JP5150453B2 - 脳波および脳血流測定用の端子 - Google Patents

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Description

本発明は、頭蓋骨に固定される脳波および脳血流測定用の端子に関する。
特開平9−98972号公報 特開2003−149137号公報 特開2007−252883号公報
従来、難治性てんかんに対する検査として異常脳波発生部位を特定するため、脳内に脳深部電極を留置し脳波を測定する方法がある。また、頭蓋骨の外から頭蓋骨内の大脳皮質等に光を照射し、生体を通過した光を受光することにより脳の血流を測定する方法がある(特許文献1、参照)。
この脳波を測定するための脳深部電極は、MRI撮影、CT撮影、脳血管造影などを行った後、頭部に皮膚切開を行い、ドリルで頭蓋骨に小さな孔を開けて所定の部位に留置される。このとき脳深部電極は、その一端が頭蓋内に配置され、他端が頭蓋の外部に配置され、頭蓋の外部にある部位を頭皮に縫い付けて固定される。
脳波の検査は、2〜3週間行われるため、挿入した脳深部電極の頭蓋骨への固定が重要となる。特に、脳深部電極は脳内にミリメートル単位で配置されるため、留置した脳深部電極が検査期間中に動かないようにし、同時に頭蓋骨に形成した孔を密閉する必要がある。
一方、脳血流を測定するための光を照射あるいは受光する光ファイバーは、光は頭蓋骨および大脳皮質を透過することから頭蓋骨の上から、例えば特許文献2のように、光ファイバーの端部を取り付けた装着具等を頭に被せることにより固定される。
本出願人は、特許文献3において、円筒状のリードパイプと、その上端に配置されるパッキンチューブと、そのパッキンチューブとリードパイプの間に配置されるワッシャーと、そのパッキンチューブとワッシャーを覆うようにリードパイプの上端に連結される筒状のストッパーとからなる脳深部電極等の固定具を開示している。しかし、この固定具は、脳深部電極または光ファイバー等の器具を一つずつ保持するものである。
本発明は、脳波および脳血流測定を同時に測定することができる端子を提供することを目的としている。
本発明の脳波および脳血流測定用の端子は、上部のストッパー連結部と、その下に形成された外フランジと、下端の固定部とを備えた金属製で筒状のリードパイプ、前記ストッパー連結部と連結するパイプ連結部と、そのパイプ連結部の上方に空間を空けて設けられた内フランジとを備えた筒状のストッパー、前記リードパイプの上端と前記内フランジとの間に配置される筒状のパッキン、及び、光ファイバーを備え、前記光ファイバーは前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に挿通されており、前記リードパイプには脳波計が接続され、前記光ファイバーには脳血流測定装置が接続されるものであり、前記ストッパー連結部とパイプ連結部とを連結することにより前記リードパイプの上端と内フランジとで押圧されたパッキンが光ファイバーを固定していることを特徴としている。
(1)本発明の脳波および脳血流測定用の端子は、金属製のリードパイプが電極として働き、その電極であるリードパイプ内に光ファイバーが固定されるため、一つの端子を頭蓋骨に取り付けるだけで脳波および脳血流を測定することができる。また、前記ストッパー連結部とパイプ連結部がパッキンを押圧するようにして連結され、押圧されたパッキンの内径が縮径して光ファイバーが固定されるため、線状の光ファイバーが軸方向にずれることがなく、正確な測定を連続的に行うことができる。
(2)このような端子であって、前記ストッパーの下端と外フランジとの間に配置される金属製のワッシャーを備えており、前記ワッシャーに脳波計とリードパイプとを接続するリード線が接合されている場合、頭蓋骨への取り付けが容易である。特に、リードパイプと頭蓋骨とをネジ嵌合させる場合、リードパイプの頭蓋骨への固定の際、リード線がリードパイプと共に回転することなく邪魔にならず、その固定作業が煩雑にならない。
(3)前記固定部が先端に向けて径が小さくなるように形成されたドリルネジである場合、頭蓋骨への取り付けが一層容易となる。
(4)前記ストッパー連結部が雄ネジであり、前記パイプ連結部がその雄ネジと螺合する雌ネジである場合は、リードパイプとストッパーの連結・分離が容易であり、かつ、それらの連結が外れるおそれが小さい。
