JP5146057B2 - 検索仲介システム - Google Patents
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Description
しかしながら一方で、そのような検索仲介システムによるサービスが実現すると、データベース開設者と直接の取引関係に無い、ないしはそのデータベースに特定のアカウントを持たない検索者がデータベースを横串横断で検索できるようになるため、データベース開設者は自身から出るデータに対していかなる内容制限を加えたとしても、自らがコントロールできない他所のデータベースから自らに関するデータを第三者が収集して自社での情報管理が無意味になる可能性もある。例えば自社が販売した(または仕入れた)物品についての取引の相手が推定できる符号を含むデータが取引先のデータベースに格納されている状況で、ある検索者がこの取引に関与した企業の名称等をキーに複数のデータベースを一斉検索すると、この当事者間だけで秘匿させておきたい情報が、その検索者に知られてしまうことになる。
検索者の情報を記憶した検索者情報記憶手段と、
各データベースの提供条件を、検索結果として提供する情報の粒度を定めるルールとして記述し、これを記憶した提供条件記憶手段と、
検索者に提供されるデータについて第三者が粒度を粗くする開示制限を行うために必要な、開示制限キーを含む第三者開示制限情報を記憶する提供条件制約記憶手段と、
利用者端末からの検索要求を受け付ける検索受付手段と、
受け付けた検索要求に従って、各データベースに検索依頼を行う検索依頼手段と、
前記各データベースから得られた検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索者情報、前記提供条件に基づいて、取得した検索結果から検索者に対して公開可能なものを抽出し、あるいは公開可能な情報粒度レベルの値に変換して、さらに提供するデータが第三者が設定した開示制限キーに該当する場合には、前記第三者開示制限情報を参照して検索者に提供するデータの情報粒度レベルに必要な変換を行って、利用者端末に提供する検索結果提供手段と、
前記検索結果提供手段が抽出した提供情報の粒度と件数に基づく情報提供料とその処理手数料を算定して、検索者、前記開示制限処理を要求した第三者ならびにデータベースへの課金・配分額を算出する内容料金集計手段と、
前記内容料金集計手段が算出した課金・配分額を検索者、前記開示制限処理を要求した第三者、情報提供者の識別情報に対応付けた記録として作成記録する
課金・分配手段と、を具備することを特徴とする検索仲介システムである。
前記検索結果提供手段は、提供予定データの情報粒度が、第三者の求める「希望粒度」より細かい場合は、当該第三者が事前に定めた前記「希望粒度」、「制限方針」、「到達方針」の内容に基づいて、検索者に提供されるべき情報粒度を自動的に再決定し、この粒度に基づいて検索結果を加工して提供するように構成してもよい。
この緊急特権検索に対応する機能は、
権威機関の公開鍵を記録保持し、電子署名の真正性を検証する手段を備えて、受け付けた検索リクエストに送信者以外の電子署名が付されている場合は、その署名が権威機関による真正の署名であるかを検証し真正な署名である場合は、当該検索を緊急特権検索として通常の検索とは区別する情報を生成記録し、前記検索リクエストにて特定される検索対象を捜索対象事物として緊急特権検索対象データテーブルに1件のレコードとして登録する緊急特権付与手段と、
前記の検索結果提供手段であって、緊急特権検索に係る検索結果を集約する際は、前記緊急特権検索対象データテーブルを参照して捜索対象事物に該当するものを含む検索結果のレコードのみをそのままの粒度のまま残し、それ以外のレコードはすべて廃棄することにより検索結果を集約して検索者に検索結果を提供するように構成した前記検索結果提供手段とを備えることにより実現される。
(概要) 以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る検索仲介システムの第1の実施形態を示す構成図である。図1において、10は利用者端末、20は検索仲介システム、30a〜30cはそれぞれ独立したデータベースシステム(以下単にデータベースと記す)である。利用者端末10と検索仲介システム20はネットワーク2により接続されている。また、検索仲介システム20とデータベース30a〜30cはネットワーク3に接続される。ネットワーク2と3は同一のものであっても良い。
