JP5145161B2 - 農事用空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、植物等の栽培に用いられる植物栽培用ハウス(温室やビニールハウス等)内を空調するための農事用空気調和装置に関する。
従来、農業用の植物栽培用ハウス内を暖めるためのものとして、温室ボイラーを用いたものが知られている。この温室ボイラーは、重油を燃焼させて植物栽培用ハウス内を暖めるものである。また、ボイラーを用いずに暖める方法としては、電気を用いて空調運転を行う農事用空気調和装置を用いる方法が考えられる。
ところで、農事用ではないが厨房又は工場向けの空気調和装置には、下面の外装パネルに空気吸込口を形成し、前面の外装パネル中央に吹出口を形成し、この吹出口左右に、スポット空調用のダクトを接続するダクト吹出口を形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2698087号公報
一般に農事用空気調和装置が対象とするビニールハウスは、作付面積を広く確保することでより多くの植物を栽培することが望まれており、通常の空調機が対象とする居室空間の床面積と比較して広い。このため、広い空間を均質に空調するためにダクトを使用したい場合が考えられる。
しかしながら、上述した厨房又は工場向けの空気調和装置は、天井設置の構成であるため、比較的脆弱なビニールハウスに設置するのに適さない。また、下面から空気を吸い込んで前面左右から排出する構成であるため、装置内の通風路が屈曲して空気抵抗が比較的多くなってしまうと共に熱交換器のレイアウトスペースが制約され、送風量及び熱交換能力が制約される等の農事用空気調和装置に適用さない様々な問題がある。
そこで、本発明の目的は、広い植物栽培用ハウス内を空調するのに好適な農事用空気調和装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、植物栽培用ハウス内に設置された室内機と、前記植物栽培用ハウス外に設置され前記室内機に冷媒配管で接続された室外機とを備え、前記室外機は圧縮機、室外熱交換器、プロペラファン、ファンモータを収容するケースを備え、該ケース、プロペラファンおよびファンモータが防水構造となっており、前記室内機は、前記室外機の主要部品である室外熱交換器、プロペラファン、ファンモータおよびケースと共通化された、室内熱交換器、プロペラファン、ファンモータおよびケースを備え、このケースの背面には、前記室内熱交換器を露出させる背面開口部が形成され、前記ケースの前面には、前記プロペラファンにより前記背面開口部から吸い込んで前記室内熱交換器を通過した調和空気を吹き出す前面開口部が上下に間隔を空けて形成され、上の前面開口部には、上の前面開口部から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクトが前記植物栽培用ハウス内で上向きに角度および長さを調整可能に取り付けられ、下の前面開口部には、下の前面開口部から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクトが前記植物栽培用ハウス内で下向きに角度および長さを調整可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、植物栽培用ハウス内に設置された室内機と、該室内機に冷媒配管で接続された室外機とを備え、前記室内機は、送風ファン及び室内熱交換器を収容するケースを備え、このケースの背面には、前記室内熱交換器を露出させる背面開口部が形成され、前記ケースの前面には、前記送風ファンにより前記背面開口部から吸い込んで前記室内熱交換器を通過した調和空気を吹き出す前面開口部が形成され、この前面開口部には、前記前面開口部から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクトが取り付けられているので、送風能力そのものを高めることができ、かつ、フレキシブルダクトにより植物栽培に適した温度環境を効率よくつくることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は、植物等の栽培に用いられるビニールハウス(植物栽培用ハウス)1内に本実施形態に係る農事用空調機(農事用空気調和装置)6を設置した状態を示す概要図である。
ビニールハウス1は、外側空間2と内側空間3とを仕切る外壁4によって温室として区画されており、その内部を所定の温度に維持することで植物5の栽培を促進させる。この外壁4には、断熱性に優れた合成樹脂等が使用される。
