JP5145454B1 - ホワイトバランス調整方法、ホワイトバランス調整装置、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

ホワイトバランス調整方法、ホワイトバランス調整装置、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ホワイトバランス調整に伴う輝度低下を抑制する。
【解決手段】白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、上記目標範囲に含まれる、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置のホワイトバランスを調整するためのホワイトバランス調整方法に関する。また、表示装置のホワイトバランスを調整するためのホワイトバランス調整装置に関する。
一般に、表示装置の表示色には個体差が発生し得る。このため、多くの場合、表示装置の製造工程において、ホワイトバランスの調整が行われる。
特許文献1には、目標のホワイトバランスに調整したときのR,G,Bの比率を演算し、目標の輝度率特性を変更し、その調整用輝度率特性に従ってホワイトバランスを調整する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、ホワイトバランス調整の高速化を図ることができる。
また、特許文献2には、入力された色温度において白となる基準点を決定し、当該基準点をB−G、R−G平面の中心とする楕円形状のホワイトバランス許容範囲を設定し、補正前の点が楕円の外に位置する場合、補正前の点と基準点とを結ぶ直線と楕円との交点を目標値に決定する技術が開示されている。特許文献2に記載の技術によれば、過度な引き込みによる色差ずれの抑制を図ることができる。
特開2009−225440号公報(2009年10月1日公開) 特開2006−074691号公報(2006年3月16日公開)
一方で、一般にホワイトバランスの調整には輝度低下が伴う。表示装置の表示性能の観点からは、この輝度低下はなるべく小さいことが好ましい。この点に関して、特許文献1に記載の技術では、ホワイトバランスの調整に伴う輝度低下を十分に抑制することができないという問題があった。また、特許文献2に記載の技術によっても、ホワイトバランスの調整に伴う輝度低下を十分に抑制することができないという問題があった。本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、輝度低下を抑制することのできるホワイトバランス調整方法を実現することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係るホワイトバランス調整方法は、白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、
白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、上記目標範囲に含まれる、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものであることを特徴としている。
上記のように構成されたホワイトバランス調整方法によれば、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものである。このことによって、輝度低下を抑制しつつホワイトバランスの調整を行うことができる。
また、上記ホワイトバランス調整方法において、上記収束点は、上記目標範囲の周上に設定されたものであり、上記表示装置の表示色を検出する検出工程と、上記検出工程にて検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定工程と、上記特定工程にて特定された色度点が、上記色空間上の上記目標範囲以外の範囲に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定工程と、各収束点のうち上記特定工程にて特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整工程とを含んでいることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の領域の各々に対応付けられた収束点を用いるので、より簡単な処理によって、輝度低下を抑制しつつホワイトバランスの調整を行うことができる。
また、上記ホワイトバランス調整方法において、上記目標範囲が、黒体軌跡方向を長手方向とする四辺形に設定されていることが好ましい。
上記のように構成されたホワイトバランス調整方法によれば、上記目標範囲が黒体軌跡方向を長手方向とする四辺形に設定されているので、ホワイトバランス調整の目標を実質的に点に設定している従来の技術に比べて、ホワイトバランス調整に伴う輝度低下を抑制することができる。また、目標範囲を楕円形状に設定する特許文献2に記載の技術に比べて、色空間における色度点の位置の識別が容易であるため、ホワイトバランス調整処理の高速化を図ることができる。
また、上記目標範囲は、色温度が9000Kの等色温度線、色温度が18000Kの等色温度線、黒体軌跡からの偏差が−0.005Δuvの等偏差線、及び黒体軌跡からの偏差が+0.005Δuvの等偏差線の各交点を頂点とする四辺形である、ことが好ましい。
発明者は、色温度が9000Kの等色温度線、色温度が18000Kの等色温度線、黒体軌跡からの偏差が−0.005Δuvの等偏差線、及び黒体軌跡からの偏差が+0.005Δuvの等偏差線の各交点を頂点とする四辺形に含まれる色度点であれば、白として違和感のない表示になるという知見を得た。
したがって、上記の構成によれば、輝度低下を抑制しつつ、適切なホワイトバランス調整処理を行うことができる。
また、上記複数の領域は、上記目標範囲の低温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、上記目標範囲の低温度側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の負偏差側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側かつ負偏差側の頂点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、及び上記目標範囲の正偏差側の辺上の点を収束点とする領域、であることが好ましい。
発明者は、色空間を、上記目標範囲の低温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、上記目標範囲の低温度側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の負偏差側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側かつ負偏差側の頂点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側の辺上の点を収束点とする領域、上記目標範囲の高温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、及び上記目標範囲の正偏差側の辺上の点を収束点とする領域に分割し、各領域に位置する色度点が、該領域に対応付けられた収束点に収束するようにホワイトバランスを調整することによって、輝度低下を効果的に抑制することができるとの知見を得た。