図2は、検索者情報記憶手段21に記憶された検索者情報の一例を示す図である。本システムを利用して検索を行おうとする者は、事前に検索者自身に関する情報を検索者情報として登録しておかなければならない。本実施形態では、図2に示すように検索者情報として、検索者名、業種、所在地、年商規模、検索者情報開示条件、さらに後述する開示情報の粒度交渉に関わる項目である、需要粒度、交渉方針、到達方針、および、その他の情報を登録している。その他の情報としては、検索者の利用者端末と検索仲介システム20との間の通信を秘匿するための利用者端末を特定する公開鍵データ等が挙げられる。そして、各検索者には、検索者を特定するための検索者IDが発行され、対応付けて検索者情報記憶手段21に登録される。検索者情報開示条件は、検索者情報をデータベースの開設者に対して開示する場合の条件を定めたものであり、検索者情報の各項目単位での設定、開設者の業種に応じた設定が可能となっている。需要粒度の項目には、各情報項目ごとに検索者が希望する情報粒度が登録される。交渉方針の項目は、各データベース開設者が設定している開示粒度が、検索者の設定する需要粒度に至らない時に、検索者がより細かい粒度の情報を得るためにその代償として上積みを申し出る対価供出の事前条件が登録されている。この検索者情報開示条件は、矛盾を起こさない限り1検索者について複数の内容を設定しておくことが可能である。到達方針は、検索者とデータベース開設者が開示情報の粒度について折りあわなかった場合の交渉終了方針(いかなる仕方で妥協をするか)を定める。
次に、図1に示したシステムの処理動作について説明する。まず、検索者情報記憶手段21に検索者として登録した利用者は、利用者端末10から検索仲介システム20にアクセスし、検索要求を送信する。この際、検索受付手段23は、検索者の認証を行い、検索者情報記憶手段21に登録されたどの検索者であるかを特定する。これは、例えば、検索者情報記憶手段21にパスワードを登録しておき、アクセスしてきた利用者に対して、検索者IDとパスワードを要求して行うようにすれば良い。より確実に検索者を特定し、通信を保護するためには、検索者が送信してきた検索式文書のハッシュ値を利用者端末10に発給された秘密鍵で暗号化した発信者証明を事前送付された対になる公開鍵で復号し、送付された検索式から送信時と同一のハッシュ法で求めた値と照合することも利用できる。合わせて、検索式本文も検索仲介システム20の発給した公開鍵で暗号化して送信し、受信した検索仲介システム20の秘密鍵で復号することで、系路上の通信を保護することもできる。これにより自己申告された検索者の身元が登録された本来の利用者であることが同定される。
等のうちから一つを設定できる。到達方針が「最善」のときは(S213のYes)、提示価格以内で得られる最善粒度(最も精細な粒度)を当該項目の適用開示粒度および単価とし(S215)、S223に進む。到達方針が「未達時不変」のときは(S213のNo)、デフォルトの粒度を当該項目の適用開示粒度および単価とし(S215)、S223に進む。到達方針が「未達時検索撤回」の場合は、検索をキャンセルすることとし(S219)、直ちに粒度交渉処理を終了する。
このようにして、検索結果提供手段26は、検索者情報記憶手段21に格納されている検索者情報と提供条件記憶手段22に記憶されている情報提供者の条件とをつき合わせて自動的に提供情報の粒度と提供コストの交渉を行うことができる。(但し、粒度交渉途中で検索撤回された場合は、そのデータベースからの情報取得はキャンセルされる。)