このビニールハウス1には、内側空間3内を所定の温度に維持するために、複数(本実施例では2台)の農事用空調機6が設置されている。この農事用空調機6は、ビニールハウス1の外側空間2に設置される室外機10と、内側空間3内に設置される室内機50とを備え、室外機10及び室内機50は、ビニールハウス1の外壁4を貫通する態様で配管された冷媒配管7によって配管接続されている。
図2は、農事用空調機6に使用される室外機10の外観を示す斜視図である。また、図3は、室外機10のユニットケース11内に収容される機器の構成を示す分解斜視図である。
この室外機10は、図2に示すように、略直方体箱形状のユニットケース11を備えている。このユニットケース11は、底板12、天板13、左側前面パネル14a、右側前面パネル14b、及び、外板15によって構成されている。左側前面パネル14aの内側には、後述する2つの送風ファン34、34が上下に並設されており、このパネル14aの前面には、送風ファン34、34の各々に対応する前面開口部(吹出口として機能する開口部)16、16が形成され、この前面開口部16、16は、ファンガード17、17で覆われている。
ユニットケース11の内部は、図3に示す仕切板31によって左右の室に画成されている。その左側の室は、室外熱交換器32が収容された熱交換室35として使用され、右側の室は機械室40として使用される。機械室40には、その下側に配置される圧縮機41と、この圧縮機41の近傍に配置されるアキュムレータ44等の冷媒回路を構成する機器が収容されている。また、機械室40の下方には、電装ボックス47が配設されている。この電装ボックス47には、室外機10の各部に電源を供給する電源トランス48等が収容されている。さらに、機械室40には、室外熱交換器32から延在し、冷媒配管を接続するための配管接続部38が配設されている。
室外熱交換器32は、図3に示すように、平面視で略L字形状に屈曲する形状に形成されており、この室外熱交換器32の短手部分32aが熱交換室35の左側面に沿い、かつ、室外熱交換器32の長手部分32bが熱交換室35の背面に沿うようにユニットケース11に組み付けられる。ここで、ユニットケース11の側面及び背面(より具体的には熱交換室35の側面及び背面の略全体)には、側面から背面にかけて開口する背面開口部(吸込口として機能する開口部)18が形成されており、この背面開口部18から室外熱交換器32が外部に表出(露出)する。また、この背面開口部18には、空気を流通自在な網状板部材であるフィンガード19が取り付けられ、このフィンガード19により室外熱交換器32のフィンが外側から覆われる。
このように室外熱交換器32をユニットケース11の左側面及び背面から露出(表出)させることで、外気との接触面積を広く確保し、熱交換率を高めることができる。また、本構成では、室外熱交換器32をユニットケース11のケース高さと略同高さに形成しており、これにより、ユニットケース11の左側面及び背面にて上下に渡って室外熱交換器を露出させ、ユニットケース11全体に占める熱交換面積をより広く確保することができる。
また、ユニットケース11には、室外熱交換器32と左側前面パネル14aとの間に上下に延出するモータ台46が取り付けられ、このモータ台46に室外機10内の空気を前面開口部16、16を通してケース前面に強制排気する2個の送風ファン34が取り付けられている。この場合、送風ファン34、34を駆動するファンモータ33、33は、モータ台46に対しそのモータ軸をケース前面に向けて上下一列に配列され、電源トランス48から電源供給を受けて回転する。
すなわち、送風ファン34、34を駆動した場合、ユニットケース11の背面開口部18から外気が吸い込まれ、室外熱交換器32を通過して熱交換され、この熱交換された空気が、ユニットケース11の前面開口部16、16から各々排出される。本構成では、送風ファン34、34を上下に配置したため、上方の送風ファン34により上方空気の強制排気を行い、下方の送風ファン34により下方空気の強制排気を行うことで、室外熱交換器32における熱交換が強制的に促進され、さらに、機械室40に収容される圧縮機41や電源トランス48等から発せられる熱が、室外機10の外部へ放出される。また、これらの送風ファン34は、プロペラファン型が適用され、モータ容量が同一の場合のシロッコファンと比較して送風能力を高くすることができる。
また、この室外機10は屋外に設置される仕様であるため、ユニットケース11は雨水等に曝されても運転に影響が生じない防水構造になっている。また、内部に収容されるファンモータ33、33や電装ボックス47も防水構造になっている。
