JP5169735B2 - タッチパネルディスプレイ - Google Patents

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本発明は、タッチパネルディスプレイに関する。
液晶ディスプレイの表示面側に透明な薄膜抵抗などからなる透明タッチパネルを配置することで、ディスプレイの表示内容を視認しつつ、タッチパネルを操作するタッチパネルディスプレイとして、特許文献1が知られている。
また、ガラス基板などの透明部材の上に発光素子やITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極を配置することで、ディスプレイの両面方向から表示内容を視認することができるとともに、表示を行っていない非表示領域はシースルー(一方側からディスプレイの他方側の景色が認識できる)であるいわゆる透明ディスプレイとして特許文献2が知られている。
特開平7−44542号公報 特許第2848236号公報
特許文献1の技術は、ディスプレイが透明ディスプレイでないため、操作者に開放感を与えることが難しく、また、タッチパネルディスプレイの一方側からタッチパネルディスプレイの他方側を視認することができないという課題があった。
特許文献2の技術は、透明ディスプレイであるため開放感を有するものの、タッチパネル機能を有していなかった。
本発明は、上記問題に鑑み、開放感を有するタッチパネルディスプレイを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、透明ディスプレイと、透明ディスプレイの前面に設けられた透明タッチパネルと、透明タッチパネルを支持するメインフレームと、不透明なカバーとからなるタッチパネルディスプレイであって、透明タッチパネルは、少なくとも3個以上の歪検出部と、歪検出部と同数の歪伝達フレームと、透明部材と、歪検出部が出力した信号を処理する処理部とを有し、透明部材は、外周が4辺からなるものであって、被操作領域と、被操作領域と透明部材の1辺の端部との間に形成された歪検出領域とからなり、歪伝達フレームの剛性はメインフレームの剛性よりも低く、且つ、歪伝達フレームの一端は歪検出領域の3箇所以上に各々接続されるとともに、歪伝達フレームの他端はメインフレームに接続され、歪検出部は、歪伝達フレームの各々に配置され、処理部は、歪検出部から各々出力された少なくとも3種類以上の歪検出信号に基づいて、被操作領域において押圧された位置を検出し、カバーは、透明部材の1辺に設けられた歪検出領域を被覆するように設けられ、透明部材の残りの3辺には、当該カバーが設けられないことを特徴とする。
このような構成とすることで、被操作領域に歪検出手段を設ける必要が無いため、タッチパネルの機能を実現するとともに、ユーザに開放感を与えることができる。
請求項2に記載の発明は、透明部材のうち透明ディスプレイに対向する面を裏面としたとき、裏面には凹部が設けられるとともに、透明ディスプレイは凹部に配置されていることを特徴とする。
このような構成にすれば、凹部に対向する透明部材の表面と操作領域とを近づけることができ、かつ、裏面のうち凹部が形成されていない面と透明部材の裏面の高さを近づけることができる。これにより、透明部材の裏面の位置と透明ディスプレイの裏面の位置とが異なる場合に比べて、操作者(ユーザ)に違和感を感じさせにくくすることができる。
請求項3に記載の発明は、被操作領域の投射面内に、凹部が設けられることを特徴とする。これにより、操作者は、透明ディスプレイを視認しながら、被操作領域を操作することができる。
請求項4に記載の発明は、被操作領域には、突起部が設けられることを特徴とする。これにより、操作者は、容易に操作部位(たとえば指先)を突起部に接触させることができる。
請求項5に記載の発明は、突起部は、周形状であることを特徴とする。これにより、被操作領域において、操作者は、容易に操作部位で周形状をなぞることができる。
請求項6に記載の発明は、突起部は、透明部材の被操作領域に設けた孔部に、孔部の深さよりも高い突起部材を配置することにより形成されることを特徴とする。また、請求項7に記載の発明は、被操作領域には、溝部が設けられることを特徴とする。これにより、操作者は、容易に操作部位を溝部に接触させることができる。