したがって、上記の構成によれば、輝度低下を抑制しつつ、適切なホワイトバランス調整処理を行うことができる。
また、上記色空間は、xy色度座標により表されるものである、ことが好ましい。
上記の構成によれば、xy色度座標を用いた適切なホワイトバランス調整処理を行うことができる。
また、上記ホワイトバランス調整方法は、上記調整工程にて各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記目標範囲に含まれているか否かを識別する識別工程と、各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記識別工程にて、上記目標範囲に含まれていないと識別された場合に、上記表示装置の表示色が上記目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを再調整する再調整工程と、を更に含んでいることが好ましい。
上記の方法によれば、各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記識別工程にて、上記目標範囲に含まれていないと識別された場合に、上記表示装置の表示色が上記目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを再調整するので、適切なホワイトバランス調整処理を行うことができる。
また、上記の方法によれば、各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記識別工程にて、上記目標範囲に含まれていると識別された場合に、更なるホワイトバランス調整処理を省略可能である。したがって、上記の方法によれば、ホワイトバランス調整処理の高速化を図ることができる。
本発明に係るホワイトバランス調整装置は、白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、
上記目標範囲に含まれる、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るホワイトバランス調整装置は、 上記収束点は、上記目標範囲の周上に設定されたものであり、
上記表示装置の表示色を検出する検出手段と、
上記検出手段によって検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定手段と、
上記特定手段によって特定された色度点が、上記色空間上の上記目標範囲以外の範囲に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定手段と、
各収束点のうち上記特定手段によって特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整手段とを含んでいることが好ましい。
白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整装置において、表示装置の表示色を検出する検出手段と、上記検出手段によって検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定手段と、上記特定手段によって特定された色度点が、上記色空間上に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定手段と、上記目標範囲の周上に設けられた収束点であって上記特定手段によって特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整手段と、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成されたホワイトバランス調整装置によれば、上記ホワイトバランス調整方法と同様の効果を奏する。
また、上記ホワイトバランス調整装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、当該プログラムを記録しているコンピュータ読取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
このように、本発明に係るホワイトバランス調整方法は、白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、表示装置の表示色を検出する検出工程と、上記検出工程にて検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定工程と、上記特定工程にて特定された色度点が、上記色空間上の上記目標範囲以外の範囲に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定工程と、上記目標範囲の周上に設けられた収束点であって上記特定工程にて特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整工程と、を含んでいる。
また、本発明に係るホワイトバランス調整装置は、白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整装置において、表示装置の表示色を検出する検出手段と、上記検出手段によって検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定手段と、上記特定手段によって特定された色度点が、上記色空間上に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定手段と、上記目標範囲の周上に設けられた収束点であって上記特定手段によって特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整手段と、を備えている。
上記ホワイトバランス調整方法及びホワイトバランス調整装置によれば、ホワイトバランス調整処理の際の輝度低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るホワイトバランス調整方法において用いる調整目標範囲(領域H)、および、その周辺領域を示す色度図である。 本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像器、および、ホワイトバランス調整装置の構成を示すブロック図である。 上記ホワイトバランス調整装置がホワイトバランスを調整する流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るホワイトバランス調整方法における、ホワイトバランス調整前の各色度点と、調整色度点との対応を示す図である。 本発明の一実施形態に係るホワイトバランス調整方法において、領域A〜Gに存在する各色度点と、調整色度点との対応を示す図である。
以下では、本発明の一実施形態について、図1〜6を参照して説明する。本実施形態に係るホワイトバランス調整装置についての説明に先立って、ホワイトバランス調整における目標範囲について説明する。
(ホワイトバランス調整における目標範囲)
図1は、xy色度図(CIE色度図)上における白色近傍の領域を示す図である。図1のxy色度図上には、各色温度における黒体放射の色度である黒体軌跡、等色温度線、および、等偏差線が描かれている。
本発明の一実施形態に係るホワイトバランス(WB)調整方法は、表示装置の個体差に起因するWBのばらつきを調整するための調整方法である。WBの調整は、例えば、表示装置の製造工程の一部として実施されるものであるが、これに限定されるものではない。例えば、出荷後にユーザからの調整依頼に基づいてWBを調整する際に、本実施形態に係る調整方法を用いることもできる。