(5)前記リードパイプの胴部と前記ドリルネジとの間に顎部が設けられ、前記リードパイプの下端と前記顎部との間の距離を頭蓋骨の厚さ以内としている場合、前記ドリルネジの先端が頭蓋骨を貫通することがない。そのため、端子が脳髄液に触れたり、ドリルネジの先端が頭蓋骨内の脳、血管、神経等を傷つけるおそれがない。
(6)前記リードパイプが金属製であり、前記ストッパーが硬質樹脂製であり、前記パッキンが弾性を有する樹脂製であり、前記パッキンが前記リードパイプの上端部と前記ストッパーの内フランジとに当接している場合、リードパイプとストッパーとを連結することによりパッキンをしっかり押圧でき、パッキンの内面により光ファイバーをしっかり把持できる。
(7)光を透過し得る部材によって前記リードパイプの下端の開口が実質的に閉塞され、前記光ファイバーの先端がリードパイプの外側の空間に面しないようにされた場合、特に、(8)透明な底部が前記リードパイプの下端もしくは下端の内側となるように前記リードパイプの内側空間に有底筒状体を挿入して配置することによって前記リードパイプの下端の開口が閉塞され、その有底筒状体の内側空間に前記光ファイバーを挿通している場合には、光ファイバーが脳又は脳髄液と接触することがない。また、光ファイバーがリードパイプの下端から突出することがない。
本発明の端子の一実施態様例について、脳内深部電極を固定する場合を例に挙げて、図面を用いて説明する。図1は本発明の端子の一実施形態を示す断面図、図2aは図1のリードパイプを示す断面図、図2bはその天面図、図2cはその胴部のII−II線断面図、図2dはその底面図、図3は図1のストッパーを示す断面図、図4a、図4b、図4cは図1の端子の組み立て方法を示す概略図、図5は図1の端子を頭蓋骨へ固定したときを示す概略図、図6aは本発明の端子の他の実施形態を示す断面図、図6bはその有底筒状体の断面図である。
図1の脳波および脳血流測定用の端子10は、フランジ11aを備えた円筒状のリードパイプ11と、そのリードパイプ11の上端に連結される円筒状のストッパー12と、そのストッパー12内に収納され、リードパイプ11の上端に隣接される筒状のパッキン13と、フランジ11aとストッパー12の間に配置されるリング状のワッシャー14と、前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に挿通された光ファイバー15とを備えている。また、ワッシャー14には、リード線14aが接合されている。
リードパイプ11は、図2aに示すように、円筒状の胴部16と、その下端に形成されたドリルネジ17と、上部に形成されたフランジ11aと、そのフランジ11aより上端側に形成された雄ネジ18とを備えている。また、雄ネジ18の上端には、段部19aを介して、外形が正方形状の上端部19を備えている(図2a、b参照)。リードパイプ11は、上端開口部19bと下端開口部17bとを軸方向に連通する内側空間11bを軸方向に備えている。リードパイプ11の内径は、一律に形成されており、挿入される光ファイバー等の線状器具の外径と実質的に同じに形成されている。
胴部16の外形は、図2cに示すように円状の表面20であるが、一部が平坦面16b(想像線)で削られていても良い。平坦面16bは、リードパイプ11を頭蓋骨に嵌め込むとき、または、取り外すときにレンチ等でしっかり保持するためである。この平坦面16bを備えた胴部の断面形状は、胴部16の全周にわたって形成されていなくてもレンチ等を嵌合することができれば、一部だけ形成されていればよい。また、この胴部16の形は多角形状であっても良く、その使用性は落ちるが円筒状であってもよい。
また、胴部16の外径は、ドリルネジ17の外径(山径)より大きくなっており、胴部16とドリルネジ17との間に段状の顎部16aが設けられている。この顎部16aと、頭蓋骨の穴の辺とが当接し、リードパイプ11の過剰なねじ入れを防止することができる。リードパイプの下端と前記顎部との間の距離を頭蓋骨の厚さ以内とすることでリードパイプが頭蓋骨を貫通することがない。そのため、端子を脳髄液に触れさせることなく光ファイバーによる脳血流を測定することができる。
ドリルネジ17は、タッピングスクリューと同様に、下端(先端)に向けてその径が小さくなるように傾斜面17aで3箇所削られた形態を備えることができる(図2d参照)。このドリルネジ17は4箇所以上の傾斜面で削られていてもよい。これにより、頭蓋骨に挿入する際、タッピング効果を奏し、頭蓋骨に対して所定の位置に密に取り付けることができる。顎部16aがドリルネジ17の上端に接して形成されているため、リードパイプ11はドリルネジ17の長さだけ頭蓋骨内に挿入される。そのため、ドリルネジ17の長さを目的対象に応じてあらかじめ設定して頭蓋骨に挿入することにより、リードパイプ11を正確に挿入できる。ドリルネジ17はリードパイプの下端の固定部としても機能する。このドリルネジの代わりに頭蓋骨と固定するための雄ネジまたは錐状としてもよい。
