JP5159548B2 - 吸着姿勢判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルの先端部に吸着されてプリント基板に実装されるチップ部品の吸着姿勢が正常であるか否かを簡易に判定することのできる吸着姿勢判定装置に関する。
プリント基板に実装される抵抗やコンデンサ等のチップ部品は益々小型化される傾向にある。ちなみにチップ部品のプリント基板への実装は、専ら、チップ部品をその先端部に吸着して上下に昇降駆動されるノズルを備えた実装機を用いて行われる(例えば特許文献1を参照)。また光電センサを用いて前記ノズルによるチップ部品の吸着の有無や吸着姿勢の異常を検出し、プリント基板への実装ミスを防ぐことも提唱されている(例えば特許文献2を参照)。
一方、本発明者は、先に単色平行光の光路中に進入した検出対象物による上記単色平行光の回折パターンを解析することで上記検出対象物のエッジを高精度に検出する手法を提唱した(例えば特許文献3を参照)。更に本発明者はこのエッジ検出手法を応用して、単色平行光の回折幅よりも狭い、例えば200μm以下の幅を有する微小な検出対象物であっても、その両側のエッジをそれぞれ検出することで検出対象物の幅を高精度に検出する手法を提唱した(例えば特許文献4を参照)。
特開2000−59099号公報 特開2007−43076号公報 特許第4085409号公報 特開2005−227153号公報
ところで前述した特許文献2に示されるように複数の吸着ノズルを備え、これらの吸着ノズルを択一的に昇降駆動するように構成された実装機においては、例えば図12に示すように投光器1と受光器2との間に形成される光路を上記複数の吸着ノズル3a〜3nの配列方向に設定することが望ましい。そしてこれらの吸着ノズル3a〜3nの択一的な昇降動作に連動して前記受光器2での受光パターンを解析し、各吸着ノズル3a〜3nにそれぞれ吸着されたチップ部品4の吸着の有無や吸着姿勢の異常を検出するように構成すれば良い。
しかしながら吸着ノズル3a〜3nによって前記受光器2による受光パターンの検出距離(WD)が異なるので、前述した特許文献4に開示される手法にてチップ部品Tの幅(平行光束の遮光幅)を検出した場合、例えば図13に示すように検出距離(WD)によってチップ部品Tの検出幅が異なると言う問題がある。尚、図13は先端部にチップ部品Tを吸着したノズル3を下降させながら、チップ部品Tの幅、更にはノズル3の幅を順次計測したときのデータを示している。
これ故、前記受光器2による受光パターンを解析してその遮光幅を求めたとしても、その遮光幅がチップ部品Tの遮光幅であるか、また吸着ノズル3の遮光幅であるかを識別すること自体が困難である。まして実装機から複数の吸着ノズル3a〜3nの中の、どの吸着ノズル3を昇降駆動しているか、或いは検出対象としているチップ部品Tがどのような仕様のものであるか等の情報を取得しながら、前述した検出処理を行うことは非常に煩雑であり、実用に適さないと言う問題がある。従って、仮に前記受光器2の出力からチップ部品Tによる遮光幅を検出したとしても、その検出情報からチップ部品Tの吸着姿勢の良否等を判定することは甚だ困難である。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、投光部および受光部からなるエッジセンサを用いて、上下に昇降駆動される吸着ノズルの先端部に吸着されたチップ部品の吸着姿勢の良否を簡易に判定することのできる実用性の高い吸着姿勢判定装置を提供することにある。
本発明は、チップ部品を先端部に吸着した吸着ノズルを上下に昇降駆動し、例えば所定の高さ位置から下降させながらチップ部品または吸着ノズルの左右のエッジを逐次検出したときのエッジ位置の変化(トレンド)に注目している。特に平行光束中に吸着ノズルが位置付けられている場合には、吸着ノズルの軸心を中心にして、その左右のエッジは常に対称に検出されるが、吸着ノズルの先端に吸着されたチップ部品については、その吸着姿勢によっては必ずしもその左右のエッジが対称に検出されるとは限らないことに着目している。
そこで上述した目的を達成するべく本発明に係る吸着姿勢判定装置は、エッジセンサを用いて吸着ノズルの先端部に吸着されたチップ部品の吸着姿勢の良否を判定するべく、
<a> 先端部にチップ部品を吸着して上下に昇降するノズルの昇降領域を横切る光路を形成した投光部および受光部と、
<b> 前記ノズルの昇降に伴って前記光路に進入した前記チップ部品または前記ノズルに起因して変化した前記受光部での受光パターンを解析して前記チップ部品または前記ノズルの左右のエッジをそれぞれ検出するエッジ検出手段と、
<c> 予め定めた中心軸を基準として前記ノズルの昇降に伴って前記エッジ検出手段にて順次検出される前記チップ部品または前記ノズルの左右における両端縁部のエッジの情報を累積して前記チップ部品または前記ノズルによる左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求める演算手段と、
<d> この演算手段にて求められた前記チップ部品および前記ノズルの左側および右側の各遮光面積を相互に比較して前記ノズルの先端部に吸着されたチップ部品の対称性からその吸着姿勢の良否を判断する判定手段と