この室外機10の外形状は、空気を取り込む後面の面積をできるだけ広く確保するために、室外機10の奥行き方向の長さよりも幅方向の長さが長くなるように構成されている。また、背面の全面を室外熱交換器32で構成(背面から表出)しているので、室外熱交換器32を室外機10の内部に内包させる構造と比較して、奥行き方向を短くしており、奥行き方向での設置面積が大きくならないように構成されている。
また、室外機10は、居室空間を空調する汎用の空調機に使用される室外機と略同一(少なくとも主要部品である、室外熱交換器32、ユニットケース11、圧縮機41、アキュムレータ44、ファンモータ33、送風ファン34、及び電装ボックス47が同一)のものが使用されている。すなわち、この室外機10は、汎用の空調機にも、農事用空調機6にも同じ構成で使用することが可能であり、汎用の室外機と共通化することで、農事用空調機6としてのトータルコストを抑えることができるようにしている。
図4は、農事用空調機6に使用される室内機50を示す図である。また、図5は室内機50の平面図である。
この室内機50は、上述した室外機10(すなわち、汎用の空調機に使用される室外機と同一の室外機)と使用可能な部品の共通化(少なくとも主要部品である、室内熱交換器52(室外熱交換器32と同一)、ユニットケース11、ファンモータ33、送風ファン34が同一)が図られたものであり、その外観構成及び外観形状は室外機10(図2参照)と略同じである。以下の説明では、室内機50に使用される部品であって室外機10の部品と同じ部品については同一の符号を付して説明する。
室内機50は、防水構造を備えたユニットケース11を備え、その内部は、室外機10と同様に仕切板31によって左右の室に画成されている。左側の室は、室内熱交換器52(室外熱交換器32と同じ部品)が収容された熱交換室53であり、右側の室は機械室54である。機械室54の上部には、防水構造の電装ボックス56が配設されている。また、機械室54には、室内熱交換器52から延在し、冷媒配管を接続するための配管接続部58が配設されている。なお、図4では、説明の便宜上、右側前面パネル14b、天板13及びフィンガード19を取り外した状態を示している。
室内熱交換器52は、室外熱交換器32と同一部品が適用され、上記と同様に平面視略L字形状に屈曲する態様で形成されており、室内熱交換器52の短手部分52aが熱交換室53の左側面に沿い、かつ、室内熱交換器52の長手部分52bが熱交換室53の背面に沿うようにユニットケース11に組み付けられる。また、このユニットケース11にも、ユニットケース11の側面及び背面にかけて開口する背面開口部18が形成されており、室内熱交換器52がユニットケース11に組み付けられた状態で、この背面開口部18から室外熱交換器32が外部に表出(露出)する。
すなわち、室内熱交換器52が、ユニットケース11の左側面及び背面から露出することで、外気(ハウス1内の空気)との接触面積を広く確保し、熱交換効率を高めることができると共に、室内機50の空気吸込口(=背面開口部18)を広く確保することができる。また、室内熱交換器52と室外熱交換器32とが共通で同一形状かつ同一サイズとなるため、室内と室外とで熱交換量のバランスをとりやすくなり、エネルギー消費効率の向上に有利なレイアウトにすることができる。
また、室内機50のユニットケース11にも、室内熱交換器52に近接して設けられたファンモータ33、33、プロペラファン型の送風ファン34、34がモータ台46を介して室外機10と同じ構造で取り付けられ、この送風ファン34、34の各々に対応する前面開口部(吹出口として機能する開口部)16、16が形成されている。
これら2個のファンモータ33、33は、それぞれ電装ボックス56から電源供給を受けて回転し、送風ファン34、34を駆動する。この送風ファン34、34を駆動した場合には、ユニットケース11の背面開口部18から外気が吸い込まれ、室内熱交換器52を通過して熱交換され、この熱交換された空気(調和空気とも言う)が、ユニットケース11の前面開口部16、16から各々排出される。この室内機50でも、送風ファン34、34を上下に配置したため、室外熱交換器32における熱交換を効率よく行うことができ、また、ユニット内の通風路を直線にでき、かつ、送風ファン34、34をプロペラファン型としているため、モータ容量が同一の場合のシロッコファンと比較して送風能力を高くすることができる。
