JP5145567B1 - 自転車用変速機構 - Google Patents

自転車用変速機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5145567B1
JP5145567B1 JP2012134382A JP2012134382A JP5145567B1 JP 5145567 B1 JP5145567 B1 JP 5145567B1 JP 2012134382 A JP2012134382 A JP 2012134382A JP 2012134382 A JP2012134382 A JP 2012134382A JP 5145567 B1 JP5145567 B1 JP 5145567B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprocket
pedal crankshaft
chain
slit
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012134382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013256241A (ja
Inventor
茂 道順
Original Assignee
茂 道順
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 茂 道順 filed Critical 茂 道順
Priority to JP2012134382A priority Critical patent/JP5145567B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5145567B1 publication Critical patent/JP5145567B1/ja
Publication of JP2013256241A publication Critical patent/JP2013256241A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】自動変速機構における高負荷時のチェーンの弛み発生を防止する。
【解決手段】ペダルクランク軸114と同軸配置された2種類の円板が負荷に応じて相対回転することによって前記ペダルクランク軸114の半径方向に接近・離反可能に構成されたチェーン係止部106、108を少なくとも2つ備えた自転車用変速機構100であって、前記チェーン係止部106、108は、前記2種類の円板から回転可能に軸支された第1のスプロケット106で構成されると共に前記ペダルクランク軸114の円周方向に等間隔で配置され、当該第1のスプロケット106は、自転車が前進する際の前記ペダルクランク軸114の回転方向と同じ回転方向にのみ回転可能とされていることを特徴とする自転車用変速機構100。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車の技術分野に関し、特に詳しくは負荷に応じて自動的且つ連続的に変速する変速機構に関する。
従来、ペダルクランク軸と同軸配置された2種類の円板が負荷に応じて相対回転することによってペダルクランク軸の半径方向に接近・離反可能に構成されたチェーン係止部を備えた自転車用変速機構が公知である(特許文献1参照)。
図8〜9に、当該特許文献1に記載される自転車用変速機構と同様の変速機構1を示している。この自転車用変速機構1においては、異なる形状のスリットが形成された2種類の円板が一組となって、チェーン10を係止する駆動スプロケット歯車片20をペダルクランク軸30の軸方向両側から支持している(合計4枚の円板による支持)。駆動負荷に応じて当該駆動スプロケット歯車片20が、スリットに案内されながらペダルクランク軸30の半径方向に移動することで変速が実現される。具体的には、低負荷時(下り時、平地走行時、一定速度走行時など)においては、図8に示しているように、駆動スプロケット歯車片20が円板のペダルクランク軸30の半径方向外側、即ち円板の外周方向に位置しているが、高負荷(上り坂、加速時など)になるにつれて、図9に示しているように、駆動スプロケット歯車片20が円板のペダルクランク軸30の半径方向内側、即ち円板の中心方向に位置することによって連続的に変速が実現されるというものである。
特開平11−189191号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自転車用変速機構1においては、特に低負荷時から高負荷状態に一気に変速が進行するような場合において、図9に示しているように、チェーン10に弛みが発生してしまう。これは2つの駆動スプロケット歯車片20が互いにペダルクランク軸30に接近する方向に移動してもチェーン70との歯合位置が変わらないことに起因する。