フランジ11aは、胴部16の上端に形成されており、その外径は後述するストッパーの外径と実質的に同じに形成されている。
雄ネジ18は、後述するストッパー12の内面に形成された雌ネジと螺合する部位であり、ストッパー連結部として機能する。
リードパイプ11は、チタン、チタン合金、ステンレススチール等の金属から形成される。これらのうち生体への影響が小さいことからチタン合金を用いるのが好ましい。リードパイプ11の外径は2.0〜4.0mm、特に2.5〜3.5mmであるのが好ましい。リードパイプ11の内径は、0.5〜2.0mm、特に0.9〜1.5mmであるのが好ましい。さらに、リードパイプ11の長さは、10〜40mm、特に20〜30mmであるのが好ましい。
ストッパー12はパッキン13が挿入されて、リードパイプ11の上部と連結する円筒状のものである。図3に示すように、ストッパー12の下側にはパイプ連結部22が設けられ、その内面には前記雄ネジ18とネジ嵌合する雌ネジ22aが設けられている。ストッパー12には、下端の下側開口部12bと上端の上側開口部12aとが連通するように軸方向に内側空間12cが設けられ、雌ネジ22aの上方にはパッキン収納空間23が設けられ、そのパッキン収納空間の上方には内向きに設けられる内フランジ24が形成されている。このパッキン収納空間23にはパッキン13が格納される。
なお、前記パイプ連結部22は、リードパイプ11と連結し、その際パッキン収納空間23のパッキン13がリードパイプ11の上端部19と前記内フランジ24とで押圧されるように形成されていればよい。本実施形態のようにねじ連結を用いることにより、パッキン13が狭圧されずリードパイプ11の上端部19とストッパー12の内フランジ24とが軽く当接した状態でも連結することができる。そのため、端子10を組み付けた後、光ファイバー15の微調整が容易にできる。また、ストッパー接続部18が雌ネジの場合には雄ネジとして形成してもよい。他に、例えば、リードパイプ11の上部に突出部を設け、ストッパー12にその突出部と係合する取付孔を設けたり、ストッパー12にその突出部とスライドして係合する溝を設けたりしてリードパイプ11とストッパー12とを連結してもよい。
ストッパー12の外径は、リードパイプのフランジ11aの外径と実質的に同じであり、内フランジ24の内径がリードパイプの内径と実質的に同じに形成される。また、パッキン収納空間23の内径は1.0〜4.0mm、好ましくは2.0〜3.0mm、その長さは1.0〜4.0mm、好ましくは2.0〜3.0mmとなっている。
ストッパー12は、リードパイプ11と連結し、パッキン12をリードパイプと狭持することから硬質の合成樹脂であることが好ましく、生体適合性の高い合成樹脂から成形するのが好ましい。特に、ストッパー12は、材質がポリオキシメチレン(POM)であることが好ましい。
パッキン13は、筒状で、上端開口部13aと下端開口部13bとへ連通する内側空間13c(図4a参照)を備え、上述したようにストッパーのパッキン収納空間23に収納される。パッキン13は、液密にリードパイプ11とストッパー12とを連結可能にする弾性を有し、弾性変形により内側空間13cに挿通される光ファイバーの抜けを防止できるものであれば特に材料が限定されるものではない。しかし、シリコーンゴム、フッ素系ゴム等のゴムあるいはフッ素系樹脂等の合成樹脂が好ましい。特に、シリコーンゴムは生体への影響が小さく、弾力性の面からも好ましく用いられる。
図4aのパッキン13の外径はパッキン収納空間23の内径と実質的に同じである。また、パッキン13の長さもパッキン収納空間23の長さと実質的に同じ長さとしている。そして、リードパイプ11とストッパー12とを連結することにより、パッキン13の下端がリードパイプの上端部19と当接するように構成されている。さらに、リードパイプ11の雄ネジ18とストッパー12の雌ネジ22aとを強く連結することにより、パッキン13は、リードパイプの上端部19とストッパーの内フランジ24の間に挟圧され、同時にパッキン13が圧縮変形し、その内径が縮径される。