また、本構成の室内機50には、ユニットケース11の前面開口部16、16にフレキシブルダクト61、61が各々取り付けられる(図4、図5参照)。フレキシブルダクト61、61は、自由に曲げたり伸び縮みしたりすることが可能なダクトであり、本実施形態では、丸型の前面開口部16、16と略同径の丸形ダクトが適用される。
このフレキシブルダクト61、61は、基端部にフランジ部62、62を有し、室内機50のユニットケース11には、フランジ部62をねじ止めするための図示せぬねじ孔が形成され、フランジ部62がユニットケース11にねじで締結される。なお、図4では、フレキシブルダクト61、61を取り外した状態を示している。
このように室内機50の前面開口部16、16にフレキシブルダクト61、61を接続することにより、室内熱交換器52で熱交換された全調和空気をフレキシブルダクト61、61を通じてビニールハウス1内に供給することができる。このフレキシブルダクト61、61はその曲げ方向や長さに調整自由度があるため、調和空気の供給位置及び吹き出し方向の自由度を向上させることができる。
ところで、農事用空調機6が対象とするビニールハウス1は、作付面積を広く確保することでより多くの植物5を栽培することが望まれており、通常の空調機が対象とする居室空間の床面積と比較して広い。ゆえに、農事用空調機6は、広い空調空間を空気調和するのに適したものが要求される。一方、農事用空調機6の室内機50は、居室空間(厨房又は工場を含む)に設置する室内機と比較して、その外観性や運転音の大きさは問題にならない。さらに、居室空間に設置する室内機と異なり、ハウス内で行われる散水等によって水がかかるため、防水構造にする必要がある。
そのため、居室空間に設置する室内機のように、下面や前面から室内空気を吸い込んで前面から吹き出す構造にして外観性を高める、といった必要がない。
また、下面や前面から空気を吸い込んで前面から吹き出す構造では、室内熱交換器の熱交換面積を大きくすることが困難である。すなわち、ユニットケースの外側に熱交換器を表出させる構造と異なり、ユニットケース内に室内熱交換器を内包するようにしなければならないため、熱交換器が小さくなってしまう。換言すれば、同一の熱交換面積を確保するためには、ユニットケースの外形状を大きくしなければならず、かつ、大きくするために農事用空調機6としての専用設計が必要となる。
さらに、送風ファンも、居室空間に設置するシロッコファンのように静音のものを使用しなくてもよく、音が多少大きくても多くの空気を吸い込み/吹き出すことのできる送風ファン34を使用することが得策である。
さらにまた、室外機は防水構造で構成されているため、防水構造にするための専用設計を必要とせず、散水等によって室内機50に水がかかっても問題はない。
そのため、室内機50は、室外機10の部品と可能な限り共通化することによって、背面開口部18から吸い込んで前面から吹き出させる構造にして空気抵抗を少なくしてかつ熱交換面積を広く確保することができ、プロペラファン型の送風ファン34を用いて送風能力を高めることができ、ユニットケース11、電装ボックス56、ファンモータ33が元来の室外機10で構成されている防水構造を有することができ、かつ、農事用空調機6の室内機50に適用するために部品配置や防水構造等に関する専用設計を不要にすることができる。
また、室内機50の前面開口部16、16にフレキシブルダクト61、61を接続したので、プロペラファン型の送風ファン34で送風された大容量の調和空気をフレキシブルダクト61、61を通じて様々な位置及び吹き出し方向から吹き出させることができる。また、フレキシブルダクト61、61は地面に這わせたり、天井からつり下げたりと様々なレイアウトが可能であり、レイアウト自由度も高い。したがって、調和空気の最終的な吹出口の調整自由度が高くなり、温室ボイラーのような高温度の調和空気を吹き出すことが難しい電気を用いて空調する空調機でも、広い空調空間を効率よく空気調和でき、省エネを図りつつ、植物栽培に適した温度環境を迅速かつ適切につくることができる。
また、室内機50は、室外機10とユニットケース11が共通化され、空気を取り込む後面の面積ができるだけ広くなるように確保されているために、室外機10と同様に、幅方向の長さが長い。すなわち、室内機50の奥行き方向の長さよりも幅方向の長さが長くなるように構成されている。また、後面の全面が室内熱交換器52で構成されているので、居室空間に設置する室内機のように室内熱交換器52を室内機50の内部に収容する構造と比較して、室内機50の奥行き方向が短くなるように構成されている。
