JP5172517B2 - チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングの方法及び装置 - Google Patents

チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングの方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムの伝送技術分野に関し、特に、MIMO(Multi Input Multi Output、多入力多出力)システムに適用されるチャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングの方法及び装置に係る。
将来の無線通信システムでは、高い情報伝送速度及び通信品質が要求される。有限な周波数資源で該目標を実現するために、MIMO技術は、将来の無線通信に使用される欠かせない手段の一つになった。
MIMOシステムでは、送信側において、複数のアンテナで信号の送信を行い、受信側において、複数のアンテナで信号の受信を行う。研究の結果として、伝統的なシングルアンテナ伝送方法と比べ、MIMO技術はチャネル容量を明らかに向上させ、情報伝送速度を向上させている。
また、MIMOシステムでは、プリコーディング(Pre−coding)の送信方法を使用することで、MIMOシステムの性能を効果的に向上させることができる。
プリコーディングの基本的なアイデアは、現在のチャネル情報に基き、送信しようとするデータに対して、線形処理と非線形処理などを含む初期処理を送信前に行うことである。
MIMOプリコーディングは、クローズドループの伝送技術であり、フィードバックする情報の形式に応じて、PVQ(Precoder Vector Quantization,プリコーディングベクトル量子化)に基くプリコーディングと、CVQ(Channel Vector Quanization,チャネルベクトル量子化)に基くプリコーディングとの二種類がある。
CVQに基くMIMOプリコーディングにおいて、送信側と受信側は、通信を行う前に、若干のチャネル量子化チャネルベクトルが含まれる一つのチャネル量子化コードブックを事前に設定する。各リソースブロック(Resource Block,RB)の送信前に、受信側は、まず、該コードブックを用いて現在のチャネル特性に対して量子化を行い、量子化後の結果であるCVQ情報を送信側にフィードバックする。具体的には、現在チャネルに最もマッチングするチャネルベクトルを該コードブックから選択し、該チャネルベクトルのインデックス(Index)を送信側にフィードバックする。
チャネル特性に対して量子化を行う目的は、システムのフィードバックオーバーヘットの低下にある。そして、送信側は、フィードバック情報に基いて現在のチャネル情報を取得した後、各ユーザのチャネル情報に基いてマルチユーザスケジューリングとプリコーディング行列の算出とを行い、これに応じて信号の送信を行う。
現在の研究結果によると、PVQに基くプリコーディング方法と比べ、CVQに基くプリコーディング方法は、システムのスループット性能を向上させると共に、端末の実現複雑度を低減させることができ、効果的なプリコーディング方法である。従来のCVQに基くスケジューリング及びプリコーディング解決案において、受信側は送信側に対して一回のCVQフィードバックを行い、つまり、送信側は、ユーザスケジューリングとプリコーディング行列の算出の際に同一のCVQフィードバック情報を使用する。このような技術案は、システムのスループット性能又はフィードバックオーバーヘットを最適化していないため、従来技術のうえで、システムのスループット性能及びフィードバックオーバーヘットを更に最適化することが必要である。
本発明の目的は、システムのスループット性能を向上させるか或はフィードバックオーバーヘットを減少させる、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング方法、装置の提供にある。
上記目的を実現するために、本発明は、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング方法を提供している。該方法は、
送信側が、すべてのユーザから送信された第1のチャネルベクトル量子化情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うステップAと、
送信側が、スケジューリングされたユーザから送信された、第1のチャネルベクトル量子化情報より精度の高い第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信するステップB、或いは、
送信側が、スケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信するステップB′とを含む。
上記方法において、前記ステップBにおいて、前記チャネルベクトル量子化情報の精度の制御は、コードブックにより実現し、コードブック中のチャネルベクトルの数が大きいほど、チャネル方向情報フィードバックオーバーヘットが大きくなり、前記チャネルベクトル量子化情報の精度が高くなる。
上記方法において、前記ステップAにおける第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記ステップBにおける第2のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第2のコードブックに基き得られ、
前記第2のコードブック中のチャネルベクトル数が前記第1のコードブック中のチャネルベクトル数より大きい。
上記方法において、前記第2のコードブックは、第1のコードブックに左からユニタリー行列を乗ずることによって得られる。
上記方法において、前記ステップB′において、前記ステップAにおける第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記ステップBにおける第3のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第3のコードブックに基き得られ、
