JP5146279B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
アンケート用紙に記入された回答の集計を手作業で行うことは手間であるため、アンケート用紙の回答の集計を機械化することが望まれている。そこで、下記の特許文献1に記載されているように、文書に加筆された部分を機械的に抽出することで、アンケート用紙から回答を集計する手間をある程度解消しているものがある。アンケートの回答は、選択式の回答であったり、自由記入式の回答であったりと、回答欄にどのような種類の回答がなされるのかが分からないと、単純に文書から画像や文字列を抽出するだけでは有意な情報を得られず、アンケートの集計を自動化できない。
特開2004−213230号公報
本発明の目的の一つは、紙文書に記入された回答を得る手間を軽減した画像処理装置及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像処理装置の発明は、1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄と、予め定められた1又は複数の色を用いて加筆された色加筆領域とを含む文書を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された文書に含まれる色加筆領域に基づいて、前記文書の回答読み取り領域を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される回答読み取り領域から得られる回答の種類を、当該回答読み取り領域に対応する色加筆領域の色、又は当該色加筆領域と他の色加筆領域との関係、又はこれらの組み合わせに応じて判定する判定手段と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記回答の種類は、選択肢から回答する選択式回答と、文字列を記入して回答する記入式回答とを含むことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置において、前記回答の種類毎に予め定められた色が関連づけられ、前記判定手段は、前記回答読み取り領域に対応する色加筆領域の色に関連づけられた回答の種類を、当該回答読み取り領域から得られる回答の種類と判定することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置において、前記色加筆領域と他の色加筆領域との関係は、前記色加筆領域と他の色加筆領域との連結関係又は包含関係の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記判定手段は、前記色加筆領域と他の色加筆領域とが連結されている場合に、当該各色加筆領域に基づいて設定される各回答読み取り領域を同じ質問に対する回答であると判定することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置において、前記判定手段は、1の色加筆領域に複数の色加筆領域が包含されている場合に、当該複数の色加筆領域に基づいて設定される各回答読み取り領域を同じ質問に対する回答であると判定することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記判定手段は、複数の色加筆領域が予め定められた距離内にある場合に、当該複数の色加筆領域に基づいて設定される各回答読み取り領域を同じ質問に対する回答であると判定することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の画像処理装置において、前記設定手段は、前記色加筆領域と少なくとも一部が重なる連結画素群に基づく領域を前記文書の回答読み取り領域に設定することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置において、前記1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄に回答が記入された回答文書を取得する回答文書取得手段と、前記設定手段により設定された回答読み取り領域、及び前記判定手段により判定された当該回答読み取り領域から得られる回答の種類に基づいて、前記回答文書取得手段により取得された回答文書から、前記各質問に対する回答情報を取得する回答情報取得手段と、をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像処理装置において、前記回答文書取得手段は、1又は複数の回答文書を取得し、前記回答情報取