なお、この室内機50は室外機10をベースにして共通化しているが、図4に示すように、室外機10と異なり、圧縮機41及びアキュムレータ44は設けられていない。この圧縮機41及びアキュムレータ44は室外機10内に設置されており、冷媒回路として室内機50にさらに設ける必要がないためである。この場合、室内機50は、圧縮機41及びアキュムレータ44を設置しない分だけ小型化することができるが、室外機10と室内機50との他の部品の共通化を図るために、同一のユニットケース11を用いて同一の外側形状にしている。
また、この室内機50の内部には、例えば、室内機50と室外機10との設置位置が近い場合には、これらの圧縮機41及びアキュムレータ44が設置されていないスペースに図示しないレシーバタンクを設置している。これにより、この空きスペースを有効に利用することができる。
次いで、農事用空調機6のフレキシブルダクト61、61の調整について説明する。図1に示すように、ビニールハウス1の内側空間3には、帯状に延びた列状の複数の栽培用スペース70(例えば、畝)が、作業用通路の分の間隔を互いにあけて設けられている。そして、直方体形状のビニールハウス1内に2台の農事用空調機6を設置する場合、ビニールハウス1の4つの角部1a、1b、1c、1dのうち角部間の距離が最も長い角部1b、1dの近傍に、各農事用空調機6の室内機50、50が設置される。なお、このレイアウトに代えて角部1a、1c近傍に室内機50、50を設置してもよいことは勿論である。すなわち、2台の室内機50がビニールハウス1内で対角線上に設置される。
対角線上(角部1b、1d近傍)に室内機50、50を設置した場合、図1に示すように、上面視では、角部1b近傍に設置される室内機50の上下一対のフレキシブルダクト61が、対角(角部1d側)に向けてレイアウトされ、同様に、角部1d近傍に設置される室内機50の上下一対のフレキシブルダクト61が、対角(角部1b側)に向けてレイアウトされる。これにより、室内機50、50をビニールハウス1の外壁4に背面を沿わせて近接配置した場合でも、上面視で、各室内機50、50からビニールハウス1の中心に向けて調和空気を吹き出し、上面視(水平視)での室内温度の偏りをなくすことができる。
また、側面視では、図6に示すように、室内機50、50の上側のフレキシブルダクト61が若干上向きとされ、下側のフレキシブルダクト61が地面の上などに引き回されて地面近傍に調和空気を吹き出す。これにより、ビニールハウス1の上方空間と下方空間とに調和空気を吹き出し、上下方向の室内温度の偏りもなくすことができる。これにより、ビニールハウス1の内側空間3を均質に空調することができる。
また、ビニールハウス1内では、植物5や栽培方法に応じて栽培高さを変える場合があり、大略すると、地面近傍で植物5を育てる場合(例えば、キュウリや大根、レタス)と、人の腰の高さ程度の栽培台で植物5を育てる場合(例えば、苺)と、人の頭上程度の高さの植物栽培棚で植物5を育てる場合(例えば、葡萄、梨、林檎などの蔓性低木の植物)とがある。
本構成では、このような植物5の栽培高さに合わせてフレキシブルダクト61の向き及び長さを調整して、植物5の栽培に適した所望の温度分布環境をつくることも可能である。具体的には、地面近傍で植物5を育てる場合には、地面近傍の温度分布を適切にするフレキシブルダクト61の向き及び長さに調整し、人の腰の高さ程度で植物5を育てる場合には、人の腰の高さ程度の高さを基準に温度分布を適切にするフレキシブルダクト61の向き及び長さに調整し、人の頭上程度の高さで植物5を育てる場合には、人の頭上程度の高さを基準に温度分布を適切にするフレキシブルダクト61の向き及び長さに調整し、といった具合である。
以上説明したように、本実施形態によれば、室内機50を、背面開口部18から吸い込んで前面開口部16、16から吹き出させる構造にし、送風ファン34をプロペラファン型にすることで、送風能力そのものを高めることができ、かつ、前面開口部16、16から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクト61を取り付けたので、このフレキシブルダクト61によりビニールハウス1内を均質にもスポット的にも空調することができ、植物栽培に適した温度環境を効率よくつくることが可能になる。
