JP5159806B2 - 通信方法および通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局に無線接続する通信端末の通信方法、および、その通信端末に関する。
近年、インターネット等の通信ネットワークのブロードバンド化が進んでいる。これを実現する手段として、FTTH(Fiber To The Home)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等の有線接続を利用した有線ブロードバンドシステムと、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、WiMAX等に代表される無線通信を通じた無線ブロードバンドシステムとが構築され、また利用されている。
かかる無線ブロードバンドシステムにおいて、携帯電話などの通信端末は、無線通信を実行する際、報知情報を受信することで接続可能な基地局の情報を取得している。そして、当該各基地局のうち、受信信号品質が最も良い基地局を接続先として選択している。
基地局選択の際、無線環境によっては、通信端末と基地局間の距離が離れているのにも関わらず、受信信号品質が良い、例えば、見通し通信可能な基地局を、通信端末は、接続先として選択する場合がある。このとき、通信端末は、接続先として選択した基地局との距離に応じて、電波を送信するための送信電力を増加する必要がある。しかしながら、この通信端末における送信電力の増加に伴い、他の通信端末が送信する電波と干渉が生じ、電波の利用効率が低下してしまうという問題が生じていた。
そのため、通信端末等に、各基地局間との距離を計算させ、閾値以内となる基地局のセルに対してセルサーチを行なう技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−24599号公報
上述した特許文献1を考慮した、通信端末における基地局への接続では、通信端末が選択した基地局との無線通信において送信電力の増加を回避することができる。しかし、通信端末が、多くのビルなどが存在する場所から基地局へ接続する際、閾値以内の比較的近距離に位置する基地局との間において、これらの多くビルなどは障害物となるため、障害物によって減衰される分だけ通常よりも大きな送信電力にてデータを送信する必要がある。そのため、通信状況によっては、近距離に位置しない他の基地局と無線通信を実行するときよりも、他の通信端末が送信する電波との干渉が生じるエリアが大きくなってしまう。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、通信端末における基地局への接続時に、通信状況、特に周囲の環境を考慮した基地局を選択することで、他の通信端末への干渉を及ぼす範囲を最小限に抑制しつつ、通信品質を確保することができる通信方法および通信端末を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による通信方法は、基地局との間で、無線通信を実行する通信端末の通信方法であって、接続中の基地局からデータを受信するステップと、前記データ受信時における受信品質が基準値以下の場合に、複数の基地局の報知情報を受信する受信ステップと、各報知情報受信時の第1の受信レベルを取得する第1取得ステップと、各基地局との距離に関する値を取得する距離取得ステップと、前記各基地局における、前記距離に関する値と、前記報知情報に含まれる当該報知情報の送信レベル情報とに基づいて、第2の受信レベルを取得する第2取得ステップと、前記各基地局における、前記第1の受信レベルと、前記第2の受信レベルとの第1の差分を算出する第1算出ステップと、前記各基地局における、前記送信レベル情報と、前記第1受信レベルとに基づいて、第2の差分を算出する第2算出ステップと、前記第1の差分と、前記第2の差分とに基づいて接続先の基地局を選択する選択ステップと、を含むことを第1の特徴とする。
また、第2の発明による通信方法は、前記選択ステップでは、前記距離に関する値が最小値となる基地局の第1の差分が所定値を超え、かつ、前記第1の差分が前記所定値以下となる他の基地局がある場合には、当該他の基地局のうち、前記第2の差分が最小となる基地局を、接続先として選択する、ことを第2の特徴とする。
また、第3の発明による通信方法は、前記選択ステップでは、前記距離に関する値が最小値となる基地局の第1の差分が前記所定値を超え、かつ、他の全基地局の第1の差分が前記所定値を超える場合には、前記第2の差分が最小となる基地局を、接続先として選択する、ことを第3の特徴とする。