前記第3のコードブックは、現在のチャネルと第1のチャネルベクトル量子化情報との差を量子化するための差分コードブックである。
上記方法において、前記差分コードブックは、チャネルベクトルがユニタリー行列であるコードブックである。
上記方法において、前記第3のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル方向情報のインデックスに対応するチャネルベクトルはユニタリー行列であり、前記ステップB′において、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルのモジュラ、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルとスケジューリングされたユーザがフィードバックしたインデックスに対応するユニタリー行列との積に基いてプリコーディング行列を算出する。
上記方法において、前記スケジューリングされたユーザから送信された第2のチャネルベクトル量子化情報は、チャネル方向情報のみを含み、前記ステップBとステップB′において、第1のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル品質情報を利用してプリコーディング行列を算出する。
上記方法において、送信側において、情報到達時刻、識別情報又は情報位置を利用して、スケジューリングされたユーザが送信したフィードバック情報の順番を判断する。
また、上記目的を実現するために、本発明は、スケジューリングモジュールとプリコーディングモジュールとを含み、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング装置をさらに提供している。該装置において、
前記スケジューリングモジュールは、すべてのユーザから送信された第1のチャネルベクトル量子化情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行い、
前記プリコーディングモジュールは、スケジューリングされたユーザから送信された、第1のチャネルベクトル量子化情報より精度の高い第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信し、或いは、スケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信する。
上記装置において、前記プリコーディングモジュールがスケジューリングされたユーザから送信された第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得するときに、前記第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記第2のチャネルベクトル量子化情報は、第2のコードブックに基き得られ、
前記第2のコードブック中のチャネルベクトル数は、前記第1のコードブック中のチャネルベクトル数より大きい。
上記装置において、前記第2のコードブックは、第1のコードブックに左からユニタリー行列を乗ずることによって得られる。
上記装置において、前記プリコーディングモジュールがスケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得するときに、前記第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記第3のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第3のコードブックに基き得られ、前記第3のコードブックは、現在のチャネルと第1のチャネルベクトル量子化情報との差を量子化するための差分コードブックである。
上記装置において、前記差分コードブックは、チャネルベクトルがユニタリー行列であるコードブックである。
上記装置において、前記第3のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル方向情報のインデックスに対応するチャネルベクトルはユニタリー行列であり、前記プリコーディングモジュールは、具体的に、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルのモジュラ、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルとスケジューリングされたユーザがフィードバックしたインデックスに対応するユニタリー行列の積に基いてプリコーディング行列を算出する。
本発明の方法と装置を利用して、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングは、精度の異なるCVQ情報を使用するため、従来方法と比べて、下記有益効果を奏する。
本発明において、プリコーディングの際に従来方法と同一のCVQ精度を使用する場合、従来方法と同一のシステム性能の取得を保証できるが、スケジューリングの際に使用するCVQ精度が従来方法のCVQ精度より低くてもよいため、全体的に言うと、フィードバックオーバーヘットを低減させることができる。
システムオーバーヘットが従来方法と同一の場合、スケジューリングの段階で精度の低いCVQ情報を使用するため、一部のフィードバックオーバーヘットを節約することができ、この部分のフィードバックオーバーヘットが、プリコーディング段階でCVQ情報の精度を高めることに用いられるため、従来方法より高いシステム性能を取得することができる。
送信側においての、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングは、主に、
受信側のCVQ情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うマルチユーザスケジューリングステップと、
受信側のCVQ情報に基いて、スケジューリングされたユーザに対してプリコーディングを行うプリコーディングステップとを含む。
