JP5168937B2 - 半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機 - Google Patents

半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機 Download PDF

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Description

この発明は、光パケットネットワークにおける光パケット通信に有用な半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機に関し、特に、半導体光増幅型ゲートスイッチに供給する駆動電流の容量を維持しつつ、半導体光増幅型ゲートスイッチの高速駆動を実現させることができる半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機に関する。
近年、マルチメディアネットワークの普及促進のために、高速かつ大容量の光通信装置の開発が要望されている。この高速かつ大容量化を実現する方式の一つとして、nsオーダーの高速光スイッチを用いた光スイッチ装置の研究開発が進められている。このnsオーダーの高速光スイッチに該当するデバイスとして、半導体光増幅型ゲートスイッチ(以下、SOA(Semiconductor Optical Amplifier)型ゲートスイッチと記載する。)がある。このSOA型ゲートスイッチは、駆動回路から供給される駆動電流に応じてON/OFFが制御される。そして、駆動電流を供給する駆動回路には、信号発生器から出力された信号を増幅するオペアンプが組み込まれている(下記特許文献1参照)。従来、駆動回路に組み込まれるオペアンプとして、例えば、帯域が100MHz、スルーレートが1000V/μs、出力電流容量が300mA、セットリングタイムが20nsの高速オペアンプが用いられていた。
また、下記特許文献2には、複数の増幅器を並列に接続して、大電力の負荷に電力を供給する並列出力合成回路に関する技術が開示されている。
特開2001−154160号公報 実用新案登録第2508175号公報
光スイッチ装置では、光パケット信号のスイッチング伝送の効率化を向上させるために、SOA型ゲートスイッチのさらなる高速駆動が要求されている。しかしながら、上述した従来の高速オペアンプでは、要求されている高速駆動を実現することができない。これに対して、さらに高速性の高い、例えば、帯域が1GHz、スルーレートが5000V/μs、出力電流容量が150mAの高速オペアンプを適用することも考えられるが、このような高速オペアンプを用いると、光スイッチ装置において要求される300mAの出力電流(駆動電流)容量を満足することができない。
また、出力電流容量を増大させるために、特許文献2を参考にして、高速オペアンプを並列接続させることも考えられる。しかしながら、特許文献2に示されている並列出力合成回路では、単に負荷に供給する電流を増大させることが追求されているだけであって、負荷を高速駆動させることについては何も考慮されていない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、半導体光増幅型ゲートスイッチに供給する駆動電流の容量を維持しつつ、半導体光増幅型ゲートスイッチの高速駆動を実現させることができる半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路であって、並列接続されたオペアンプと、並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、各オペアンプの出力端子から並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、上記オペアンプが非反転型オペアンプであることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、上記オペアンプが反転型オペアンプであることを特徴とする。
また、本発明は、カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置であって、上記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、並列接続されたオペアンプと、並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、各オペアンプの出力端子から並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする。
また、本発明は、カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置を複数備える光交換機であって、上記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、並列接続されたオペアンプと、並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、各オペアンプの出力端子から並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする。