請求項8に記載の発明は、溝部は、周形状であることを特徴とする。これにより、被操作領域において、操作者は、容易に操作部位で周形状をなぞることができる。
請求項9に記載の発明は、透明部材は、透明ディスプレイとの間に、間隙を有することを特徴とする。これにより、操作者の押圧を受けた場合に、透明部材は容易に変形するため、操作者の押圧力が少なくて済む。また、透明部材が透明ディスプレイに接触しにくいため、透明ディスプレイが曲がることによる破損の可能性を抑制することができる。
発明を実施するための最良の形態について、図1から図10を用いて説明を行う。
図1は、本タッチパネルディスプレイ1の斜視図である。このタッチパネルディスプレイ1は、シースルー(操作者は、タッチパネルディスプレイ1の操作者(ユーザ)側の面から、他方の面側の空間を視認することができる)機能を有している。
この図1に示すように、タッチパネルディスプレイ1は、透明ELディスプレイ10、フレキシブル基板20、透明ELディスプレイ回路30、歪ゲージ40、押下位置・加重検出回路50、透明樹脂部材60、カバー70を有する。また、図1には図示されていないが、タッチパネルディスプレイ1は後述するフレーム80を有する。
ここで、各部の電気的な接続関係について説明をすると、透明ELディスプレイ10はフレキシブル基板20を介して透明ELディスプレイ回路30に接続され、歪ゲージ40は押下位置・加重検出回路50に電気的に接続されている。
また、フレキシブル基板20、透明ELディスプレイ回路30、歪ゲージ40、押下位置・加重検出回路50は、不透明なカバー70に被覆されている。
次に透明ELディスプレイ10について説明する。透明ELディスプレイ10に用いられるパネル(以下では、ELパネルと呼ぶ)は、特許第2848236号公報で知られている、ガラス基板の上に第1電極、第1絶縁膜、発光層、第2絶縁膜、第2電極、接着剤、カバーガラスが積層された構成である。特に、第1電極および第2電極は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極で形成されており、表示部を透明なものとしたELパネルである。
次に図2および図3を用いて、各部の位置関係、固定関係について説明する。図2はユーザ側から見た正面図(但し、擬似的にカバー70を透視表現している)である。また、図3は図2のA−A線における断面図であり、図4は図2のB−B線における断面図である。
この図2および図3に示すように、透明ELディスプレイ10の手前にはユーザが操作を入力する透明樹脂部材60が配置されている。すなわち、ユーザは透明樹脂部材60を指先などで触ることで所望の操作入力を行うことができるとともに、透明樹脂部材60の背後に設置された透明ELディスプレイ10に表示された各種表示パターンを視認することができる。一方、ユーザ側に面した透明樹脂部材60の表面には、ユーザが操作入力を行う被操作領域61と、主に透明樹脂部材60の剛性を補強することを目的とした周辺領域62とが形成されている。また、周辺領域62は平面形状であり、被操作領域61は凹状の湾曲面となっている。被操作領域61を凹状の湾曲面とした場合、ユーザが視認する面(被操作領域61)に、外部の映り込みを発生しにくくすることができる。
一方、透明ELディスプレイ10自体は、透明樹脂部材60により被覆保護されている。また、透明樹脂部材60の透明ELディスプレイ10側の面、すなわちユーザにとっての裏面には、透明ELディスプレイ10を収納するための凹部が形成されている。ただし、この凹部の底面に透明ELディスプレイ10は接触しておらず、透明樹脂部材60と透明ELディスプレイ10との間には、隙間が設けられている。
図2および図3に示すように、透明樹脂部材60の被操作領域61うち、頻繁にユーザからの操作される領域の一部には、人を模ったメッキ部材が取り付けられている。このメッキ部材は、透明樹脂部材60に設けられた掘り込み(穴)に嵌め込まれている。そして、このメッキ部材の表面の一部は、透明樹脂部材60の面よりも凸になっている。図2に示すように、メッキ部材は、第一メッキ部材90a、第二メッキ部材90b、第三メッキ部材90c計3個からなり、互いのメッキ部材同士は、別々に透明樹脂部材60に設けられた掘り込み内に配置されている。このうち第一メッキ部材90aは後述するエアコン操作入力のFACEモードを入力するためのものであり、第二メッキ部材90bはBI−LEVELモードを入力するためのものであり、第三メッキ部材90cはFOOTモードを入力するためのものである。