上記二つのステップにおいて、CVQ情報が必要とされる。実際のネットワークの伝送によると、CVQ情報の精度は、システム性能へ非常に大きい影響を与える。CVQ情報の精度が高いほど、フィードバックオーバーヘットが大きくなるが、システムのスループット性能はよくなる。
以下、CVQ精度について更に詳しく記述する。
CVQは、CDI(Channel Direction Information,チャネル方向情報)とCQI(Channel Quality Indicator,チャネル品質情報)を含む。CQIのフィードバックオーバーヘットの大きさは、システム性能に明らかな影響を与えないため、ここでは考慮しない。従って、CVQ精度を考慮するときに、CDIによる影響しか考慮しない。
周知のように、CDIは、実際のチャネル方向を示すために選択したチャネルベクトルがコードブックにおける位置を示す。CDIのフィードバックオーバーヘットが大きいほど、コードブック中のチャネルベクトルが多いことを示す。コードブック中のチャネルベクトルが多いほど、実際のチャネル方向を示すために選択したチャネルベクトルが実際のチャネルに近いため、CVQ精度が高くなる。
例を挙げて、上記の場合を説明する。
図1に示すように、二つのコードブックC1={A1,A2,A3,A4}とC2={B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8}中のチャネルベクトルと実際チャネルRが示されている。
CDIのフィードバックオーバーヘットが2ビットの場合、CDIは、四つのチャネルベクトルのうちの一つしか示すことができない。このとき、対応するコードブックはC1である。図1によると、受信側からフィードバックしたCDIは00であり、CDIに対応するチャネルベクトルがA1であることを示す。
CDIのフィードバックオーバーヘットが3ビットの場合、CDIは、八つのチャネルベクトルのうちの一つを示すことができる。このとき、対応するコードブックはC2である。図1によると、受信側からフィードバックしたCDIは001であり、CDIに対応するチャネルベクトルがB1であることを示す。
図1から明らかに分かるように、CDIのフィードバックオーバーヘットが3ビットの場合、選択したチャネルベクトルB1は、チャネルベクトルA1に比べ、実際チャネルRに接近している。つまり、対応するCVQ精度が高い。
従って、本発明においてCVQ精度を示すパラメータとして、CDIのフィードバックオーバーヘット、又は、最終的に計算に用いる等価コードブック中のチャネルベクトルの数を使用する。
また、上記記述によると、マルチユーザスケジューリングとプリコーディングとの二つのステップは、いずれもCVQに関わる。さらに、シミュレーションによると、送信側でチャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディングを行う際に、マルチユーザスケジューリングステップにおいて、CVQ精度の変化はシステム性能に明らかな影響を与えないが、プリコーディングステップにおいて、CVQ精度の変化はシステム性能に非常に明らかな影響を与える。
上記記述に基いて、本発明の、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング方法は、マルチユーザスケジューリングステップとプリコーディングステップにおいて、精度の異なるCVQ情報を利用して、システム性能を向上させ、及び/又は、フィードバックオーバーヘットを低下させる。
マルチユーザスケジューリングステップとプリコーディングステップに利用される精度の異なるCVQ情報は、受信側又は送信側により処理可能であり、以下、異なる実施例を通じてそれぞれ記述する。
<第1の実施例>
本発明の第1の実施例において、マルチユーザスケジューリングステップとプリコーディングステップに利用されるCVQ情報の精度は、送信側によって異なるチャネルベクトル数のコードブックを用いて直接制御され、以下詳しく記述する。
図2に示すように、本発明の第1の実施例による方法は、
すべての受信側が、第1のCVQ情報を送信側にフィードバックするステップ11と、
送信側が、第1のCVQ情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うステップ12と、
送信側が、CVQ情報をあらためて送信するように、スケジューリングされたユーザに通知するステップ13と
スケジューリングされたユーザが、第1のCVQ情報より精度が高い第2のCVQ情報を送信側にフィードバックするステップ14と、
送信側が、第2のCVQ情報に基いてプリコーディング行列を計算した後、該プリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータに対してプリコーディングを行って送信するステップ15とを含む。
上記ステップ11は、具体的に下記ステップを含む。
ステップ111:チャネル推定
ユーザkは、現在チャネルを推定して、n行n列のチャネル特性行列Hを得る。ここで、n、nは、それぞれ受信アンテナ数と送信アンテナ数を示す。
ステップ112:受信重み付け
受信重み付けの目的は、MIMOチャネル行列をベクトル形式に変換することで、より効果的にチャネル量子化を行うことにある。受信重み付け後の等価チャネルは、
Figure 0005172517
である。ここで、vは、1×nの重み付けベクトルであり、信号対雑音比(SNR)最大化方法などの従来方法で得ることができる。
ステップ113:チャネル情報量子化及びフィードバック
従来のチャネル量子化方法は、最大幅に基く量子化と、最大SINRに基く量子化の二種類がある。本発明による方法は、実際のシステムでどの種類の量子化方法を採用するかに依頼していないため、第1の量子化方法、即ち最大幅に基く量子化を例として記述する。
予め設定された、チャネル量子化に用いられるコードブックを
Figure 0005172517
と仮定する。ここで、fは、コードブック中の第i個のチャネルベクトルであり、1×nのベクトルである。Nは、コードブックの大きさ、即ち含まれるチャネルベクトルの数である。すると、重み付け後の等価チャネルが量子化された後のCVQ結果には、CDI(Channel Direction Information)とCQI(Channel Quality Indicator)の二部分の情報が含まれる。ここで、CDIは