これらの発明によれば、並列接続されたオペアンプからの各出力電流および各スルーレートが加算されるため、駆動信号の出力電流容量と立ち上がり速度をオペアンプ数分倍増させることが可能となる。また、オペアンプを並列接続させることによって、ON時に半導体光増幅型ゲートスイッチに充電された電荷を、電圧の立ち下がり時に複数のオペアンプで高速に吸収させることができる。したがって、1個のオペアンプからなる回路に比べて電圧をより高速に低下させることができるため、立ち下がり時間を短縮させることが可能となる。さらに、並列接続されたオペアンプの信号源側とゲートスイッチ側とにおいて、分岐点または結合点までを接続する伝送線路の伝送遅延時間をそれぞれ同等にすることで、伝送遅延差による信号の位相ずれを回避することができるため、波形ひずみの発生を抑止することができる。
また、本発明に係る半導体光増幅型ゲートスイッチ装置は、上記の発明において、ショットキーバリアダイオードをさらに備え、半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側にショットキーバリアダイオードのカソード側を接続し、半導体光増幅型ゲートスイッチのカソード側にショットキーバリアダイオードのアノード側を接続することを特徴とする。
この発明によれば、半導体光増幅型ゲートスイッチがON状態であるときには、ショットキーバリアダイオードには駆動電流が流れず、半導体光増幅型ゲートスイッチにのみに駆動電流が流れ、一方、半導体光増幅型ゲートスイッチがOFF状態であるときには、半導体光増幅型ゲートスイッチの寄生容量に溜まった電荷がショットキーバリアダイオードに流れるように半導体光増幅型ゲートスイッチとショットキーバリアダイオードを接続したので、寄生容量に溜まった電荷の駆動回路側への流入を防止することができ、ひいてはリンギングを抑圧することができる。
本発明によれば、並列接続されたオペアンプからの各出力電流および各スルーレートが加算されるため、駆動信号の出力電流容量と立ち上がり速度をオペアンプ数分倍増させることが可能となる。また、オペアンプを並列接続させることによって、ON時に半導体光増幅型ゲートスイッチに充電された電荷を、電圧の立ち下がり時に複数のオペアンプで高速に吸収させることができるため、1個のオペアンプからなる回路に比べて電圧をより高速に低下させることができ、立ち下がり時間を短縮させることができる。さらに、並列接続されたオペアンプの信号源側とゲートスイッチ側とにおいて、分岐点または結合点までを接続する伝送線路の伝送遅延時間をそれぞれ同等にすることで、伝送遅延差による信号の位相ずれを回避することができるため、波形ひずみの発生を抑止することができる。
また、本発明によれば、半導体光増幅型ゲートスイッチがON状態であるときには、ショットキーバリアダイオードには駆動電流が流れず、半導体光増幅型ゲートスイッチにのみに駆動電流が流れ、一方、半導体光増幅型ゲートスイッチがOFF状態であるときには、半導体光増幅型ゲートスイッチの寄生容量に溜まった電荷がショットキーバリアダイオードに流れるように半導体光増幅型ゲートスイッチとショットキーバリアダイオードを接続したので、寄生容量に溜まった電荷の駆動回路側への流入を防止することができ、ひいてはリンギングを抑圧することができる。
すなわち、本発明によれば、半導体光増幅型ゲートスイッチに供給する駆動電流の容量を維持しつつ、半導体光増幅型ゲートスイッチの高速駆動を実現させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機の好適な実施形態を詳細に説明する。
まず、本実施例にかかるコアノード(光交換機)および光スイッチ装置の構成について説明する。図1は、光パケットネットワークを形成するコアノードの構成を示す図である。同図に示すように、コアノードである光交換機10は、光スイッチ装置1と波長変換器5と制御部6とを有する。光スイッチ装置1は、光パケットネットワークで送受信される光パケット信号の経路を切替えるためのマトリクス光スイッチ機能を有する。波長変換器5は、光パケット信号の波長を変換する。制御部6は、波長変換された光パケット信号の出力先ポートを指示するための制御信号を光スイッチ装置1に送信する。制御部6は、光パケット信号に含まれる経路情報を解析して出力先ポートを決定する。なお、光スイッチ装置1は、経路情報が格納されている光パケット信号(ラベル信号)を受信してから所定のオフセット時間が経過した後に光スイッチの切り替えを行う。この切り替え時間は、光パケット信号に影響を与えないためのガード時間でもあり、例えば、45nsに設定される。
図2は、本実施例1における光スイッチ装置1の構成を示す図である。同図に示す光スイッチ装置1は、複数の半導体光増幅型ゲートスイッチ装置2(以下、SOA(Semiconductor Optical Amplifier)型ゲートスイッチ装置と記載する。)と、複数の光カプラ3と、複数の合波カプラ4とを有する。光カプラ3は、光スイッチ装置1の入力ポートごとに設けられる。光カプラ3は、入力ポートから入力された光パケット信号を、光スイッチ装置1の出力ポート数分に分岐する。合波カプラ4は、光スイッチ装置1の出力ポートごとに設けられる。合波カプラ4は、複数のSOA型ゲートスイッチ装置2から出力される光パケット信号を結合する。SOA型ゲートスイッチ装置2は、入力ポート数分のSOA型ゲートスイッチ装置2からなるSOA型ゲートスイッチ装置群を形成する。このSOA型ゲートスイッチ装置群が出力ポートごとに設けられる。
