JP5166325B2 - 接触ピン - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機その他の電子機器の電池収容部に着脱自在に取付けられる電池パックと該電子機器に内蔵されている基板の電源ラインとを導通させる接触ピンに関する。
市販の携帯電話機は、その基本的な構成として、電池収容部に着脱自在に取付けられた電池パックと、この電池パックの電力で動作する内蔵回路基板とを有し、電池パックの電極と内蔵回路基板の電源ラインとが接触ピン(コネクタ)を介して接続されるようになっている。
携帯電話機の分野でも薄型化を狙った開発が次々と進められている。近年、液晶バックライトユニットや電池パック等の薄型化等により、例えば、厚さが11mm程度しかない薄型の携帯電話機が開発され市場に提供されているが、フルカラー有機ELディスプレイの導入等により今後更に携帯電話機の薄型化は加速する。また、携帯電話機と同様に薄型化を狙って開発されるPDAやノート型パソコンその他の電子機器も同様に薄型化の加速が容易に予想できる。このような電子機器の薄型化に対応するため、前述した接触ピンも薄型化することが急務とされている。
ここで、従来からこのような電子機器に一般的に採用されている接触ピンの一例を挙げると、特許文献1に開示されたコネクタがある。該コネクタ[1]は、前面に並設された3つの前面開口部[17、17、17]を有するハウジング[3]と、該3つの前面開口部[17、17、17]のそれぞれに配設された3つのコンタクト[2、2、2]からなる。各コンタクト[2]は、その図3(A)に示すとおり、端子部[5]と、この端子部[5]に連接してハウジング[3]に保持させる保持部[6]と、接触部[9]と、保持部[6]と接触部[9]の間を連結する弾性変形部[10]とを備えており、弾性変形部[10]は、保持部[6]との連結側を第1湾曲部[11]とし、接触部[9]との連結側を第2湾曲部[12]とした略S字状に形成されている。そして、各コンタクト[2]は、その図2に示すような状態で、ハウジング[3]内に収容されている(以下、このよう状態でハウジング内にコンタクトが収容された構造を「縦型タイプ」と言う)。
このように構成されたコネクタ[1]を携帯電話機に使用した場合には、接触部[9]の前方から電池パックにより押圧されることにより、弾性変形部[10]が縮むように弾性変形するとともに、接触部[9]全体がハウジング[3]内に押し込まれるように動作することにより、電池パックが携帯電話機の所定の場所(電池収容部)内に収容されることとなる。
このような縦型タイプのコネクタを携帯電話機に使用した場合には、最低でも第1湾曲部[11]と第2湾曲部[12]との間の長さ(以下「コンタクトの高さ」という)よりもハウジング[3]の高さ(その図4の長さ方向)が必要になるが、コンタクトの高さを低くすればするほど、ハウジング[3]の高さを低く、電池収容部の高さを低く、更には携帯電話機の厚み自体を薄くすることができる。しかしながら、弾性変形部[10]の弾性力を保持するためには、コンタクトの高さを低くするにも限界がある。なお、上記において、大カッコ内の符号は特許文献1に示されている符号である。
そこで、本発明者らは、上記縦型タイプの接触ピンよりも厚みを薄くできる接触ピンの構造を考案した。それが特許文献2に示す接触ピンである。以下において、やまカッコ内の符号は特許文献2に示されている符号である。この接触ピン〈1〉は、電池収容部の側方向に配置されるケース〈2〉(上記コネクタのハウジングに相当)と、ケース〈2〉に装着されるピン本体〈3〉(上記コネクタのコンタクトに相当)とから構成されている。
そして、ピン本体〈3〉は、板バネ材を少なくとも2つ以上のつづら折部を有するよう折り曲げ成形してなるとともに、電池収容部の底面〈B1〉に沿った方向に屈伸可能に配置される弾性部〈30〉と、弾性部の一端〈30A〉側に設けられ、電池パック〈C〉の電極部〈C1〉に接触する接点部〈31〉と、弾性部の他端〈30B〉側に設けられ、内蔵回路基板〈D〉の電源ライン〈E〉に接続される接点部〈31〉とからなり、電池パック〈C〉の電極部〈C1〉から接点部〈31〉の先端に押圧力が作用したときに、接点部〈31〉は、電池収容部の底面〈B1〉に対して横方向に円弧を描くように押し込まれ、電極部〈C1〉の表面を摺動するように構成されている。