図13及び図14は、これまで詳細に説明した実施形態1のシステムの概要を端的に説明する流れ図である。左端のフローは検索者側の処理の流れを表す。中央のフローは検索仲介システム20の処理の流れを表す。右端のフローは情報提供者のデータベースサーバの処理の流れを表す。以下図13,図14により実施形態1のシステムの動作を要約する。まず検索者、情報提供者それぞれの側で検索仲介システム20に必要な情報を設定する(図14S20、S30)。検索仲介システム20はこれらの登録要求を受け付けて所与のテーブルに登録する(S700)。検索者は必要なタイミングで検索式を伴う検索要求を検索仲介システム20に発行する(図13S22)。検索仲介システム20はこれを受付け、当該検索者の検索要求を受け入れられる情報提供者を選択して、それら全てに検索要求する(S710)。このとき、検索仲介システム20は後の処理のために検索者からの検索要求の1件ごとにユニークな検索識別子を生成しこれを記憶手段に保持するととともに、情報提供者へはこの検索識別子を付して検索要求する。情報提供者側は、検索式を受けて(S32)、データベースを検索し結果を検索識別子を付して検索仲介システム20に返す(S34)。検索仲介システム20は検索要求した全ての情報提供者から提供された検索結果を受信し(S720)、その検索識別子が同一のものを集約するがその際、各情報提供者の提供情報粒度が検索者の需要粒度に満たない時は両者の粒度交渉処理を実行する(S730)。粒度交渉の結果、検索者の負担額、情報提供者への分配額を計算する(S750)。検索者へのデータ提供、課金および請求通知、情報提供者への分配金通知を行う(S760)。検索者は請求通知を受領する(S24)。情報提供者は分配金通知を受領する(S36)。
次に本発明の第2の実施形態を説明する。
(実施形態1との相違)
第1の実施形態では、検索者と情報提供者とが提供情報について粒度交渉処理(図12、図13のS730)を行うことが含まれていた。第2の実施形態では、これに加えて、第三者による提供情報の開示制限処理が行われることが特徴である。図15及び16は、図13及び14と対比させて第2の実施形態のシステムの概要を説明する流れ図である。(図15,16で図13,14と同じステップ番号を付されている処理は第1の実施形態の処理と同じ処理がそこで行われることを表す。よってそのような処理の説明は以下適宜省略する。)図15,16の最左端に第三者のフローが追加されている。ここで第三者とは、粒度交渉処理の当事者である検索者と検索要求に応じて情報を提供する一の情報提供者以外の第三者である。したがって、1回の検索要求に応えて複数の情報提供者が情報提供する場合は、その中の一つの情報提供を行うデータベース開設者であってもよい。また、検索を行うだけの参加者であってもよい。この第三者は、第三者開示制限処理を実行するために必要な情報(第三者開示制限キーなど、詳細は後述する)を検索仲介システム20に対して事前に登録要求する(図15S10)。検索仲介システム20は、第三者が登録要求した設定情報を受付け、検索者の登録要求情報、情報提供者の登録要求情報とともにそれぞれサーバの記憶手段の所定のテーブルに記録する(S701)。検索者による検索仲介システム20への検索式発行処理(図16S22)後の、情報提供者の選択(S710)、各情報提供者でのデータベース検索(S32,S34)、検索仲介システム20の検索結果受信(S720)、検索者と検索結果を提供した情報提供者との間の粒度交渉処理(S730)は実施形態1と同様に行われる。この後、粒度交渉処理(S730)で一旦決定された、この検索者に対する各情報提供者の情報提供データについて、第三者開示制限キーに該当するデータが存在する場合には、当該情報提供者から当該検索者への提供情報について第三者開示制限処理(S740)が施される。その結果最終決定される提供情報について、検索者、第三者の負担額、各情報提供者への分配金が計算され(S751)、検索者へのデータ提供、課金および請求通知、第三者への課金および請求通知、情報提供者への分配金通知を行う(S761)。このように、第2の実施形態では、第三者の開示制限処理が施される可能性があることが第1の実施形態に係るシステムとの最大の相違である。以下、第2の実施形態に係る情報提供システムの機能構成、第三者が設定する情報、第三者開示制限処理について具体的に説明する。
図17は、第2の実施形態に係る情報提供システムの構成図である。図1の番号と同じ番号の構成要素は第1の実施形態と同じ構成要素であることを表すので説明を省略し、図1と異なる部分だけ説明する。29は提供条件制約記憶手段である。検索者情報記憶手段21、提供条件記憶手段22と同様に、検索仲介システム20として稼動するサーバコンピュータの大容量記憶装置内に提供条件制約記憶手段29としての記憶領域が確保される。第三者の開示制限にかかわる必要な情報を登録する。検索結果提供手段26は、提供条件記憶手段22だけでなく提供条件制約記憶手段29の内容をも参照して提供情報を最終的に決めることになる。また、40は緊急特権付与手段、41は「権威機関」のサーバである。緊急特権付与手段40、「権威機関」については後で詳述することとし、まず、第三者開示制限も機能に絞って第2の実施形態に係る情報提供システムを説明することにする。