ここで、SOA型ゲートスイッチ装置2の構成について、図3を参照して説明する。図3は、本実施例1におけるSOA型ゲートスイッチ装置2の構成を示す図である。SOA型ゲートスイッチ装置2は、駆動回路21(半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路)とSOA型ゲートスイッチ22とを有する。駆動回路21は、SOA型ゲートスイッチ22のアノード側に接続される。SOA型ゲートスイッチ22のカソード側は、グラウンドに接続される。
駆動回路21は、制御部6から送信された制御信号に基づいて駆動信号を生成する。駆動回路21は、生成した駆動信号をSOA型ゲートスイッチ22に送信する。
SOA型ゲートスイッチ22は、光信号増幅領域22aに駆動電流が供給されたときに、光信号増幅領域22aを伝播する光パケット信号を増幅する。したがって、駆動電流を制御することにより、SOA型ゲートスイッチ22を光パケット信号のゲート素子として機能させることができる。SOA型ゲートスイッチ22は、光カプラ3を介して入力された光パケット信号を、駆動電流のON/OFFを示す駆動信号に応じて出力し、合波カプラ4に送信する。具体的には、例えば、駆動信号がON状態を示す場合には、SOA型ゲートスイッチ22はON状態となり、光パケット信号が出力される。一方、駆動信号がOFF状態を示す場合には、SOA型ゲートスイッチ22はOFF状態となり、光パケット信号の出力が止められる。なお、後述するように、SOA型ゲートスイッチ22は、OFF状態であっても多少は漏れ光が発生してしまう。
図4は、SOA型ゲートスイッチ22における駆動電流と光増幅率との関係を説明するための図である。横軸は駆動電流mAを示し、縦軸は光増幅率dBを示す。同図に示すように、SOA型ゲートスイッチ22は、駆動電流により光増幅率が変化する特性を有する。駆動電流を増加させていくと光増幅率も増加する。駆動電流を300mA程度に増加させると、光増幅率が10dB程度得られるようになり、ほぼ飽和状態となる。したがって、駆動電流を300mA以上にしても、得られる光増幅率は10dB程度となる。一方、駆動電流を減少させていくと光の減衰特性を示すようになる。
図5は、SOA型ゲートスイッチ22における駆動電圧と光増幅率との関係を説明するための図である。横軸は駆動電圧Vを示し、縦軸は光増幅率dBを示す。同図に示すように、SOA型ゲートスイッチ22は、駆動電圧でも光増幅率が変化する特性を有する。SOA型ゲートスイッチ22は、電流駆動型であるが、駆動電流を300mA以上流せる電圧源から電圧印加することによって電圧駆動することも可能である。同図に示すように、駆動電圧を増加させていくと光増幅率も増加する。駆動電圧を1.5V程度に増加させると、光増幅率が10dB程度得られるようになり、ほぼ飽和状態となる。そして、駆動電圧を1.5V以上にしても、得られる光増幅率は10dB程度にとどまる。一方、駆動電圧を減少させていくと光の減衰特性を示すようになる。
図6は、SOA型ゲートスイッチ22におけるゲートスイッチ間消光比と駆動電圧との関係を説明するための図である。ゲートスイッチ間消光比は、ゲートスイッチがOFF状態のときの光パワーに対するゲートスイッチがON状態のときの光パワーの比で表される。同図の横軸はゲートスイッチ間消光比dBを示し、縦軸は駆動電圧Vを示す。同図に示すように、駆動電圧が増加するほど、ゲートスイッチ間消光比が増大する。ゲートスイッチ間消光比が増大するということは、OFF状態におけるゲートスイッチからの漏れ光の光パワーが増大していることを意味する。漏れ光の光パワーが増大してしまうと、光のクロストークが増大してしまう。したがって、光のクロストークによる影響を考慮して、所望の消光比特性が得られるように駆動電圧を設定する必要がある。具体的には、例えば、入力ポートと出力ポートとがそれぞれ8個備えられている8×8のマトリクス光スイッチを構成する場合には、消光比特性として58dB程度が要求されている。この場合には、駆動電圧を0.65V以下に設定する必要があることになる。
次に、図2を参照して、光パケット信号が光スイッチ装置1に入力されてから出力されるまでの動作について説明する。本動作では、光パケット信号が光スイッチ装置1の第1入力ポートから第2出力ポートに出力される場合について説明する。この場合、光パケット信号の経路情報には、出力先ポートが第2出力ポートであることを示す“#2”が格納されていることになる。なお、光スイッチ装置1の入力ポート数および出力ポート数はそれぞれn個設けられていることとする。
最初に、経路情報が“#2”である光パケット信号が、第1入力ポートから入力される。続いて、第1入力ポートに対応する光カプラ3aは、光パケット信号をn個に分岐させ、n個の出力ポートごとに設けられている第1入力ポート用のSOA型ゲートスイッチ装置2にそれぞれ送信する。
続いて、制御部6は、光パケット信号に含まれる経路情報に基づいて制御信号を生成する。本動作では、出力先ポートとして第2出力ポートを選択するように指示するための制御信号が生成される。制御部6は、生成した制御信号を各SOA型ゲートスイッチ装置2に送信する。
続いて、第2出力ポート用のSOA型ゲートスイッチ装置2の駆動回路21は、制御部6から送信された制御信号に基づいて、ON状態を示す信号をSOA型ゲートスイッチ22に送信する。これにより、経路情報に“#2”が格納された光パケット信号が、第2出力ポート用のSOA型ゲートスイッチ装置2から出力されることになる。一方、第2出力ポート用以外のSOA型ゲートスイッチ装置2の駆動回路21は、制御部6から送信された制御信号に基づいて、OFF状態を示す信号をSOA型ゲートスイッチ22に送信する。これにより、経路情報に“#2”が格納された光パケット信号は、第2出力ポート用以外のSOA型ゲートスイッチ装置2からは出力されないことになる。