また、被操作領域61のうち特にユーザから頻繁に操作される領域には、透明樹脂部材60の表面側に掘られた凹部が周状に連続する溝部90dが設けられている。本実施形態の場合には、ユーザはこの溝部90dをなぞることで、後述するエアコン操作入力の設定温度を上下させる指示を行うことができる。
次に、図4および図5を用いて、透明樹脂部材60に対して、ユーザがどの位置を操作しているかを検出する操作検出の構成について説明する。なお、図5は、図4におけるC方向からの鳥瞰図である。図4に示すように、透明樹脂部材60は第一固定ネジ41aで歪ゲージフレームUL42aの一端が固定されている。また、図5に示すように、歪ゲージフレームUL42aの他端は第三固定ネジ41cでフレーム80に固定されている。そして、歪ゲージUL40aは、歪ゲージフレームUL42aのうち第一固定ネジ41aと第三固定ネジ41cとの間の固定部位に接着されている。そして、図4および図5に示すように、各歪ゲージ40及び各歪ゲージフレームは左右に各2組の計4組配置されている。なお、第一固定ネジ41aおよび第二固定ネジ41bは、ユーザが操作する被操作領域61ではなく、カバー70で被覆された領域(歪検出領域)に設けられている。また、図5に示すように、カバー70と透明樹脂部材60、透明樹脂部材60と各歪ゲージフレームとは、わずかな隙間を介して離間している。これにより、ユーザの指などで被操作領域61が押下された場合、透明樹脂部材60の被操作領域61は下側(透明ELディスプレイ10側)の歪ゲージフレーム(図4の場合には歪ゲージフレームLL42b)を支点に押下方向に変移する。
次に、図6を用いて、本タッチパネルディスプレイ1の信号処理の流れを説明する。4組の歪ゲージ40から出力された信号は押下位置・加重検出回路50に入力され、押下位置・加重検出回路50のアンプ51で増幅され、さらにA/DC52(アナログ−デジタル変換器)でデジタル化されて、演算処理装置53に送られる。演算処理装置53では、被操作領域61においてユーザの指が接触した押下位置(座標値、領域)を特定し、さらに特定した押圧位置に応じて図示しないエアコンECUにエアコン操作入力信号(FACEなどのモードや、設定温度)を出力するとともに、透明ELディスプレイ回路30の表示制御装置31へ映像信号を出力する。そして、表示制御装置31は、透明ELディスプレイ10の第一電極に接続されたロウドライバ32と、第二電極に接続されたカラムドライバ33を介して、演算処理装置53の処理結果に基づく映像信号を透明ELディスプレイ10に表示する。
以下、ユーザが、図3の第一メッキ部材90aを押下した場合を例に、信号処理の流れを説明する。
ユーザが第一メッキ部材90aを押下方向に押下した時、透明樹脂部材60を介して、図4の如く歪ゲージフレームLL42bには荷重方向LLの向きに力が加わり、歪ゲージフレームUL42aには荷重方向LLとは逆方向の荷重方向ULの向きに力が加わる。また、図4では省略されているが、右側の歪ゲージUR40bには左側の歪ゲージUL40aと同じ方向の力が、右側の歪ゲージLR40dには左側の歪ゲージLL40cと同じ方向の力が加わる。このとき、各歪ゲージフレームの他端は、理想的には剛体でありユーザの押下力により変形しないフレーム80に固定されているため、押下力が加わることで各歪ゲージフレームが歪み、各歪ゲージ40の抵抗値が変化する。各歪ゲージ40の抵抗値変化は極めて微小なため、押下位置・加重検出回路50ではホイートストンブリッジ回路にて抵抗値変化を電圧値として取り出している。そして、図7に示すように、演算処理装置53は、電圧値をアンプ51で増幅した後にA/Dでデジタル化された信号を取り込む。演算処理装置53は具体的にはマイコンなどで実現する。
以下、図7に示すフローチャートを用いて、演算処理装置53における処理の流れを説明する。