を具備したことを特徴としている。
<b1> 好ましくは前記エッジ検出手段は、前記ノズルの下降に伴って前記受光部での受光パターンが変化し、変化した受光パターンから前記チップ部品の左右における両端縁部のエッジが検出可能となった状態を該チップ部品の先端位置として検出してエッジの検出処理を開始するように構成され、
<c1> また前記演算手段は、前記ノズルの昇降速度と前記チップ部品の高さとに応じて定まる期間に亘って前記エッジ検出手段にて検出される左右のエッジの情報を累積して前記チップ部品の左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求めた後、所定期間に亘って前記エッジ検出手段にて検出される左右のエッジの情報を累積して前記ノズルの左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求めるように構成される。
尚、前記ノズルが、略長方形状のチップ部品吸着面を有するとき、前記吸着姿勢判定装置としては、
<e> 前記ノズルにおけるチップ部品吸着面の長辺を前記投光部および受光部によるエッジ検出方向と平行にして前記ノズルを昇降駆動して前記エッジ検出手段、前記演算手段、および前記判定手段による吸着姿勢判定処理を実行させた後、前記ノズルを90°回転させて該ノズルにおけるチップ部品吸着面の短辺を前記投光部および受光部によるエッジ検出方向と平行にして前記ノズルを昇降駆動して前記エッジ検出手段、前記演算手段、および前記判定手段による吸着姿勢判定処理を実行させる制御手段と、
<f> これらの各吸着姿勢判定処理による吸着姿勢判定結果が共に良であるときに前記ノズルによるチップ部品の吸着姿勢が正常であると判定する総合判定手段と
を更に備えることが好ましい。
これらの制御手段および総合判定手段に加えて、更に
<g> 前記2回に亘る吸着姿勢判定処理にてそれぞれ求められた前記チップ部品の左側および右側の各遮光面積から、前記各向きでのチップ部品による遮光幅をそれぞれ求め、これらの遮光幅を相互に比較して前記ノズルにより吸着された前記チップ部品の向きの合否を判定する向き判定手段を備えることも好ましい。
尚、前記投光部および受光部を、1列に直線状に並べて設けられて択一的に昇降駆動される複数のノズルの並び方向に、各ノズルの昇降方向と直交して該ノズルの昇降領域を横切る光束幅の光路を形成して設けるようにしても良い。またこの場合、前記演算手段にて求められた前記ノズルの左側および右側の各遮光面積を相互に比較して前記予め定めた中心軸と前記ノズルの軸心とのずれを求め、このずれを補正して前記ノズルの軸心を基準とする前記チップ部品または前記ノズルによる左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求める補正手段を備えることが好ましい。
本発明に係る吸着姿勢判定装置によれば、受光器による受光パターンを解析して求められる左右のエッジを、所定の中心軸を基準として累積することによって求められるチップ部品およびノズルによる左側および右側の各遮光面積に着目し、その遮光面積を相互に比較することでその対称性を判定するので、ノズルの先端部に吸着されたチップ部品の吸着姿勢の良否を的確に判定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸着姿勢判定装置について説明する。
図1は部品実装装置に組み込まれる吸着姿勢判定装置の概略構成を示している。この吸着姿勢判定装置は、部品実装装置における吸着ノズル3の先端に吸着されてプリント基板への実装に供されるチップ部品Tの吸着姿勢とその向きを判定するものであって、前記吸着ノズル3の昇降領域を横切る光路を形成した投光部1と受光部2とからなる光電センサを備える。
尚、前記部品実装装置は、水平面内を移動自在に設けられたXYテーブル機構10に前記吸着ノズル3を上下方向に昇降自在に組み込むと共に、前記吸着ノズル3をその軸心を中心として回動自在に設けて構成される。この部品実装装置は、実装制御部11の制御の下でXY駆動機構12、Z軸駆動機構13およびθ駆動機構14をそれぞれ駆動し、前記吸着ノズル3を所定の水平面内(XY面)において位置決めすると共に、前記吸着ノズル3を上下に昇降駆動し、更には前記吸着ノズル3を回動させる。そして基本的には図示しない吸引装置による前記吸着ノズル3の作動を制御しながら、該吸着ノズル3の先端部に吸着したチップ部品Tの図示しないプリント基板への表面実装を行う。尚、図1においては1つの吸着ノズル3だけを示すが、部品実装装置が択一的に駆動される複数本の吸着ノズル3を備えることもあることは前述した通りである。
本発明に係る吸着姿勢判定装置における光電センサ(投光部1および受光部2)は、このような部品実装装置の前述したXYテーブル機構10に一体的に組み込まれる。特に投光部1は、水平方向に所定の幅を有する平行光束(幾何光学における光線の束)を前記吸着ノズル3の昇降領域を横切る向きに投光するように設けられる。このような投光部1は、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ素子(LD)等の光源と、光ファイバやコリメータ・レンズ等の光学系を用いて構成される。