続いて、第2出力ポート用のSOA型ゲートスイッチ装置2から出力された光パケット信号が、合成カプラ4bを介して第2出力ポートから出力される。つまり、経路情報が“#2”である光パケット信号は、第2出力ポートのみから出力されることになる。
次に、図3に示すSOA型ゲートスイッチ装置2の回路構成について説明する。図7は、本実施例1におけるSOA型ゲートスイッチ装置2の回路構成を例示する図である。駆動回路21は、並列接続された非反転型高速オペアンプOP1,OP2を用いてSOA型ゲートスイッチ22を駆動させる回路である。信号発生器SGは、SOA型ゲートスイッチ22をON/OFFさせるための矩形波信号を生成して出力する。この矩形波信号は、ON時に0.6V、OFF時に0Vを示す。この矩形波信号が、非反転型高速オペアンプOP1,OP2の非反転入力端子に入力される。具体的には、ON時には0.6Vの2分の1にあたる0.3Vが非反転型高速オペアンプOP1,OP2の非反転入力ピンにそれぞれ入力されることになる。
非反転型高速オペアンプOP1,OP2は、入力された矩形波信号を増幅して駆動信号を出力する。この非反転型高速オペアンプOP1,OP2は、帯域が1GHz、スルーレートが5000V/μs、出力電流容量が150mAのオペアンプである。この非反転型高速オペアンプOP1,OP2から出力された駆動信号が、SOA型ゲートスイッチ22に入力されることになる。具体的には、非反転型高速オペアンプOP1,OP2によって、0.3Vの矩形波信号が1.5Vの駆動信号に増幅されて、SOA型ゲートスイッチ22に供給される。インダクタL1は、駆動回路21の基板パターンにおける寄生インダクタンスである。インダクタL2は、SOA型ゲートスイッチモジュール2a内の伝送路における寄生インダクタンスである。このSOA型ゲートスイッチモジュール2aは、インダクタL2とSOA型ゲートスイッチ22とショットキーバリアダイオードD1とで構成されている。図7に示すインダクタL1,L2は、それぞれ2nHである。
伝送線路T1,T2は、それぞれの伝送遅延時間が同等となるように、並列接続の分岐点Aから非反転型高速オペアンプOP1,OP2の非反転入力端子までをそれぞれ接続する。すなわち、伝送線路T1,T2は、並列接続を形成する伝送線路のうち、信号源である信号発生器SG側の伝送線路(信号源側伝送線路)を形成する。伝送遅延時間を同等にする方法としては、例えば、同一種類の伝送線を用い、それぞれの伝送線路長が同等になるように接続する方法がある。
また、伝送線路T3,T4は、それぞれの伝送遅延時間が同等となるように、非反転型高速オペアンプOP1,OP2の出力端子から並列接続の結合点Bまでを接続する。すなわち、伝送線路T3,T4は、並列接続を形成する伝送線路のうちのSOA型ゲートスイッチ22側の伝送線路(ゲートスイッチ側伝送線路)を形成する。伝送遅延時間を同等にする方法としては、例えば、同一種類の伝送線を用い、それぞれの伝送線路長が同等になるように接続する方法がある。
図7に示す伝送線路T1〜T4は、伝送遅延時間が20psに設定され、特性インピーダンスが50Ωに設定されている。なお、図7に示す伝送線は、伝送線路長を3mmに設定すると、伝送遅延時間が20ps程度となる特性を有する。このように、並列接続された非反転型高速オペアンプOP1,OP2の入力側と出力側とにおいて、伝送線路T1〜T4の伝送遅延時間をそれぞれ同等にすることで、伝送遅延差による信号の位相ずれを回避することができるため、波形ひずみの発生を抑止することができる。
ショットキーバリアダイオードD1は、駆動信号(駆動電圧)の立ち下り時に発生するリンギングを抑圧するために配置される。SOA型ゲートスイッチ22がON状態からOFF状態に移行すると、SOA型ゲートスイッチ22の寄生容量に溜まった電荷が放電され、その結果インダクタL1やインダクタL2による逆起電力が発生する。そのため、負側にリンギングが引き起こされることになる。そこで、ショットキーバリアダイオードD1を図7に示すように配置することで、リンギングを抑圧することができる。
具体的には、ショットキーバリアダイオードD1のカソードをSOA型ゲートスイッチ22のアノード側に接続し、ショットキーバリアダイオードD1のアノードをSOA型ゲートスイッチ22のカソード側に接続する。このように接続することによって、SOA型ゲートスイッチ22がON状態であるときには、ショットキーバリアダイオードD1には駆動電流が流れず、SOA型ゲートスイッチ22にのみに駆動電流が流れることになる。一方、SOA型ゲートスイッチ22がOFF状態であるときには、SOA型ゲートスイッチ22の寄生容量に溜まった電荷がショットキーバリアダイオードD1に流れることになる。これにより、インダクタL1やインダクタL2による逆起電力の発生を回避することができるため、アンダーシュートが抑圧されることになる。そして、このアンダーシュートが抑圧されることによって、その次に発生する正側のオーバーシュートを含むリンギングが抑圧されることになる。この結果リンギングによるSOA発光現象を抑圧することができる。