得手段は、前記各回答文書について回答情報を取得し、前記回答情報取得手段により取得した回答情報に基づいて回答結果を生成する手段をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記設定手段により設定された回答読み取り領域を、当該回答読み取り領域の識別情報と共に表した画像を生成する手段をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項12に記載のプログラムの発明は、予め定められた1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄と、1又は複数の色を用いて加筆された色加筆領域とを含む文書を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された文書に含まれる色加筆領域に基づいて、前記文書の回答読み取り領域を設定する設定手段と、前記設定手段により設定される回答読み取り領域から得られる回答の種類を、当該回答読み取り領域に応じた色加筆領域の色、又は当該色加筆領域と他の色加筆領域との関係、又はこれらの組み合わせに応じて判定する判定手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、文書に回答読み取り領域とその回答読み取り領域から読み取られる回答の種類とを容易に設定できる。
請求項2に記載の発明によれば、回答読み取り領域から読み取られる回答が選択式回答か記入式回答かを判定できる。
請求項3に記載の発明によれば、色により回答の種類を判定できる。
請求項4に記載の発明によれば、色加筆領域同士の関係付けにより回答の種類を判定できる。
請求項5に記載の発明によれば、色加筆領域同士の連結関係に基づいて同じ質問に対する回答を1つのグループに判定できる。
請求項6に記載の発明によれば、色加筆領域同士の包含関係に基づいて同じ質問に対する回答を1つのグループに判定できる。
請求項7に記載の発明によれば、色加筆領域同士の距離に基づいて同じ質問に対する回答を1つのグループに判定できる。
請求項8に記載の発明によれば、精度良く回答領域を設定できる。
請求項9に記載の発明によれば、特定した回答領域及び回答の種類に基づいて、回答文書から回答情報を取得できる。
請求項10に記載の発明によれば、1又は複数の回答文書から得られた回答情報に基づいた回答結果を得ることができる。
請求項11に記載の発明によれば、回答領域がどの回答欄に対応するのかを確認できる。
請求項12に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、文書に回答読み取り領域とその回答読み取り領域から読み取られる回答の種類とを容易に設定するようにコンピュータを機能できる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本実施形態に係る画像処理装置10の機能ブロック図を示す。図1に示されるように、画像処理装置10は、画像取得部12、画像整形部14、記憶部16、色加筆領域抽出部18、回答種類判定部20、回答領域設定部22、差分抽出部24、回答情報取得部26、回答結果集計部28、及び表示部30を含む。上記各部の機能は、CPU等の制御手段、メモリ等の記憶手段、スキャナ、ディスプレイ等のデバイスとデータを送受信する入出力手段を備えたコンピュータが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されたプログラムを読み込み実行することで実現されるものとしてよい。なお、プログラムは情報記憶媒体によってコンピュータたる画像処理装置10に供給されることとしてもよいし、インターネット等のデータ通信ネットワークを介して供給されることとしてもよい。
本実施形態に係る画像処理装置10は、1又は複数の質問と、その各質問に対する回答欄を含むアンケート用紙について、回答者により記入された回答を機械的に取得する処理を実行するものであり、この処理を実現するために本画像処理装置10に備えられた上記各部の機能の詳細を以下に説明する。
画像取得部12は、紙文書の画像データを取得するものであり、シリアルインターフェース等を介して接続されたスキャナにより紙文書を読み取って画像データを取得することとしてよい。本実施形態では、画像取得部12は、処理対象たるアンケート用紙の画像データを取得するものであり、具体的には、回答が未記入の白紙のアンケート用紙と、白紙のアンケート用紙にマーカにより回答領域を指定した領域指定用アンケート用紙と、回答者により回答が記入された回答用紙との3種類の画像を取得する。回答用紙は1枚でもよいし複数枚あることとしてもよい。各用紙の画像は、連続して取り込んだ後に分割してもよいし、1つずつ取り込んでもよい。以下、各用紙について具体例を用いて説明する。