このような弛みが生じると、弛んだチェーン10が他の部材と接触することによる打撃音が発生したり、摺動することによる摺動音が発生する。更に、弛みによって駆動スプロケット歯車片20からチェーンが外れてしまう等を助長することにもなる。加えてこの弛みによって、より早い段階から下方に位置する駆動スプロケット歯車片20からリリースされてしまいチェーン20との歯合数が減少するので、ペダルクランク軸30から伝達される駆動トルクを効率的にチェーン10で伝達出来ないといった問題も発生し得る。
そこで本発明は、上記問題点を解決した自転車用自動変速機構を提供する事をその課題としている。
上記課題を解決するべく、本願発明は、ペダルクランク軸と同軸配置された2種類の円板がチェーンから受ける負荷に応じて相対回転することによって前記ペダルクランク軸の半径方向に接近・離反可能に構成されたチェーン係止部を2つ備えた自転車用変速機構であって、
前記チェーン係止部を、前記2種類の円板から回転可能に軸支された第1のスプロケットで構成すると共に前記ペダルクランク軸の円周方向に等間隔で配置し、
当該第1のスプロケットを、自転車が前進する際の前記ペダルクランク軸の回転方向(以下「正転方向」といい、逆方向を「逆転方向」という。)と同じ回転方向にのみ回転可能とし、前記2種類の円板の相対回転を、ペダルクランク軸を巻回するように配置したバネ部材によって制御していると共に、
前記2種類の円板はそれぞれ所定幅の長穴形状のスリットを形成し、
前記第1のスプロケットを、スプロケット軸を介してこれら2種類の円板により支持し、当該第1のスプロケットと前記スプロケット軸との間に一方向にのみ回転を許容するラチェット機構を備え、且つ、当該スプロケット軸は前記スリットの所定幅よりも僅かに小さな外周面を有する円形駒を介して前記スリットにスライド可能に遊嵌すると共に、前記2種類の円板のうち一方の円板のスリットに対しては更にもう一つの円形駒及び当該円形駒を支持するピンを配置し当該ピンと前記スプロケット軸とを連結固定することによって、前記第1のスプロケットを、自転車が前進する際の前記ペダルクランク軸の回転方向と同じ回転方向にのみ回転可能とすることを特徴とする。
このように構成した事によって、高負荷時、駆動スプロケットがペダルクランク軸側に移動して駆動スプロケット同士が接近する事によって両者間に架設係止していたチェーンに弛みが生じるような事象が発生した場合でも、より正転方向に位置する駆動スプロケット自身が正転方向に回転することによって当該弛みが瞬時に解消されるのである。
本発明を適用することで、変速時に生じ得るチェーン弛みの発生を防止出来ると共に、チェーンの弛みにより発生し得る打撃音や摺動音の発生、チェーン脱落を防止することができる。
本発明に係る変速機構及びチェーン、後輪側スプロケットを含めた動力伝達系統の全体を示した図であって、(a)が低負荷時の状態、(b)が高負荷時の状態を示した図である。 本発明に係る変速機構の分解組み立て図である。 変速機構を構成する2種類の円板の正面図であって、(a)が駆動板、(b)が制御板を示した図である。 変速機構の断面図(図5のB−B線に沿う断面)である。 図4の矢示A−A線部分断面図である。 (a)が図4のC部周辺拡大図、(b)が駆動スプロケットの軸方向中央断面図である。 本発明に係る変速機構の動作状態を示した図であって、(a)が低負荷時の状態、(b)が高負荷時の状態を示した図である。 従来の変速機構における低負荷時のチェーン係止部及びチェーンの状態を示した図である。 従来の変速機構における高負荷時のチェーン係止部及びチェーンの状態を示した図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である自転車用変速機構100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
〈自転車用変速機構の構成〉
図1に示しているように、本発明に係る自転車用変速機構(以下単に「変速機構」という。)100は、自転車(自転車自体は図示していない。)のフロントスプロケット側に配置される変速機構である。当該変速機構100は、チェーン140によって後輪スプロケット210と連結しており、ペダル201に加えられた回転を、クランク200を介して受け入れると共に、受け入れた回転を負荷に応じてスプロケットの位置を変位しつつチェーン140、及び後輪スプロケット210、更には後輪(図示していない)に伝達可能とされている。また、変速機構100と後輪スプロケット210の間、より正確には、チェーン140の正転方向にみて変速機構100と後輪スプロケット210の間には、チェーン140に一定のテンションをかけるテンション機構220が備わっている。このテンション機構220には、一定の力で回転軸222を中心とする正転方向への回転力が加えられており、図1(a)に示しているように低負荷状態であっても、更には図1(b)に示しているように高負荷状態であっても、チェーン140が下方に大きく弛むことがないように構成されている。