ショットキーバリアダイオードとしては、例えば、Si(シリコン)型ショットキーバリアダイオードや、GaAs(ガリ砒素)型ショットキーバリアダイオードを用いることができる。Si型ショットキーバリアダイオードは、順方向電圧が一般のダイオードよりも小さいため、リンギングの抑圧効果が高くなる。GaAs型ショットキーバリアダイオードは、Si型ショットキーバリアダイオードよりも、接合容量を小さくできるため、より高速な応答が可能となる。このため、Si型ショットキーバリアダイオードよりもリンギングの抑圧効果が高くなる。
なお、図7に示す抵抗器R1,R2,R4,R6は50Ωの抵抗であり、抵抗器R3,R5は200Ωの抵抗である。
次に、図7に示すSOA型ゲートスイッチ装置の動作について説明する。図8は、実施例1におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図であり、図7に示すSOA型ゲートスイッチ装置の動作時における各電圧および電流の波形を示す図である。VSGは信号発生器SGの出力電圧波形である。この電圧波形VSGは、矩形波信号であり、ON時に0.6V、OFF時に0Vとなる。VSOAは、駆動回路21の出力電圧波形である。この電圧波形VSOAは、SOA型ゲートスイッチ22を駆動させる駆動信号であり、ON時に1.5V、OFF時に0Vとなる。I1は非反転型高速オペアンプOP1の出力電流波形であり、I2は非反転型高速オペアンプOP2の出力電流波形である。図8に示すように、電流波形I1と電流波形I2は同じ波形で表される。ISOAは、SOA型ゲートスイッチ22に流れる電流であり、電流波形I1と電流波形I2とを合流した電流波形となる。
ここで、立ち上がり時間を、SOA型ゲートスイッチ22の駆動電圧が消光比特性を満たす0.65Vに達してから、SOA型ゲートスイッチ22を流れる電流値が定常値である300mAの90%となる270mAに達するまでの所要時間と定義する。また、立ち下がり時間を、SOA型ゲートスイッチ22を流れる電流値が定常値である300mAの90%となる270mAに低下してから、SOA型ゲートスイッチ22の駆動電圧が消光比特性を満たす0.65Vに低下するまでの所要時間と定義する。
図8に示すように、本実施例1では、立ち上がり時間STがおよそ3nsとなり、立ち下がり時間ETがおよそ1.5nsとなる。したがって、立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計はおよそ4.5nsとなる。この値は、後述する従来の技術に比べておよそ1/3となっている。つまり、従来の技術に比べて3倍程度の高速動作が得られることになる。
従来の技術について説明する。図11は、従来の技術におけるSOA型ゲートスイッチ装置の回路構成を例示する図である。駆動回路91は、非反転型高速オペアンプOP91を用いてSOA型ゲートスイッチ92を駆動させる回路である。信号発生器SGは、SOA型ゲートスイッチ92をON/OFFさせるための矩形波信号を生成して出力する。この矩形波信号は、ON時に3.09V、OFF時に0Vを示す。この矩形波信号が、非反転型高速オペアンプOP91の非反転入力端子に入力される。非反転型高速オペアンプOP91は、入力された矩形波信号を増幅して駆動信号を出力する。非反転型高速オペアンプOP91は、帯域が100MHz、スルーレートが1000V/μs、出力電流容量が300mA、セットリングタイムが20nsのオペアンプである。この非反転型高速オペアンプOP91から出力された駆動信号が、SOA型ゲートスイッチ92に入力される。
インダクタL91は、立ち上がり時のオーバーシュートを抑圧するためのインダクタンスである。インダクタL92は、駆動回路91の基板パターンにおける寄生インダクタンスである。インダクタL93は、SOA型ゲートスイッチモジュール92a内の伝送路における寄生インダクタンスである。抵抗器R95は、立下り時のリンギングを抑圧するための抵抗である。図11に示すインダクタL91は38nHであり、インダクタL92,L93は2nHである。また、抵抗器R91,R92,R94は50Ωであり、抵抗器R93は200Ωであり、抵抗器R95は20Ωである。
図12は、従来技術におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図であり、図11に示す従来のSOA型ゲートスイッチ装置の動作時における各電圧および電流の波形を示す図である。VSGは信号発生器SGの出力電圧波形である。この電圧波形VSGは、矩形波信号でありON時に3.09V、OFF時に0Vとなる。VSOAは、駆動回路91の出力電圧波形である。この電圧波形VSOAは、SOA型ゲートスイッチ92を駆動させる駆動信号であり、ON時に1.5V、OFF時に0Vとなる。ISOAは、非反転型高速オペアンプOP91の出力電流波形である。
図12に示すように、従来のSOA型ゲートスイッチ装置では、立ち上がり時間STがおよそ5nsとなり、立ち下がり時間ETがおよそ9nsとなる。したがって、立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計がおよそ14nsとなる。この値は、実施例1のSOA型ゲートスイッチ装置の値に比べておよそ3倍となっている。つまり、従来の方が実施例1よりも3倍の時間を要することになる。