しかも、フレキシブルダクト61を備えるため、室内機50の前面開口部16、16の向きが制約されず、図1に示すように、室内機50をビニールハウス1の外壁4に近接配置しても適切な温度環境をつくることができ、室内機50の配置自由度を向上することができる。また、ビニールハウス1の空間が幅広であったり、天井高であったりした場合でも、この空間に合わせてフレキシブルダクト61の向き、長さを変更することで、適切な温度環境を効率よくつくることができる。また、栽培する植物5の種類を代えて栽培高さが変わった場合でも、室内機50のレイアウトを変更する必要もない。
なお、室内機50からフレキシブルダクト61を取り外した場合には、室内機50のユニットケース11のねじ孔を利用して、室外機10と同様のファンガード17、17を取り付けることが可能である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、本実施の形態では、植物栽培用ハウスとしてビニールハウス1を用いているが、ビニールハウス1以外のガラスハウスなどを用いてもよく、公知の植物栽培用ハウスを空調する農事用空気調和装置に本発明を広く適用することができる。
また、本実施の形態では、圧縮機41及びアキュムレータ44を室外機10側に設置し、室内機50には設置しないように構成しているが、逆であってもかまわない。すなわち、室内機50側に圧縮機41及びアキュムレータ44を配置し、室外機10側には設置しないように構成することができる。本来、圧縮機41は、動作音が発生するため、居室空間ではない外側に配置される室外機に設置するものである。しかし、このように構成された農事用空調機6の場合には、内側空間3の静音性は要求されず、かえって夜間の運転中の外側空間2の音を小さくしたい場合があり、このような場合に優れた効果を奏する。
なお、この場合において、レシーバタンクを設置する場合には、圧縮機41及びアキュムレータ44が設置されていない室内機50側に配置することで、室内機50内のスペースを有効に利用することができる。
さらに、本実施の形態では、内側空間3の空気を室内機50で取り込んでいるが、外側空間2の空気を室内機で取り込むようにして、強制的に内側空間3に空調後の空気を送り込むようにすることもできる。
また、本実施形態では、ビニールハウス1の中に、2台の室内機50を配置したが、これに限らず、ビニールハウス1の容積が小さい場合には、一台の室内機50だけ設置する構成としてもよく、ビニールハウス1の容積が大きい場合には、多数台の室内機50(この場合、室外機10も多数台)を設置する構成としてもよい。
植物等の栽培に用いられるビニールハウス内に農事用空調機を設置した状態を示す概要図である。 農事用空調機に使用される室外機の外観斜視図である。 室外機のユニットケース内に収容される機器の構成を示す分解斜視図である。 農事用空調機に使用される室内機を示す斜視図である。 室内機の平面図である。 室内機のフレキシブルダクトの調整を説明するための図である。
符号の説明
1 ビニールハウス(植物栽培用ハウス)
2 外側空間
3 内側空間
4 外壁
5 植物
6 農事用空調機(農事用空気調和装置)
7 冷媒配管
10 室外機
11 ユニットケース
16 前面開口部
18 背面開口部
32 室外熱交換器
34 送風ファン
50 室内機
52 室内熱交換器
61 フレキシブルダクト

Claims (1)

  1. 植物栽培用ハウス内に設置された室内機と、
    前記植物栽培用ハウス外に設置され前記室内機に冷媒配管で接続された室外機とを備え、
    前記室外機は圧縮機、室外熱交換器、プロペラファン、ファンモータを収容するケースを備え、該ケース、プロペラファンおよびファンモータが防水構造となっており、
    前記室内機は、前記室外機の主要部品である室外熱交換器、プロペラファン、ファンモータおよびケースと共通化された、室内熱交換器、プロペラファン、ファンモータおよびケースを備え、このケースの背面には、前記室内熱交換器を露出させる背面開口部が形成され、前記ケースの前面には、前記プロペラファンにより前記背面開口部から吸い込んで前記室内熱交換器を通過した調和空気を吹き出す前面開口部が上下に間隔を空けて形成され、上の前面開口部には、上の前面開口部から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクトが前記植物栽培用ハウス内で上向きに角度および長さを調整可能に取り付けられ、下の前面開口部には、下の前面開口部から吹き出す調和空気が通るフレキシブルダクトが前記植物栽培用ハウス内で下向きに角度および長さを調整可能に取り付けられていることを特徴とする農事用空気調和装置。
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