JP5146909B2 - 手洗い装置 - Google Patents
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前記制御部は、
前記バルブが開状態のときに、
前記第一検知エリアから得られる検知信号に基づいて前記バルブを開状態から閉状態に切り替えることを特徴とする手洗い装置が提供される。
前記検知部は、複数の増幅率を有しており、前記第一検知エリアよりも第ニ検知エリアの方が大きな増幅率で判断していることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の手洗い装置。
(第1の実施例)
電波センサは、水あるいは金属に対して反射するため、被検知体の素材によらず検知することができ、第一検知エリアaでは、利用者の手などの被洗浄物が侵入されると、電波センサ3が被検知体を検知して、その結果が制御部5に転送され、制御部5がバルブ部4を開動し、水栓装置1から水道水を吐水する。したがって、第一検知エリアaは、スイッチ機能を有しているエリアであり、利用者が手を差し出しやすいように受水部2の手前の端部2aにマーカー6を釉薬を用いて設けた方が使いやすく、他の方法としては、樹脂製やガラス製の可視光を透過する素材で受水部2を形成し、内部にLED等の発光部材を点灯させて利用者の洗浄行為を誘導してもよい。また、第ニ検知エリアbは、水栓装置1からの給水を継続するか、止水に切替えるかを識別するための自動止水機能を有しているエリアであるが、第一検知エリアaにて利用者の存在を検知し、水栓装置1から吐水を開始した時はじめて第二検知エリアbの検知情報に基づいてバルブの開閉を制御するように設定されているため、利用者が給水開始前に直接このエリアに手を差出したり、物を受水部に置くための行為や受水部に置かれたものを取り上げる行為に対しては、水栓装置1から水道水を供給することはない。また、この第ニ検知エリアbから水道水の供給を継続する検知信号が得られた場合でも第一検知エリアaから給水を停止する検知信号が得られた場合には、給水を停止するようになっている。また、給水中に第一検知エリアaにおかれた物を検知しつづけて水を出しっぱなしにすることがないように電波センサ3はプログラミングされている。詳細の制御フローについては、後述する。
電波センサ3は、電波を生成する発振回路11と、発振回路11で生成された電波を被検知体に送信し、被検知体からの反射電波を受信する送受信一体のアンテナ12と、アンテナ12からの受信信号により被検知体の有無を判断する検知部13と、で構成されている。尚アンテナ12は、送受信別体でも構わないが、本発明においては、受水部2の内部に設置するために、小型化を優先し一体にしている。このように、電波センサ3から放射される電波は、受水部2の材料が金属以外であれば透過することができ、また、水滴や水垢等の汚れに対しても電波の透過量が依存することもないために、赤外線センサや超音波センサや静電容量センサ等他のセンシング方式では、設置できない汚れる可能性のある受水部2の手前側に配設することができる。
この検知部13は、発振回路11からのローカル信号と、アンテナ12からのRF信号をミキシングするミキサ部14と、ミキサ部14で抽出したドップラー信号を低倍率で増幅する低増幅部15と、高倍率で増幅する高増幅部16との双方を通過させ、それぞれの通過後の信号を周波数解析または所定の周波数のみを通過させる周波数変換部17とで、構成されている。周波数変換部17は、ソフト処理しても、電気回路で構成しても良いが、本発明では、ソフト処理を用いている。また、周波数変換部17で行われる周波数解析は、FFT解析を用いても良いが、本発明においては、複数の帯域に分けたフィルターを有し、それぞれのフィルターを通過後の波形の有無により実施している。以下このフィルターを用いた信号処理について説明をする。
図1(c)に示すように、電波センサ3は、受水部2の端部2aから水栓装置1に向かって電波ビームを放射しているため、第一,第ニ検知エリアとその間に存在するエリア内に被検知体を検知してもバルブの制御を行わない給水停止エリアのどれかに被検知体が存在すれば、それを検知することができるが、前記のような検知部13の制御を行うことにより、水栓装置1が止水中は、第一検知エリアaにおける被検知体を検知した時のみバルブ4をonして給水状態にし、水栓装置1が給水中は、第ニ検知可能エリアbにおける被検知体を検知した時のみ給水状態を継続することになり、電波ビーム内に複数の検知エリアとその間に給水停止エリアが実現でき、上述のように利用者にとっては、受水部2に落としたものを取り上げるような水を出したくない時や、前記のような受水部2の手前側で電波センサ3と第ニ検知エリアbとの間にて水きり行為やあるいは、コップ内の水を廃棄する行為などがあった場合にも速やかに止水することができる。