次に第三者開示制限のために設定する情報について詳しく説明する。
図18は、第三者が指定する劣化指示対象データキーテーブル(T100)である。このテーブルでは、ある参加主体が検索制限処理を発動するきっかけとなるキー情報を登録する。T100の各行は、1つの開示制限キーを特定する情報、または関連する情報を表す。T100の第1列はキーを区別する番号が記録される。第2列はキーが表す項目の種類を示す。すなわち商品IDや出荷先、商品所在など、検索結果として検索者に提供されるデータレコードのもつ項目のどれかが指定される。第3列以下はキーの詳細情報である。キーが表す項目によりその行の各列のセルに登録される情報の意味は少し異なる。キーが表す項目が商品IDの場合には、企業番号、商品品種番号、個品番号が第3列〜第5列に設定される。商品品種番号はJANコードに相当する情報、個品番号はシリアル番号(製造番号)に相当すると考えてもよい。また、キーが表す項目が商品所在の場合には、企業番号、事業所番号、施設番号が第3列〜第5列に設定される。また、キーが表す項目が出荷先の場合には、企業番号、事業所番号、施設番号が第3列〜第5列に設定される。ただし、開示制限キーの設定に当たって、第4列、第5列の指定は適宜省略することができる。その場合は図18で示すように‘*(アスタリスク)’を設定する。
次に図24および図25により第三者による開示制限処理およびそれに伴う粒度交渉処理の詳細な動作フローを説明する。図16のS730の処理までが終了したとする。検索結果提供手段26は検索仲介システム2020の記憶手段の所定の領域に、検索者との粒度交渉処理が済んだ状態の各情報提供者から提供された情報(提供予定データ)を各情報提供者ごとに保持しているものとする。この状態で図16のS740の処理に入ると、まず、検索結果提供手段は後で参照するために検索者IDから検索者カテゴリを決めてこれを記憶保持する(図24のS300)。次に提供予定データを提供する情報提供者のうちの最初の情報提供者を定める(S305)。その提供者の提供予定データを検索結果提供手段26の作業データ記憶領域に読込む。このときその提供者のカテゴリも記録しておく(S310)。作業データ記憶領域から1件のレコードを読込み「処理対象」とし、その複製を取り「処理後」とする(S315)。
図25は図24のS345の処理をより詳しく説明するフロー図である。希望制限粒度が、「処理対象」のその時の開示制限キーの対象となる項目の粒度(現在粒度)より粗いときに、現在粒度を希望制限粒度とできるかどうかの交渉処理および、そのために必要な補償料金を算定する。
実施形態1および2の双方、特に実施形態2に係る情報提供システムにおいて、様々な関係者の利害により検索者が必要とする詳細な粒度の情報の取得を制限することが実現できる。しかし検索の背景事情によっては、このような粒度の劣化や情報の所在自体の隠蔽が社会的な利益に反する場合が起きうる。この好例として、「リコール」により欠陥を抱えた製品の所在を付きとめて、早急に回収を図らねばならない場合がある。
そこで、検索仲介システム20には、こうした公益維持を目的とした緊急事態に対応して、ほとんどの粒度制限を乗り越える「緊急特権」行使機能を備えることが要求される。こうした事件事故に関係している製造(メーカー)の単体のデータベースであれば令状など公的機関の正規の手続きに基づいて個別に捜索することが行えるが、メーカーから出荷され既に流通業者に渡ったものについては、在来の方法では一斉捜索を実施することは不可能であった。それに対して、この検索仲介システム20を介してこれらの一時保有者あるいは、自らはリコール品の保有者とは認識していない保有者の保持する情報に幅広くアクセスできるようになることで、こうした社会的要請への対応が大きく改善されることが期待される。そのためにも、公益に適った緊急検索で各種の制限を乗り越えて、秘匿される可能性のある詳細情報に到達するための特権手段は大きな意味を持つ。