本実施形態では、表示装置として液晶表示(LCD)モジュール20を備えるテレビジョン受像器10を例にして、WB調整方法を説明する。
テレビジョン受像器10が備える各画素は、たとえば赤(R)、緑(G)、青(B)のサブ画素を備える。テレビジョン受像器10は、R、GおよびBの各サブ画素をそれぞれ最高階調で点灯させることによって、図1に示すxy色度図上のいずれかの色度点に対応する色を表示する。本願明細書では、当該色度点を調整前色度点(xi,yi)と定義する。
各テレビジョン受像器10における調整前色度点(xi,yi)は、個体によってばらついている。このばらついている調整前色度点(xi,yi)を、色度図上における所定の目標範囲に収めるための調整がWB調整である。
本発明の一実施形態に係るWB調整方法においては、上記所定の目標範囲を、たとえば図1に示す領域Hに設定する。領域Hは、黒体軌跡を挟む2本の等偏差線のそれぞれに沿った2辺と、等色温度線方向を別の2辺とを有する四辺形である。領域Hは、図1に示すように、黒体軌跡方向を長手方向とすることが好ましい。
なお、WB調整方法の詳細については後述する。
本実施形態においては、R、GおよびBの三原色を備えるテレビジョン受像器10を例にしてホワイトバランス調整装置が行うWB調整方法について説明する。しかし、本発明の一実施形態に係るホワイトバランス調整装置、および、WB調整方法の対象は、三原色を備えるテレビジョン受像器に限られず、たとえば、R、GおよびBに加えて黄色の四原色を備えるテレビジョン受像器であってもよい。
(領域Hの設定方法)
所定の目標範囲である領域Hを狭い範囲に設定すると、複数のテレビジョン受像器10における色温度および色相のばらつきを抑制することができる。しかし、このことは同時に、1台のテレビジョン受像器10のWB調整に要する時間が長くなることを意味する。すなわち、テレビジョン受像器10の製造工程における製造効率が低下することを意味する。
一方、領域Hを広い範囲に設定すると、1台のテレビジョン受像器10のWB調整に要する時間は短くなり、製造効率は向上する。しかし、あまりに領域Hを大きい面積に設定すると、各テレビジョン受像器10における色温度および色相のばらつきが大きくなる。すなわち、製品の品質に対して好ましくない影響が出る。
したがって、製品として許容できる色温度および色相のばらつきの範囲内において、製造工程における製造効率を向上させるために、領域Hをできるだけ広い範囲に設定することが好ましい。なお、領域Hを設定するに際して、領域Hの広さとともに、領域Hの形状が本実施形態に係るWB調整方法における重要な要素である。
本実施形態に係るWB調整方法において、領域Hの形状および広さは、主観評価実験の結果に基づいて決定している。テレビジョン受像器10の典型的な製品を製造ラインから抜き出し、そのテレビジョン受像器10に、表示可能な階調のうち最高階調の白色を表示させる。最高階調の白色を表示させている状態において、当該白色の色度が所定の色度点となるように、R、G、Bの各点灯率(ゲイン)を調節する。所定の色度点は、任意に設定することができる。本実施形態において、所定の色度点は、黒体軌跡上かつ色温度が12000Kとなる色度点であるとする。この所定の色度点に調整済のテレビジョン受像器10を、標準テレビジョン受像器10aと呼ぶ。
なお、R、G、Bの各点灯率を調節する際、テレビジョン受像器10の色度点を測定するためには、分光式の色彩計(放射計)を用いることが好ましい。分光式の色彩計を用いることによって、精度の高い色度点の測定を行うことができる。
次に、基準となるモノスコ画像および肌色画像から、色温度、および、黒体軌跡からの偏差を変化させた複数の画像を、画像処理によって作成する。標準テレビジョン受像器10aを用いて、基準となるモノスコ画像および肌色画像と、色温度、および、黒体軌跡からの偏差が異なる複数の画像とを試験者が比較する。
試験者は、基準となる画像と、画像処理された画像とを比較して、違和感を感じないと許容できる色温度、および、黒体軌跡からの偏差の範囲を主観的に評価する。
上記の主観評価実験より、本実施形態においては領域Hを、P1〜P4の4点によって囲まれる四辺形の領域に設定している(図1参照)。色温度が9000K、かつ、黒体軌跡からの偏差が+0.005Δuvおよび−0.005Δuvである点を、それぞれP1およびP2とする。色温度が18000K、かつ、黒体軌跡からの偏差が+0.005Δuvおよび−0.005Δuvである点を、それぞれP3およびP4とする。
xy色度図上におけるP1の座標を(xP1,yP1)と表記する。同様に、P2の座標を(xP2,yP2)、P3の座標を(xP3,yP3)、そして、P4の座標を(xP4,yP4)と表記する。P1〜P4の各座標は、以下のとおりである。
(xP1,yP1)=(0.2842,0.3021)
(xP2,yP2)=(0.2896,0.2894)
(xP3,yP3)=(0.2627,0.2567)
(xP4,yP4)=(0.2548,0.2651)
人間の視覚は、黒体軌跡上の色については広い範囲にわたって白色と認識する。そのため、色温度がある程度変化した映像を見ても、人間は違和感を感じにくい。したがって、領域Hの黒体軌跡の方向における長さは、長く設定することができる。
一方、黒体軌跡に対する偏差方向の変化について、人間は敏感である。黒体軌跡からの偏差が正の方向へずれると、映像は緑味がかって見える。逆に、偏差が負の方向へずれると、映像は赤味がかって見える。したがって、領域Hの黒体軌跡の偏差方向における長さは、短く設定されていることが好ましい。
このように、目標範囲である領域Hは、黒体軌跡方向に長く、黒体軌跡に対する偏差方向に短い四辺形、すなわち、黒体軌跡方向を長手方向とする四辺形であることが好ましい。このことによって、視聴者が違和感を感じない範囲内において、できるだけ広い範囲を領域Hに設定することができる。
(テレビジョン受像器10)
図2を参照しながら、WB調整の対象となるテレビジョン受像器10の構成について説明する。テレビジョン受像器10は、地上デジタル放送、および、衛星放送によって伝送される映像音声ストリームを受信する。各映像音声データを受信するために、テレビジョン受像器10の外部には、地上デジタル放送用アンテナ32および衛星放送用アンテナ33が設けられている。
地上デジタル放送によって伝送される映像音声データは、地上デジタル放送用アンテナ32から地上デジタル放送チューナ11に供給される。地上デジタル放送チューナ11は、地上デジタル放送における複数チャンネルの中からユーザが指定するチャンネルを選択して、当該チャンネルの映像音声データをセレクタ14に供給する。
衛星放送によって伝送される映像音声ストリームは、衛星放送用アンテナ33から衛星放送チューナ12に供給される。衛星放送チューナ12は、衛星放送における複数チャンネルの中からユーザが指定するチャンネルを選択して、当該チャンネルの映像音声データをセレクタ14に供給する。
テレビジョン受像器10は、さらに、外部入力端子13を備えていてもよい。HD(hard disk)レコーダ、および、BD(Blu-ray disk)といった外部機器を、テレビジョン受像器10に接続するためのインターフェースである。当該インターフェースは、テレビジョン受像器10が、上記の外部機器から映像音声データを受け付けるものであり、かつ、テレビジョン受像器10と、上記の外部機器とを接続可能な規格に適合しているものである。上記インターフェースの規格として、例えばHDMI、HDV(IEEE1394)が挙げられる。
