び該第2ハルセクションは互いに平行になって延びるカタマラン設計である請求項29の船容。
  31. 請求項24に従って構築された第2船容との接続に際し、該第1船容の該空洞および該第2船容の該空洞が連続的なチャンバを形成するように、該空洞は該前方部分又は該後方部分に沿って開いている請求項29の船容。
  32. 該第1コンポーネントは、該同様な第2コンポーネントがそこに連結される場合、第1の軸のまわりに単一の回転自由度を提供するように構成されている請求項29の船容。
  33. 該ハルは、該前方部分から該後方部分までそれぞれに延びる第1及び第2の平行な側面を含み、
    該第1の軸は、該第2の機構に関する該船容のそこでの回転が船容ピッチの変化に適応するように該1及び該第2の平行な側面の間に延びる請求項32の船容。
  34. 該第1コンポーネント及び該同様の第2コンポーネントはピンで連結することが可能な請求項29の船容。
  35. 水上で輸送する方法であって、
    各船容のハルと水面の間に空気空洞を画して該水面上に位置決め可能なハルをそれぞれに有する多数の船容を提供し、
    該水上でこれらの船容の各々を位置決めし、
    異なる目的地に仕向けられたマテリアルを異なる船容に載せ、
    これらの船容の第1の船容の前方部における第1開口部を、これらの船容の第2の船容の後方部における第2開口部に連結することにより空洞間に1つのチャンバを提供し、かつ、各船容がピッチの変化をするのを可能にしつつ、該多数の船容を1隻の船として水上をタンデム移動させるために、該船容を互いに固定継手で連結し、
    第1目的地へ該船容を輸送し、
    船から1又は2以上の船容を分離することを備える方法。
  36. 別の輸送手段による配送又は輸送のために該第1目的地で該船から貨物を取り出すステップをさらに含むクレーム35の方法。
  37. 該船から1又は2以上の船容を分離する該ステップは、他の船容を互いに連結されたまま保持することを含み、
    該方法は、該他の船容を単一の船として第2目的地へ輸送することを含むクレーム35の方法。
  38. 統制中に該船容に推進力を与えるために、該船容の1又は2以上は少なくとも1つの推進ユニットを含むクレーム35の方法。
  39. 該船容を互いに連結するステップは、各船容がピッチの変化を受けることを可能にする方法で隣接した船容に各船容を連結することにより行なわれるクレーム35の方法。
  40. 該船容を互いに連結するステップは、各船容がピッチの変化のみを受けることを可能にするクレーム39の方法。
  41. 該船容を互いに連結するステップは、各船容の前方部を別の船容の後方部に各船容がピッチの変化を受けることを可能にする方法で連結することによって行なわれるクレーム35の方法。
  42. 該船容を互いに連結するステップは、各船容がピッチの変化のみを受けることを可能にする方法で行なわれるクレーム41の方法。
  43. 該輸送ステップは、該船を表面効果船として統制することにより行なわれ、該1又は2以上の船容を分離するステップは、オフクッション状態で行なわれるクレーム35の方法。
  44. 船容を提供し、連結する該ステップは、任意の多くの船容を備えた船の形成を許すクレーム35の方法。
  45. 該船は、要求される貨物スペースの量に変動があり、また、貨物のタイプ又は乗客数に変動があるルート上に該船における船容の数を変更することによって、統制に適応されるクレーム35の方法。
  46. 該輸送するステップは、船容がパワーシステムの援助なしで浮いている場合より小さい喫水を各船容に占めさせる揚力を提供するパワーシステムで全ての船容を統制することによって行なわれるクレーム35の方法。
  47. 該船容を互いに連結するステップは、1つのチャンバを形成する一連の相互に連結された空洞を提供し、各船容は、パワーシステムの援助なしで浮いている場合に第1の喫水を、該パワーシステムの援助により該第1の喫水未満の第2の喫水を占めることができるクレーム35の方法。
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