ステップS100以前の処理は、前述した各歪ゲージ40からの信号をデジタル値に変換する処理である。ステップS100では、演算処理装置53に電圧値Va〜Vdを取り込む。ここで、演算処理装置53に取り込まれた電圧値Va〜Vdは、各歪ゲージ40に加わった力を表している。以下、電圧値の正負は、荷重方向LLの向きに力が加わった時を正、その逆向きに力が加わった時を負とする。また、UL信号は歪ゲージUL40aの出力信号を増幅した後にデジタル化した信号であり、UR信号は歪ゲージUR40bの出力信号を増幅した後にデジタル化した信号であり、LL信号は歪ゲージLL40cの出力信号を増幅した後にデジタル化した信号であり、LR信号は歪ゲージLR40dの出力信号を増幅した後にデジタル化した信号である。
Va=現在のUL信号 − UL信号のリファレンス
Vb=現在のUR信号 − UR信号のリファレンス
Vc=現在のLL信号 − LL信号のリファレンス
Vd=現在のLR信号 − LR信号のリファレンス
ステップS100より続くステップS101では、まずVa〜Vdの絶対値の何れかが、あらかじめ設定した閾値よりも大きいかを判定し、ひとつ以上大きい場合は以降の処理を行わず、処理の最初に戻る。何れも閾値を超えない場合は、ステップS102に進む。
ステップS102では、押下力の重心位置(x,y)と荷重Wとを演算する。
ここで、荷重Wを以下の(数1)により計算する。
(数1) 荷重W=(Va+Vb+Vc+Vd)
上記(数1)の通り、押下された場合の荷重Wは、電圧値の総和であらわされている。
この値は荷重の絶対値ではないが、操作の程度を認識するには相対値で十分である。また、ある一定係数をかけて絶対値に換算することも可能である。
Va〜Vdは現在の各歪ゲージ40のA/D出力値とリファレンスのA/D出力値との差である。リファレンスのA/D出力値とは、例えば操作をしていない時のA/D出力値を記憶した値などがある。
本実施形態の構成では、操作領域が押下された場合に、透明樹脂部材60の変移の支点が歪ゲージLL40cと歪ゲージLR40dとをつなぐ線上に存在するため、歪ゲージLL40cと歪ゲージLR40dとが正の値を出力する時、歪ゲージUL40aと歪ゲージUR40bとは負の値を出力する。そこで、歪ゲージUL40a出力と歪ゲージUR40b出力の正負を逆にして増幅し、演算処理装置53内で正負を反転することで、アンプ51に負の電源を設ける必要を無くすことができる。また、以下の(数2)に示すように、押下力が印加された領域の重心位置(x,y)は座標値で表現することができる。
(数2)重心位置(x,y)=( (Va+Vc)/W,(Va+Vb)/W )
なお、xは透明樹脂部材60の平面方向における横方向(左右方向)、yが縦方向(上下方向)の座標値である。数式2は、xは押下力全体の荷重に対する左側の荷重の割合、yは押下力全体の荷重に対する上側の荷重の割合から演算することができる。
ステップS103では、求めた荷重Wが、あらかじめ設定した閾値よりも大きいかを判定する。そして、荷重Wが閾値以上と判定された場合には、ユーザによる操作がなされたと判定しステップS104に進む。なお、荷重Wが閾値よりも小さい場合は、操作をしていないとみなし以降の処理を行わず、処理の最初に戻る。なお、この閾値は、操作の状況によって変えると効果的である。例えば押すことでON・OFFの操作をおこなう場合は、押した感覚を持たせるために閾値を高めに設定するのに対し、なぞるなどスライドさせる操作の場合は閾値を低めに設定すると良い。
ステップS104以下は、被操作領域61の複数設定された検出領域のうち、ユーザの指がどの検出領域に接触しているかを判定する処理である。
ステップS104では、まず重心位置(x,y)が第一検出領域61a内であるかを判定する。重心位置(x,y)が第一検出領域61a内に存在する(YES)と判定された場合には、ステップS105に進み、第一検出領域61a内に存在しない(NO)と判定された場合には、ステップS106に進む。すなわちYESと判定された場合には表示制御装置31に表示パターンFACEを出力する処理を行い、NOと判定された場合にはステップS106へ進む。なお、表示制御装置31は、表示パターンFACEが入力されると、透明ELディスプレイ10に図9に示すような表示を行わせる。