また、第4の発明による通信方法は、前記各報知情報を受信した際の第1の受信品質を示す値を取得する第1受信品質取得ステップと、をさらに含み、前記取得した第1の受信品質を示す値が閾値を超える基地局に対して、前記距離取得ステップを実行する、ことを第4の特徴とする。
また、第5の発明による通信方法は、接続中の基地局からのデータ受信時の第2の受信品質を示す値を取得する第2受信品質取得ステップと、をさらに含み、前記取得した第2の受信品質を示す値が基準値以下となる場合に、前記受信ステップを実行する、ことを第5の特徴とする。
上述した諸課題を解決すべく、第6の発明による通信端末は、基地局(基地局100)との間で、無線通信を実行する通信端末(通信端末300)であって、基地局からのデータを受信する受信部(送受信部31)と、前記データ受信時における受信品質が基準値以下の場合に、複数の基地局の報知情報を前記受信部に受信させる受信品質取得部(受信品質情報取得部35)と、各報知情報受信時の第1の受信レベルを取得する第1受信レベル取得部(受信レベル検出部32)と、各基地局との距離に関する値を取得する距離取得部と、前記各基地局における、前記距離に関する値と、前記報知情報に含まれる当該報知情報の送信レベル情報とに基づいて、第2の受信レベルを取得する第2受信レベル取得部(期待受信レベル取得部36)と、前記各基地局における、前記第1の受信レベルと、前記第2の受信レベルとの第1の差分を算出する第1差分算出部(差分算出部37)と、前記各基地局における、前記送信レベル情報と、前記第1受信レベルとに基づいて、第2の差分を算出する第2差分算出部(差分算出部37)と、接続する基地局を、前記第1の差分と、前記第2の差分とに基づいて接続先の基地局を選択する選択部(判定部38、制御部39)と、を備えることを第6の特徴とする。
通信端末と最短距離の基地局との間に障害物がある場合にのみ、それ以外の接続可能な無線基地局を含めた基地局の選択を実行することで、他の通信端末への干渉を及ぼす範囲を最小限に抑制しつつ、通信品質を確保することができる。
本発明の実施形態に係る通信端末を含む、通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信端末の要部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る通信端末における、処理を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態に係る通信端末における、基地局選択の処理を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態に係る通信端末における、判定処理を説明する概念図である。 本発明の実施形態に係る通信端末における、判定処理を説明する概念図である。 本発明の実施形態に係る通信端末における、判定処理を説明する概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、基地局100(基地局)と、本発明の実施の形態にかかる通信端末300(通信端末)と、から構成される通信システム500の概略を示す図である。当該通信システム500は、複数の基地局100、および、通信端末300から構成される。
図2は、図1における通信端末300の一例の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、通信端末300は、送受信部31、受信レベル検出部32、報知情報取得部33、距離情報取得部34、受信品質情報取得部35、期待受信レベル取得部36、差分算出部37、判定部38、及び、制御部39を備える。
送受信部31は、アンテナANTを介して基地局100に対して、無線通信によるデータの受信および送信を行なう。また、通信端末300が、いずれかの基地局100に接続し、無線通信を実行する際、各基地局100から送信されている報知情報を受信する。
受信レベル検出部32は、送受信部31における、報知情報受信時における受信レベル(第1の受信レベル)を検出し、取得する。取得した受信レベルは、差分算出部37に出力される。
報知情報取得部33は、送受信部31で受信した各基地局100の報知情報に含まれる、各基地局100を識別するための情報や、各基地局100が報知情報を送信する際の送信電力値(送信レベル情報)を取得する。取得した情報は、期待受信レベル取得部36や差分算出部37に出力する。
