JP5145701B2 - 双極型電池 - Google Patents

双極型電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5145701B2
JP5145701B2 JP2006315973A JP2006315973A JP5145701B2 JP 5145701 B2 JP5145701 B2 JP 5145701B2 JP 2006315973 A JP2006315973 A JP 2006315973A JP 2006315973 A JP2006315973 A JP 2006315973A JP 5145701 B2 JP5145701 B2 JP 5145701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge circuit
current collector
circuit means
elastic
bipolar battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006315973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008130454A (ja
Inventor
拓哉 木下
直人 霧生
英明 堀江
千鶴 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2006315973A priority Critical patent/JP5145701B2/ja
Publication of JP2008130454A publication Critical patent/JP2008130454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145701B2 publication Critical patent/JP5145701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

本発明は、双極型電池関する。本発明は、特に、電圧バランスを自動的にとることができる放電回路を内蔵した双極型電池関する。
電気自動車(EV)およびハイブリッド電気自動車(HEV)のモータ駆動用電源として、リチウムイオン電池およびニッケル水素電池などの二次電池の開発が盛んである。
モータ駆動用電源としては、下記の特許文献1に示すような双極型電池が知られている。特許文献1に開示されている双極型電池は、隣接する電極間に放電回路素子を備えるものである。このような構成にすると、双極型電池を構成する単電池層の電圧バランスが補正され、双極型電池の信頼性および安定性が向上する。
しかしながら、上記双極型電池では、極端に薄い有機半導体層が放電回路素子に含まれるため、外部から振動や圧力が作用する場合に当該素子と接触する集電体などの凹凸によって素子の有機半導体層が損傷され、電池性能が低下するという問題がある。
特開2006−156357号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、放電回路素子が損傷されることを防止し、電池性能の低下を抑制することができる双極型電池提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の双極型電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなる双極型電極を、イオン伝導層を介して複数積層してなる電池要素と、前記電池要素の少なくとも一対の隣接する集電体間に設けられ、当該集電体に発生されている電荷を放電する有機半導体層を含む放電回路手段と、前記放電回路手段と集電体との間に設けられ、弾性を有して前記放電回路手段を保護する弾性保護手段と、前記放電回路手段と前記集電体とを電気的に接続する配線手段と、を有し、前記弾性保護手段は、前記隣接する集電体の間隔よりも薄く、かつ前記集電体の表面粗さよりも厚く形成されており、前記放電回路手段と前記配線手段とは、前記集電体の面方向における位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とする。
本発明の双極型電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなる双極型電極を、イオン伝導層を介して複数積層してなる電池要素と、前記電池要素の少なくとも一対の隣接する集電体間に設けられ、当該集電体に発生されている電荷を放電する有機半導体層を含む放電回路手段と、前記放電回路手段と集電体との間に設けられ、弾性を有して前記放電回路手段を保護する弾性保護手段と、前記放電回路手段と前記集電体とを電気的に接続する配線手段と、を有し、前記弾性保護手段は、前記隣接する集電体の間隔よりも薄く、かつ前記集電体の表面粗さよりも厚く形成されており、前記弾性保護手段は、前記集電体と前記放電回路手段との間に設けられており、前記配線手段は、前記弾性保護手段に沿って迂回して形成され、前記集電体と前記放電回路手段とを接続していることを特徴とする。
本発明の双極型電池よれば、有機半導体層が損傷されることが防止され、電池性能の低下を抑制することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の双極型電池、組電池、及びこれらの電池を搭載した車両の実施の形態について詳細に説明する。なお、理解を容易にするために、図面には各構成要素が誇張して示されている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における双極型電池を示す断面図である。図1に示されるとおり、本実施の形態の双極型電池100は、電池要素10、放電回路素子20、弾性保護膜30、光センサ40、および外装ケース50を有する。
電池要素10は、物質の化学反応などを利用して電気を発生させるものである。電池要素10は、一枚の集電体(集電箔)11の一方の面に正極活物質層12が形成され他方の面に負極活物質層13が形成されてなる双極型電極14がイオン伝導層15を介して複数直列に接続されて構成される。複数積層された双極型電極14のうち最上位の双極型電極14の上部には、集電体11の一方の面に正極活物質層12のみが形成されてなる正極末端極16がイオン伝導層15を介して積層され、最下位の双極型電極14の下部には、集電体11の一方の面に負極活物質層13のみが形成されてなる負極末端極17がイオン伝導層15を介して積層される。ここで、隣接する一対の集電体11間に配置される正極活物質層12、イオン伝導層15、および負極活物質層13は、発電の最小要素である単電池層18を構成する。また、本実施の形態の双極型電池100は、たとえば、リチウムイオン二次電池であって、電池要素自体は、一般的な双極型電池と同様であるため、詳細な説明は省略する。