また前記受光部2は前記吸着ノズル3の昇降領域を挟んで前記投光部1に対峙する位置に設けられて前記投光部1から発せられた光を受光し、その光路中に進入した前記吸着ノズル3またはその先端部に吸着されたチップ部品Tによる受光量の変化を検出するものとなっている。特に前記受光部2は、例えば前記平行光束をその全幅に亘って受光可能なラインセンサを主体として構成され、ラインセンサの各位置での受光量をそれぞれ電気信号に変換して出力することで、前記光路中に進入した吸着ノズル3やその先端に吸着されたチップ部品に起因して変化した前記ラインセンサの幅方向における受光量の変化(受光パターン)を検出するように構成される。
このようにして前記部品実装装置に投光部1および受光部2をそれぞれ組み込んで構成される吸着姿勢判定装置は、基本的には前記吸着ノズル3の昇降に伴って前記光路に進入した前記チップ部品Tまたは前記吸着ノズル3に起因して変化する前記受光部2での受光パターンを解析して前記チップ部品Tまたは前記吸着ノズル3の左右のエッジをそれぞれ検出するエッジ検出手段21を備える。
このエッジ検出手段21は、光路中に存在するチップ部品Tまたは吸着ノズル3によって前記平行光束が部分的に遮られると共に、該チップ部品Tまたは吸着ノズル3における左右のエッジにおいて前記平行光束がフレネル回折を生じ、これに伴って前記受光部3での受光パターンが、例えば図2に示すように変化することに着目して、前記受光部3での受光パターンを解析することでその左右のエッジ位置を検出するものである。このエッジ検出の手法については、例えば前述した特許文献3,4に記載される通りである。
このエッジ検出手段21によるエッジ検出を簡単に説明すると、チップ部品Tや吸着ノズル3等の遮光物が存在しないときのラインセンサの各受光セルでの正規化受光量を[1]としたとき、基本的には図3に例示するように上記遮光物の存在によってフレネル回折を生じた受光パターンにおける受光量が[0.25]となる位置が上記遮光物のエッジ位置に相当することに着目してエッジ位置を検出するものである。
また遮光物による前記平行光束の遮光幅が狭い為にその光量が[0.25]まで低下しないような場合には、予め定めた値Yth、例えば[0.75]まで光量が低下した位置を測定し、受光量が[0.25]となるエッジ位置とのずれ量Δxで補正してエッジ位置を検出する。上記ずれ量Δxは、通常、前記受光パターンの変化を近似した関数と検出距離(WD)とによって定めるものであるが、複数のノズルの検出距離(WD)を特定することが困難なことから、本発明においては後述するようにずれ量Δxの補正を行うことなく、そのエッジ位置を検出するものとなっている。前記エッジ検出手段21は、基本的にはこのようにして前記受光部2での受光パターンを解析し、これによって前記チップ部品Tまたは前記吸着ノズル3の左右のエッジをそれぞれ検出している。
このようなエッジ検出手段21に加えて前記吸着姿勢判定装置は、更に前記吸着ノズル3を下降または上昇させながら、所定の周期で検出される左エッジと右エッジとを前記吸着ノズル3の軸心を基準としてそれぞれ累積加算し、該吸着ノズル3の軸心を中心として左右に区画される左側面積と右側面積とをそれぞれ求める演算手段22を備えると共に、この演算手段22にて求められた左側面積と右側面積とを相互に比較することで、その対称性を判断する対称性判定手段23を備える。また吸着姿勢判定装置は、更に前記吸着ヘッド3の向きを90°変化させて該吸着ヘッド3を繰り返し昇降させる判定制御手段24を備えると共に、向きを変えて昇降駆動される吸着ヘッド3から検出される左右のエッジ位置情報から、吸着ヘッド3によるチップ部品Tの吸着の向きを判定する向き判定手段25,およびこの向き判定手段25および前記対称性判定手段23による判定結果を総合判定して前記チップ部品Tの吸着姿勢を総合判定する総合判定手段26を備える。
これらの向き判定手段25および総合判定手段26は、前記判定制御手段24による吸着ヘッド3の回転制御(向き制御)および昇降制御に連動して後述するようにその判定処理を実行する。
尚、前記部品実装装置が択一的に駆動される複数の吸着ヘッド3(3a〜3n)を直線状に並べて設けた構成を有する場合、図12に示したように前記投光部1および受光部2は前記複数の吸着ヘッド3(3a〜3n)の並びの方向に光路を形成して設けられる。そして択一的に昇降駆動される吸着ノズル3(3a〜3n)およびその先端部に吸着されたチップ部品Tにより生じた前記受光部2による受光パターンから、そのエッジを検出するように構成される。この場合、複数の吸着ヘッド3(3a〜3n)の各昇降位置と、前記投光器1および受光器2の光学的中心とを完全に直線配列することは構造的に極めて困難である。そこで本発明に係る吸着姿勢判定装置においては、受光器2の光学的中心と前記複数の吸着ヘッド3(3a〜3n)の各昇降位置とのずれを補正して前述したエッジ検出を行う為のずれ補正手段27が設けられている。このずれ補正手段27について後述する。
ここで上述した如く構成された吸着姿勢判定装置によるチップ部品Tの基本的な吸着姿勢判定の原理について説明する。