Figure 0005172517
である。
Figure 0005172517
*は、共役転置符号である。
Figure 0005172517
はベクトルのモジュラである。CQIの結果は、
Figure 0005172517
である。
そして、受信側は、量子化後の結果であるCDIとCQIとを送信側にフィードバックする。ここで、CDIについては、コードブックにおいて対応するインデックス情報のみをフィードバックすればよい。
上記ステップ12において、フィードバックされた第1のCVQ情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うが、マルチユーザスケジューリングでプリコーディング行列を必要とするため、本ステップにおいて、プリコーディング行列の計算が必要となる。
マルチユーザスケジューリング方法が、エルゴード検索やGreedy方法など複数種類あるため、プリコーディング方法も、ZF(Zero Forcing)アルゴリズムやMMSE(Minimum Mean Square Error,最小平均誤差)アルゴリズムなど複数種類がある。
本発明の方法は、システムにおいて具体的にどんなスケジューリング及びプリコーディング方法を使用するかに依頼していないため、ここでは、エルゴードスケジューリングとZFプリコーディング方法を例として記述する。
あるユーザの組み合わせである
Figure 0005172517
がスケジューリングされたと仮定する。ここで、kは、ユーザインデックスである。
ユーザからフィードバックされたCVQ情報に基いて、このときのZFプリコーディング行列Wを算出し、下記のように示される。
Figure 0005172517
Figure 0005172517
を示す。ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
Tは、行列転置の符号である。
このとき各ユーザのSINRを算出し、下記のように示す。
Figure 0005172517
ここで、
Figure 0005172517
は、それぞれ、各ストリーム上の送信電力とノイズ電力を示す。これによって、このときのユーザスループットの和を得ることができ、下記のように示される。
Figure 0005172517
ここで、R()は、SINRからスループットを計算する関数である。
上記ステップによって可能性のあるすべてのユーザの組み合わせをエルゴードして、ユーザスループットの和が最大のユーザの組み合わせをスケジューリングする。
従来技術において、このとき、送信側のスケジューリングとプリコーディング行列の算出が一斉に終了する。そして、送信側は、スケジューリング結果を受信側に通知し、スケジューリングされたユーザに対して、対応するプリコーディング行列Wを用いて信号送信を行う。
しかし、本発明の方法は、単に上記ステップで得たスケジューリング結果を利用して、受信側に通知する。
送信側からの通知を受信したスケジューリングされたユーザは、送信側に対して第2回のCVQ情報のフィードバックを行う。
予め設定された、チャネル量子化に用いられるコードブックが
Figure 0005172517
と仮定する。ここで、giは、コードブック中の第i個のチャネルベクトルを示す。コードブックC2中のチャネルベクトル数Mは、スケジューリングに用いられるコードブックC1中のチャネルベクトル数Nより大きい。
もちろん、上記第1の実施例において、第2のCVQ情報は、第1のCVQ情報と比べ、受信側によりフィードバックされた第2のCVQ情報は、CDIのみを含み、CQIをフィードバックしなくてもよい。送信側は、プリコーディング行列を算出する際に、第1のCVQ情報中のCQIを利用すればよい。
重み付け後の等価チャネルが量子化された後のCVQ結果は、CDI(Channel Directional Information,チャネル方向情報)とCQI(Channel Quality Indicator,チャネル品質情報)との二部分の情報を含む。CDIは、
Figure 0005172517
である。ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
*は、共役転置の符号であり、
Figure 0005172517
は、ベクトルのモジュラである。また、CQIの結果は、
Figure 0005172517
である。
ユーザk1、k2…からフィードバックされたCVQ情報に基いて、このときのプリコーディング行列Wを算出し、下記のように示す。
Figure 0005172517
Figure 0005172517
を示す。ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
最後に、該プリコーディング行列Wを用いて、スケジューリングされたユーザk1、k2…のデータに対してプリコーディングを行って送信すればよい。
本発明の第1の実施例において、送信側で使用するコードブック中のチャネルベクトル数の差異により、プリコーディング行列の算出に用いられるCVQ情報の精度は、スケジューリングステップで用いられるCVQ情報の精度より高い。
第1の場合において、ユーザ数が16、スケジューリングされたユーザ数が2であると仮定する。ここで、伝統的な方法でのCVQ情報中のCDIのフィードバックオーバーヘットが4ビットであると仮定する。一方、本発明の方法では、1回目にフィードバックするCVQ情報中のCDIが2ビット、2回目にフィードバックするCVQ情報中のCDIが4ビットであると仮定する。
上記仮定の下で、上記から分かるように、本発明の方法においてプリコーディング行列の算出に用いられるCDIと伝統的な方法においてのCVQ情報中のCDIが共に4ビットであり、つまり、プリコーディング行列を算出するCVQ精度が同一のため、二種類の方法で達成されるシステム性能が基本的に同じであるが、本発明においてCDIのトータルフィードバックオーバーヘットが16×2+2×4(40)ビットであり、伝統的な方法の16×4(64)ビットのトータルフィードバックオーバーヘットよりはるかに小さい。