放電回路素子20は、光を放出することによって電気を放電する放電回路手段である。本実施の形態の放電回路素子20は、電池要素10の隣接する集電体11間にそれぞれ設けられており、集電体11に発生されている電荷を受けて発光する有機半導体層(有機EL層)を有する。放電回路素子20は基準電圧機能を有しており、所定の閾値以上の電圧が印加される場合には積極的に放電し、当該閾値以下の電圧では積極的には放電しない。また、放電回路素子20は、積極的に放電するときには放電しないときよりも100倍以上の放電電流が流れる。このように構成される放電回路素子20によれば、単電池層18が発生する電圧に応じて放電回路素子20が光を放出することにより放電が進行され、各単電池層18の電圧が所定値以下に維持されるため、単電池層18の電圧バランスが調整される。有機半導体層は、ポリフェニレンビニレン、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリアニリン、およびこれらの誘導体などの高分子系有機物、または、フタロシアニン類、ベンジジン誘導体(TPD,α−NPD等)、トリフェニルアミン多量体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナンスロリン誘導体(BCP等)、アルミキノリノール錯体、およびスチリルアミンなどの低分子系有機物から形成される。放電回路素子20についての詳細な説明は後述する。
弾性保護膜30は、集電体11と放電回路素子20との間に設けられ、弾性を有して放電回路素子20を保護する弾性保護手段である。本実施の形態の弾性保護膜30は、透明な絶縁部材で構成されており、イオン伝導層15に含まれる電解質を封止するシール部材としての役割も果たす。弾性保護膜30は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、およびエポキシなどの耐熱性エンジニアリングプラスチックより形成される。弾性保護膜30についての詳細な説明は後述する。
光センサ40は、放電回路素子20から放出される光を受光する受光手段である。本実施の形態の光センサ40は電池要素10の近傍に配置され、単電池層18毎に設けられる各放電回路素子20が放出する光を受光することにより、単電池層18の電圧異常などを検出することができる。光センサ40の出力は、フレキシブル配線41を介して外装ケース50の外部に導出される。光センサ自体は、フォトダイオードなどの一般的な受光素子であるため、詳細な説明は省略する。
外装ケース50は、電池要素10、放電回路素子20、弾性保護膜30、および光センサ40を内部に収容して封止するものである。外装ケース50は、たとえば、2枚のアルミラミネートフィルム51,52が相互に熱融着されてなり、正極末端極16および負極末端極17の集電体11にそれぞれ接続される正極タブ53および負極タブ54が導出される。外装ケース自体も、一般的な双極型電池の外装ケースと同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図2〜図4を参照して、本実施の形態における双極型電池100の放電回路素子20および弾性保護膜30について詳細に説明する。図2〜図4は、本実施の形態における双極型電池の隣接する一対の集電体に挟まれる単電池層を示す図である。図2(A)は隣接する一対の集電体に挟まれる単電池層の平面図であり、図2(B)は図2(A)のB−B線に沿った断面図であり、図2(C)は図2(A)のC−C線またはC’−C’線に沿った断面図である。図3(A)および図4は、図2(B)の部分拡大図であり、図3(B)〜図3(E)は、各々図3(A)のB−B線〜E−E線に沿った断面図である。
本実施の形態における双極型電池100の単電池層18は、下側集電体11a上に負極活物質層13、イオン伝導層15、および正極活物質層12が順次に積層されて構成される。正極活物質層12上には、上側集電体11bが設けられている。
本実施の形態の集電体11は矩形状に形成されており、矩形状の集電体11の外縁部に沿って正極活物質層12および負極活物質層13を取り囲むように弾性保護膜30が形成されている。集電体11は、ミクロンオーダの厚さを有するステンレスなどから形成され、サブミクロンオーダの表面粗さ(表面粗さ:約200nm)を有する。集電体11の端部には、弾性保護膜30と重畳する位置に矩形状の放電回路素子20が形成されている(図2(A)参照)。
イオン伝導層15は、液状またはゲル状の電解質と当該電解質を保持するセパレータとから構成されており、当該セパレータは、集電体11よりも大きな矩形状に形成されている。すなわち、本実施の形態のイオン伝導層15は、弾性保護膜30の外部に延長されて集電体11同士の接触を防止する延長部15aを有している。
弾性保護膜30は、イオン伝導層15の延長部15aと上側集電体11bとの間に配置される上側弾性保護膜31と、延長部15aと下側集電体11aとの間に配置される下側弾性保護膜32とを有する。本実施の形態の放電回路素子20は、下側弾性保護膜32の内部に形成されている。上述したとおり、本実施の形態における弾性保護膜30はシール部材と一体的に形成されており、電解質の漏洩を防止する。放電回路素子20と延長部15aとの間、および、放電回路素子20と下側集電体11aとの間には、下側弾性保護膜31を形成する弾性部材がそれぞれ充填されている。なお、本実施の形態において、放電回路素子20と下側集電体11aとの間に介在する弾性部材は、集電体11の表面粗さよりも厚く形成されている。また、放電回路素子20から放出された光を透過させる見地から、弾性保護膜30は、放電回路素子20の発光スペクトルにおける光吸収が0.5以下であることが好ましい。