上記の外部機器がテレビジョン受像器10に接続されている場合、外部機器に記録されている映像音声データは、外部入力端子13を介してセレクタ14に供給される。
ユーザは、視聴したい映像音声データの供給源を、リモコン31、または、図示しない操作パネルを介して、選択することができる。ユーザが操作することによってリモコン31から出力される操作信号は、赤外線受光部21を介して制御部22に供給される。制御部22は、操作信号に基づいて、セレクタ14を制御する。たとえば、ユーザがリモコン31を用いて地上デジタル放送の視聴を選択すると、リモコン31は当該操作に対応する操作信号を出力する。制御部22は、当該操作信号を受けて、セレクタ14が映像音声データの入力源として地上デジタル放送チューナ11を選択するように、セレクタ14を制御する。
セレクタ14は、入力源として選択した地上デジタル放送チューナ11からの映像音声データを復号部15に供給する。
復号部15は、まず、供給された映像音声データを、映像データ、音声データ、および、文字情報用のデータに分離する文字情報用のデータとは、EPGおよびOSD表示用のデータを含んでいる。
復号部15は、次に、映像データおよび音声データを復号する。復号部15によって復号された音声データは、音声信号処理部16を介してスピーカ17から音声として出力される。
一方、復号部15によって復号された映像データは、映像信号処理部18に供給される。映像信号処理部18は、供給された映像データに対して、A/D変換処理、YI分離処理、IP変換処理、マトリクス変換処理、および、その他の映像処理を必要に応じて適宜実行する。その結果として、映像信号処理部18は、映像データから変換されたRGB信号をホワイトバランス調整部19に供給する。
(ホワイトバランス調整部19)
ホワイトバランス調整部19は、映像信号処理部18から供給されるRGB各色の信号に対して点灯率を調整することによってホワイトバランスの調整を行う。また、ホワイトバランス調整部19において、ガンマ補正処理も実行する構成としてもよい。
ホワイトバランス調整部19は、供給されるRGB信号に対してWB調整を行う際に、WBの調整値を参照する。WBの調整値は、テレビジョン受像器10の設計段階においてあらかじめ定められており、たとえば不揮発性のメモリ23に格納されている。
WBの調整値は、ホワイトバランス調整部19に供給されるRGB信号の階調に応じて、R、G、B各信号の点灯率を規定するものである。ホワイトバランス調整部19は、供給されるRGB信号の各階調と、R、G、B各信号の点灯率とを対応付けるものとして、たとえばルックアップテーブル(LUT)を参照する。以下では、このLUTを第1のWB調整用LUTと呼ぶ。
なお、WB調整用LUTが格納される場所はメモリ23に限られず、ホワイトバランス調整部19が独自の不揮発性のメモリを備えていてもよい。
ホワイトバランス調整部19によってWBが調整されたRGB信号はLCDモジュール20に供給され、LCDモジュールはWBが調整されたRGB信号に対応する映像を表示する。
各テレビジョン受像器10は、製造工場から出荷される前に、本発明の一実施形態に係るWB調整方法を用いてWBを調整される。WBが調整されることによって、WBの調整値は、設計段階にあらかじめ定められていた値から変化する。具体的には、ホワイトバランス調整装置50から、新しいWBの調整値を入力される。
ホワイトバランス調整部19は、当該新しいWBの調整値を、第1のWB調整用LUTとは別個の第2のWB調整用LUTとして不揮発性のメモリに格納することができる。別の格納方法としては、上記新しいWBの調整値を、第1のWB調整用LUTに対して上書きしてもよい。なお、本実施形態では、上記新しいWBの調整値を第2のWB調整用LUTとして不揮発性のメモリに格納するものとする。
ホワイトバランス調整部19が格納するWB調整用LUTは、第1および第2のWB調整用LUTのみに限られるものではない。たとえば、テレビジョン受像器10がユーザの手元に渡った際に、ユーザは好みの発色を得るためにホワイトバランスを調整したいと考える可能性がある。そのため、テレビジョン受像器10のWBは、リモコン31または操作パネルを介して、ユーザが調整できる構成であってもよい。その際、ユーザにカスタマイズされたWBの調整値は、第3のWB調整用LUTとして不揮発性のメモリに格納される構成とすればよい。
(LCDモジュール20)
テレビジョン受像器10は、映像を表示するための表示手段としてLCDモジュール20を備えている。LCDモジュール20は、液晶パネルと、バックライトとを備えている。
液晶パネルは、ホワイトバランス調整部19から供給されるRGB信号にしたがって、各サブ画素が備える液晶を駆動する。このことによって、各サブ画素が表示する色の輝度が決定され、その結果、LCDモジュール20には映像が表示される。
バックライトとしては、冷陰極管(CCFL)またはLEDを用いることができる。また、CCFLとLEDとを併用してバックライトとすることもできる。
(ホワイトバランス調整装置50)
続いて、テレビジョン受像器10のWBを調整するための調整装置であるホワイトバランス調整装置50について、同じく図2を参照して以下に説明する。ホワイトバランス調整装置50は、上述したWB調整方法の各処理を装置として具体的に実行するためのものである。
図2に示すように、ホワイトバランス調整装置50は、ホワイトバランス判定部51、光検出器52、補正量決定部53、および、制御部54を備えている。
(ホワイトバランス判定部51)
ホワイトバランス判定部51および光検出器52としては、一般的に色彩計と呼ばれる装置を用いることができる。光検出器52を、LCDモジュール20における所定の領域に対して対向する位置に配置する。光検出器52は、LCDモジュール20が出射する光を検出し(検出工程)、所定のR、G、Bの各波長における光強度を信号としてホワイトバランス判定部51に供給する。
ホワイトバランス判定部51は、上記R、G、Bの各波長の光強度から、R、G、Bの三刺激値(X,Y,Z)を算出する。さらに、ホワイトバランス判定部51は、三刺激値(X,Y,Z)をもとに、xy色度図上における色度点(xi,yi)を算出する(特定工程)。色度点(xi,yi)は、LCDモジュール20が出射する光の色相および彩度を反映しているパラメータである。
なお、ホワイトバランス判定部51がLCDモジュール20の色度点(xi,yi)を算出するために、光検出器52が測定する所定の領域は、1つの領域であってもよいし、複数の領域であってもよい。たとえば、LCDモジュール20の中央に位置する領域の色度点(xi,yi)をもって、LCDモジュール20の色度点(xi,yi)としてもよい。別の方法として、たとえば、光検出器52は、LCDモジュール20の中央および4つの角部の合計5つの領域を測定しても良い。ホワイトバランス判定部51は、当該5つの領域における各色度点を平均した色度点を、LCDモジュール20の色度点(xi,yi)としてもよい。
ホワイトバランス判定部51は、算出した色度点(xi,yi)を補正量決定部53に対して出力する。
色彩計は、その測定原理から分光式と、刺激値直読式とに大別される。分光式の色彩計は、精度良く色度点を測定することができるが、測定に要する時間が長いというデメリットを要する。一方、刺激値直読式の色彩計は、精度の点で分光式より劣るものの、短時間で色度点を測定可能であるというメリットを持つ。本実施形態に係るホワイトバランス調整装置は、テレビジョン受像器10の製造工程の1つであるホワイトバランス調整を行うための装置である。テレビジョン受像器10の製造効率を向上させるためには、刺激値直読式の色彩計をホワイトバランス判定部51および光検出器52として用いることが好ましい。