図2Aには、本実施形態において用いられる(白紙の)アンケート用紙の一例を示す。図2Aに示されるように、アンケート用紙は、複数の質問とそれに対する回答欄とを含み、質問には複数の種類があり、その中には選択式の質問、定型の記入式の質問、自由記入式の質問が含まれる。選択式の質問とは、図2Aの第1の質問のように複数の選択肢の中から1又は複数の回答を選択する型の質問であり、定型の記入式の質問とは、図2Aの第2の質問のように年齢や名前等の予め定められた内容が記入される質問であり、自由記入式の質問とは、図2Aの第3の質問のように感想等の回答内容が回答者により自由に決定される質問である。
図2Bには、アンケート用紙に予め定められた1又は複数色のマーカや色鉛筆、カラーマジックに代表されるような色ペン(以下、マーカと称す)により各質問をそれぞれ囲む等して加筆して、回答領域を指定した領域指定用アンケート用紙の一例を示した。本実施形態においては、印刷されたアンケート用紙にマーカ等により加筆することとしたが、これに限られるものではなく、例えば、アンケート用紙の文書データに対して編集を加えて色加筆部分を形成することとしても構わない。領域指定用アンケート用紙は、回答領域の位置と、その回答領域から得られる回答の種類とを設定する処理に用いられるものである。回答の種類とは、上述した質問の種類に対応するものであり、選択式の回答、定型の記入式の回答、自由記入式の回答等の種類を含むものである。このように、本実施形態においては、各質問に対する回答欄について、予め定められた色のマーカを用いて回答欄の読み取り領域を指定し、色、又は色で指定した領域の連結、包含、距離、形状等、又はこれらの組み合わせにより指定された回答欄の読み取り領域について当該回答欄の回答の種類に応じた処理を施して情報を得ることとしている。
例えば、図2Bに示された例において、回答の種類毎に異なる色をそれぞれ定めておき、第1乃至第3の各質問の回答欄をそれぞれの種類に応じた色で加筆しておくことで、アンケート用紙に回答読み取り領域とその回答読み取り領域から読み取られる回答の種類とが設定される。この回答欄の読み取り領域の設定処理の詳細に関しては後述する。
図2Cには、アンケート用紙に対して回答が記入された回答用紙の一例を示す。回答用紙に対しては、白紙のアンケート用紙からの差分により加筆部分を抽出し、抽出した加筆部分を、上記領域指定用アンケート用紙に基づいて設定された回答領域及びその回答種類に基づいて処理することで、回答用紙に記入された回答情報が得られる。この回答情報を取得する処理の詳細についても後述する。
画像整形部14は、画像取得部12により取得された画像の傾き補正や正立処理を行う。こうして、各画像から差分データが精度良く得られるようにする。
記憶部16は、半導体メモリや磁気ディスク等の記憶装置を含み構成され、データやプログラムを記憶するものであり、各部による処理のワークメモリとしても用いられる。本実施形態では、記憶部16には、画像整形部14により処理された画像データや、後述するマーカの色等に回答の種類を関連づけた回答領域設定ルール情報、領域指定用アンケート用紙に基づいて設定された回答領域設定データ、回答が記入された回答用紙から得られる回答データ、得られた回答を集計した集計データ等の各種データ、及び各部の機能を実現する各種プログラム等が記憶されるものである。
図3には、回答領域設定ルール情報の一例を示した。図3に示された回答領域設定ルール情報の例では、色に関連づけて、アンケートの回答の種類と、その色で指定された領域について行われる処理が格納されている。図3に示された例においては、「青系」の色で指定された領域は「選択式回答」を表し、その領域については「記入の有無の判定」を処理として行い、「緑系」の色で指定された領域は「定型の記入式回答」を表し、その領域については「OCR」を処理として行い、「赤系」の色で指定された領域は「自由記入式の回答」を表し、その領域については「画像の切り出し」を処理として行うこととしている。
もちろん図3に示した回答領域設定ルール情報は一例であり、マーカにより指定する領域の形状や指定する領域同士の関係により回答の種類を指定することとしてもよい。例えば、領域の形状で回答の種類を指定する場合には、円、四角等の形状毎に回答の種類を予め定めておくこととしてもよい。そして、領域同士の関係により回答の種類を指定する場合には、接続した領域同士を同じ質問の選択肢とするように定めておいてもよいし、同じ色加筆領域により囲まれた領域同士を同じ質問の選択肢とするように定めておいてもよい。このように、マーカによる回答の種類の指定方法は、上記態様に限られず他の態様を用いてもよい。