本実施の形態において、弾性保護膜30と重畳する延長部15aには開口部19が形成されており、上側集電体11bから下方に延長されて開口部19を挿通する配線部材(配線手段)60と当該配線部材60から水平方向に延長されて放電回路素子20の上部と連結される櫛状の上部電極61とによって、放電回路素子20と上側集電体11bとは電気的に接続される。なお、本実施の形態の開口部19は、多孔質のセパレータが備えるサブミクロンオーダの微細孔とは異なり、配線部材60を挿通させるために形成されたものであり、たとえば、セパレータの厚さ(ミクロンオーダ)の2乗よりも大きな面積を有する。
また、下側集電体11aから上方に延長される第1電極部62と当該第1電極部62から水平方向に延長されて放電回路素子20の下部と連結される第2電極部63とによって構成される断面逆L字状の下部電極64によって、放電回路素子20と下側集電体11aとは電気的に接続される。第2電極部63は、上部電極61と同様に、櫛状に形成される。本実施の形態において、上部電極61および下部電極64は、ナノオーダの粒子サイズを有する銀(Ag)などからなる金属微粒子(以下、金属ナノ粒子と称する)により形成される。一方、配線部材60は、金属ナノ粒子よりも粒子サイズが大きく、低コストで形成可能な金属マイクロ粒子(たとえば、銀ペースト)、または導電性接着シール材により形成されることができる。また、上部電極61および第2電極部63の形状は櫛状に限定されず、板状であってもよい。電極が櫛状に形成される場合、板状に形成される場合と比較して、発光型素子からの光を遮断する領域が減少し、より多くの光を素子の外部に放出できる。
本実施の形態において、放電回路素子20は、外的負荷により配線部材60が変位する領域以外に設けられている。具体的には、配線部材60と放電回路素子20とは上部電極61によって水平方向に相互に離隔されている。また、第1電極部62と放電回路素子20とは第2電極部63によって水平方向に相互に離隔されている。このような構成にすると、外的負荷により硬い配線部材60が変位した場合であっても、配線部材60によって放電回路素子20が損傷されない。
放電回路素子20は、下部電極64上に順次に積層される電子輸送層21と、ホール(正孔)輸送層および発光層の役割を果たす有機半導体層22と、ホール注入層23と、ホール注入電極層24とを有する。本実施の形態の電子輸送層21は、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(BCP)より形成される。有機半導体層22は、発光層としての(ジエチルアミノ)フェニルジヒドロフェニルピラゾール−イル−エテニル−N,N’−ジエチルアニリン(PPR)と、ホール輸送層としてのN,N’−ジ−[(1−ナフタレニル)−N,N’−ジフェニル]−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(NPD)とが混合されて形成される。また、ホール注入層23はポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)より形成され、ホール注入電極層24はインジウム錫酸化物(ITO)より形成される。このように構成される放電回路素子20は、サブミクロンオーダの厚さ(厚さ:約100nm)を有しており、集電体11で発生されている電荷を受けて発光することができる。
なお、放電回路素子20は上記の形態に限定されず、電荷を放電することができる構成であれば、種々の形態を用いることができる。また、本実施の形態と異なり、放電回路素子20は、ダイオード、抵抗器としての機能を有し、発光することなく電気を放電する放電回路素子であってもよい。
また、ホール注入層23は、フタロシアニン類、スターバーストポリアミン類、ポリアニリン、オリゴチオフェン、およびポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)などの導電性高分子層に、5酸化バナジウム、テトラフルオロテトラシアノキノヂメタン(F4−TCNQ)、およびポリエチレンスルホン酸(PSS)などのドーパントが注入されて形成されてもよい。
好ましくは、弾性保護膜30は、放電回路素子20を形成する各材料の弾性率のうち最も低い弾性率よりも低い弾性率を有する。本実施の形態では、有機半導体層が低分子系の材料から形成されているため、高分子系の材料から形成される弾性保護膜30は有機半導体層よりも弾性率が低い。より具体的には、本実施の形態の放電回路素子20を構成する各材料のうち最も低い弾性率を有する材料は、ホール注入層(PEDOT/PSS)であり、その弾性率はおよそ2〜4GPaである。これに対して、弾性保護膜30の弾性率は0.05〜2GPaである。このような構成にすると、放電回路素子20を構成する各層および弾性保護膜30を積層した後の成型、熱プレス工程などにおいて弾性保護膜30が主に変形するため、より良い歩留まり、信頼性を確保することができる。
好ましくは、弾性保護膜30は、放電回路素子20を形成する各材料のガラス転移温度のうち最も低いガラス転移温度よりも低いガラス転移温度を有する。より具体的には、本実施の形態の放電回路素子20を構成する各材料のうち最も低いガラス転移温度を有する材料は、ホール輸送層、発光層であり、そのガラス転移温度はおよそ95℃である。これに対して、弾性保護膜30のガラス転移温度は80℃(PET)である。このような構成にすると、熱プレス工程などにおいて弾性保護膜30が主に変形するため、より良い歩留まり、信頼性を確保することができる。なお、熱プレス工程との関係から、耐熱性エンジニアリングプラスチックよりなる弾性保護膜30は、約50〜80℃の温度範囲で耐熱性を有し、80〜100℃程度のガラス転移温度を有することが好ましい。
以上のとおり構成される本実施の形態の双極型電池100では、単電池層18の電圧を調整するために設けられた放電回路素子20が弾性保護膜30によって覆われている。したがって、弾性保護膜30が集電体11の表面の凹凸を吸収することにより、放電回路素子20の損傷が防止される。また、上部および下部電極61,64は、微細な金属ナノ粒子から形成されるとともに、外部から力が作用する場合には弾性保護膜30とともに変形するため、電極61,64による放電回路素子20の損傷も防止される。
なお、上述した本実施の形態では、イオン伝導層の延長部に形成された開口部を挿通する配線部材によって、放電回路素子と上側集電体とが電気的に接続された。しかしながら、イオン伝導層の延長部に開口部を形成することなく、放電回路素子と上側集電体とを電気的に接続することもできる。具体的には、イオン伝導層15を構成するセパレータの微細孔に当該微細孔よりも小さい金属ナノ粒子を充填することによってイオン伝導層15の延長部15aの所定領域に導電性を付与することができる(図5参照)。このような構成にすると、イオン伝導層の延長部に開口部を形成する工程が省略される。