第2の場合において、ユーザ数が16、スケジューリングされたユーザ数が2であると仮定する。ここで、伝統的な方法でのCVQ情報中のCDIのフィードバックオーバーヘットが4ビットであると仮定する。一方、本発明の方法では、1回目にフィードバックするCVQ情報中のCDIが2ビット、2回目にフィードバックするCVQ情報中のCDIが16ビットであると仮定する。
上記仮定の下で、本発明の方法においてCDIのトータルフィードバックオーバーヘットが16×2+2×16(64)ビットであり、伝統的な方法の総フィードバックオーバーヘット16×4(64)ビットと同一である。
しかし、本発明の方法において、プリコーディング行列の算出に用いられるCVQ情報中のCDIが16ビットであり、その精度が伝統的な方法における4ビットよりはるかに高い。CVQ精度の変化がシステム性能の向上を明らかに影響するため、本発明の方法によれば、フィードバックオーバーヘットを増加させないことを保証するとともに、システム性能を明らかに向上させることができる。
もちろん、第2の場合で、2回目のCVQ情報中のCDIのフィードバックオーバーヘットが8ビットであると仮定すると、本発明の方法によるCDIのトータルフィードバックオーバーヘットは16×2+2×8(48)ビットとなり、伝統的な方法のCDIのトータルフィードバックオーバーヘットである64ビットより小さい。同時に、本発明の方法において、プリコーディング行列の算出に用いられるCVQ情報中のCDIが8ビットであり、その精度が伝統的な方法における4ビットより高いため、システム性能も向上される。
<第2の実施例>
本発明の第2の実施例において、マルチユーザスケジューリングステップとプリコーディングステップに利用されるCVQ情報の精度は、送信側によって異なるチャネルベクトル数のコードブックを用いて直接制御される。
本発明の第1の実施例において、第1のコードブックと第2のコードブックは、互いに独立しており、第2のコードブックのチャネルベクトル数が第1のコードブックより大きいように保証すればよい。
本発明の第2の実施例においては、第1のコードブックに基いて第2のコードブックを作成し、同時に、作成された第2のコードブックのチャネルベクトル数が第1のコードブックのチャネルベクトル数より大きいように保証されている。
ここで、第1のコードブックC1を用いて第2のコードブックC2を得る方法は以下のようである。
第1のコードブック中の各チャネルベクトルに対してそれぞれ差分処理を行って複数のチャネルベクトルを獲得し、該獲得した複数のチャネルベクトルを第2のコードブックのチャネルベクトルとする。例を挙げて説明すると、下記のようである。
第1のコードブックに、独立にチャネルを量子化するための四つのチャネルベクトルA、B、C、Dを含むと仮定する。
チャネルベクトルA、B、C、Dに対してそれぞれ差分処理を行って、以下のようなチャネルベクトルを得る。
A1、A2、A3、A4;
B1、B2、B3、B4;
C1、C2、C3、C4;
D1、D2、D3、D4。
そこで、得た第2のコードブックには、A1、A2、A3、A4、B1、B2、B3、B4、C1、C2、C3、C4、D1、D2、D3及びD4の16個のチャネルベクトルが含まれ、CVQ精度が向上される。
もちろん、該第2のコードブックは、
A1、A2、A3、A4、B、C及びDの7個のチャネルベクトルを含むか、又は、
A、B1、B2、B3、B4、C及びDの7個のチャネルベクトルを含むか、又は、
A、B、C1、C2、C3、C4及びDの7個のチャネルベクトルを含んでもよい。
もちろん、該第2のコードブックは、
A1、A2、A3、B、C及びDの6個のチャネルベクトルを含むか、又は、
A、B1、B2、B3、C及びDの6個のチャネルベクトルを含んでもよい。
もちろん、第2のコードブックは、他の組み合わせであってもよく、ここでは枚挙しない。
ここで、該差分処理は、チャネルベクトルにユニタリー行列を左から乗ずることで得る事ができる。
例えば、gA(n=1、2、3、…、8)のようである。すると、チャネルベクトルを8個のチャネルベクトルに差分することになる。
本発明の第2の実施例は、単に第2のコードブック中のチャネルベクトルの設計方式で第1の実施例と異なり、そのほかの処理がまったく同一のため、ここでは重複記載を避ける。
<第3の実施例>
上記第1の実施例と第2の実施例において、ユーザはチャネルベクトル数が異なるコードブックを直接利用してフィードバック処理を行うため、送信側は、直接ユーザのフィードバックに基いて、対応するプリコーディング行列を獲得することができる。
本発明の第3の実施例は、第1の実施例と第2の実施例と異なり、スケジューリングステップの後に、スケジューリングされた受信側が第3のCVQ情報を送信し、該第3のCVQ情報が送信側にフィードバックされた後、送信側は、スケジューリングされたユーザからフィードバックされた第3のCVQ情報と第1のCVQ情報とを結合してプリコーディング処理を行う。
図3に示すように、本発明の第3の実施例による方法は、
すべての受信側が、送信側に第1のCVQ情報をフィードバックするステップ21と、
送信側が、第1のCVQ情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うステップ22と、
送信側が、CVQ情報をあらためて送信するように、スケジューリングされたユーザに通知するステップ23と、
スケジューリングされたユーザが、送信側に第3のCVQ情報をフィードバックするステップ24と、
送信側が、スケジューリングされたユーザからの第3のCVQ情報と第1のCVQ情報とを結合してプリコーディング行列の算出を行い、該プリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信するステップ25とを含む。
上記ステップ21は、更に下記ステップを含む。
ステップ211:チャネル推定
ユーザkは、現在チャネルを推定して、n行n列のチャネル特性行列Hを得る。ここで、n、nは、それぞれ受信アンテナ数と送信アンテナ数を示す。
ステップ212:受信重み付け