また、チェーン140は、交互に配された2つの駆動スプロケット(第1のスプロケット)106と2つの補助スプロケット(第2のスプロケット)108の外周で噛み合うようになっていて、且つ、ペダルクランク軸114を中心に互いに90度ずつ離れて構成されている。その結果、これら4個のスプロケットのうち常時少なくとも3つのスプロケットがチェーン140と歯合可能となっている。即ち駆動スプロケット106のうち少なくとも1個はチェーン140と常時噛み合うこととなりチェーン140を牽引してペダルクランク軸114の回転がチェーン140を介して後輪スプロケット210に伝達され走行可能とされている。
図2に示しているように、変速機構100は、主として4枚の円板(2枚の駆動板102及び2枚の制御板104)と4つのスプロケット(2つの駆動スプロケット106及び2つの補助スプロケット108)とテンションバネ118により構成されている。
4枚の円板のうち外側に位置する2枚の円板が駆動板102であり、ペダルクランク軸114と同軸となるように連結固定されると共にクランク200にも連結固定されている。即ち、クランク200が一回転するとペダルクランク軸114も常に一回転し、同様に駆動板102も常に一回転する関係にある。
また、各駆動板102の内側にはそれぞれ制御板104が配置されている。この2つの制御板104同士は制御板固定軸116によって連結固定されている。制御板104同士が連結固定される一方で、これら制御板104とペダルクランク軸114とは直接固定されておらず、制御板104はペダルクランク軸114に対して相対回転可能である。また制御板104と駆動板102も直接固定されておらず、制御板104は駆動板102に対して相対回転可能である。
2枚の制御板104の間にはペダルクランク軸114に巻回するようにテンションバネ(巻きバネ)118が備わっている。このテンションバネ118は一端が制御板104に固定され、他端が(直接若しくは間接的に)ペダルクランク軸114に固定されている。即ち、制御板104とペダルクランク軸114は直接連結固定されていないが、当該テンションバネ118を介して連結されており、当該テンションバネ118のテンション力を超える力が制御板104に加わると、2枚の制御板104が連動して、駆動板102やペダルクランク軸114に対して相対回転する構成となっている。
また2枚の制御板104の間には、4つのスプロケット(2つの駆動スプロケット106及び2つの補助スプロケット108)が配置されている。各スプロケット106、108には当該スプロケットの回転を支持するための軸110、112が備わっていて、これら軸110、112が各円板に設けられたスリット(ガイド溝)を挿通するように組み付けられる(この点の詳細は後述する。)。
図3(a)にも示しているように、駆動板102には中央にペダルクランク軸114を通す為の中心穴102cが設けられると共に、円周方向に等間隔に(90度間隔で)一定幅の4つのスリットが形成されている。図3(a)において上下に位置する2つのスリットは左右に位置するスリットよりも僅かに長く形成されている。要するに円周方向に交互に長いスリットと短いスリットが配置されている。長い方のスリットを駆動板第1スリット102a、短い方のスリットを駆動板第2スリット102bと定義する。なおこれら駆動板第1スリット102a及び駆動板第2スリット102bのいずれもが、正転方向に向かって僅かに凹となるような円弧形状に且つ中心穴102cから半径方向外側に向かって放射状に形成されている。
同様に、図3(b)に示しているように、制御板104にも中心穴104c、及び円周方向等間隔に(90度間隔で)一定幅の4つの制御板スリット104aが形成されている。本実施形態においては4つの制御板スリット104aはいずれも同じ形状である。なお制御板スリット104aはいずれもが、正転方向に向かって僅かに凸となるような円弧形状に且つ中心穴104cから半径方向外側に向かって放射状に形成されている。
2枚の制御板104の間に挟まれるように配置される4つのスプロケットのうち2つは自身の内部にラチェット機構(逆回転防止機構)132を備えた駆動スプロケット106である。このラチェット機構132は、図6に示しているように、駆動スプロケット106の内部に配置され且つ駆動スプロケット軸110と連結されたラチェットギヤ132aと、駆動スプロケット歯106a側にストッパ固定軸132cで軸支されたストッパ132bで構成されており、正転方向には回転できるが逆転方向には回転することが出来ないように構成される。