上記縦型タイプの接触ピンと相違する点は、ケース〈2〉内にピン本体〈3〉をその図6(a)に示すような状態で配設した点である(以下、このような状態でケース内にピン本体が収容された構造の接触ピンを「横型タイプ」と言う)。すなわち、この接触ピン〈1〉においては、ケース〈2〉内に配設されたピン本体〈3〉の状態が、上記特許文献1記載のコネクタ〈1〉とは90°異なるのである。すなわち、縦型タイプにおいては、コンタクトの高さ方向(特許文献2の図4(a)の横方向に相当)がコネクタの厚さ方向に対応するが、横型タイプにおいては、ピン本体の幅方向(特許文献2の図4(b)の横方向に相当)が接触ピンの厚さ方向に対応するのである。
縦型タイプも横型タイプもいずれにおいても、使用するピン本体(コンタクト)は、折り曲げ成形された板バネ材であるが、このような板バネ材においては、その構造上、高さ方向の長さよりも幅方向の長さの方が短くできる。よって、本発明者らが考案した接触ピンを携帯電話機などの電子機器に使用すれば、従来より接触ピンの厚さを薄くできるので、その結果、携帯電話機等の電子機器自体の厚さも薄くすることができる。
ただし、この特許文献2に開示された接触ピンは、いずれも、ピン本体が押圧された初期段階において接点部が後方あるいは前方に円弧を描いて移動するものであり、その後においては、接点部の位置が基本的には変わらない状態で接点部をケース方向に押し込む押し込み動作が行なわれるものである。接触ピンの動作時において、このように接点部を円弧を描くように移動させれば、電池パックの電極部と接点部との間にあるごみ等の異物を排除することができるが、その一方、押圧初期段階が一番ピン本体に負荷がかかることから、ピン本体の品質維持と言う観点からは更なる改良が必要であると本発明者らは考え、鋭意研究を重ねた。
特開2008−166198号公報
特開2009− 21206号公報
本発明は上記特許文献2に記載の接触ピンの更なる品質向上を目指してなされたものであり、その目的とするところは、接触不良が生じ難く、携帯電話機その他の電子機器の薄型化に好適で、かつピン本体の品質維持を図り安定した動作を可能とする接触ピンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る接触ピンは、電子機器の電池収容部に着脱自在に取り付けられる電池パックと該電子機器の内蔵回路基板の電源ラインとを導通させるとともに、前記電池収容部の側方向に配置されるケースと、板バネ材であって前記ケースに装着されるピン本体とからなる接触ピンであって、前記ピン本体は、少なくとも2つ以上のつづら折部を有するよう折り曲げ成形してなる弾性部と、前記弾性部の一端側に延接された山状部材であって、前記電池パックの電極部に接触する接点部を有する接触部と、前記弾性部の他端側に設けられ、前記内蔵回路基板の電源ラインに接続される接続部と、前記弾性部と前記接触部との間に設けられ折り曲げ成形されてなる凸部と、からなり、前記ケースは、前記ピン本体を前記ケースに装着するための両端が開口した孔であって、その一端を前記ピン本体を挿入するための挿入口とし、他端を前記接点部を露出するための露出口とする装着孔を有し、前記露出口には、テーパ部が設けられており、前記ピン本体は、前記凸部が前記テーパ部上に位置するように、かつ、前記弾性部が前記電池収容部の底面に沿った方向に屈伸するように前記ケース内に配設されており、前記電池パックの電極部から前記接点部に押圧力が作用したときに、当該接点部が、前記電池収容部の底面に対して横方向に円弧を描くように押し込まれ、前記電極部の表面を摺動するとともに、前記凸部が前記テーパ部上を摺動するように作用することを特徴とする。
前記接触部の一端側には内側曲げ部が設けられていてもよい。
前記接触部の幅は、前記弾性部の幅より狭幅に成形されていてもよい。
前記板バネ材はM形あるいはW形に折り曲げ成形してなるようにしてもよい。
前記電子機器は携帯電話機であってもよい。
前記本発明において、前記「電子機器」は携帯電話機であるものとしてもよい。また「電子機器」には、PDAやノート型パソコン等のように携帯可能な薄型の電子機器が含まれるものとする。
本発明に係る接触ピンにあっては、板ばね材を折り曲げ成形することにより、弾性部、接触部、凸部からなるピン本体を形成し、ケースに設けた露出口にはテーパ部を設け、ピン本体を、凸部がテーパ部上に位置するように、かつ、弾性部が電池収容部の底面に沿った方向に屈伸するようにケース内に配設するように構成した。このため、当該ピン本体は電池収容部の底面に対して縦方向には屈伸しないから、その縦方向の屈伸動作に必要な幅を電池収容部の縦方向に確保する必要がなく、携帯電話機その他の電子機器の薄型化を図るのに好適である。更に、テーパ部を設けたことにより、接点部に押圧力が作用したとき、凸部がテーパ部上を摺動することとなるので、初期動作時にかかるピン本体の押圧力を分散することができるとともに、上記接点部の円弧動作に加えて、この摺動動作によっても接点部を水平方向に移動させることができる。よって、接点部と電極との間のごみその他の異物は排除され、接触不良が生じ難く、常に良好な接触状態が得られるとともに、ピン本体の品質維持を図り安定した動作が可能となる。