ここで、図11に示す従来のSOA型ゲートスイッチ装置では、非反転型高速オペアンプOP91の出力端子とSOA型ゲートスイッチ92との間に20Ωの抵抗器R95を挿入することでリンギングを抑えている。ところが、この抵抗器R95を挿入することによって非反転型高速オペアンプOP91の出力電圧として7.7Vという大きな電圧が必要となる。これにより、駆動回路91の消費電力が増大している。20Ωの抵抗器R95の消費電力は、300mAでは1.8Wになる。また、消費電力が大きな抵抗器R95は、形状も大きくなるため、回路規模が大きくなってしまう。また、オペアンプの出力電圧が高いため、より高速なオペアンプを利用することができずに、20ns程度のセットリング特性を有するオペアンプを利用することになる。これにより、高速性が阻害されてしまう。
これに対して、本実施例1のSOA型ゲートスイッチ装置では、立ち上がり時間がおよそ3nsであり、立ち下がり時間がおよそ1.5nsである。つまり、立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計がおよそ4.5nsであり、従来のSOA型ゲートスイッチ装置に比べて3倍程度の高速動作を示している。これは、本実施例1の非反転型高速オペアンプOP1,OP2が並列接続されていることに起因する。具体的に説明すると、立ち上がり時間については、並列接続されている非反転型高速オペアンプOP1,OP2の出力電流のスルーレートが加算されるため、およそ2倍のスルーレートが得られることになる。したがって、立ち上がり時間が従来の回路に比べておよそ1/2に減少することになる。つまり、立ち上がり速度は従来の回路に比べておよそ2倍速くなる。一方、立ち下がり時間については、SOA型ゲートスイッチ22自身の寄生容量によりON時に充電された電荷が、並列接続されている2個の非反転型高速オペアンプOP1,OP2によって高速に吸収されることになる。したがって、1個の非反転型高速オペアンプOP91からなる従来の回路に比べて電圧をより高速に低下させることができるため、立ち下がり時間も短縮される。
また、本実施例1のSOA型ゲートスイッチ装置では、従来のSOA型ゲートスイッチ装置における20Ωの抵抗器R95が不要となるため、消費電力を削減することができる。さらに、本実施例1のSOA型ゲートスイッチ装置では、従来のSOA型ゲートスイッチ装置と同様に300mAという大電流によって素子の発熱が比較的大きくなってしまうが、2個の非反転型高速オペアンプOP1,OP2に発熱量が分散されるため、ドライバアンプの発熱分散効率を向上させることができる。
なお、上述した実施例1では、矩形波信号が信号発生器SGによって生成されているが、矩形波信号を生成する手段はこれに限定されない。例えば、制御部6から出力される信号に応じてFPGA回路またはロジックバッファ回路で矩形波信号を生成することとしてもよい。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2が実施例1と異なる点は、実施例2では、実施例1の駆動回路で用いられている非反転型高速オペアンプの代わりに反転型高速オペアンプを用いている点である。それ以外の構成は、実施例1における各構成と同様であるため、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略すると共に、以下においては、主に実施例1との相違点について説明する。
図9は、本実施例2におけるSOA型ゲートスイッチ装置2の回路構成を例示する図である。駆動回路21は、並列接続された反転型高速オペアンプOP11,OP12を用いてSOA型ゲートスイッチ22を駆動させる回路である。信号発生器SGは、SOA型ゲートスイッチ22をON/OFFさせるための矩形波信号を生成して出力する。この矩形波信号は、ON時に−0.6V、OFF時に0Vを示す。この矩形波信号が、ボルテージフォロア回路OP13を介して反転型高速オペアンプOP11,OP12の反転入力端子に入力される。具体的に説明すると、ON時には−0.6Vの2分の1にあたる−0.3Vが反転型高速オペアンプOP11,OP12の反転入力ピンにそれぞれ入力されることになる。
反転型高速オペアンプOP11,OP12は、入力された矩形波信号を増幅して駆動信号を出力する。反転型高速オペアンプOP11,OP12は、帯域が1GHz、スルーレートが5000V/μs、出力電流容量が150mAのオペアンプである。この反転型高速オペアンプOP11,OP12から出力された駆動信号が、SOA型ゲートスイッチ22に入力されることになる。具体的に説明すると、反転型高速オペアンプOP11,OP12によって、−0.3Vの矩形波信号が1.5Vの駆動信号に増幅されて、SOA型ゲートスイッチ22に供給される。インダクタL1は、駆動回路21の基板パターンにおける寄生インダクタンスである。インダクタL2は、SOA型ゲートスイッチモジュール2a内の伝送路における寄生インダクタンスである。図9に示すインダクタL1,L2は、それぞれ2nHである。
伝送線路T1,T2(信号源側伝送線路)は、それぞれの伝送遅延時間が同等となるように、並列接続の分岐点Aから反転型高速オペアンプOP11,OP12の反転入力端子までをそれぞれ接続する。伝送遅延時間を同等にする方法としては、例えば、同一種類の伝送線を用い、それぞれの伝送線路長が同等になるように接続する方法がある。伝送線路T3,T4(ゲートスイッチ側伝送線路)は、それぞれの伝送遅延時間が同等となるように、反転型高速オペアンプOP11,OP12の出力端子から並列接続の結合点Bまでを接続する。伝送遅延時間を同等にする方法としては、例えば、同一種類の伝送線を用い、それぞれの伝送線路長が同等になるように接続する方法がある。