この駆動スプロケット106に備わる駆動スプロケット軸110は、制御板104の制御板スリット104aに挿通されると共に駆動板102の駆動板第1スリット102aに挿通するように組み付けられている(図2、図4、図6を併せて参照)。制御板104の制御板スリット104aには、当該制御板スリット104aの幅よりも僅かに狭い外周面を有する駆動スプロケット用第1駒(円形駒、ベアリンク)120が遊嵌していて、当該駆動スプロケット用第1駒120に対して駆動スプロケット軸110が嵌合固定されている。その結果、駆動スプロケット106は制御板104の制御板スリット104aに沿ってスムースに移動することが出来るように構成されている。更に、駆動スプロケット軸110の端部側には駆動スプロケット用第2駒(円形駒)122が嵌合固定されており、当該駆動スプロケット用第2駒122が駆動板102の駆動板第1スリット102aに遊嵌している。またこの駆動スプロケット用第2駒122は駆動板第1スリット102aの幅よりも僅かに小さな外周面を備えた円形の駒に構成されているので、駆動スプロケット106は駆動板102の駆動板第1スリット102aに沿ってスムースに移動することが出来るように構成されている。
更に駆動スプロケット軸110には、駆動スプロケット第2駒を挟むように矩形の駆動スプロケット駒連結板130の長手方向一旦側が嵌合固定されていて、且つこの駆動スプロケット駒連結板130の長手方向他端側にピン126が嵌合固定される。このピン126は駆動板第1スリットに通されると共に駆動スプロケット用第3駒(円形駒)124を介して駆動板第1スリット内をスライド可能に組み付けられている。このように駆動スプロケット軸110は、駆動板102の駆動スリット102aに案内されて移動する事が出来るが、連結板130やピン126の存在によって回転することは出来ないように構成されている。
2枚の制御板104の間に挟まれるように配置される4つのスプロケットのうち他の2つは駆動スプロケット106のようなラチェット機構(逆回転防止機構)132を有しない補助スプロケット108である。補助スプロケット108には補助スプロケット軸112が固定されている。
この補助スプロケット108に備わる補助スプロケット軸112は、制御板104の制御板スリット104aに挿通されると共に駆動板102の駆動板第2スリット102bに挿通するように組み付けられている(図2、図4、図6を併せて参照)。制御板104の制御板スリット104aには、当該制御板スリット104aの幅よりも僅かに狭い外周面を有する補助スプロケット用駒(円形駒、ベアリンク)128が遊嵌していて、当該補助スプロケット用駒128に対して補助スプロケット軸112が嵌合固定されている。その結果、補助スプロケット用駒128は制御板104の制御板スリット104aに沿ってスムースに移動することができ且つ制御板104に対して自由に回転することも出来ように構成されている。更に、補助スプロケット軸112の更に端部側にも補助スプロケット用駒(円形駒)128がもう一つ嵌合固定されており、当該補助スプロケット用駒128が駆動板102の駆動板第2スリット102bに遊嵌している。またこの補助スプロケット用駒12は駆動板第2スリット102bの幅よりも僅かに小さな外周面を備えた円形の駒に構成されているので、補助スプロケット108は駆動板102の駆動板第2スリット102bに沿ってスムースに移動でき且つ駆動板102に対して自由に回転することも出来ように構成されている。
なお本実施形態においては、図面上では正確に表現されていないが、各駒はベアリング状になっていて駆動スプロケット軸110や補助スプロケット軸112に対して自由に回転することができるように構成されている。
このように、駆動板第1スリット102aと制御板スリット104aの交叉により、同一軸上に配された駆動スプロケット用第1駒120及び駆動スプロケット用第2駒122の動きは制御されその位置が一意的に確保されると共に、駆動板第2スリット102bと制御板スリット104aの交叉により、同一軸上に配された補助スプロケット用駒128の動きは制御されその位置が一意的に確保される構成とされている。その結果各スプロケット106、108の位置が駆動板102と制御板104の相対回転位置に応じて一意的に確保される構成となっている。
〈自転車用変速機構の作用・機能〉
駆動板102と制御板104は、負荷が掛かっていない状態では既存の自転車のフロントスプロケットと同様にペダルクランク軸114の回転と同じ回転をする。また、テンションバネ118には組み立て当初からテンションが或る程度掛かるように(プリロード状態で)組みつけられていて、チェーン140側からの負荷が無い状態ではこのプリロードによって各駒は全てスリット外周端(半径方向外側)に押し向けられている(図7(a)参照)。
一方、加速時など、テンションバネ118のプリロードに打ち勝つ負荷が発生すると(例えば上り坂や加速時など)、駆動板102は正転方向(前方)に回転しようとする一方で、ペダルクランク軸114と直結していない制御板104はチェーン140に引っ張られて逆転方向に回転しようとする。即ち、駆動板102と制御板104とが相対回転(変位)する。この相対回転によって両板のスリットの相対位置が変位し、それに応じて各スプロケット106、108がペダルクランク軸114側(中心側)に移動する(図7(b)参照)。なお、自転車の漕ぎ出し時は後輪スプロケット210が停止しているためチェーン140は前進しない。従って、制御板104は、逆向きの回転のみであるが、走行時には駆動板102に対して逆向きの回転をしつつ、前進するチェーン140を牽引しながらペダルクランク軸114の回転に追随することとなる。また、図面においては極端に表現しているが、負荷の程度に応じて徐々に無段階的に移動するのであって、図7に示した位置関係に限られない。