本発明の一実施形態である接触ピンを適用した携帯電話機の外観図であり、(a)は携帯電話機の裏面図、(b)はその側面の断面図である。 接触ピンを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は側面図である。 ケースを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は(c)のA−A線断面図、(e)は側面図である。 ピン本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 ピン本体のケースへの装着の仕方を説明する図であり、(a)は装着初期状態、(b)は装着途中状態、(c)は装着完了状態をそれぞれ示す。 (a)〜(d)は、接触ピンの動作を時系列的に示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である接触ピンを適用した携帯電話機の外観図であり、(a)は携帯電話機の裏面図、(b)はその側面の断面図、図2は、接触ピンを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は側面図、図3は、ケースを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は上面図、(d)は(c)のA−A線断面図、(e)は側面図、図4は、ピン本体を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、図5は、ピン本体のケースへの装着の仕方を説明する図であり、(a)は装着初期状態、(b)は装着途中状態、(c)は装着完了状態、図6(a)〜(d)は、接触ピンの動作を時系列的に示した説明図である。
本実施形態における接触ピン1は、図1に示すとおり、携帯電話機Aの電池収容部Bに着脱自在に取り付けられる電池パックCと携帯電話機Aの内蔵回路基板Dの電源ラインEとを導通させる手段であり、図2に示すとおり、電池収容部Bの側方向に配置される樹脂製のケース2と、金属製の板バネ材であってケース2に装着されるピン本体3とからなる。
ケース2には、図3に示すとおり、ピン本体3をケース2に装着するための両端が開口した孔である装着孔5が4つ設けられている。装着孔5は、その一端をピン本体3を挿入するための挿入口5Aとし、他端を接点部を露出するための露出口5Bとする孔である。挿入口5A側には後述するようにピン本体3の装着部33の爪33A、33Aを嵌合させるための溝(図示しない)が設けられている。露出口5B側の内面には図3(d)に示すように段部5Cが設けられており、後述するように、段部5Cがピン本体3の内側曲げ部31Bと係合する。
一方、側面から見た状態において、本実施形態においては、弾性部30が撓み始めるより先に、接触部31が前方(図6(a)参照)に向けて円弧を描くように撓む。そのために接触部31の幅L1は弾性部30の幅L2より狭幅に設定されている。このように構成することにより、ピン本体3のばね復元力を維持しつつ、接点部31Aと電極部C1との間のごみその他の異物は排除されやすくするとともに、接触不良が生じ難く、常に良好な接触状態が得られる。
露出口5B側の一部には、後述するように、ピン本体3の凸部30Aが摺動するためのテーパ部5Dが設けられている。また、ケース2の背面側には2つのボス8、8が設けられており、携帯電話機Aの内蔵回路基板Dの接触ピン1設置場所にはこのボス8、8に対応するボス孔(図示せず)が設けられている。このボス8、8をボス孔に嵌合させることにより、内蔵基板回路D上に接触ピン1が固定される。
ピン本体3は、図4(a)に示すとおり、弾性部30、接触部31、接続部32及び装着部33から構成された金属製の板バネ材であり、折り曲げ加工により成形されている。本実施形態においては、このピン本体3は4つ設けられており、そのうちの2つは電池出力の+と−用であり、残りの2つはFG(Fuel Gauge)のデータとクロック用である。
弾性部30は、3つのつづら折部30D、30E、30Fを有するようM形又はW形に折り曲げ成形してなる。接触部31は、弾性部30の一端30B−1側に延接された山状部材であって、電池パックCの電極部C1に接触する接点部31Aを有する。弾性部30と接触部31との間には、折り曲げ成形されてなる凸部30Aが設けられている。