(補正量決定部53)
図1に示すように、xy色度図は領域A〜Hに分けられている。補正量決定部53は、色度点(xi,yi)が、領域A〜Hの何れにぞくするものであるかを判定する(判定工程)。
補正量決定部53は、この判定結果に基づいて、ホワイトバランス判定部51から供給される色度点(xi,yi)から、色度点(xi,yi)に対応付けられた調整目標色度点(x0,y0)(収束点)を算出する。色度点(xi,yi)から調整目標色度点(x0,y0)を算出する方法についての詳細は後述する。なお、補正量決定部53が、色度点(xi,yi)を算出するために用いる数式、および、目標範囲である領域Hなどに関するパラメータは、制御部54が備えるメモリ(図示せず)に格納する構成としてもよい。また、当該メモリは、補正量決定部53に備えられていてもよい。補正量決定部53は、上記メモリに格納されている数式、および、パラメータを、制御部54からの制御信号にしたがって用いることができる。本実施形態においては、制御部54が上記メモリを備えているとして説明を進める。
補正量決定部53は、調整目標色度点(x0,y0)に対応する調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)を算出し制御部54に供給する。制御部54は、テレビジョン受像器10が備える調整用端子24を介して、調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)をホワイトバランス調整部19に供給する(調整工程)。
ホワイトバランス調整部19は、制御部54から供給される調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)を受けて、R、G、Bの各光強度を変化させる。このように、ホワイトバランス調整装置50を用いることによって、テレビジョン受像器10のホワイトバランスが調整される(調整工程)。
(ホワイトバランス調整の流れ)
以下では、ホワイトバランス調整装置50によるホワイトバランス調整処理の流れについて、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
準備工程として、テレビジョン受像器10の備える制御部22は、第1のWB調整用LUTに格納されている白色のうち、最高階調の白色をLCDモジュール20に表示させるように、映像信号処理部18に制御信号を供給する。映像信号処理部18は、ホワイトバランス調整部19を介してLCDモジュール20に、最高階調の白色を表示する。
(S101)
まず、ホワイトバランス調整装置50は、テレビジョン受像器10が備えるLCDモジュール20に表示された白色のWBパターンを測定する。具体的には、ホワイトバランス調整装置50が備える光検出器52は、LCDモジュール20の所定の位置において、LCDモジュール20から出射される光を検出し(検出工程)、所定のR、G、Bの各波長における光強度を信号としてホワイトバランス判定部51に供給する。
ホワイトバランス判定部51は、上記R、G、Bの各波長の光強度から、R、G、Bの三刺激値(X,Y,Z)を算出する。さらに、ホワイトバランス判定部51は、三刺激値(X,Y,Z)をもとに、xy色度図上におけるWB調整前の色度点(xi,yi)を算出する(特定工程)。
(S102)
続いて、補正量決定部53は、ホワイトバランス判定部51から供給される色度点(xi,yi)が、図1に示す色度図における調整目標範囲である領域Hに含まれているか否かを判定する。領域Hは、上述のようにP1〜P4の4点を互いに直線で結んだ四辺形である(図1参照)。
領域Hを形成する四辺は、P1〜P4の座標を用いて次のように表すことができる。P1とP2とを結ぶ直線をy12とすると、y12=a12×x+b12である。ここで、
a12=(yP1−yP2)/(xP1−xP2)、
b12=(xP1×yP2−xP2×yP1)/(xP1−xP2)、
である。
同様に、P2とP3とを結ぶ直線をy23とすると、y23=a23×x+b23である。ここで、
a23=(yP2−yP3)/(xP2−xP3)、
b23=(xP2×yP3−xP3×yP2)/(xP2−xP3)、
である。
P3とP4とを結ぶ直線をy34とすると、y34=a34×x+b34である。ここで、
a34=(yP3−yP4)/(xP3−xP4)、
b34=(xP3×yP4−xP4×yP3)/(xP3−xP4)、
である。
P4とP1とを結ぶ直線をy41とすると、y41=a41×x+b41である。ここで、
a41=(yP4−yP1)/(xP4−xP1)、
b41=(xP4×yP1−xP1×yP4)/(xP4−xP1)、
である。ホワイトバランス判定部51から供給される色度点(xi,yi)が、領域Hに含まれている場合、補正量決定部53は、LCDモジュール20においてWB調整は不要である、と判断し(S102でYES)、WB調整処理が終了する。
一方、色度点(xi,yi)が領域Hに含まれていない場合(S102でNO)、ステップS103に進む。
(S103)
補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に応じて調整目標色度点(x0,y0)を領域Hを形成する四辺上のいずれかの点、または、4つの頂点のいずれかの点に設定する。この際、補正量決定部53は、色度点(xi,yi)が図1に示す領域A〜Gの何れの領域に属しているかを判定する(判定手段)。補正量決定部53は、この判定結果に基づいて、WB調整にともなう白色の輝度低下がなるべく小さくなるように、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を設定する。
LCDモジュール20は、すでに表示可能な白色のうち最高階調の白色を表示している。R、G、Bの点灯率を調整することによってWB調整を行うことは、R、G、Bのいずれか1つまたは2つの点灯率を小さく設定し直すことを意味する。言い換えると、WBを調整することによって、LCDモジュール20の輝度が低下することになる。
補正量決定部53は、このWB調整に伴うLCDモジュール20の輝度低下が可能な限り抑制されるよう調整目標色度点(x0,y0)を設定する。
調整目標色度点(x0,y0)の設定例を以下に示す。たとえば、色度点(xi,yi)が領域Aに含まれている場合、補正量決定部53は、P1を、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)に設定する。
色度点(xi,yi)が領域Bに含まれている場合、補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を、P1とP2とを結ぶ線分上に設定する。より具体的には、補正量決定部53は、y0=yiとする。その上で、補正量決定部53は、y12と、y=yiとの交点を調整目標色度点(x0,y0)に設定する。この場合、調整目標色度点(x0,y0)=((yi−b12)/a12,yi)となる。
色度点(xi,yi)が領域Cに含まれている場合、補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を、P2とP3とを結ぶ線分上に設定する。より具体的には、補正量決定部53は、y0=yiとする。その上で、補正量決定部53は、y23と、y=yiとの交点を調整目標色度点(x0,y0)に設定する。この場合、調整目標色度点(x0,y0)=((yi−b23)a23,yi)となる。