ステップS104で行う具体的な判定ロジックについて説明する。判定は、重心位置(x,y)のxが第一検出領域61aを囲むx軸方向の最小値と最大値との間に存在するか、および、yが第一検出領域61aを囲むy軸方向の最小値と最大値との間に存在するかを判定することでなされる。なお、第一検出領域61aは、第一メッキ部材90aの範囲より大きく設定されている。しかし、第一メッキ部材90aが透明樹脂部材60の面よりも突出しているため、ユーザの操作部位(指)は第一メッキ部材90aに誘導される。従って、第一検出領域61aの面積を第一メッキ部材90aよりも広く設定したとしても、ユーザの指によって第一メッキ部材90a以外の部分は押されにくい。従って、検出領域を、メッキ部材の範囲より大きく設定しても誤作動の恐れはない。
ステップS104に続くステップS105では、表示制御装置31により表示パターンFACEを表示させるとともに、表示パターンBI−LEVEL又は表示パターンFOOTを非表示にして、一連の処理の最初に戻る。
ステップS104より分岐するステップS106では、ステップS104と同様に重心位置(x,y)が第二検出領域61b内であるかを判定する。そして、重心位置(x,y)が第二検出領域61b内にあると判定された場合にはステップS107へ進み、第二検出領域61b内にないと判定された場合には、重心位置(x,y)が他の検出領域内に存在するか否かの判定を行う。
ステップS106に続くステップS107では、表示制御装置31により表示パターン(BI−LEVEL)を表示させるとともに、表示パターンFACE又は表示パターンFOOTを非表示にして、一連の処理の最初に戻る。
ステップS108以降になされる第三検出領域61c等の判定処理は、ステップS104、S105と同様の為、省略する。なお、第三メッキ部材90cが押下された場合に表示される表示パターンFOOTは、図10に示すような表示である。
ここで、ステップS200以下の第一検出領域61aのようなユーザの指により押下されたか否かを検出する処理とは異なる溝部90dを押下された場合の処理について説明する。ユーザは、溝部90dの輪郭を指でなぞることで、エアコンの設定温度を変更することができる。具体的には、溝部90dの輪郭を時計周りの方向になぞった場合には設定温度を上昇させ、溝部90dの輪郭を反時計周りの方向になぞった場合には設定温度を下降させる処理を行う。このような処理を行うため、押下位置・加重検出回路50は、溝部90dの領域内に荷重が加えられた場合に、溝部90dの輪郭にそって荷重が変化する方向、すなわち時計周り方向か反対時計周り方向かを検出する。そして、押下位置・加重検出回路50は、荷重が変化する方向に基づいて図示しないエアコンECUに設定温度を出力するとともに、表示制御装置31に所定の表示パターン(セグメント形式の設定温度)を表示させる。
ステップS200は、ステップS104以降の第一検出領域61aのようなユーザの指により押下されたか否かを検出する処理が終わった後になされる処理である。このステップS200では、重心位置(x,y)が溝部90dを囲む第四検出領域61dの中に存在するか否かを判定する。もし、重心位置(x,y)が溝部90dを囲む第四検出領域61dの中に存在する場合にはステップS210に進み、存在しない場合には一連の処理の最初に戻る。
ステップS201では、溝部90dの中心(0)の座標と、重心位置(x,y)とがなす角度θを演算する。なお、この場合、なす角とは、溝部90dの中心(0)からy軸方向に直線を延ばした場合に溝部90dと交わる場所、いわゆる0時の方向を0度とし、この0時の角度を基準とした角度である。一例としては、1時の方向は30度、3時の方向は90度、9時の方向は270度となる。
ステップS201に続くステップS202では、角度θと、前回の制御周期における角度θの値であるθoldとの差(θ−θold)が、条件1を満たすか否かを判定する。ここで条件1とは、1<(θ−θold)<179、もしくは、−359<(θ−θold)<−181とする。もし、(θ−θold)が条件1を満たすならば重心位置(x,y)は時計回りに移動しているためステップS203へ進み、(θ−θold)が条件1を満たさないのであればステップS205へ進む。なお、制御周期の初回時など、θoldが存在しない場合には、ステップS202、ステップS203の処理を行わずにステップS204の処理を行って、処理の最初に戻っても良い。
ステップS203では、エアコンECUに設定温度を出力する(例えば+1度)とともに、表示制御装置31に所定の表示パターン(UP)を出力する。
ステップS203より続くステップS204では、今回の角度θをθoldとして記憶する処理を行い、一連の処理の最初に戻る。