色加筆領域抽出部18は、画像整形部14により処理された白紙のアンケート画像と、領域指定用アンケート画像とに基づいて、領域指定用アンケート画像においてマーカにより加筆された色加筆領域を抽出する。色加筆領域抽出部18は、白紙のアンケート画像に対する領域指定用アンケート画像の差分画像を生成し、予め定められた色でないノイズを除去することで得てもよいし、領域指定用アンケート画像から予め定められた色部分を特定することで色加筆領域を得ることとしてもよい。
回答種類判定部20は、色加筆領域抽出部18により抽出された各色加筆領域について、その色加筆領域に対応する回答の種類を判定する。回答種類判定部20は、回答領域設定ルール情報を参照して、色加筆領域の回答の種類を判定する。回答種類判定部20は、回答の種類が色に関連づけられている場合には、色加筆領域の色を特定し、特定した色に応じた回答の種類を判定結果とする。また、回答種類判定部20は、連結した色加筆領域が選択式回答領域とされている場合には、閉じた色加筆領域同士の連結判定をさらに行うこととしてよい。また、回答種類判定部20は、1の色加筆領域の内部に1又は複数の色加筆領域が含まれる場合に、内部の色加筆領域を同じ選択肢グループに属することとしている時には、色加筆領域の内部に色加筆領域を探索する処理をさらに行うこととしてよい。さらに、回答種類判定部20は、複数の色加筆領域間の距離が予め定められた距離内にある場合に同じ選択肢グループに属することとしている時には、各色加筆領域間の距離の算出と、当該算出された距離の閾値判定を行うこととしてよい。
回答領域設定部22は、色加筆領域抽出部18により抽出された色加筆領域に基づいて回答領域を設定するとともに、当該設定された回答領域と回答種類判定部20により判定された回答の種類とを関連づけて回答領域設定データを設定する。以下、回答領域の設定処理の一例を、具体例を用いて説明する。
図4Aには、回答領域設定部22により設定される記入式回答領域の一例を示した。図4A(a)に示されるように、回答領域設定部22は、記入式回答領域については、色加筆領域40に近接する矩形領域42等があればその矩形領域42を回答領域に設定することとしてもよいし、図4A(b)に示されるように、色加筆領域40の外接矩形44を回答領域に設定することとしてもよい。例えば、色加筆領域40に近接する矩形領域42を回答領域に設定する場合には、予めアンケート用紙についてレイアウト解析を行っておき、解析されたレイアウトに基づいて回答領域を設定することとしてもよい。
以下、図4B乃至図4Dを参照しながら、各種指定方法により指定された選択式回答領域についての回答領域の設定処理を説明する。
図4Bには、マーカにより加筆された領域と、当該領域に基づいて設定される選択式回答領域の一例を示した。図4B(a)に示されるように、各選択肢をマーカにより線引くとともに、同一グループの選択肢を含むようにマーカで囲むことにより指定した場合には、以下のようにして回答領域を設定する。まず、回答領域設定部22は、色領域と文字領域をそれぞれ抽出してラベリングを行い、色領域が閉領域であると判定すると、閉領域の内部に含まれる文字領域ラベルを取得し、取得された文字領域ラベルを同じ選択肢グループとして設定する。ここで、各選択肢の回答領域は、図4B(b)に示されるように、閉領域の内部で各文字領域の範囲を閉領域に接するまで拡大することにより設定することとしてよい。
図4Cには、マーカにより加筆された領域と、当該領域に基づいて設定される選択式回答領域の一例を示した。図4C(a)に示されるように、複数の選択肢をマーカにより一体として線引くことにより指定した場合には、以下のようにして回答領域を設定する。まず、回答領域設定部22は、色領域と文字領域をそれぞれ抽出してラベリングを行い、色領域と重なる文字列画像を取得する。次に、回答領域設定部22は、取得した文字列画像を文字認識処理して文字列を得て、この文字列の中に予め定められた区切り文字(「・」,「/」,「空白」,「or」等)が含まれていると判断すると、図4C(b)に示されるように、その区切り文字に基づいて選択肢となる文字列を設定し、図4C(c)に示されるように設定した各文字列に対応した領域を選択式回答領域として設定する。各選択肢の回答領域は、各文字列を予め定められたサイズだけ拡大することにより設定することとしてよい。