ワッシャー14は、通電性を有する金属製のものが用いられ、そのワッシャーには脳波計に繋がるリード線14aが接合されている(図1参照)。ワッシャー14は、リードパイプの上端がワッシャーの空間部に挿通され、ストッパー連結部18の下側外周上に、外フランジ11bの上面と接するように設置される。ワッシャーの外径は、リードパイプのフランジ11a、ストッパー12の外径と実質的に同じである。また、その内径は、リードパイプの雄ネジの外径と実質的に同じである。
端子10は、リードパイプ11、ストッパー12及びパッキン13が同軸となって、それぞれの内部空間が連通するように組み合わせてなる。前記組み合わせにより連通したリードパイプ11、ストッパー12及びパッキン13の内部空間は、光ファイバーを軸方向に挿通でき、その固定が可能であればよい。前記組み合わせにおいて、ワッシャー14は、外フランジ11aとストッパー12とで狭持され、ワッシャー14とリードパイプ11とが接触するので、ワッシャー14を介してリードパイプ11と脳波計とを接続することができる。
前記リードパイプ11は、図4に示すようにして組み合わせられる。初めに光ファイバー15がストッパー12に通される(図4a)。このときパッキン13は、ストッパー12のパッキン収納空間23内に収容してあり、光ファイバー15はパッキン13の内側空間13cを挿通することとなる。光ファイバー15は、ワッシャー14がリードパイプ11の上端から挿通された後、リードパイプ11とストッパー12とを連結した際に、光ファイバー15の先端とリードパイプ11の先端とが実質的に同位置となるようにリードパイプ11内に挿入される(図4b、c)。光ファイバー15の先端とリードパイプ11の先端とは、組み合わされて端子10となった際に実質的に同位置となることが好ましいが、光ファイバー15の先端がリードパイプ11の先端から出ることなく、脳の状態の観測が可能であれば、実質的同位置でなくてもよい。
次いで、ストッパー12の雌ネジ22aとリードパイプ11の雄ネジ18とをネジ嵌合し、パッキン13およびワッシャー14を固定する。このとき、パッキン13は、リードパイプの上端部19とストッパーの内フランジ24とに挟圧され、その内径が縮径し、パッキン13に挿入された光ファイバー15を把持する(図4c参照)。それと同時にパッキン13はリードパイプ11とストッパー12との間を強くシールする。このとき、前記リードパイプ11と前記ストッパー12と前記パッキン13との連通した内部空間は、光ファイバー15の外径とほぼ同じ径の連通した空間であり、パッキン13がリードパイプ12の上端部19とストッパー12の内フランジ24とに狭圧されて、パッキン13が光ファイバー15を押圧して保持することから、光ファイバー15と金属製であるリードパイプ11の上端部19の内側エッジとが強く接触することを避けられる。そのため、端子10を設置する際及び測定中に光ファイバー15が上端部19の内側エッジに傷つけられて脳血流の測定に支障をきたすことがない。同様に、光ファイバー15がストッパーの内フランジ24の開口部エッジに強く接触することを避けることができる。そのため、ストッパーが硬質樹脂製であっても光ファイバー15を傷つけることがなく、測定に支障がない。
このように構成された端子10は、図5に示すようにして頭蓋骨Aに対して固定する。初めに、リードパイプ11の先端が測定しようとする血管Bにできるだけ近づくように、リードパイプ11を頭蓋骨Aに固定する。この固定はドリル等で頭蓋骨Aに小さな穴をあけ、その穴にリードパイプのドリルネジ17をねじ込みながら行う。リードパイプの顎部16aが頭蓋骨Aの穴の周囲と当接することによりねじ入れが完了する(図5参照)。このとき、ドリルネジ17の長さはあらかじめ設定されているため、頭蓋骨に対して正確に挿入し、固定することができる。
このような端子10を少なくとも2個以上頭蓋骨Aに固定して、脳波および血管Bの脳血流の測定を行う(図5参照)。
脳波の測定は、一方の端子10aのリードパイプ11から電流を流し、他方の端子10bのリードパイプ11で検出して行う。端子10a、bでは、リードパイプ11が電極として作用し、ワッシャー14、リード線14aを介して脳波計で測定できるため、簡易に測定を行うことができる。
脳血流の測定は、一方の端子10aに固定された光ファイバー15の先端から光(近赤外線)を照射し、他方の端子10bに固定された光ファイバー15の先端で受光する。
電流の発生あるいは検出、光(近赤外線)の照射あるいは受光はいずれの端子で行っても良い。