距離情報取得部34は、基地局100との距離情報(距離に関する値)を取得する。本実施形態では、送受信部31において各基地局100から送信された報知情報を検出した際の検出タイミングを取得する。そして、検出した各基地局100の検出タイミングのうち、当該検出タイミングが最も早い基地局100から送信されるデータに含まれるトレーニングシンボルから、当該検出タイミングが最も早い基地局100を基準とする相対距離が得られ、かつ、最短距離の基地局100を把握することができる。そして、最短距離の基地局100に対して、当該最短距離の基地局100と、通信端末300間との距離情報を要求するための情報を制御部39に出力する(詳細は後述する)。そして、送受信部31を介して、最短距離の基地局100から距離情報を取得する。この取得した距離情報を基準とし、報知情報を受信した他の基地局100との各距離情報を検出タイミングに応じて算出し、取得していく。取得した距離情報は、期待受信レベル取得部36や判定部38に出力する。また、距離情報の取得は、受信品質情報取得部35から入力された情報(詳細は後述する)を参照して実行される。
受信品質情報取得部35は、送受信部31における、報知情報などのデータ受信時における受信品質情報(受信品質、受信品質を示す値)を検出し、取得する。本実施形態では、受信品質情報として、搬送波電力対干渉雑音電力比(CINR)を利用する。そして、取得した受信品質情報を、通信端末300内のメモリ(図示せず)に予め格納される閾値と比較し、受信品質情報が閾値以下となる基地局100に対しては、接続先候補から除外するとともに、当該除外する情報を距離情報取得部34に出力し、当該接続先候補から除外された基地局との距離情報を取得させない様にする。また、いずれかの基地局100を選択して接続した後に、当該接続中の基地局100における受信品質情報が、通信端末300内のメモリ(図示せず)に予め格納される基準値を比較し、受信品質情報が基準値以下となる場合、制御部39に対してハンドオーバーを行なう旨の情報を出力する。
期待受信レベル取得部36は、報知情報を受信した各基地局100が、理想空間伝搬において報知情報を送信したときの通信端末300における、期待受信レベル(第2の受信レベル)を、報知情報取得部33から出力された送信電力値と、距離情報取得部34から入力された距離情報と、を利用して算出し、取得する。取得した各基地局100の期待受信レベルは、差分算出部37に出力される。
差分算出部37は、第1差分算出部371と、第2差分算出部372と、を備えている。
第1差分算出部371は、受信レベル検出部32から出力された受信レベルと、期待受信レベル取得部36から出力された期待受信レベルと、から、接続先の候補となる各基地局100が送信した報知情報受信時における、ビルなどの障害物の影響による受信レベル損失(第1の差分)を算出し、判定部38に出力する。
第2差分算出部372は、基地局100と通信端末300間の距離等を考慮した、各基地局100の報知情報送信時における送信レベルと、通信端末300が当該報知方法を受信した際の送信レベルを考慮した受信レベル(第1の差分)を含む、全ての伝搬損失(第2の差分)を算出し、判定部38に出力する。
判定部38は、差分算出部37から出力された情報を用いて、各基地局100を判定し、接続先を選択する。そして、選択した基地局100に関する情報を制御部39に出力する。この判定部38は、通信端末300と最短距離となる基地局100間における障害物の有無を判定する第1判定部381と、当該第1判定部381において、障害物があると判定された場合に、他の接続先の候補となる基地局100を含めた、接続先となる基地局100を選択するための判定を実行する第2判定部382と、を備えている。
第1判定部381は、距離情報取得部34から出力された各基地局100の距離情報から、通信端末300と最短距離となる基地局100を抽出する。そして、差分算出部37(第1差分算出部371)から出力された、通信端末300の受信時における、受信レベル損失が、通信端末内のメモリ(図示しない)に格納される所定値を超えるか否かの判定を実行する。この判定により、受信レベルの損失が所定値以内である場合には、通信端末300間において障害物がないと判断し、最短距離となる基地局100を、接続先の基地局100として選択する。これに対し、受信レベルの損失が所定値を超える場合には、通信端末300間において障害物があると判断し、他の接続先の候補となる基地局100を含めた、接続先となる基地局100を選択させるための指示を、第2判定部382に対して、出力する。
