JP5151896B2 - 制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動体の振動を抑制する制振装置に関するものである。
近年、家庭やオフィスにて様々な情報機器が使用されている。これらの情報機器は、駆動機構や冷却用ファンなどの振動源を搭載しているため、情報機器から発生する騒音が問題となってきている。そこで、そのような騒音を低減すべく、振動体の振動を抑制する制振装置が従来から種々提案されている。
例えば、特許文献1には、騒音源となる振動体に貼り付けて、振動体の振動および音波輻射を抑制する振動吸収器が開示されている。この振動吸収器は、能動型弾性層とマス層とを有しており、能動型弾性層は、主平面と垂直な方向への動きを生ずるように電気的に駆動される。これにより、マス層の動きを誘発したり変化させたりして、システム全体の動的特性を改善している。
また、特許文献2には、電歪ポリマーと電極とを積層した微小変位可能なアクチュエータをコンデンサ素子としてRLC共振回路を組んだ給電回路に対して、防振すべき振動に対応した信号を生成して給電回路に与えることにより、微小振幅振動に対して効果的な防振効果を得る防振装置が開示されている。
一方、特許文献3には、電圧印加用電極と起電力検出用電極とを高分子膜に設けた高分子アクチュエータが開示されている。このように2種類の電極を高分子膜に設けることにより、高分子アクチュエータは、電圧印加によるアクチュエータ機能と、起電力を検出するセンサ機能との両方を併せ持つ。
特表2007−521445号公報 特開2006−234038号公報 特開2006−173219号公報
ところが、特許文献1の装置では、振動の検出に振動センサが必要であり、装置の大型化やコストアップを招来する。特許文献2においても、振動の検出に振動センサを設けた場合には、同様に、大型化やコストアップの問題が生じる。
また、特許文献3の構成では、電圧印加用電極と起電力検出用電極とが別々の電極、すなわち、別々の位置に形成される電極であるため、起電力を検出した位置に対して電圧を印加して高分子膜を変位させることはできない。したがって、この高分子アクチュエータを例えば制振装置に適用した場合には、振動を検出した位置に対して振動を抑えることができず、振動を抑える位置がずれて効果的に振動を抑えることができない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、位置ずれなく制振できる、小型で低コストの制振装置を提供することにある。
本発明の制振装置は、振動体の振動に応じて変形する変位素子と、上記変位素子を変形させることによって上記振動体の振動を抑制する制御部とを備え、上記変位素子は、変位層と電極層とを含んで構成されており、上記制御部は、上記振動体の振動に伴う上記変位層の変形によって生じる起電圧を上記電極層を介して検出し、起電圧を検出した上記電極層に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加することを特徴としている。
本発明の制振装置において、上記変位層は、2層設けられており、上記電極層は、上記各変位層の表裏に3層設けられており、上記3層の電極層のうちで中間に位置する電極層が、接地されている構成が望ましい。
本発明の制振装置において、上記制御部は、接地されている電極層以外の電極層に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加することが望ましい。
本発明の制振装置において、上記接地されている電極層以外の電極層は、各層ごとに複数の電極に分割されており、上記振動体の振動に伴い、同一層にある各分割電極の配列方向において節が1個となる曲げモードで上記変位素子が変形するとき、同一層にある各分割電極は、それぞれ、振動する変位素子の節と腹との間に位置していることが望ましい。
本発明の制振装置において、上記制御部は、上記振動体の振動に伴う上記変位素子の変形によって生じる起電圧を、上記変位素子の電極層を介して検出する起電圧検出部と、上記起電圧検出部にて検出した起電圧と逆極性の電圧を生成する電圧生成部と、起電圧を検出した電極層に対して、上記電圧生成部にて生成した電圧を印加する電圧印加部とを備えている構成であってもよい。
本発明の制振装置において、上記制御部は、起電圧の検出タイミングとずれるように、電極層への電圧印加のタイミングを調整するタイミングコントロール部を備えていることが望ましい。