このように利用者の行為を二つの検知エリアに分けて利用いただくと、第ニ検知エリアbにて水をご利用いただく際の、洗浄位置が人の姿勢・身長に係わらず、第一検知エリアaと同じ高さに差出される為、その洗浄位置にあわせて、水跳ねしないような泡沫状の水流を水栓装置1から供給するよう泡沫キャップをつけたり、受水部2のその位置に対応する面積を広くして、飛散水が受水部2から飛び出さないことをすることにより、使い勝手が更に向上すると共に、清潔性を維持することができる。尚、これまで手洗い行為を想定した説明を行ってきたが、歯ブラシを洗浄したり、コップに水を汲む行為も同様に、それぞれ水を利用したい物を持つ手が第一給水エリアaに入ったかどうかを識別し、第ニ検知エリアbでは、コップ内の水流変化または歯ブラシ上に飛散する水流変化を検知部で識別する為、吐水の継続か止水かを利用者の行為に合わせて見極めることができる。更に、検知エリアを分けただけではなく、第一検知エリアで検知した後に、第ニ検知エリアだけを検知領域としている為、水を出す行為以外である、例えば受水部に物を置く行為や、受水部に置いてある物を取り出す行為に関しては第一検知エリアで検知せずに、第ニ検知エリアに利用者の手が進入することになるため、止水状態から給水状態に移行することなく使い勝手の良い水栓装置を提供することができる。
図7(a)にキッチン水栓装置に手洗い装置を組み込んだ第2の実施例の概観図を示し、図7(b)に図6(a)のB視断面図を示す。
第1の実施例同様、第一検知エリアdでは、利用者の手などの被洗浄物が侵入されると、電波センサ23の検知部(図示せず)は、制御部25にバルブ部24を開動するための命令を行い、水栓装置21から水道水を吐水するため、スイッチ機能を有したエリアとなっている。尚、この第一検知エリアdは、受水部22の壁面にあるため、作業台の前から受水部22を横切って水栓装置21を利用する場合に便利であり、また利用者が受水部の前に立った際にも受水部22の奥まで手を差出すことなく水道水の供給を開始することができるため使いやすい。更に使い勝手を向上させるには、利用者が手を差し出しやすいように調理作業台31の上面と受水部22の側面22aにマーカー26を設けた方がよりよい。このマーカー26は、利用者が慣れるまでの間、取外し可能なシールタイプの物であれば、キッチン水栓装置50がシンプルに構成できて良いし、調理作業台31が、樹脂製やガラス製の可視光を透過する素材で形成している場合は、内部にLED等の発光部材を点灯させて利用者の洗浄行為を誘導してもよい。また、第ニ検知エリアeでは、水栓装置21からの給水を継続するか、止水に切替えるかを識別するための自動止水機能を有しているエリアである。
2,22、 受水部
3,23、 電波センサ
4,24、 バルブ部
5,25、 制御部
10,30、手洗い装置
発振回路
アンテナ
検知部
ミキサー部
低増幅部
高増幅部
周波数変換部
50、 キッチン水栓装置
Claims (3)
- 吐水部と、
受水部と、
前記吐水部からの吐止水を切り替えるバルブと、
電波を放射し、被検知体により反射した反射信号を受信するアンテナと、
前記アンテナで受信した反射信号によって被検知体の情報を取得する検知部と、
前記検知部から出力される検知信号に基づいて前記バルブの開閉を制御する制御部と、を備え、
前記アンテナは前記吐水部に向かって電波を放射するように前記受水部に配置され、
前記制御部は、前記アンテナ近傍の第一検知エリアと、前記吐水部近傍の第二検知エリアから得られる検知信号に基づいて前記バルブの開閉を制御するものであって、前記第一検知エリアから得られる検知信号に基づいて少なくとも前記バルブを閉状態から開状態に切り替え、前記第二検知エリアから得られる検知信号に基づいて前記バルブを開状態から閉状態に切り替えるか、開状態で保持するかを判断し前記バルブの開閉駆動を制御することを特徴とする手洗い装置。 - 前記制御部は、前記バルブが開状態のときに、前記第一検知エリアから得られる検知信号に基づいて前記バルブを開状態から閉状態に切り替えることを特徴とする請求項1記載の手洗い装置。
- 前記検知部は、複数の増幅率を有しており、前記第一検知エリアよりも第ニ検知エリアの方が大きな増幅率で判断していることを特徴とする請求項1記載の手洗い装置。
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Family Applications (1)
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