受信重み付けの目的は、MIMOチャネル行列をベクトル形式に変換することで、より効果的にチャネル量子化を行うことにある。受信重み付け後の等価チャネルは、
Figure 0005172517
である。ここで、vは、1×nの重み付けベクトルであり、SNR最大化方法などの従来方法で獲得できる。
ステップ213:チャネル情報量子化及びフィードバック
従来のチャネル量子化方法は、最大幅に基く量子化と、最大SINRに基く量子化の二種類がある。本発明による方法は、実際のシステムでどんな量子化方法を採用するかに依頼していないため、第1の量子化方法のみを例として説明する。
予め設定された、チャネル量子化に用いられるコードブックを
Figure 0005172517
と仮定する。ここで、fは、コードブック中の第i個のチャネルベクトルであり、1×nのベクトルである。Nは、コードブックの大きさ、つまり含まれるチャネルベクトルの数である。すると、重み付け後の等価チャネルが量子化された後のCVQ結果は、CDI(Channel Directional Information)とCQI(Channel Quality Indicator)の二部分の情報を含む。ここで、CDIは
Figure 0005172517
である。ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
*は、共役転置の符号であり、
Figure 0005172517
はベクトルのモジュラである。また、CQIの結果は、
Figure 0005172517
である。
そして、受信側は、量子化後の結果であるCDIとCQIとを送信側にフィードバックする。CDIについては、コードブックにおいて対応するインデックス情報のみをフィードバックすればよい。
上記ステップ22において、フィードバックされた第1のCVQ情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うが、該マルチユーザスケジューリングでプリコーディング行列を必要とするため、本ステップにおいて、プリコーディング行列の計算が必要となる。
マルチユーザスケジューリング方法には、エルゴード検索やGreedy方法など複数種類あるため、プリコーディング方法も、ZF(Zero Forcing)アルゴリズムやMMSE(Minimum Mean Square Error, 最小平均誤差)アルゴリズムなど複数種類がある。
本発明の方法は、システムにおいて具体的にどんなスケジューリング及びプリコーディング方法を使用するかに依頼していないため、ここでは、エルゴードスケジューリングとZFプリコーディング方法を例として説明する。
あるユーザの組み合わせである
Figure 0005172517
がスケジューリングされると仮定する。ここで、kは、ユーザインデックスである。
ユーザからフィードバックされたCVQ情報に基いて、このときのZFプリコーディング行列Wを算出し、下記のように示される。
Figure 0005172517
Figure 0005172517
を示す。ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
Tは、行列転置の符号である。
このとき各ユーザのSINRを算出し、下記のように示す。
Figure 0005172517
ここで、
Figure 0005172517
は、それぞれ、各ストリーム上の送信電力とノイズ電力を示す。これによって、このときのユーザスループットの和を得ることができ、下記のように示される。
Figure 0005172517
R()は、SINRからスループットを計算する関数である。
上記ステップによって可能性のあるすべてのユーザの組み合わせをエルゴードして、ユーザスループットの和が最大のユーザの組み合わせをスケジューリングする。
従来技術において、このとき、送信側のスケジューリングとプリコーディング行列の算出が一斉に終了する。そして、送信側は、スケジューリング結果を受信側に通知し、スケジューリングされたユーザに対して、対応するプリコーディング行列Wを用いて信号送信を行う。
しかし、本発明の方法は、単に上記ステップで得たスケジューリング結果を利用して、受信側に通知する。
送信側からの通知を受信したスケジューリングされたユーザは、送信側に対して2回目のCVQ情報のフィードバックを行う。
もちろん、上記第2の実施例において、受信側によりフィードバックされた第2のCVQ情報は、CDIのみを含み、CQIをフィードバックしなくてもよい。送信側は、プリコーディング行列を算出する際に、第1のCVQ情報中のCQIを利用すればよい。
本発明の第3の実施例は、本発明の第1の実施例において、第2のCVQ情報の精度が第1のCVQ情報の精度より大きいように保証すればよいことに対して、第3の実施例においては、プリコーディング行列を算出する際に、第1のCVQを総合的に考慮することが必要となる点で第1の実施例と異なっている。
ユーザの等価チャネルが
Figure 0005172517
1回目の量子化後のCDIが
Figure 0005172517
であり、幅に基く量子化方法を採用すると仮定すると、2回目の量子化後のCDIは下記となる。
Figure 0005172517
ここで、
Figure 0005172517
であり、
Figure 0005172517
である。
ここで、量子化するコードブックは
Figure 0005172517
である。1回目の量子化と異なり、このときのコードブック中の各チャネルベクトル
Figure 0005172517
はユニタリー行列であり、且つ、cosθの計算は、1回目のCDIフィードバックを考慮している。
そして、スケジューリングされたユーザは、2回目の量子化後のCDI結果に対応するチャネルベクトルのインデックスを送信側にフィードバックする。
送信側は、ユーザから2回目にフィードバックしたチャネル情報を受信すると、2回のフィードバックの結果に基いて実際のチャネル情報をあらためて構成し、
Figure 0005172517
を得る。
そして、スケジューリング結果、及び対応するユーザチャネル情報に基いて、プリコーディング行列を改めて算出する。具体的には、ユーザの組み合わせである
Figure 0005172517