また、本実施の形態では、放電回路素子と配線部材とが水平方向に相互に離隔しており、櫛状の上部電極によって電気的に接続された。しかしながら、配線部材60は放電回路素子20の上方に形成されることもできる(図6参照)。この場合、断面コの字状の電極69によって配線部材60と放電回路素子20とが電気的に接続される。このような構成では、断面コの字状の電極69の凹部に充填されている弾性部材によって放電回路素子20の上部は保護される。
以上のとおり構成される双極型電池100は、隣接する双極型電極14の正極活物質層12と負極活物質層13とが対向するように、イオン伝導層15を介して双極型電極14が複数積層されることにより製造される。その際、放電回路素子20に弾性保護膜30を容易に固定させる見地から、好ましくは、弾性保護膜30は、ゴム、アクリル樹脂、およびシリコーン樹脂などの粘着材料を含む。より好ましくは、弾性保護膜が粘着性のあるテープ形態であれば、製造時に放電回路素子20に貼り付けるだけで必要な構造を形成することができる。また、電池要素10、放電回路素子20、および弾性保護膜30は、インクジェットプリンタ方式により、層ごとに所定の付着パターンを塗布することによって形成されることができる。インクジェットプリンタ方式では、放電回路素子20を構成する有機物は、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、およびペンタデカンなどの脂肪族炭化水素、クロロホルムおよびジクロルメタンなどの塩化脂肪族炭化水素、エチルエーテル、ジオキサン、およびテトラヒドロフランなどのエーテル、水、プロピレンカーボネート、ならびにニトロメタンなどの溶媒に溶解されて塗布される。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、以下の効果を奏する。
(a)本実施の形態の双極型電池は、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなる双極型電極を、イオン伝導層を介して複数積層してなる電池要素と、電池要素の少なくとも一対の隣接する集電体間に設けられ、当該集電体に発生されている電荷を放電する有機半導体層を含む放電回路素子と、放電回路素子と集電体との間に設けられ、弾性を有して放電回路素子を保護する弾性保護膜と、を有する。したがって、車両搭載時の振動や電池構成部材の積層時、プレス時に放電回路素子の上下に形成された電極が放電回路素子の有機層を貫通して短絡することを防止することができる。その結果、有機半導体層が損傷されることが防止され、電池性能の低下を抑制することができる。
(b)弾性保護膜は、隣接する集電体の間隔よりも薄く、かつ集電体の表面粗さよりも厚く形成されている。したがって、放電回路素子の損傷をより確実に防止することができる。
(c)弾性保護膜は、放電回路素子を形成する各材料の弾性率のうち最も低い弾性率よりも低い弾性率を有する。したがって、放電回路素子の損傷をより確実に防止することができる。
(d)弾性保護膜は、放電回路素子を形成する各材料のガラス転移温度のうち最も低いガラス転移温度よりも低いガラス転移温度を有する。したがって、熱プレス時に弾性保護膜が先に柔らかくなり、放電回路素子の損傷をより確実に防止することができる。
(e)放電回路素子は、光を放出することにより集電体に発生されている電荷を放電する発光型素子であり、双極型電池は、放電回路素子から放出される光を受光する光センサをさらに有する。したがって、電池の電圧異常時に放電回路素子が発光し、光が電池外部に放出されることにより、電池の電圧異常を電池外部で検知することができる。
(f)放電回路素子は、複数積層されるすべての双極型電極に設けられている。したがって、放電回路素子を集電体上の同一箇所に形成することにより、電池構成部材の部品種類を削減することができるため、製造コストを下げることができる。また、光が近接した場所から放出されるので、電池の電圧異常を電池外部の一箇所で検知することができる。その結果、複数の放電回路素子に対して1個の光センサが設けられ、複数の放電回路素子に対応するように複数の光センサを設ける場合と比較して、光センサのコストを削減することができる。
(g)放電回路素子は、導電性を有して有機半導体層と集電体とを電気的に接続する導電性高分子層をさらに含む。したがって、導電性高分子層を導入して放電回路素子を厚くすることにより、放電回路素子の損傷をより確実に防止することができる。
(h)放電回路素子は、ホール注入電極層をさらに含み、導電性高分子層は、5酸化バナジウム、テトラフルオロテトラシアノキノジメタン(F4−TCNQ)、およびポリエチレンスルホン酸(PSS)からなる群から選択される少なくとも1種がドーピングされており、有機半導体層とホール注入電極層との間に配置されている。したがって、低電圧側で放電回路素子を動作させることができ、放電回路素子の動作電圧を電池の特性に合わせる自由度を向上することができる。
(i)有機半導体層は、ポリフェニレンビニレン、ポリチオフェン、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリピロール、ポリアセチレン、およびこれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、集電体で発生されている電荷を放電することができる。
(j)有機半導体層は、フタロシアニン類、ベンジジン誘導体(TPD,α−NPD等)、トリフェニルアミン多量体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナンスロリン誘導体(BCP等)、アルミキノリノール錯体、およびスチリルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、集電体で発生されている電荷を放電することができる。
(k)弾性保護膜は、耐熱性エンジニアリングプラスチックよりなる。したがって、弾性保護膜の強度および高温時における信頼性を保つことができる。