図4Dには、マーカにより加筆された領域と、当該領域に基づいて設定される選択式回答領域の一例を示した。図4D(a)に示されるように、複数の選択肢をそれぞれ個別にマーカで囲むととともに各加筆領域を接続して指定した場合には、以下のようにして回答領域を設定する。まず、回答領域設定部22は、色領域を抽出し二値化してラベリングを行い、ラベリング領域の背景を塗りつぶした後に、塗りつぶされていない領域をラベリングし、このラベリングにより得られた領域が複数ならば選択肢グループとして設定する。そして、回答領域設定部22は、図4D(b)に示されるように、各選択肢の閉領域の外接矩形を取得し、各外接矩形を隣接する領域同士がぶつかるまで拡大して、各選択肢の回答領域を設定する。
次に、上記設定した選択肢グループにおける、各選択式回答領域の順序付け処理を具体例を用いて説明する。図5Aに示されるように、選択肢グループに複数の選択式回答領域が存在する場合に、回答領域設定部22は、各選択式回答領域をON画素として、横ライン(行)方向に画素の論理和を算出する。ここでの論理和とは、ON画素が1つでもあればON、1つもなければOFFとする演算である。そして、回答領域設定部22は、縦ライン(列)において算出した論理和の値が連続する範囲を特定し、特定した範囲内で、横ライン方向に探索される選択式回答領域に順番に領域の識別子を付与する。例えば、図5Aに示された例では、回答領域設定部22は、第1範囲と第2範囲を特定し、そして第1範囲内に含まれる選択式回答領域に左から右に領域の識別子(A1,A2,A3)を付与し、次に第2範囲内に含まれる選択式回答領域に同様に識別子(A4,A5,A6)を付与する。
また、選択式回答領域への識別子の付与方法は上述した方法に限られるものではなく、以下のように指定してもよい。図5Bには、領域の識別子の付与順序の指定方法の一例を示した。図5B(a)に示すように、選択式回答領域をマーカにより領域順序順に接続することとしてよい。この場合には、左上に位置する選択式回答領域から順に接続路に沿って選択式回答領域に識別子を付与する。この際、接続路のマーカは選択式回答領域を指定したマーカの色とは異なる色を用いることとしてよい。
また、図5B(b)に示すように、一部の選択式回答領域をマーカで囲むことにより、選択式回答領域をサブグループにさらにまとめることとしてよい。このようにすることで、同一の選択肢グループに属する選択式回答領域をさらに階層化することとしてもよい。図5B(b)に示された例では、上部のサブグループに識別子A1−1,A1−2,A1−3が付与され、下部のサブグループに識別子A2−1,A2−2,A2−3が付与される。なお、上記の例では、選択式回答領域のグループ化について説明したが、同様の処理を記入式回答領域のグループ化について用いてもよいのはもちろんである。
回答領域設定部22は、以上設定した回答領域に基づいて、アンケート用紙の回答領域設定データを生成する。図6には、回答領域設定データの一例を示す。図6に示される例では、回答領域設定データは、回答領域の識別子に、回答領域の座標範囲と、回答の種類を関連づけて格納したテーブルとして構成される。図6に示した例においては、A1〜Anは同一の選択肢グループG1に属し、B1はOCRにより情報を取得する記入式回答領域であり、C1は画像切り出しにより情報を取得する記入式回答であることとする。
次に、回答者により回答が記入された回答文書から回答情報を取得する処理に関する機能ブロックの詳細について説明する。
差分抽出部24は、画像整形部14により処理されたアンケート用紙画像と回答用紙画像との差分画像を抽出する。差分抽出部24により抽出された差分画像は、回答者による追記部分を表している。
回答情報取得部26は、回答領域設定部22により設定された回答領域設定データに基づいて、差分抽出部24により抽出された差分画像に対して処理を行い回答情報を取得する。具体的には、回答情報取得部26は、回答領域設定データに格納された回答領域の1つを選択し、当該選択した回答領域の座標範囲に対応する差分画像の領域を特定するとともに、当該特定した領域について上記選択した回答領域に定められた回答の種類に応じた処理を行い回答情報を取得する。より具体的には、回答の種類が選択式回答である場合には、上記特定した領域に差分画像のON画素が含まれていればこの選択式回答領域が選択されたものと判断して回答情報を取得する。この際、選択式回答領域の選択判定においては、一定量以上のON画素を含む等の条件を設けてもよい。そして、回答の種類がOCRを行う記入式である場合には、差分画像について特定した領域のON画素群について文字認識処理により文字を認識し、回答の種類が画像抽出を行う記入式である場合には、差分画像について特定した領域を画像として抽出して取得する。回答情報取得部26は、以上の処理を全ての回答領域について行い、回答用紙からの回答情報を取得する。また、回答用紙が複数ある場合には、回答用紙を1つずつ選択して順次処理を行うこととしてよい。