このように負荷に応じて各スプロケット106、108がペダルクランク軸114側(中心側)に移動して、2つの駆動スプロケット106を繋ぐのに必要なチェーン140の長さが変化して弛みが発生した場合でも、本発明に係る変速機構100においては、より正転方向に位置する駆動スプロケット106自体が正転方向に回転する事によって瞬時にその弛みを吸収する事が可能となっている。その結果、変速時に生じ得るチェーン140弛みの発生を防止出来ると共に、チェーン140の弛みにより発生し得る打撃音や摺動音の発生、チェーン140脱落を防止することができる。
なお駆動板102と制御板104の相対的な回転角の大きさは、チェーン140からの負荷とテンションバネ118のバネレート(反発力)の強さとの力関係により変化するものである。
また、更に、駆動スプロケット106に連動してペダルクランク軸114の半径方向に接近・離反可能に構成された補助スプロケット108を備え、この補助スプロケット108が、駆動スプロケット106間に等間隔となるように配置されているので、負荷状態応じて、且つ、ペダルクランク軸114の回転位置に関わらず、チェーン140をペダルクランク軸114からより均等位置(ペダルクランク軸114の半径方向に均等な位置)に保持する事が可能となっている。換言すると、チェーン140の軌道を、ペダルクランク軸114の回転位置に関わらず負荷状態に応じて一定の距離に保つことが可能となっている。
また、駆動板102はペダルクランク軸114に固定されると共に所定幅の駆動板第1スリット102aが形成され、このスリット幅よりも僅かに小さく構成された外周面を有することで当該スリット内を自由にスライドできる駆動スプロケット用第2駒122と駆動スプロケット用第3駒124の2つの駒が駆動板第1スリット102aに対して設置されると共に当該2つの駒を連結する駆動スプロケット用連結板130を備え、更に、駆動スプロケット106が、駆動スプロケット用第2駒122を介して駆動板102から軸支されると共にこの駆動スプロケット用第2駒122に対してラチェット機構132によって一方向にのみ回転可能に構成されていることから、負荷に応じて駆動スプロケット106が駆動板102に形成された駆動板第1スリット102aを自在に移動できると共に、駆動スプロケット106自体の回転を正転方向にのみ制限することが可能となっている。
〈その他の構成例〉
なお、駆動板102や制御板104に形成されている各スリットの大きさや形状、数等は特に上記例に限定されるものではない。目的等に応じて適宜変更する事が可能である。
100・・・自転車用変速機構
102・・・駆動板
102a・・・駆動板第1スリット
102b・・・駆動板第2スリット
104・・・制御板
104a・・・制御板スリット
106・・・駆動スプロケット
106a・・・駆動スプロケット歯
108・・・補助スプロケット
110・・・駆動スプロケット軸
112・・・補助スプロケット軸
114・・・ペダルクランク軸
116・・・制御板固定軸
118・・・テンションバネ
120・・・駆動スプロケット用第1駒
122・・・駆動スプロケット用第2駒
124・・・駆動スプロケット用第3駒
126・・・ピン
128・・・補助スプロケット用駒
130・・・駆動スプロケット駒連結板
132・・・ラチェット機構
132a・・・ラチェットギヤ
132b・・・ストッパ
132c・・・ストッパ固定軸
140・・・チェーン
200・・・クランク
201・・・ペダル
202・・・ダウンチューブ
204・・・シートチューブ
206・・・チェーンステイ
210・・・後輪スプロケット
220・・・テンション機構

Claims (1)

  1. ペダルクランク軸と同軸配置された2種類の円板がチェーンから受ける負荷に応じて相対回転することによって前記ペダルクランク軸の半径方向に接近・離反可能に構成されたチェーン係止部を2つ備えた自転車用変速機構であって、
    前記チェーン係止部は、前記2種類の円板から回転可能に軸支された第1のスプロケットで構成されると共に前記ペダルクランク軸の円周方向に等間隔で配置され、
    当該第1のスプロケットは、自転車が前進する際の前記ペダルクランク軸の回転方向と同じ回転方向にのみ回転可能とされ、
    前記2種類の円板の相対回転が、ペダルクランク軸を巻回するように配置されたバネ部材によって制御されると共に、
    前記2種類の円板にはそれぞれ所定幅の長穴形状のスリットが形成され、
    前記第1のスプロケットは、スプロケット軸を介してこれら2種類の円板から支持され、