(l)耐熱性エンジニアリングプラスチックは、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、およびエポキシからなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、強度および高温時における信頼性を保つことができる弾性保護膜を形成することができる。
(m)弾性保護膜は、粘着材料を含む。したがって、弾性保護膜を簡単に固定することができるため、製造工程を簡略化することができる。
(n)粘着材料は、ゴム、アクリル樹脂、およびシリコーン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、粘着性を有する弾性保護膜を提供することができる。
(o)弾性保護膜は、テープ形状を有する。したがって、製造時に放電回路素子に貼り付けるだけで必要な構造を形成することができるため、製造工程を簡略化することができる。
(p)本実施の形態の双極型電池は、放電回路素子と集電体とを電気的に接続する配線部材をさらに有する。したがって、集電体と離隔されて配置される放電回路素子を当該集電体と電気的に接続する低抵抗な導電パスを形成することができる。
(q)放電回路素子は、外的負荷により配線部材が変位する領域以外に設けられている。したがって、セパレータの上部に形成された硬い導電パスによって放電回路素子が損傷されることが抑制され、より確実に放電回路素子の損傷を防止することができる。
(r)イオン伝導層は、電解質を封止するシール部材の外部に延長される延長部を有し、配線部材は、延長部に設けられた開口部を挿通して、延長部を挟んで対向する集電体と放電回路素子とを電気的に接続する。したがって、隣接する集電体間の短絡を防止しつつ、単電池層の電圧バランスをとることができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態における双極型電池を説明するための断面図である。本実施の形態の双極型電池100は、放電回路素子20、弾性保護膜30、および配線部材60の構成を除いては、第1の実施の形態と同様であるため、双極型電池についての詳細な説明は省略する。
図7に示されるとおり、本実施の形態における双極型電池100は、電解質を封止するシール部材70と弾性保護膜30とが異なる部材に形成されており、シール部材70の外側にイオン伝導層15のセパレータが延長されて延長部15aをなしている。延長部15aは、放電回路素子20上に開口部19が位置するように放電回路素子20の上部に隣接して配置されている。
弾性保護膜30は、延長部15aと上側集電体11bとの間に配置される上側弾性保護膜31と、延長部15aと下側集電体11aとの間に配置される下側弾性保護膜32と、を有する。上側弾性保護膜31は開口部19の上部に設けられており、配線部材60は上側弾性保護膜31に沿って当該保護膜を迂回するように形成されている。下側弾性保護膜32は、断面逆L字状の下部電極64が設けられている放電回路素子20の下部に設けられている。
配線部材60は、開口部19によって露出された放電回路素子20の表面から延長部15aの表面に沿って延長される第1配線部材65と、当該第1配線部材65の端部から延長されて上側弾性保護膜31に沿って当該上側弾性保護膜31を迂回しつつ、上側集電体11bに結合される第2配線部材66とを有する。本実施の形態の第1配線部材65は、金(Au)、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、ニッケル(Ni)、およびパラジウム(Pd)などの高仕事関数の金属または金属酸化物から形成される。好ましくは、有機半導体層へ効果的に電荷を注入することができるように、第1配線部材65は、4.5eV以上の仕事関数を有する。すなわち、本実施の形態の第1配線部材65は、放電回路素子20のホール注入電極層24の役割を果たすことができる。なお、本実施の形態の第1および第2配線部材65,66の表面粗さは、約10〜20nmであり、外部から力が作用する場合には上側弾性保護膜31とともに変形する。また、第2配線部材66も高仕事関数を有する金属または金属酸化物から形成されることができる。
本実施の形態では、延長部15aと第1配線部材65との間に表面保護膜(表面保護手段)75が設けられている。表面保護膜75は、延長部15aに対応するセパレータの表面を平滑化するものであり、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、およびポリアセタールなどの耐熱性エンジニアリングプラスチックから形成される。なお、セパレータの微細孔はシートの厚さ方向にのみ空いており、セパレータに直接的に金属ナノ粒子が塗布される場合、厚さ方向および平面方向ともに高抵抗になる。表面保護膜75が塗布されることにより、セパレータ上に第1配線部材65が良好に形成される。
好ましくは、表面保護膜75は、放電回路素子20を形成する材料のうち最も低いガラス転移温度を有する材料よりも高いガラス転移温度を有する。具体的には、本実施の形態の放電回路素子20を構成する各材料のうち最も低いガラス転移温度を有する材料は、ホール注入層、発光層であり、そのガラス転移温度はおよそ95℃である。これに対して、表面保護膜60のガラス転移温度は150℃(ポリカーボネート)である。このような構成にすると、放電回路素子の劣化が最終段階になり、表面保護膜の劣化特性が放電回路素子の劣化に影響を与えることが防止される。
好ましくは、弾性保護膜30は導電性を有する。具体的には、弾性保護膜30がシール部材70と別に形成される本実施形態において、カーボン、金属、導電性酸化物、および導電性有機物などの導電性物質が弾性保護膜30の基材に含まれることにより、弾性保護膜30が導電性を有することができる。このような構成にすると、配線部材などの電流経路を弾性保護膜30と別に形成する場合と比較して、電気的な抵抗を低減することができるとともに、接触不良などの発生を抑制することができる。さらに、製造工程を簡略化することができる。