がスケジューリングされ、その等価チャンルが
Figure 0005172517
であると仮定すると、このときのプリコーディング行列は
Figure 0005172517
となる。そして、送信側は、スケジューリングされたユーザに対して、対応するプリコーディング行列Wを用いて信号送信を行う。
本発明の、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング装置は、スケジューリングモジュールとプリコーディングモジュールとを含む。
上記スケジューリングモジュールは、すべてのユーザの第1のチャネルベクトル量子化情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行う。
上記プリコーディングモジュールは、スケジューリングされたユーザの第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータを、プリコーディングして送信する。
第2のチャネルベクトル量子化情報の精度は、第1のチャネルベクトル量子化情報の精度より高い。
上記第1のチャネルベクトル量子化情報は、第1のコードブックに基き得られ、上記第2のチャネルベクトル量子化情報は、第2のコードブックに基き得られる。
上記第2のコードブック中のチャネルベクトル数は、上記第1のコードブック中のチャネルベクトル数より大きい。
該第2のコードブック中の少なくとも二つのチャネルベクトルは、第1のコードブック中の一つのチャネルベクトルに対して差分処理を行って得たものである。
該差分処理は、左からユニタリー行列を乗ずる操作であってもよい。
本発明の方法及び装置において、スケジューリングされたユーザは2回のフィードバックを必要とするため、送信側において、該フィードバック情報がスケジューリングのためのフィードバック情報であるか、それともプリコーディングのためのフィードバック情報であるかを如何に識別するかという課題が存在している。本発明では、下記方法を用いて識別する。
1.ユーザがフィードバック情報に秩序識別パラメータを付加し、送信側は、該秩序識別パラメータに基いて、該フィードバック情報はスケジューリングのためのフィードバック情報であるか、それともプリコーディングのためのフィードバック情報であるかを判別する。或は、
2.2回のフィードバック情報の到達時間に明らかな差異が存在する場合、受信時間を用いて判別してもよい。
3.フィードバック情報の位置によって判別する。例えば、スケジューリングのためのフィードバック情報はデータフレームの第1の位置に置かれ、プリコーディングのためのフィードバック情報はデータフレームの第2の位置に置かれる。送信側は、フィードバック情報の位置によって判別する。
本発明の第2の実施例のシミュレーション条件は以下のようでである。
=2、n=1であり、チャネルはフラットフェージングチャネルであり、ユーザ数は16であり、スケジューリングアルゴリズムはMaxC/Iであり、車のスピードは3km/hであり、フィードバック遅延は3msであり、ここで、Bは、CDIフィードバックのビット数である。
シミュレーションにおいて、公平性を保つため、伝統的な方法と本発明の方法が同じフィードバックオーバーヘットを有すると仮定する。例えば、伝統的な方法でB=3の時に、トータルフィードバックは16×3=48である。本発明の方法を利用すると、1回目の16個のユーザのそれぞれが2ビットをフィードバックし、2回目で、スケジューリングされた二つのユーザがそれぞれ8ビットをフィードバックし、このとき、16×2+2×8=48ビットを有する。また、伝統的な方法でB=4の時にも、本発明の方法と同じトータルフィードバックオーバーヘットを有する。
図4は、シミュレーション結果を示す。図4によると、本発明の方法によれば、フィードバックオーバーヘットを増加させることなく、より高いスループット性能を取得することができる。
以上は、本発明の好ましい形態に過ぎない。当業者には、本発明の発明原理を逸しない前提で各種の改良を行うことができ、これらの改良も本発明の保護範囲に属することは明らかである。
実際チャネルとコードブック中のチャネルベクトルとの関係を示す。 本発明にかかる方法の第1の実施例の流れを示す。 本発明にかかる方法の第2の実施例の流れを示す。 本発明にかかる方法の第2の実施例のシミュレーション結果を示す。

Claims (15)

  1. チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング方法であって、
    送信側が、すべてのユーザから送信された第1のチャネルベクトル量子化情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行うステップAと、
    送信側が、スケジューリングされたユーザから送信された、第1のチャネルベクトル量子化情報より精度の高い第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信するステップB、或いは、
    送信側が、スケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信するステップB′と
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記ステップBにおいて、前記チャネルベクトル量子化情報の精度の制御は、コードブックにより実現し、コードブック中のチャネルベクトルの数が大きいほど、チャネル方向情報フィードバックオーバーヘットが大きくなり、前記チャネルベクトル量子化情報の精度が高くなることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステップAにおける第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記ステップBにおける第2のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第2のコードブックに基き得られ、