接続部32は、弾性部30の他端30B−2側に設けられ、内蔵回路基板Dの電源ラインEに接続される。装着部33は、正面視略H形状をしており、その中央部、すなわちH形状の2つの凹部にはそれぞれ接続部32、32が連接されているとともに、両側には、ケース2の溝(図示しない)に対応して爪33A、33Aが設けられており、この溝に爪33A、33Aを嵌合させることによりピン本体3はケース2に装着される。接続部32は、弾性部30の他端30Bの側部から直角に折れ曲がった形状になっていて、内蔵回路基板Dの電源ラインEに半田付けされる。このように構成することにより、ケース2からピン本体3が抜けづらくなる。なお、弾性部30、接触部31、接続部32及び装着部33は一枚の金属板から打ち抜き形成される。
ピン本体3は、凸部30Aがテーパ部5D上に位置するように、かつ、弾性部30が電池収容部の底面B1に沿った方向に屈伸するようにケース2内に配設されている。このようにピン本体3を配設することにより、電池パックCの電極部C1から接点部31Aに押圧力が作用したときに、接点部31Aが、電池収容部の底面B1に対して横方向に円弧を描くように押し込まれ、電極部C1の表面を摺動するとともに、凸部30Aがテーパ部5D上を摺動するように作用することとなる。なお、詳細な説明は後述する。
次に、図5を参照して、ピン本体3のケース2への装着の仕方を説明する。同図(a)は装着初期状態、(b)は装着途中状態、(c)は装着完了状態を示す断面図である。まず、同図(a)に示すとおり、ピン本体3を接点部31Aから順にケース2の装着孔5の挿入口5A側から挿入していく。ピン本体3を装着孔5内にX1方向に向けて挿入していくと、同図(b)に示すように、装着部33の爪33A、33Aが、挿入口5A側に長さ方向に設けられたスリット状の溝(図示しない)内に嵌合していくとともに、ピン本体3の内側曲げ部31Bが段部5Cにより係合される。この際、接点部31Aは装着孔5の露出孔5Bから露出された状態となり、同時に、ピン本体3の凸部30Aがケース2のテーパ部5D上に配置された状態となる。
同図(b)の状態から更にピン本体3をX1方向に挿入していくと、同図(c)に示すように、接点部31Aが装着孔5の露出孔5Bから突出した状態でケース2内にピン本体3が圧入固定される。なお、ピン本体3は、その凸部30Aがテーパ部5Dを付勢した状態でケース2内に圧入固定されることから、後述するように、ピン本体3は安定した動作が可能となる。
次に、上記の如く構成された接触ピン1の動作例について図1及び図6を参照して説明する。
まず、図6(a)に示す状態が接触ピン1のスタンバイ状態である。すなわち、図1に示す電池収容部B内に電池パックCが装着されていないときの接触ピン1の状態であり、この状態においては、内側曲げ部31Bと弾性部30との間には間隙Gが設けられている。
この状態から電池収容部B内に電池パックCを装着する電池パック装着動作、すなわち、電池パックCを斜め上方から電池収容部Bに電極部C1から順に電池収容部B内に挿入していく動作を行なう。すると、電池パックCの電極部C1によりピン本体3の接点部31Aがケース2内に押し込まれる方向に押圧される(図6(a)の矢印Pを参照)。
ケース2内においては、弾性部30が矢印P方向に収縮し、凸部30Aがテーパ部5D上を斜め下方向に向けて摺動する(以下「摺動動作」という)。同時に、接点部31Aが矢印Y1方向に移動する(以下「お辞儀動作」という)とともに、内側曲げ部31Bと弾性部30とが接し間隙Gがなくなるように接触部31が撓むこの状態を示しているのが図6(b)である。この際、接点部31Aと電極部C1との接触状態が得られるとともに、上記のように接点部31Aが移動することにより、接点部31Aが電極部C1の表面を摺動するので、接点部31Aと電極部C1との間のごみその他の異物は排除され、良好な接触状態が得られる。
更に、図6(b)に示す状態から、接点部31Aを押し込むと、内側曲げ部31Bと弾性部30とが接した状態のまま、凸部30Aが更にテーパ部5D上を斜め下方に向けて摺動する。この状態を示したのが図6(c)であり、この押し込み動作によっても、接点部31Aは前方(矢印Y2方向)に移動する。
更に、図6(c)に示す状態から、接点部31Aを押し込むと、電池収容部B内に電池パックCが装着されることとなる。この状態を示したのが図6(d)であり、この押し込み動作時においては、凸部30Aがテーパ部5Dの最下端に位置した時点で接点部31Aの水平方向の移動が終了し、凸部30Aは、テーパ部5Dに連接するケース2の内壁5E面の摺動に移行し、接点部31Aはこの摺動においては垂直下方に移動することとなる。