以上のとおり構成される本実施の形態の双極型電池100では、単電池層18の電圧を調整するために設けられた放電回路素子20が弾性保護膜30によって覆われている。したがって、弾性保護膜30が集電体11の表面の凹凸を吸収することにより、放電回路素子20の損傷が防止される。また、第1配線部材65および下部電極64は、金属ナノ粒子から形成されるとともに、外部から力が作用する場合には弾性保護膜30とともに変形するため、電極などによる放電回路素子20の損傷も防止される。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1の実施の形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(s)本実施の形態の双極型電池では、開口部は放電回路素子を露出させる位置に設けられ、上側弾性保護膜は開口部が設けられている延長部を挟んで対向する集電体と放電回路手段との間に設けられており、配線部材は、弾性保護膜に沿って迂回して形成され、集電体と放電回路素子とを接続している。したがって、車両搭載時の振動や電池構成部材の積層時、プレス時に放電回路素子の上方に形成された電極が放電回路素子の有機層を貫通して短絡することを防止することができる。その結果、有機半導体層が損傷されることが防止され、電池性能の低下を抑制することができる。
(t)第1配線部材は、4.5eV以上の仕事関数を有する金属または金属酸化物を含む。したがって、ダイオード特性に反映されるホール注入効果がより高められ、放電回路素子の性能が向上する。
(u)第1配線部材は、金、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、ニッケル、およびパラジウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、有機半導体層へ効果的にホールを注入することができる。
(v)本実施の形態の双極型電池は、延長部と第1配線部材との間に設けられ、延長部に対応するセパレータの表面を覆う表面保護膜をさらに含む。したがって、セパレータの表面を平滑にし、その上に低抵抗で均一な膜を積層することができる。
(w)表面保護膜は、放電回路素子を形成する各材料のガラス転移温度うち最も低いガラス転移温度よりも高いガラス転移温度を有する。したがって、表面保護膜の劣化特性が放電回路素子の劣化に影響を与えることが防止される。
(x)表面保護膜は、耐熱性エンジニアリングプラスチックよりなる。したがって、弾性保護膜の強度および高温時における信頼性を保つことができる。
(y)弾性保護膜は、導電性を有する。したがって、電流経路を弾性保護膜とは別に形成する場合と比較して、電気的な抵抗を低減することができるとともに、接触不良などの発生を抑制することができる。
(z)弾性保護膜は、カーボン、金属、導電性酸化物、および導電性有機物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。したがって、弾性保護膜に導電性を付与することができる。
(第3の実施の形態)
以上説明してきた双極型電池100は、直列または並列に複数接続されて電池モジュール200(図8参照)を形成し、この電池モジュール200がさらに直列または並列に複数接続されて組電池300を形成することができる。図示する電池モジュール200は、上記双極型電池100を複数個積層してモジュールケース内に収納し、各双極型電池100を並列に接続したものである。図8(A)〜図8(C)は、各々本発明の第3の実施の形態における組電池の平面図、正面図、および側面図である。作成された電池モジュール200は、バスバーのような電気的な接続手段を用いて相互に接続され、電池モジュール200は接続治具310を用いて複数段積層される。何個の双極型電池100を接続して電池モジュール200を作成するか、また、何段の電池モジュール200を積層して組電池300を作成するかは、搭載される車両(電気自動車)の電池容量や出力に応じて決定される。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1および第2の実施の形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(za)本実施の形態の組電池は、双極型電池が、直列、並列、または直並列に電気的に接続されてなる。したがって、電池モジュールが複数直並列に接続されてなる組電池は、高容量、高出力を得ることができ、一つ一つの電池モジュールの信頼性が高いことから、組電池としての長期的な信頼性の維持が可能である。また、一部の組電池モジュールが故障しても、その故障部分を交換するだけで修理が可能になる。
(第4の実施の形態)
図9は、本発明の第4の実施の形態における車両として自動車を示す概略構成図である。上述した双極型電池100、電池モジュール200、および/または組電池300を自動車および電車などの車両に搭載し、モータなどの電気機器の駆動用電源に使用することができる。
組電池300を、電気自動車400に搭載するには、図9に示すとおり、電気自動車400の車体中央部の座席下に搭載する。座席下に搭載すれば、車内空間およびトランクルームを広く取ることができるからである。なお、組電池300を搭載する場所は、座席下に限らず、後部トランクルームの下部でもよいし、車両前方のエンジンルームでも良い。以上のような組電池300を用いた電気自動車400は高い耐久性を有し、長期間使用しても十分な出力を提供しうる。さらに、燃費、走行性能に優れた電気自動車、ハイブリッド自動車を提供できる。
なお、本発明では、組電池300だけではなく、使用用途によっては、電池モジュール200のみを搭載するようにしてもよいし、これら組電池300と電池モジュール200とを組み合わせて搭載するようにしてもよい。また、本発明の組電池または電池モジュールを搭載することのできる車両としては、上記の電気自動車およびハイブリッド自動車などが好ましいが、これらに制限されるものではない。
以上のとおり、説明した本実施の形態は、第1〜第3の実施の形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(zb)本実施の形態の車両は、双極型電池または組電池を駆動用電源として搭載する。したがって、長期に渡り安定した性能を発揮する車両を得ることができる。
以上のとおり、第1〜第4の実施の形態において、本発明の双極型電池、組電池、および車両を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、省略することができることはいうまでもない。
たとえば、第1〜第4の実施の形態では、積層されるすべての双極型電極(または、単電池層)に対して放電回路素子が設けられた。しかしながら、複数積層される双極型電極のうち少なくとも一つの双極型電極に対して放電回路素子が設けられ、当該放電回路素子が設けられる単電池層のみ電圧バランスが調整されてもよい。