前記受光部2での受光パターンを前記エッジ検出部21にて解析して前記チップ部品Tや吸着ノズル3の左右のエッジ位置をそれぞれ検出したとしても、前述したようにチップ部品Tまたは吸着ノズル3と受光部2との距離(ワーキングディスタンスWD)が明らかでない場合には、そのエッジ位置を正確に求めることはできない。また複数の吸着ヘッド3(3a〜3n)の択一的な駆動によって、その吸着ヘッド3と受光部2との距離WDが変化する場合には、これに伴って図13に示したように検出されるエッジ位置も変化することは前述した通りである。
そこで本発明においてはチップ部品Tを先端部に吸着した吸着ノズル3を上下に昇降駆動、例えば所定の高さ位置から下降させながら逐次チップ部品Tまたは吸着ノズル3の左右のエッジを逐次検出したときのエッジ位置の変化(トレンド)に注目している。特に前記平行光束中に前記吸着ノズル3が位置付けられている場合には、吸着ノズル3の軸心を中心にして、その左右のエッジは常に対称に検出されるが、吸着ノズル3の先端に吸着されたチップ部品Tについては、その吸着姿勢によっては必ずしもその左右のエッジが対称に検出されるとは限らない。
具体的には、吸着ノズル3の先端にチップ部品Tが正しく(正常に)吸着されている場合には、図4に示すようにチップ部品Tについて検出される左右のエッジ位置は左右対称に変化し、また吸着ノズル3の左右のエッジ位置も左右対称に変化する。しかし吸着ノズル3の先端に吸着されたチップ部品Tの吸着姿勢が正しくない場合には、例えば吸着ノズル3の中心からずれている場合には、図5に示すように吸着ノズル3の左右のエッジは左右対称に検出されるが、チップ部品Tについては左右のエッジが非対称に検出される。特にこのようなチップ部品Tの左右のエッジの非対称性は、吸着ヘッド3を昇降させながらチップ部品Tの左右のエッジを逐次連続して検出した場合の上記各エッジの変化パターンが互いに異なる現象として確実に捉えることができる。
従って、例えば吸着ノズル3の左右のエッジを検出した際のエッジ位置の対称性から該吸着ノズル3の軸心(ノズル中心軸)を求め、このノズル中心軸を基準として前記チップ部品Tの左右のエッジの位置を逐次検出し、その変化の対称性を調べれば、前述したようにチップ部品Tの左右のエッジ位置を正確に計測できなくても、或る程度その吸着姿勢の良否を判断し得ることになる。
尚、吸着ヘッド3の昇降に伴って逐次検出される左右のエッジ位置を、その履歴(トレンド)としてそれぞれ記憶しておき、これらのエッジ位置の各変化パターン(変化特性)を求めて相互に比較しても良いが、その為には膨大なメモリ容量を必要とする。従って前記吸着ノズル3の軸心(ノズル中心軸)を基準として前記左右のエッジの変化曲線によって囲まれる左右の面積を前記チップ部品Tにより遮光された領域の面積として求めれば、これらの面積の相互比較だけでその対称性を簡易に判断することができる。特にチップ部品Tは概略直方体形状をなしており、専ら、そのフラットな上面が前記吸着ノズル3によって吸着されるので、上述した如く求められるノズル中心軸を基準とした左右の遮光面積に着目しても、殆ど問題なくその対称性を判断することができる。
しかしながらチップ部品Tの吸着姿勢によっては、その吸着姿勢が不良であっても上述した対称性の判断においては良好として判定されることがある。即ち、吸着ヘッド3は、吸着対象とするチップ部品Tの大きさに応じた種々の先端形状を有するが、一般的には図6に示すように略直方体形状をなすチップ部品Tの上面を安定に吸着するべく、チップ部品Tよりも若干大きい長方形状の吸着面3aを備えている。そして吸着ヘッド3は、基本的には所定の太さを有する丸棒状の基部から上記長方形状の吸着面3aを形成した先端部に向けて該吸着面3aの長手方向および短手方向に徐々に絞り込んだ形状を有する。これ故、吸着ヘッド3自体は前記吸着面3aの長手方向側および短手方向側からそれぞれ見た側面形状は、それぞれ吸着ヘッド3の軸心を中心として左右対称な形状を有している。
そして前述した投光部1および受光部3は、このような形状の吸着ヘッド3の先端部(吸着面3a)に吸着されたチップ部品TをSN比良く確実に検出するべく、例えば図7に示すように前記吸着ヘッド3の先端部(吸着面3a)の長手方向と直角に交差する向きにその光路を設定して設けられる。換言すれば吸着ヘッド3は、上記光路に対してその先端部(吸着面3a)の長手方向が直交する向きを基準方向として設けられ、プリント基板へのチップ部品Tの実装時は、実装すべき向きに応じて回転駆動される。
このような吸着ヘッド3に対して、例えば図8(a)に示すようにその吸着面3aの長手方向に対してチップ部品Tが90°ずれて吸着されている場合や、図8(b)に示すように吸着面3aの長手方向に対してチップ部品Tが45°ずれて吸着されている場合には、図8(c)に示すようにチップ部品Tが正しく吸着されている場合と同様に前述したノズル中心軸を基準としたチップ部品Tの左右の遮光面積は対称に検出される。この場合、仮に吸着ノズル3を90°回転させたとしても、前述した如くチップ部品Tの左右のエッジから求められる左右の遮光面積(チップ面積TL,TR)は対称となる。従ってこのようなチップ部品Tの吸着姿勢のずれについては、上述した左右の遮光面積の対称性からは判断することができない。