以下の説明では、リコールなど特定の商品についての緊急の回収、公益利益を目的としたその他の優先的なまたは強制的な調査、あるいは法的権原を伴う捜索についての公益指令や公的承認、あるいは令状の発行を行いえる業界団体、公的機関、自治体または国の機関を「権威機関」と総称することにする。検索仲介システム20が行う検索処理のうち権威機関による真正の電子署名が付された検索リクエストによるものを「緊急特権検索」と呼ぶことにする。
第2の実施形態に係る情報提供システムの検索仲介システム20は緊急特権付与手段40を備える。緊急特権付与手段40は、権威機関の署名の真正を確認し、特権を認定した配布検索式の識別子を記憶し、回答に添付される検索式識別符号との照合に備える。このために権威機関の身元証明となる電子証明書を格納する記憶手段、および権威付けられた認証局への照会手段を備える。
図26は、第2の実施形態に係る情報提供システムにおける緊急特権検索の処理フローを説明する流れ図である。以下、図26により緊急特権検索の処理フローを説明する。
権威機関は、リクエストを受付け、発信者の身元を確認できたならば、その時点で当該事故の対策であることを知ることができるわけであり、受け取ったリクエストの内容である緊急特権検索式に権威機関の電子署名を付加して検索者に返信する(S92)。
検索仲介システム20は受信した検索リクエストに通常は含まれない直接の送信者ではない電子書名が添付されていることを検出する。緊急特権付与手段40は、その電子署名が正規の権威機関によるものであるか否かを所定の手続きにより確認し、そうであれば、この権威機関が認証した検索式中にある捜索対象となっている事物、大抵は特定の製品の特定のシリアル番号あるいはロット番号、製造日時の集合か区間の事物を特定する。通常は製品の品種番号などものを特定する情報項目で捜索されると考えられるが、場合によっては、たとえばある場所にある特定の時期に保管されていたあらゆるものが環境影響で汚染されている可能性があるなど、場所と時刻をキーとした捜索が実施される可能性がある。この事物の範囲を特定するとともに、捜索物と所在を特定するために保全しなければならない情報項目と、捜索対象とは無関係で検索者が知るべきでない事物を切り分ける。その結果捜索対象を、(キー番号、キーが表す項目の種類、キーの詳細情報)の情報の組で表す。この表現形式は、劣化指示対象データキーテーブル(T100)と同じものである。すなわち、キーが表す項目の種類としては、商品IDや出荷先、商品所在など、検索結果として検索者に提供されるデータレコードのもつ項目のどれかが指定される。キーが表す項目が商品IDの場合には、企業番号、商品品種番号、個品番号が、それぞれ3番目〜5番目のデータとして設定される。この情報は、緊急特権検索対象データキーテーブル(図示せず)として劣化指示対象データキーテーブル(T100)と同様に、提供条件制約記憶手段29に登録される。
以上が緊急特権検索の流れである。
20・・・検索仲介システム
21・・・検索者情報記憶手段
22・・・提供条件記憶手段
23・・・検索受付手段
24・・・検索依頼手段
25・・・検索結果取得手段
26・・・検索結果提供手段
27・・・内容料金集計手段
28・・・課金・分配手段
29・・・提供条件制約記憶手段
30a〜30c・・・データベース
40・・・緊急特権付与手段
41・・・権威機関
Claims (6)
- 開設者が異なる複数のデータベースを利用者端末から検索する際に、検索の仲介を行うシステムであって、
検索者の情報を記憶した検索者情報記憶手段と、
各データベースの提供条件を、検索結果として提供する情報の粒度を定めるルールとして記述し、これを記憶した提供条件記憶手段と、
検索者に提供されるデータについて第三者が粒度を粗くする開示制限を行うために必要な、開示制限キーを含む第三者開示制限情報を記憶する提供条件制約記憶手段と、
利用者端末からの検索要求を受け付ける検索受付手段と、
受け付けた検索要求に従って、各データベースに検索依頼を行う検索依頼手段と、