図9に示す伝送線路T1〜T4は、伝送遅延時間が20psに設定され、特性インピーダンスが50Ωに設定されている。なお、図9に示す伝送線は、伝送遅延時間を20psに設定すると、伝送線路長が3mm程度となる特性を有する。このように、並列接続された反転型高速オペアンプOP11,OP12の入力側と出力側とにおいて、伝送線路T1〜T4の伝送遅延時間をそれぞれ同等にすることで、伝送遅延差による信号の位相ずれを回避することができるため、波形ひずみの発生を抑止することができる。
なお、ショットキーバリアダイオードD1については、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。また、図9に示す抵抗器R1,R2は50Ωの抵抗であり、抵抗器R11,R14は100Ωの抵抗であり、抵抗器R12,R15は500Ωの抵抗であり、抵抗器R13,R16は120Ωの抵抗である。
図10は、実施例2におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図であり、図9に示すSOA型ゲートスイッチ装置の動作時における各電圧および電流の波形を示す図である。VSGは信号発生器SGの出力電圧波形である。この電圧波形VSGは、矩形波信号でありON時に−0.6V、OFF時に0Vとなる。VSOAは、駆動回路21の出力電圧波形である。この電圧波形VSOAは、SOA型ゲートスイッチ22を駆動させる駆動信号であり、ON時に1.5V、OFF時に0Vとなる。I1は反転型高速オペアンプOP11の出力電流波形であり、I2は非反転型高速オペアンプOP12の出力電流波形である。図10に示すように、電流波形I1と電流波形I2は同じ波形で表される。ISOAは、電流波形I1と電流波形I2とを合流した電流波形となる。
図10に示すように、本実施例2では、立ち上がり時間STがおよそ3.3nsとなり、立ち下がり時間ETがおよそ2.3nsとなる。したがって、立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計はおよそ5.6nsとなる。この値は、前述した従来の技術に比べておよそ2/5となっている。つまり、従来の技術に比べて2.5倍程度の高速動作が得られることになる。
なお、上述した各実施例では、2個のオペアンプで並列接続しているが、並列接続するオペアンプは2個であることには限定されず、3個以上の複数のオペアンプを並列接続することもできる。
(付記1)半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路であって、
並列接続されたオペアンプと、
前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、
を備え、
前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
(付記2)前記オペアンプが非反転型オペアンプであることを特徴とする付記1に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
(付記3)前記オペアンプが反転型オペアンプであることを特徴とする付記1に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
(付記4)カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置であって、
前記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、
並列接続されたオペアンプと、
前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、
前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
(付記5)前記オペアンプが非反転型オペアンプであることを特徴とする付記4に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
(付記6)前記オペアンプが反転型オペアンプであることを特徴とする付記4に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
(付記7)ショットキーバリアダイオードをさらに備え、
前記半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に前記ショットキーバリアダイオードのカソード側を接続し、前記半導体光増幅型ゲートスイッチのカソード側に前記ショットキーバリアダイオードのアノード側を接続することを特徴とする付記4〜6のいずれか1項に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
(付記8)カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置を複数備える光交換機であって、
前記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、
並列接続されたオペアンプと、
前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、
前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする光交換機。
(付記9)ショットキーバリアダイオードをさらに備え、