図7Aには、回答情報取得部26により取得された回答情報テーブルの一例を示した。図7Aに示した回答情報テーブルの例においては、回答領域の識別子に関連づけて回答情報が格納される。回答領域が選択式回答領域の場合には、「T」(True:真)が選択、「F」(False:偽)が非選択を示し、OCRを行う記入式回答領域の場合には、文字認識により得られた文字列が格納され、画像抽出を行う記入式回答領域の場合には、抽出されたイメージデータが格納される。イメージデータとしてはイメージデータのパスを格納することとしてもよい。
回答結果集計部28は、回答情報取得部26によりそれぞれ取得された回答情報テーブルに基づいて、処理した全ての回答用紙から得られた回答情報を集計する。例えば、回答結果集計部28は、選択式回答領域については、「T」の数を累積した値を用いて、アンケート結果を得ることとしてよい。
図7Bには、回答結果集計部28により集計された回答結果集計テーブルの一例を示した。図7B(a)には、各回答用紙について得られた選択肢、文字入力、自由記入の情報を格納したテーブルを示す。もちろん、回答結果の集計としては上記の態様に限られるものではなく、例えば、図7B(b)に示したように、全ての回答情報に基づいて、選択式回答領域の選択回数を算出したデータを生成してもよい。
表示部30は、ディスプレイを含み、回答結果集計部28により集計された回答結果をディスプレイに表示する。また、画像処理装置10は、上記回答結果と共に、アンケート用紙に回答領域とその回答領域の識別子(例えばA1,A2等)を記した画像を生成し、表示部30に表示することとしてもよい。上記生成された画像を用いることにより、回答欄と回答結果との対応付けが容易となる。
次に、画像処理装置10により領域指定用アンケート用紙を用いて行われる回答領域設定処理と、回答が記入された回答用紙から回答情報を取得する回答情報取得処理とのそれぞれの流れを、図8A、図8Bを参照しながら説明する。
図8Aには、回答領域設定処理のフローチャートを示した。図8Aに示されるように、画像処理装置10は、白紙のアンケート用紙と、マーカにより追記された領域指定用アンケート用紙とを読み取り(S101)、また、読み取った画像を整形して(S102)、アンケート用紙の画像データと、領域指定用アンケート用紙の画像データとを得る。次に、画像処理装置10は、アンケート用紙の画像データと領域指定用アンケート用紙の画像データとから差分画像を抽出し(S103)、抽出した差分画像に含まれる加筆領域(画素群)の各々について、当該加筆領域の色、又は他の加筆領域との関係、又はこれらの組み合わせに基づいて加筆領域が示す回答の種類を判定するとともに(S104)、各加筆領域に基づいて回答領域を設定する(S105)。画像処理装置10は、上記設定した各回答領域について、座標範囲と、回答の種類の情報とを対応付けた回答領域データを生成して記憶し(S106)、回答領域設定処理を終了する。
図8Bには、回答情報取得処理のフローチャートを示した。図8Bに示されるように、画像処理装置10は、1又は複数の回答用紙を読み取り(S201)、読み取った回答用紙のうち未処理の回答用紙を1つ選択する(S202)。画像処理装置10は、選択された回答用紙と、アンケート用紙との差分を抽出することにより、回答用紙に記入された追記画像を取得する(S203)。画像処理装置10は、回答領域設定処理において生成された回答領域データを参照し(S204)、当該回答領域データに格納された各回答領域につき、当該回答領域の座標範囲及び回答の種類に基づいて、取得した追記画像から回答情報を取得する(S205)。画像処理装置10は、取得した回答情報を回答領域に対応付けた回答情報テーブルを生成し記憶する(S206)。次に、画像処理装置10は、未処理の回答用紙があるか否かを判断し(S207)、「ある」と判断する場合には(S207:Y)、S202に戻りそれ以降の処理を繰り返し、「ない」と判断する場合には(S207:N)、以上生成した各回答情報テーブルに基づいて回答情報を集計し(S208)、集計された結果をディスプレイに表示して(S209)、処理を終了する。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の実施形態においては未追記のアンケート用紙を用いているが、これを用いなくともよい。この場合には、マーカにより領域指定された領域指定用アンケート用紙から、予め定められたマーカ色を除去して未追記のアンケート用紙を生成することとしてよい。なお、生成した未追記のアンケート用紙を用いて行う処理については上記の実施形態と同様の処理としてよい。