色度点(xi,yi)が領域Dに含まれている場合、補正量決定部53は、P3を、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)に設定する。
色度点(xi,yi)が領域Eに含まれている場合、補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を、P3とP4とを結ぶ線分上に設定する。より具体的には、補正量決定部53は、y23の傾きであるa23、および、y41の傾きであるa41から平均の傾きa5を算出する。さらに、補正量決定部53は、傾きがa5であり、色度点(xi,yi)を通る直線y5のy切片b5を算出する。ここで、a5およびb5は、
a5=(a23+a41)/2、
b5=yi−a5×xi、
と表される。補正量決定部53は、y34と、y5との交点を調整目標色度点(x0,y0)に設定する。この場合、調整目標色度点(x0,y0)=((b5−b34)/(a34−a5),(a34×b5−a5×b34)/(a34−a5))となる。
色度点(xi,yi)が領域Fに含まれている場合、補正量決定部53は、P4を、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)に設定する。
色度点(xi,yi)が領域Gに含まれている場合、補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を、P4とP1とを結ぶ線分上に設定する。より具体的には、補正量決定部53は、x0=xiとする。その上で、補正量決定部53は、y41と、x=xiとの交点を調整目標色度点(x0,y0)に設定する。この場合、調整目標色度点(x0,y0)=(xi,a41×xi+b41)となる。
補正量決定部53は、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を設定した後に、調整目標色度点(x0,y0)に対応する調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)を算出する。
制御部54は、補正量決定部53から供給される調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)を、テレビジョン受像器10が備える調整用端子24を介して、ホワイトバランス調整部19に供給する(調整工程)。ホワイトバランス調整部19は、RGBの刺激値が、調整目標三刺激値(X0,Y0,Z0)になるようにRGB各色の点灯率を調整する(調整工程)。その結果、LCDモジュール20には、WBが調整された白が表示される。
(S104)
続いて、ステップS103にてWBが調整されたLCDモジュール20は、再び、ホワイトバランス調整装置50によってWBパターンを測定される。WBパターンの測定方法は、ステップS101と同様である。
ここで、ホワイトバランス判定部51によって算出される色度点は、WB調整前の色度点(xi,yi)とは異なる。このWB調整後の色度点を色度点(xi’,yi’)とする。ホワイトバランス判定部51は、色度点(xi’,yi’)を補正量決定部53に供給する。
(S105)
補正量決定部53は、色度点(xi’,yi’)が領域Hに含まれているか否かを判定する(識別工程)。色度点(xi,yi)が領域Hに含まれている場合、補正量決定部53は、LCDモジュール20におけるWBの調整が完了したと判定する(S105においてYES)。
色度点(xi,yi)が領域Hに含まれていない場合、補正量決定部53は、色度点(xi’,yi’)と、調整目標色度点(x0,y0)との差分を算出する。すなわち、Δx=|xi’−x0|、および、Δy=|yi’−y0|を算出する。制御部54が備えるメモリには、当該差分あるΔxおよびΔyとして許容できる値が、閾値ΔxthおよびΔythとしてあらかじめ格納されている。
補正量決定部53は、ΔxとΔxthとを比較し、ΔyとΔythとを比較する。Δx<Δxth、かつ、Δy<Δythであれば、補正量決定部53は、色度点(xi’,yi’)が調整目標色度点(x0,y0)の近傍にあると判定する。言い換えると、補正量決定部53は、LCDモジュール20におけるWBの調整が完了したと判定する。
以上のように、補正量決定部53が、LCDモジュール20におけるWBの調整が完了したと判定した場合、制御部54は、ホワイトバランス調整が終了したことを知らせる制御信号を、調整用端子24を介してホワイトバランス調整部19に供給する。ホワイトバランス調整部19は、当該制御信号を受けると、その時点でのR、G、B各色の点灯率を第2のLUTに格納する。
一方、補正量決定部53が、ΔxとΔxthとを比較し、ΔyとΔythとを比較下結果、Δx<Δxth、かつ、Δy<Δythが満たされていない場合、補正量決定部53は、当該結果を制御部54に供給する。制御部54は、上記結果に基づいてLCDモジュール20におけるWBの調整が未完了であると判定する。すなわち、制御部54は、S105においてNOを選択する。
(S106)
補正量決定部53は、色度点(xi’,yi’)に対応する新たな調整目標色度点(x0’,y0’)を、領域Hを形成する四辺上のいずれかの点、または、4つの頂点のいずれかの点に設定する。S106におけるRGB比率調整の方法は、S103に示す方法と同様である。
補正量決定部53は、新たな調整目標色度点(x0’,y0’)に対応する、新たな調整目標三刺激値(X0’,Y0’,Z0’)を算出し制御部54に供給する。制御部54は、新たな調整目標三刺激値(X0’,Y0’,Z0’)を、調整用端子24を介してホワイトバランス調整部19に供給する(再調整工程)。ホワイトバランス調整部19は、RGBの刺激値が、新たな調整目標三刺激値(X0’,Y0’,Z0’)になるようにRGB各色の点灯率を再調整する(再調整工程)。
このようにWBが調整されたLCDモジュール20は、S104に戻り、再びホワイトバランス調整装置50によってWBパターンを測定される。
なお、以上の説明では、制御部54が調整目標三刺激値を、調整用端子24を介してホワイトバランス調整部19に供給し、ホワイトバランス調整部19が、RGBの刺激値が調整目標三刺激値になるようにRGB各色の点灯率を調整する構成を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、制御部54が、RGBの刺激値が調整目標三刺激値になるようなRGB各色の点灯率を算出し、算出した点灯率をワイトバランス調整部19に供給する構成としてもよい。
(線形計画法による調整目標色度点の決定方法)
上述のステップS103において、補正量決定部53が、調整前の色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を決定する方法の一例について述べた。ステップS103に記載の調整目標色度点(x0,y0)の決定方法は、テレビジョン受像器10の製造効率を向上させるために、簡略化した調整目標色度点(x0,y0)の決定方法である。
ここでは、補正量決定部53が、調整前の色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を決定するより厳密な方法について説明する。当該方法では、線形計画法を用いる。
(線形計画問題)
線形計画法とは、いくつかの1次不等式および1次等式を満たす変数の値の中で、ある一次式を最大化、または、最小化する値を求める方法である。言い換えると、いくつかの1次不等式および1次等式を満たす変数の値の中で、ある一次式を最大化、または、最小化する値を求める問題が線形計画問題であり、その問題を解く手法が線形計画法である。
ここでは、ホワイトバランス調整装置50が行うWB調整方法に際して、補正量決定部53が、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を最適化する問題を線形計画問題とする。
(定数)
RGB各色において、いずれか1色の最大点灯時(点灯率が1の場合)の三刺激値を定数として定義する。具体的には、Rのみが最大点灯時の三刺激値を定数XR、YRおよびZRと定義する。Gのみが最大点灯時の三刺激値を定数XG、YGおよびZGと定義する。Bのみが最大点灯時の三刺激値を定数XB、YBおよびZBと定義する。
(変数)
ホワイトバランス調整装置50が行うWB調整において、ホワイトバランス調整部19は、RGB各色の点灯率を変化させる。そこで、R、GおよびB各色の点灯率を、それぞれ変数r、gおよびbとして定義する。
(目的関数)
ホワイトバランス調整装置50が行うWB調整は、WB調整に伴うLCDモジュール20の輝度の低下をなるべく抑制することを1つの目的としている。言い換えると、与えられた制約の中で、r、gおよびbを最適化し、LCDモジュール20の輝度をなるべく高くすることを目的としている。したがって、LCDモジュール20の輝度が、線形計画問題の目的関数Fとなる。目的関数Fは、次のように定義される。
F=rYR+gYG+bYB
(制約条件)
補正量決定部53が調整目標色度点(x0,y0)を最適化するする際の制約条件は、次に示す2つである。
(i) 0<r、g、b<1、
(ii)調整目標色度点(x0,y0)が領域H内に存在する、
R、GおよびB各色の点灯率は、0〜1の範囲内において変更することができる。白色を表示している状態において、RGB各色のいずれか1色が点灯率0となることなあり得ない。したがって、RGB各色の点灯率r、gおよびbは、(i)の制約条件によって制約される。一方、調整目標色度点(x0,y0)は、目標範囲内に入っていることが好ましい。したがって、調整目標色度点(x0,y0)は、(ii)の制約条件によって制約される。
なお、色度点(x,y)上で定義した定数であるXR、YR、ZR、XG、YG、ZG、XB、YBおよびZBと、上で定義した変数であるr、gおよびbを用いて色度点(x,y)は次のように表される。
Figure 0005145454
Figure 0005145454
これらの制約条件のもとで線形計画問題を解くことによって、制約条件を満たし、かつ、目的関数F、すなわちLCDモジュール20の輝度を最大とする変数r、gおよびbを得ることができる。得られたr、gおよびbを色度に変換することによって、補正量決定部53は、LCDモジュール20の輝度低下を最大限に抑制できる調整目標色度点(x0,y0)を決定することができる。
線形計画問題を解く手法としては、シンプレックス法、カーマーカー法などのアルゴリズムを用いることができる。ホワイトバランス調整装置50において、制御部54が備えるメモリには、上記アルゴリズムを利用した線形計画問題を解くプログラムが格納されていることが好ましい。このような構成によって、補正量決定部53は、任意に上記プログラムを用いて線形計画問題を解くことができる。
(最適化された調整目標色度点)
補正量決定部53が、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を最適化する問題を線形計画問題として解いた結果を図4に示す。図4には、黒体軌跡、等色温度線、および、等偏差線が描かれている。上述したように、目標範囲である領域Hは、P1〜P4の4点によって形成される四辺形である。
色温度が6000K〜200000Kの範囲内の等色温度線と、+0.020Δuv〜−0.020Δuvの範囲内の等偏差線との交点を、WB調整前の各色度点(xi,yi)としている。
図4に示すように、各色度点(xi,yi)に対応する各調整目標色度点(x0,y0)は、P1〜P4の各点、および、領域Hを形成する四辺上の各点のいずれかになる。ホワイトバランス調整装置50が実施するWB調整において、補正量決定部53が線形計画問題を解くことによって調整前の色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を決定する構成にすれば、図1に示す領域A〜Gのような領域分割を行わずとも、LCDモジュール20の輝度低下を最大限に抑制することができる。このように、各調整目標色度点(x0,y0)として、領域分割を行うか行わないかに関わらず、LCDモジュール20の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものを用いる構成とすることができる。
一方で、当該構成を採用すると、補正量決定部53が調整目標色度点(x0,y0)を決定するのに時間を要し、テレビジョン受像器10の製造効率が低下する。
(簡素化した調整目標色度点の決定方法)
そこで、図4に示す線形計画法の結果をもとに、LCDモジュール20の輝度低下を抑制しつつ、補正量決定部53が、調整目標色度点(x0,y0)を決定するのに要する時間が短くて済む簡便な方法を以下に示す。
図4に示すように、各色度点(xi,yi)に対応する各調整目標色度点(x0,y0)は、P1〜P4の各点、および、領域Hを形成する四辺上の各点のいずれかになる。また、調整前の色度点(xi,yi)と、当該色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)との対応関係には、色度図上の領域ごとに特有の傾向がある。
その傾向にしたがって、目標領域(領域H)以外の領域を、複数の領域に分けた色度図を図5に示す。各領域における調整前の色度点(xi,yi)と、当該色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)との対応関係における傾向は以下の通りである。
領域Aに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、P1に収束する。
領域Bに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、そのy座標をyiからは大きく変化させずに、P1とP2とを繋ぐ線分上に収束する。
領域Cに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、そのy座標をyiからは大きく変化させずに、P2とP3とを繋ぐ線分上に収束する。
領域Dに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、P3に収束する。
領域Eに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、領域Hの長手方向を形成する2辺と略平行な平行に移動し、P3とP4とを繋ぐ線分上に収束する。
領域Fに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、P4に収束する。
領域Gに含まれる色度点(xi,yi)のほとんどに対応する調整目標色度点(x0,y0)は、そのx座標をxiからは大きく変化させずに、P4とP1とを繋ぐ線分上に収束する。
この結果にもとづいて、補正量決定部53は、複雑な線形計画問題を解くことなく、色度点(xi,yi)に対応する調整目標色度点(x0,y0)を決定することができる(ステップS103参照)。したがって、ホワイトバランス調整装置50は、テレビジョン受像器10のWB調整を短時間のうちに完了することができる。すなわち、ホワイトバランス調整装置50は、WB調整に伴うLCDモジュール20の輝度低下を抑制した上で、テレビジョン受像器10の製造効率を向上させることができる。
なお、ここに記載した調整目標色度点(x0,y0)の決定方法は、WB調整に要する時間を短縮することを重視して、各領域間の境界線を決定している。また、領域BおよびCにおいてはy0=yiと近似し、領域Gにおいてはx0=xiと近似している。
WB調整に要する時間を犠牲にすることにはなるが、WB調整に伴うLCDモジュール20の輝度低下をより抑制するために、各領域間の境界線を、線形計画法の結果(図4参照)により忠実な配置に変更することもできる。この際は、各領域間に設定する境界線の形状に応じて、色度点(xi,yi)と、調整目標色度点(x0,y0)とを対応付ければよい。
このように、色度点(xi,yi)の属する領域に対応付けられた調整目標色度点(x0,y0)であって、LCDモジュール20の輝度低下がより小さくなるように設定された調整目標色度点(x0,y0)に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する構成としてもよい。
(付記事項)
上述したホワイトバランス調整装置50の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、上記装置は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである上記各装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体を、上記装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、上記各装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、画像表示装置のホワイトバランスを調整するための調整方法および調整装置に好適に適用することができる。
10 テレビジョン受像器
11 地上デジタル放送チューナ
12 衛星放送チューナ
13 外部入力端子
14 セレクタ
15 復号部
16 音声信号処理部
17 スピーカ
18 映像信号処理部
19 ホワイトバランス調整部
20 LCDモジュール
21 赤外線受光部
22 制御部
23 メモリ
24 調整用端子
31 リモコン
32 地上デジタル放送用アンテナ
33 衛星放送用アンテナ
50 ホワイトバランス調整装置
51 ホワイトバランス判定部(特定手段)
52 光検出器(検出手段)
53 補正量決定部
54 制御部(調整手段)

Claims (11)

  1. 白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、
    上記目標範囲に含まれる、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものである、
    ことを特徴とするホワイトバランス調整方法。
  2. 上記収束点は、上記目標範囲の周上に設定されたものであり、
    上記表示装置の表示色を検出する検出工程と、
    上記検出工程にて検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定工程と、
    上記特定工程にて特定された色度点が、上記色空間上の上記目標範囲以外の範囲に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定工程と、
    各収束点のうち上記特定工程にて特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整工程とを含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整方法。
  3. 上記目標範囲が、黒体軌跡方向を長手方向とする四辺形に設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のホワイトバランス調整方法。
  4. 上記目標範囲は、色温度が9000Kの等色温度線、色温度が18000Kの等色温度線、黒体軌跡からの偏差が−0.005Δuvの等偏差線、及び黒体軌跡からの偏差が+0.005Δuvの等偏差線の各交点を頂点とする四辺形である、
    ことを特徴とする請求項2または3の何れかに記載のホワイトバランス調整方法。
  5. 上記複数の領域は、
    上記目標範囲の低温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、
    上記目標範囲の低温度側の辺上の点を収束点とする領域、
    上記目標範囲の負偏差側の辺上の点を収束点とする領域、
    上記目標範囲の高温度側かつ負偏差側の頂点を収束点とする領域、
    上記目標範囲の高温度側の辺上の点を収束点とする領域、
    上記目標範囲の高温度側かつ正偏差側の頂点を収束点とする領域、及び
    上記目標範囲の正偏差側の辺上の点を収束点とする領域、
    であることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のホワイトバランス調整方法。
  6. 上記色空間は、xy色度座標により表されるものである、
    ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載のホワイトバランス調整方法。
  7. 上記調整工程にて各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記目標範囲に含まれているか否かを識別する識別工程と、
    各原色のゲインが調整された上記表示装置の表示色が、上記識別工程にて、上記目標範囲に含まれていないと識別された場合に、上記表示装置の表示色が上記目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを再調整する再調整工程と、
    を更に含んでいることを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載のホワイトバランス調整方法。
  8. 白画像表示時の表示装置の表示色が色空間における所定の目標範囲に含まれるように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整するホワイトバランス調整方法において、
    上記目標範囲に含まれる、上記表示色の収束点は、上記表示装置の表示色の輝度低下がより小さくなるように設定されたものである、
    ことを特徴とするホワイトバランス調整装置。
  9. 上記収束点は、上記目標範囲の周上に設定されたものであり、
    上記表示装置の表示色を検出する検出手段と、
    上記検出手段によって検出された表示色の色空間上での色度点を特定する特定手段と、
    上記特定手段によって特定された色度点が、上記色空間上の上記目標範囲以外の範囲に設定された複数の領域の何れに属するものであるかを判定する判定手段と、
    各収束点のうち上記特定手段によって特定された色度点の属する領域に対応付けられた収束点に向かって、上記表示装置の表示色が変化するように、上記表示装置の各原色に対するゲインを調整する調整手段とを含んでいる
    ことを特徴とする請求項8に記載のホワイトバランス調整装置。
  10. 請求項9に記載のホワイトバランス調整装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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