しかし前述したようにチップ部品Tは略直方体形状を有しており、吸着ノズル3によるチップ部品Tの正常な吸着姿勢は、その吸着面3aに沿ってチップ部品Tが吸着されている状態であること、つまり吸着面3aの長手方向とチップ部品Tの長手方向とが揃っていることに着目すれば、前述した如く対称性が判断する際のチップ部品Tによる遮光幅を、吸着ヘッド3の回転の向きに応じて比較すれば、その吸着姿勢が正常であるか否かを判断することができる。
即ち、吸着ヘッド3の吸着面3aの長手方向を光路と直交させた状態において検出されるチップ部品Tの遮光幅Lと、吸着ヘッド3を90°回転させて前記吸着面3aの長手方向を光路と平行にした状態において検出されるチップ部品Tの遮光幅Sとをそれぞれ検出し、これらの遮光幅L,Sを比較すれば、その大小関係からチップ部品Tの吸着姿勢の良否を判断することができる。具体的には図8(a)に示す場合には、チップ部品Tの短手方向の幅を計測した遮光幅Sが、その長手方向の幅を計測した遮光幅Lよりも大きいので、これを吸着姿勢が不良であると判断することができる。また図8(b)に示す場合には、チップ部品Tの短手方向の幅を計測した遮光幅Sと、その長手方向の幅を計測した遮光幅Lとが殆ど変わることがないので、つまりチップ部品Tの仕様に応じた縦幅と横幅との比を有していないことから、これを吸着姿勢が不良であると判断することができる。
尚、図9(a)(b)に示すように前記吸着面3aに対してチップ部品Tが、その長手方向または短手方向の一方向にだけずれている場合には、仮に或る方向においてチップ部品Tの左右のエッジから求められる左右の遮光面積(チップ面積TL,TR)または左右の遮光幅が対称であっても、吸着ノズル3を90°回転させた場合には、該チップ部品Tの左右のエッジから求められる左右の遮光面積(チップ面積TL,TR)または左右の遮光幅は非対称になる。従ってこのようなチップ部品Tのずれについては、前述したように吸着ノズル3を90°回転させて各向きでのチップ部品Tによる左右の遮光面積の対称性を調べることにより判断することができる。
ところで吸着ノズル3が1つだけの場合には、予めその吸着ノズル1の遮光幅を求めてその中心をノズル中心位置として設定しておけば、前述した対称性の判断を容易に実行することができる。また択一的に駆動される複数の吸着ノズル3を備えた部品実装装置の場合には、例えば部品実装装置側からどの吸着ノズル3を駆動するかの情報を取得できれば、その吸着ノズル3に応じてノズル中心軸を設定することができる。しかし現実的にはこのような情報を部品実装装置側から取得するようにすると、そのシステム構成が大掛かりになることが否めない。
従ってこのような場合には、例えば吸着ノズル3の昇降駆動に伴ってチップ部品Tから吸着ノズル3に亘って検出される遮光面積中の、吸着ノズル3部分での遮光面積だけに着目し、図10に示すように吸着ノズル3部分での左側遮光面積NLと右側遮光面積NRとが等しくなる位置をノズル中心軸として求め、予め設定した光学系上でのノズル中心軸を補正するようにすれば良い。このようなノズル中心軸のずれ補正が前述したずれ補正手段27にて実行される。
尚、吸着ノズル3部分での遮光面積を検出するに際しては、例えば検査対象となるチップ部品Tの仕様からその高さの情報を求めると共に、吸着ノズル3の昇降速度を予め求めておく。そして先端部にチップ部品Tを吸着した吸着ノズル3を下降させて前記受光部2による受光パターンの変化を監視し、受光パターンに変化が生じた時点をチップ部品Tの先端部の検出タイミングとする。そしてこの時点から前記受光パターンに基づく前記チップ部品Tのエッジ検出を開始し、前記吸着ノズル3が前記チップ部品Tの高さに相当する分まで下降したタイミングをチップ部品Tと吸着ノズル3との境界であると判定する。その後、前記受光パターンを解析して求められるエッジを前記吸着ノズル3のエッジであるとして、そのエッジ検出を連続して行うようにすれば良い。
図11は、上述した吸着姿勢判定の原理の下で、図1に示したエッジ検出部21、演算手段22、ずれ補正手段27を用いてチップ部品の吸着姿勢の判定処理を実行する吸着姿勢判定装置の概略的な処理手順を示している。この処理は吸着ノズル3の先端部にチップ部品Tを吸着したときに起動される。そして先ず、吸着ノズル3における吸着面3aの長辺エッジセンサ(受光部2)に向けた第1の規定状態において、該吸着ノズル3を所定の一定速度で下降させることから開始される〈ステップS1〉。
このようにして吸着姿勢判定処理が開始されたならば、先ず前記受光部2による受光パターンから検出対象物(チップ部品T)のエッジを検出可能な状態となったか否かを判定する〈ステップS2〉。この判定は、受光部2による受光パターンが、検出対象物(チップ部品T)による遮光・回折作用を受けて変化したか否か、つまり受光量の落ち込みが生じたか否かを監視することによってなされる。そしてエッジ検出が可能となった場合には、これをチップ部品Tの先端部が検出されたとして上記受光パターンから該チップ部品Tの左右のエッジをそれぞれ検出する〈ステップS3〉。そして検出した左右のエッジの位置を、予め設定した中心軸(ノズル中心軸)を基準として累積する〈ステップS4〉。