    当該第1のスプロケットと前記スプロケット軸との間に一方向にのみ回転を許容するラチェット機構を備え、且つ、当該スプロケット軸は前記スリットの所定幅よりも僅かに小さな外周面を有する円形駒を介して前記スリットにスライド可能に遊嵌すると共に前記2種類の円板のうち一方の円板のスリットに対しては更にもう一つの円形駒及び当該円形駒を支持するピンを配置し当該ピンと前記スプロケット軸とを連結固定することによって、前記第1のスプロケットが、自転車が前進する際の前記ペダルクランク軸の回転方向と同じ回転方向にのみ回転可能とされている
    ことを特徴とする自転車用変速機構。
JP2012134382A 2012-06-14 2012-06-14 自転車用変速機構 Expired - Fee Related JP5145567B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134382A JP5145567B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 自転車用変速機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134382A JP5145567B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 自転車用変速機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5145567B1 true JP5145567B1 (ja) 2013-02-20
JP2013256241A JP2013256241A (ja) 2013-12-26

Family

ID=47890522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012134382A Expired - Fee Related JP5145567B1 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 自転車用変速機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5145567B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111498003A (zh) * 2020-04-28 2020-08-07 杨滨 无级变速自行车用并列双牙盘
CN113815766A (zh) * 2021-09-30 2021-12-21 五邑大学 自行车

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200481031Y1 (ko) * 2014-04-11 2016-08-05 백영구 자전거용 무단변속기
KR101868515B1 (ko) 2016-12-01 2018-06-19 김준서 자전거 무단 변속장치

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49100739A (ja) * 1973-01-31 1974-09-24
JPS5198471A (ja) * 1975-02-24 1976-08-30
JPS5427146A (en) * 1977-07-30 1979-03-01 Suzuki Motor Co Automatic speed change chain transmission device
JPS5675283A (en) * 1979-11-20 1981-06-22 Saburou Tou Speed change gear for bicycle
JPS56160281A (en) * 1980-05-13 1981-12-09 Ito Mitsurou Automatic non-stage transmission for bicycle
JPS60259587A (ja) * 1984-06-04 1985-12-21 ブリヂストンサイクル株式会社 自転車用無段変速装置
US4740190A (en) * 1987-01-29 1988-04-26 University Of Florida Variable ratio bicycle chain drive
US5980412A (en) * 1997-11-15 1999-11-09 Smith; Frank D. Cam follower automatic torque converter transmission
US20050192136A1 (en) * 2004-02-27 2005-09-01 John Allard Variable diameter sprocket

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49100739A (ja) * 1973-01-31 1974-09-24