一方、ステップS202で分岐したステップS205では、角度θと、前回の制御周期における角度θの値であるθoldとの差(θ−θold)が、条件2を満たすか否かを判定する。ここで条件2とは、−179<(θ−θold)<−1、もしくは、181<(θ−θold)<359とする。もし、(θ−θold)が条件2を満たすならば重心位置(x,y)は反時計回りに移動しているためステップS206へ進み(θ−θold)が条件2を満たさないのであれば一連の処理の最初に戻る。
ステップS206では、エアコンECUに設定温度を出力する(例えば−1度)とともに、表示制御装置31に所定の表示パターン(DOWN)を出力する。
ステップS206より続くステップS207では、今回の角度θをθoldとして記憶する処理を行い、一連の処理の最初に戻る。また、例外処理としては、重心位置(x,y)がすべての検出領域に入っていなかった場合は、無効な操作として何もせず一連の処理の最初に戻しても良い。また、この処理のループを、数回のVa〜Vd値を平均化してから処理すると、外乱ノイズの影響を受けにくくなる。
以上が、演算処理装置53における処理の流れである。
以下、本実施形態における効果を説明する。
ユーザが操作する被操作領域61が、透明ELディスプレイ10および透明樹脂部材60により構成されるため、タッチパネルディスプレイ1の一方側からタッチパネルディスプレイ1の他方側を視認することが可能である。そして、このようなタッチパネルディスプレイ1は、ユーザに開放感を与えるとともに、前述の処理により透明樹脂部材60を押下するだけの操作で、操作入力を行うことができる(第1の効果)。
ユーザが操作する被操作領域の側部に歪ゲージを設ける形態では側部に歪ゲージなどが視認されてしまい開放感が得にくいという問題が存在するが、本実施形態のようにカバー70により被覆された透明樹脂部材60の一方の辺に複数個の歪ゲージ40を配置して、被操作領域61を囲む透明樹脂部材60の3辺(周辺領域62)にカバー70を設けないことで、開放感を与えることができる(第2の効果)。
透明樹脂部材60に掘り込み(穴)を設け、この穴の中に、少なくとも頂点が穴よりも突出するようなメッキ部材90a〜cを配設することで、ユーザの指をメッキ部材90a〜cに誘導することができる。このため、ユーザは、必ずしも透明ELディスプレイ10を視認しながらでなくても、メッキ部材90a〜cを押下することができる(第3の効果)。なお、言うまでも無く、メッキ部材の材質や形状は、本実施形態に限定されるものではなく、ユーザの操作を誘導できるものであれば任意である。
また、透明樹脂部材60に周形状の溝部90dを設けることで、ユーザの指を溝部90dに誘導することができる。特に、円を描くといった操作をタッチパネルで行う場合に、このように周形状の溝部90dを設けると、ユーザの指が比較的正確に円周をなぞることができるため、容易に操作することができる(第4の効果)。なお、言うまでも無く、周形状の溝部90dを、周形状の凸部とした場合であっても、同様の効果を奏することができる。また、周形状でなく、例えば直線のスライダー形状、三角形形状などであっても良い。
なお、本実施形態では、歪ゲージおよび歪伝達フレームを4箇所設けたが、重心位置(x,y)を演算するためには、最低3箇所以上設ければ良い。
最良の実施形態におけるタッチパネルディスプレイの斜視図である。 最良の実施形態におけるタッチパネルディスプレイの正面図である。 図2のA−A線断面における断面図である。 図2のB−B線断面における断面図である。 図4のC方向からの斜視図である。 本タッチパネルディスプレイの信号処理の流れを表すブロック図である。 押下位置・加重検出回路及び表示制御装置でなされる処理を示すフローチャートである。 各種検出領域を示す図である。 第一メッキ部材が押下された場合に透明ELディスプレイに表示される表示パターンFACEを示す図である。 第三メッキ部材が押下された場合に透明ELディスプレイに表示される表示パターンBI−LEVELを示す図である。
符号の説明
1 タッチパネルディスプレイ
10 透明ELディスプレイ
20 フレキシブル基板
30 透明ELディスプレイ回路
31 表示制御装置
32 ロウドライバ
33 カラムドライバ
40 歪ゲージ
40a 歪ゲージUL
40b 歪ゲージUR
40c 歪ゲージLL