本発明の第1の実施の形態における双極型電池を示す断面図である。 図1に示す双極型電池の隣接する一対の集電体に挟まれる単電池層を示す図である。 図1に示す双極型電池の隣接する一対の集電体に挟まれる単電池層を示す図である。 図1に示す双極型電池の隣接する一対の集電体に挟まれる単電池層を示す図である。 図1に示す双極型電池の変形例を示す図である。 図1に示す双極型電池の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における双極型電池を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態における組電池を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における車両として自動車を示す概略構成図である。
符号の説明
10 電池要素、
20 放電回路素子、
30 弾性保護膜、
40 光センサ、
50 外装ケース、
100 双極型電池、
200 電池モジュール、
300 組電池、
400 自動車。

Claims (12)

  1. 集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなる双極型電極を、イオン伝導層を介して複数積層してなる電池要素と、
    前記電池要素の少なくとも一対の隣接する集電体間に設けられ、当該集電体に発生されている電荷を放電する有機半導体層を含む放電回路手段と、
    前記放電回路手段と集電体との間に設けられ、弾性を有して前記放電回路手段を保護する弾性保護手段と、
    前記放電回路手段と前記集電体とを電気的に接続する配線手段と、を有し、
    前記弾性保護手段は、前記隣接する集電体の間隔よりも薄く、かつ前記集電体の表面粗さよりも厚く形成されており、
    前記放電回路手段と前記配線手段とは、前記集電体の面方向における位置が互いにずれるように配置されていることを特徴とする双極型電池。
  2. 前記弾性保護手段は、前記放電回路手段を形成する各材料の弾性率のうち最も低い弾性率よりも低い弾性率を有することを特徴とする請求項1に記載の双極型電池。
  3. 前記弾性保護手段は、前記放電回路手段を形成する各材料のガラス転移温度のうち最も低いガラス転移温度よりも低いガラス転移温度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の双極型電池。
  4. 前記弾性保護手段は、粘着材料を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の双極型電池。
  5. 前記弾性保護手段は、テープ形状を有することを特徴とする請求項に記載の双極型電池。
  6. 前記イオン伝導層は、電解質を封止するシール部材の外部に延長される延長部を有し、
    前記配線手段は、前記延長部に設けられた開口部を挿通し、前記延長部を挟んで対向する前記集電体と前記放電回路手段とを電気的に接続することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の双極型電池。
  7. 集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなる双極型電極を、イオン伝導層を介して複数積層してなる電池要素と、
    前記電池要素の少なくとも一対の隣接する集電体間に設けられ、当該集電体に発生されている電荷を放電する有機半導体層を含む放電回路手段と、
    前記放電回路手段と集電体との間に設けられ、弾性を有して前記放電回路手段を保護する弾性保護手段と、
    前記放電回路手段と前記集電体とを電気的に接続する配線手段と、を有し、
    前記弾性保護手段は、前記隣接する集電体の間隔よりも薄く、かつ前記集電体の表面粗さよりも厚く形成されており、
    前記弾性保護手段は、前記集電体と前記放電回路手段との間に設けられており、
    前記配線手段は、前記弾性保護手段に沿って迂回して形成され、前記集電体と前記放電回路手段とを接続していることを特徴とする双極型電池。
  8. 前記弾性保護手段は、前記放電回路手段を形成する各材料の弾性率のうち最も低い弾性率よりも低い弾性率を有することを特徴とする請求項7に記載の双極型電池。
  9. 前記弾性保護手段は、前記放電回路手段を形成する各材料のガラス転移温度のうち最も低いガラス転移温度よりも低いガラス転移温度を有することを特徴とする請求項7または8に記載の双極型電池。
  10. 前記弾性保護手段は、粘着材料を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の双極型電池。
  11. 前記弾性保護手段は、テープ形状を有することを特徴とする請求項10に記載の双極型電池。
  12. 前記イオン伝導層は、電解質を封止するシール部材の外部に延長される延長部を有し、
    前記配線手段は、前記延長部に設けられた開口部を挿通し、前記延長部を挟んで対向する前記集電体と前記放電回路手段とを電気的に接続し、
    前記開口部は前記放電回路手段を露出させる位置に設けられ、前記弾性保護手段は前記開口部が設けられている延長部を挟んで対向する前記集電体と前記放電回路手段との間に設けられていることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の双極型電池。
JP2006315973A 2006-11-22 2006-11-22 双極型電池 Active JP5145701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006315973A JP5145701B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 双極型電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006315973A JP5145701B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 双極型電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008130454A JP2008130454A (ja) 2008-06-05