本発明の制振装置において、上記変位素子は、空気層が介在するように振動体に貼り付けられる構成であってもよい。
本発明によれば、振動体が振動すると、その振動に応じて変位素子は曲げ変形する。なお、変位素子は、例えば振動体に直接貼り付けられるか、あるいは空気層を介して設けられる。このとき、制御部は、変位素子の変位層の変形によって生じる起電圧と逆極性の電圧を電極層に印加するので、変位素子は振動を相殺するように変形し、これによって振動を抑制することができる。
また、振動体の振動時に、変位素子の電極層を介して起電圧を検出することにより振動を検知できるので、従来用いられていた振動センサを別途用いる必要がなくなり、小型で、低コストの制振装置を実現することができる。さらに、起電圧検出用の電極層と電圧印加用の電極層とが同一であるので、振動を検出した位置に対して振動を抑えることができ、振動を抑制する位置がずれることがない。つまり、振動を精度良く効果的に抑えることができる。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態の制振装置1の斜視図である。制振装置1は、振動源を有する振動体としての筐体10に例えば両面テープや接着剤を用いて貼り付けられている。情報機器は、駆動機構や冷却用ファンなどの振動源を搭載しているため、それらの振動源からの振動が筐体10を振るわせることで音が発生する。振動源そのものの振動を抑制するのは困難であるが、筐体10に制振装置1を直接貼り付けることにより、筐体10の振動を抑制し、静音化することが容易となる。
制振装置1は、変位素子2と、制御部3とを備えている。変位素子2は、振動体の振動に応じて変形するとともに、制御部3の制御によって振動体の振動を抑制する制振シートである。制御部3は、変位素子2を変形させることによって振動体の振動を抑制する。以下、変位素子2および制御部3の詳細について説明する。
図2は、変位素子2の概略の構成を示す断面図である。変位素子2は、変位層11・12と、電極層21・22・23とを有し、これらが交互に積層された構造となっている。つまり、電極層21・22は変位層11を挟むように設けられており、電極層22・23は変位層12を挟むように設けられている。この結果、各電極層21・22・23は、各変位層11・12の表裏にそれぞれ設けられているとも言える。この構造が変位素子2の最小単位である。
変位層11・12は、振動体の振動に伴って変形するものである。変位層11・12には、振動体の振動に伴って伸びるとプラス(+)の電荷が生じ、縮むとマイナス(−)の電荷が生じるように分極が施されている。
変位層11・12は、柔軟性を有することが望ましいため、例えば有機変位材料で構成されている。有機変位材料には格別の制限はなく、例えば、「高分子」(2001年50巻第7号450頁〜453頁)に記載の材料、「ソフトアクチュエーター開発の最前線」(エヌ・ティー・エス刊、2004年)に記載の材料などを用いることができるが、好ましくは、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフッ化ビニリデン、P(VDF/TrFE)、シリコーンゴムなどがある。また、資料「Expected Materials for the Future Vol.5 No.10 プリンタブル高分子アクチュエータ材料の開発」に記載の方法でゲル状化したイオン性材料も用いることができる。本実施形態では、圧電性を有するポリフッ化ビニリデンを用い、一般的なフィルム製造方法である溶融押出法にて変位層11・12を形成した。
変位層11・12は有機材料であるため、柔らかく、弱い電界でも変位を大きくとることができる。なお、有機材料は成形性が良いため、図2では平行平板で示しているが、任意の形状とすることもできる。
電極層21・22・23のうち、中間に位置する電極層22は接地されており、中立電極となっている。残りの電極層21・23は、変位層11・12の変形によって生じる起電圧を制御部3に出力する一方、制御部3から制振のための電圧を受けて変位層11・12を変形させる。したがって、変位層11・12に外部から力が加わり、変位層11・12が変形すれば、電極層21・23に電荷が生じて起電圧が生まれ、逆に電極層21・23に電界を与えれば、変位層11・12は変形する。よって、変位素子2を、センサとしてもアクチュエータとしても機能させることができる。