一方、電池収容部から電池パックを取り外すと、接触ピンの接点部に作用する押圧力がなくなるため、接触ピンの弾性部はそのバネ復元力によって伸展し、伸展量に応じて、接触ピンの接点部が装着孔の外に飛び出してきて、電池パック収容前の元の状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態の接触ピン1は、そのピン本体3の具体的な構成として、弾性部30が電池収容部Bの底面B1に沿った方向に屈伸可能に配置される構造を採用した。このため、当該ピン本体3は電池収容部Bの底面B1に対して縦方向には屈伸しないから、その縦方向の屈伸動作に必要な幅を電池収容部Bの縦方向に確保する必要がなく、携帯電話機Aの薄型化を図るのに好適である。本接触ピン1の高さは弾性部30の幅寸法にケース2の厚さ寸法を加えただけのものである。
また、本発明に係る接触ピンにおいては、初期動作時においては、お辞儀動作により接触部のみを撓ませることにより接点部を水平方向に移動させるのではなく、摺動動作も加えて接点部を水平方向に移動させるようにした。更に、お辞儀動作が終了した後も摺動動作をさせるように構成し、接点部を水平方向に移動させるようにした。これにより、初期動作時にかかる押圧力を分散させることができ、ピン本体の品質維持が図れ、安定した動作も可能となる。更に、2段階で接点部を移動させることができるので、電池パックの電極部と接点部との間のごみ等の異物の除去性能も向上させることができる。
また、
なお、上記実施形態では、携帯電話機Aを例に挙げ、これに本発明に係る接触ピン1を適用した例について説明したが、本発明の接触ピン1は、携帯電話機A以外の薄型の電子機器に適用することもできる。また、ピン本体3の数は4つに限定されず、それ以上でも以下であってもよい。
1 接触ピン
2 ケース
3 ピン本体
5 装着孔
5A 露出口
5B 挿入口
5C 段部
5D テーパ部
5E 内壁
30 弾性部
30A 凸部
30B−1 弾性部の一端
30B−2 弾性部の他端
30D、30E、30F つづら折部
31 接触部
31A 接点部
31B 内側曲げ部
32 接続部
33 装着部
A 携帯電話機
B 電池収容部
B1 電池収容部の底面
C 電池パック
C1 電極部
D 内蔵回路基板
E 電源ライン
G 間隙

Claims (5)

  1. 電子機器の電池収容部に着脱自在に取り付けられる電池パックと該電子機器の内蔵回路基板の電源ラインとを導通させるとともに、前記電池収容部の側方向に配置されるケースと、板バネ材であって前記ケースに装着されるピン本体とからなる接触ピンであって、
    前記ピン本体は、
    少なくとも2つ以上のつづら折部を有するよう折り曲げ成形してなる弾性部と、
    前記弾性部の一端側に延接された山状部材であって、前記電池パックの電極部に接触する接点部を有する接触部と、
    前記弾性部の他端側に設けられ、前記内蔵回路基板の電源ラインに接続される接続部と、
    前記弾性部と前記接触部との間に設けられ折り曲げ成形されてなる凸部と、
    からなり、
    前記ケースは、
    前記ピン本体を前記ケースに装着するための両端が開口した孔であって、その一端を前記ピン本体を挿入するための挿入口とし、他端を前記接点部を露出するための露出口とする装着孔を有し、
    前記露出口には、テーパ部が設けられており、
    前記ピン本体は、前記凸部が前記テーパ部上に位置するように、かつ、前記弾性部が前記電池収容部の底面に沿った方向に屈伸するように前記ケース内に配設されており、
    前記電池パックの電極部から前記接点部に押圧力が作用したときに、当該接点部が、前記電池収容部の底面に対して横方向に円弧を描くように押し込まれ、前記電極部の表面を摺動するとともに、前記凸部が前記テーパ部上を摺動するように作用すること
    を特徴とする接触ピン。
  2. 前記接触部の一端側には内側曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接触ピン。
  3. 前記接触部の幅は、前記弾性部の幅より狭幅に成形されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の接触ピン。
  4. 前記板バネ材はM形あるいはW形に折り曲げ成形してなることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の接触ピン。
  5. 前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の接触ピン。
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