また、本発明の端子は、光を透過し得る部材によって前記リードパイプの下端の開口が実質的に閉塞されて前記光ファイバーの先端がリードパイプの外側の空間に面しないようにすることができる。前記光を透過し得る部材により前記リードパイプの下端の開口が閉塞されることにより、前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に光ファイバーを挿通しても、前記光ファイバーの先端はリードパイプの外側の空間に面しないようにされるので、脳髄液に触れることがない。そのため、本発明の端子を測定部位に設置する作業において、端子に挿入された光ファイバーが人体に接しないので、該作業においても厳格に滅菌をする必要がない。前記光を透過し得る部材としては、脳の血流測定をすることができる程度に光を透過することができる部材であれば、その材質が特に限定されるものではない。前記光を透過し得る部材は、材質としては、ガラス、樹脂、ゴム等の透明又は半透明の硬質若しくは軟質の固体材料により開口が閉塞される材料であれば固体であって用いることができる。前記光を透過し得る部材は、乳白色等の半透明であっても入光の強度が強い場合には光を透過し得る材質として使用することができる。また、その厚さは材質と光の強さによって適宜設定することができる。さらに、透明性ガラス若しくは光透過性の高い樹脂を用いることにより、前記光を透過し得る部材の物理的強度を増すことができるので、光ファイバー挿入作業や、端子を頭蓋骨に設置する作業において、前記光を透過し得る部材が破損することがなく、しかも光を透過しやすくて測定精度を確保することができるので好ましい。前記樹脂としては、ナイロン、ウレタン系樹脂、塩化ビニルなどの滅菌可能な合成樹脂を用いることができ、前記ゴムとしては、シリコーン樹脂等の滅菌可能なゴムを用いることができる。なお、前記光を透過し得る部材としては、液状若しくはゲル状の材料をリードパイプ先端若しくは先端付近の内側空間に充填して硬化させることにより固形の光を透過し得る部材としても良い。
前記光を透過し得る部材は、前記リードパイプの下端の開口が実質的に閉塞されて、前記光ファイバーの先端がリードパイプの外側の空間に面しなければ、その設置場所及び設置方法は、特に限定されるものではない。前記設置場所としては、脳血流の変化を測定できれば、リードパイプの下端よりも内側であっても良いが、脳血流の測定強度を向上することができることから、前記光を透過し得る部材を前記リードパイプの内側空間における開口部もしくは開口部付近に設けることが好ましい。前記設置方法としては、前記光を透過し得る部材を、リードパイプ下端の開口部に充填し、硬化させて開口を実質的に閉塞させてもよく、リードパイプ下端の開口部に前記光を透過し得る部材が係止し得る係止部を設けて、リードパイプ上端の開口部から挿入し、前記光を透過する部材を係止部により係止させ、前記光を透過する部材が外へ出ることを阻害されるようにしても良い。前記係止部を設ける場合としては、例えば、リードパイプ下端の開口部の端部に内側へ凸となるフランジを設けて、前記光を透過する部材である円盤状の硬質透明性樹脂部材をリードパイプ上端の開口部から挿入し、フランジと接触させて接着または融接し、もしくはフランジにより縮径された開口部に圧入することにより、リードパイプ下端開口部に、前記光を透過する部材を設置しても良い。
図6aの端子30は、本発明の端子について、光を透過し得る部材により前記リードパイプの下端の開口が実質的に閉塞された場合の一実施態様例である。リードパイプ11内には透明な円筒状の有底筒状体35が挿入されており、この有底筒状体35に光ファイバー15が挿入されたものである。他の構成は、図1の端子10と実質的に同じものである。
有底筒状体35は、図6bに示すように、底部36と、その底部周縁から上方に延びる胴部37とからなる。この有底筒状体35は、その底部36がリードパイプ11の下端もしくは下端の内側に配置されるように、リードパイプ11内に挿入される。そのため、測定に支障なく光ファイバー15が脳や脳髄等から保護される。有底筒状体35は、樹脂またはガラスなどの透明な材料にて一体に成形されるのが好ましい。しかし、有底筒状体35は、底部36が透明であればよい。
図6の実施形態において、有底筒状体35は、パッキン13に光ファイバー15と共に把持されている。しかし、この有底筒状体35は、リードパイプ内に接着剤等で接着してもよい。この場合、少なくともリードパイプの下端開口部17bを底部36で閉鎖すればよく、有底筒状体の高さは特に限定されない。
有底筒状体35は、少なくとも底部35が樹脂あるいはガラス等の透明な材料から形成されれば特に限定されない。しかし、図6aのようにパッキン13によって把持させる場合、少なくとも胴部37は可撓性あるいは弾性を有する樹脂を用いる。