尚、上述した左右のエッジ検出処理は、予め定められた周期で繰り返し実行される。このようにして繰り返し実行されるエッジ検出処理によって、前述した吸着ノズル3の下降に伴って前記チップ部品Tの左右のエッジが、その高さ位置を異ならせて逐次連続して検出される。そして検出された左右のエッジの位置が累積されて、その左側および右側の遮光面積TL1,TR1がそれぞれ求められる。
このような検出エッジ位置の累積処理は、前記吸着ノズル3の下降に伴ってn回に亘って行われる〈ステップS5〉。ちなみにこの累積処理回数nは、検査対象とするチップ部品Tの高さと吸着ノズル3の下降速度、およびエッジ検出処理の周期によって定められるもので、例えば吸着ノズル3が該吸着ノズル3とチップ部品Tとの境界まで下降するまでの時間に相当する回数[n=200]として設定される。
しかる後、前述した吸着ノズル3の下降を継続したまま、今度は前記受光部2での受光パターンから該吸着ノズル3の左右のエッジをそれぞれ検出する〈ステップS6〉。そして検出した左右のエッジの位置を、予め設定した中心軸(ノズル中心軸)を基準として累積する〈ステップS7〉。そしてこの吸着ノズル3の左右のエッジ検出処理を、前記吸着ノズル3の下降に伴ってm回に亘って繰り返し実行し、検出された左右のエッジの位置を累積して求められる吸着ノズル3の左側および右側の遮光面積NL1,NR1をそれぞれ求める〈ステップS8〉。この繰り返し累積回数mについては、例えば[m=300]として設定すれば十分である。
以上のようにしてチップ部品Tの左右の遮光面積TL1,TR1と、吸着ノズル3の左右の遮光面積NL1,NR1とをそれぞれ求めたならば、先ず前記吸着ノズル3を上昇させて元の位置に戻す〈ステップS9〉。そして前記各遮光面積TL1,TR1,NL1,NR1を相互に比較してその対称性を判断する〈ステップS10〉。この対称性の判断は、例えばチップ部品Tの左右の遮光面積TL1,TR1の比[TL1/TR1]と、吸着ノズル3の左右の遮光面積NL1,NR1の比[NL1/NR1]とを比較し、その差が所定の閾値A以内であれば対称性が保証されていると判断すれば良い。簡易的には、例えば
|NL1×TR1−NR1×TL1| < A
としてその対称性を判断すれば良い。
この対称性の判断によってチップ部品Tの吸着姿勢が不良であると判断された場合には、その旨の情報(警報)を出力して姿勢判定処理を終了する〈ステップS24〉。しかし上記判定処理によって対称性が確認されたとしても、前述したように吸着姿勢が正常であるとは限らない。そこで次に前記吸着ノズル3の向きを90°回転させた後、再度吸着ノズル3を一定速度で下降させる〈ステップS11〉。そして先のエッジ検出処理の場合と同様に先ずチップ部品Tの左右のエッジを検出し、検出した左右のエッジの位置を累積して左側および右側の遮光面積TL2,TR2をそれぞれ求める〈ステップS12,S13,S14,S15〉。
次いで吸着ノズル3についても同様にして左右のエッジを検出し、検出した左右のエッジの位置を累積して左側および右側の遮光面積NL2,NR2をそれぞれ求める〈ステップS16,S17,S17,S18〉。そして前記吸着ノズル3を上昇させて元の位置に戻した後〈ステップS19〉、これらの各遮光面積TL2,TR2,NL2,NR2を相互に比較してその対称性を判断する〈ステップS20〉。
この対称性の判断は、前述した1回目の対称性判断と同様に、例えばチップ部品Tの左右の遮光面積TL2,TR2の比[TL2/TR2]と、吸着ノズル3の左右の遮光面積NL2,NR2の比[NL2/NR2]とを比較し、その差が所定の閾値A以内であれば対称性が保証されていると判断すれば良い。簡易的には、例えば
|NL2×TR2−NR2×TL2| < A
としてその対称性を判断すれば良い。この場合にもチップ部品Tの吸着姿勢が不良であると判断された場合には、その旨の情報(警報)を出力して姿勢判定処理を終了する〈ステップS24〉。
尚、情報(警報)の出力は別途設けた情報出力部(図示せず)において行われ、情報出力部としては、例えば部品実装装置に取り付けられたディスプレイ、LED等もしくはブザー等であってもよいし、ネットワークを経由して他の機器に表示するよう構成してもよく、また部品実装装置内の記憶部にその旨を記憶し、後で読み出せるようにしてもよい。本発明における、他の情報出力に関しても同様である。
そして前述した1回目の対称性の判断に加えて2回目の対称性の判断により、吸着ノズル3を90°回転させた場合にもその対称性が確認された場合には、次に前述した遮光面積に基づいてチップ部品Tの遮光幅を検証する〈ステップS21〉。例えば1回目の遮光面積TL1,TR1を加算して、その遮光幅の情報L[=TL1+TR1]を求めると共に、2回目の遮光面積TL2,TR2を加算して、その遮光幅の情報S[=TL2+TR2]を求める。そしてこれらの遮光幅S,Lの大小関係を調べることで、チップ部品Tを吸着した向きが正常であるか否かを判定する〈ステップS22〉。
より具体的には、直方体形状のチップ部品Tの縦横の寸法比は、一般的には[1:2]であることから、短辺方向の寸法(遮光幅S)を2倍した値と、長辺方向の寸法(遮光幅L)との差を求め、その差の絶対値が所定の閾値B以下であるか否かを、つまり