第2判定部382は、第1判定部381から、接続する基地局100を選択するための判定を実行する様、指示を受けた場合、他の接続先の候補となる基地局100を含めた判定を実行する。まず、第2判定部382は、他の接続先の候補となる各基地局100における、差分算出部37(第1差分算出部371)から出力された受信レベル損失が、通信端末内のメモリ(図示しない)に格納される所定値を超えるか否かの判定を実行する。この判定により、受信レベルの損失が所定値以内である基地局100が存在する場合には、当該基地局100と通信端末300間において障害物がないと判断する。このとき、障害物がないと判断した基地局100が単数である場合には、当該基地局100を接続先として選択する。一方、障害物がないと判断した基地局100が複数ある場合には、それらの基地局100のうち、差分算出部37(第2差分算出部372)から出力された全ての伝搬損失が、最小の基地局100を、を接続先として選択する。さらに、接続先の候補となる他の基地局100全てにおける、受信レベル損失が所定値を超える(障害物がある)場合には、接続先の候補となる全基地局100のうち、全ての伝搬損失が、最小の基地局100を、を接続先として選択する。
制御部39は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により通信端末300全体を管理および制御する。また、制御部39は、判定部38から出力された接続先として選択された基地局100に関する情報に基づいて、送受信部31を介して、当該選択された基地局100に接続要求する。さらに、距離情報取得部34が出力した、最短距離の基地局100と、通信端末300間との距離情報を要求するための情報を取得した場合には、送受信部31を介して、当該最短距離の基地局100に対して、距離情報を要求する。
次に、通信端末300の動作について、図3、図4における、通信端末300の動作を示すフローチャート図を利用して説明する。
ステップS11において、制御部39は、現在、いずれかの基地局100に接続して、無線通信を実行していないか否かの判定を行なう。無線通信を実行していない場合(ステップS11Yes)には、ステップS14に移行する。一方、無線通信を実行している場合(ステップS11No)には、ステップS12に移行する。
ステップS12において、受信品質取得部35は、現在、無線通信を実行している基地局100からのデータ受信時における受信品質情報を検出し、取得する。
ステップS13において、受信品質取得部35は、取得した受信品質情報が、通信端末300内のメモリ(図示せず)に予め格納される基準値を比較する。受信品質情報が基準値以下となる場合(ステップS13Yes)、ステップS14に移行する。一方、受信品質情報が基準値を超える場合(ステップS13No)、現在接続している基地局100との無線通信を継続すると判断し、処理を終了する。
ステップS14において、送受信部31は、現在位置にて受信可能な全基地局100の報知情報を受信する。そして、報知情報取得部33は、受信した各報知情報に含まれる、各基地局100を識別するための情報や、各基地局100が報知情報を送信する際の送信電力値(送信レベル情報)を取得する。
ステップS15において、受信品質情報取得部35は、各基地局100から送信された報知情報を送受信部31が受信した際の受信品質情報を検出し、取得する。
ステップS16において、受信品質情報取得部35は、取得した受信品質情報を、通信端末300内のメモリ(図示せず)に予め格納される閾値を比較し、受信品質情報が閾値以下となる基地局100に対しては、接続先候補から除外する。
ステップS17において、距離情報取得部34は、受信品質情報取得部35によって接続先候補から除外された基地局100を除く、報知情報を受信した基地局100との各距離情報を取得する。
ステップS18において、受信レベル検出部32は、送受信部31における、報知情報受信時における受信レベル(第1の受信レベル)を検出し、取得する。
ステップS19において、期待受信レベル取得部36は、理想空間伝搬における、期待受信レベル(第2の受信レベル)を算出し、取得する。
ステップS20において、差分算出部37(第1差分算出部371)は、受信レベル検出部32が検出した受信レベルと、期待受信レベル取得部36が取得した期待受信レベルから、各基地局100における受信レベル損失(第1の差分)を算出する。
ステップS21において、差分算出部37(第2差分算出部372)は、報知情報取得部33が取得した送信電力値と、受信レベル検出部32が検出した受信レベルから、各基地局100における伝搬損失(第2の差分)を算出する。
ステップS22において、判定部38は、差分算出部37において算出された情報から、接続先となる基地局100を選択する。
ステップS23において、制御部39は、判定部38において選択された基地局100に接続要求し、無線通信を開始する。
次に、通信端末300の、接続先となる基地局100の選択動作(図3のステップS22)の詳細について、図4における、判定部38の動作を示すフローチャート図を利用して説明する。
ステップS220において、判定部38(第1判定部381)は、最短距離の基地局100の受信レベル損失が、所定値を超えるか否かの判定を実行する。受信レベルの損失が所定値以内である場合(ステップS220Yes)には、ステップS221に移行する。一方、受信レベルの損失が所定値を超える場合(ステップS220Noに相当)には、ステップS222に移行する。
ステップS221において、判定部38は、最短距離の基地局100を、接続先の基地局100として選択する。
ステップS222において、判定部38(第2判定部382)は、他の接続先の候補となる各基地局100の受信レベル損失が、所定値を超えるか否かの判定を実行する。受信レベルの損失が所定値以内である基地局100が存在する場合(ステップS222Yes)には、ステップS223に移行する。一方、他の基地局100全ての受信レベル損失が所定値を超える場合(ステップS222Noに相当)には、ステップS224に移行する。
ステップS223において、判定部38(第2判定部382)は、判定の結果、受信レベル損失が所定値以内である基地局100が単数である場合には、当該基地局100を接続先として選択する。一方、受信レベル損失が所定値以内である基地局100が複数ある場合には、受信レベル損失が所定値以内となる各基地局100のうち、伝搬損失が、最小となる基地局100を、を接続先として選択する。
ステップS224において、判定部38(第2判定部382)は、接続先の候補となる全基地局100のうち、伝搬損失が、最小となる基地局100を、接続先として選択する。
次に、図5〜7を利用して、判定部38における、各種判定処理の詳細を説明する。
図5の(1)、(2)は、通信システム500における、通信端末300と、基地局100Aまたは基地局100Bとの間にビル等の障害物がない(または、ある場合でも、受信レベルの損失が所定値以下となる)場合の無線環境を示し、基地局100Aが、基地局100Bよりも通信端末300の近距離に存在している。
図5(1)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300における受信レベルが、基地局100Bよりも基地局100Aの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値以内であるため、基地局100Aを接続先として選択する。
図5(2)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300における受信レベルが、基地局100Aよりも基地局100Bの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値以内であるため、図5(1)と同様に、基地局100Aを接続先として選択する。
図6の(1)、(2)は、通信システム500における、通信端末300と、基地局100Aとの間にビル等の障害物があり(受信レベルの損失が所定値を超える)、一方、基地局100Bとの間にビル等の障害物がない(または、ある場合でも、受信レベルの損失が所定値以下となる)場合の無線環境を示し、基地局100Aが、基地局100Bよりも通信端末300の近距離に存在している。
図6(1)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300の受信レベルが、基地局100Bよりも基地局100Aの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値を超えるため、通信端末300は、さらに、他の接続先の候補となる基地局100Bの受信レベルの損失が、所定値を超えるかを判定し、所定値を超えないため、基地局100Bを接続先として選択する。
図6(2)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300の受信レベルが、基地局100Aよりも基地局100Bの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値を超えるため、通信端末300は、さらに、基地局100Bの受信レベル損失が、所定値を超えるかを判定し、所定値を超えないため、図5(1)と同様に、基地局100Bを接続先として選択する。
尚、図6(1)、(2)では、接続先の候補となる基地局100を基地局100Bのみの場合にて説明したが、接続先の候補となる基地局100が複数存在し、かつ、受信レベル損失が所定値を超えない基地局100が複数存在する場合には、伝搬損失が、最小となる基地局100を、を接続先として選択する。
図7の(1)〜(3)は、通信システム500における、通信端末300と、基地局100Aまたは基地局100Bとの間にビル等の障害物があり(受信レベル損失がともに所定値を超える)場合の無線環境を示し、基地局100Aが、基地局100Bよりも通信端末300の近距離に存在している。