このように本発明の端子は、脳血流を測定するための光ファイバーの固定だけでなく、端子のリードパイプ11を脳波測定用の電極とすることにより、同部位における脳血流測定と脳波測定の同時計測を可能としている。
本発明の端子の一実施形態を示す断面図である。 図2aは図1のリードパイプを示す断面図であり、図2bは図2aのリードパイプの天面図であり、図2cは図2aのリードパイプのII−II線断面図、図2dは図2aのリードパイプの底面図である。 図3aは図1のストッパーを示す断面図である。 図4a、図4b、図4cは図1の端子の組み立て方法を示す概略図である。 図1の端子を頭蓋骨へ固定したときを示す概略図である。 図6aは本発明の端子の他の実施形態を示す断面図であり、図6bはその有底筒状体の断面図である。
符号の説明
10、10a、10b 端子
11 リードパイプ
11a フランジ
11b リードパイプの内側空間
12 ストッパー
12a 上側開口部
12b 下側開口部
12c 内側空間
13 パッキン
13a 上端開口部
13b 下端開口部
13c 内側空間
14 ワッシャー
14a リード線
15 光ファイバー
16 胴部
16a 顎部
16b 平坦面
17 ドリルネジ
17a 傾斜面
17b 下端開口部
18 雄ネジ
19 上端部
19a 段部
19b 上端開口部
20 表面
22 パイプ連結部
22a 雌ネジ
23 パッキン収納空間
24 内フランジ
30 端子
35 有底筒状体
36 底部
37 胴部
A 頭蓋骨
B 血管

Claims (8)

  1. 上部のストッパー連結部と、その下に形成された外フランジと、下端の固定部とを備えた金属製で筒状のリードパイプ、
    前記ストッパー連結部と連結するパイプ連結部と、そのパイプ連結部の上方に空間を空けて設けられた内フランジとを備えた筒状のストッパー、
    前記リードパイプの上端と前記内フランジとの間に配置される筒状のパッキン、及び
    光ファイバーを備え、
    前記光ファイバーは、前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に挿通されており、
    前記リードパイプには脳波計が接続され、前記光ファイバーには脳血流測定装置が接続されるものであり、
    前記ストッパー連結部とパイプ連結部とを連結することにより前記リードパイプの上端と内フランジとで押圧されたパッキンが光ファイバーを固定した、脳波および脳血流測定用の端子。
  2. 前記ストッパーの下端と外フランジとの間に配置される金属製のワッシャーを備えており、
    前記ワッシャーに脳波計とリードパイプとを接続するリード線が接合されている、
    請求項1記載の端子。
  3. 前記固定部が先端に向けて径が小さくなるように形成されたドリルネジである、請求項1または2に記載の端子。
  4. 前記ストッパー連結部が雄ネジであり、前記パイプ連結部がその雄ネジと螺合する雌ネジである、請求項1〜3のいずれかに記載の端子。
  5. 前記リードパイプの胴部と前記ドリルネジとの間に顎部が設けられ、前記リードパイプの下端と前記顎部との間の距離を頭蓋骨の厚さ以内とした請求項3記載の端子。
  6. 前記リードパイプが金属製であり、前記ストッパーが硬質樹脂製であり、前記パッキンが弾性を有する樹脂製であり、前記パッキンが前記リードパイプの上端部と前記ストッパーの内フランジとに当接している請求項1〜5のいずれかに記載の端子。
  7. 光を透過し得る部材により前記リードパイプの下端の開口が実質的に閉塞され、前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に挿通された前記光ファイバーの先端がリードパイプの外側の空間に面しないようにされた請求項1〜6のいずれかに記載の端子。
  8. 透明な底部が前記リードパイプの下端もしくは下端の内側となるように、前記リードパイプの内側空間に有底筒状体を挿入して配置することにより前記リードパイプの下端の開口が閉塞され、
    その有底筒状体の内側空間に前記光ファイバーを挿入することにより、前記リードパイプと前記ストッパーと前記パッキンとが組み合わされて軸方向へと連通したそれぞれの内側空間に前記光ファイバーを挿通した請求項1〜7のいずれかに記載の端子。
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