前記半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に前記ショットキーバリアダイオードのカソード側を接続し、前記半導体光増幅型ゲートスイッチのカソード側に前記ショットキーバリアダイオードのアノード側を接続することを特徴とする付記8に記載の光交換機。
以上のように、本発明にかかる半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路、半導体光増幅型ゲートスイッチ装置および光交換機は、光パケットネットワークにおける光パケット通信に有用であり、特に、半導体光増幅型ゲートスイッチに供給する駆動電流の容量を維持しつつ、半導体光増幅型ゲートスイッチの高速駆動を実現させることに適している。
光パケットネットワークを形成するコアノードの構成図である。 光スイッチ装置の構成図である。 SOA型ゲートスイッチ装置の構成図である。 駆動電流と光増幅率との関係を説明するための図である。 駆動電圧と光増幅率との関係を説明するための図である。 ゲートスイッチ間消光比と駆動電圧との関係を説明するための図である。 実施例1におけるSOA型ゲートスイッチ装置の回路構成図である。 実施例1におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図である。 実施例2におけるSOA型ゲートスイッチ装置の回路構成図である。 実施例2におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図である。 従来技術におけるSOA型ゲートスイッチ装置の回路構成図である。 従来技術におけるSOA型ゲートスイッチ装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
1 光スイッチ装置
2 SOA型ゲートスイッチ装置
3 光カプラ
4 合波カプラ
5 波長変換器
6 制御部
10 光交換機
21 駆動回路
22 SOA型ゲートスイッチ
D1 ショットキーバリアダイオード
T1,T2,T3,T4 伝送線路
OP1,OP2 非反転型高速オペアンプ

Claims (6)

  1. 半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路であって、
    並列接続されたオペアンプと、
    前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
    前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、
    を備え、
    前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
  2. 前記オペアンプが非反転型オペアンプであることを特徴とする請求項1に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
  3. 前記オペアンプが反転型オペアンプであることを特徴とする請求項1に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路。
  4. カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置であって、
    前記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、
    並列接続されたオペアンプと、
    前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
    前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、
    前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
  5. ショットキーバリアダイオードをさらに備え、
    前記半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に前記ショットキーバリアダイオードのカソード側を接続し、前記半導体光増幅型ゲートスイッチのカソード側に前記ショットキーバリアダイオードのアノード側を接続することを特徴とする請求項4に記載の半導体光増幅型ゲートスイッチ装置。
  6. カソード側がグラウンドに接続される半導体光増幅型ゲートスイッチと、当該半導体光増幅型ゲートスイッチのアノード側に接続される半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路とを有する半導体光増幅型ゲートスイッチ装置を複数備える光交換機であって、
    前記半導体光増幅型ゲートスイッチ用駆動回路は、
    並列接続されたオペアンプと、
    前記並列接続の信号源側にある当該並列接続の分岐点から前記各オペアンプの入力端子までを接続する信号源側伝送線路と、
    前記各オペアンプの出力端子から前記並列接続の半導体光増幅型ゲートスイッチ側にある当該並列接続の結合点までを接続するゲートスイッチ側伝送線路と、を備え、
    前記各信号源側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であり、前記各ゲートスイッチ側伝送線路における伝送遅延時間がそれぞれ同等であることを特徴とする光交換機。
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