JPS5198471A (ja) * 1975-02-24 1976-08-30
JPS5427146A (en) * 1977-07-30 1979-03-01 Suzuki Motor Co Automatic speed change chain transmission device
JPS5675283A (en) * 1979-11-20 1981-06-22 Saburou Tou Speed change gear for bicycle
JPS56160281A (en) * 1980-05-13 1981-12-09 Ito Mitsurou Automatic non-stage transmission for bicycle
JPS60259587A (ja) * 1984-06-04 1985-12-21 ブリヂストンサイクル株式会社 自転車用無段変速装置
US4740190A (en) * 1987-01-29 1988-04-26 University Of Florida Variable ratio bicycle chain drive
US5980412A (en) * 1997-11-15 1999-11-09 Smith; Frank D. Cam follower automatic torque converter transmission
US20050192136A1 (en) * 2004-02-27 2005-09-01 John Allard Variable diameter sprocket

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111498003A (zh) * 2020-04-28 2020-08-07 杨滨 无级变速自行车用并列双牙盘
CN113815766A (zh) * 2021-09-30 2021-12-21 五邑大学 自行车
CN113815766B (zh) * 2021-09-30 2022-08-23 五邑大学 自行车

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013256241A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100869557B1 (ko) 무체인 자전거용 동력전달장치
US9090312B2 (en) Continuously variable bicycle transmission
US9005068B2 (en) Continuously variable bicycle transmission mechanism and bicycle hub
JP5145567B1 (ja) 自転車用変速機構
CN208630792U (zh) 自行车拨链器
JP2013154881A (ja) 自転車のスプロケットアセンブリ
JP4667078B2 (ja) 車輌用駆動装置
JP5746054B2 (ja) 無段変速機
US9656723B1 (en) Electrical bicycle derailleur
US20080200298A1 (en) Forward and rearward motion switching mechanism using brake band
KR101351073B1 (ko) 무단 변속기용 반경 변화 풀리와 무단 변속기
KR101636961B1 (ko) 자전거용 무단 변속 장치
JP5909135B2 (ja) 変速機
KR102147025B1 (ko) 자전거용 무단변속장치
KR101154529B1 (ko) 자전거용 무단 변속 장치
KR101273485B1 (ko) 무단 변속기용 반경 변화 풀리와 무단 변속기
KR100934344B1 (ko) 자동변속장치
KR100874941B1 (ko) 자전거의 무단변속장치
JP2008232262A (ja) 変速機の変速操作装置
JP2008196671A (ja) 無段変速機
JP6514803B2 (ja) 自転車連続性変速器
WO2014120031A1 (en) Variable ratio transmission element and system comprising the variable ratio transmission element
KR101147219B1 (ko) 자전거용 변속장치
JP5649173B2 (ja) プラネタリキャリア
JP5640929B2 (ja) 車輪転舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5145567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20181207

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees