JP5170993B2 - 画像処理装置及び該画像処理装置を備える医用診断装置 - Google Patents

画像処理装置及び該画像処理装置を備える医用診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、医用画像の画像処理を行う画像処理装置及び該画像処理装置を備える医用診断装置に関する。
近年の医用画像の分野で使用される画像処理装置は、X線診断装置やCT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)装置、超音波診断装置、磁気共鳴診断装置、及びガンマカメラやPET(Positron-Emission Tomography:ポジトロン放出断層撮影)等の医用診断装置と組み合わせて使用され、多くの医療機関に導入されるようになっている。
この画像処理装置における三次元画像処理の方法について簡単に説明すると、まず、医用診断装置により収集された断層画像から生成されたボリュームデータが配置された三次元ボリューム空間において、ユーザの位置となる視点と、当該視点からボリューム空間に対する観察方向とが設定される。そして、設定された視点から、観察対象のボリュームデータに向かってレイをのばし、所定のレンダリング処理を行うことで、ユーザは三次元ボリュームデータを二次元投影面上の二次元画像として見ることができる。
また、上述した画像処理の応用として、フライスルー(Flythrough)方法がある。これは、上述した視点の位置を移動や観察方向とともに光源を移動させることで、ユーザがあたかも仮想環境内を移動している印象を与えることができる方法である。
このような画像処理を使用して検査、診断が行われるが、例えば、観察対象が他の組織や血管等と重畳した位置関係にある場合、すなわち、設けられた視点の位置から見て他の組織や血管等の奥に観察対象が存在する場合、所望の距離間隔と姿勢で観察することができず、必要とする画像を表示させることが困難であった。
このように観察対象の手前に存在して観察に支障のある部位や観察対象ではない部位(以下、「障害物」と言う。)については、クリッピング処理を施して完全に非表示としたり、或いは透明度を調整して当該障害物を視野から取り除く方法が提案されている(特許文献1参照)。さらに、観察対象が腸のような管状の組織の場合には、組織を展開し平面に変形させることで、管の内部を観察する方法もある。
特開2001−84409号公報
しかしながら、上記特許文献1において提案されている方法では、障害物が不透明な表示として残ってしまうこともあり、このような表示を完全になくすには障害物についての透明度を細かく設定しなければならず手間がかかる。
また、当該障害物を完全に非表示とする方法や、組織を展開する方法は、観察対象のみを観察するには都合が良いが、観察対象とその周辺の組織との位置関係が不明となってしまったり、画像に歪みが出てしまうため、むしろ観察対象を観察するには不都合なことも多い。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、視点と観察対象との間にあって視界確保領域に入った障害物を取り除くとともに、この取り除いた障害物をガイド表示させることにより、観察対象と取り除いた障害物との位置関係を明確にしつつ容易に観察対象を観察することができる画像処理装置及び該画像処理装置を搭載する医用診断装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、画像処理装置において、医用診断装置により収集された断層画像から生成されたボリュームデータを用いて、ユーザが入力した条件に従って視点と観察対象との間に視界確保領域を設定し、視界確保領域に含まれる対象を障害物と判定する障害物判定手段と、障害物判定手段により障害物と判定された領域を表わすガイドを生成し表示するガイド手段と、障害物判定手段からの情報に基づいて障害物を非表示とし、非表示とされた障害物の領域にガイド手段からのガイドの画像を合わせて合成し視界確保領域内の画像を生成する画像生成手段とを備える。

本発明によれば、視点と観察対象との間にあって視界確保領域に入った障害物を取り除くとともに、この取り除いた障害物をガイド表示させることにより、観察対象と取り除いた障害物との位置関係を明確にしつつ容易に観察対象を観察することができる画像処理装置及び該画像処理装置を搭載する医用診断装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示す医用診断装置1は、CPU(Central Processing Unit)1aと、ROM(Read Only Memory)1bと、RAM(Random Access Memory)1c及び入出力インターフェイス1dがバス1eを介して接続されている。入出力インターフェイス1dには、入力手段1fと、表示手段1gと、通信制御手段1hと、記憶手段1iと、リムーバブルディスク1jと、駆動部制御手段1kとが接続されている。この駆動部制御手段1kは、CPU1aからの指示に基づいて医用診断装置1の各駆動部の駆動を制御する。なお、以下、本発明における医用診断装置1には、上述したX線診断装置やCT装置、超音波診断装置、磁気共鳴診断装置、及びガンマカメラやPET等、撮影された画像情報を時系列三次元画像(4D画像)として表示可能な全ての医用診断装置を含む。
CPU1aは、入力手段1fからの入力信号に基づいてROM1bから医用診断装置1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、記憶手段1iに格納されている各種オペレーティングシステムを読み出す。さらにCPU1aは、入力手段1fや入出力インターフェイス1dを介して、図1においては図示していない外部機器からの入力信号に基づいて各種装置の制御を行ったり、RAM1cや記憶手段1i等に記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAM1cにロードするとともに、RAM1cから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、画像処理やデータの計算または加工等、一連の処理を実現する処理装置である。
入力手段1fは、医用診断装置1のユーザが各種の操作を入力するキーボード、マウス等の入力デバイスによって構成されており、ユーザの操作に基づいて入力信号を作成しバス1eを介してCPU1aに送信される。また、医用診断装置1には、キーボード等だけでなく専用の操作パネルが設けられており、その操作パネル上の入力デバイスを介して操作画面に対する操作を行うこともできる。さらに、医用診断装置1において取得した検査結果や画像処理に必要な各種情報も入力手段1fを介して入力され、CPU1aや記憶手段1iに送信される。表示手段1gは、例えば液晶ディスプレイであり、例えばCPU1aからバス1eを介して出力信号を受信し、CPU1aが行った画像処理等の各種処理結果を表示する手段である。
通信制御手段1hは、LANカードやモデム等の手段であり、医用診断装置1をインターネットやLAN等の通信ネットワークに接続することを可能とする手段である。通信制御手段1hを介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
記憶手段1iは、半導体や磁気ディスクで構成されており、CPU1aで実行されるプログラムやデータが記憶されている。リムーバブルディスク1hは、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
本発明の実施の形態における医用診断装置1の記憶手段1iには、例えば、医用診断装置1が取得した画像情報を処理してユーザに対して表示する画像処理プログラム等のプログラムやデータが記憶される。また、画像処理プログラム等が医用診断装置1のCPU1aに読み込まれ実行されることにより、画像処理手段2が医用診断装置1に実装される。
画像処理手段2は、図2に示すように、受信手段2aと、障害物判定手段2bと、ガイド手段2cと、画像生成手段2dと、送信手段2eとから構成される。
受信手段2aは、医用診断装置1の入力手段1fから入力された、ユーザからの入力信号や画像情報を受信する。そして、例えば、受信手段2aが受信した情報のうち、視界確保領域の設定条件や画像情報は障害物判定手段2bに送信され、ガイドの種類を指定する情報はガイド手段2cに送信される。
障害物判定手段2bでは、ユーザが入力手段1fを介して入力した条件に従って視界確保領域を設定する。ここで、「障害物」とは、上述のように、視点と観察対象の間に存在して観察対象の観察に支障のある部位や観察対象ではない部位を言う。
図3に示すように、視点Pから観察対象Xへは実線の矢印に示すような視線Lが伸びている。そして観察対象Xを中心に視野Fを観念することができる。視野Fは通常、無限に広がりを持つものとも考えられるが、図3では便宜上、視点Pから四方に伸びる実線で示している。この視点Pと観察対象Xとの間に設けられるのが視界確保領域Vであり、図3では一点鎖線で示している。視界確保領域Vは、当該領域V内に入ったボリュームを障害物と判定するために設けられる領域のことである。第1の実施の形態では、視界確保領域Vに入ったボリュームは自動的に障害物であると判定される。視界確保領域Vの広さは、図4に示すように、奥行きD、視野角A及び形状Cによって決めることができる。形状Cは、図4では四角形にされているが、例えば、観察対象をメスで切ったときの形状、というように任意に定めることができる。なお、ユーザの医用画像の利用の仕方によっては、視界確保領域Vは設定されなくても良く、その設定の有無は任意である。
障害物判定手段2bに送信された画像情報において、設定された視界確保領域V内にあるボリュームが含まれると、障害物判定手段2bにおいてその範囲が計算されて障害物であると判定される。すなわち、表示状態にあるボリュームは輝度値やCT値のように具体的な数値で表わすことのできる座標を持っている。また、視界確保領域Vの座標は上述のように視界確保領域Vを定めるに当たって把握することができる。従って、視界確保領域V内の位置((x,y,z)の値)を指定すれば、その位置に表示されるボリュームが存在するか否かを確認することができることになる。そして、障害物であると判定されたボリュームは、後述するガイド表示によってユーザに対して非表示とされたボリュームであることが示される。
受信手段2aからのガイド表示の種類を指定する情報は、ガイド手段2cに送られる。ガイド手段2c内には、ガイド表示の表示態様を複数種類持つガイド生成手段2caとガイド生成手段2caにガイド表示の生成を指示するガイド表示手段2cbが設けられている。
ガイド生成手段2ca内に記録されているガイド表示の表示態様は、例えば、障害物を網掛けの状態に表示する「メッシュ表示」、或いは、障害物の輪郭を表示する「輪郭表示」、非表示とされた障害物が存在するとの「注意表示」や、非表示とされた障害物を別画像で強調して表示する「別画像強調表示」等が考えられる。また、「注意表示」については、他の表示態様と併せて表示させることも可能である。
ガイド表示手段2cbは、障害物判定手段2bからの障害物に該当する領域をガイド表示する旨の指示に基づいてガイド生成手段2caにガイド表示を生成する指示を出す。そして生成されたガイド表示を画像生成手段2dに送信する。
画像生成手段2dでは、障害物判定手段2bからの障害物に該当する領域を非表示とする旨の指示に基づいて当該領域を非表示とするとともに、ガイド表示手段2cbから送られてきたガイド表示を非表示とした障害物の領域に合わせて画像を合成する。画像の合成の方法(レンダリングモード)は、例えば、上述したフライスルー方式の他、PVR(Perspective Volume Rendaering:透視投影ボリュームレンダリング)、MPR(Multi Planar Reconstruction:多断面画像再構成)等、複数の表示方法が選択可能にされている。合成された画像は、送信手段2eを介して表示手段1gに送られ表示される。
次に、画像生成の手順について、図5及び図6のフローチャート及び、管状の組織内を視点が観察対象に向けて移動する様子を示す図7ないし図14の各模式図を利用して説明する。
まず、入力手段1fからの信号に基づいて障害物判定手段2bにより視界確保機能がONにされたか否かが判断される(ST1)。視界確保領域Vを設けるか否かは任意であることから、視界確保機能がONとされなかった場合は(ST1のN)、すぐに画像表示が開始されて画像処理が行われる(ST2)。
一方、視界確保機能がONとされた場合は、入力手段1fを介して、画像生成手段2dに対して上述したレンダリングモードの指定がなされる(ST3)。また、ガイド生成手段2caにどのような態様でガイド表示を行うかの指定がなされる(ST4)。ここで指定されたレンダリングモード及びガイド表示に従って以後画像処理が行われる。次に、視界確保領域Vの広さが設定される(ST5)。これは観察対象の位置や大きさに合わせて、奥行きD、視野角A及び形状Cの3つの要素が指定されることにより行われる。
視界確保領域Vが設定されると画像表示が始まり、上述の指定、設定に従って画像処理が開始される(ST6)。障害物判定手段2bでは画像処理を進めていきながら随時視界確保領域V内にボリュームが入ったか否かを上述したようにチェックする(ST7)。視界確保領域V内にボリュームが入らない場合はそのまま画像処理が進められるが、ボリュームが入った場合には、その部分を障害物Bと判定する(ST8)。
図7は、視点Pから視線を観察対象Xへ向けて見たときに表示手段1gに表示される画面を示す模式図である。最も外側にある四角い枠が画面の枠Sであり、その画面の枠S内に円弧状に見えるのが視野Fである。視野F内には手前側に上方から下方に向けて逆凸状の組織T1があり、その奥に山状の組織T2が存在する。この組織T2の頂上部分が観察対象である組織であるが、図7においては、手前側の組織T1の頂上部である逆凸部が組織T2の頂上部に重なるようになっていて見えない。これら組織T1及び組織T2が重なっている領域を囲む四角形が視界確保領域Vであり、観察対象である組織T2の頂上部分を隠す組織T1の頂上部である逆凸部の領域が障害物Bに該当することになる。
図8は、管状の組織を長手方向に切断してその内部を見た模式図である。視点Pから観察対象Xを見ようと視線Lを伸ばすが、組織T1が視点Pと観察対象Xとの間に存在するため、組織T1に邪魔されて観察対象Xを見ることができない。そのため、図8では視線Lを視点Pから組織T1にぶつかるまでを実線で表わし、その奥、観察対象Xまでの間は視点Pからは見えないので点線で表わしている。また、組織T1であって視界確保領域V内にある部分(図8では斜線で表わしている)が障害物Bの領域である。
障害物判定手段2bが視界確保領域V内に入ったボリュームを障害物Bと判定すると、その障害物Bの領域を確定する(ST9)。この障害物Bの領域が確定すると、障害物判定手段2bは画像生成手段2dに対して該当領域を非表示とする旨の指示を出す(ST10)(以下、図6のフローチャートを参照)。図9(a)はこの状態を示す模式図であり、組織T1であって視界確保領域V内に入った領域が非表示とされている。障害物Bが非表示とされたことで、組織T2にある観察対象Xとの間に遮るボリュームがなく、観察対象Xが見える。
さらに障害物判定手段2bはガイド表示手段2cbに対して、障害物Bの領域をガイドする表示を行うように指示を出す(ST11)。この指示を受けたガイド表示手段2cbは、ガイド生成手段2caに対して該当領域についてのガイド表示の生成を指示し(ST12)、この指示及びステップ4で指定されたガイド表示に従って該当領域のガイドを作成する(ST13)。第1の実施の形態においては、選択されたガイド表示は「輪郭表示」であるとする。
ガイド生成手段2caは、障害物Bの輪郭を示すガイド表示を生成し、生成したガイド表示をガイド表示手段2cbに送信する(ST14)。図9(b)に示す模式図は、ガイド生成手段2caによって生成された障害物Bの輪郭を示すガイド表示である。視界確保領域Vの内部に障害物Bの輪郭B1のみが示されている。生成されたガイド表示を受信したガイド表示手段2cbはさらに画像生成手段2dに送信する(ST15)。
画像生成手段2dでは、非表示とした障害物Bの領域にガイド表示手段2cbから送られてきたガイド表示を合成する(ST16)。図10は、合成された状態を示す模式図である。障害物Bは輪郭B1のみで表示されていることから、組織T2にある観察対象Xが見える。また、図11は、図8同様、管状の組織を長手方向に切断してその内部を見た模式図である。ガイド表示が合成された状態では、障害物Bは非表示とされその輪郭B1のみが表示されているため(図11では当該領域を点線で表わしている)、視線Lは視点Pから観察対象Xへ貫かれている。さらに図12に示すように、視界確保領域Vの輪郭を消すことで観察対象Xを観察し易くなる。そして、該当領域の合成画像が表示手段1gに表示される(ST17)。
合成画像の表示の方法は、合成された画像のみを表示させる他、例えば、図13に示すように上述した「別画像強調表示」として表示させることも可能である。図13は表示手段1gに表示された画面例を表わす模式図である。図13においては、画面左側に非表示とされた障害物Bの輪郭が表示されており、画面右側には視点P、視界確保領域V及び観察対象Xの位置関係が示されている。このように位置関係とともに非表示とされた領域も同時に表示させることにより、非表示とされた障害物Bが強調され、ユーザの使い勝手が良くなる。また、ガイド表示は複数組み合わせて表示させることもでき、例えば、図14に示すように、位置関係を示す表示は小さく表示するとともに、非表示とされた障害物Bの表示を大きくし、さらに「注意表示」を組み合わせて表示させることも可能である。
表示手段1gへの合成画像の表示がなされると、次に画像表示を終了するか否かの判断が行われる(ST18)。終了しない場合は、再び視界確保領域Vにボリュームが入ったか否かを判断し、上述した画像合成の手順(ST7ないしST17)が繰り返される。なお、視界確保機能を使用せず画像表示を行っていた場合や視界確保機能を使用していた場合であっても視界確保領域Vの設定条件等を変更する場合には、再度ステップ1から画像合成の手順が繰り返されることになる。
このようにすることで、視点と観察対象との間にあって視界確保領域に入った障害物を取り除くとともに、この取り除いた障害物をガイド表示させることにより、観察対象と取り除いた障害物との位置関係を明確にしつつ容易に観察対象を観察することができる画像処理装置及び該画像処理装置を搭載する医用診断装置を提供することができる。
なお、これまでは視界確保領域V内に入ったボリュームを自動的に障害物Bと判定してガイド表示させる場合を説明したが、視点Pの移動に伴って視界確保領域V内に入ったボリュームを手動で個別に障害物Bと指定し、ガイド表示させることが可能であるのはもちろんである。
(第2の実施の形態)
次に本発明における第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
第1の実施の形態においては、視界確保領域V内に入ったボリュームを障害物判定手段2bにおいて視点Pの移動に伴って自動的に障害物として判定し非表示の対象としていたが、第2の実施の形態においては、視点Pを固定させた状態で視界確保領域V内に入ったボリュームを手動で非表示とする点が相違する。図15は第2の実施の形態と比較するために、第1の実施の形態における非表示の手順を示した模式図であり、管状の組織を長手方向に切断してその内部を見た状態を示す模式図を使用して説明する。
すなわち、図15(a)は、管状の組織の外部にある視点Pから内部にある観察対象Xを見る場合を示しており、視点Pから観察対象Xに向けて視線Lが伸びている。但し、管状の組織に阻まれて管状の内部にある観察対象Xは直接見ることができないため、視線Lは管状の組織の外皮を境として実線と点線で示されている。
図15(b)は、視点Pは固定したままで視界確保領域V内に入ったボリュームN1を非表示にしたことを示している。図15(c)は、さらに視点Pが視線L方向に移動した場合を示している。ここでも視界確保領域V内に入ったボリュームが非表示にされている。このように、第1の実施の形態においては、視点Pの移動に伴って視界確保領域V内に入ったボリュームを自動的に非表示にすることとしていた。
一方、第2の実施の形態においては、視点Pの位置を移動させずに視界確保領域Vに入ったボリュームを手動で障害物と指定するとともに視界確保領域Vの奥行きDを延長することにより、ボリュームの連続性を考慮した指定(非表示)ができる。すなわち、図16(c)において(図16(a)及び(b)は、図15(a)及び(b)と同様である。)、視点Pの位置は、図16(a)及び(b)の視点Pの位置と変化していない。この状態で、視界確保領域Vの奥行きDを延長する。例えば、障害物を指定する際に用いるマウス等のクリックの押し下げ時間やROI(Region Of Interest:関心領域)の指定等を基準として、延長の範囲を決定することができる。従って、図16(c)では、(b)で非表示とした部分N1だけではなく、ボリュームが連続する部分N2の領域までも非表示の対象とすることができる。
このようにすることで、視点と観察対象との間にあって視界確保領域に入った障害物を取り除くとともにこの取り除いた障害物をガイド表示させることにより、観察対象と取り除いた障害物との位置関係を明確にしつつ視点Pと観察対象Xとの距離を変えることなく最適な位置及び姿勢で観察対象Xを観察することができる画像処理装置及び該画像処理装置を搭載する医用診断装置を提供することができる。
(第3の実施の形態)
次に本発明における第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態において、上述の第1または第2の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
第3の実施の形態においては、視点Pが観察対象Xに近づき、その間の距離が縮まっても視界確保領域Vが観察対象Xを含まないように視界確保領域Vの奥行きDが自動的に調整されることを特徴とする。
すなわち、図17に示すように、例えば、観察対象Xの一部を障害物Bが隠している場合等、予め観察対象Xの位置の特定が可能な場合(観察対象Xが視野F内に捉えられている場合)、視点Pから観察対象Xまでの視線Lの距離Y1は互いの座標から計算にて求めることができる。また、同様に、視点Pからこの視線Lが視界確保領域Vの奥行きDによって定められる面と交わる点までの距離Y2も求めることができる。そこで、障害物判定手段2bにおいてこれらの距離の割合(Y2/Y1)を維持するようにすることで、視点Pが観察対象Xに近づき、その間の距離Y1が縮まっても視点Pから視界確保領域Vまでの距離Y2が自動的に調整される。
このようにすることで、視点Pと観察対象Xとの距離の如何に関わらず常に視界確保領域Vが観察対象Xを含まないようにすることができるため、視点と観察対象との間にあって視界確保領域に入った障害物を取り除くとともに、この取り除いた障害物をガイド表示させることにより、観察対象と取り除いた障害物との位置関係を明確にしつつ容易に観察対象を観察することができる画像処理装置及び該画像処理装置を搭載する医用診断装置を提供することができる。
なお、第3の実施の形態においては、予め観察対象Xの位置が特定されている場合を例に挙げて説明しているが、観察対象Xを視点Pの移動に伴って随時特定することとしても良い。この観察対象Xを特定する方法としては、例えば、対象となる物体表面の曲率計算結果が最大となる点をポリープの頂点としてみなしてこの点を観察対象Xとする方法やマウスのクリックの押し下げ時間の長さを基に、指定した点を中心に空間的に範囲を指定し、この範囲を観察対象Xとする方法等が挙げられる。
また、第3の実施の形態においては、視界確保領域Vを利用して視点PからのY2の距離を求めたが、この視界確保領域Vの替わりに、例えば、仮想的な位置指定用平面を視点P及び観察対象Xとの間に設けてY2の距離を測ることに用いても良い。
また、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態における医用診断装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における画像処理手段の内部構成を示すブロック図である。 視点、視野、観察対象及び視界確保領域の関係を示す説明図である。 視界確保領域を示す説明図である。 本発明の実施の形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。 視点から視線を観察対象へ向けて見たときに表示手段に表示される画面を示す模式図である。 管状の組織を長手方向に切断してその内部を見た模式図である。 視点から視線を観察対象へ向けて見たときに表示手段に表示される画面を示す模式図である。 視点から視線を観察対象へ向けて見たときに表示手段に表示される画面を示す模式図である。 管状の組織を長手方向に切断してその内部を見た模式図である。 視点から視線を観察対象へ向けて見たときに表示手段に表示される画面を示す模式図である。 表示手段に表示された画面例を表わす模式図である。 表示手段に表示された画面例を表わす模式図である。 本発明の第1の実施の形態におけるガイド表示の流れを示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態におけるガイド表示の流れを示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態における視点、視野、観察対象及び視界確保領域の関係を示す説明図である。
符号の説明
1 医用診断装置
2 画像処理手段
2a 受信手段
2b 障害物判定手段
2c ガイド手段
2ca ガイド生成手段
2cb ガイド表示手段
2d 画像生成手段
2e 送信手段


Claims (6)

  1. 医用診断装置により収集された断層画像から生成されたボリュームデータを用いて、ユーザが入力した条件に従って視点と観察対象との間に視界確保領域を設定し、前記視界確保領域に含まれる前記対象を障害物と判定する障害物判定手段と、
    前記障害物判定手段により障害物と判定された領域を表わすガイドを生成し表示するガイド手段と、
    前記障害物判定手段からの情報に基づいて前記障害物を非表示とし、前記非表示とされた障害物の領域に前記ガイド手段からのガイドの画像を合わせて合成し前記視界確保領域内の画像を生成する画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ガイド手段において生成される前記障害物を表わすガイド表示は、ガイド生成手段内に複数種類設けられ、ガイド表示手段が前記障害物に表示に当たり前記ガイド生成手段に対して選択される前記ガイド表示を用いて前記障害物のガイドの作成を指示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ガイド表示は複数同時に表示することが可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記障害物判定手段は、障害物の厚みを考慮して前記視界確保領域の設定要素である奥行きを変更し障害物と判定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記障害物判定手段は、前記視点が同定された前記観察対象へ近づいても前記視点と同定された前記観察対象との間に設けられている前記視界確保領域内に前記観察対象を含まないように前記視点から前記観察対象までの距離と前記視点から前記視界確保領域までの距離とから求められる割合を維持するように前記視点から前記視界確保領域までの距離を自動的に調整することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置を備えることを特徴とする医用診断装置。
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