電極層21・22・23としては、例えば導電性材料を用いることができる。このような材料としては、実用可能なレベルでの導電性があれば特に限定することなく用いることが可能である。具体的には、白金、金、ペースト状のものを含む銀、ニッケル、クロム、銅、鉄、錫、アンチモン鉛、タンタル、インジウム、パラジウム、テルル、レニウム、イリジウム、アルミニウム、ルテニウム、ゲルマニウム、モリブデン、タングステン、酸化スズ・アンチモン、酸化インジウム・スズ(ITO)、フッ素ドープ酸化亜鉛、亜鉛、グラファイトやグラッシーカーボンおよびカーボンペーストを含む炭素、リチウム、ベリリウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、マンガン、ジルコニウム、ガリウム、ニオブ、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム混合物、リチウム/アルミニウム混合物等を用いることができる。なお、本実施形態では、カーボンブラックを印刷することで、電極層21・22・23を形成した。
次に、制御部3の構成について説明する。図3は、制御部3の概略の構成を示すブロック図である。制御部3は、起電圧検出部31と、位相反転部32と、信号増幅部33と、ゲインコントロール部34と、電源部35と、電圧印加部36と、タイミングコントロール部37とを有している。
起電圧検出部31は、振動体の振動に伴う変位素子2の変形によって生じる起電圧を、変位素子2の電極層21・23を介して検出する。位相反転部32は、検出された起電圧の信号の位相(正負)を反転して出力する。信号増幅部33は、位相反転部32からの出力信号を増幅する。ゲインコントロール部34は、信号増幅部33にて信号をどの程度増幅するかをコントロールする。よって、位相反転部32と、信号増幅部33と、ゲインコントロール部34とで、起電圧検出部31にて検出した起電圧と逆極性の電圧を生成する電圧生成部が構成されている。電源部35は、信号増幅のために必要な電源を信号増幅部33に供給する。電圧印加部36は、起電圧を検出した電極層21・23に対して、電圧生成部にて生成した電圧を印加する。
タイミングコントロール部37は、起電圧の検出タイミングとずれるように、電極層21・23への電圧印加のタイミングを調整する。つまり、本実施形態では、電極層21・23は、どちらも、起電圧検出用および電圧印加用の電極として作用し、起電圧を検出する電極層21・23と、駆動電圧を印加する電極層21・23とが同一となる。このため、起電圧の検出時と電圧の印加時とで、検出および印加のタイミングをずらす必要がある。タイミングコントロール部37は、これらのタイミングを制御している。
次に、制振装置1の動作について説明する。図4(a)は、起電圧検出時の制振装置1の模式図を示し、図4(b)は、電圧印加時の制振装置1の模式図を示している。
図4(a)の起電圧検出時には、タイミングコントロール部37は、変位素子2に起電圧検出部31を接続している。変位素子2が筐体10(図1参照)の振動によって曲げ変形すると、中立面を境に一方の変位層12には伸びの変形が、他方の変位層11には縮みの変形が生じる。したがって、電極層23にはプラスの電荷が生じ、電極層21にはマイナスの電荷が生じる。制御部3の起電圧検出部31は、これらの電荷を電圧として検出する。検出を終えた後、タイミングコントロール部37は、変位素子2に電圧印加部36を接続する。
起電圧検出部31にて検出された起電圧の信号は、図3の位相反転部32にて、その位相(正負)が反転され、出力される。例えば、検出信号が+A(V)の場合は−A(V)が出力され、−B(V)の場合は+B(V)が出力される。位相反転部32からの出力信号は、信号増幅部33にて増幅される。
図4(b)の電圧印加時には、電圧印加部36は、電極層23に対して、プラスの電荷を打ち消すようにマイナスの電圧を印加し、電極層21に対して、マイナスの電荷を打ち消すようにプラスの電圧を印加する。これにより、伸びの変形が生じていた変位層12には縮める方向の力が、また縮みの変形が生じていた変位層11には伸ばす方向の力が発生し、結果、変位素子2は、自身の曲げ変形を打ち消すような動作を行う。
以上のように、本実施形態の制振装置1は、制御部3が、振動体の振動に伴う変位層11・12の変形によって生じる起電圧を電極層21・23を介して検出し、起電圧を検出した電極層21・23に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加する構成である。