|L−2×S| < B
なる条件が満たされるか否かを判定して、その吸着の向きの正常性を判断する。そしてこの向きの判定にも合格した場合にだけ、吸着ノズル3によるチップ部品Tの吸着姿勢が正常であるとの判定結果を出力する〈ステップS23〉。
かくして上述した如く構成された吸着姿勢判定装置によれば、エッジセンサ(受光部2)による受光パターンから検出対象物(チップ部品T)の左右のエッジを高精度に正確に検出することができない場合であっても、前述した如く受光パターンから検出される左右の概略的なエッジを、ノズル中心軸を基準として累積して求められるチップ部品Tの左側遮光面積TLおよび右側遮光面積TRと、吸着ノズル3の左側遮光面積NLおよび右側遮光面積NRとを相互に比較することで、前記ノズル中心軸を基準とする対称性を正確に判定することができる。これに加えて前記吸着ノズル3の向きを90°変えることで、90°異なる向きからのチップ部品Tの対称性についても正確に判定することができる。つまり吸着ノズル3による左側および右側の各遮光面積が対称であることから。これを基準としてチップ部品Tによる左側および右側の各遮光面積の対称性を判定するだけで、その吸着姿勢の良否を的確に判定することができる。
更には吸着ノズル3の向きを90°変えた場合におけるチップ部品Tによる遮光幅の変化を調べることで、吸着ノズル3に対するチップ部品Tの吸着の向きについても判断することができる。従って前述した対称性の判断と相俟って、吸着ノズル3へのチップ部品Tの吸着姿勢の良否を簡易にして的確に判断することが可能であり、部品実装装置に組み込んで実用上多大なる効果が奏せられる。
即ち、吸着ノズル3の向きを90°回転させることで前記チップ部品Tの向きを変え、これらの向きを異ならせた状態でのチップ部品による左側および右側の各遮光面積の対称性をそれぞれ判定することで、その吸着姿勢の良否を2次元的により一層的確に判定することができる。更に前記左側および右側の各遮光面積から求められるチップ部品の遮光幅が、前述したようにチップ部品の向きを変えたときにどのように変化するかを調べれば、通常、チップ部品が略直方体形状を有することを前提として、ノズルに対してチップ部品がどの向きに吸着されているかを容易に判定することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば実施形態では検出した左右のエッジをn回またはm回に亘って累積して、その左側および右側の遮光面積TL,TR,NL,NRをそれぞれ求めたが、これらの遮光面積TL,TR,NL,NRを、その累積回数n,mにより除することでその平均値を前記各遮光面積TL,TR,NL,NRにそれぞれ相当する値として求め、これらの平均値を相互に比較するようにしても良い。またチップ部品Tの遮光幅L,Sを、前述した遮光面積TL,TRの平均値として求めることも勿論可能である。
また前述した対称性の判定については固定的な判定閾値A,Bを基準とした判定ではなく、その比率を判定するようにしても良い。具体的には
|NL1×TR1−NR1×TL1|/NL1×TR1<0.1
|NL2×TR2−NR2×TL2|/NL2×TR2<0.1
|L−2×S|/L < 0.2
等として、その誤差の比率を判定するようにしても良い。このようにすれば受光部3と吸着ノズル3との距離WDの変化に起因する判定のバラツキを低減することが可能となる。
更には吸着ノズル3を2回に亘って下降させることに代えて、1回目の吸着ノズル3の下降時に検出したチップ部品Tの先端位置とチップ部品Tと吸着ノズル3と境界位置を記憶し、所定位置まで下降させた吸着ノズル3を上昇させる際、その向きを90°変えて2回目のエッジ検出処理を逆向きに実行するようにしても良い。またチップ部品Tおよび吸着ノズル3のエッジを必ずしも正確に区別して検出しなくても、吸着ノズル3の対称性が保証されていれば、その境界位置が多少ずれても殆ど問題なく前述した対称性の判断が可能である。従って検査対象とするチップ部品Tの仕様に応じて前述した吸着ノズル3との境界を大まかに設定することも可能である。また吸着ノズル3を90°回転させてチップ部品Tの向きを変えるに際して、吸着ノズル3を270°や450°等、(90+180n)°[nは整数]の回転させることも構わない。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
部品実装装置に組み込まれる本発明の一実施形態に係る吸着姿勢判定装置の概略構成を示す図。 光路中にチップ部品または吸着ノズルが存在するときの受光部での受光パターンの例を示す図。 遮光物のエッジによりフレネル回折を生じた受光パターンとエッジとの関係を示す図。 先端にチップ部品を正しく吸着した吸着ノズルの下降に伴って検出されるエッジ位置の変化とその遮光幅の変化を示す図。 先端にチップ部品をずれた状態で吸着した吸着ノズルの下降に伴って検出されるエッジ位置の変化とその遮光幅の変化を示す図。 吸着ノズルの先端部形状の例を示す図。 投光部および受光部が形成する光路と吸着ノズルの向きとの関係を示す図。 吸着ノズルを90°回転させたときに検出されるチップ部品の遮光幅とその吸着姿勢(向き)との関係を説明する為の図。 吸着ノズルを90°回転させたときの、ノズル中心からずれた位置に吸着されたチップ部品の遮光幅の例を示す図。 チップ部品または吸着ノズルの左側および右側の遮光面積を求める際の、センサ中心とノズル中心軸とのずれとその補正を説明する為の図。 本発明の吸着姿勢判定装置における判定処理手順の一例を示す図。 複数の吸着ノズルを備えた部品実装機に対する吸着姿勢検査用のエッジセンサの配置例を示す図。 吸着ノズルと受光部との距離の違いに起因するチップ部品の遮光幅の違いを示す図。