JP5145701B2 true JP5145701B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=39556076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006315973A Active JP5145701B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 双極型電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5145701B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111403751A (zh) * 2020-03-23 2020-07-10 珠海冠宇电池有限公司 一种集流体和应用

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN206742354U (zh) * 2016-05-06 2017-12-12 安徽巨大电池技术有限公司 电池组及其电池单元
JP6840065B2 (ja) * 2017-10-20 2021-03-10 株式会社豊田自動織機 蓄電モジュール
JP7116635B2 (ja) * 2018-08-24 2022-08-10 株式会社豊田自動織機 蓄電モジュールの製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4409268C1 (de) * 1994-03-18 1995-06-22 Daimler Benz Ag Elektrochemischer Speicher
JP3819785B2 (ja) * 2002-02-26 2006-09-13 三洋電機株式会社 集合電池
JP2004055294A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Nissan Motor Co Ltd 電流バイパス回路を備えた二次電池
JP2004171954A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Nissan Motor Co Ltd ラミネート二次電池、複数のラミネート二次電池からなる組電池モジュール、複数の組電池モジュールからなる組電池ならびにこれらいずれかの電池を搭載した電気自動車
JP4096718B2 (ja) * 2002-11-28 2008-06-04 日産自動車株式会社 バイポーラ電池、バイポーラ電池の製造方法、組電池および車両
JP5194351B2 (ja) * 2004-11-02 2013-05-08 日産自動車株式会社 バイポーラ電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111403751A (zh) * 2020-03-23 2020-07-10 珠海冠宇电池有限公司 一种集流体和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008130454A (ja) 2008-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10637112B2 (en) Busbar for cooling battery cell and battery module using same
US9899708B2 (en) Electrode assembly with porous structure and secondary battery including the same
US7989106B2 (en) Bipolar battery cell and assembled battery for a vehicle
EP1982365B1 (en) Frame member for fabrication of battery module
KR102155904B1 (ko) 복합 배터리 셀
CN108933298B (zh) 制造防短路全固态电池的方法
US20070184341A1 (en) Battery module
EP2448032A1 (en) Organic electronic device and method for producing the same
KR20080094821A (ko) 전지 모듈, 조전지 및 그들의 전지를 탑재한 차량
US20170077562A1 (en) Battery module including voltage sensing member having receptacle structure
JP5145701B2 (ja) 双極型電池
KR20140067246A (ko) 노즐 부재가 장착되어 있는 전지셀
KR102643219B1 (ko) 발광물질을 포함하는 리드필름을 구비한 이차전지 및 이차전지의 불량 검사 방법
JP5194351B2 (ja) バイポーラ電池
KR102132844B1 (ko) 이차 전지
KR102490216B1 (ko) 보형부재를 포함하는 전지셀
JP5343313B2 (ja) 二次電池システム
KR20160142679A (ko) 리튬 이차 전지 및 이를 포함하는 이차 전지 서브 모듈
US9819014B2 (en) Flexible secondary battery with polymer softening agent and internal depressurization
JP2013004315A (ja) 蓄電装置、蓄電モジュール、及び作業機械
EP2557627B1 (en) Secondary battery module
JP2008130455A (ja) 双極型電池、双極型電極の製造方法、組電池、および車両
JP5380991B2 (ja) 双極型電池、その双極型電池を用いた組電池および車両
US20050126623A1 (en) Thin layer energy system
KR101722978B1 (ko) 직접 고정 방식의 전지모듈을 포함하는 전지팩

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5145701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3