    前記第2のコードブック中のチャネルベクトル数が前記第1のコードブック中のチャネルベクトル数より大きいことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のコードブックは、第1のコードブックに左からユニタリー行列を乗ずることによって得られることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記ステップB′において、前記ステップAにおける第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記ステップBにおける第3のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第3のコードブックに基き得られ、
    前記第3のコードブックは、現在のチャネルと第1のチャネルベクトル量子化情報との差を量子化するための差分コードブックであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記差分コードブックは、チャネルベクトルがユニタリー行列であるコードブックであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記第3のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル方向情報のインデックスに対応するチャネルベクトルはユニタリー行列であり、前記ステップB′において、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルのモジュラ、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルとスケジューリングされたユーザがフィードバックしたインデックスに対応するユニタリー行列との積に基いてプリコーディング行列を算出することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記スケジューリングされたユーザから送信された第2のチャネルベクトル量子化情報は、チャネル方向情報のみを含み、前記ステップBとステップB′において、第1のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル品質情報を利用してプリコーディング行列を算出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 送信側において、情報到達時刻、識別情報又は情報位置を利用して、スケジューリングされたユーザが送信したフィードバック情報の順番を判断することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  10. スケジューリングモジュールとプリコーディングモジュールとを含み、チャネルベクトル量子化に基いたスケジューリング及びプリコーディング装置であって、
    前記スケジューリングモジュールは、すべてのユーザから送信された第1のチャネルベクトル量子化情報に基いてマルチユーザスケジューリングを行い、
    前記プリコーディングモジュールは、スケジューリングされたユーザから送信された、第1のチャネルベクトル量子化情報より精度の高い第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信し、或いは、スケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得した後、獲得したプリコーディング行列を利用して、スケジューリングされたユーザのデータをプリコーディングして送信することを特徴とする装置。
  11. 前記プリコーディングモジュールがスケジューリングされたユーザから送信された第2のチャネルベクトル量子化情報に基いてプリコーディング行列を獲得するときに、前記第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記第2のチャネルベクトル量子化情報は、第2のコードブックに基き得られ、
    前記第2のコードブック中のチャネルベクトル数は、前記第1のコードブック中のチャネルベクトル数より大きいことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記第2のコードブックは、第1のコードブックに左からユニタリー行列を乗ずることによって得られることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記プリコーディングモジュールがスケジューリングされたユーザから送信された第3のチャネルベクトル量子化情報と第1のチャネルベクトル量子化情報とを結合してプリコーディング行列を獲得するときに、前記第1のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第1のコードブックに基き得られ、前記第3のチャネルベクトル量子化情報は、現在のチャネルと第3のコードブックに基き得られ、前記第3のコードブックは、現在のチャネルと第1のチャネルベクトル量子化情報との差を量子化するための差分コードブックであることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  14. 前記差分コードブックは、チャネルベクトルがユニタリー行列であるコードブックであることを特徴とする請求項13に記載の装置。
  15. 前記第3のチャネルベクトル量子化情報中のチャネル方向情報のインデックスに対応するチャネルベクトルはユニタリー行列であり、前記プリコーディングモジュールは、具体的に、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルのモジュラ、スケジューリングされたユーザが初回にフィードバックしたインデックスに対応するチャネルベクトルとスケジューリングされたユーザがフィードバックしたインデックスに対応するユニタリー行列の積に基いてプリコーディング行列を算出することを特徴とする請求項14に記載の装置。
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