符号の説明
T チップ部品
1 投光部
2 受光部
3 吸着ノズル
3a 吸着面
21 エッジ検出手段
22 演算手段
23 対称性判定手段
24 判定制御手段
25 向き判定手段
26 総合判定手段

Claims (6)

  1. 先端部にチップ部品を吸着して上下に昇降するノズルの昇降領域を横切る光路を形成した投光部および受光部と、
    前記ノズルまたは前記ノズルの昇降に伴って前記光路に進入した前記チップ部品に起因して変化した前記受光部での受光パターンを解析して前記チップ部品または前記ノズルのにおける両端縁部のエッジをそれぞれ検出するエッジ検出手段と、
    予め定めた中心軸を基準として前記ノズルの昇降に伴って前記エッジ検出手段にて順次検出される前記チップ部品または前記ノズルの左右における両端縁部の情報を累積して前記チップ部品および前記ノズルにおける中心軸に対する左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求める演算手段と、
    この演算手段にて求められた前記チップ部品および前記ノズルにおける中心軸に対する左側および右側の各遮光面積を相互に比較して前記ノズルの先端部に吸着されたチップ部品の対称性からその吸着姿勢の良否を判断する判定手段と
    を具備したことを特徴とする吸着姿勢判定装置。
  2. 前記エッジ検出手段は、前記ノズルの下降に伴って前記受光部での受光パターンが変化し、変化した受光パターンから前記チップ部品の左右のエッジが検出可能となった状態を該チップ部品の先端位置として検出してエッジの検出処理を開始するものであって、
    前記演算手段は、前記ノズルの昇降速度と前記チップ部品の高さとに応じて定まる期間に亘って前記エッジ検出手段にて検出される左右における両端縁部のエッジの情報を累積して前記チップ部品の左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求めた後、所定期間に亘って前記エッジ検出手段にて検出される左右のエッジの情報を累積して前記ノズルの左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求めるものである請求項1に記載の吸着姿勢判定装置。
  3. 請求項1または2に記載の吸着姿勢判定装置において、前記ノズルは、略長方形状のチップ部品吸着面を有するものであって、
    前記ノズルにおけるチップ部品吸着面の長辺を前記投光部および受光部によるエッジ検出方向と平行にして前記ノズルを昇降駆動して前記エッジ検出手段、前記演算手段、および前記判定手段による吸着姿勢判定処理を実行させた後、
    前記ノズルを実質的に90°回転させて該ノズルにおけるチップ部品吸着面の短辺を前記投光部および受光部によるエッジ検出方向と平行にして前記ノズルを昇降駆動して前記エッジ検出手段、前記演算手段、および前記判定手段による吸着姿勢判定処理を実行させる制御手段と、
    これらの各吸着姿勢判定処理による吸着姿勢判定結果が共に良であるときに前記ノズルによるチップ部品の吸着姿勢が正常であると判定する総合判定手段と
    を更に備えることを特徴とする吸着姿勢判定装置。
  4. 請求項3に記載の吸着姿勢判定装置において、
    更に前記2回に亘る吸着姿勢判定処理にてそれぞれ求められた前記チップ部品の左側および右側の各遮光面積から、前記各向きでのチップ部品による遮光幅をそれぞれ求め、これらの遮光幅を相互に比較して前記ノズルにより吸着された前記チップ部品の向きの合否を判定する向き判定手段を備えることを特徴とする吸着姿勢判定装置。
  5. 前記投光部および受光部は、1列に直線状に並べて設けられて択一的に昇降駆動される複数のノズルの並び方向に、各ノズルの昇降方向と直交して該ノズルの昇降領域を横切る光束幅の光路を形成して設けられるものである請求項1に記載の吸着姿勢判定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の吸着姿勢判定装置において、
    更に前記演算手段にて求められた前記ノズルの左側および右側の各遮光面積を相互に比較して前記予め定めた中心軸と前記ノズルの軸心とのずれを求め、このずれを補正して前記ノズルの軸心を基準とする前記チップ部品または前記ノズルによる左側および右側の各遮光面積をそれぞれ求める補正手段を備えることを特徴とする吸着姿勢判定装置。
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