振動体が振動すると、その振動に応じて変位素子2は変形(例えば曲げ変形)するが、制御部3が検出した起電圧と逆極性の電圧を電極層21・23に印加するので、変位素子2は振動を相殺するように変形し、これによって振動を抑制することができる。
また、上記構成によれば、振動体の振動時に、変位素子2の電極層21・23を介して起電圧を検出することによって振動を検知できるので、従来用いられていた振動センサを別途用いる必要がなくなり、小型で、低コストの制振装置1を実現することができる。さらに、起電圧検出用の電極層21・23と電圧印加用の電極層21・23とが同一であるので、振動を抑制する位置がずれることがない。つまり、変位素子2において変形した部分に適切な電圧を印加して、その変形した部分を元の形状に確実に戻して振動を抑制することができる。
特に、制御部3が、上述した起電圧検出部31と、電圧生成部(位相反転部32、信号増幅部33、ゲインコントロール部34)と、電圧印加部36とを有して構成されていることにより、上述した動作を確実に行って、上記した効果を確実に得ることができる。
また、振動体の振動に伴う変位層11・12の曲げ変形によって電極層21・23に生じるマイナス、プラスの電荷は、変位層11・12の変形の仕方(どちらに曲がるか)によって入れ替わるものであるが、その場合でも、電圧印加部36が、検出した起電圧と逆極性の電圧を電極層21・23に印加すれば、上記した制振効果を得ることができる。
また、本実施形態では、3層の電極層21・22・23のうちで中間に位置する電極層22が接地されているので、振動体の振動に伴って変位素子2が曲がると、接地されている電極層22の両側の2つの電極層21・23で、発生する起電圧が互いに逆極性となる。したがって、振動体の振動に伴う変位素子2の曲げ変形を検知することができ、その曲げ変形を抑制して振動を抑制することが可能となる(ちなみに、特許文献2の構成では、原理的にアクチュエータに対して伸縮方向(積層方向)の振動のみしか抑制することができない)。
また、変位素子2全体が曲がる場合、一方の変位層(例えば変位層12)は伸び、他方の変位層(例えば変位層11)は縮むというように、各変位層11・12ごとに変形の仕方は異なる。したがって、振動体の振動時に、接地されている電極層22以外の2つの電極層21・23を介して検出される起電圧も、各電極層21・23で異なる。しかし、制御部3は、接地されている電極層22以外の電極層21・23に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加するので、各電極層21・23ごとに異なる電圧を印加して、各変位層11・12の変形を独立して制御することができる。その結果、振動を効果的に抑えることができる。
また、制御部3のタイミングコントロール部37は、起電圧の検出タイミングとずれるように電圧印加のタイミングを調整するので、同じ電極層21・23を起電圧検出用としても電圧印加用としても用いることができる。
ところで、図5は、変位素子2の他の構成例を示す断面図である。この変位素子2においては、接地されている電極層22以外の電極層21・23は、各層ごとに複数の電極に分割されている。具体的には、電極層21は、複数の分割電極21a・21bに分割されており、電極層23は、複数の分割電極23a・23bに分割されている。そして、振動体の振動に伴い、同一層(例えば電極層21)にある各分割電極の配列方向(例えば分割電極21a・21bが並ぶ方向)において節が1個となる曲げモード(1次曲げモード)で変位素子2が変形するとき、同一層にある各分割電極は、それぞれ、振動する変位素子2の節と腹との間に位置している。
ここで、節とは、全く振動せず振幅が0である点を指し、例えば同図の点A1に相当する。また、腹とは、振幅が最大である点を指し、例えば同図の点B1、B2に相当する。したがって、これらの点A1、B1、B2を用いて表現すると、分割電極21a・21bの配列方向において、分割電極21aは点A1と点B1との間に位置しており、分割電極21bは点A1と点B2との間に位置している。また、分割電極23a・23bの配列方向において、分割電極23aは点A1と点B1との間に位置しており、分割電極23bは点A1と点B2との間に位置している。
このように変位素子2を構成することにより、変位素子2の曲げ変形の際に、同一層にある各分割電極ごとに、伸張または圧縮のいずれか一方に対応する起電圧のみを検出して、曲げ変形を確実に検知することができる。つまり、1つの分割電極(例えば分割電極21a)が、伸張および圧縮の両方の起電圧を検出することがない。これにより、1個の分割電極において、伸張と圧縮とで発生する起電圧が相殺されて、曲げ変形が検知されなくなる事態を回避することができる。