前記各データベースから得られた検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索者情報、前記提供条件に基づいて、取得した検索結果から検索者に対して公開可能なものを抽出し、あるいは公開可能な情報粒度レベルの値に変換して、さらに提供するデータが第三者が設定した開示制限キーに該当する場合には、前記第三者開示制限情報を参照して検索者に提供するデータの情報粒度レベルに必要な変換を行って、利用者端末に提供する検索結果提供手段と、
前記検索結果提供手段が抽出した提供情報の粒度と件数に基づく情報提供料とその処理手数料を算定して、検索者、前記開示制限処理を要求した第三者ならびにデータベースへの課金・配分額を算出する内容料金集計手段と、
前記内容料金集計手段が算出した課金・配分額を検索者、前記開示制限処理を要求した第三者、情報提供者の識別情報に対応付けた記録として作成記録する課金・分配手段と、
を具備することを特徴とする検索仲介システム。 - 前記提供条件は、検索者の登録属性及び検索者開示属性により定まる検索者カテゴリとそれに対応する粒度処理ルールの全ての組み合わせにより表現されるものであって、
前記粒度処理ルールは、データベースの各項目ごとに粒度のレベル数と、各粒度レベルごとに当該項目のオリジナル値を該粒度レベルで表示する際に適用する変換規則または置き換え語彙を定めたものであって、
前記検索結果提供手段は、取得した検索結果であるオリジナルデータから前記提供条件により検索者の検索者カテゴリを決定し、前記提供条件に従って特定の粒度処理ルールを適用して検索結果の各項目を所定の粒度レベルの表示に変換された変換済み検索結果を作成して、これを利用者端末に提供するものであることを特徴とする請求項1に記載の検索仲介システム。 - 前記検索受付手段は、検索要求元である検索者についての検索者情報を前記検索者情報記憶手段から抽出して、当該検索者情報で前記提供条件記憶手段を参照して、当該検索者に対して公開可能なデータベースを特定し、
前記検索依頼手段は、前記特定されたデータベースに対してのみ検索依頼を行うものであることを特徴とする請求項2に記載の検索仲介システム。 - 前記第三者開示制限情報は、提供するデータの特定の項目の値についての条件を記述した開示制限キー情報と、開示制限キーに該当するデータの当該項目の第三者にとって望ましい希望粒度を特定するための情報と、検索者に提供する予定のデータが開示制限キーに該当しさらに対象となる項目の粒度が前記希望粒度より細かいことにより粒度操作が必要となる場合に発動される粒度交渉を行なう際の交渉方針を定める「制限方針」、粒度交渉を終結させる方針を定める「到達方針」の4種類の情報のセットであって、
前記検索結果提供手段は、提供予定データの情報粒度が、第三者の求める「希望粒度」より細かい場合は、当該第三者が事前に定めた前記「希望粒度」、「制限方針」、「到達方針」の内容に基づいて、検索者に提供されるべき情報粒度を自動的に再決定し、この粒度に基づいて検索結果を加工して提供するものであることを特徴とする請求項3に記載の検索仲介システム。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の検索仲介システムにおいて通常の検索とは区別されて扱われるべき緊急特権検索に対応する機能を備えた検索仲介システムであって、
権威機関の公開鍵を記録保持し、電子署名の真正性を検証する手段を備えて、受け付けた検索リクエストに送信者以外の電子署名が付されている場合は、その署名が権威機関による真正の署名であるかを検証し真正な署名である場合は、当該検索を緊急特権検索として通常の検索とは区別する情報を生成記録し、前記検索リクエストにて特定される検索対象を捜索対象事物として緊急特権検索対象データテーブルに1件のレコードとして登録する緊急特権付与手段と、
前記検索結果提供手段は、緊急特権検索に係る検索結果を集約する際は、前記緊急特権検索対象データテーブルを参照して捜索対象事物に該当するものを含む検索結果のレコードのみをそのままの粒度のまま残し、それ以外のレコードはすべて廃棄することにより検索結果を集約して検索者に検索結果を提供するように構成した検索仲介システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の検索仲介システムとして、コンピュータを機能させるソフトウエアプログラム。
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