40d 歪ゲージLR
41a 第一固定ネジ
41b 第二固定ネジ
41c 第三固定ネジ
42a 歪ゲージフレームUL
42b 歪ゲージフレームLL
50 押下位置・加重検出回路
51 アンプ(51a〜51d)
52 A/DC(52a〜52d)
53 演算処理装置
60 透明樹脂
61 操作領域
61a 第一検出領域61a
61b 第二検出領域61b
61c 第三検出領域61c
61d 第四検出領域61d
62 周辺領域
70 カバー
80 フレーム
90a 第一メッキ部材
90b 第二メッキ部材
90c 第三メッキ部材
90d 溝部

Claims (10)

  1. 透明ディスプレイ(10)と、該透明ディスプレイ(10)の前面に設けられた透明タッチパネルと、該透明タッチパネルを支持するメインフレーム(80)と、不透明なカバー(70)とからなるタッチパネルディスプレイであって、
    前記透明タッチパネルは、少なくとも3個以上の歪検出部(40)と、該歪検出部(40)と同数の歪伝達フレーム(42a,b)と、透明部材(60)と、前記歪検出部(40)が出力した信号を処理する処理部(50,53)とを有し、
    前記透明部材(60)は、外周が4辺からなるものであって、被操作領域(61)と、該被操作領域(61)と該透明部材(60)の1辺の端部との間に形成された歪検出領域(62)とからなり、
    前記歪伝達フレーム(42a,b)の剛性は前記メインフレーム(80)の剛性よりも低く、且つ、該歪伝達フレーム(42a,b)の一端は前記歪検出領域(62)の3箇所以上に各々接続されるとともに、該歪伝達フレーム(42a,b)の他端は前記メインフレーム(80)に接続され、
    前記歪検出部(40)は、前記歪伝達フレーム(42a,b)の各々に配置され、
    前記処理部(50,53)は、前記歪検出部(40)から各々出力された少なくとも3種類以上の歪検出信号に基づいて、前記被操作領域(61)において押圧された位置を検出し、
    前記カバー(70)は、前記透明部材(60)の1辺に設けられた前記歪検出領域(62)を被覆するように設けられ、前記透明部材(60)の残りの3辺には、当該カバーが設けられないことを特徴とするタッチパネルディスプレイ。
  2. 前記透明部材(60)のうち前記透明ディスプレイ(10)に対向する面を裏面としたとき、
    前記裏面には凹部が設けられるとともに、前記透明ディスプレイ(10)は該凹部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルディスプレイ。
  3. 前記被操作領域(61)の投射面内に、前記凹部が設けられることを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルディスプレイ。
  4. 前記被操作領域(61)には、突起部(61a〜c)が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタッチパネルディスプレイ。
  5. 前記突起部(61a〜c)は、周形状であることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ。
  6. 前記突起部(61a〜c)は、前記透明部材(60)の被操作領域(61)に設けた孔部に、該孔部の深さよりも高い突起部材を配置することにより形成されることを特徴とする請求項4に記載のタッチパネルディスプレイ。
  7. 前記被操作領域(61)には、溝部(61d)が設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のタッチパネルディスプレイ。
  8. 前記溝部(61d)は、周形状であることを特徴とする請求項7に記載のタッチパネルディスプレイ。
  9. 前記透明タッチパネルは、前記透明部材(60)と透明ディスプレイ(10)との間に、間隙を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のタッチパネルディスプレイ。
  10. 前記透明タッチパネルの被操作領域(61)は、凹状の湾曲面に形成されることを特徴とする請求項9に記載のタッチパネルディスプレイ。
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