図7(1)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300の受信レベルが、基地局100Bよりも基地局100Aの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値を超え、さらに、他の接続先の候補となる基地局100Bの受信レベル損失も、所定値を超えている。そのため、伝搬損失が、最小となる基地局100Aを、を接続先として選択する。
図7(2)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300の受信レベルが、基地局100Aよりも基地局100Bの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値を超え、さらに、他の接続先の候補となる基地局100Bの受信レベル損失も、所定値を超えている。そのため、伝搬損失が、最小となる基地局100Aを、を接続先として選択する。
図6(3)では、基地局100Aは、基地局100Bよりも報知情報を送信する際の送信電力が小さく、また、通信端末300の受信レベルが、基地局100Aよりも基地局100Bの方が大きい場合を示している。このとき、通信端末300と近距離にある基地局100Aの受信レベル損失が、所定値を超え、さらに、他の接続先の候補となる基地局100Bの受信レベル損失も、所定値を超えている。そのため、伝搬損失が、最小となる基地局100Bを、を接続先として選択する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、通信端末の接続先として基地局における実施の形態を記載したが、これに限られるものではなく、例えば、無線LANにおけるアクセスポイントにおいても有効である。
100:基地局
300:通信端末
500:通信システム
31:送受信部
32:受信レベル検出部
33:報知情報取得部
34:距離情報取得部
35:受信品質情報取得部
36:期待受信レベル取得部
37:差分算出部
38:判定部
39:制御部
371:第1差分算出部
372:第2差分算出部
381:第1判定部
382:第2判定部

Claims (2)

  1. 基地局との間で、無線通信を実行する通信端末の通信方法であって、
    接続中の基地局からデータを受信するステップと、
    前記データ受信時における受信品質が基準値以下の場合に、複数の基地局の報知情報を受信する受信ステップと、
    各報知情報受信時の第1の受信レベルを取得する第1取得ステップと、
    各基地局との距離に関する値を取得する距離取得ステップと、
    前記各基地局における、前記距離に関する値と、前記報知情報に含まれる当該報知情報の送信レベル情報とに基づいて、第2の受信レベルを取得する第2取得ステップと、
    前記各基地局における、前記第1の受信レベルと、前記第2の受信レベルとの第1の差分を算出する第1算出ステップと、
    前記各基地局における、前記送信レベル情報と、前記第1受信レベルとに基づいて、第2の差分を算出する第2算出ステップと、
    前記第1の差分と、前記第2の差分とに基づいて接続先の基地局を選択する選択ステップと、
    を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 基地局との間で、無線通信を実行する通信端末であって、
    基地局からのデータを受信する受信部と、
    前記データ受信時における受信品質が基準値以下の場合に、複数の基地局の報知情報を前記受信部に受信させる受信品質取得部と、
    各報知情報受信時の第1の受信レベルを取得する第1受信レベル取得部と、
    各基地局との距離に関する値を取得する距離取得部と、
    前記各基地局における、前記距離に関する値と、前記報知情報に含まれる当該報知情報の送信レベル情報とに基づいて、第2の受信レベルを取得する第2受信レベル取得部と、
    前記各基地局における、前記第1の受信レベルと、前記第2の受信レベルとの第1の差分を算出する第1差分算出部と、
    前記各基地局における、前記送信レベル情報と、前記第1受信レベルとに基づいて、第2の差分を算出する第2差分算出部と、
    接続する基地局を、前記第1の差分と、前記第2の差分とに基づいて接続先の基地局を選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする通信端末。
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