以上のことから、各分割電極21a・23a、各分割電極21b・23bの長さは、それぞれ、変位素子2の1次曲げモードの1/4波長以下に設定されていればよいとも言うことができる。また、変位素子2の奇数次の曲げモードにおいて、上記と同様の効果を得ることができる。
以上では、変位素子2が振動体である筐体10に直接貼り付けられる場合について説明したが、例えば、図6に示すように、変位素子2は、筐体10との間に空気層Pが介在するように、支持部材41を介して筐体10に貼り付けられてもよい。筐体10が振動すると、空気層Pの空気が振動し、これによって変位素子2が変形する。この場合、振動している媒質(空気)の質量が軽いので、少ないエネルギーで制振効果を上げることが期待できる。なお、筐体10の表面にスポンジを介して変位素子2を貼り付ける場合、上記の空気層Pは、スポンジ等に内在する空気も含む。
本発明の制振装置は、直接または空気層を介して貼り付けることが可能な振動体(振動源を有する筐体を含む)の制振に利用可能である。
本発明の実施の一形態の制振装置の斜視図である。 上記制振装置の変位素子の概略の構成を示す断面図である。 上記制振装置の制御部の概略の構成を示すブロック図である。 (a)は、起電圧検出時の上記制振装置を模式的に示す説明図であり、(b)は、電圧印加時の上記制振装置を模式的に示す説明図である。 上記変位素子の他の構成例を示す断面図である。 空気層を介して振動体に貼り付けられる変位素子の断面図である。
符号の説明
1 制振装置
2 変位素子
3 制御部
10 筐体(振動体)
11 変位層
12 変位層
21 電極層
21a 分割電極
21b 分割電極
22 電極層
23 電極層
23a 分割電極
23b 分割電極
31 起電圧検出部
32 位相反転部(電圧生成部)
33 信号増幅部(電圧生成部)
34 ゲインコントロール部(電圧生成部)
36 電圧印加部
37 タイミングコントロール部

Claims (5)

  1. 振動体の振動に応じて変形する変位素子と、
    上記変位素子を変形させることによって上記振動体の振動を抑制する制御部とを備え、
    上記変位素子は、変位層と電極層とを含んで構成されており、
    上記制御部は、上記振動体の振動に伴う上記変位層の変形によって生じる起電圧を上記電極層を介して検出し、起電圧を検出した上記電極層に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加し、
    上記変位層は、2層設けられており、
    上記電極層は、上記各変位層の表裏に3層設けられており、
    上記3層の電極層のうちで中間に位置する電極層が、接地されており、
    上記接地されている電極層以外の電極層は、各層ごとに複数の電極に分割されており、
    上記振動体の振動に伴い、同一層にある各分割電極の配列方向において節が1個となる曲げモードで上記変位素子が変形するとき、同一層にある各分割電極は、それぞれ、振動する変位素子の節と腹との間に位置していることを特徴とする制振装置。
  2. 上記制御部は、接地されている電極層以外の電極層に対して、検出した起電圧と逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  3. 上記制御部は、
    上記振動体の振動に伴う上記変位素子の変形によって生じる起電圧を、上記変位素子の電極層を介して検出する起電圧検出部と、
    上記起電圧検出部にて検出した起電圧と逆極性の電圧を生成する電圧生成部と、
    起電圧を検出した電極層に対して、上記電圧生成部にて生成した電圧を印加する電圧印加部とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の制振装置。
  4. 上記制御部は、起電圧の検出タイミングとずれるように、電極層への電圧印加のタイミングを調整するタイミングコントロール部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の制振装置。
  5. 上記変位素子は、空気層が介在するように振動体に貼り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制振装置。
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