画像処理装置の機能ブロック図である。 アンケート用紙の一例を示す図である。 領域指定用のアンケート用紙の一例を示す図である。 回答用紙の一例を示す図である。 回答領域設定ルール情報の一例を示す図である。 記入式回答領域の一例を示す図である。 選択式回答領域の一例を示す図である。 選択式回答領域の一例を示す図である。 選択式回答領域の一例を示す図である。 選択式回答領域への識別子の付与を説明する図である。 選択式回答領域への識別子の付与を説明する図である。 回答領域設定データの一例を示す図である。 回答情報テーブルの一例を示す図である。 回答結果集計データの一例を示す図である。 回答領域設定処理のフローチャートである。 回答情報取得処理のフローチャートである。
符号の説明
10 画像処理装置、12 画像取得部、14 画像整形部、16 記憶部、18 色加筆領域抽出部、20 回答種類判定部、22 回答領域設定部、24 差分抽出部、26 回答情報取得部、28 回答結果集計部、30 表示部、40 色加筆領域、42 矩形領域、44 外接矩形。

Claims (6)

  1. 1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄と、予め定められた1又は複数の色を用いて加筆された色加筆領域とを含む文書を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された文書に含まれる色加筆領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された色加筆領域の内部から色加筆領域を探索する探索手段と、
    前記探索手段により色加筆領域の内部に複数の色加筆領域が探索された場合に、当該複数の色加筆領域に基づいて選択肢の回答読み取り領域をそれぞれ設定するとともに、それぞれの回答読み取り領域に同じ選択肢グループの識別子を付与するとともに、それぞれの回答読み取り領域について位置に応じた順序で識別子を付与する設定手段と、を含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記設定手段は、前記色加筆領域と少なくとも一部が重なる連結画素群に基づく領域を前記文書の回答読み取り領域に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄に回答が記入された回答文書を取得する回答文書取得手段と、
    前記設定手段により設定されたそれぞれの回答読み取り領域について前記回答文書に記入された回答に基づいて、当該回答読み取り領域に付与された選択肢グループの識別子に係る質問に対する回答情報を取得する回答情報取得手段と、をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記回答文書取得手段は、1又は複数の回答文書を取得し、
    前記回答情報取得手段は、前記各回答文書について回答情報を取得し、
    前記回答情報取得手段により取得した回答情報に基づいて回答結果を生成する手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記設定手段により設定された回答読み取り領域を、当該回答読み取り領域の識別情報と共に表した画像を生成する手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 1又は複数の質問及び当該各質問に対する回答欄と、予め定められた1又は複数の色を用いて加筆された色加筆領域とを含む文書を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された文書に含まれる色加筆領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された色加筆領域の内部から色加筆領域を探索する探索手段と、
    前記探索手段により色加筆領域の内部に複数の色加筆領域が探索された場合に、当該複数の色加筆領域に基づいて選択肢の回答読み取り領域をそれぞれ設定するとともに、それぞれの回答読み取り領域に同じ選択肢グループの識別子を付与するとともに、それぞれの回答読み取り領域について位置に応じた順序で識別子を付与する設定手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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